洋ラン学園−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方


洋ランカレンダー
今月の洋ラン

-全種類ほぼ同じ世話、定期植え替えも定期水やりもできるだけ少なく、素焼鉢も農薬もなしで、大抵の種類が咲きます。
根腐れしにくい安全植えにして、大苗を大きめのポットに植えて、できるだけ温度を高めるのがこつです。
冬は冬知らず、夏は保湿で涼しくが基本
一年の大半は低温対策(保温)、高温期は生長維持(保湿)
冬知らずなら春4月と秋11月が根腐れシーズン

目次
一 初めに−年間の大まかな見通し
グループ分け
代表種の標準的親株の開花日記の例(洋ランカレンダー)、1年咲き、半年咲き、2年咲き、多年咲き・毎年咲き・単茎種
以上は別のページにあります 洋ランカレンダー

二 半月ごとの様子と世話
初めに
あらまし
属別

過去の記録目次
今月の記録 
最新にもどる 13年2月
一覧表と12年冬12月-13年1月後半
12年10月後半-11月
7月後半−10月前半 
6月−7月前半
2012年4,5月
2012年1,2,3月
前々回(2011年11,12月)
それ以前
1 
2 
3 
4 




カトレヤは色々な花期があるので別表にあります。



二 半月ごとの様子と世話


初めに
ここでは、「21世紀の方法」で多くの種類を育てている経過を詳しく紹介します。
どんな種類でも、「温室や素焼き鉢やミズゴケやバークや農薬や液体肥料を使わず、透明ポットで鹿沼土・根を薄着の安全植え、水やりは雨任せで週1回程度、定期的な植え替えは無し、どの種類も同じ方法の世話入らず、冬は冬知らず、夏は保湿」だけで、立派に育って咲くことが分かります。
根腐れの心配はここ何年かしたことがありません。直射日光に当てて日焼けしたり、霜に当てて凍害になったり、低温期の長雨に当ててコチョウランが炭疽病になったり、水やりが少なすぎて生育不良になったりなど、失敗は沢山ありますが、天候に対する乱暴な扱いと、世話をし無さ過ぎることからくるものだけと言っても過言ではありません。この失敗を参考にしてもう少し可愛がってあげれば起きないことばかりです。
ここでは「21世紀の方法」のなかでも、実験的に限界を超えるような世話をしているので、実際には、環境や条件・経験によって、もう少し優しい世話をした方が無難なこともあります。
今シーズンに入手した新しい開花株(有望株)の1年は別のページ(全族開花テスト・洋ラン大学卒業試験)に表でまとめます。


2012年12月-13年1月



2012-13年冬

はじめに
洋ラン学園では、高温・低温種を問わず、大半の種類を霜の降る前に室内に取り込み、室内では最低温度を15-20℃に保って「冬知らず」で過ごすことにしています。こうすると、元気な種類は、夏(保涼と保湿)も冬も休眠期なしでぐんぐん生長し、休眠していないと根腐れなどが起きにくく世話が簡単になります。

冬のあらまし
冬は洋ランが一番多く咲き、店頭もにぎやかになります。その反面、特に家庭での栽培では温度が低くて根腐れになりやすいです。
洋ラン学園では、室内で、最低15℃、最高25℃を目指しています。こうすると、鉢は3-4日で乾き、温度も高いため寝腐れが起きません。
さらに、温度が高いため、冬芽は元気、秋芽は伸びて、苗が大きく花が咲きやすくなります。
冬芽など経過
時期別一覧表
洋ランの中には冬芽を出す種類があります。秋芽種と共に冬に暖かくしてやりたいです。


新芽花茎カトレヤ新芽ミニカトレア新芽

9前6ゴメザ、11デンファレ。オンシ花茎、ミニオンシ花茎、ミルトニア花茎、デンファレ花茎、プリズムパレット冬、ハワイアンウエディングソング夏、トシエアオキ夏、トリアナエ冬シ、モーニンググローリー冬シ、クリエイション夏、コスモアロハ、ドリスアンドバイロン冬、チェリーソング蕾、ミニパープル蕾、ドリスアンドバイロン冬シ、フェアリーランドポポシ、ラブキャッスルシ、ルビーエース蕾、

9後6ミルトニア、9セロジネ、12キンギアナム、12大明石斛、16マキシポリフィロ、春蘭バンダ花茎トリアナエ冬、ピュアズデライト秋、モーニンググローリー冬、アイリンフィニー春、ドロシーオカピュアズデライト秋蕾、アイリンフィニー春シ、ロホ春シ、ドロシーオカ・シ、ラブノット、コスモアロハ、フリースピリットカーメラ、ラブキャッスル、ヘーゼルボイドシ、

10前8ジゴペタ、シンビ花茎始まり、ミルトニア開花、デンファレ開花始まり、金稜辺花茎、駿河蘭花茎ラビアタ秋、ワルケリンター冬、ロホ秋シコスモアロハ、ルビーエース、ラブサウンド、


10後16マキシシュンケ、デンドロ花芽始まり、パフィオ蕾、セロジネ花茎


フェアリーランドポポ、フリースピリットカーメラシ、
晩秋11前12スペキン蕾、コチョウラン花茎始まり、ジゴペタ花茎、15デンキラフォルモ花穂、報歳蘭花茎、モーニンググローリー冬、ドロシーオカ、ファイアキャサリンシカガリビドーン、チェリーソング、ヘーゼルボイドシ、ラブキャッスルシ、

11後1シンビジウム、8ジゴペタラム、5パフィオ、ゴメザ花茎、ミニオンシ花茎、フォーミ蕾ワルケリアナ冬、
フリースピリットカーメラ、

冬芽12前6ゴメザ、6ミルトニア・スペクタビリス、15デンドロキラム、10ミニバ、15デンキラフォルモ、シンビ花茎ほぼ終り、シンビ早咲開花、オンシ花茎、シンシアジラウイルダネス蕾フリースピリットラブノット蕾

12後1シンビジウム、16マキシラリアポリフィロ、シンビサラジーン続き
ワルケリンター冬蕾メモリアルゴールドキャナリー、


1前9セロジネ、10ミニバンダパフィオ花茎伸び、ラビアタ秋、アルマキー秋、トシエアオキ夏
ラブキャッスル、クリエイション夏、ミニパープル蕾、ラブキャッスル蕾

1後6ミニオンシ、15デンキラ・ウエンゼリー、15グルマセウム続き、16マキシラリアポリフィロ続き、6オンシ花茎、9セロジネ蕾、10ミニバンダ(ミルドレッドライブズ、アイリンフィニー)
ラブサウンドパチパチ、ラブキャッスル、コスモアロハ蕾、ロホ蕾

2前9セロジネ、12キンギアナム、
ドリームライトエルブシアン
ロホxプミラ


2後



キャンディータフト

早春3前







3後
















この冬から「霜」を室内と屋外の切り替えの目安にしましたが、「初霜」「終霜」の平均は東京では12月20日と2月20日なので、室内に入れなければならない期間は2カ月で済むことになります。
初霜
ウィキペディアから転載
初霜(はつしも)とは、その年の秋から冬にかけて最初に降りる霜、またはその霜が降りた日のこと。
1981 - 2010年の平均では、旭川では10月8日前後、東京は12月20日前後、大阪は12月5日、福岡は12月12日頃。地域により時期に大きな差があるが、最低気温の低さと相関性が高く、
目安としては晴れて風の穏やかな放射冷却の強い朝で最低気温が5 - 6℃程度とされ、この気温のとき地表面温度がちょうど0℃前後となり霜が降り始める。ただ、雨や雪が降っているとき、湿度が低く地表面でも露点に達しないとき、風が強く大気がかき混ぜられて気温が下がりにくいときなどは、霜が降りないことがある。霜は農作物に凍霜害を引き起こすため、初霜の時期は霜への対策を始める目安となる。

日本国内主要地点における初霜および終霜の平年値
(1981 - 2010年、気象庁)
仙台 11月10日、4月9日
東京、12月20日、2月20日
大阪 12月5日、3月17日
福岡 12月12日、3月10日



最低温度、霜注意報の推移



東京都心
民間
府中結果 民間
地元(府中と同じ)

霜予報
地元

水やり
12月気象庁 最低予想
民間
気象庁最低気温
最低予想
民間
最低気温朝の最低



1

5.1


2.7




2

3.3


1.3




3

3.4


2.2




4

7.8


2.2




5

4.7


-0.2


オンシなど霜害?
6

7.6


3.4




7

5.6


0.7




8

4.2


-0.6


霜柱、ミニオンシジゴペタミニカト霜害
9

2.8


-2.4




10

1.2


-3.6




11

1.5


-4.1


シンビデンドロ霜害
12

4.0


-3.0




13

2.7


-4.0




14

2.7


-2.9




15

5.5


2.5




16

5.8


4.2




17

6.2


4.6




18

7.2


5.6




19

4.0


0.9




20

3.04×
-2.40××

21
42.33--1-2.6-1

22
53.34-
2.63--

23
64.37
21.15--

24
53.24
2-0.30
-
デンドロ
25220.11×-2-2.7-2××
シンビ
26331.34×0-2.8-3
×

27010.81×-4-2.6-1××

28
50.52
0-3.2-2--

29353.64-32.63--

30556.06-25.15--

31784.59-40.27--

1/1223.04-1-2.0-1××

2554.26-1-2.2-1--
シンビテラス
デンドロ屋根下
予報に反して
畑に霜
3341.860-1.83××

4011.01×-4-1.2-1××

5110.21×-3-4.5-3××

624-1.4-1--1-5.0-5--

7232.1
×-1-3.1
××

83
2.63

-1.7-1



9344.4
-02.0
--

10

2.94

-1.12



11122.63
-2-3.2-1××
屋根下
測定-1.4
昼水やり
12101.22
0-2.7-1××
測定-1.7
8時-0.9
13361.11-1-2.0-1--
-1.9、+6.7
14450.76
30.35--

15440.8

1-0.9
--

16

1.8


-2.3



-1.3
17

-0.20

-4.0-2


0.5,18.5
18000.31
-3-3.9-1××
-1.7,18デンドロ水やり
19-1-1-0.32
-4-4.4-2--
-4.4,21.6輻射へ、グラマト新芽茶変
20221.83
-1-2.2-2


シンビバーク植え水
21222.7

-1-2.1


22

3.55

2.63


min16.9max22.9
23143.95
10.73--
18.2,21.2
24122.53
11.62


16.8,25.7
25552.84
1-2.0-1--
17.1,18.4
26-100.92
-4-4.8-3××
15.9,23.3
デンドロ水
2700
2
-4
-4××
15.8,22.3暖房強める
2811
2
-2
0


19.6,28.4
2912
3
-3
-1


17.5,25.7
3033
4
-1
1--
21.0,28.8
3122
3
-1
-1××
20.7,26.0
124
3
0
-1--
19.2,25.1
21010
13
7
8--
22.4,28.0
355
7
4
5--

445
7
3
5--
19.2,26.3
566
7
5
5--
19.9,24.9
611
2
1
1--
18.6,23.4
724


0

--

8











9











10











11











12











13











14
















2013年1月−室内で最低15℃の場合

屋外で休眠しかけていたランが、12月に室内に入れて最低温度を15℃に保っていると段々元気になってきます。1月に入ると、新芽や新根が活発になってきます。



1月後半
あらまし

大部分のランを室内に取り込んで(12月初めを予定し、実際には霜の降る半ば、一部は霜害)から1月余り経ちました。
昼間は25℃、夜半から朝までは15℃に保っているため、元気です。
むしろ、4日以内に水やりをしないと水切れで、セロジネにはバルブに皺が寄り、デンドロビウムの葉の小さい石斛や下垂種は落葉して弱り、バンダも下葉が紅葉する位です。デンドロビウム系は加温の無い所に移しました。
一方、室内では高温と乾燥が続き、株と株が接近しているため、カイガラムシが繁殖します。白点が見えたら歯ブラシで、茎を傷つけないようにしてこすり落とします。
屋外にあるのは、シンビジウム、デンドロビウムと、キンギアナム、それに和蘭の春蘭とエビネだけです。シンビジウムとデンドロビウムは深い屋根の下で三方を壁に囲まれています。最低温度は零下になっていますが、霜害・凍害はありません。1月後半になると日差しが強まり、最低温度は低くなりますが、苗の周りの最高温度は20℃近くになります。
屋外に出せる終霜まで1月余りです。
冷害と冬知らず
安全温度は15℃
無加温の部屋に置いてあったグラマトフィラムの新芽が一部茶色くなってから枯れてしまいました。多分10℃以下になったと思われます。
日焼け・雨ざらし・秋の低温の三重苦で重症になり、室内に取り込んでからも進行していたコチョウランの炭疽病が、1月前半から病葉が増えなくなりました。
冬知らずは20℃
最低温度18℃近くを保った部屋でも、ミニ・バンダロールの一部のミニバンダが根腐れ気味のようです。昨年から12−1月は15℃、2-3月は20℃との方針を立てましたが、一部の種類については不十分のようなので、遅ればせながら1月末から20℃に保つように変えました。
20℃を越えると水の蒸発が目に見えて増えます。
保湿
小型で薄小葉のデンドロビウム下垂種と石斛の葉が萎れたり落葉したりしました。この冬は前半にうっかり温風暖房をしていたのが悪かったようです。1月後半からオイルヒーターの輻射暖房に変えました。温度を15から20℃に上げたにもかかわらず湿度は30%台前半を保ち、寒い日には40%近くあります。


1月後半の各種蘭の様子

活発な種類
前半とほぼ変わりません。セロジネの開花が始まり、報歳蘭の花茎が出てきました。
1シンビジウム 生長中、開花株入手
2デンドロビウム 生長中
3カトレヤ冬咲き ロホ生長中
3ミニカトレヤ冬咲き ミニパープル開花中開花株入手
4ミニコチョウラン 開花中開花株入手
5パフィオペディルム 生長中、開花株入手
6オンシジウム 生長中
6ミニオンシジウム 生長中、開花株入手
9セロジネ 花茎生長中、冬芽開花始まる
11デンファレ 開花中
11フォーミディブル 
12 キンギアナム 生長中
12大明石斛 生長中
13バンダ 開花中
15デンドロキラム フォルモーサム開花中、ウエンゼリ冬芽
16マキシラリア ポリフィロステレ 冬芽
三春蘭 秩父春蘭 金稜辺 花茎生長中
五報歳蘭 花茎生長中
6ミルトニア、7エピデンドラム、8ジゴペタラム(花茎霜害)、10ミニバンダ、14グラマトフィラムは新芽の伸長のみ。

1 シンビジウム
早咲きは蕾が大きくなり、普通咲は花芽が大きくなります。
左:ワインシャワー 右:ラッキー・グロリア'フクムスメ'
 

2 デンドロビウム ノビル系
蕾が大きくなりました。 オリエンタル・ 'ビゼン・アケボノ'


3 ミニカトレア
ミニパープルの開花

開花株の入手 
ロックレリア交配種のリトル・キャンディー'キララ'はラメ入りのように光っています。蕾が房状についていて、二番花が咲きそうです。
 

有望株の入手
店頭に並ぶミニカトレアの開花株の中には、脇芽が大きくなっている物や、その脇芽から蕾が出ている物があります。このような苗は、直ぐに二番花が咲いたり、順調に大きくなってお土産花が咲きやすいことがあるので有望です。

アエカ・ビーナスは次の脇芽が太く大きい有望株です。


Pot.Angel Kiss`No5' BM/JOGA  エンジェルキス No5
(Blc. Love Sound x S. coccinea)            
花径約8cm 冬咲き ミニ
形の良い丸弁でフラットな展開なミニカトレア。色彩は鮮やかな目立つオレンジ赤色で、大変コンパクトな木姿に対して大振りな花を咲かせます。
佐藤洋ラン園の紹介から転載
脇芽には蕾が出ています。さらにもう少し小さい脇芽も出ています。


4 ミディーコチョウラン 花は終りかけですが花茎の先から枝が伸びています。
 

入手した黄色赤唇弁のミディーコチョウランの花が終りかけの寄せ鉢を入手しました。

寄せ鉢に入っていて根腐れがひどく、また店頭で低温にさらされて炭疽病で落葉しています。
夏に低温処理して冬に花を咲かせたせいでしょうか。
 
ペットボトルに移しました。
 

ミディーコチョウランの桃色花の鉢植えを入手しました。花茎には短い枝が着いている有望株です。
 
5 パフィオペディルム
緑葉交配種のリーアナムの蕾が大きくなり始めました。


10 ミニバンダ
ダーウィナラ チャームの花茎が出始め、形は葉芽とあまり差がありませんが、色が赤みを帯びています。


6ミニオンシジウム
1月前半に入手した、トゥインクルの大株・豪華な咲き方の鉢は、水切れして花が落ちるため、ペットボトルで水栽培にしています。バーク植えのため根鉢の間から少しこぼれますが崩れることはありません。

12 キンギアナム 

スペシオ・キンギアナムの葉の間から蕾が伸びます。葉の下からも出ることがあります。
 
冬芽が出始めました。


12 大明石斛の花芽が少しずつ大きくなります。


15 デンドロキラム 左:グルマセウムの花の終り 右:ウエンゼリの冬芽
 

16 マキシラリアの冬芽


春蘭、金稜辺の新芽が少しずつ伸びます。


開花株入手、
5パフィオ整形、緑色
Paph. Lime Dawn 'Swan Song'か'High Bridge' (Ladero x Wallcrest)
4ミディーコチョウラン
Dtps. Sin-Yuan Golden Beauty
10ミニバンダ
Yonezawaara Blue Star

グラマトフィラム 新芽が茶変、冷害、降雪などで最低室温が10℃以下に下がったかもしれません。



1月前半
あらまし

大部分のランを室内に取り込んで(12月初めを予定し、実際には霜の降る半ば、一部は霜害)から約1月立ちました。
昼間は25℃、夜半から朝までは15℃に保っているため、根腐れの心配はありません。
むしろ、4日以内に水やりをしないと水切れで、セロジネにはバルブに皺が寄り、デンドロビウムの葉の小さい石斛や下垂種は落葉して弱り、バンダも下葉が紅葉する位です。
屋外にあるのは、シンビジウム、デンドロビウムと、キンギアナム、それに和蘭の春蘭とエビネだけです。シンビジウムとデンドロビウムは深い屋根の下で三方を壁に囲まれています。最低温度は零下になっていますが、霜害・凍害はありません。デンドロビウムは昼間は0℃近くまで温度が下がることがありますが、夜は玄関の中で10℃以上を保っています。
多くの種類は生育が止まっていますが、色々な種類が開花し、一部は冬芽を出しています。
最近は3月一杯は室内を予定していますが、終
活発な種類
大部分のグループが開花中か準備中です。一部に冬芽が出始めています。
1シンビジウム 生長中
2デンドロビウム 生長中
3カトレヤ冬咲き ラブ・ノット開花中、ミニ・パープル
4ミニコチョウラン 開花中 アマビリス花茎生長中
4コチョウラン 花茎生長中
5パフィオペディルム 生長中
6オンシジウム 生長中
6ミニオンシジウム 生長中
9セロジネ 花茎生長中、冬芽
10ミニバンダ、新葉
11デンファレ 開花中
11フォーミディブル 
12 キンギアナム 生長中
12大明石斛 生長中
13バンダ 開花中
15デンドロキラム フォルモーサム 開花中
16マキシラリア ポリフィロステレ 冬芽
二 風蘭 
三春蘭 秩父春蘭 金稜辺 花茎生長中
6ミルトニア、7エピデンドラム、8ジゴペタラム(花茎霜害)、14グラマトフィラム、一石斛、五報歳蘭は新芽の伸長のみ。


1月前半の各種蘭の様子


逆さペットボトル植えにしたら直ぐに、しばらく咲かなかったラブノットに花が咲き、ミニパープルに蕾が出てきました。
大きめの株からはシースが出ました。
暖かく・水切れさせないことが、未熟な秋・冬芽に咲くワルケリアナ系を咲かせるのに抜群の効果があるようです。
 冬咲き未熟芽咲きのラブノットの花とミニパープルの蕾
 

6 ミニオンシジウムの新芽のバルブが大きくなって葉との間から花茎が伸びて蕾ができてきました。


9セロジネ
秋芽は長く平たくなっています。新たに冬芽が出てきましたが、これは葉芽と思われます。
花茎の伸び、インターメディア

10 ミニバンダ 一部の種類は元気で根冠が伸びています。
アスコセンダ・チェリーの赤い根冠 ヨ
 
ヨネザワアラ・ブルー・スターの気根の緑の根冠 葉の間から出た冬芽(左上)
 




12月

一部の種類を除いて、生長中の種類は、霜に遭わなければ、室内よりも、日向で昼の高温があった方が生長が続けられて元気です。また、雨ざらしで良い種類は水やりの手間が省けます。
一斉に全部を入れられれば良いのですが、そうでない場合は弱いものから入れていきます。
霜が無くても室内に入れる必要があるのは、冷害のある種類(グラマトフィラムや高温性とされるパフィオ斑入り厚葉やデンファレ大型種)です。ミズゴケ植は、雨ざらしでは根腐れしやすいです。また、冬芽を出したり冬に主に生長する種類は早く入れた方が良いでしょう。
霜害
0℃以下の屋外では霜害で葉が白く枯れたり、茶色く枯れたりします。
   
シンビジウム デンドロビウム  デンファレ/ブラナ・ドール ミニカトレア/リトル・ギアンテ

霜予報があったので、シンビ・デンドロ・キンギ大明石斛はテラスの軒下ですが、それ以外は室内か深い屋根の下に移しました。
ジゴニシアの花茎が、うっかり霜の日も外にあったためか枯れてしまいました。

初霜の前に室内に取り込み

屋外で越冬させる以外の種類を室内に取り込みます。最悪でも霜に合わせないようにします。
すでに近くの土地で、11月末に「最低気温4℃で初霜」が報じられています。
安全で、屋外を長くすることを目標にしています。室内・高温を減らすには、下の表の大学院の方法にします。
霜が降る前は、パフィオペディルムは生長を続けるので日向の木漏れ日下に移します。

凍害予防

屋外で越冬させている種類は、シンビとデンドロです。地域の最低気温と霜の予報に注意します。但し民間の実績値は気象庁発表と異なり、局地のデータは代表地で代用されているので当てになりません。最低気温が-3℃で霜予報があるなら、シンビは深い軒下、デンドロは玄関の中などに移動します。
霜予報が無ければデンドロも軒下です。
屋内は初霜から終霜まで、東京(都心)の平年値は12月20日と2月20日




12月後半
あらまし

12月後半の各種蘭の様子

活発な種類
カトレヤ冬咲き ジラ・ウイルダネス蕾、ラブノット開花
ミニコチョウラン 開花中
バンダ 開花
デンドロキラム フォルモーサム 開花
マキシラリア ポリフィロステレ 冬芽



12月前半
あらまし

フォーミディブルの竜馬に蕾があるようです。

洋ラン学園 大学院
(放任)

熱帯性高温種11月室内同左 14グラマトフィラム
11月後半
13バンダ全、10ミニバンダ/ミズゴケ植え・二名護蘭
高温種 12月霜降り前に室内
12,1月最低15℃
2,3月最低20℃
同左 早めに取り込み(非耐寒、冬生長)
3カトレア大型・冬生長型、5パフィオ熱帯性、6オンシ高温性、11デンファレ大型
4コチョウラン大型、
五報歳蘭
五駿河蘭
中温種同上同左7エピデン、6オンシジウム、5パフィオ、3ミニカトレア、4ミニコチョウラン、11デンファレ小型、11フォーミディブル、16マキシラリア、10ミニバンダ、6ミルトニア・スペクタビリス、二風蘭
低温種春夏咲まで
開花中
同上同左五報歳蘭
低温種
秋冬咲き
同上 0℃以上:屋根下
霜降り:玄関内
9セロジネ、15デンドロキラム
耐寒種
零下2℃まで:南向き&テラス&軒下
それ以下:屋根下&囲い
1シンビ、2デンドロ
三春蘭、四エビネ

12月6日
地域の最低気温の発表は初めて零下となりー0.2℃でした。既にグラマトフィラム、バンダ、カトレヤ大型が室内、コチョウランとミニカトレア、ミルトニア、マキシラリア、デンドロキラム、セロジネ、エピデンが深い軒下、シンビ、デンドロ、パフィオ、フォーミが南の軒下、オンシジウム系や報歳蘭・ミニカトレアの一部だけは完全な屋外です。都心の最低気温は4.7℃で5℃の開きがありました。デンファレとパフィオの高温性の斑入り厚葉種は昨夜室内に入れました。

 
軒下で零下になり、霜で枯れて白くなった葉 左:シンビジウム           右:デンドロビウム
詳しくは洋ラン病院参照


12月前半の各種蘭の様子

五大属
1シンビジウム 古株(前回は11月前半) 
置き場所:春と同じに日向・コンクリート床下置き。
生長:伸びは止まっていますが、バルブは太り続けています。出遅れた小さな芽はまだ伸び続けているようです。一部に葉芽が出続けています。
花芽:新しく出てくるものはありませんが、小さなものが目立ってくることはあります。

ブランチ・エイムス'プチムーン'の花芽

2+デンドロビウム下垂種  前回は9月後半

3ニカトレア ラブ・ノット 蕾
新五属
6 オンシジウム系(前回は11月前半)
置き場所:12月には一部を除いて室内に入れますが、オンシジウムは寒さに強いので、初霜の前は、庭の南隅の木漏れ日下に置いています。
花茎・蕾:花茎はバルブが大きくなったものから、9月後半から引き続き出ています。中には蕾が色づいて膨らみ始める株もあります。
9月後半から続けている作業
近縁属のブラッシア開花株を入手しました。種名は不明です。
 

6’ミルトニア・スペクタビリス(非低温性、前回は11月後半)
スペクタビリス(低地産・耐暑性・秋咲) 置き場所、家の南の木漏れ日下に移します。夜は軒下。
江戸紫
生長開花中、秋新芽11後半から伸びなし#4R,2,#21RR,3,#21LR,2.5,#21LL,2.5cm
京紫
生長秋芽伸び#3RL、3.5cm、#3LL4.5、新秋芽#-2RR,1cmcm。
12夏新株、
生長夏芽#2LL、伸び、草丈9.5x1.3cm、#2RR、草丈4cm新葉始まり。
ミルトニジウム
生長冬芽、#-211、草丈伸びて30cm、バルブできて6x2cm、、枚#6、21x2.3cm。#-31、草丈伸びて35cm、バルブできて7x2cm、長葉、7枚#6、27x2.5cm、開花中幅6.3cm。秋新芽、#31R、8cm。#-211R、5cmbk、伸び20cm。