洋ラン学園
大学院
カトレヤ原種の育て方と咲かせ方
カトレヤ原種は園芸店では手に入りにくいです。洋ラン展なら手に入ります。
通常は素焼き鉢にミズゴケ植えで、夏は水切れ、冬は根腐れしやすいです。
鉢から抜いて、広いぺーーとボトルに移すと根腐れしにくくなります。
逆さ重ねペットボトル植えはさらに安全で、底面吸水にすれば水切れ対策になります。
徐々に種類を増やしています。
2024年版
小型種の透明容器寄せ鉢
初めに
洋ラン学園では、カトレヤ原種もミズゴケで素焼き鉢植えや、バークでプラスチック鉢植えの洋ランを、鉢から抜いて一回り広いペットボト
2023年版
逆さ重ねペットボトル植え+底面吸水
初めに
洋ラン学園では、ミズゴケで素焼き鉢植えや、バークでプラスチック鉢植えの洋ランを、鉢から抜いて一回り広いペットボトルに移すことによって、根の過湿による根腐れを予防する方法で育て、カトレアやコチョウランをほったらかしで育てて咲かせています。
この方法でも、寒い時期や、水やりの残り水などで根腐れが起きることがあります。
それに対しては、球根の水栽培などに使われている、「逆さ重ねペットボトル植え」にするとさらに安全です。
そこでカトレヤ原種の一部にこれを用いることにしました。
夏には湿り気不足になるので、不織布を垂らして底面吸水にします。07/11
パーシバリアナ
最初はペットボトル植えにしましたが、鉢いっぱいで乾きが悪いです。逆さ重ねペットボトルに代えてみます。
8月後半にシースが出てきました。
1月
| 全高 | バルブ長幅 | 葉長幅 | シース |
| #6 |
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| 夏芽 |
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6/28 | C2.5 |
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7/13 | C4.5 | x0.8 | (3.2)x0.9H |
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7/20 | 9 | (2)x0.7 | (6)xH |
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8/2 | 14 | (4.5)x0.8 | (11.5)x1.1H |
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8/19 | 20 | (7.5)x1 | 15x1.7V |
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8/26 | 26.5 | 9x1 | 20x2.5V | 5.5x1.3 |
9/3 | 24 | 10x1.05 | 14x2.1V | 6x1.2 |
917 | 24.5 | 10.5x1.3x0.87 | 14.5x2V | 5.2x1.5 |
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10/21 |
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| 5.5x1.5 |
11/5 | 25 | 11.7x1.25 |
| 5.5x1.5蕾1 |
11/18 | 25 | 12x1.8x1.3 |
| 5.6x1.5蕾2.1x0.5 |
12/16 |
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| 蕾0.8x0.4x2個 |
12/25 |
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| 全4.5蕾全1.5x0.4x2個 |
12/31 |
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| 5.5x1.7,蕾内全4x0.8, 1.5x0.5x2個 |
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表作成 2023/08/20
ワルケリアナ
カトレヤ・ワルケリアナは、花のカラーバリエーションが豊富であり、株が小さいわりに花が大きく、成長サイクルを理解してしまうと育てやすいので、我が国にはコレクターが多く、ワルケリアナと近縁種のノビリオールを専門に扱う蘭園もある。平成12年には、日本ワルケリアナ協会( ACWJ)が発足したが、単一の種(カトレヤ・ノビリオールを含む)をベースにしたクラブはきわめて希な存在であり、それだけこの種に対して思い入れのある人が多いということであろう。ワルケリアナはブラジルでも「セラードのプリンセス」と呼ばれ、栽培マニアが多く、自生地最寄りの都市・ベロオリゾンテ市にはACW(ワルケリアナ協会)があり、種の研究・保存、自生地の保護のために活動している。
ワルケリアナは、1839年〜40年、M.Gardnerがブラジル中央高原で行った探検調査の際に、ミナスジェライス州のサン・フランシスコ川流域で発見された。発見された株は、サン・フランシスコ川の洪水で形成されたクリークに沿った樹林の木の枝に着生していたと言われている。種名は、彼の助手で発見者のEdward Walkerにちなんで、Cattleya walkeriana と命名された。
自生地であるミナスジェライス州は、リオデジャネイロと首都のブラジリアの間に広がる高原地帯であり、南緯10度〜20度、標高1000m、花崗岩の盾状地で土壌が薄く、灌木林と草原や露岩地が混在するサバンナのような環境の地域である。ブラジルではこのような環境の植物帯を「セラード」と呼んでおり、通常、我々がランの自生環境として思い浮かべる熱帯雨林とはおよそかけ離れた環境である。
わかりやすくするために日本の四季に当てはめてみると、春:8月〜10月、夏:11月〜 2月、秋:3月〜4月、冬:5月〜7月となり、我が国とは四季が逆になっている。現地でのワルケリアナの開花期は乾期の入り口である4月末から5月になるが、この時期が秋の終わりから初冬に該当し、我が国では11月下旬から12月に相当するのである。
ワルケリアナは、セラードの中に点在する灌木林の樹木や岩場に着生して生育している。周囲の環境が乾燥しているので、水を嫌うという先入観で育てると枯らせてしまう。上記の環境条件をよく考えてみると、雨期の生育期は水が豊富にあり、乾期にあっても「朝霧」によって水分がもたらされており、むしろ「水を好む」と理解した方が正しい。しかし、乾期の日中の環境はひどく乾燥した環境にあるので、日中は植物体全体がよく乾く。したがって、栽培環境では、コルクに付けたり、ヘゴ屑や大粒のバークをコンポストにしたりして栽培されることが多い。
蘭友会のHPの「原種紹介」を転載させていただきました。
ttps://orchidjaos.gr.jp/contents/species/species0501.html
2024年
小型種の透明容器寄せ鉢、底の不織布で伸びた根を保湿
展覧会でよく見かける小型のワルケリアナは、中々うまく育ちません。そこで育て方を研究することにします。
素焼き鉢にミズゴケ植えが一般的なようですが、世話が難しいです。
下記引用にもあるように「ワルケリアナは根がバルブ一本につきほぼ4本しか出ない」ことに注意しなければならないようです。
ここから特に単株では危険が大きいと分かります。
fmaや個体名はたくさんありますが、花色や株の大きさで見ると、薄紫で唇弁の色が濃いセルレアタイプと、赤紫系で株が大型のティポタイプが代表的なようなのでそれらを育ててみます。
小型種は、一鉢だと乾燥が激しく、枯れやすいです。そこでミニコチョウランでうまく行っている、透明容器の寄せ鉢法を試してみます。
下に不織布を敷いて伸びた根を保湿します。
また一般的な世話は、蘭友会の紹介を参考にします。2024/01/14
初めに
2023年
ワルケリアナらしい鉢が手に入ったので育ててみます。
逆さ重ねペットボトルの底面吸水にしたら元気なようです。
これは万人向きの方法になるような気がします。
3月
バーク植えの開花株をペットボトルに移しました。根は枯れ気味で、バークは脱落します。
| 全高 | バルブ長幅 | 葉長幅 |
| #11 |
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| 夏芽 |
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6/30 | 1 | x0.4 |
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7/13 | 2.8 | x0.5 |
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7/20 | 3.7 | x0.5 | 2x0.55H |
8/2 | 6 | x0.6 | 4.5x0.85H |
8/19 | 8 | 3.5x0.8 | 4.7x1.5 |
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表作成 2023/08/20
Cattleya walkeriana coerulea "Miura"
C. walkeriana tipo 'Nomura'
所沢洋蘭会のHPから転載させていただきました。
https://orchid1234.exblog.jp/21890267
良く展開した紅紫色の花。一説には
‘Kitayama’と
‘Jungle Queen’は同株とも言われている。90年代)ワルケリアナの
チポタイプを代表する銘花の一つ。
ワルケリアナは、真四角、リップがフラットに展開し、ペタルがオーバーラップする、が入賞花の条件。寒さに当てると一層バルブが充実します。
ワルケリアナの異名同個体ほか
Satox JapanさんのHPのAdviceを転載させていただきました。
https://www.orchid.or.jp/orchid/growers/satox/advice-080316.htm
一番多いのは、C.walkeriana tipo 'Nomura' の異名同個体です。
発見されて最初に付いた名前が、'Nomura' だと言われています。
思い出すまま列挙します。
'Kitayama' 'Jungle Queen' 'Coleso Suzuki' 'Castro'
'Rainha do Prado' 'R-113' 'Rio Grande do Sule'
C.walkeriana “Jungle Queen”
櫻井農園 Sakurai Orchid.さんのHPから転載させていただきました。
https://ameblo.jp/youran-yasan/entry-12540953711.html
シナモンの香りがするカトレアの原種 寒さに強く、明るい室内の窓際で充分に育てられます。
“Jungle Queen” は
本来 樹勢が強くて バルブの成長が良すぎて花付きが良くないのですが、
日光を他種より良く当てて、小さめの鉢で 少し “イジメ気味” に育てました。
光は、葉焼けをしない程度に、良く当てて 渇き気味な、常にやり過ぎない水やりで
鉢内の根は、いつも貪欲に水を欲して 成長している健康な状態です。
C. walkeriana tipo 'Cinquentenario' x perola-picotee 'Manaley Picote' (Satox ST-215)
以下はNHK趣味の園芸HPで'Nomura'に花が付かないの回答を再掲させていただきました。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_qa_detail&target_c_qa_id=18152&sort=1
冬月さん
ワルケリアナの花芽分化には、最高気温と最低気温の温度差が必要で、バルブの充実には夏の長い日照時間が必要なのです。故に三日に一度は天が降る日本海側では難しいのですが、太平洋側では比較的容易なのだとか。と言うのも原産地では、冬は乾期でワルケリアナは休眠期で花をつけます。冷涼とは言っても日本の冬とは違い晴天が多くちょうど温室に入れた環境に似ていますね。
夏は雨季で暑くて雨が降りワルケリアナの成長期、肥料のあげ時です。日照だけはお天様の恵みなので、きっと咲いてくれる日が来ますよ。
見た感じ、水ゴケはもう植え替えを必要としているようです。
ワルケリアナは根がバルブ一本につきほぼ4本しか出ないので、植え替え時も見極めが必要で、
傷を付けると止まってしまいます。今期実行なさるのであればその点に留意してなさって下さい。
ツルボさん
ワルケリアナは着生ランですので根(気根)は空気、水分も充分に必要、乾燥湿潤を頻繁に繰り返すことが理想的です。僕はコルク付けしてました。具体的に画像拝見すると
バルブが細く光、肥料、水遣り不足のように思います。花芽を付けるにはバルブを太く充実させる、光は葉焼け一歩手前(室内は夏場よりも秋の日焼けは注意が必要)、早春咲き?位だと思いますが
冬場の室内?気温を高くし過ぎない、10℃前後位に保つと葉芽ではなく花芽が出やすいです。これから
暖かくなったら液肥をあげると良いと思います。
初めに
21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
どの種類も同じ世話
温室・ミズゴケ・バーク・ラン鉢・殺虫剤を使わない
苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。
野生では熱帯雨林の樹幹に着生して根はむきだしです。
鉢植えにすること自体が根腐れの原因なのです。
また直射日光・雨ざらしと低温は温室育ちの苗にとって大敵です。
言い換えればこれらに対策をすれば枯れは大部分防げます。
蘭は毎年脇芽を出して大群生になり雨季に生長して乾季に咲きます。
小さな株を水切れさせていると咲きませんが、大株作りにして雨ざらしにすると咲きます。
これらのことを各種について個別に具体例で紹介します。
カトレヤ原種は園芸店では殆ど手に入りませんが、趣味家には人気です。
原種なので交配種よりはやや育てにくいです。
らん展では入手することができます。
昨年までにコチョウランなど根腐れしやすい種類のミズゴケ植えのペットボトル植えを定着させてきました。
そこで2020年には、いよいよ高嶺の花のカトレヤ原種に本格的に応用します。
誰でも洋ランの女王のカトレア(交配種を含む)を手軽に楽しめるようにしたいと思います。
小型種の開花株や大輪美花種の未開花株など手に入りやすい苗から始めます。2020/01/18
最初(冬)に枯らさない方法
魔法のペットボトル植え
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。
カトレヤ原種の開花株は、ミズゴケで素焼き鉢に植えられていることが多いです。
この植え方は冬が温かい温室向きで、寒暖のある屋外では夏に水不足、低温期には屋内でも過湿で根腐れになりやすい方法です。
洋ラン学園の「魔法のペットボトル植え」は、低温期では根腐れを防げ、高温期には水切れしない方法です。
根は半分むき出しでよく見えるため、水のやりすぎがありません。
もう一つの植え方である、鹿沼土浅広鉢植えでも、適湿を保ちやすいです。2021/08/13
インターメディア クアドリカラー プルプラータ トリアネイ
カトレヤの花期
日本は春夏秋冬の四季がはっきりしていて気温の変化が対応しています。
しかし世界的には、雨季と乾季に分かれている方が多いです。
ランは一般に乾季に咲きます。カトレヤは産地が広いため、場所によって乾季になる季節が異なります。
わが国で色々なカトレヤを育てると、種類によって咲く季節が色々で、咲かせるにはそれを知ることが必要です。
以下の表に代表種とパターンを示します。
花期 |
| 代表種 |
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| 芽 | バルブ | シース | 開花 |
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冬 |
| インターメディア | ロディゲシー系 | ブラジル | 8月 |
| 10月 | 1月 |
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| トリアネー | ラビアタ系 | コロンビア |
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| 7月 | 1月 |
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| パーシバリアナ | ラビアタ系 | ベネズエラ |
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春 |
| クアドリカラー(チョコエンシス) | ラビアタ系 | コロンビア |
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| 7月 | 3月 |
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夏 |
| レリア/プルプラータ | レリア | ブラジル |
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秋 |
| ラビアタ | ラビアタ系 | ブラジル |
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秋冬 |
| ワルケリアナ | ワルケリアナ系 | ブラジル | 4月 |
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| 11-1 |
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森田洋蘭園さんは
https://www.morita-orchid.co.jp/seisan/hitorigoto/katoreya1/
冬から春咲きの品種に営利性の高い物が多く、夏から秋咲きの品種には花持ちが悪い物が多い。
また夏から秋咲きの品種は梅雨時の天気や夏の気温などに影響され、年によって開花時期が大きく変動する。
カトレヤの開花期は花芽分化の感度と休眠期間の違いによって決定される。 一番感度がよく休眠期間の短い物は不定期咲きや夏咲種でバルブが充実するとすぐ開花してしまう。そのため開花コントロールが難しい。
品種間の開花特性は、育種過程での原種の構成比率を見ればおおよその予測がつく。 休眠期間の短い夏咲種は、ワーセウィチやドウイアナの血を多く受け継ぎ、秋咲きはラビアタやルデマニアナ、冬咲きはトリアネー、春咲きはモッシェやメンデリー、レリヤのパープラターの血を多く受け継いでいる。もし、開花期の違う原種が複数含まれる場合、その原種の開花期を平均した時期に開花する。
生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。
カトレヤ原種は自生地では、熱帯雨林の樹木の枝に着生し、年々脇芽を出して大群落になっています。
らん展の開花展示株は大抵群生株で花がたくさん咲いています。
主に冬に花を咲かせると、春に元から新しい脇芽を出し、夏まで伸びて高くなり、秋にかけてバルブが太って花芽を出し、冬に再び咲きます。
脇芽が出る前には開花株の根元から根が出ます。また新芽が出てからしばらくすると根元から根が出ます。
開花期は種類により異なり一年中何かが咲きます。
花芽(蕾を包むシース)が出てから咲くまでには期間があり、特に冬には伸びが止まることがあります。
新芽が出ても全てが咲くわけではありません。大きい株ほど咲きやすいです。
下記はその例で、クアドリカラーの5鉢は小さいころからずっと同じ世話をしてきたと思われますが、大きさは色々で、シースは最大の株から出ました。
小さい株からは芽が出るのも遅いです。2021/08/13
クアドリカラー
C. quadricolor
コロンビア原産、ラビアタ系、1枚葉
花色が4色、全体白で、唇弁に赤紅、紫、黄色が入る、径約10p、平開せず抱え咲
春芽夏シースが多いようです。古株からも芽が出て群生します。
葉の薄い株です。
1年目はシースが出ても蕾が見えませんでしたが、2年目に蕾が見えました。
春/夏芽で高さ25p以上が8月にシースが出る目安でと言えそうです。
鉢# | A | 2021 | 2021 | 2021 | 2022 |
|
| B | C | 2021 | 2022 | D 2021 | 2022 | E | 2023 |
|
|
親株# | #4 |
| #31 | #41 | #42 |
| #7 | 4 | #3 | #5 | #6 | #5 | #7 | 5 | A | C |
|
高さ | 28 | 夏 | 春 | 春 | 春 |
| 春 | 19 | 32 | 夏 | 春夏 | 25 | 春夏 | 33 | #8 | #7 |
|
バルブ | 10x1.4 |
|
|
|
|
|
| 8x1.6 | 16x1.7 |
|
| 8.5x0.9 |
| 9x1.5 |
|
|
|
葉 | 20x3.5 |
|
|
|
|
|
| 13x3 | 24x5 |
|
| 17.5x2.8 |
| 23.5x5 |
|
|
|
|
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|
|
|
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|
|
| #4 |
|
|
|
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株#5 | #5 |
| 春芽 |
| 春芽 |
|
| 5春芽 | 4 |
|
| #6 |
| 6 |
|
|
|
4/20 | 1.5 |
| 1.2x0.5 |
| 1 |
|
| 1.2 | 5.5 |
|
| - |
| 0.7 |
|
|
|
5/6 | 1.7 |
|
|
|
|
| 春芽 | 1.7 | 9 |
|
| (5/19)0.7 |
| 0.7 |
|
|
|
|
5/19根冠
夏芽 |
|
|
| 3.7x0.9 |
| 1x0.5 | 5/19根冠 | 5/6親新根根冠 |
|
| 5/6親表根夏芽 |
| 6/3鉢内根冠 |
| 夏芽 |
|
6/3 | 1.7 |
| 3x0.65 |
|
|
|
| 5 | 21(4.5) |
| 夏芽 | 1.7 | 夏芽 | 2.3 | 2x0.7 | 3.5x0.8 |
|
6/12 | 9.8(2.5) |
| 7x0.7 |
| 10.2,1.5x0.7 |
| 1.5x0.7 | 7(1.5) | 27(5.7) |
| 1.3x0.6 |
| 1.5x0.6 |
| 4x0.5 | 8x2.9 |
|
7/7 | 14.7(3) |
| 14, (2)x |
| 16.5, |
| 2.5x0.7 | 14(2) | 36,11,8.5 |
|
| 10 | 3.5x0.8 | 13(3.5) | 5x0.6 | 13x0.8 |
|
|
|
| 15.7 (3) |
| 24 3x0.95 |
| 7.5x0.95 |
|
37,(15)x1.5
26x5, 9x1.5 |
| 2.2x0.7 |
14 (3)x0.9
(11.5)x1.7H |
12.2 (2)x0.7
11.2x1.2H |
| 7.7x0.7 | 18x3.5x0.8 |
|
8/2 | 27(8.5) |
| 17 |
| 25, 64.2 |
|
10.5 (2.5)x0.7
(7.5)x0.9H | 18(5.5) |
39(15.5)x1.7
25x5, 8.5x1.5 |
| 13 (1.2)x0.75 | 21(5) |
15 (2.5)x
(12)x1.3H | 25(6) | 11.5x3.2x0.8 | 24x7x0.9 |
|
|
31,10x1.3
20x4.8, 兆し | #6 | 18.2 |
|
27 (5.5)x1.1
21x4 4x0.8 |
|
14 (2.5)x0.95
(12)x1.2H |
|
| 0.8x0.6 |
18 (2.5)x0.8
(13)x1.3H | 24 6.5x1.65 |
14 (2.5)x0.9
(12)x1.2H |
| 18x4x0.7 | 28.5x8.5x1 |
|
9 | 29 | 秋芽 |
| 2021 | 28,8x1.2,20.5x4, | #43 |
|
|
| 2.2x0.8 |
|
26 (8)x1.65
17x4 6.2x1.2 |
20,(5)x0.75
17x1.6H |
|
|
|
|
|
| 1x0.7 | 20 6x1.6 | #41 |
| 秋芽 |
|
|
| 3x1 |
|
|
|
|
|
|
|
10 |
|
|
| 2x0.7 |
28.5,7.3x1.3x0.95,
20x4,4x0.9 | 5x1 |
25,(2)x0.8
20x1.5H |
|
| 7, (2.5)x |
32,(7)x0.9
23x2.8 |
|
26.5,9.2x1.5
17.5x3.4,4.5x1.2 |
|
|
|
|
10/16 |
|
|
| 4x0.9 |
28,8x1.5x0.85
2044,4.5x .8 |
8x1
5.5x1.2H |
23 (4)x0.8
17x2.4V |
|
|
|
32,(7)x0.9
23x2.8 |
26 9.5x1.2
17x4.5 6 | 27, 9x1.25 |
|
|
|
|
11/6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
32,C11x1.15
23.5x3.1Vシ4 | 26 9x1.3 6x1.3 |
26, 10x1.25x0.6
17.5x3.5
シ5x1蕾1.2 |
|
|
|
|
|
| 6x0.9 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12 |
| 7.5, (2) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10x0.7
8.5x1.2H |
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| シース枯れ |
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1 |
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| 17x1.75, 8 |
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初めに
目次
2022年版
大株
ペットボトル植え等
初めに
代表種の成長から開花のパターン
シンビジウム、デンドロビウムなどは春に花が咲き脇芽が出て秋までに親株の大きさに育って花茎が出てきます。
カトレヤは、開花期は四季とりどりで、脇芽は1年に1回ばかりでなく、例えば春と夏に出て咲くのは翌年の主に冬です。
| インターメディア | トリアナエ | プルプラータ |
| 半年型冬春咲 | 1年型冬咲 | 1年型春夏咲 |
1 | 開花 |
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2 |
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3 |
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4 | 開花 |
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5 | 春芽 |
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6 |
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| 全長39p |
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| 蕾 |
7 |
| シース |
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8 | 夏芽 |
| 新芽、表面根に枝 |
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9 |
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10 | バルブ長15p | 蕾 |
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| シース |
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11 |
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12 |
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| 新芽根元発根 |
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| 全長20pシース |
2022/08/17
2023年版
初めに
代表種の成長から開花のパターン
C. percivaliana 'Centro Remolacha' AM/SVCN
(カトレア・パーシバリアナ 'セントロ レモラーチャ')
原産地はベネズエラの海抜1300-1900mの山地
ラビアタ系、冬咲、花色桃リップ濃栗紫花径12p
1月初めに5株立ちの苗を実験用に戴きました。
すぐにペットボトル植えにしてみます。乾きが良くないせいか根に元気がありません。6月末にようやく芽が出てきました。
7月に逆さ重ねペットボトル植えに替えました。
2021年版
大株
ペットボトル植え等
初めに
2020年は、それまでに他の種類が軌道に乗ってきたので、カトレヤ原種を再開しました。
主に中苗や若株を試しました。若株の一つにシースが出ました。
2021年は大株に広げます。2021/03/31
生長から開花のパターンと開花条件
カトレヤ原種は、基本的に乾季に咲きます。産地やグループや種類によって
2020年版
ペットボトル植え等
初めに
ミカトレヤ特に原種はミズゴケで素焼き鉢に植えられていることが多いです。
ミズゴケもバークも冬は乾きにくく夏は乾きすぎで根腐れになりやすいです。
素焼き鉢も冬は湿って冷たく、夏はすぐ乾く傾向があります。
しかし、広口ペットボトルに移して乾きやすくすれば、最も根腐れしやすいコチョウランでさえ根腐れを防げます。
2020年には、色々な種類の色々な大きさのミズゴケ植えやバーク植えの苗をペットボトルに引っ越して育ててみます。
種類リスト
数字はOrkid Wikiの番号
|
| 芽 | シース | 蕾 | 花 |
|
ラビアタ | ×クアドリカラー |
| 7月 |
|
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| 36トリアナエ |
| 7月 | 10月 |
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| 23マキシマ |
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ロディゲシー | 14インターメディア | 5月 | 10月 |
| 1月 |
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レリア | プルプラータ |
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ワルケリアナ | 39ワルケリアナ |
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トリアナエ
育てやすく咲かせやすいようです。
2023年
芽の出は少し早まり春に近づきました。昨年より半月早いペースです。
高さ30p前後でシースが出てきています。7月には出ていたようです。
新芽が鉢の外に出て、根元の新根が乾燥で枯れています。
蕾が大きく長さ6pになり、薄緑が消えて花弁の白色になり、下に隙間ができて唇弁が見えるようになりました。
2022年
芽の出は遅かったですが、昨年とほぼ同じ大きさに似たペースで生長しています。8月に早くもシースが出ました。
2021年
大株を入手しました。ペットボトル植えに変えて2芽のうち一方が無事に咲きました。
10月後半 シースの中の蕾が大きくなり始めました。
年月日 | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース | 2023 |
|
| シース |
2021 | 株#A8 |
|
|
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| 2022 |
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| 高 | バルブ | 葉 |
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4/20 | 1.2 | 春芽 | 0.7 |
|
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|
5/6 | 1 |
| 0.8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5/19 | 1.2 |
| 0.8 |
|
|
|
|
|
|
| 春芽 |
|
|
|
6/13 | 2.2 |
| 1 |
|
| 夏芽 |
|
|
|
| 4x1.2 | x1.2 |
|
|
6/23 | 2.2 |
| 1x0.8 |
|
| 2 |
| 0.85 |
|
| C10 | 3x1 |
|
|
7/7 | 2.5 |
| 1 |
|
| 5.8 | (2.5) | 0.85 | 3.7x1.2 |
| 19 | 4x1.1 | 16x2.3H |
|
7/16 | 3 |
| 1.2 |
|
| 19 | (4.5) | 1.5 | (16)x1.7H |
| C25 | C4x1.2 | (20)x2.2H |
|
8/2 |
| (2.5) | 0.9 |
|
| 23 | (5) | 0.9 | 20x1.5V |
| C30 | C11x1.4 | C19x2.7V | 10.5x1.73 |
8/16 |
| 3.2 | 1 |
|
| 24 | (6) | 1 | 20.5s2.3H | (1) | 36 | C17x1.9 | C20x3.7 | 11.5x2.5 |
9/6 | 34 | 12 | 1.4x0.9 |
|
| 27 | (13) | 1.4x0.95 | 19.5x2.5 | 10.5x2.1 | 36 | 20.5x1.8x1.2 | C20x4.3 | 11x2.5 |
9/16 | 33 | 15.5 | 2x1 |
|
|
|
|
|
|
| C38 | C20x2x1.2 |
| 11x2.5 |
10/3 |
|
|
|
|
| 34.5 | 15.5 | 2.3x1.5 | 19.5x4.8 | 10.5x2.6 |
|
|
|
|
10/27 | 37 | 19.5 | 2.3 | 20x5.5V |
|
|
|
|
| (蕾?1) |
| 19x2.2x1.4 |
|
|
11/5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 11x2.7蕾1.7x0.6 |
11/18 |
| 19 | 2.5x1.4 |
|
10.5x2
蕾6,3x2 |
| 19 |
|
|
|
|
|
| 蕾3.7x0.7 |
12/1 |
|
|
|
|
花梗4
蕾4.7x0.8 |
|
|
|
| 蕾5,2 |
|
| C20x5.3;h | 11x2.7蕾4.7x0.8 |
12/18 |
|
|
|
|
|
|
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|
| 蕾6.7 |
|
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|
12/31 |
|
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|
|
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|
花茎15
蕾6.5 |
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|
|
花茎16.5x0.7、蕾6x2.5、
5.7x1.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1/17 |
|
|
|
| 花 |
|
|
|
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|
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|
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|
|
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蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
大抵の洋ランは2週間ほど咲くと終わってしまいます。
1年の大半は枯れないように世話をするだけです。
コチョウランは花の持ちが良く1か月以上持ちます。その上、花茎の先が伸びて蕾が出てきて、新しい花が咲きます。
従って数か月花を楽しむことができます。さらに花が終わっても花茎を残しておくと半年前後で枝が出てきて咲くことがあります。
エピデンドラムの花茎は枝が出てきます。
デンファレは半年後に同じところから花茎が出てきます。
ミニカトレアの多くは半年型で、開花株に次の脇芽がついていて時にはすでにシースや蕾が出ています。しばらく元気に育てていると次の花が咲きます。
小型で花の咲き易い種類は開花株や蕾付き株が蘭展で手軽に手に入ります。
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。
以下に2019年の実例の経過を示します。下から上へ進みます。
インターメディア
育てやすく咲かせやすいようです。
半年型で、春芽が伸びて夏の終わりに子株が出て秋の後半に花茎が出てきます。
2021年株
開花直後の大株を提供していただきました。株分けして一方をいただいて育てることにしました。二股になっています。
半年型で、夏芽が冬に咲きます。
2023年
2株立ちの大きい方はこれまでで最大です。小さい方も。
2022年
2株立ちが両方とも大きくなってきました。
ペットボトル植えで「根作り」が進み、新しい脇芽が親より大きくなりました。
1年目から新しい脇芽が出て、3頭になりました。
夏芽がバルブ長さ13p幅1cm余りになると咲くようです。
A# | 芽 | バルブ | 幅 | 葉長 | 幅 | B# | 芽 | バルブ | 幅 | 葉長 | 幅 | B# | 芽 | バルブ | 幅 | 葉長 | 幅 |
7 |
| 9.5 | 0.75 | 11.5 | 3.1 | 5 |
| 10 | 0.7 | 9.5 | 2.8 |
|
|
|
|
|
|
8 | 9/6 | 13.5 | 0.95 | 11.5 | 3.9 | 6 | 8/2 | 13 |
| 後枯れ |
|
|
|
|
|
|
|
9 | 5/19 | 13 | 0.9 | 11 | 4.3 | 7 | 5/19 | 13 | 0.75 | 11.5 | 2.8 |
|
|
|
|
|
|
10 | 8/19 | 19 | 1 | 13.5 | 4 |
|
|
|
|
|
| 41 | 8/2 | 11.5 | 1.1 | 10 | 3.5 |
2021年
年月日 | 丈 | バルブ長 | 葉長 | シース | 花茎 |
| 丈 | バルブ長 | 葉長 | シース | 丈 | バルブ長 | 葉長 | 丈 | バルブ長幅 | 葉長 | シース |
2021 | 株#A7 |
|
|
|
| 2022 | 株#A9 |
|
|
| 株#B6 |
|
| 株#B7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 5/27 | 4 | 春芽 |
|
| 2021 |
|
|
| 春芽 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 6/19 | 15 | (6.5)x0.7 | (11.5)x1.5V |
|
|
|
| 1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 7/3 | 24 | (11)x0.9 | 13x2.7,10.5x2 |
|
|
|
| 12 | (5)x0.5 | (7)x0.9H |
|
|
|
|
|
|
| 7/26 | 22.5 | 15.5x0.85 | 12x4,10.5x3.3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 8/6 | #A10 |
| 株元長根 |
|
|
|
| #B8 | 夏芽 | 株元根1cx3 |
|
8/16 | 株#A8 |
|
|
|
| 8/19 | 2.8x0.7 | 夏芽 |
|
| 3.8 | x0.55 |
| 0.7 | x0.6 |
|
|
9/6 | 6.2 | 夏芽x0.5 |
|
|
| 9/1 | 6.5 | x0.9 |
|
| 11 | (5)x0.47 | 8x1.15V | 3.2 | x0.4 |
|
|
9/16 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 14.5 | (5)x0.55 | 8x1.3V2 |
|
|
|
|
10/3 |
|
|
|
|
| 10/3 | 26.5 | x0.67 | x2V |
| 20 | 9x0.65 | 10x2.8 | 16.3 | x0.45 |
|
|
10/16 |
|
|
|
|
|
| 29 | (13.5)x0.8 | (17)x2.9,16 | 8 |
|
|
| 20 | (7)x0.5 | (12.5)x2,10 |
|
11/4 | 22 | 12.5x1x0.85 | 12x2.9 | 4.5 |
|
| 29 | 17.5x0.9 | 15x3.2 | 5.5x1.2 |
|
|
| 28 | C17x0.95 | 12.2x3,11.5 | 4.5x1 |
11/18 |
| 13.5x1.05x0.85 |
| 4x1.1 |
|
|
| x1.8 |
| 5.8x1.3 |
|
|
|
|
|
|
|
12/4 |
|
|
|
|
|
|
| 18x0.97 | 14.2x3.7 | 蕾0.8 |
|
|
|
|
|
|
4.7x1.2
蕾0.5 |
12/16 |
|
|
| 4x1.05 | 蕾0.9 |
|
|
|
| 蕾2 |
| 10x0.65 | 9.5x2.8 |
|
|
| 蕾0.6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12/25蕾1.1x0.5
12/31 1.7x0.35 |
1/7 |
| 13.5x0.95x0.85 | 11.5x3.9 | 4x1.1 | 1.8x0.4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1/17 |
|
|
|
| 3x0.5 |
|
| 17x1.05x0.85 |
| 蕾3.1x1.2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
|
|
|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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2022/06/21表作成
8月16日
大株を二つに分けた片側ですが、二股に分かれていたので、一方は1本、他方は2本の脇芽が出てきました。一方は根元からたくさん気根が外に出ています。内側に入れました。
7月16日
株分けとペットボトル植え
鉢の両側で脇芽が出ているので、全体を二つに分けました。一方だけミズゴケを取り除いてペットボトルに入れました。
2020年株
2020年2月にシース付きの株を入手し4月に開花
5月に春芽、8月に夏芽、10月に夏芽からシースが出て翌年1月に開花
2021年は5月に春芽が出て昨年と同様の経過をたどっています。バルブの長さと幅は昨年より少し大きいです。
生長から開花のパターンと開花条件
インターメディアは年に二回新芽が出ます。春芽は花が咲かず、夏芽が咲くようです。
2023年
2022年
昨年と似た経過ですが、くきがやや細いです。
2021年
昨年と似た経過ですが、シースは半月早く10月初めに出てきました。草丈はやや小さいです。
2020年4月
2020,2021年比較
株# | 年月日 | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース |
|
| 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース |
|
| 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース |
|
|
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|
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4 | 2020 |
|
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| 花跡 |
| 2021 |
|
|
|
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| 2022 |
|
|
|
| 2023 |
|
|
|
|
#5 | 2/21 |
|
|
|
| 4x0.8 |
|
| #A8 |
|
|
|
|
|
| #A10 |
|
|
|
| #A11 |
| #B9 |
|
|
| 3/5 |
|
|
|
| 蕾2cm |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
|
|
|
|
| 4/3 |
|
|
|
| 花3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 春芽 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 春芽 |
|
|
|
|
|
| 0.8 |
|
|
|
|
|
| 春芽 |
|
|
|
| 春芽 |
|
|
|
|
#6 | 5/18 | 0.8 |
| 0.4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 2 |
|
0.
5 |
|
| 1 |
| 夏芽 |
|
|
| 6/7 | 3.7 |
| 0.8 |
|
|
|
| 4.5 |
| 0.65 |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 6.5x0.8 |
| 4x0.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| C7.7 | (C4) | 0.7 | (5) |
|
|
| 5 | (2.5) | 0.6 | (3)x0.6H |
| 28 | 15x1 | 13 | 4x0.55 |
|
| 6/26 | 13.5 | (3) | 0.7 | (10) |
|
|
| C14.3 | (C9) | 0.75 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 7/9 | 22 | (10.5) | 0.8 | 9.5x1.8V,3.5 |
|
|
| C21.5 | C13 | 0.9 |
8.2x2.4
8x2 |
|
|
| 16 | (9) | 0.6 | 7x1.1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 21 | (14) | 0.8 | 8.5 |
|
|
|
|
|
|
|
| 夏芽 |
|
|
|
|
|
| 夏芽 |
|
|
|
| #8元根x4 |
| 23 | 14.5 | 0.75 | 9.5x2.3 |
|
|
|
|
|
|
#7 | 8/11 | 0.8 |
| 0.4 |
|
|
|
| 2 |
| 0.75 |
|
| #8元根冠 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 9/8 | 6 | 0.6 |
| 8-1.5 |
|
|
| C8 |
| 0.55 | 6-1.7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 9/22 | C17 | 7 | 0.65 | 12x1.25V |
|
|
| C10 | (C8) | 0.75 | 1.2V,1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| C17 | C10 | 1 | 7x1.7,6.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 10/5 | C20 | C13 | 0.7 |
8.2x1.9
8x1.35V |
|
|
| C17 | C11.5 |
0.95
x0.85 |
C7.7x1.9,
C7.2x1.7 | 1.5x0.4 |
|
| 19 | (7.5) | 0.75 | 12x1.6 |
|
|
|
|
|
|
| 10/19 | C23 | C14.7 | 0.85x0.75 |
8.7x2.15
8x1.9 | 1.2x0.4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 21 | 12.5 | 0.8 | 9.5x1.8 |
|
|
|
|
|
|
| 11/2 |
|
|
|
| 1x0.3 |
|
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|
| 11/17 | 21 | C14.5x0.8 |
|
| 1.2x0.4 |
|
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|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 12/19 | C21.5 | C14.3 | 0.8x0.7 |
9x2.4
8.2x2.2 | x1.4 |
|
|
|
|
|
|
花梗2.5
蕾1p |
|
|
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|
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| 21/1/8 |
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花梗2.5
蕾1p |
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比較表作成2021/06/23
2021年
8月16日 冬芽の完成
7月 冬芽の完成
一番左が開花した夏芽#7、その左が親の春芽#6、一番右が開花株から出た冬芽#8。昨年の例では、その根元から夏芽が出て来年初めに咲く。
2020年
5月 春芽
4月 開花
3月 蕾、表面の根に根冠
2月 新株 若株に
シース
以前の記録
2013年4月
レリア/プルプラータ
大型で丈夫で良く咲く種類です。
以前は鹿沼土植えで育てていました。
今度はペットボトル植えにします。2021/07/12
2022, 23年
2022年は根が不調でした。2023年は回復中です。芽の出が一気に夏の初めに早まりました。2株目も2021年に咲いた時と同じ夏の終わりに出てきました。
2021-22年
2鉢のシース付き株を入手したら開花
8月に新芽
22年6月21日に1週間ぶりに見たら蕾が出て大きくなっていました。
2021, 22年
月日 | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース | 丈 | バルブ長 | 葉長 |
|
|
| シース |
|
|
| シース |
| C35 | C19 | 2.55x1.35 | 24x4.7C34 |
| C34 | C14 | 2.2x1.5 | 22x3.8 |
| 2022 |
|
| 2023 |
|
|
| 2023 |
|
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|
| 株#A5 |
|
|
|
| 株#B5 |
|
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| 株#B6 |
|
| #A6 |
|
|
| #B6 |
|
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6/12 |
|
|
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|
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| 2 | 夏芽 |
|
| 2 |
|
|
|
6/28 |
|
|
|
|
|
|
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|
|
|
|
|
| 5 | x0.9 |
|
|
|
|
|
|
7/12 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 9 | (3)x1 |
|
|
|
|
|
|
7/21 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| C12.5 | C3x1 | (10)x1.2H |
|
|
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|
8/2 | 夏芽 |
|
|
|
| 夏芽 |
|
|
|
| 夏芽 |
|
| C17 | C4x1 | 13x1.5H |
|
|
|
|
|
8/16 | 5 | (1) | 0.8 |
|
| 2.2 |
| 0.7 |
|
| 3.5 | x1.2 |
| C22 | C6.5 | 19x2.7 |
| 夏芽 |
|
|
|
9/6 | C3.7 | (1) |
|
|
| C4 |
|
|
|
| 4.5 | (3)x1.15 |
| 26 | 8.5x1.2 | 19x3.5 |
| 4.7x0.9 |
|
|
|
9/17 | C4 |
|
| 1.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 27.5 | 8x1.4x0.75 | 20x3.4 |
| 8x0.9 |
| 6x1.2 |
|
10/3 | C7.5 | 4.1 | 0.7 | 6.5x1.2H |
| C9 | C3.5 | 1.6 | (8.5)x1.5H |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10/27 | C14 |
| 1.1 | (9)x1.7H |
| 17.5 | C3.5 | 1.4 | (13)x2V |
| 19 | (6)x1 | 14x1.4 | 29 | 10.5x1.6 | 18.5x3 |
| 17 | 4x1 | 13x2V |
|
11/5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 27.5 | 11.5x0.85 | 18.7x3.5 |
| 18 | 3.5x1 | 16x2.2 |
|
11/18 | C19 | (C6) | 1.3 | (14)x1.6H |
| C20 | (C5.5) | 1.1 | 19.5x3V |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12/1 | C20.5 | (C6.5) |
| 13x2.5V |
| C22 | (C5) |
| (17)x3.2V |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12/30 | C24 | (C7.5) | 1.25x0.85 | (17)x3 | 6.5x1.2 | C25 | (C5.5) | 1.2x0.7 | (19)x3.6V |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1/26 | 26 | C7 | 1.2x0.8 | (19)x3.1V | (7) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6/16 | C39 | C10 | 1.5x0.75 | 20x3.8 | 11.8x2.1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6/21 |
|
|
|
| 蕾 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
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|
12月30日
待望のシースが出ていました。こちらの株は根元から太い根が出始めています。2.5,0.7
8月16日
芽が出てきました。根は休んでいますが、表面の根から芽に先行して枝が出ています。
7月12日
ミズゴケで素焼き鉢上の株を、幅広ペットボトルに植え替え。
ミズゴケは腐りかけているので大部分を取り除く
一回り大きなペットボトルに移す。
2013年の経過
2鉢のシース付き株を入手したら開花
8月に新芽、11月にシース
月日 | 丈 | バルブ長 | 幅 | 葉長 | シース | 丈 | バルブ長 |
2013
#7 |
|
|
|
|
|
2014
#8 |
|
7/7 |
|
|
|
|
| 4.5 |
|
7/31 |
|
|
|
|
| 12 |
|
8/23 | 5.5 |
| 1.8 |
|
|
|
|
9/26 |
|
|
|
|
| 33 |
|
10/8 | 27 |
| 2.2 | 7x1.8 |
|
|
|
11/1 | 33 |
| 2.2 |
| 2 | 34 | 12x1.5 |
11/24 | 35.5 |
| 2.5 | 14x3 |
|
|
|
1/28 | 46 | (18)x1.9 |
| 6 | 6 |
|
|
2/12 |
|
|
|
| 17.5 | 37 | 14x1.6 |
3/8 |
|
|
|
| 17.5x2.7 |
|
|
7/7 | 44 | 17 | 2x1 |
| 17x2 |
|
|
7/31 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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|
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|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2022/06/21表作成
6月23日
梅雨の高温と雨で、2鉢が一気に開花しました。植え替えても大丈夫でした。
レリア・プルプラータ2鉢のシース付き株を入手したら開花
重ね着鉢増しの後
根が一番元気です。鉢の中ほどで葉根が伸びて透明な根冠があります。鉢の縁では少ないです。
植替えの予定
目標は、「鹿沼土植え」です。ミズゴケは低温期に根腐れしやすく、バークも2年たつと腐って根腐れの原因になり植替えが必要です。また植え替え後の吸水が悪いため植え傷みしやすいです。
現在の「スリット鉢にバーク大粒植え」は仮植えと考えています。「平鉢に、根を横に伸ばす自生と似た、鹿沼土植え」にして、根腐れしないなら、材料の劣化による定期植え替えが不要で、従って植え傷みが無く生長を続け、ミズゴケのように過湿にならず、バークのように過乾にならないため、ランは快適になるはずです。勿論、高価で自然に負担のあるミズゴケやバークを買い置きする必要もありません。有機質と違って水を弾きにくいため、水をしみ込ませるために水を注ぎ続ける必要もなく1回で十分です。
ブラサボラ/ノドサ
下記はウィキペディアから転載させていただきました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブラッサボラ・ノドサ
Brassavola nodosa は、ラン科植物の1種。細い花弁と先の広がった唇弁を持つ美しい花を着ける。洋ランとして栽培され、またカトレヤ類の交配親としても重視される。
特徴
多年生の着生植物[1]。匍匐茎と偽鱗茎を持つ。偽鱗茎は細長い円筒形で長さ3-15cm、立ち気味に出る。葉は偽鱗茎の先端に一つだけつき、線状披針形。長さ15-30cmだが葉幅は2-3cmしかなく、厚みがあって硬い。表面は溝状にくぼむ。
花は秋に咲き、偽鱗茎の先端から出る20cmほどの花茎の上に1-6個つく。花は径8cm程度。萼片と側花弁は線状で先細り、緩やかに曲がり、黄緑色。唇弁は白で、基部は髄柱を包んで筒状に巻き込み、その先で急に大きく広がってハート形、先端はやや尖る。花には芳香があり、特に夜間に芳香を放つ。
分布
中央アメリカ、メキシコからパナマ、ベネズエラの標高500m以下の地域に分布[2]
割に小さな苗をほぼ最初からペットボトルで育てています。
5月末から6月にかけて芽が出ます。
| A-1 | A-2 | A-3 | A-4 | C-1 |
|
|
| 2022 |
|
| 2023 | 2023 |
|
|
| 春芽 |
|
| 春芽 |
|
|
|
5/27 | 1 |
|
| 0.7 | 夏芽 |
|
|
6/15 | 3 |
|
| 1.5x0.3 | 1.7x0.3 |
|
|
6/18 |
|
|
| 3 | 5x0.3 |
|
|
7/2 | 7x0.4 |
|
| 5.2x0.3 | C8x0.4 |
|
|
7/26 | 11 | 夏芽 |
| 6x0.3 | 10x0.4 |
|
|
8/5 |
| 0.7 | 夏芽 |
|
|
|
|
8/17 | 10 | 11.5x0.4 | 1.5 |
|
|
|
|
9/2 | 10 |
| 8.2x0.25 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10/4 |
|
| 13.5x0.45 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
11/2 |
|
| 14.5,2x0.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
表作成2023/06/30
<FONT COLOR="#800000"><B>苗作り</B></FONT><BR>
園芸店で売られている一般向きの種類の他の開花株は一般に高価です。<BR>
また慣れない内は枯れてしまうかもしれません。<BR>
そこで、ラン展などで開花前の苗を入手して育てるのが現実的です。<BR>
冬に入手したらペットボトルで春まで育てると安心です。<BR>
マキシマ
<BR></DIV></P><H3><DIV ALIGN=CENTER>トリアナエ<BR></DIV></H3><P><DIV ALIGN=CENTER><BR></DIV></P><H3><DIV ALIGN=CENTER>マキシマ<BR></DIV></H3><P>
<DIV ALIGN=CENTER>Cattleya maxima<BR>
<IMG SRC="cattleyas/dscf0004t3.jpg" ALT="" WIDTH=314 HEIGHT=235><BR>
蘭友会のHPの「原種解説」から転載させていただきました
http://www.orchidjaos.gr.jp/contents/species/species0011.html
カトレア・マキシマは、南米大陸太平洋側に分布するカトレアの代表的な種であり、大西洋側を代表するC.labiataとほぼ同時代に、古くからヨーロッパに知られていた。
歴史的には、1777年、ペルー北部の山岳地域の探検に送り込まれたスペインの植物学者であるパヴォンとルイズによって発見・報告された。
発見地域は現在の<B>エクアドル</B>南部の都市グワヤキルを囲む山地の一画であったと伝えられている。
分類学的な同定・命名は、発見からおよそ50年後の1831年に、リンドレイによってなされたが、その11年後の1844年、RHS(英国王室園芸協会)に送られた生株が同協会の温室で開花し、それによって再確認された。
種名のmaximaは「最も偉大なカトレア:Greatest Cattleya」という意味であり、高さ50cm以上もある株の高さから名付けられと言われている。
交配も大変古くから行われ、サンダース・リストには1859年に以下の種が登録されている。
Cattleya Dominiana SEED PARENT: C. intermedia POLLEN PARENT: C. maxima REGN. DATE: 01-01-1859
交配の相手がインターメディアという、南米大陸を挟んで対角線上の地域に生育するカトレアであることが興味深い。
本種の自生地は、エクアドル沿岸地域の山地を中心に、<B>北はコロンビア南部沿岸、南はペルー北部内陸</B>に及んでおり、一般的にはエクアドルを代表するカトレアとして知られている。
生育環境は自生地によって差があり、株姿も多少異なる。<BR>
エクアドルでは<B>標高600m前後に広がる内陸の常緑雲霧林の樹上に着生</B>しており、海岸地域の乾燥地域に囲まれた地域ではさらに標高の高いところに広がる乾性林に分布している。<BR>
コロンビアでは標高500m〜1400mの比較的高い地域に広がる常緑樹林の川沿いの環境に生育している。<BR>
また、ペルーでは、エクアドルの沿岸地域の自生地に似て、標高1400mほどの山地に広がる乾性林に分布しており、最近は、アマゾン側の標高800m付近に広がる熱帯林の中でも生育が確認されている。 株姿は、リゾームが短くバルブが密集して立ち上がる傾向があり、指標的な形態は、やや扁平な幅1.5cmから2cm、高さ30cmほどの細長いバルブの先に長さ25cm以上の葉をつける(株姿の写真参照)。<BR>
このような指標的な株姿の個体は主に高地産のものであり、低地産のものは一般的に背が低く(バルブ高20cm、葉長20cm程度)、バルブも稜がなく断面が真円にちかい形状をしている。<BR>
花茎は20cm以上になり、3〜5つの花を付ける。<BR>
<B>開花期は晩秋から早春までと長いが、我が国では初冬時期がミッドシーズン</B>であり、自生地近辺では「クリスマス・フラワー」と呼ばれることもある。<BR>
ちなみに、この種の他にはC.percivalianaが「クリスマス・カトレア」と呼ばれている。<BR>
花は、NS13cm程度が標準であり、リップに展開する濃色の葉脈とリップ中央に走る濃い黄色の筋によって特徴づけられ、個体によってはこの濃色の葉脈がペタルのることがある。<BR>
ペタル、セパルはどの個体もほぼ全体に細めであり、フルブルームになるとセパルが軸を中心に後ろに反り返る性質がある。<BR>
この特徴が、この花の野性味を強調しており、清楚で上品な香りとともに、原種のカトレアを好む栽培家には大きな魅力となっている。<BR>
前掲のノーマルカラータイプの花以外に、アルバ、セルセア、セミアルバ、コンカラー、等のカラーバリエーションが知られているが、自生状態ではカラーバリエーションは希少であり、とりわけ、純白の花は希少である。<BR>
下の写真は、10月例会の人気投票で入賞したコンカラータイプであるが、セミアルバのシブリングの中から選別された個体である。<BR>
栽培は、乾性林から熱帯ジャングルにまで適応して分布していることでもわかるように比較的易しく、30%〜50%の遮光下の環境で、16度以上35度以下の環境で栽培する。
蒸れを嫌うので、風通し良く栽培する必要がある。
花後(冬)は乾き気味で管理するが、
春の新芽の動きは早く、4月上旬には新芽が動き始める。
生長は早く、7月にはバルブが完成してしまい、その後に出た芽から2本目のバルブが完成し、1リードから2本の花茎が上がる。
そうなれば、もともと輪数が多く付く性質があるのでとても華やかである。鉢はリゾームが短く株も暴れないので小さめでよく、8本バルブで3.5号程度が目安である。
コンポストはミズゴケで栽培するが、吊り鉢で栽培すると良い。
2023年
ようやく安定して新芽が揃って少し大きく育つようになってきました。
#-3 |
|
| #6 | #7 |
| #8 |
| 2023 |
|
|
|
|
|
|
| 2020 | 2021 |
| 2022 |
| #-23 | #-5 | #9 | #81 |
|
2/9 | 2 | 0.7 |
| 0.8 |
| 2022 |
|
|
|
|
|
|
2/21 | 2.7 | 0.65 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3/7 | 3 | 0.65 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
4/3 | 5 | (1.5)x0.7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
4/18 |
|
|
|
|
| 1.2 |
|
|
| 0.8 |
|
|
5/6 | 8.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5/19 | 11 |
| 1x0.4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6/3 | 15 |
| 2.5x0.8 |
|
|
|
| 4x0.6 | 2.5x0.6 | 5x0.8 | 6x0.7 |
|
6/23 | 17 |
| 6x0.7 |
|
|
|
| 7.5x1.2 | 5.2x0.7 | 9 | 8.7x0.8 |
|
7/7 | 18 |
| 10.7x1 |
|
| 3.5 |
| 11.5x | 7.5x0.6 | 11x2.5x0.65 | 13x0.8 |
|
7/16 | 18 |
| 17x0.9 | 4.3 |
| 7.5 |
| 13x1.2 | 9.7x0.65 | 13.2x2 | 14x1.7x0.7 |
|
8/2 | 17.7 |
| 22x0.8 |
|
| 15 |
| 15.5x3x0.65 | 12x2.5x0.7 | 16.5x32x0.85 | 18x3x0.7 |
|
8/17 |
|
| 23 |
|
|
|
| 16x3.5 | 14.5x3.2 | 17x4.7x | 20x4.5x |
|
9/4 |
|
| 24 |
|
| 22 | 5x |
|
|
|
|
|
9/18 |
|
| 24 |
|
| 20 | 6x0.8 |
|
|
|
|
|
#-4 |
|
| 23,9.5 |
|
| 21 | 7.5x0.9 |
|
|
|
|
|
10/27 | 0.9 |
| 23,8.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 23,9x1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
11/18 | 1.2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2022年 乾き気味なので小さな水槽に移しました。バークの上や新株の根元にミズゴケを入れました。経過はこれまでと同様です。
2月 冬芽
2021年
2月 冬芽
2020年
3月 表面の根に根冠
株分け
洋ランは、複茎種と言って、開花株の根元から脇芽を出して、年々咲き、株が広がっていきます。
若株を育てていても、元気が良いとすぐに鉢いっぱいになります。
すると育ちが悪くなったりします。
適当な植え替えの時に分かれやすいところから二つに分けてやります。
2021/07/12
インターメディア
2021年7月に有望株を研究用に分けていただきました。素焼き鉢にミズゴケ植で、先が二つに分かれて、鉢の縁で2株が咲き、鉢の外にそれぞれ脇芽が出て気根が伸びています。
株分けして一方を、ペットボトル植えで育てさせていただくことにしました。
鉢から抜きます。根が鉢に固着していないのですんなり抜けました。
枯れる原因と対策
洋ランが枯れる原因の順位は以下の通りです。
植え方に対策をしたら、後は天候によるものが大半です。熱帯の密林で樹冠の陰で暮らすランにとって、寒さと直射日光と低温期の雨ざらしは未経験の試練で、たちまち病気になってしまいます。
これをを防ぐと後は水やりが残ります。
| 原因 | 対策方針 | 具体策 |
1 | 植え方 | 根を薄着に |
ペットボトル植え
鹿沼土/浅広底穴鉢植え |
2-1 | 寒さ | 加温防寒 |
冬は室内(加温)
冬は屋内(防寒)
冬は軒下
周年屋外 |
2-2 | 直射日光 | 遮光 | 全種類/全季節遮光 |
2-3 |
雨根腐れ
雨かび病 | 低温期雨除け | コチョウランは夏以外雨除け |
3 |
水やり過多
水切れ |
植え込み材料と鉢
高温期は雨ざらし |
ペットボトル植え
鹿沼土/浅広底穴鉢植え
夏の雨ざらし |
2020/02/02
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)
蕾を楽しむ
花を楽しむというと、普通は室内などで切り花や満開となった鉢を花が萎れるまで飾ることになります。
しかし、咲きかけの鉢を咲くまで手元に置いて待つのはそれとは違った楽しみがあります。
洋ランの花は花芽が出初めてから咲くまでに数か月かかることが稀でなく、しかも初めてだと、咲くまでの変化も興味深いです。
その反面咲いてからは2週間程度で終わってしまうものが少なくありません。
そこで、咲いてからよりも、咲くまでを楽しむことができます。2020/02/02
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)
カトレヤ原種でも、他の種類と育て方は同じです。
やや根が弱い方なので、浅広鉢で、鹿沼土の隙間が広くなるように植えます。
2020/02/11新版開始
苗作り
園芸店で売られている一般向きの種類の他の開花株は一般に高価です。
また慣れない内は枯れてしまうかもしれません。
そこで、ラン展などで開花前の苗を入手して育てるのが現実的です。
冬に入手したらペットボトルで春まで育てると安心です。2020/01/18
トリアネー
カトレヤ原種の大株は園芸店では手に入りにくく高価です。
また、初心者には難しい可能性があります。
そこで適当な大きさの若苗を入手して育てる方法が考えられます。
2021年7月にようやくシースが付きました。うまくすると半年後の冬に咲きますが、前途多難です。2021/07/07
以下は全日本蘭協会のHPから転載させていただきました。2021/07
ゆうじの栽培教室その4 平成16年9月 本橋由次 Yuuji Motohashi
C.トリアネーの開花調整
http://www.orchid.or.jp/orchid/society/ajos/datafile/i-16-09file.html(問)
8年前より、リビング・ルームのワーディアン・ケースで30鉢ほどの蘭を育てています。その中のC. トリアネーなんですが、毎年シースは出てくれるのですが、一度も咲いてくれません。咲かせるにはどうしたら良いのでしょうか?
(答)
C. トリアネーは、南米コロンビアのアンデス山脈に自生している蘭で、コロンビアの国花とされており日本でも大変人気のあるカトレヤの原種です。
C. トリアネーの生長開始は、3〜4月ころ。夏までにシースを完成し、生育の良い株はそこから二次生長を開始して、冬にバルブを完成させます。
花芽の分化は、短日になる9月中旬〜10月中旬。より短日を感じる事により花芽の生長が促進されます。なお、最低温度が13℃でも18℃でも花芽を分化させますので、温度については厳密な品種ではありません。
温室でそのまま咲かせますとと、一次発生したバルブは12〜1月に咲き、二次発生のバルブは約一ヶ月遅れの1〜2月咲きとなります。
さて、ご質問のC. トリアネーの咲かせ方についてですが、もしかして、ワーディアン・ケースが置かれているその部屋は、冬場の夕方から夜にかけて、ずっと照明を点けて、明るくされているのではないでしょか?
と申しますのも、C. トリアネーは、光にとても良く反応する(ろうそくの光程度にも反応するようです)品種で、10月中旬ころまで屋外で栽培して花芽を分化させても、室内に取り込んだ後、夜部屋の明かりを点けていると短日を感じず、逆に長日を感じてしまい花芽を生長させません。つまりシースが出て花芽が出来ても、その花芽が大きくなれずに、咲きたいのですが咲く事が出来ないのでいるのです。
ですので短日を感じさせるためにも、ワーディアン・ケースの置き場を、夜照明の点けない暗くなる部屋に移してみては如何でしょうか。こうすれば咲いてくれるものと思われます。
なお、このC. トリアネーの光に良く反応する性質を利用すると、一次発生したバルブと二次発生したバルブの花を、ほぼ同時に咲かせる事が可能となります。
やり方は、まず開花させたい日を決めます。
例えば東京ドームに開花を合わせるのであれば、2月15日頃を開花予定日とし、その11週間前の11月30日まで長日(16時間)で株を管理します。つまり、一次発生したバルブが花芽を分化させる前の9月初めより11月末まで、一日の陽の長さが16時間以上になるように株に光を当ててあげるのです。(株を温室の照明の下に置いて、夕方から夜の10時頃まで点灯)
この電照されている期間、一次発生したバルブは、長日を感じて花芽を分化させないでいますので、この間に二次発生したバルブを大きく育てるようにします。
12月1日からは、夜の照射を止め普通に栽培。すると翌年の1月25〜28日頃に、全シースよりほぼ同時に蕾が出てきて、ドーム直前に全輪開花となります。
初めは難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外とカンタン!誰にでも出来る方法ですので、皆さんも一度トライしてみては如何でしょうか。(但し、生育温度・環境により、開花日に多少の誤差が生じますので、翌年うまくその誤差を修正して下さいね!)
以下は旧版
参考
Cattleya亜属、一枚葉
┌−−−−−−−−−−−−−−−C. quadricolor (Colombia)(= chocoensis)
┌ −└ −−−−−−−−−−−−−−−−−L. rex (Colombia)
│ ┌−−−−−−−−−−−−−−−C.
gaskelliana var. alba (Colombia, Venezuela)
┌│ │ ┌ C.
trianei 'Junio' (Colombia)
│ └−│ ┌ −−−−−└C. trianei var. amesiana 'Floriana' (Colombia)
│ │┌−−− └ −−−−−C. trianaei 'Dan' (Colombia)
│ └│ ┌ C.
labiata var. amoena 'Fowleiana' (Brazil)
┌│ │ ┌└ C. percivaliana 'Summit' (Venezuela)
││ └┌ └−−C. schroederae 'C. Arango' x 'G. Misa's' (Colombia)
┌││ └ −−−−−−−−−−C.
warneri (Brazil)
┌││└ −−−−− −−−−−C.
mossiae (var. semialba x var. semialba 'Idem') (Venezuela)
││└ −−−−− −−−−− −−−−− C. jenmanii var. alba 'Fuchs Snow'(Venezuela)
││ ┌ −−−−−
C. aurea 'Scully'sTipperary' (Colombia)
┌││ ┌ └−−−−−┌ C. warcewiczii var. semialba (Colombia, Brazil)
│ └ │ └ C. warcewiczii var. alba 'Leo Holgium' (Colombia, Brazil)
┌│ └−−−−− C. warcewiczii ('Low's x 'Sanderiana) (Colombia, Brazil)
│ │ (Stellata亜属)、花径小さい、側花弁幅狭い、唇弁特異
│ └−−−−−┌ C.
luteora (Brazil, Peru, Equador, Bolivia)
┌│ └ C. iricolor
││
Rhizanthemum亜属、
花を葉の退化したシュートに付ける、二枚葉
│ └ −−−−− −−−−−┌ C.
walkeriana var Coerulea 'Azul Perfecta' (Brazil)
┌│ └ C. nobilior var. coerulea (Brazil)
││ C. kerrii、1-2茎、茎は細い、
│ └ −−−−− −−−−− −−−−−C. kerrii (Brazil)
│
Diphyllae亜属、シースは葉身を持たない
、二枚葉、
Intermedia節
│ ┌ C.
intermedia var. aquinii 'Boa Vista' (Brazil)
┌−│ ┌ └ C. harrisoniana 'Shonan' (Brazil)
│ │ ┌ −└−−−−− C. forbesii var. alba (Brazil)
│ │ │
Guttata節
│ │ ┌ −│ ┌ C.
guttata 'Nakajima' (Brazil)
│ │ │ └−− −┌ −└ C. elongata (Brazil)
│ │ │ └−−┌ C. leopordii (Brazil)
│ │ │ └ C.
amethystoglossa (Brazil)
│ │ │
Intermedia節
│ └− │ ┌ −−−−− C.
loddigesii (Brazil, Argentina)
−│ │ ┌ −−−−−└ −−−−−C.
x dolosa var. alba (= C. loddigesii × C. walkeriana) (Brazil)
│ │ │ Acranthemum節
│ └ −│ ┌ C.
aclandiae (Brazil)
│ │┌ −−−−−└ C.
bicolor (Brazil)
│ └ │ Guttata節
│ └ −−−┌ −−−−−C. porphyroglossa (Brazil)
│ └ −−−−−┌ C.
schilleriana 'Sanderiana' (Brazil)
│ └ C.
violacea (Guyana-Peru, Venezuela,Brazil, Equador)
│
Skinneri亜属、多輪 Skinnneri節、
中米、二枚葉、dowiana
│ ┌ C. skinneri 'Brumen Insel' (Guatemala - Panama)
└−−−−−−−−−−┌ −−−−− └C. x guatemalensis (skinneri x aurantiaca?) (Guatemala)
│
Aurantiaca節、
└−−−−−┌ −−−−− C.
aurantiaca 'Marigold' (Mexico, Guatemara, El Salvador, Honduras)
└−−−−┌ C.
bowringiana var coerulea (Guatemara, Belize)
└ C. decker 'Brecht' (Guatemala - Panama, Colombia, Venezuela, Trinidad)
カトレヤ近縁属の遺伝子系統解析
┌−−−−−−−−−−−−−−−C. maxima
Cattleya (4) Equador, Colombia, Peru
┌−−−│ ┌ C. bowringiana (Skinneri/Skinneri) Guatemala Belize
│ │ ┌ −−−−−└C. skinneri (Skinneri/Skinneri) Central America
┌−−│ └┌−−− └ −−−−−C. aurantiaca (Skinneri/Aurantiaca) Guatemala, Belize
│ │ └−−−−− C. walkeriana (Rhizanthemum) Brazil
│ └−−−−−
Epidendruam secundum (4) Peru, Bolivia, Colombia, Equador, Venezuela
┌−−│ ┌−−
Laelia anceps (Laelia 8) Mexico
│ │ ┌ └┌ Laelia dayana (Brasilienses 8) Brazil
│ │ ┌−−−│ └−− Laelia
purpurata (Brasilienses 8) Brazil
┌−│ └−−−│ └−−−
Sophronitis coccinea (8) Eastern Brazil
│ │ └−−−−−┌ −−−−−
Brassavola cuculatus (8)Mexico-Honduras-南米北部
−│ │ └−−−−−
Rhyncholaelia digbyana (8) Mexico, Hondurus
│ └−−−−−┌ −−−−−
Sophronitella violacea (8) Eastern Brazil
│ └−−−−−
Leptotes bicolor (6) Eastern Brazil
└ −−−−−−−−−−−−−−−
Encyclia cordigers (4) Mexico, Central America, Colombia, Venezuel
4や8は花粉塊の数です。
各種の特徴と性質
(
カトレヤ原種西東京発さんのHPから転載させていただきました)
植生と温度の項などは、「
原種カトレヤ図鑑http://orchidenc.fc2web.com/Cattleya.htm」から抜粋して転載させていただきました。
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| 植生 |
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| 温度 |
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1 aclandiae アクランデー
、。 (開花2月〜3月ころ) 二葉
| ブラジル | 標高100-400m海岸近くの海風に吹かれる少雨の乾燥地帯に生える矮性着生種 | 花弁中輪で点花、リップはピンク、セルレヤ、ペタル、セパルは黄色に茶の斑点。 | 草丈は小さく、 | 栽培は二葉のうちでは難しい。 | 中高温性 | 水と風通を好む。 | 、(開花4月〜6月ころ) |
| 二葉 |
2 amethistoglossa アメシストグロッサ | ブラジル |
| 花弁中輪で点花・セルレア、ペタル、セパルは薄いピンクに濃紫紅色の斑点 | 、草丈は大きくバルブは細長い | 栽培は二葉のうちでは特に水の管理が難しい |
| 水の管理 | (開花2月〜3月ころ) |
|
|
6 bicolor ビカラー ブラジル 二葉 |
|
| 花弁中輪で緑花から茶花に変化、多花。 | 草丈は大きくなり | 栽培は二葉のうちでは易しい。 | 低中温性 |
| (開花8月〜10月ころ) |
|
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15 xdolosa ドロサ ブラジル
loddigesii x walkerianaの自然交雑種。 |
|
| 花弁中輪でアルバ・セルレア、 | 草丈は小さい、 | 栽培は二葉のうちでは易しい。 |
| 風通を好む。 | 冬〜春咲きの強健種。 |
|
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20 x elongata エロンガタ ブラジル
C.guttata×L・purpurata 自然交雑種 二葉
|
| 日当たりの良い岩に生える | 花弁中輪で茶花から緑花に変化、 | 草丈は大きい、葉が丸弁や細長厚形など |
栽培は二葉のうちでは難しい。
|
| 生長期に日照は強めに。 | (開花8月〜3月ころ) |
|
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21 forbesii フォーベシー ブラジル
|
| 標高200mまでの流れや海岸に近い樹木または岩、樹下の藪に生える低中温性の着生、岩生蘭 | 花弁小輪で緑花から黄花に変化、 | 草丈は小さい | 栽培は二葉のうちでは易しい。 | 低中温性 | 乾かし気味に。 | (開花 4月〜6月ころ) |
|
|
27 guttata グッタタ ブラジル
|
| 海岸に近い場所にみられる低中温性着生・岩生種 | 花弁中輪で茶花から緑花に変化、 | 草丈は大きくなり | 栽培は二葉のうちでは難しい。 |
|
休眠期は乾かしぎみ。
開花のために冬に乾燥休眠 | (開花7月〜9月ころ) |
|
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28 harrisoniana ハリソニアナ ブラジル 花弁中輪でチポ・アルバ・プンクタータ、草丈は普通で栽培は二葉のうちでは難しい。生長期に水と肥料。 (開花7月〜9月ころ) |
| 沼の多い地域の藪に生える |
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| 中温性 |
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31 intermedia インターメディア ブラジル |
| ブラジルのリオデジャネイロ近郊、パラグアイ、ウルグアイ、ペルーの海や流れにちかい岩や低木に生える | 花弁中輪でチポ・アルバ・アッキニー・セルレア・ベノサ、 | 草丈は普通でバルブは細く | 栽培は二葉のうちでは易しい。 | 中温性 | 乾かし気味。 良く日に当てた方が良い。 | (開花2月〜3月ころ) |
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40 tigrina レオポルディイ(leopodii)が
ティグリナ(tigrina)
leopoldii は異名(シノニム)
ブラジル 。 |
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| 花弁中輪点花で茶花から緑花に変化、ピンク、花は株に比べて小さな花を多数咲かせる。 |
草丈は大きくなり
大型種。 | 栽培は二葉のうちでは難しい |
| 生長期に肥料。 | (開花6月〜10月ころ) |
|
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41 loddigesii
ロディゲシー ブラジル |
| 着生・岩生種 | 花弁中輪でチポ・アルバ・プンクタータ・カリーナ、 | 草丈は普通でバルブは細く | 栽培は二葉のうちでは易しい。 | 中温性 |
風通を好
む。 | (開花11月〜1月ころ) |
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60 x porphyroglossa パピログロッサ ブラジル 花弁小輪で黄緑、レンガ色で多花性、春に芳香のある花をつける。着生種で、水辺の低木に見られる。成長期に肥料を十分に。
(開花5月〜7月ころ)
C.bicolor×C.granulosa 自然交雑種 |
| 水辺の低木に見られる |
| バルブは短茎・棒状で中型。 | 二葉のうちでは難しい。 | 中高温性 |
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64 schilleriana シレリアナ ブラジル 花弁は中輪で濃褐色の斑点、紫系、通風を好む。香り強い、希少種。 (開花5月〜9月ころ) |
| 木や崖に生える |
| 草丈は小きい、 | 栽培は二葉のうちでは難しい。 | 中高温性 | 平鉢植えが良い。 |
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78 violacea ヴィオラセア ブラジル・ボリビア・エクアドル・コロンビア・ベネズエラ 花弁中輪でチポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、化、乾かし気味に。 (開花5月〜8月ころ) |
| 標高200-700m付近の高温多湿熱帯雨林の川のそばの日当たりの良い木に着生 | 8cmの花茎に3-7花を晩春から初夏につける。花径13 cm 。 | 草丈は小さい | 栽培は二葉のうちではやや難しい。 |
高温性
冬18-20℃以上 | この種は休眠期がない |
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Guarianthe ウィキペヂアから転載
Guarianthe, abbreviated Gur. in the horticultural trade,[1] is a small genus of epiphytic orchids, growing in wet forests in Mexico, Central America, Colombia, Venezuela and Trinidad.[2] It was separated from the bifoliate Cattleyas in 2003,[3] based on phylogenetic studies of nuclear DNA sequence data[4]
カトレヤの開花生理のコントロール
森田洋蘭園さんの下記HPを転載させていただきました。は
https://www.morita-orchid.co.jp/seisan/hitorigoto/katoreya1/
はじめに
カトレヤ大輪系の切り花生産は長年に渡り行われてきたが、その消費の形態も春秋中心のブライダル需要から葬儀需要へと変わり、年間の消費量も安定してきた。そのため市場での価格変動は生産の増減によって引き起こされている。
カトレヤ生産においての開化調節は、有利な販売を行うために、極めて戦略的な技術である。カトレヤは季節毎に開花する品種が有り、開花調節の必要性が薄いのではないかと思われがちだが、実際に栽培してみると、花持ちや採花量の点で品種間の格差が大きい。冬から春咲きの品種に営利性の高い物が多く、夏から秋咲きの品種には花持ちが悪い物が多い。
また夏から秋咲きの品種は梅雨時の天気や夏の気温などに影響され、年によって開花時期が大きく変動する。したがって、冬から春咲きの品種を開化調節して5〜10月の出荷を確保するのが得策と思われる。私の栽培経験から考えられるカトレヤの開花生理とコントロールの方法について書いて見た。
カトレヤの花芽分化と休眠期間
カトレヤの開花期は花芽分化の感度と休眠期間の違いによって決定される。 一番感度がよく休眠期間の短い物は不定期咲きや夏咲種でバルブが充実するとすぐ開花してしまう。そのため開花コントロールが難しい。
秋から春咲きの多くの品種の花芽分化は8月下旬から9月頃の日長下でほぼ同時期に始まるが、休眠期間の品種間格差によって開花期が決定する。自然開花で秋咲き(10月下旬から11月)の品種は花芽分化してから1.5〜2.5ケ月で開花するが、冬咲き(12月から2月)の品種は3から4ケ月、春咲き(3月から4月)の品種は5.6〜6.5ケ月の休眠期間を経て開花する。
低温が花芽分化に与える影響
温度も花芽分化と休眠期間に大きな影響を与える。低温で栽培されると開花は促進され、高温では抑制される。特に休眠期間の短い品種(夏から秋咲種)ほど日長より温度の影響が大きい。
秋咲き品種をクーラー室に入れ低温(昼間24〜25℃、夜間16〜17℃)で管理すると、長日の期間でも花芽分化し開花期を早める事ができる。また、4月咲きのアイリンフィニーを霜が降りる直前まで戸外で栽培して低温にあててから、温室に入れると1月下旬〜2月に開花させる事ができる。
花芽分化後の日照時間が休眠期間に与える影響
花芽の休眠期間は日数ではなく、日照時間の積算によって決定されている。花芽分化後、電照して日照時間を延ばしてやると開花期が早くなる、電照している期間の長い物ほど促進し、短い物ほど自然開花に近くなる。
さらに、秋(10月頃)に花芽分化抑制の電照を止めた物より、春先(2月頃)日照が長くなってから止めた物の方が、開花までの休眠期間が短くなる。また、シェードにより花芽分化した株も、シェードを長く掛け過ぎると、かえって開花までに長い期間を要する。以上の経験から、日照の積算時間が多いほど休眠期間を短くすることがわかる。
品種間の開花特性は原種の構成比率で決まる
品種間の開花特性は、育種過程での原種の構成比率を見ればおおよその予測がつく。 休眠期間の短い夏咲種は、ワーセウィチやドウイアナの血を多く受け継ぎ、秋咲きはラビアタやルデマニアナ、冬咲きはトリアネー、春咲きはモッシェやメンデリー、レリヤのパープラターの血を多く受け継いでいる。もし、開花期の違う原種が複数含まれる場合、その原種の開花期を平均した時期に開花する。
昔は、分厚いサンダースリストを調べるのに大変な時間が掛かったが、現在では、全ての交配データをCDに収めたパソコン用のソフト(ワイルドキャット)があり、簡単に交配親を検索したり、原種の構成比率を数値化することができる。 カトレヤの花芽分化と開花の特性を理解すれば、営利性の高い品種だけを選んで周年安定した生産が可能となる。具体的なコントロールに付いては次回で紹介したい。
冬から春咲きの品種に営利性の高い物が多く、夏から秋咲きの品種には花持ちが悪い物が多い。
また夏から秋咲きの品種は梅雨時の天気や夏の気温などに影響され、年によって開花時期が大きく変動する。
カトレヤの開花期は花芽分化の感度と休眠期間の違いによって決定される。 一番感度がよく休眠期間の短い物は不定期咲きや夏咲種でバルブが充実するとすぐ開花してしまう。そのため開花コントロールが難しい。
品種間の開花特性は、育種過程での原種の構成比率を見ればおおよその予測がつく。 休眠期間の短い夏咲種は、ワーセウィチやドウイアナの血を多く受け継ぎ、秋咲きはラビアタやルデマニアナ、冬咲きはトリアネー、春咲きはモッシェやメンデリー、レリヤのパープラターの血を多く受け継いでいる。もし、開花期の違う原種が複数含まれる場合、その原種の開花期を平均した時期に開花する。
下記の本橋由次さんの解説は全日本蘭協会HPから転載させていただきました。元気が良いと半年型となり、春芽、夏芽が1月遅れで咲くそうです。
http://www.orchid.or.jp/orchid/society/ajos/datafile/i-16-09file.html(問)
C. トリアネーの生長開始は、3〜4月ころ。夏までにシースを完成し、生育の良い株はそこから二次生長を開始して、冬にバルブを完成させます。
花芽の分化は、短日になる9月中旬〜10月中旬。より短日を感じる事により花芽の生長が促進されます。なお、最低温度が13℃でも18℃でも花芽を分化させますので、温度については厳密な品種ではありません。
温室でそのまま咲かせますとと、一次発生したバルブは12〜1月に咲き、二次発生のバルブは約一ヶ月遅れの1〜2月咲きとなります。
原種の咲き方の3つのタイプ
| ラビアタ | インターメディア | トリアナエ | 同 | プルプラータ | ワルケリアナ | ミニカトレア |
産地 | ブラジル | ブラジル | コロンビア |
| ブラジル | ブラジル |
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| 春芽秋咲 | 半年型冬春咲 | 1年型冬咲 | 半年型 | 1年型春夏咲 |
| 夏芽冬咲 |
1 |
| 開花 | 開花 |
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2 |
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3 |
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| 春芽 |
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4 |
| 開花 |
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5 | 15p | 春芽 |
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| 春芽 |
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6 | 23pシース |
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| 全長39p |
| 初夏芽 |
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| 蕾 |
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7 |
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| シース |
| 開花 |
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8 |
| 夏芽 |
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| 夏芽、表面根に枝 |
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| 夏芽 |
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| 終20cmシース |
9 | 花 |
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10 |
| バルブ長15p | 蕾 |
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| シース |
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11 |
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12 |
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| 新芽根元発根 |
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| 全長20pシース |
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2022/08/17, ミニ23/06/29
Cattleya dowiana(カトレア ドウィアナ)
蘭友会さんのHPからコピさせていただきました。
http://www.orchidjaos.gr.jp/contents/species/species0209.html
濃密なる香りと輝きの野生美
このカトレアを始めて開花させた時の、息をのむような美しさは今も忘れられない。真夏の太陽を照り返すような濃い黄色に、野生の血をみなぎらせたよう紅色の脈を浮かび上がらせたペタルとセパル。大きなリップには濃いえんじ色のベルベットに金筋のデリケートな縞模様が入る。そして、むせかえるような蜂蜜臭にバニラ臭を加えた濃密で妖艶な香り。まさに、ゴージャスという言葉がぴったり来るような咲きっぷりであり、とてもコスタリカのジャングルに自生する原種は思えないカトレアである。
現に、Die Unifoliaten Cattleya の著者であるGuido J.Braemは、その著書の中で、「Cattleya dowiana ist ohne Zweifelt eine der schoensten Orchideen,welche die Natur gehervortrachte.:今日、野生の環境の中で見ることのできるランの中でもっとも美しいものの一つである」としているし、他の文献にも「The most beautiful of Orchids」という賛辞が記載されている。
Cattleya dowianaは、1850年、コスタリカでWarszewiczによって発見された。自生地は、コスタリカのカリブ海に面した山地の標高1000m以上の中腹地帯であり、自生地としてRio Reventazon,Rio Pacuare,Rio Chirripoの3つの河川の流域があげられている。3つめのRio Chirripoは、コスタリカ中央山脈南部にそびえる最高峰Chirripo山(3820m)からカリブ海に流下する大きな川である。
自生地の環境は、北緯10度、標高1000m以上の地域に展開する熱帯山岳林であるが、通年、カリブ海からの湿った空気がもたらす「午後の雨(スコール)」のため年間降水量が2000mm〜2400mmに達し、常時75%以上の湿度を保っている。標高が高いので一年の半分(5月〜11月)は平均気温が24℃、12月〜4月は17℃まで平均気温が下がる。川の上に大きく張り出した高木の太い枝に着生しており、高湿度で風通しが良く、かなり強い光線を浴びて生育している。現地での開花は2回あり、5月と11月である。
自生地のChirripo山を含む太平洋・大西洋の分水嶺を西南西にたどるとパナマ地峡を経てコロンビア北部・メデリンの山岳地帯に達するが、この地域でもdowianaとよく似たC.aureaが1868年に発見された。aureaの自生環境もdowianaとよく似ていると言われ、中間のパナマ地峡の山岳地帯にも分布が予想されていたが、後年、パナマでも自生が確認された。C.L.Withnerの分類・研究によれば、パナマ、コロンビアに分布するものがaurea、コスタリカに分布するものがdowianaとされ、それぞれ別種とする考え方と、C.dowiana var aureaとして変種として扱う考え方がある。 C.aureaは、リップの金筋が周辺に集まり、カトレア・ギガスの特徴である、いわゆる「目」ができることでdowianaと区別することができる。また、aureaはペタル、セパルの色が澄んだ黄色であることが多いようである。
C.dowianaとaureaは、基本的にリップとペタル・セパルの色の取り合わせがえんじ色と黄色の組み合わせしかなく、ラビアタやトリアネーのようなカラーバリエーションはまったくない。よほどこの色の取り合わせの遺伝子は強固なものであるらしく、交配種に黄色の花弁を作り出すのに多用され、1946年のサンダースリストにはすでに400あまりの交配が登録されていたということである。
カラーバリエーションについては、上図のようにリップの配色や模様にバリエーションがあったといわれているが、現在ではほとんど見られないようである。これは、根が弱く栽培環境作りが難しいために栽培株の多くが枯死してしまい、併せて自生地の株がほとんど採り尽くされてしまったことによる。ジャングルの中にあって、あまりに光り輝く存在であったための悲劇の一つであろう。
コロンビアでは、C.warscewicziiとaureaの自然交配であるhardyanaが発見されているが、これも、現在、自生地での確認はできないようである。C.L.Withner著:Cattleyas and Their Relatives Vol-1 の71ページには発見当時ごろの美しい細密画が掲載されている。
香りは、冒頭にも書いたようにスパイシーで濃厚な蜂蜜臭にバニラの香りを混ぜた重く甘い香りであり、開花期が真夏であることもあり、かなりしつこく感じられる。朝早くから正午前まで強く香り、拡散性も強い。朝早いうちはローズ調の香りを感じる。
栽培は難しく(中程度とするテキストもある)、水はけの良いコンポストに植え付け、高温多湿で風通し良く栽培する。我が国での開花期は真夏から初秋にかけてである。暑い盛りに開花するので、色の取り合わせと香りにしつこさを感じるのも事実であるが、これほど豪華なイメージの原種は他にない。日に良く当てて育てるとペタル・セパルの赤い脈が濃くなるようである。また、蕾が上がってきてから開花までは、朝夕、風通し良く涼しくしてやり、日中も保湿・通風を両立させないときれいに開花しないので注意が必要である。 (記:三宅八郎)
参考・引用文献
Guido J.Braem:Die unifoliaten Cattleyen
C.L.Withner:Cattleyas and Their Relatives Vol-1
Robert L.Dressler:Field Guide to the Orchids of Costa Rica and Panama
Roman Kaiser:The Scent of Orchids
Rupicola laelia
CATTLEYA, CULTIVATION
ブラジルの小さな宝石”ルピコラ(ロックレリア)”の誘惑
by ORC MAGAZINE
から転載させていただきました。
https://orcmag.com/archives/6784
開花へのポイント”開花から逆算”
さて次は、これからルピコラを栽培したい方や、栽培しているけど中々咲かないと感じている方へ、一度試していただきたい開花へ向けた栽培のポイントです。
まずルピコラの多くは5月?8月に開花します。しかし、秋・冬咲きのカトレアと同じように春?秋に水やりを増やしていても中々花は咲きません。その原因が、春?秋に水やりを増やすと、そのタイミングで新芽が出てきてしまい、開花時期に合わせて出てくるはずの新芽が出てこない、または十分に成長していないからです。
そのためバルブだけ増えていって花は咲かないというサイクルになってしまいがちです。皆さんの中にも咲かないけどバルブだけ増えているという方いらっしゃいませんか?
そこで対策として試して頂きたい方法は、開花の次のシーズンの春?夏に向けてバルブを充実させなければいけないので、春から秋にかけて水やりを抑えます。そして暑さでバテてしまわないように、盛夏はよく風の通る日陰の涼しい場所に置いてあげましょう。
その後涼しくなってくる秋から冬にかけて徐々に水やりを増やしていき、春に新芽が出てくるように逆算して、水やりを調整していってください。
そして、それに伴って日陰に置いていた株も、日光にしっかりと当てるようにしましょう。冬は暖かい昼間だけ屋外に出して夜は家の中に取り込んだり、室内のなるべく日当たりの良い場所で栽培して、それでも日光が足りなそうなら、上でも書きましたが、補助的にLEDなどの人工照明を当ててみるのも良い方法だと思います。
そうしてしっかりと開花期に合わせて出てきた新芽の中に、花芽がきっとあるはずです。
(※ただ冬場の水やりは、なるべく午前中の暖かい時間帯に行ってください。耐寒性はありますが、冷え込む日の夜に水やりをすると、根にダメージを与えてしまいます。)
グループ別の育て方と咲かせ方のページ
カトレヤ類は種類が多く各グループの産地の気候は特有で性質も独特です。
このためグループ別に解説します。種類の太字は2020年からの新版で解説している種類です。代表的で易しい方の種類です。2020/02/22
ラビアタ系、10 ガスケリアーナ、×クアドリカラー、33 シュレーデラエ、16 スペシオシシマ、36
トリアナエ、28パーシバリアナ、 23
マキシマ、26 モッシェー、18 ラビアタ、21 ルデマニアーナ(スペシオシシマ)、42 ワーセビッチー、 41 ワルネリなど
ロディゲシー系14 インターメディア、2 アメジストグロッサ、20ロディゲシー、×ドロサなど
ワルケリアナ系、39 ワルケリアナ
グアリアンセ(ボーリンギアナ系)、1 オーランティアカ、×5 グァテマレンシス、4 スキンネリ、3 デッケリ
レリア/メキシコ、ブラジル/ロックレリア、アンセプス、プルプラータ、テネブロッサなど
ソフロニティス、ブラサボラ、コクシネア、ディグビアナ
関連情報のページ
カトレヤ原種西東京発
カトレア(交配種)の図鑑カトログ/索引
7.27
苗リストに
formaの一覧表転載、ロディゲシー系の特徴と性質の一覧表
7.24 「カトレヤ原種の育て方]検索で3位以内
4.21 素焼鉢・ミズゴケ植え新苗の植替えのレシピ、苗リストに何位の区別
3.30 カトレヤ原種-丈夫な種類、2014年経過のはじめに
3.26 新芽の記録
3.9 2014年初めに
1月26日 詳しい経過のファイルを、ラビアタ、ボーリンギアナ、ワルケリアナ、グアリアンセ、レリア、ソフロニティス・ブラサボラにグループ分け
2014年 1月前半 レリア・アンセプス開花
12月後半
デッケリ開花
12月
グァテマレンシス開花
11.25 2012年以前版を「カトレヤ」のページと「今月の洋ラン」から再掲で作成
9.15
ラビアタ・コンカラー開花、13年新苗開花カレンダー
8月後半
グァテマレンシスにシース
7月前半
レリア・アンセプスに花茎
6.19 初めて3カ月足らずで、ネット検索で5位になりました、
ルデマニアーナ、レリア・プルプラータ開花
6.11 苗リストと、最初の植え付け作業、のファイルを独立
6.5
マキシマ 開花 6.7 時期別一覧表開始
5.14 2か月足らずで50位以内に入りました
ジェンマニー開花
4.18 始めてから一月足らずで、早くも「カトレヤ原種」検索で80位以内に入りました、植替えについてKTSから転載
スキンネリ開花
重ね着鉢増しのレシピ
4.5 新苗の写真、
インターメディア開花
4.3 地域別の種の表、地域の地図再掲・追加
3.30
参考書 「図解 洋ランの栽培」 「カラーブックス・カトレヤ」
3.27 ケッペンの気候帯
2013.3.24 HP開始
(以前の経過は
カトレヤの育て方と咲かせ方、
カトレヤ開花事典のページに、
2012年2月
ワルケリアナ開花
2011年 4月ワルケリアナ開花株を入手
11年1月
トリアネー開花
11月 スキンネリにシース
9月
ラビアタ開花
2010.6月末、最初の苗の入手)