洋ラン学園
キンギアナムの育て方と咲かせ方

キンギアナムは近縁の大明石斛タイミンセッコクと共に素性が知られずに多く育てられています。オーストラリア原産のデンドロビウムです。
基本種の他に、大明石斛との交配のスペシオキンギアナムや、最近はデンファレ系との交配種のベリーやオモカゲも売られています。
小型変種のシルコッキーもあります。
都会では戸外で越冬し、長年ほったらかしで咲かないことが多いようです。
咲かないのは株が小さくなっているためで、丈夫なので株を充実させられれば咲きます
2年咲きで、翌年も株が伸びて新葉が出て咲きます。従って新芽が秋までに大きくならなくても根気よく育てていると将来咲く期待が持てます。

キンギアナムと大明石斛やデンファレとの交配種は、株が大きくなります。大明石斛との交配種スペシオキンギアナムは花の形が大明石斛に近いです。デンファレとの交配種ベリーは春だけでなく秋にも咲きます。2020/09/22
 
キンギアナム Dendrobium         スペシオ・キンギアナム               ベリー

洋ラン学園表紙
今月の洋ラン最新
スペシオ・キンギアナム
大明石斛・スペシオサム


目次
初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
お土産花を楽しむ(幼稚園年長組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
苗作り

キンギアナム旧版
洋ラン学園式 キンギアナムの育て方と咲かせ方 あらまし
キンギアナム2013-2014年
ベリーオダ2012-2014年

目次
洋ラン学園式 キンギアナムの育て方と咲かせ方 あらまし

2019年版
ベリー
ホホエミ(デンファレ系交配種)
2018年版
シルコッキー
キンギアナム
ベリー(デンファレ系交配種)

旧版(趣味の園芸式)
2013年版 大明石斛、スペシオキンギアナムを含む、2007年から
キンギアナム
ベリー(デンファレ系交配種)
2012年版
開花カレンダー
種ごとの経過
2011年

ベリー
キンギアナムとデンファレの交配種
一見するとキンギアナムと同じで、大きくて花付きが良いようです。
しかしデンファレは熱帯産で寒さに弱く15℃以上が望ましいので、ベリーも寒さに遭わせない方が良いと思われます。
Dendrobium Berry 'Oda' kingianum x Mini Pearl 1983
デンファレの系統、スペキンよりやや高温性、春先に低温に当てると一斉に花芽を分化

ホホエミ
Den. Hohoemi ' Liberty Bell ' BM / JGP ( OG ), ( Berry × kingianum )
キンギアナム系の交配種。30年ほど前の交配で今では希少な品種。中でも入賞花の良個体。
オーキッドバレーミウラさんのHPから転載させていただきました。
http://epi-ovm.com/index.php?Den.%E4%BA%A4%E9%85%8D%E7%A8%AE
デンファレとの交配種ベリーとの戻し交配です。
キンギアナムより一回り大きい

2023年

ほったらかしで、水切れ気味です。
11月末に、新株と旧株に、花芽が出ていました。


基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)

キンギアナムは由来も知られないまま長年育てられていることから分かるように丈夫で寒さにも強いです。
その反面芽吹きが多くて藪状になり作落ちして株が小さくて咲かないことが多いようです。
鹿沼土植えで、寒さをやわらげ、水切れさせず大きく育てると咲きます。

最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。

ミニの原種シルコッキーをバーク植えのまま雨ざらしにしていたところ、白カビがはていました。その後古株の部分は枯れてしまいました。
早く鹿沼土で重ね着鉢増しした方が安全です。根が丈夫なので普通の大きさの鉢に植えた方が安全で世話が楽です。

ベリー
キンギアナムとデンファレの交配種
一見するとキンギアナムと同じで、大きくて花付きが良いようです。
しかしデンファレは熱帯産で寒さに弱く15℃以上が望ましいので、ベリーも寒さに遭わせない方が良いと思われます。


お土産花を楽しむ(幼稚園年長組)


日本洋蘭農業共同組合さんのHPから転載させていただきました。
https://www.joga.or.jp/洋ランの育て方/
デンドロビューム (キンギアナムタイプ)
水の与え方
キンギアナムの水やりは、秋からが大事です。11月から12月にかけて花芽が伸び始めてきます。この時、潅水が十分でないとせっかく出てきた花茎が枯れたり、咲きそうだった蕾が落ちたりしてガッカリですね。鉢の下から流れ出すくらいたっぷり水を上げてください。他のデンドロビュ−ムと同様に水やりを控えると花つきが悪くなります。反対に夏は、水のやり過ぎに注意してください。根腐れや高芽の原因となります。
肥料

キンギアナムは、基本的には無肥料で十分に育つ種類です。5〜7月の間、液肥を2000倍に薄めたものを2週間に1回程度与えます。くれぐれも肥料のやりすぎは、禁物です。高芽発生の1番の要因となります。


開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。

一般には冬に開花株を入手して1年後に咲くのが普通です。
以前の株、2012年には植え替え後に夏にも咲きました。
今回のは夏には咲きませんでした。

2018年

変種シルコッキー

花期:春〜初夏
自生地:オ−ストラリア
【洋蘭原種】
オーストラリアの東部に広く分布するDen.kingianum(キンギアナム)の小型種です。 Den.kingianumは変種が多く、この品種は、その中でも最小の部類です。
丈夫で、良く増え、耐寒性が高いので、初心者におすすめの品種です。
バルブ頂部付近より花茎を伸ばし、花径2.5pほどの薄ピンクの花を、1花茎に3〜5輪付けます。vので、株が大きくなると年々花茎が増え、小輪ながらも見応えがあります。また、この品種は香りが良く、甘い香りを部屋中に放ちます。
花期はやや短く、2週間程度です。
この品種は、耐寒性が高く、最低5℃あれば冬越しが可能です。(くろやなぎ農園さんのHPhttp://kuroyanagi-nouen.com/16_124.htmlから転載させていただきました。)
2019年の4月に蕾が沢山着いているのを見つけました。花付きは原種より良いかも知れません。
開花株を買って枯らさずに1年後に咲かせる方法の実証例ができました。2019/04/06
2020年↓
2019年には夏の終わりに芽が出ましたが。2020年は9月前半に始まりました。

4月前半

2020年↑
鉢#2

A7




A7










基幅バルブ高葉数葉長幅花茎2020基幅バルブ高葉数葉長幅花茎





月日A7




月日A7










2019/
04/06

1.14.5
6.5x1.25
6.5x0.95V
1 2019/
04/06













A10A10




A101










10/5
0.754
3
3

9/130.5



秋芽





10/21
0.9

3.9
4.1
シース10/21












A11





A12










20/4/28




29/131



秋芽





7/3
0.852.524.5
7/3












B6

















8/25
0.94.526.7
8/25
0.3





























4/28




2













B7

















8/251.50.3



8/25











10/5
0.854.535.5,5.5,5
10/5











10/21




シース10/21
































B9

















8/251.50.3


夏芽

































B11

















20/7/330.5
2



































B22

















8/250.70.2


夏芽





















































2019年↓
4月前半
が沢山着いているのを見つけました。花付きは原種より良いかも知れません。
一鉢(#2)は沢山蕾が着いているのに、もう一鉢(#1)は全然ありません。また冷害がひどく古株は大半が枯れていて、新芽も細く小さいです。
最初の苗の様子はあまり差が無く隣に並べて同じ世話をしているのに大きな違いです。
昨年6月に鉢増しした時に、鉢#1はバークが腐りかけて白いかび菌糸がありました。根が腐りかけていたのでそれが原因でないかと思われます。
バーク植えでも雨ざらしにするのなら、古くなっていたら早く重ね着鉢増しにした方が良さそうです。

2019年↑


2018年↓
6月前半
鹿沼土で重ね着鉢増し
小型の品種シルコッキーです。冬に開花株を買って5月までそのままにしていたら乾き気味になりました。
  
6月初め、細長い鉢に二重鉢で植わっています  一方(#1)はバークが湿ってカビが生え どちらも根はやや干からびています。

崩れ落ちたバークはそのままに浅広鉢に入れて周りに鹿沼土を詰めました。

5月
鉢#1


3月後半
開花株を入手、細長い鉢にバークで二重鉢植え、小型
2018年↑
旧版から再掲


ベリー

2019年4月に大きな開花株を3鉢入手しました。
春に咲いた株の頂点から、秋に花茎が出て咲くので楽しみです。同時に脇芽が出ます。2020/09/12

鉢#1
19年の子と2020年の孫と経過を比べてみます。1年目は秋芽、2年目は夏芽。
年月日茎長葉数葉長幅花芽茎長葉数葉長幅花芽
茎長葉数葉長幅花芽

#1開花親




#11子



2020#12孫
















7/371

夏芽

19/08/20231.474-14x3













10/5231.46

1315 9.5
12x5.7
秋芽







10/21231.35
4-13.5x3
161.154-11.5x2V

100.85
1-8x1.6V


12/22

0
3x0.517
5


1113



20/01/20



蕾3












2/18



0.5x3












7/3










71










































#2




#21



2020#22
















7/35.51

夏芽

19/08/20211.0574-11.5x3.2













10/5

6

7.512
秋芽







10/21




12141-8.7x2V








12/222116

161.14









20/01/20

















2/18



0.3












4/28



7c蕾5












7/3










5.51
























表作成、2020との比較、2020/07/22

鉢#3
花跡のある株の脇芽が良く分かりません。
2020/09/12
春に咲いた株の頂点から、また花茎が出ました。同時に根元から脇芽が出ました。
株#年月日茎長
葉数葉長幅花跡花芽
#119/08/20190.9
53-14.5x300.5


10/5









10/21200.95
53-13.5x2.8V




12/22





0.5


20/01/20





0.5


4/28





2













20/9/12





5.50.354跡2本






















1119/08/20









10/5100.65
33-6




10/21120.7
4





12/22120.8
4





20/01/20





0


































219/08/20191.2
63-12.5x2.9




10/5









10/2118.51.15
63-13x2.8




12/2219.5




1,0.7


20/01/20









































2119/08/20









10/540.65







10/2190.85
3





12/22131
3





20/01/20131
4















#1320/9/1230.4





秋芽























表作成2020/01/22


キンギアナム ベリー?

キンギアナムとして2019年春に売られていましたが、秋に花茎が出てきました。ベリーではないかと思われます。
この頃は他にも白花など色々な園芸種が売られていて、純粋な原種は少ないようです。や
洋ランの中には、開花株を入手すると花茎の先から新しい蕾を出して咲き続けたり、咲き終わった花茎から枝が出てまた咲いたり、開花株が半年後や翌年に再び咲いたりと、新しい脇芽を育てなくても咲く種類があります。
このような種類なら、枯らさなければ簡単に開花を楽しむことができます。

キンギアナムは、年に2回以上芽が出る半年型で、春の開花株に大きくなった脇芽がある「有望株」なら、元気に育っていれば秋に咲きます。

鉢2019A
株#年月日茎長
葉数葉長幅花跡 花芽/
花茎
花数花幅
A4/1111.1
51-8.5x2.33






























B4/116.51
52-10.5x2.53

















B14/1121.1
42-8.3x2



















9/27





7.6
23.7













B28/20121
53-10x1.9


















B38/2010.51.1







春芽

9/27140.9
42-10x2.1


















B410/51.20.5







秋芽













D4/1100.9
42-9.7x2


















D19/2711.50.8
3





春芽













D29/27丈60.3
2





秋芽

20/54.50.3
21-4.5



















鉢2019B
株#年月日茎長
葉数葉長幅花跡花芽
A4/115.50.95
3


























B































C4/115.51.05
42-10x2.31x2



8/2014








9/27





7
2

























2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。

キンギアナムは元気がないと新芽が出にくくなるようです。
また脇芽がバラバラな時期に出るので、放っおくと小さくなってしまいます。

ホホエミ

交配種のベリーやホホエミは外見や花はキンギアナムそっくりですが、寒さに弱い可能性があります。
開花後水やりを控えて水切れになっている鉢を10月にお引き受けしました。
1年目で、始めたばかりですが、これから回復する経過を示します。2020/01

2020年↓
1月20日
花芽の伸び、一部は高芽の可能性
高芽の取り残しがあります。

2020年↓


2019年↓
12月22日
軒下で越冬しています。
花芽が出始めました。


鹿沼土に植え替え

10月 水切れ株の入手、高芽が多い、高芽取
株#年月日基幅厚葉数長幅バルブ高花茎、枝花数芽季















A19/10/162015










12/22













20/01/21







0.5
















































A119/10/16200.956










12/22













20/01/21







1.3


















B319/10/1670.7巻き








秋芽















D19/10/16130.9











12/22







0.7




20/01/21







0.5































































D119/10/16170.755










12/22







0.7




20/01/21







2.5


















D219/10/1690.9巻き








秋芽















E119/10/16150.952










12/22







0.5




20/01/21







0.4
















































E-119/10/16













12/22







0.5




20/01/21







0.3

































F
171.25








高芽4本

12/22







0.5




20/01/21







0.3


高芽1本






























F119/10/16171.25










12/22













20/01/21










































F219/10/1650.85








秋芽

12/22













20/01/21









































































表作成2020/01/22



苗作り

デンドロビウムは良く高芽が出ます。
ある程度大きくなったものを外して挿し木し育てると花が咲くようになります。

キンギアナムホホエミ

Den. Hohoemi  ( Berry × kingianum )
Dendrobium Berry (kingianum x Mini Pearl 1983)
2019年の親株から出た高芽を数本まとめて鉢に植えたら
2020年の春にもう咲きました。


以下は旧版



2019年
初めに
交配種ベリー
以前に育てたことのある、ベリーが手に入りました。
デンファレなどとの交配種です。2019/04/19

デンドロビウム・ベリーは非常に花付きのよいデンドロビウムの交配種です。1つのバルブから、2〜3本の花茎を伸ばして10輪ほどの花を咲かせます。花の大きさは2cmくらいと可愛らしいです。見た感じはkingianum:キンギアナムなのですが、bigibum:ビギバムやcanaliculatum:カナリキュラツムの血も入っています。単純に構成比で言うならキンギアナム50%、ビギバム25%、カナリキュラツム25%といったかんじになります。正確にはビギバム×カナリキュラツムの交配種Mini Pearl:ミニ・パールにキンギアナムを交配したのが本種、ベリーです。良く出回る個体にベリー ’オダ’があります。
ビギバムは俗に言うデンファレ系のひとつです。カナリキュラツムは小型のスパチュラータ系で線の細いとてもきれいな花なのですが、寒さに弱い面などもあって、デンドロの中ではやや難物と勝手に認識しています。で、その交配種であるミニ・パールは見ためほぼデンファレです。その見た目ほぼデンファレにキンギアナムが交配された本種はほぼ見た目キンギアナム。見た目としてはキンギアナムの遺伝子最終勝利と言ったところでしょうか。各系統(キンギアナム系・デンファレ系・スパチュラータ系)の代表的な原種を交配した結果がコレ、というのはおもしろいです。小型化、耐寒性や強健さを狙った交配かもしれません。花色はビギバムの濃い赤紫を反映していると思います。やや小型に見えるのはカナリキュラツムの形質からでしょうか?
寒さには強く、その点はキンギアナムに準じます。また、たくさんバルブを出しますが、比較的コンパクトにまとまるのも特長です 。(易しい園芸から転載させていただきました)
香りが良いことで人気があります。

旧版記録
2012年
10月前半

8月前半
交配種
ベリー '11入手株をバーク植えから、鹿沼土・スリット鉢に植替え・鉢増し。高芽取り。
  
左・中:根鉢 右:高芽を外した処、まだ根は短いです。


7月前半
○12+Dendrobium Berry 'Oda' kingianum x Mini Pearl 1983 デンファレの系統、スペキンよりっや高温性、春先に低温に当てると一斉に花芽を分化
'12新株、生長春新芽、14.5x1.3cm2本、3枚6cm、夏新芽、6x0.7cmほぼ未開。高芽9-4cm、、新芽基から気根始まり。花茎の下の葉の間から花茎が14cm、開花3輪3.3cm
 
 

'12新株 'Berry 'Oda' 生長春新芽、4cm、夏新芽、1cm。花茎の下の葉の間から花茎が10cm、が数個できています。

キンギアナム'ベリー・オダ' 花後の株から、花茎が伸びてきました。






2016-17年
初めに
「開花株を買って翌年咲かせる」の例です。
2017年初めに
今年は、植え替え・株分けはせず、最初から重ね着鉢増しにします。

2017年経過↓
2月後半
開花中

1月末
開花株入手
開花中は15株近く、古い花茎の付いた株が約5株、未開花株が約5株です。太くて長い株から細くて短い株まで色々です。


2017年↑


2016年経過↓
5月後半
植え替え(株分け)
昨年は大半の苗を植替えや株分けしました。鉢に一杯なので、大株の真ん中で分かれそうだったので、密集している株の作落ちを予防するため、ついでに株分けしました。

バーク植え、根は元気、中ほどに隙間が
  
分岐とみなして、ちぎり分ける
 
根が多いので、外にはみ出させて、まず根元の根に土をかける、その後根を鉢に納めてさらに土を被せる。すでに新芽が出ている。
  
出来上がり


2016年↑



2015年
初めに
昨年は大半の苗を植替えや株分けしました。
植替え前に作落ちしていたことと、冷害に遭わせたためもあって、花は余り付きませんでした。
植替えに際して、屋外で育てていたため、まだ根が不活発だったことも影響しているかもしれません。
また、芽欠きをしてこなかったため藪状になっています。
今年は作落ちからの回復に努めたいと思います。
2015年↓
4月前半
一部の鉢に、若株にシースと成株の先に花芽
昨年の新株から春新芽
他はまだ芽が出ません。

3月後半
一部の鉢に、若株にシースと成株の先に花芽
一部の株で冬新芽が生長、草丈7cm、葉3枚



2015年↑






病気などについて




洋ラン学園(21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方トップページ
洋ラン合格生ノート目次
洋ラン合格生のノート キンギアナムと大明石斛たいみんせっこくの屋外栽培

2016.5.30 2016年版開始

8.31 ベリーをスペシオキンギアナムのページに移動
8.14 2014年初めに
8.13 スペシオ・キンギアナムのファイルを分離
2014.3.6 2014年版開始、キンギアナムの育て方と咲かせ方 あらまし、2013年版を編集、種類別に分割

12.10 検索「キンギアナム」で3位以内、「スペシオ・キンギアナム」で1位、「病気などについて」開始、11年から13年前半までの経過を今月の洋ランから再掲作成、旧版別ファイルにファイル分離
10.16 過去開花カレンダー転載
7.31 生長カレンダー
2013.6.22 2013年版

12.24 2012年版、旧版を編集
2 ベリーやスペシオキンギアナムの開花株を入手
2012.1 下垂種をノビル系に移動

10.30キンギアナム系は2年咲き
6.21 下垂種ピエラルディー追加
5.3 開花カレンダー(大明石斛は生長カレンダー)開始
2011.4.12 春の蕾
10.28 キンギアナムの大学院、大明石斛とスペシオ・キンギアナムの育て方を開始
2010.7.7作成開始