洋ラン学園
キンギアナムの育て方と咲かせ方
キンギアナムは近縁の大明石斛タイミンセッコクと共に素性が知られずに多く育てられています。オーストラリア原産のデンドロビウムです。
都会では戸外で越冬し、長年ほったらかしで咲かないことが多いようです。
咲かないのは株が小さくなっているためで、
丈夫なので株を充実させられれば咲きます
2年咲きで、翌年も株が伸びて新葉が出て咲きます。従って
新芽が秋までに大きくならなくても根気よく育てていると
将来咲く期待が持てます。
最近は、改良園芸種や、大明石斛との交配種のスペシオキンギアナムなども出回るようになりました。
![](kingianum/dscf3562abt3.jpg)
キンギアナム Dendrobium スペシオ・キンギアナム ベリー
目次
初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
お土産花を楽しむ(幼稚園年長組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
キンギアナム旧版
目次
洋ラン学園式 キンギアナムの育て方と咲かせ方 あらまし
2019年版
ベリー
2018年版
シルコッキー
2013年版
キンギアナム
ベリー
旧版(趣味の園芸式)
2012年版
開花カレンダー
種ごとの経過
2011年
洋ラン学園表紙
今月の洋ラン最新
スペシオ・キンギアナム
大明石斛・スペシオサム
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。
ジゴペタラムの根は太く、鉢か抜くと古根が萎びていることがあります。高温期に過乾燥で枯れたためでミズゴケやバークでは起きやすいです。
従って適湿を保てる鹿沼土植えの方が育て易いでしょう。
お土産花を楽しむ(幼稚園年長組)
洋ランの中には、開花株を入手すると花茎の先から新しい蕾を出して咲き続けたり、咲き終わった花茎から枝が出てまた咲いたり、開花株が半年後や翌年に再び咲いたりと、新しい脇芽を育てなくても咲く種類があります。
このような種類なら、枯らさなければ簡単に開花を楽しむことができます。
キンギアナムは、開花株が2回咲くので、元気に育っていれば入手したその年にまた咲きます。
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
洋ラン学園式
キンギアナムの育て方と咲かせ方
あらまし
苗(有望株)
最近はキンギアナムやスペシオキンギアナムが早春の花物として多く出回るようになりました。
洋ラン学園では「
洋ランを咲かせるには有望株の入手が近道」を提唱していますが、キンギアナムは割に
大きくて株立ちし脇芽が出た鉢ものが出回っているので好都合です。
始め方
冬に出回る洋ランは根腐れしていることがありますが、キンギアナムはシンビジウムやデンドロビウムと同様に根が丈夫なので、根腐れの恐れは少ないです。
そこで「乾きを良くするための広口ペットボトルへの引越は必要ではありません。
もし、二重鉢になっていたら、外の飾り鉢から出してやります。
置き場所」
苗が出回るのは寒い早春が殆どです。慣れない内は屋内の零下にならない処に置きます。暖かい室内では花が早く終わります。
水やり
暖かい室内でなければ1週間に1回位が目安です。「鉢の表面が乾き軽くなってきたら水やり」
冬から春の新芽
花が終る前後から、開花株の根元に新芽が出てきます。
春の移動
慣れない内は最低気温が5℃以下の間は少なくとも夜は屋内で防寒した方が安心です。
それより高くなったら南の庭やベランダに出します。
日除け
よく晴れた日の直射日光は季節を問わず日焼けの恐れがあります。
木漏れ日に当てるのが理想です。そうでなければ、日射には強い方なのでいくらか遮光します。
鉢増し
苗が鉢いっぱいになって窮屈だったら、「浅広鉢に鹿沼土で重ね着鉢増し」し、水はけを良くし水切れを防ぎます。
雨ざらし
根腐れしにくい植え方で、雨ざらしにして、水切れさせずにいると、新芽が大きくなります。
肥料
春に緩効性化成肥料の顆粒を草花の標準量の半分くらいの置肥します。
夏の日除けと保涼と保湿
これまでの方法では「夏は暑いので休眠」と決めてかかっていることが多いですが、野生では夏は雨季で生長期です。
真夏は日陰に近い日除けをして、植込みの中などの地面直上で保涼(できるだけ涼しく)と保湿に努め、雨ざらしにして、2-3日雨が降らず鉢が乾き気味になったら水やりするなど、水を切らさないようにするとぐんぐん大きくなります。
秋
秋は夏までに丈が伸びて親株近くになった新芽が太く充実し着花の準備をする時期です。
暖かい日だまりで保温に努めます。
秋の終り・花芽の出
ノビル系デンドロビウムは、基本的に昨年出た新芽が今年さらに伸びて2年がかりで花芽を着けます。
キンギアナムは新芽の頂点にシースができますが、蕾ができるとは限りません。
むしろデンドロビウムと同様に昨年の芽がさらに伸びて新葉も出して、頂点に花芽を着けます。
頂花
また前に出た葉の根元からも花芽が出ます。
側花
詳しくは以下の経過を見てください。
![](kingianum/kingianum1503.jpg)
経過(下から順に上へ)苗リスト
キンギアナム
スペシオ・キンギアナム
クリスタル
白花
赤花
ベリー・オダ
シルコッキー
2019年
初めに
交配種ベリー
以前に育てたことのある、ベリーが手に入りました。
デンファレなどとの交配種です。2019/04/19
デンドロビウム・ベリーは非常に花付きのよいデンドロビウムの交配種です。
1つのバルブから、2〜3本の花茎を伸ばして10輪ほどの花を咲かせます。花の大きさは2cmくらいと可愛らしいです。見た感じはkingianum:キンギアナムなのですが、bigibum:ビギバムやcanaliculatum:カナリキュラツムの血も入っています。単純に構成比で言うならキンギアナム50%、ビギバム25%、カナリキュラツム25%といったかんじになります。正確には
ビギバム×カナリキュラツムの交配種Mini Pearl:ミニ・パールにキンギアナムを交配したのが本種、ベリーです。良く出回る個体にベリー ’オダ’があります。
ビギバムは俗に言うデンファレ系のひとつです。カナリキュラツムは小型のスパチュラータ系で線の細いとてもきれいな花なのですが、寒さに弱い面などもあって、デンドロの中ではやや難物と勝手に認識しています。で、その交配種であるミニ・パールは見ためほぼデンファレです。その見た目ほぼデンファレにキンギアナムが交配された本種はほぼ見た目キンギアナム。見た目としてはキンギアナムの遺伝子最終勝利と言ったところでしょうか。各系統(キンギアナム系・デンファレ系・スパチュラータ系)の代表的な原種を交配した結果がコレ、というのはおもしろいです。小型化、耐寒性や強健さを狙った交配かもしれません。
花色はビギバムの濃い赤紫を反映していると思います。やや小型に見えるのはカナリキュラツムの形質からでしょうか?
寒さには強く、その点はキンギアナムに準じます。また、たくさんバルブを出しますが、比較的コンパクトにまとまるのも特長です 。(易しい園芸から転載させていただきました)
香りが良いことで人気があります。
旧版記録
2012年
10月前半
8月前半
交配種
ベリー '11入手株をバーク植えから、鹿沼土・スリット鉢に植替え・鉢増し。高芽取り。
左・中:根鉢 右:高芽を外した処、まだ根は短いです。
7月前半
○12+
Dendrobium Berry 'Oda' kingianum x Mini Pearl 1983 デンファレの系統、スペキンよりっや高温性、春先に低温に当てると一斉に花芽を分化
'12新株、生長、春新芽、14.5x1.3cm2本、
葉3枚6cm、
夏新芽、6x0.7cm
葉ほぼ未開。
高芽9-4cm、
根、新芽基から気根始まり。花茎の下の葉の間から
花茎が14cm、開花3輪3.3cm
。
'12新株 'Berry 'Oda' 生長、春新芽、4cm、
夏新芽、1cm。花茎の下の葉の間から
花茎が10cm、蕾が数個できています。
キンギアナム'ベリー・オダ' 花後の株から、花茎が伸びてきました。
2018年
初めに
洋ラン小学校の目標「開花株を買って翌年咲かせる」の実施例です。2018/12/22
変種シルコッキー
花期:春〜初夏
自生地:オ−ストラリア
【洋蘭原種】
オーストラリアの東部に広く分布するDen.kingianum(キンギアナム)の小型種です。 Den.kingianumは変種が多く、この品種は、その中でも最小の部類です。
丈夫で、良く増え、耐寒性が高いので、初心者におすすめの品種です。
バルブ頂部付近より花茎を伸ばし、花径2.5pほどの薄ピンクの花を、1花茎に3〜5輪付けます。1つのバルブから、2〜3回花茎を出すので、株が大きくなると年々花茎が増え、小輪ながらも見応えがあります。また、この品種は香りが良く、甘い香りを部屋中に放ちます。
花期はやや短く、2週間程度です。
この品種は、耐寒性が高く、最低5℃あれば冬越しが可能です。(くろやなぎ農園さんのHPhttp://kuroyanagi-nouen.com/16_124.htmlから転載させていただきました。)
2019年の4月に蕾が沢山着いているのを見つけました。花付きは原種より良いかも知れません。
開花株を買って枯らさずに1年後に咲かせる方法の実証例ができました。2019/04/06
2019年↓
4月前半
蕾が沢山着いているのを見つけました。花付きは原種より良いかも知れません。
一鉢(#2)は沢山蕾が着いているのに、もう一鉢(#1)は全然ありません。また冷害がひどく古株は大半が枯れていて、新芽も細く小さいです。
最初の苗の様子はあまり差が無く隣に並べて同じ世話をしているのに大きな違いです。
昨年6月に鉢増しした時に、鉢#1はバークが腐りかけて白いかび菌糸がありました。根が腐りかけていたのでそれが原因でないかと思われます。
バーク植えでも雨ざらしにするのなら、古くなっていたら早く重ね着鉢増しにした方が良さそうです。
2019年↑
2018年↓
6月前半
鹿沼土で重ね着鉢増し
小型の品種シルコッキーです。冬に開花株を買って5月までそのままにしていたら乾き気味になりました。
![](kingianum/dscf5272tr3.jpg)
6月初め、細長い鉢に二重鉢で植わっています 一方(#1)はバークが湿ってカビが生え どちらも根はやや干からびています。
![](kingianum/dscf5273r3.jpg)
崩れ落ちたバークはそのままに浅広鉢に入れて周りに鹿沼土を詰めました。
5月
鉢#1
3月後半
開花株を入手、細長い鉢にバークで二重鉢植え、小型
2018年↑
2016-17年
初めに
「開花株を買って翌年咲かせる」の例です。
2017年初めに
今年は、植え替え・株分けはせず、最初から重ね着鉢増しにします。
2017年経過↓
2月後半
開花中
1月末
開花株を入手
開花中は15株近く、古い花茎の付いた株が約5株、未開花株が約5株です。太くて長い株から細くて短い株まで色々です。
2017年↑
2015年
初めに
昨年は大半の苗を植替えや株分けしました。
植替え前に作落ちしていたことと、冷害に遭わせたためもあって、花は余り付きませんでした。
植替えに際して、屋外で育てていたため、まだ根が不活発だったことも影響しているかもしれません。
また、芽欠きをしてこなかったため藪状になっています。
今年は作落ちからの回復に努めたいと思います。
2015年↓
4月前半
一部の鉢に、若株にシースと成株の先に花芽
昨年の新株から春新芽
他はまだ芽が出ません。
3月後半
一部の鉢に、若株にシースと成株の先に花芽
一部の株で冬新芽が生長、草丈7cm、葉3枚
2015年↑
キンギアナムなど経過
2014年
初めに
キンギアナムは「
シンビジウムに次いで丈夫で咲きやすい」と言えるでしょう。
根腐れしにくく、寒さにも強く、雨ざらしでもデンドロビウムのように落葉しません。
また、一度咲いた株は翌年も咲くことが多いです。
唯一と言って良い問題は、新芽が出すぎて茂って小さくなる「作落ち」で咲かなくなることです。
芽欠きして一つ一つの株を大きく育てることと、混んできたら植替えや鉢増しをすることです。
今年は植替え鉢増しをしました。
また、新株の育て方を調べるため、新しい株を入手しました。2014.8.14
2014年新株
右:ホホエミ
2015年↓
3月後半
株#-2の葉の間に花芽
2015年↑
8月後半
新芽の伸び、遅れて出た
夏芽は芽欠き
8月後半
新芽の伸び、遅れて出た
夏芽は芽欠き
5月後半
キンギアナムの植替え・株分け・鉢増しのレシピ
1 鉢から抜く
ミズゴケかバークに植えられているようです。
出荷するまで植え替えされず、根が一杯になっていることが多いです。
![](kingianum/dscf5262tv3.jpg)
バーク植えで、根が多く完全に根鉢になっています。
2 根を濡らして柔らかくし、ほどきながら、植込み材料を取り除く
洋ラン学園では、根を切ることはせず、全て根気よくほどくようにしています。
こうすると、根を傷めず、またそのため、植替え後直ぐに水やりできるため、植替え後の水切れによる痛みを少なくできます。
根が乾いていると折れて傷みやすいので、根鉢を水に漬けておいて水を吸って柔らかくなってからほどきます。
根鉢が出来ている場合を含めて通常は鉢の底が最も根が少なくほどきやすいので、底から、一本ずつ根の先からほどいていきます。
まだ根冠はあまり見えず根は活発ではないようです(150322)
底がほどけたら、順に上へと進みます。
外の根がほどけてくると、中にも根鉢があることが分かります。小さな苗の時に鉢増しした跡です。外の根鉢がほどけたら、次に中の根鉢をほどきます。
右:根冠は少し透明になっているだけで、根はまだ活発になっていません(15.3.22)。
外の根鉢が二重になる位込み合っている時は、ほどくのが難しいです。
このような場合は、鉢の上の少ない所からほどいていくとうまくいくことがあります。
根元は特に新根が出てくるところなので、古い植込み材料を完全に取り除いてきれいにしておく必要があります。
根ほどきと植込み材料取り除きの出来上がり
スリット鉢に根を直置き、なるべく低くして薄植え
古株
8月前半
新芽の伸び
5月後半
植替え・株分け・鉢増し
ミズゴケ、赤玉、軽石、鹿沼土などで、透明軟質ポリポットに植えてから何年にもなり、藪状になっています。
鉢#3
ミズゴケ植えから
5264
鉢#4
鹿沼土植えから、3鉢に株分け
鉢#42
鉢#13
鹿沼土植えから
鉢#17
鹿沼土植えから
根が多くて太いです
5244
鉢#19
鹿沼土植えから
5247
5250
鉢#19-1、#19-2, #19-3
鉢#?
ミズゴケ植えから
5263
3月前半
花芽の伸び
ビニールトンネルで覆ってからは冷害は無くなりました。
花芽が伸びています。大部分は頂花ですが、一部に側花もあります。
少し
冬新芽が出ています。秋新芽は伸びているようです。
鉢鹿沼土#3
細い若株のみ
鉢#3、鹿沼土
若芽に冷害
鉢#4
一部に
冷害、
花芽(頂花)の伸び、若株の根元に
冬新芽の出。
![](kingianum/dscf3732tv3.jpg)
左:全体。中:花芽の伸び、頂花。右:冬新芽、右の隠れた株は大きい。
鉢#3/#15
バックバルブ側半分が
冷害
鉢#13
冷害少ない、
花芽、頂花と側花
![](kingianum/dscf3736t3.jpg)
左:全体。中:株#1'-の側花の花芽、脇花。右:株#3-の花芽、頂花。
![](kingianum/dscf3738t3.jpg)
左:バックバルブ側のみ秋?新芽。右:株#2の側花の花芽。
鉢#17内ミズゴケ
![](kingianum/dscf3741t3.jpg)
左:全体。中:株a1L花芽、頂花。右:株b1、花芽、頂花。
鉢#19
1月前半
霜除けと冷害
この冬は昨冬での霜害の基本的な解明と対策を継承して、南向きのテラスで霜除けをして越冬し、改善を検討しています。
そのため、昨冬のような全面的な凍害は避けられています。
しかし12月には昨年に無かった
-5.6℃という局地的な最低気温と、昨年は低温の予想には深軒下や土間へ避難させていたのを、この冬は移動していないため、まだ被害があります。
並べてある鉢の内最も外のものや、被せているビニールに密着していた葉などが枯れたり黄色くなったりしています。またそのような鉢に付いた花茎にも影響があります。
そこで、特に東西の横の隙間を無くすように囲いを少し厳重にしました。
![](kingianum/dscf2954a3.jpg)
左と中:キンギアナム。右:スペシオキンギアナム。葉の枯れた部分は葉の間の蕾も枯れています。
2013年版
今年は春芽が出ず、夏芽の出も遅いようです。しかし、霜害は最も軽かったのと、水切れしない育て方に心がけるので楽しみです。
新苗はありません。
芽季や花芽の出る時期が年々異なります。新芽は四季のいずれにも出ます。またいつ出た芽が花芽を出すのか、一度咲いた株はどのような場合に再び花を着けるかなどが問題です。(12.10)
12月前半
キンギアナム
全ての鉢に3世代の株に
花芽か
シースが付いています。
これまでの霜害の痛みの繰り返しからようやく回復して、新芽が親株を越えて大きく太くなりました。
一部は今年伸びた芽の根元から
秋冬新芽が出始めています。
鉢#3
![](kingianum/dscf2630tva3.jpg)
左:全景。中:左下2’rLと、親より太い。右:古株の先端の蕾
鉢#鹿沼3'
凍害から回復中、小芽。
鉢#4
![](kingianum/dscf2643ta3.jpg)
左:全景。中:バック側の新芽、親より太い。右:先端の花芽
左:左寄りの赤い親株#11-は新葉の下に花芽、中央の株#11は先端に花芽、右は孫で先が日焼け。中:続き孫芽#11R(左)、#11L(右)共にシースから蕾が出始め。右:リード側の新芽#11R(左)、#11L(右)から出始めた秋冬芽
![](kingianum/dscf2644tva3.jpg)
#12Lの根元の
新根と
秋冬新芽
鉢#13
![](kingianum/dscf2635ta3.jpg)
右:新芽#31先端のシース
鉢#15
凍害で残ったバックバルブ側から回復中、細長芽。
前#11、奥#41
鉢#17
![](kingianum/dscf2626tva3.jpg)
左:全景、中:左手前と右上に伸びた赤葉が新芽、#a1LLとdLL、鉢外に飛び出し。右:反対側で中央左寄り#b1R、左は2年目、右下2年目、
鉢#19
凍害が軽かったので群生大株
左:全景。中:株#e'。右:昨年の新芽#f1が今年さらに伸びて新葉を出し、新葉の下から花芽の兆し。
![](kingianum/dscf2645ta3.jpg)
株#62の先端の花芽
キンギアナム
11月前半
キンギアナム
作落ちや霜害からの回復
今年は、小さな親株から出た新芽は大きくなり、大きな親から出た株はさらに大きくなりました。数年植替えしていないので、透明軟質ポリポットは変質して破れています。
ミズゴケ植え
#13 草丈10cm足らずの小さな親株から出た芽の草丈が15cm前後になりました。鉢内には白い新根が少し伸びています。
#15 草丈8cm足らずの小さな親株から出た芽の草丈が18cm前後になりました。基は6mm前後と細いです。先端にシースができていますが脇花芽はまだ膨らんでいません。鉢内には白い新根が少し伸びています。
#17 太い親からは、大きな芽が出て、さらに孫の新芽が出て、新葉は徐々に小さくなり赤みを帯びています。根も新根が多いです。
鹿沼土植え
10月後半
7月後半
肥料、新芽がほぼ出揃ったので、緩効性化成肥料の顆粒を置肥
キンギアナム
春芽、伸びて丈最長15cm、バルブ長9cm
![](kingianum/dscf0940ta3.jpg)
鉢#13 鉢#17? #19?
![](kingianum/dscf0943ta3.jpg)
鉢#3 #4
シース、大きくなった新芽では葉の間にできています。
根、鉢内に白い
新根が伸びています。
![](kingianum/dscf0941tva3.jpg)
左 右*#19
鉢#15,
夏芽、遅れてやっと出てきました。
![](kingianum/dscf0937tva3.jpg)
左下の赤いのが遅れて出た
夏新芽
6月後半
キンギアナム
知らない内に大小の芽が出ていました。植え替えてから期間が経ち、冷害で親株が枯れているので、植替え・株分けする予定です。
鉢#17
6月前半まで
時々見ていましたが、新芽は気が付きませんでした。
3月後半
12 キンギアナム 蕾生長中、冬芽伸び。 スペシオ・キンギアナム 蕾生長中、
12大明石斛 蕾生長中
12キンギアナム
鉢#19 花茎の伸びと蕾、冬芽
![](kingianum/dscf8268tva3.jpg)
鉢鹿沼植え#4、蕾が着いたのは旧株、両側に昨年の新芽、昨年の新芽は新根が元気です。
![](kingianum/dscf8271ttva3.jpg)
鹿沼植え鉢#15 作落ちして親株は小さいですが、赤い冬芽が伸び始めました。
![](kingianum/dscf8273t3.jpg)
ミズゴケ植え鉢#17、新株は元気で根も元気です。
3月前半
12 キンギアナム 蕾生長中
12大明石斛 蕾生長中
2月後半
12 キンギアナム 蕾生長中
12大明石斛 蕾生長中
2月前半
12 キンギアナム 蕾生長中
12大明石斛 蕾生長中
12 キンギアナムの葉の間の蕾の固まり、スペシオキンギアナムより遅いです。
![](kingianum/dscf8018t3.jpg)
12 大明石斛の蕾はゆっくり大きくなっています。
1月後半
12 キンギアナム 蕾生長中
12大明石斛 蕾生長中
12 キンギアナム
12 大明石斛の花芽が少しずつ大きくなります。
1月前半
12 キンギアナム 蕾生長中
12大明石斛 蕾生長中
ベリー オダ
開花株が半年後に咲きました。
ベリー
キンギアナムと一緒に売られていることがあります。
キンギアナムとデンファレとの交配種です。
開花期はキンギアナムと違って初夏から夏です。
キンギアナムより寒さに弱いようです。
Dendrobium Berry 'Oda' kingianum x Mini Pearl 1983
デンファレの系統、スペキンよりやや高温性、
春先に低温に当てると一斉に花芽を分化
2012-14年経過、下から上へ
2014年↓
8月後半
新芽1本のみ
3月前半
親鉢は2年続きの壊滅的な冷害で1株だけ何とか残りそうです。高芽取りの子鉢も同様
2014年↑
2013年↓
11月前半
ベリー・オダ
バルブやや太り、秋新芽4cmまで。
7月後半
ベリー・オダ
親鉢
春芽が伸びて丈最大12.5、バルブ最大5x0.7cm葉5枚まで長8cmまで。
高芽分け鉢
春芽が伸びて丈最大14、バルブ最大5x0.7cm葉3枚長9cmまで。
2013年↑
6月後半
ベリー(キンギアナムとデンファレの交配種)
霜害が最もひどく親株は全部枯れましたが、新芽が3本出て、茎長3cmまで、葉は3枚、葉長5cmまでになっています。
2012年↓
8月上旬 植替えと高芽取り
根鉢がぎっしりです。高芽が沢山出ています。
根鉢を根を傷めないようにほぐして、バークを取り除きました。
高芽取り
プラスチックのスリット鉢に、発泡スチロール芯入りで、鹿沼土で植えました。
高芽は根が短いですが、いくつか大きいのを外して、鹿沼土で植えました。
7月上旬
二番花開花 高芽でなく新葉の間からか、右は先月の拡大図
6月上旬 高芽
2月初め
開花株入手
病気などについて
2016.5.30 2016年版開始
8.31 ベリーをスペシオキンギアナムのページに移動
8.14 2014年初めに
8.13
スペシオ・キンギアナムのファイルを分離
2014.3.6 2014年版開始、キンギアナムの育て方と咲かせ方 あらまし、2013年版を編集、種類別に分割
12.10 検索「キンギアナム」で3位以内、「スペシオ・キンギアナム」で1位、「病気などについて」開始、11年から13年前半までの経過を今月の洋ランから再掲作成、旧版別ファイルにファイル分離
10.16 過去開花カレンダー転載
7.31 生長カレンダー
2013.6.22 2013年版
12.24 2012年版、旧版を編集
2 ベリーやスペシオキンギアナムの開花株を入手
2012.1 下垂種をノビル系に移動
10.30キンギアナム系は2年咲き
6.21 下垂種ピエラルディー追加
5.3 開花カレンダー(大明石斛は生長カレンダー)開始
2011.4.12 春の蕾
10.28 キンギアナムの大学院、大明石斛とスペシオ・キンギアナムの育て方を開始
2010.7.7作成開始