洋ラン学園
21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方

洋ラン学園式
カトレヤ(カトレア交配種)の育て方と咲かせ方

これまでの方法でうまくいかない人に(趣味でない園芸)

初めに

21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
どの種類も同じ世話
温室・ミズゴケ・バーク・ラン鉢・殺虫剤を使わない
苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。
野生では熱帯雨林の樹幹に着生して根はむきだしです。
鉢植えにすること自体が根腐れの原因なのです。
また直射日光・雨ざらしと低温は温室育ちの苗にとって大敵です。
言い換えればこれらに対策をすれば枯れは大部分防げます。
蘭は毎年脇芽を出して大群生になり雨季に生長して乾季に咲きます。
小さな株を水切れさせていると咲きませんが、大株作りにして雨ざらしにすると咲きます。
これらのことを各種について個別に具体例で紹介します。

カトレヤ(交配種)は、洋ランの女王と言われています。
園芸店では見かけることが少なくやや高価です。
高温性の種類が多く、家庭で無加温で育てると咲かせることはコチョウランほど簡単ではありません。
洋ラン展で手に入るので、再度検討してみます。2020/02/23
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今節(今月)の洋ラン・洋蘭24節気・最新
ミニカトレア表紙
カトレヤ原種表紙

基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)

ミニカトレアと同様に洋ラン学園式で育てられます。2020/02/23


枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。2019/09/28
ペットボトルは洋ランの補助輪
洋ラン学園がお勧めしている「新苗のペットボトルへの引っ越し」は、特にコチョウラン(ミズゴケ植え)で広まり、新しいインテリアとして人気にもなっていますが、
他の種類でも、根腐れしない方法として役立っています。
洋ランが初めての人でもカトレアを初めとした根腐れしやすい種類て枯れる心配をしなくて良くなるからです。
これは、言わば初めて自転車に乗る子供が補助輪をつけ、転んだりケガをする心配をせずに乗れるようになるのと似ています。
枯れない始め方として直ぐにペットボトルへ引っ越します。2020/02/02

カトレアはミズゴケ植えが多く、根鉢が出来ているので、バーク植えよりもペットボトル植えにしやすく、これにより根腐れの問題がほぼ解決します。


リンコレリア系

以前Brassavolaとされていたnodosaとdigbyanaの内digbyanaはRhyncholaeliaに分けられました。フリルのある唇弁は交配親として貴重です。
ポーツオブパラダイスが有名です。
ここでは新しい種類の例を紹介します。
Rlc. Golf Green‘Hair Pig’
リンコレリオカトレヤ ゴルフ・グリーン ‘ヘアー・ピッグ’
カトログさんのhpから転載させていただきました。
https://blog.goo.ne.jp/nishiguchi4714/e/4ebc1c03cd2b663e750fd4c5b875f9d7
(C. Moscombe x Rl. digbyana (07/08/2006))
旧属名表記 Blc. Golf Green、Rsc. Golf Green
 スプラッシュ(くさび)系花の銘親 C. Moscombe と、リップの大型化に貢献度の高いグリーン系花の原種 Rl. digbyana との交配。
<個体‘Hair Pig’について>
・2010年頃から国際蘭展の台湾の蘭屋さんのブースで見かける機会の増えた人気のある花です。
・C. Moscombe のペタルをリップ化する能力が見事に発揮された非常にインパクトの強い印象の極美花だと思います。
◎Rlc. Golf Green の親品種の交配
・C. Moscombe = C. Mosnor x C. Sedlescombe (01/01/1963)
・Rl. digbyana = 原種

2020↓


株#年月日バルブ高葉長幅花茎、枝花数芽季
12020/02/23
51.10.75






2
208.21.80.9514x3.2





3
27131.40.915x3.1





4
33171.350.7518x3.4





5
41211.40.85






6
3317(+3)1.30.7516.7x3


















51
12.5(3)

(5.5)x1.3H




冬芽








































経過表作成2020/02/23

02/21若株入手


2020↑

ポーツオブパラダイス
以下は上の種類の参考のためにカトログさんのHPから転載させていただきました。
Rlc. Ports of Paradise‘Gleneyrie's Green Giant’FCC/AOS
リンコレリオカトレヤ ポーツ・オブ・パラダイス‘グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント’
(Rlc. Fortune × Rl. digbyana (1/1/1970))
■花色=グリーンコンカラー系
■花径=150〜170mmくらいの大輪系
■花型=
■弁質=極厚弁
■花着き=普通 ※やや強光好む
■着花輪数=1花茎あたり平均2輪咲き
■花期=主に夏咲き。※不定期咲きの傾向あり。
■株姿=普通
■香り=柑橘系のよい香り
旧属名表記 Blc. Ports of Paradise、Rsc. Ports of Paradise
 グリーンと黄色系花を着ける品種の重要な交配親品種 Rlc. Fortune(フォーチュン)と原種 Rl. digbyana(リンコレリア ディグビアナ)との特殊交配によって生まれたグリーンコンカラー系極大輪銘花です。
 よく出来ると180mmくらいの立派な花を着けます。個体名の‘Gleneyrie's Green Giant(グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント)’は通称“GGG(ジージージー)”の愛称で呼ばれ趣味家の間でも一目置かれる存在感のある銘花です。ただし、現在流通している本種の個体は‘Emerald Isle(エメラルドアイル)’FCC/AOS か台湾で選抜された‘Green Ching Hua(グリーンチンファ)’AM/AOS が殆どです。
 栽培に関しては、交配親に高温と強光を好む Rl. digbyana が使われているためだと思われますが、やや高温と強光を好む傾向があり、特に光線不足によって花芽が着かなくなったり、ツボミがダメになったりし易い傾向があるようです。
 ちなみに、僕は1995年頃に、この花の見事な巨大輪花を京都の植物園で見て一目惚れし、別個体の‘Green Ching Hua(グリーンチンファ)’AM/AOS を購入したのは良いのですが、我が家では数年前まで“屋外のケース”で“無加温”でカトレヤの大輪系交配種を水遣りや施肥を調整して越冬させる方法をとっており、その手法にそれなりに自信もあったのですが、本種はどうしても越冬させることが出来ませんでした。そういったことで、僕がワーディアンケースを室内に置いてカトレヤの栽培により一層熱中するきっかけをくれたのは本種 Rlc. Ports of Paradise だったのです。
 なお、Rl. digbyana の血の濃い本種は、各種の病気に対して強い耐性を有すると言われているようですが、これは“感染・羅病しない”という意味ではなく“発症しにくい”という意味だそうで、実際、本種の古い葉には病斑様のものが現れたり、低温に当てたりすると一気に株が枯れ込む様子はその裏付けとも思えます。
◎Rlc. Ports of Paradise の親品種の交配
・Rlc. Fortune = C. Memoria Albert Heinecke x Rlc. Xanthette (1/1/1963)
・Rl. digbyana = 原種

2012年版から転載
2012年11月前半
ポーツ・オブ・パラダイス 秋冬咲 凍害


2011年新苗



株#年月日バルブ高葉長幅花茎、枝花数芽季
12012/01/262491.2
16x3.8





2
32131.5
19x4.7





3
32161.5
16x5.3





4
37151.4
19x5.1





5
38151.7
23x5.3





6
25








凍害
51
36202
20x6.3





?01/262.5








冬芽

02/084.7
1








04/0914
1.2




















522012/08/017
1.1





夏芽

08/2214
1.3
4x1.4H






09/1520.5
1.4
10x1.6H






09/2922(4.5)0.8
18.5x1.5H






10/1323(7)1
16x2.3V






11/1224(9)1
16x3V


















212012/08/014.5
0.9
1.5x1H




夏芽

08/229.5
1.1
5x1.1H






09/1512
1
9x1.1H






09/2914
1
9x1.1H






10/1314
1
11x1.1H






11/121530.8
12x1.1H






経過表作成2020/02/23



旧版

カトレヤは易しい、冬を暖かく
浅広底穴鉢に植えて枯らさず、大きく育て、冬暖かくするだけでどんどん咲きます
 
ブラソレリオカトレヤ ピュアーズ・デライト、秋咲       トシエ・アオキ 'ポカイ' 夏咲

2014年版
初めに
これまでの方法では難しい 趣味でない園芸の薦め
洋ラン、特にカトレアのきれいな開花株を入手して育て始めても、すぐに枯れたり、全然咲かなかったりと言うことが多いです。
本の通りにやってもうまくいきません。
下手だからではありません。本に書いてある方法が自然からはかけ離れ、経験者向きの方法なので、慣れない人には難しすぎるのです。
洋ランの原種は野生では樹木に着生し他の植物と違って根がむき出しです。そのため、植木鉢に植えて、冷たく湿っていると、直ぐに根腐れしてしまうのです。
また、根腐れしないように小さい鉢に植えて水やりを控えめにするため、生育が不十分で、株が開花に必要な大きさにならないのです。
洋ラン学園では、根腐れは植え方で防ぎ、大きな鉢と十分な水やりで大きく育てるので咲く
そこで洋ラン学園では、「根をむき出しに近い植え方で根腐れを防ぐ方法」を検討してきました。
年々改良を重ね、「浅広底穴鉢・鹿沼土植え」に落ち着きました。根を包む植込み層が薄く広く、底穴から空気が入るため乾きが良いので、根腐れしにくいのです。
また室内用には「広口ペットボトル植え」にしています。
一般に使われているミズゴケとバークは、水やり直後は隙間が無く空気が通りにくいです。また植えた直後は良くても1-2年すると腐りかけて隙間もなくなるため、1-2年ごとに植替えしないとどんどん根腐れしやすくなります。
売られている開花株は植え替えされていないため、そのままでは根腐れしやすくなっています。
根腐れしにくい植え方なら、鉢が大きくても水をたっぷりやっても根腐れしにくくて、ぐんぐん大きくなって咲くようになります。
カトレアの特殊性-花期が色々で、半年型で作落ちしやすい
カトレアには、その他にも難しい問題があります。
その一つは、種類によって、株の大きさや、花期が異なることです。本のようにそれに合わせて異なる世話をしようとすると無理があります。
色々な種類に手を広げる前に、大型で丈夫な種類で練習するのが賢明です。
もう一つは、シンビジウムやデンドロビウムは1年ごとに新芽が育って花が咲く「1年型」であるのに対して、カトレヤ類の多くは、半年ごとに子芽が出て咲く「半年型」だということです。(洋ラン学園命名
芽が出てから花が咲くまでの期間が半年足らずと他の種類に比べて短いため、新芽が親の大きさまで大きくなりにくく、「作落ちして咲かない」ことになりやすいのです。
このことからも、鉢大きく、水を切らさない「洋ラン学園式が有利」なのです。
大型の有望株が必須
カトレアは半年型のため、親株が大きくないと、次の新芽はさらに小さくなりやすく、中々咲きません。
それなのに、売られている株の中には、種まきから育てて温室でやっと咲く大きさになったばかりの小さな苗が小さな鉢に植えられているものがあります。
洋ラン学園では「四つの原則」の最初に「大きな有望株の入手」を上げていますが、カトレアでは特に、「大きくて何株もあって、開花株の根元から次の新芽が出て大きくなっている株」が有望なのです。
(以上はミニカトレアと同じ)
苗の入手
大輪の交配種のカトレアの苗は普通の園芸店で見かけることは殆どありません。
やや専門的な園芸店や、近くにある蘭園でないと手に入らないことが問題です。
ネット通販やオークションでは色々な種類が見かけられるので、実物を見ることができないという不安はありますが、居ながらにして手に入れることができます。
2014.2.13

目次
2014年版初めに
参考
カトレアの始め方
カトレアの育て方
カトレアの咲かせ方
主な種類の、(花)芽期、バルブ期、花芽時、花期、(葉)芽期、休眠期、開花記録
表紙
秋咲
ピュアーズデライト
ファビンギアナ
プリズム・パレット・クリスマス・キャンディー
冬咲
ジラ・ウイルダネス
モーニング・グローリー
春咲
アイリン・フィニー
ファイア・キャサリン
夏咲
ハワイアン・ウェディング・ソング・ヴァージン
トシエ・アオキ・ポカイ
不定期咲き
ポティナラ・クリエイション(ミディー)
詳しい経過の表

2014年主な種類の経過 新苗
ゴールデンゼル Blc. Goldenzelle 'Lemon Chiffon'
ハロー・ウェッディング・カルメンC. Hallo Wedding 'Carmen' 秋咲
パストラル・イノセンス Bc. Pastoral innocence
主な種類の2013,2014年詳細経過

その他の種類の2013年、2014年の経過(カトレヤの続け方)
メモリアヘレンブラウンスイートアフトン
秋咲 アルマキー
シンシア・モデル
サンヤン・ルビー・カンラン
ルフラン・ピンク

カトレヤの始め方
カトレヤの育て方
カトレヤの咲かせ方(1)大株作り
カトレヤの咲かせ方(2)芽季・花芽時・花期別
カトレヤカレンダー 代表種の、新芽、シースや蕾の出る時期や花期のカレンダー
カトレヤ開花事典 代表種の、開花株の大きさや芽が出てから咲くまでの様子のグラフ


2012年の経過、表
2011年までの経過
生長開花経過記録のある主な種類
旧版
カトレヤの詳しい図鑑はカトログさんのHPにあります
カトレヤ交配種の系統図はabiko orchid roomさんのHPにあります。
資料
遺伝子系統解析による分類
分類変更
交配種の親別グループ分け
カトレヤの花芽と葉芽
系統別咲き方
花期別開花経過

カトレヤ原種の育て方と咲かせ方
ミニカトレアの育て方と咲かせ方
洋ラン学園表紙トップ


参考
カトレヤの開花生理のコントロール
森田洋ラン園のHPの社長のひとり言から転載させていただきました。
http://www.morita-orchid.co.jp/katoreya1
はじめに
 カトレヤ大輪系の切り花生産は長年に渡り行われてきたが、その消費の形態も春秋中心のブライダル需要から葬儀需要へと変わり、年間の消費量も安定してきた。そのため市場での価格変動は生産の増減によって引き起こされている。
 カトレヤ生産においての開化調節は、有利な販売を行うために、極めて戦略的な技術である。カトレヤは季節毎に開花する品種が有り、開花調節の必要性が薄いのではないかと思われがちだが、実際に栽培してみると、花持ちや採花量の点で品種間の格差が大きい。冬から春咲きの品種に営利性の高い物が多く、夏から秋咲きの品種には花持ちが悪い物が多い。
 また夏から秋咲きの品種は梅雨時の天気や夏の気温などに影響され、年によって開花時期が大きく変動する。したがって、冬から春咲きの品種を開化調節して5〜10月の出荷を確保するのが得策と思われる。私の栽培経験から考えられるカトレヤの開花生理とコントロールの方法について書いて見た。
カトレヤの花芽分化と休眠期間
 カトレヤの開花期は花芽分化の感度と休眠期間の違いによって決定される。 一番感度がよく休眠期間の短い物は不定期咲きや夏咲種でバルブが充実するとすぐ開花してしまう。そのため開花コントロールが難しい。
 秋から春咲きの多くの品種の花芽分化は8月下旬から9月頃の日長下でほぼ同時期に始まるが、休眠期間の品種間格差によって開花期が決定する。自然開花で秋咲き(10月下旬から11月)の品種は花芽分化してから1.5〜2.5ケ月で開花するが、冬咲き(12月から2月)の品種は3から4ケ月、春咲き(3月から4月)の品種は5.6〜6.5ケ月の休眠期間を経て開花する。
カトレヤの花芽分化と休眠期間
低温が花芽分化に与える影響
 温度も花芽分化と休眠期間に大きな影響を与える。低温で栽培されると開花は促進され、高温では抑制される。特に休眠期間の短い品種(夏から秋咲種)ほど日長より温度の影響が大きい。
 秋咲き品種をクーラー室に入れ低温(昼間24〜25℃、夜間16〜17℃)で管理すると、長日の期間でも花芽分化し開花期を早める事ができる。また、4月咲きのアイリンフィニーを霜が降りる直前まで戸外で栽培して低温にあててから、温室に入れると1月下旬〜2月に開花させる事ができる。
花芽分化後の日照時間が休眠期間に与える影響
 花芽の休眠期間は日数ではなく、日照時間の積算によって決定されている。花芽分化後、電照して日照時間を延ばしてやると開花期が早くなる、電照している期間の長い物ほど促進し、短い物ほど自然開花に近くなる。
 さらに、秋(10月頃)に花芽分化抑制の電照を止めた物より、春先(2月頃)日照が長くなってから止めた物の方が、開花までの休眠期間が短くなる。また、シェードにより花芽分化した株も、シェードを長く掛け過ぎると、かえって開花までに長い期間を要する。以上の経験から、日照の積算時間が多いほど休眠期間を短くすることがわかる。
品種間の開花特性は原種の構成比率で決まる
 品種間の開花特性は、育種過程での原種の構成比率を見ればおおよその予測がつく。 休眠期間の短い夏咲種は、ワーセウィチやドウイアナの血を多く受け継ぎ、秋咲きはラビアタやルデマニアナ、冬咲きはトリアネー、春咲きはモッシェやメンデリー、レリヤのパープラターの血を多く受け継いでいる。もし、開花期の違う原種が複数含まれる場合、その原種の開花期を平均した時期に開花する。
 昔は、分厚いサンダースリストを調べるのに大変な時間が掛かったが、現在では、全ての交配データをCDに収めたパソコン用のソフト(ワイルドキャット)があり、簡単に交配親を検索したり、原種の構成比率を数値化することができる。 カトレヤの花芽分化と開花の特性を理解すれば、営利性の高い品種だけを選んで周年安定した生産が可能となる。具体的なコントロールに付いては次回で紹介したい。

カトレヤの春咲き品種の開花コントロール
http://www.morita-orchid.co.jp/katoreya2
はじめに
 大輪系カトレヤの生産において、営利性の高い品種の選定が重要なポイントであり、冬から春咲きの品種に営利性の高い品種が多く、それらの品種を春から秋に出荷することが品質を維持し安定した生産をするうえで不可欠であると、前号で書いたが、今回は具体的に春咲き品種の開花コントロール技術についてお話したい。
 私の農場では、電照による花芽分化の抑制、電照による休眠期間の短縮、シェードや冷房による花芽分化などの方法を行っている。今回は電照による開花の抑制と促進について書いてみた。
春咲き品種の電照による開花抑制
 春咲き種の開花をコントロールする方法はいくつかあるが、電照による方法が一番多く行われている。夜間電照することで日照時間を延ばし花芽分化を抑制する。
 具体的には8月末頃から電照(暗期を7時間前後にするか、3〜4時間の夜間中断)を開始し開花希望時期から逆算して、電照を停止して行く。電照を停止するだけで花芽分化が可能な期間は3月初めまである、それ以降は日照時間が長くなるため電照を止めても花芽分化は起こらない。
 春咲き品種(アイリンフィニーやアイリンホールギン)を3月始めまで電照した場合、開花するのは8月中旬である。安定した出荷を望むなら、10月始めから3月始めまでの間、順次電照を止めて行くと5月から8月まで出荷が可能である。 しかし、一定の間隔で止めていくと、休眠期間が日照時間の積算によって影響されることから、初期に電照を停止した株は、秋の短日の期間を通過するため開花が遅れる。 後半の春になってから電照を切った株は、長日になるため、休眠期間が短縮されて早く開花する。したがって、コンスタントな出荷をするには、電照を切る間隔を最初は短く、後になるほど長く取る必要がある。 具体的には、最初の停止間隔を徐々に延ばしていき最後の間隔は最初に比べ4〜5割り程度、長い間隔をとる必要がある。
 私の所では、電球の上部内側が銀色に塗装された電照専用の40Wのものを使い、カトレヤの葉上30〜40pの所に吊している、あまり高く吊すと隣のベンチに影響を与えてしまうからである。180p幅のベンチに奥行き方向に180p間隔で電球を吊しているが、これは遮蔽幕を使わずにベンチ単位で処理できる間隔である。電照する時間帯は生産者によって夜間中断と昼延長(夕方から点灯)とに分れる。
 エネルギー効率を考えれば夜間中断が良いと思うが、カトレヤがCAM植物であると言う事を考えれば、昼延長の方が暗期を長く取れるので炭酸ガスの吸収を妨げないのではないかと思われる、どちらもカトレヤの生育に具体的な問題は起きていないようだ。
 注意点として一度、電照により抑制した株はバルブの完成周期が変わってしまうため、毎年同時期に開花させるのが良い、バルブの充実度によって花芽分化の感度が違って来るからである。 また、開花後、新芽が動き始めたら長日の期間であっても、すぐに電照を開始しないと狂い咲き(早期開花)の原因になる
電照による春咲き品種の開花促進
 冬咲品種(ドラムビートなど)が咲き終り、春咲き品種(アイリンホールギン、アイリンフィニーなど)が開花するまでの僅かな間、出荷が減少することがよくある。 そこで、春咲き品種を開花促進して2〜3月に開花させる必要がある。
 春咲き品種の花芽の休眠期間は日照時間の積算によって決まるため、花芽分化が完了した11月頃から抑制と同じような方法で電照を開始すると、休眠期間が短縮されて4月上旬開花のものを2月下旬に開花させる事ができる。
 自然開花まで一定量を開花させるには、11月から1月下旬でまでの間、順次(7から10日間隔で)電照面積を増やして行くと、自然開花までの間、安定した出荷が可能となる。カトレヤは日照時間だけでなく温度の影響も受ける、低温では開花が早まり、高温では遅れる。したがって、室温を自然開花(無処理区)の温室と同じ条件を設定しておかないと安定した継続出荷は望むことはできない。

カトレヤのシェード管理と冷房室の利用
http://www.morita-orchid.co.jp/katoreya3
はじめに
 前回は春咲き品種の電照による開花の抑制と促進について書いたが、今回は電照+シェードによる超抑制(秋から冬開花)と、カトレヤ栽培における冷房室の利用方と効果について書いて見たい。
シェードによる開花コントロール
 春咲き品種(アイリンフィニーなど)を3月始めまで電照すると8月上中旬に開花するが、それ以降に開花させようとすれば、電照を止めても日長が長くなるため花芽を分化させる事ができない。そこでシェードによる短日処理が必要となる。
 私の農場ではシルバーポリの0.01oを使い、ベンチ下30p位まで覆う。ベンチに枠を付けてシェードをする場合、葉からあまり離すと光が回折して入って来るため、明るくなってしまう。葉に支柱が立ててあればベタ掛のほうが確実である。 シェード時間は15から16時間で、期間は40日位がよいと思う。実際の花芽分化は条件(バルブの塾度と気温)が揃っていれば25日程度でも効果があるが、確実に全ての株を花芽分化させるためには、40日程度が適当と思われる。 
 また、過剰なシェード期間は花芽分化後の積算日照量を少なくしてしうため、開花が遅れる原因になる。春咲き品種を8月下旬から10月中旬頃までの生産が不安定な時期に開花をさせるには、3月10日頃からシェードを開始して、ベンチ毎に7〜15日程度の間隔で順次シェードを開始して行く。
シェード栽培の様子
森田洋蘭園では、シルバーポリの0.01mmを使い、ベンチ下30センチぐらいまで覆う
 アイリンフィニーの場合、3月10日頃からシェードを開始した株が8月中下旬の開花になり、4月下旬にシェードを開始した株は10月下旬の開花である。 これ以降は秋咲き品種も多く安定した出荷も望めるので、春咲品種を抑制する必要性も薄れてしまう。それでも、色彩や品質などの理由で、あえて春咲き品種を咲かせようとするなら、5月頃から気温が上昇した時には、クーラーにより室温を適温(昼間24〜25℃、夜間17〜18℃)まで下げてシェードをする必要がある。
 また、3から4月にシェードをした株も、シースの中で蕾が生長する頃には、気温が上昇するのでクーラーで適温に管理しないなければ、品質の低下は避けられない。
カトレヤ栽培での冷房室の利用
 ファレノプシスでのクーラー室の利用は大変普及しているが、カトレヤでは全国的に見てあまり多く普及しているとは言えない。しかし、カトレヤを周年安定した生産を行うには、クーラーの利用は不可欠である。
 メリットの1つは、夏場の品質向上である。30℃を越える室温で開花させると花径も小さくなり、後ろに反り返ってくる。また、花痛みも早くなりロスが多くなる。クーラーで室温を下げてやる事で、品質を維持することができる。
 二つ目は、外部から入り込んで来るスリップスやヨトウムシなどの害虫の被害を防ぐ事ができる。
 3つ目のメリットは、開花コントロールである。春咲き品種の高温時のシェードを可能にする。また、秋咲き品種の花芽分化を促して開花を促進させることができる。秋咲き品種は低温に対して反応が良く、シェードを掛けなくても室温を下げるだけで花芽分化が可能である。
 具体的には7月中旬からクーラー室(昼間24〜25℃、夜間17〜18℃)に入りると、開花が1ケ月から1.5ケ月早くなる。同一品種を順次クーラー室に入れて行けば平均した出荷が可能になる。
冷房室の利用 補足
 カトレヤの冷房室は胡蝶蘭よりも明るくする必要がある。 したがって、クーラーの出力も面積当たり大きな物が必要となる。
 具体的には出力に対して冷房可能な面積は、1馬力当たり12uから14uくらいである。天窓は開け、透明カーテン(ポリ系フィルム)を閉めた状態で冷房する。遮光はカーテンの外(出来れば外部遮光)で光の強さに応じて開け閉めする。遮光率は35%から45%のネットを2枚用意して、光の強さに応じて開閉する必要がある。



夏咲きカトレヤの育て方
スタンダードカトレヤ交配種同好会さん関連のHPから転載、Sat, Aug 22, 2009
http://heartland.geocities.yahoo.co.jp/gl/mtkomi3/view/200908
立秋が過ぎてから、かなり日数が経過しましたがまだまだ暑い日が続いております。皆様のカトレヤの調子はいかがですか。
今回は、夏咲きカトレヤの育て方につきまして、少しご説明いたします。「もっと早くやれ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、皆さんの育て方とここが違うということになれば、来年是非おためしください。
カトレヤ交配種には、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲き、そしてシースが出来ればやがて花芽が形成されて開花する不定期咲きまたは四季咲きといわれる品種があります。
このうち、夏咲きといわれる品種はそのバックグラウンドに、
C.gaskelliana,C.warscewizii,C.warneri,そしてC.bicolor,C.dowianaなどの原種があります。しかしこのC.bicolor,C.dowianaは黄色花のシコル原因といわれています。
春から新芽を成長させ、葉の中からシースが出始めやがてバルブが完成、シースが完成するとしばらくしてシースのなかに花芽が出来て開花します。
他の季節に咲く品種と異なるのは、新芽が伸長し始めてから、開花までの期間が短いことです。
そこで肥料、潅水もこの期間に合わせる必要があります。
新芽が成長を始めましたら、シースが出るまで肥料も多めに与えます。ただし、肥料の濃度を薄くして、5,000倍ぐらいの液肥を多く与えるようにします。置き肥はシースが葉の間から見え始めましたら、取り除きます。液肥、置き肥の場合もシースが見えはじめましたら、水でコンポストの中の肥料分をよく洗い流します。 肥料が残っていますと、花が暴れたり(花形が乱れたり)、黄色花のシコル原因となります。それから黄色花がシコル場合は、根が傷んでいないかどうか調べる必要もあります。傷んでいる場合は可能な限り植え替えます。 この場合以外は植え替えは、開花後にはやらないほうが安全で、根が出始める時を逃さずに植え替えます。開花後は成長をやめ、休眠期に入る品種が多いからです。
施肥は午前か、夕方のやや涼しいときにやります。
バーク植え栽培の方、葉をさわって「コチコチ」の場合は窒素分が足りません。しなやかさが感じられるまで窒素分を多くしても大丈夫です。

カトレヤの植え替え時期について
kakedashinooyaziさん から転載
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1036102670
freudeschonergotterfunken9さん、こんにちは。
カトレアの植替えに付いて、諸説色々有ります。
私も昔は沢山の本を読みあさり、混乱し、条件も東京近郊の設定での説明だった りで困った時が有りました。私の属していますラン会でも当然意見は異なります
。ご存知の様にカトレアは春咲・夏咲・秋咲・冬咲とミニパープルみたいな不定 期咲が有りますので当然成長のサイクルは異なります。
冬期間に成長するバープラタの植替えを春にするのか、春から成長するとは限ら ないインターメデイアはどうするの・・・・
私の実施している方法としては、ほふく茎部分等からプチッと根が顔を出した時に植替えます。(1cmも根が伸びると根を痛め易いのでもっと早めに)
ご存知の様にランの根は触れたコンポストに対応した根を出す性質が有ります。ですから、水苔には水苔に対応する、コルク植えにはコルクに適した根を出し
ます。ですから変なタイミングでコンポストを極端に変えると弱ってしまう訳で す。(当然の結果ですが)こんな事も有りますので、私としては植替えの時期は
「新根がプチット顔を出した時」です。当然時期はそれぞれです。 極端な話、C・intermedeaでもバラエティが沢山有ります。アルバとアメジスチ
ィナは成長中で根も動いてます。アッキニーは開花の待機中(蕾みが動いてます)フラメア・セルレアは蕾みは動いてません。オルラッタは秋から動きを見せませ
ん。同じインターメディアでもこれだけ異なります。ですから○○の種類は○の時期に植替えましょうとは、とても云えないと思います。
真冬に植え替える事は滅多に有りませんが、2月の終わり頃から11月位までは必要に応じて植替えを実施しています。私としてはこの方法が一番リスクが少ない
様におもいます。
「バルブから、緑の根が2mmくらい出ています。」私ならベストタイミングと植替えしますね。温度が15度であろうと無かろうと、カトレア・シラユキが
今の温度で成長可能と判断したから発根したのであって、「Eさんの書」を読ん で発根しかけたとは私は思いません。
なお、当方は目の高さ位にサーモを設置しています。その位置で16度にしてます ので、棚植えは2?3度は低いとは思います。水の少ない栽培の方は根やコンポス
トが痛まない例がおおく、ランの体液濃度も高いのか低温にも強い様です。 乱暴な意見かとは思います。40年近くランとつきあってますが、毎年勉強です。
同意出来る所が有れば、参考にして頂ければと思います。(責任は取りませんが)なお、水苔は鉢増しすると回りはカラカラ中の方はシットリに成る事が多いです
病気とか、落として鉢を割ったとかで無ければ中途半端はやめた方が、結局は2度手間に成るのでは?と思います。なお、余計なお世話ですが水苔の縦植えの
図を添付します。均等な硬さに植え込みが出来、一番は植替え時に水苔が根から外し易いので根痛みが少なくて済みます。良ければ参考にして下さい。


2014年


カトレアの始め方・素焼鉢ミズゴケ植えからの植替え(予備校)
カトレアの交配種や原種は趣味家や専門の蘭園から手に入れることが多いです。
これらは大抵、素焼鉢にミズゴケで植えられています。
洋ラン学園式の根腐れしにくい、浅広底穴鉢鹿沼土植えに植え替えます。

素焼鉢ミズゴケ植えから浅広底穴鉢鹿沼土植えへの植替えのレシピ
1 素焼鉢から抜く
植えてから1年以上たち、伸びた根が鉢の内側と外側に張り付いています。鉢から抜くことはできないので、鉢を割って根から離すことになります。
鉢や根が乾いていると折れやすいので、鉢ごと水につけておきます。
鉢を、金づちのようなものでたたいて割り、破片を根鉢から引き離します。
注意:鉢に根が着いている場合は、金属の薄いへらを間に差し込んで根を浮き上がらせます。
2 ミズゴケを取り除く
ミズゴケの塊の中に新しい根が伸びて、ミズゴケは固まっていて、取り除くのは大変です。
しかしミズゴケが残っていると高温期にはそこだけ乾くため根が枯れます。そのため、全て取り除く必要があります。
ピンセットを使って根の間のミズゴケを少しずつ引きぬいていきます。
根が素直に伸びていると易しいですが、小さな鉢の時の根鉢がそのままになっていたり、下へ伸びた根が鉢底に沿ってから上向きに伸びていたりすると、手がつけられません。
根気良く、根を傷めないように、取りやすい所から、積み木崩しのように減らしていきます。
特に根際はこれから根の出る大事なところで、ミズゴケが残っていると吸水できなくて根が出にくくなるため、できるだけ取り除くようにします。
洋ラン学園では原則として根は切りません。
3 鉢の準備
鉢の大きさはこれまでより一回り広く」が目安です。「透明か黒の硬質プラスチックポットで、底穴が広く開いている」ものを使います。透明なのは土の乾きや根の健康状態が見えて安全志向です。底穴が広ければ空気の通りがよく乾きやすく酸欠になりにくいので「根が薄着で根腐れが減らせ」ます。一般の植え木鉢は鉢の高さが径より大きいですが、それでは根腐れしやすくなるので、上の縁をハサミで切り取り麻鉢にします。
4 植込み材料、硬質鹿沼土中粒
ミズゴケやバークは入手しにくく、2-3年までに植替えしないと根腐れしやすくなり、植替えに手間がかかり植替えで枯れることも多いです。
それに比べると、東洋蘭などに使われている鹿沼土は、最も手軽で、安全で、植替えが楽です。
鹿沼土は土壌学では「火山灰」に分類され、赤玉土や関西の日向土(日向軽石と呼ばれることもあります)と同類です。赤玉土は保水量が多すぎるのと崩れて目が詰まりやすく、日向土葉軽石に近くて硬くて保水量が少ないため水切れしやすくなるので、洋ラン学園では鹿沼土を採用しました。
鹿沼土には、通常のものと、硬質と銘打っている物と、硬質と紛らわしい焼結体とがあります。本物の硬質は、袋の中の微塵が少なく、植込み時や植えている間に崩れることが少ないです。硬質と紛らわしい焼結体は、微塵になった鹿沼土を焼結して粒にしたもののようで性質が変わってしまっており空隙があるかどうか分からないので使いません。
鹿沼土は、普通は大粒、中粒、小粒に分けて売られています。洋ランは小苗から大苗まであり、鉢の大きさも最小は6cm、大きければ18cm程度まであるため、鉢の大きさにより粒の大きさを変えた方が良いように思われますが、「洋ラン学園式は鉢の大きさに依らず浅鉢で、鉢の乾きやすさが同じ」で、「洋ランの根の太さなどは苗の大きさに余り依らない」ので、中粒一通りにしています。「鉢の大きさ(深さ)や粒の大きさを揃えると、水の乾き方などが揃うため世話が簡単で異常も掴みやすい」ので安全です。
5 植込み
これまでの根鉢より一回り広い浅鉢に苗を直に入れ、根を重なりあったり固まったりしないように広げてやや押しつぶすようにします。底から少しずつ根と根の間にすき間ができないように鹿沼土を流し込んでいきます。根と根がくっついていたり間にすき間があったら、鹿沼土をきちんと入れてやります。周りを包まれていない根は水を吸えずに枯れてしまいます。根の上までの高さが小鉢では5cm、大鉢でも10cm以下にしないと洋ランの中でも根の弱いカトレアは根腐れしてしまいます。
鉢底には原則として何も敷きません。小さめの鉢なら穴も小さく、鹿沼土の粒は小さいものを除けば落ちません。また、鉢が浅いために乾燥のためにスチロールや鉢賭けを入れる必要もありません。むしろ何かを入れると空気の流れを邪魔してしまいます。
全ての根の間に土が入るまで入れ、鉢をゆすったり、根をゆすったり、ピンセットで付き込んだりして隙間を無くします。
根際の根が露出していると乾いて枯れやすいので、根の出初めはしっかり覆うようにします。
6 水やり
植え替え後しばらくは、根は植込み材料と馴染んでいないため吸水しにくく、水切れして植え傷みしがちです。そこで、植込み後すぐにたっぷり水やりします。根を切っていないため傷から腐る心配は少ないです。

カトレアの咲かせ方(高校)
洋ラン学園では
苗:脇芽の付いた大型の有望株を入手し
衣:根腐れしない「洋ラン学園式浅広底穴鉢・鹿沼土植え」にして
食:水切れしない雨任せの水やり
住:保温・保湿・保涼の置き場所
にすることにより、種類を問わず易しく育てられ良く咲くようにしています。
カトレアの咲かせ方も基本は同じです。
次にカトレアをより良く咲かせるために役立つことを述べます。

2013(12+)年版開花カレンダー(カトレアの咲かせ方)
洋ラン学園では、洋ランを咲かせるには、「年期、芽季、花芽時、花期を知る」必要があると考えています。
勿論、これまでの「趣味の園芸」にはなかった、年期、芽季、花芽時という概念を、洋ラン学園は提案しています。
下記の表は、洋ラン学園で代表的な種類を育てた記録です。
これを見れば各種類がどのように咲くかが分かります。世話を種類ごとに変える必要は余りありません。
なお、これまで通りの花期別に、代表種として秋ピュアズデライト、冬ジラウイルダネス・ファビンギアナ・プリズムパレット、春ファイアキャサリン・アイリンフィニー、夏ハワイアンウエディングソングはそれぞれ詳しくまとめています。

この表は、園芸店で比較的手に入りやすく丈夫で咲きやすい種類の、花期や主な活動の季節をまとめたものです。
花が着く芽は夏に出ることが多いようです。他の季節に出て花芽の付かない芽(葉芽)もあるのに注意する必要があります。
但し特に芽の出方は株や年によって変化します。2014.2.14
年期花芽期根期バルブ期花芽時(シース)花期葉芽期休眠期種類






ファビンギアナ
アルマ・キー






ピュアーズ・デライト




初冬

プリズム・パレット




春、秋
モーニング・グローリー






ミルドレッド・ライブズ






ジラ・ウイルダネス















アイリン・フィニー
ファイア・キャサリン





トシエ・アオキ













育てやすく咲かせやすい種類の経過
2013年までまとめ
カトレアの生長や開花は種類によって異なるばかりでなく、同じ鉢の中でも芽によってずれていたり、年によって変わったりします。
「今年も咲くかどうか」はなかなか分かりません。
2014年の詳しい様子は別ページにあります

秋咲
ピュアーズデライト
ファビンギアナ
プリズム・パレット・クリスマス・キャンディー
冬咲
ジラ・ウイルダネス
モーニング・グローリー
春咲
アイリン・フィニー
ファイア・キャサリン
夏咲
トシエ・アオキ・ポカイ



秋咲き
ファビンギアナ
春芽・夏シース・秋咲、冬は休眠
2008年11月入手


2015年↓
3月後半
新芽の出が遅めで生長不足で蕾がでまあせんでした。
新たな冷害はないので、今年は回復を目指します。

2015年↑

2014年↓
12月初め
今年は新芽の出がやや遅く、丈が小さく、まだシースが出ません。


11月後半
今年は新芽の出がやや遅く、丈が小さく、まだシースが出ません。


10月前半

新芽が伸びてきました。根元には新根が伸び根冠が長くなっています。ようやくバルブが中に見えるようになってきました。

7月末
夏新芽の出、リードバルブは冷害で枯れたので、古株からの芽です。本来なら春に出る芽が遅れて夏になってしまいました。

冷害凍害で親株が枯れたため、新芽が出ず休眠中です。


ピュアーズ・デライト、
夏芽・夏秋シース・晩秋咲き
忙しい種類です
2008年11月入手

丈夫で良く新芽が出て
毎年7月末頃にシースが出て年末頃に咲きます。

2014年↓
8月前半
夏新芽が伸びています。大きい方の鉢では順調なのでその内シースが出るかもしれません。
小さい方も時期的には間に合いそうです

鉢#1-1
 
2016年↑



2014年↓
12月初め後半
鉢#1-1
秋新芽が出てきて小さいです。
夏芽が出て初冬に咲くことが多いですが、春芽が出ると半年型となるようです。

鉢#2
開花の始まり。


11月後半
鉢#1
春芽が出て開花することもあります。

鉢#2
株分けしなかった方は以前の作落ちから回復中でが大きくなってきました。夏芽と秋芽が主です。秋芽は晩秋から休眠に入るようです。蕾の出た夏芽からは秋芽が出ないようです。

10月前半

 
鉢#1                                                     
鉢#2,#1-2


サンヤン・ルビー‘クァンラン’
秋〜初冬咲き

以下はカトログさんから転載
Rlc. Sanyung Ruby‘Kuan-Lung(冠龍)’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ サンヤン・ルビー‘クァンラン’
(Rlc. Waianae Coast x Rlc. Chia Lin (15/05/1995))
■花色=極濃赤紫系
■花径=15.0cm〜16.0cmくらいの大輪系
■花型=極整型
■弁質=極厚弁
■花着き=普通
■着花輪数=1花茎に2〜3輪くらい
■花期=主に秋〜初冬咲き
■株姿=普通
■香り=非常に良い
旧属名表記 Blc. Sanyung Ruby、Rsc. Sanyung Ruby
 本種の親品種 Rlc. Chia Lin(チア・リン)は世界らん展日本大賞1996 においてグランプリを受賞したことをきっかけに一躍、赤花の最高峰として脚光を浴びる存在となった個体‘Shin Shyn(新市)’を有する銘交配。もう一方の親 Rlc. Waianae Coast(ワイナエ・コースト)の交配は Rlc. Regal Pokai x Rlc. Bryce Canyon で本種には近年育種に重用されている優秀な交配親品種 Rlc. Bryce Canyon(ブライス・キャニオン)の血も入っています。なお、Rlc. Bryce Canyon を片親に使うとコンパクトな株にリップの大きな濃色大輪花を着ける品種が出来る傾向があるようです。
 また、祖先の Rlc. Maitland や Rlc. Bryce Canyon の影響からか本種の多くの個体では、ペタルの展開がやや悪い傾向があるようです。

初夏に新芽が出て夏の間に伸び夏の終わりにシースが出ます。
バーク植えで水切れや、冷害による作落ちから回復中です。



プリズム・パレット 'クリスマス・キャンディー'
Lc. Prism Palette = Lc. Colorama x C. Horace 1973 
C. Horace = C. trianaei x C. Woltersiana (1/1/1938)
Lc. Colorama = C. Arctic Snow x Lc. Peggy Huffman (1962)
C.trianaeiの孫、高率, C. dowiana , C. mendelii , C. mossiae , C. warneri, C. warscewiczii
(C. Colorama x C. Horace (01/01/1973))

カトログさんから転載
■花色=クサビ系(トリカラースプラッシュ系)
■花径=130〜150mmくらいの大輪系
■花型=極整型
■弁質=厚弁
■花着き=普通
■着花輪数=1花茎あたり2輪くらい
■花期=主に冬咲き
■株姿=普通
■香り=良い
旧属名表記 Lc. Prism Palette、Sc. Prism Palette
 トリカラースプラッシュ系花の元祖と言える偉大な銘親品種 C. Colorama と、整型花を生む銘交配親品種として定評のある親の C. Horace との交配。
Christmas Candy(クリスマス・キャンディー)HCC/AOS (75P, NS127mm, F=2, 1988), AM/AJOS, SM/JOGA

夏の初めに新芽が出て、急速に大きくなり夏の終わりにはシースが出て、年末にかけて咲きます。
小型種で、生長期間が短いため、元気が良くないと咲きません。



プリズムパレット、左の株#2の方が小さいですが、冬知らずのおかげか、新芽は幅広くシースができました。
右の大株#1は冬から新芽が出ていましたが、春まで屋内にあったためか、ほっそりとしていて、シースが出ません。

 
左:開花株を2株入手し、右側の花が開いている方の株で試していただくことにしました。 
右:シースが咲きそうにない大株#1の脇芽、新しい脇芽が伸びています。右側の開花中の脇芽は新しい根が伸びています。
大きい方ではなく、小さい株で冬知らずにした方がシースが出てきました。
夏芽が出始めて1月半くらいでシースが出ます


ハロー・ウェディング
Lc. Hallo Wedding 'Carmen' 秋(冬)咲
かとろぐさんから転載
カトレヤ ハロー・ウェディング
(C. Kaguyama x C. Stephen Oliver Fouraker (11/7/1990))
旧属名表記 Lc. Hallo Wedding、Sc. Hallo Wedding
 国産セミアルバの銘花 C. Kaguyama と、多くの有名優秀花を生み出した実績を有するセミアルバ系花の銘交配にして銘親 C. Stephen Oliver Fouraker との交配。

2014年入手株
初夏に芽が出て秋早くに生長が止まり、シースが出て、秋から冬に咲くようです。
生長期間が短いです。
植替えして、新芽は小さいですが、シースが出て、中に蕾が膨らんでいます。大株だからと思われます。




冬咲
ジラ・ウイルダネス
Lc. Gila Wilderness = Lc. Kevin Green x Lc. Red Empress (1975) Registered by Armacost's
C. Gila Wilderness‘Red Flare’BM/JOGA
カトレヤ ジラ・ウィルダーネス‘レッド・フレアー’
(C. Kevin Green x C. Red Empress (1/1/1975))
以下はカトログさんから転載
■花色=スプラッシュ系
■花径=120〜140mmくらいの中大輪系
■花型=整型
■弁質=厚弁
■花着き=やや悪い
■着花輪数=1花茎あたり2〜3輪
■花期=主に冬咲き
■株姿=普通(バルブ&葉は細長い)
■香り=良い
旧属名 Lc. Gila Wilderness、Sc. Gila Wilderness
 スプラッシュ系の有名銘花。清楚かつ華麗な花色と花容で多くのファンを持つ趣味家好みの極美花です。ただし、栽培に関しては花・株共に、ややクセがあるようで、花は株に勢いが無かったり、開花時の環境が適切でないと花弁の展開が悪くなり易く、株は葉・バルブ共に細長く、やや暴れる傾向があるようです。がしかし、このあたりもまた、趣味家心をくすぐるところかもしれません。
 とにかく、完全に開花したこの花の美しさは格別です。
かつては大型蘭展の際に台湾の蘭園さんの販売ブースでよく見かけた花です。
 画像の花は見本花のため、ペタルが整形されて綺麗に展開していますが実際はやや抱え込んで咲く傾向があるようです。
 花径は130mm くらいから大きくても150mm くらいまでとあまり大きくはならないようですが、ほぼペタル全体にまで及ぶクサビは本種中でも特筆すべき特長で見事です。


夏芽・秋シース・冬咲
2007年8月入手


2015年↓
3月後半
シースが枯れ、蕾は出てきませんでした。
 
2015年↑

2014年↓
12月初め
鉢#1-2


鉢#2
夏芽が基本ですが、冬芽や秋芽が出ることもあります。



10月前半
夏芽の伸びは止まり、シースは枯れています。根元に新根の出始め。


7月
夏新芽が出て12cmになりました。夏の終わりまでにシースが出てくれると良いのですが。


C. Mildred Rives‘Orchidglade’FCC/AOS, PC/JOS
カトレヤ ミルドレッド・ライブズ‘オーキッドグレイド’
(C. Rita Renee x C. Bou Philippo (1/1/1976))
以下はカトログさんから転載
■花色=セミアルバ系
■花径=花径150〜170mmくらいの極大輪系 ※FCC 入賞時の花径は190mm。
■花型=極整型
■弁質=厚弁
■花着き=普通
■着花輪数=1花茎あたり2〜3輪くらい
■花期=主に春咲き
■株姿=比較的コンパクト
■香り=良い
本種は大株作りに向く一方、ワーディアンケースでも比較的良く出来る強健種。

夏近くに出た芽が急に大きくなって夏の終わりには生長が終ってシースを出すのが普通のようです。
生長期間は短めです。新芽の出方は半年型です。
夏の終わりに出た芽でも開花に間に合うことがありそうです。



カトレヤ シンシア‘モデル’
C. Cynthia‘Model’

以下はカトログさんから転載
カトレヤ シンシア‘モデル’
(C. Schroderae x C. Enid (1/1/1927))
 とても古い品種ですが、営利用栽培品種として現在でも活躍中です。鉢物で出回っているのを時折見かけます。リップの色彩が面白く、印象的です。
 花径は140mm前後の厚弁花で花持ちも良いようです。

春から夏にs新芽が出ます。
巨大株を入手しましたが、バーク植えの水切れや冷害で小さくなっています。


モーニング・グローリー
冬咲



Bc. パストラル ’イノセンス’

以下はカトログさんから転載
Rlc. Pastoral‘Innocence’AM/AOS, CCM/AOS-JOS, BM/JOGA, PC/JOS
リンコレリオカトレヤ パストラル‘イノセンス’
(C. Mademoiselle Louise Pauwels x Rlc. D?・esse (1/1/1961))
■花色=白系
■花径=花径150〜170mmくらいの極大輪系
■花型=極整型
■弁質=極厚弁
■花着き=良い
■着花輪数=1花茎あたり2〜3輪くらい
■花期=主に冬〜早春咲き
■株姿=比較的コンパクト
■香り=良い
言わずと知れた白花超有名銘花です。比較的コンパクトで匍匐茎の間隔の狭い性質の株は大株作りに向き、かつては各地の蘭展等で見事な大株作りの本種をよく見かけました。
 本種は白花の交配親として有名な C. Bow Bells(ボウ・ベルズ)を祖先に含まないいわゆる“ブラソ系”の白花の代表種です。


2014年新苗
全体にやや黄色みを帯びて、水切れ気味
植替えと、温室から屋外への引っ越しで、新芽は小さく、シースは出ません。



ゴールデンゼル‘レモン・シフォン’
Blc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’AM/AOS-HOS, HCC/OIOS
(Rlc. Fortune x C. Horace (1/1/1982))
以下はカトログさんから転載
Rlc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’AM/AOS, HCC/OIOS
リンコレリオカトレヤ ゴールデンゼル‘レモン・シフォン’
(Rlc. Fortune x C. Horace (01/01/1982))
本種の個体では‘Lemon Chiffon(レモン・シフォン)’ や‘Taida(タイダ)’などの黄花系個体が流通量も多く有名だと思います。
・本種はラベンダー系花と黄花系花との交配であることから、個体ごとに発現する花色のカラーバリエーションが非常に多く、ピンク・ラベンダーから黄色・オレンジ・濃赤紫まで多彩な花色が見られます。

冬から春咲
2014年新株
作落ちから回復中、植替えしたこともあり、新芽は小さいですがシースが出ています。
夏の初めまでに芽が出て、秋早くに生長が止まってシースが出るようです。




春咲
アイリン・フィニー
夏芽・秋シース・春咲
以下はカトログさんから転載
■花色=淡ラベンダー系
■花径=150〜170mmくらいの極大輪系
■花型=極整型
■弁質=極厚弁
■花着き=普通(比較的小さな株から開花し始める)
■着花輪数=1花茎あたり2〜3輪くらい、花茎長い
■花期=主に春〜初夏咲き
■株姿=普通(花径に比してはコンパクトな方)
■香り=良い(上品で優しい香り)

旧属名表記 Lc. Irene Finney、Sc. Irene Finney
 多くの春〜初夏咲きラベンダー系花を生み出した実績を持つ優秀な交配親 C. J. A. Carbone(ジェーエーカーボン)を親とした品種の中でも特筆すべき有名優秀品種。
 本種は主に営利用(切り花向け)に栽培されている品種ですが、営利用としては別個体の‘Dark Beauty(ダーク・ビューティー)’や‘Ingrid(イングリッド)’の方が優秀なようで現在でも大規模な設備で大量に生産され、主に冠婚葬祭用として市場に供給されています。

鉢#3 開花カレンダー2010.6-2013.6
6月に新芽が出て、9月にシースが出て、4月前後に咲く、律儀な1年型です。

2011年の開花例
夏芽が出て、秋までにシースが出来て、冬は休眠し、春に蕾が出てきます。

アイリン・フィニー
2014年
12月初め
やや生長不良でバルブが小さくシースが出ません。


10月前半

夏芽の草丈はほぼ例年並みの伸びました。バルブは小さく、シースはまだです。いです。親株が冷害で落葉したのと、何年も深鉢・バーク植えのままのためかもしれません。

C. Irene Finney‘Spring Bounty’
カトレヤ アイリーン(アイレン)・フィニー‘スプリング・バウンティー’
(C. Bruno Alberts x C. J. A. Carbone (1/1/1964))
旧属名表記 Lc. Irene Finney、Sc. Irene Finney
 多くの春〜初夏咲きラベンダー系花を生み出した実績を持つ優秀な交配親 C. J. A. Carbone(ジェーエーカーボン)を親とした品種の中でも特筆すべき有名優秀品種。
 画像は花径160mm近い立派な大輪花。本種の個体中では、花型が優れリップの色彩が美しい美個体です。





ファイア・キャサリン

C. Fair Catherine‘Nice Partner’BM/JOGA, HCC/AJOS, PC/JOS
カトレヤ フェア・キャサリン‘ナイス・パートナー’
(C. Catherine Hood x C. Christmas Fairy (01/01/1981))
以下はカトログさんから転載
■花色=セミアルバ系
■花径=140〜160mmくらいの大輪系
■花型=整型
■弁質=普通
■花着き=良い
■着花輪数=3〜4輪くらい
■花期=主に春咲き
■株姿=中型(花径に比してやや小柄な印象)
■香り=良い

旧属名表記 Lc. Fair Catherine、Sc. Fair Catherine
 入賞も多く、以前は種苗登録品種だった人気品種(個体)です。
 ただし、他の大株作りに向くといわれている品種に比べると、やや匍匐茎の節間が広く大株作りには技術がいりそうです。
 また、1989年の PC/JOS への入賞時は NS183mm に及ぶ巨大輪花です。
 ちなみに、本種の祖先 C. Catherine Patterson は国産実生 C. Kaguyama の親。C. Memoria Maggie Hood も同じく国産実生 C. Nippon の親で、国産実生からのセミアルバ系花として名だたる銘花たちの血統を継承した結果の優秀花と言えると思います。


右:ファイア・キャサリン、左はアイリン・フィニー
アイリン・フィニーと同様ですが、夏初めに出た芽が急速に大きくなり、秋の初めにはシースが出来て伸びが止まります。


2014年
12月初め
全体に小さく、新芽の出が通常の6月より遅れて8月になっています。




夏咲き 

ポーツ・オブ・パラダイス
Rlc. Ports of Paradise
リンコレリオカトレヤ ポーツ・オブ・パラダイス‘グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント’
(Rlc. Fortune × Rl. digbyana (1/1/1970))

以下はカトログさんから転載
■花色=グリーンコンカラー系
■花径=150〜170mmくらいの大輪系
■花型=
■弁質=極厚弁
■花着き=普通 ※やや強光好む
■着花輪数=1花茎あたり平均2輪咲き
■花期=主に夏咲き。※不定期咲きの傾向あり。
■株姿=普通
■香り=柑橘系のよい香り

旧属名表記 Blc. Ports of Paradise、Rsc. Ports of Paradise
 グリーンと黄色系花を着ける品種の重要な交配親品種 Rlc. Fortune(フォーチュン)と原種 Rl. digbyana(リンコレリア ディグビアナ)との特殊交配によって生まれたグリーンコンカラー系極大輪銘花です。
 よく出来ると180mmくらいの立派な花を着けます。個体名の‘Gleneyrie's Green Giant(グレネイリーズ・グリーン・ジャイアント)’は通称“GGG(ジージージー)”の愛称で呼ばれ趣味家の間でも一目置かれる存在感のある銘花です。ただし、現在流通している本種の個体は‘Emerald Isle(エメラルドアイル)’FCC/AOS か台湾で選抜された‘Green Ching Hua(グリーンチンファ)’AM/AOS が殆どです。
 栽培に関しては、交配親に高温と強光を好む Rl. digbyana が使われているためだと思われますが、やや高温と強光を好む傾向があり、特に光線不足によって花芽が着かなくなったり、ツボミがダメになったりし易い傾向があるようです。

花後に相当する8月の盛夏に新芽が出て晩秋まで少しずつ生長します。
植替えと水切れで生育不十分です。



トシエアオキポカイ
冬芽・夏バルブ・蕾・開花

リンコレリオカトレヤ トシエ・アオキ
(Rlc. Faye Miyamoto x Rlc. Waianae Flare (1/1/1980))
以下はカトログさんから転載
■花色=セミイエロー系(クサビ入り)
■花径=110〜130mmくらいの中〜中大輪系
■花型=極整型
■弁質=極厚弁
■花着き=普通
■着花輪数=1花茎に2〜4輪くらい。子房部は短め。
■花期=主に夏〜秋咲き
■株姿=比較的コンパクト
■香り=強く良い旧 Blc. Toshie Aoki
 ハワイを代表するセミイエロー系銘花としてあまりにも有名な品種。本種は近年、色鮮やかな濃色整型花を生み出す交配親品種として重用されており、特殊な属間交配も試みられ、続々と優秀美花を生み出しています。
Rlc. Toshie Aoki‘Pokai’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ トシエ・アオキ‘ポカイ’
(Rlc. Faye Miyamoto x Rlc. Waianae Flare (1/1/1980))
 別個体に比べ、スッキリとした印象のセミイエロー系花。
 ノド元まで真っ赤に染まるリップと、そこに入る金脈が美しい美個体。
 花径は 120mm 前後と本種個体中では、やや小さめのようです。


小型です。
冬芽が春から徐々に大きくなり、夏にシース無しで蕾を付けて咲きます。
半年型で夏や冬にも芽が出ますが咲きにくいようです。


夏咲 ポティナラ クリエイション

典型的なミニカトレアよりはやや大きいミディー・カトレアです。草丈は30cm前後、バルブ長は15cm近くまでになり太さも1cm以上です。
不定期咲き。初夏に出た芽が直ぐに咲くことが多いですが、冬から春に出た芽も同じ時期に咲くことがあります。
夏咲の典型として参考になると思われるので、大型種のページに載せます。
2007年月入手
1月から6月までに出た芽が、いずれも7月までに大きくなってバルブや蕾が出て8月に咲きます。
遅く出た芽は苗に元気が無いと、生長が花芽時までに間に合いません。


夏-秋咲
ハワイアン・ウェディング・ソング
2011年6月入手
春遅くに新芽が出て夏に咲くのが基本のようです。1年の大半は休眠です。
元々バルブが細いですが、親が小さかったり、芽の出が遅いと、さらに小さくて細くなり、シースが出来ないか遅くなるようです。
深鉢バーク植えで元気が無かったため2013年に一方を浅広鉢に変えた処一鉢は2014年の芽の出が早くなりました。




2015年↓
3月後半
休眠中
 



2015年↑




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ミニカトレアの育て方と咲かせ方
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12.7 検索「カトレアの育て方」で15位以内
12.6 表紙に「カトレア各種の育ち方と咲き方のカレンダー」集
4.9 カトレアの始め方・素焼鉢ミズゴケ植えからの植替え(予備校)
4.3 夏咲カトレヤの育て方、カトレヤの植え替え時期について転載
4.2 検索「カトレアの育て方」7位
3.19 「カトレヤの開花生理のコントロール」転載
3.9ファイアキャサリンの経過作成
2.16 資料ページ作成
2.14 主な種類の、芽期、花芽時、花期などの一覧表、
2014.2.13 2014年版初めに(趣味でない園芸)

11.24 2013年版全体開花カレンダー、サンヤンルビーカンラン
10.10 秋冬咲きファビンギアナ 冬咲きジラウイルダネス プリズム・パレット 開花カレンダー
9 ハワイアンウェディングソングシース
8 アルマ・キー、サンヤンルビーカンラン、シンシアモデルシース
7.5 秋咲ピュアーズ・デライト、冬咲きジラウイルダネス、夏咲ハワイアンウエディングソング 開花カレンダー
2013.6.1 春咲アイリン・フィニー 開花カレンダー2010.6-2013.6

11.13 2012年版 始め方・育て方・咲かせ方・続け方の書き下ろし、2012年経過版
2012.1.30 11年開花記録詳細化

9 ミルドレッドライブス、ドロシーオカシース
8 プリズムパレットクリスマスキャンディーシース
7.23 咲かせ方の例を表に統合、洋ラン合格生ノート Orchid College引用
7. トシエアオキポカイ開花
6.15 花期別開花日記(洋ランカレンダー)のページ不定期開始、16原種日記 18前書き−花期と系統、カトレヤ大学院
5.1 ファイア・キャサリン開花
4.19 アイリン・フィニー開花始まり
3.2 開花カレンダ−2011開始
2.28 モーニング・グローリー開花
2.4 ミルドレッド・ライブズ蕾
2.1 カトレヤ学園を段階別育て方、段階別咲かせ方に区分
2011.1.21 ファビンギアナの開花を「初めてのカトレヤ」の2番花開花に移動、冬を暖かくを副題に追加

12.11副題と開花可能株の選び方に「花芽は年に2回出る、大株が断然有利
12.10 ファビンギアナの二番花開花
12.4各開花期種の蕾の着き方経過詳細
11.30カトレヤの花芽と葉芽掲載
11.25 読者(生徒)のページと質問箱を開始、「蕾を咲かせる育て方」開始
11.24 「初めてのカトレヤ」と「カトレヤの標準栽培法」作成、図鑑旧HPから移動・リンクなど整理
11.24 ミルドレッド・ライブズ蕾大
11.9 副題に「1枯らさない→2蕾を着けるまで→3蕾を咲かせるまで→4特別種」、「初めに」に3、4段階を追加
11.7 副題に「咲きやすい不定期咲・秋咲・ミニから
11.6 開花期別の仕分け
11.4 開花処理(大学院)開始
8.4開花期別のバルブとシースの様子、夏
8.2性質と基本の世話追加
8.1代表種写真
7.31分類追加
7.10 ミニカトレヤに不定期咲の初めての開花と株分け、後で大型の不定期に移動
2010.7.13作成開始
2010.6.27 アルマ・キー、ファアイア・キャサリン、ミルドレッド・ライブズ、モーニング・グローリー入手

2008.11.8 ピュアーズ・デライト?入手

8.13 トシエ・アオキ、ジラ・ウイルダネス入手
2007.6.3 ポティナラ・クリエイション?入手、6.22 二番花開花