洋ラン学園
カトレヤ(カトレア)の育て方と咲かせ方


資料

目次
遺伝子系統解析による分類
分類変更
交配種の親別グループ分け
カトレヤの花芽と葉芽
系統別咲き方
花期別開花経過



遺伝子系統解析による分類
カトレヤは、カトレヤ属を含む北・中・南米産近縁グループの総称としても使われています。分類上はレリア亜族です。
その中には、レリア、ブロートニア、ブラサボラ、ソフロニティス、エピデンドラム、エンシクリア等の属が含まれます。
カトレヤ属の原種だけでも数十種あります。非常にたくさんの交配種が作出されています。
カトレヤ属は遺伝子系統解析では従来の形態に依る分類とほぼ同じで下記のようになっていますが、従来園芸的には以下の4つに大別されてきました。遺伝子系統解析を線で仕切っています。産地の標高、開花期、生長パターン等が異なります。
ラビアタ系:カトレヤ亜属1葉に対応、
ボーリンギアナ系:スキンネリ亜属に対応
ロディゲシー系:ディフィラエ亜属に対応
ワルケリアナ系:リザンテムム亜属に対応

遺伝子系統解析に依るカトレヤ属の分類
金国光、内藤俊栄、松井鋳一郎、園芸学雑誌、73(6)583-591 (2004)より
カトレヤ近縁、9属、15種(カッコ内の数字は花粉塊数)
カトレヤ属36種、40個体

      Cattleya亜属、一枚葉
                  ┌−−−−−−−−−−−−−−−C. quadricolor (Colombia)
              ┌ −└ −−−−−−−−−−−−−−−−−L. rex (Colombia)
               │ ┌−−−−−−−−−−−−−−−C. gaskelliana var. alba (Colombia, Venezuela)
             ┌│ │               ┌ C. trianei 'Junio' (Colombia)
             │ └−│      ┌ −−−−−└C. trianei var. amesiana 'Floriana' (Colombia)
             │    │┌−−− └ −−−−−C. trianaei 'Dan' (Colombia)
             │    └│   ┌ C. labiata var. amoena 'Fowleiana' (Brazil)
           ┌│     │  ┌└ C. percivaliana 'Summit' (Venezuela)
           ││     └┌ └−−C. schroederae 'C. Arango' x 'G. Misa's' (Colombia)
          ┌││      └ −−−−−−−−−−C. warneri (Brazil)
         ┌││└ −−−−− −−−−−C. mossiae (var. semialba x var. semialba 'Idem') (Venezuela)
         ││└ −−−−− −−−−− −−−−− C. jenmanii var. alba 'Fuchs Snow'(Venezuela)
         ││    ┌ −−−−−C. aurea 'Scully'sTipperary' (Colombia)
        ┌││ ┌ └−−−−−┌ C. warcewiczii var. semialba (Colombia, Brazil)
        │ └ │          └ C. warcewiczii var. alba 'Leo Holgium' (Colombia, Brazil)
       ┌│   └−−−−− C. warcewiczii ('Low's x 'Sanderiana) (Colombia, Brazil)
       │ │ (Stellata亜属)、花径小さい、側花弁幅狭い、唇弁特異
       │ └−−−−−┌ C. luteora (Brazil, Peru, Equador, Bolivia)
      ┌│         └ C. iricolor

      ││  Rhizanthemum亜属花を葉の退化したシュートに付ける、二枚葉
     │ └ −−−−− −−−−−┌ C. walkeriana var Coerulea 'Azul Perfecta' (Brazil)
     ┌│                  └ C. nobilior var. coerulea (Brazil)
    ││   C. kerrii、1-2茎、茎は細い、
    │ └ −−−−− −−−−− −−−−−C. kerrii (Brazil)

    │ Diphyllae亜属、シースは葉身を持たない、二枚葉Intermedia
    │           ┌ C. intermedia var. aquinii 'Boa Vista'  (Brazil)
 ┌−│         ┌ └ C. harrisoniana 'Shonan' (Brazil)
 │  │     ┌ −└−−−−− C. forbesii var. alba (Brazil)
 │  │     │Guttata
 │  │  ┌ −│        ┌ C. guttata 'Nakajima' (Brazil)
 │  │  │  └−− −┌ −└ C. elongata (Brazil)
 │  │  │        └−−┌ C. leopordii (Brazil)
 │  │  │            └ C. amethystoglossa (Brazil)
 │  │  │Intermedia
 │  └− │           ┌ −−−−− C. loddigesii (Brazil, Argentina)
−│      │ ┌ −−−−−└ −−−−−C. x dolosa var. alba (= C. loddigesii × C. walkeriana) (Brazil)
 │      │ │    Acranthemum節
 │      └ −│         ┌ C. aclandiae (Brazil)
 │         │┌ −−−−−└ C. bicolor (Brazil)
 │         └ │ Guttata節
 │           └ −−−┌ −−−−−C. porphyroglossa (Brazil)
 │                 └ −−−−−┌ C. schilleriana 'Sanderiana' (Brazil)
 │                             └ C. violacea (Guyana-Peru, Venezuela,Brazil, Equador)

 │ Skinneri亜属、多輪 Skinnneri節、中米、二枚葉、dowiana
 │                        ┌ C. skinneri 'Brumen Insel' (Guatemala - Panama)
 └−−−−−−−−−−┌ −−−−− └C. x guatemalensis (skinneri x aurantiaca?) (Guatemala)
               │ Aurantiaca節、
                 └−−−−−┌ −−−−− C. aurantiaca 'Marigold' (Mexico, Guatemara, El Salvador, Honduras)
                        └−−−−┌ C. bowringiana var coerulea (Guatemara, Belize)
                                └ C. decker 'Brecht' (Guatemala - Panama, Colombia, Venezuela, Trinidad)

カトレヤ近縁属の遺伝子系統解析
                 ┌−−−−−−−−−−−−−−−C. maxima Cattleya (4) Equador, Colombia, Peru
            ┌−−−│               ┌ C. bowringiana (Skinneri/Skinneri) Guatemala Belize
            │    │      ┌ −−−−−└C. skinneri (Skinneri/Skinneri) Central America
        ┌−−│    └┌−−− └ −−−−−C. aurantiaca (Skinneri/Aurantiaca) Guatemala, Belize
        │   │      └−−−−− C. walkeriana (Rhizanthemum) Brazil
        │   └−−−−− Epidendruam secundum (4) Peru, Bolivia, Colombia, Equador, Venezuela
    
┌−−│            ┌−− Laelia anceps (Laelia 8)          Mexico
    
│   │          ┌ └┌ Laelia dayana (Brasilienses 8)            Brazil
    │   │    ┌−−−│   └−− Laelia purpurata (Brasilienses 8)       Brazil
  ┌−│  └−−−│    └−−−Sophronitis coccinea (8)        Eastern Brazil
  │ │        └−−−−−┌ −−−−−Brassavola cuculatus  (8)Mexico-Honduras-南米北部
 
−│ │                 └−−−−−Rhyncholaelia digbyana (8) Mexico, Hondurus
  │  └−−−−−┌ −−−−−Sophronitella violacea (8)             Eastern Brazil
  │          └−−−−− Leptotes bicolor (6)            Eastern Brazil
  └ −−−−−−−−−−−−−−−Encyclia cordigers (4) Mexico, Central America, Colombia, Venezuel
4や8は花粉塊の数です。


産地と系統

ラビアタ系ロディゲシー系ワルケリアナ系ボーリンギアナ系
中米


1 urantiaca
2 bowringiana* deckeri

5 dowiana3 patinii

南米北西 chocoensis Co
8gskelliana CoVe
20 luedemannina Ve
maxima EqPeVeCopercivaliana Ve
quadricolorCol
rexCoPeschroederae Co
speciosissima Ve
trianaeiCo
19 lwrenciana Ve


ブラジル高原6 elongta
39 walkeriana

ブラジル南東海岸山脈labiata7 forbesii


ブラジル東海岸14 intermedia 12 guttata
41 warneri





カトレヤ属とその近縁属の原種の分類変更のお知らせ
http://www.orchidweb.jp/information/cattleya/
カトレヤ属とその近縁属の原種の分類が大きく変更となりました。
これにより交配種の表記が大幅に変更になりましたので
簡単にお知らせいたします。

ブラジル産のレリアが遺伝子分析の結果ソフロニチス属に分類されることになりました。
L. purpurataレリア パープラタはSophronitis(S.) purpurataソフロニティス パープラタと属名が変更になりました。
これにより一例をご紹介しますと
Lc. C.G. Roebling はSophrocattleya ( Sc. ) C.G. Roeblingと表記が変更になりました。
L. pumilaレリア プミラはSophronitis ( S. ) pumilaソフロニティス プミラと属名が変更になりました。
これにより一例をご紹介しますと
Lc. Cornelia はSophrocattleya ( Sc. ) Corneliaと表記が変更になりました。
L. praestans はSophronitis ( S. ) praestans と属名が変更になりました。
このほかにもブラジル産の レリアがソフロニティス属に分類が変更になりました。
L. ancepsレリア アンセプスなど中南米産のレリアに変更はありません。
Guarianthe (Gur.) bowringiana C. bowringianaカトレア ボーリンギアナはGuarianthe ( Gur. ) bowringianaグアリアンセ ボーリンギアナと属名が変更になりました。
これにより一例をご紹介しますとC. Porcia はCattlianthe ( Ctt. ) Porciaと表記が変更になりました。
Guarianthe (Gur.) skinneri C. skinneriカトレア スキンネリーはGuarianthe ( Gur. ) skinneriグアリアンセ スキンネリーと属名が変更になりました。
Guarianthe (Gur.) aurantiaca C. aurantiacaカトレア オーランティアカはGuarianthe ( Gur. ) aurantiacaグアリアンセ オーランティアカと属名が変更になりました。
これにより一例をご紹介しますと
Lc. Rojo はSophranthe ( Srt. ) Rojoと表記が変更になりました。
Rhyncholaelia (Rl.) Brassavola glaucaブラサボラ グラウカはRhyncholaelia ( Rl. ) glaucaリンコレリア グラウカと属名が変更になりました。
Brassavola digbyanaブラサボラ ディグビアナRhyncholaelia ( Rl. ) digbyanaリンコレリア ディグビアナと属名が変更になりました。
B. nodosaなどはBrassavolaのままです。
Rl. glaucaあるいはRl. digbyanaが掛け合わされている交配は全て名称が変更となります。
これにより一例をご紹介しますと
Blc. Pamela HetheringtonはRhynchosophrocattleya Rsc. Pamela Hetheringtonとなります。
Diacrium 属ダイアクリーム属はCaularthron属カウラスロン属となります。
そのためDial. MizoguchiはCaulaelia Mizoguchiと属名が変更になります。
混乱を避けるため当分の間は併記して判りやすい表記に努めます。



カトレア系属名変更に関するお知らせ(重要)  2009年8月
Cattleya系属名 再変更のお知らせ
JOGA審査委員会
2009年7月7日
http://www.joga.or.jp/%E6%B4%8B%E8%98%AD%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A2%E7%B3%BB%E5%B1%9E%E5%90%8D%E5%A4%89%E6%9B%B4-2009-8/
 2009年春よりCattleya系の属名が再度変更されることとなり、すでにRHSの登録上は新属名が反映されています。今後、審査に出品する場合、交配登録をする場合は新属名での記載が必要となりますのでご注意下さい。
今回の主な変更点
1.Sophronitis → Cattleya  
 2007年10月に審査委員会よりカトレヤ系属名変更のお知らせが出ていますが、そのなかでブラジル系レリア属が全てソフロニティス属に変更となりました。今回はそのソフロニティス属(元々のソフロニティス属も含む)が全てカトレヤ属に吸収されると事なりました。すなわちソフロニティス属の消滅です。
 当然ながらソフロニティス属の関連する人工属も全て変更となります。これによりおよそ25,000交配の登録品種が属名変更となります。
2.Cattleyella → Cattleya
 これはマイナーな変更であまり交配に影響は無さそうです。前回の属名変更でCattleya araguaiensis のみが Cattleyella 属に変更されましたが,これが元に戻ります。

参考:変更の経緯,他
 DNA鑑定に基づく最近の分類では前回の分類がほぼ正確なようですが、あまりにも属が細分化され,人工属名も膨大な数になってきたために最小限の緩和措置としてソフロニティス属をカトレヤ属に編入する事になったようです。
 2007年の変更をすでに実施している場合は,今回の変更は比較的簡単に行えます。添付別紙の一覧表を元に最新属名に変更をお願い致します。
 一覧表の新属名の前に[x]がついていますが、人工属名の前に[x]を記載することに園芸学会で決まったため正確に記載しました。実際のラベリングなどでは記載の必要は無いかと考えられます。
 旧属名を併記する場合は2007年に変更された属名ではなく、それ以前の旧属名を下記のように併記して下さい。
Rlc.[Blc.]Pamela Finney   2007-2008の間は Rsc.
Ctt.[C.] Chocolate Drop    2007-2008と変わらず
C.[Lc.] Mini Purple       2007-2008の間は Sc.
Rth.[Pot.] Princess Takamado 2007-2008の間は Thw.
Lc.[L.] Santa Barbara Sunset 2007-2008の間は Sl.
Rby.[Blc.] Wakamodosa     2007-2008の間は Mrr.
2007年からの変更の再確認
◆ ブラジル原産の Laelia属 全てが Cattleya属 へ移動(Soph.経由で)
◆ Sophronitis属 の全てが Cattleya属 へ移動
◆ 中米原産の Cattleya属 全てが Guarianthe属 へ移動 
◆ Schomburgkia属 が Laelia属 と Myrmecophila属 の2つに分離 Schomburgkia属は消滅
◆ Diacrium属が 全て Caularthron属 へ移動 Diacrium属は消滅
◆ Brassavola属 の一部が Rhyncholaelia属 へ移動
◆ Encyclia属 の一部が Prostechea属 と Psychilis属 へ移動


カトレヤのグループ
カトレヤの花は「大きくすれば咲く」が基本です。種類や花期ごとに育て方が異なると思われがちですが、せいぜい数個のグループに分けて考えれば十分です。
園芸店で売られているカトレヤは大半が交配種で、原種は専門の洋ラン園にしかないものが多いです。
カトレヤの学名表記を見ると、冒頭にC., Lc., Sc., Slc., Bc., Blc., Pot.などとあります。これらは
Cattleya, Laeliocattleya, Sophlocattleya, Brasocattleyなどの略号です。園芸店に出回る多くのカトレヤは、花を豪華にするなどの目的で、近縁の属である、レリア、ソフロニティス、ブラサボラ属との属間交配種となっているのです。これらは別の属となっているようにカトレヤとは少し性質が違っているので、これらのグループごとに花の咲き方に特徴があり、まとめて世話をすると育てやすいです。
大量生産されて良く出回っているカトレヤ、オモニミニカトレアは、下記のように、大半が、C.WalkerianaかSophronitis (coccinea)かBrasabola (nodosaかdygbiana)の血の濃いものに分けられます。属が異なる位で相当違った性質を持っているので、どのグループか分かると育ち方や咲き方が分かります。それぞれをまとめて管理すると良いでしょう。

ワルケリアナ系 未熟芽からシースなしに蕾、夏秋芽冬咲が代表的、春夏芽夏咲はやや咲きにくい、半年型のため作落ちしやすい
Lc. Cosmo-Aloha = Lc. Mini Purple x Lc. Angel Love (1997) Registered by Kokusai
Lc. Aloha Case = Lc. Mini Purple x C. walkeriana (1994)
Lc. Angel Love = Lc. Puppy Love x C. Angelwalker (1988) Registered by Kokusai
C. Angelwalker = C. Little Angel x C. walkeriana (1969) Registered by Jones & Scally
C.Cherry Song = C. Candy Tuft×C. walkeriana
Lc.Dorothy Oka Lc.ドロシー オカ (Lc.Shellie Compton×C. walkeriana s/a)
Lc. Mini Purple = L. pumila x C. walkeriana (1965) Registered by Yamada, Rev. M.
 Lc. Puppy Love = C. Dubiosa x L. anceps (1970) Registered by Stewart Inc.
 C. Dubiosa = C. harrisoniana x C. trianaei (1890)
Lc. Love Knot = L. sincorana x C. walkeriana (1984) Registered by Miura, J.
Lc. Little Oliver = Lc. Stephen Oliver Fouraker x C. walkeriana (1986) Registered by Arai, K.
Pot. Ruby Ace 'Abe' = Lc. Mini Purple x Pot. Waianae Comet

ソフロ系 豪華な花色の元、暑さにやや弱い、春芽の出が遅く夏になりやすい、株が小さく芽ぶきが多く栄養の奪い合いで作落ちしやすい
ミニカトレアで店頭に出回る品種の多くが、ソフロニティス・コクシネアの系統です。朱赤色の導入により豪華な花色が望めるからです。
下の赤色は原種親S.coccinea,arizona、桃色は片親に持つ1/2(以上)、茶色はその子で1/4(以上)を含むものです。
Sc.
Sc. Cherry Bee = C. Cherry Chip x Sc. Beaufort (1994) Registered by Kuroyanagi, T.
Sc. Fairyland = C. Candy Tuft x Sc. Beaufort (1990) Registered by Dogashima
Sl.
Sl. Layla = L. Starry Sky x Soph. Arizona (2001) Registered by Hotta
 L. Starry Sky = L. rupestris x L. pumila (1984)
Soph. Arizona = Soph. brevipedunculata x Soph. coccinea (1983)
Sl. Psyche = L. cinnabarina x Soph. coccinea (1902)
Slc.
Slc. Hawaiian Splash = Sl. Psyche x Lc. Mishima Star
ヘーゼル・ボイド
Slc. Hazel Boyd = Slc. California Apricot x Slc. Jewl Box (1975)
 Slc. California Apricot = Lc. Pacific Sun 1955 x Soph coccinea (1965)
Slc. Love Castle = Sl. Psyche x Lc. Jose Dias Castro (1991)
Slc. Kagaribi Dawn = Lc. Kagaribi x Slc. Tropic Dawn (1987) Registered by Sagami's
Lc. Tropic Dawn = Slc. Canzac x Slc. Anzac (1965) Registered by B.
Slc. Anzac 12.5% Slc. Canzac 6%
Sophrolaeliocattleya Miyuki Little Kingソフロレリオカトレヤ ミユキ リトルキングLc. Mini Purple x S. brevipedunculata
Slc. Ruby Love = Lc. Mini Purple × Sl. Psyche
Slc. Sunrise Doll = Slc. Morning Glow x Slc. Seagulls Torch Song (1989) Registered by Yuhora, T. (Abiru's)
Slc. Morning Glow = Slc. Naomi Kerns x Soph. coccinea (1984)
Slc. Seagulls Torch Song = Sl. Psyche x Slc. Madge Fordyce (1983) 25%
Pot.
Pot.Angel Kiss = Blc. Love Sound x S. coccinea 
Pot. Free Spirit = Pot. Twentyfour Carat x Sc. Beaufort (1990) Registered by H.&R. Nurs.(Orch. Center)
Pot.Love-Love`Richi 'ラブラブ リッチPot. Love Passion x Blc. Love Sound
Pot. Memorial Gold = Blc. Memoria Helen Brown x Sc. Beaufort (1993)
Sc. Beaufort = Soph. coccinea x C. luteola (1963) Registered by Casa Luna's
Pot. Sweet Sugar = Sc. Beaufort x Blc. Faye Miyamoto (1989) Registered by Sato, M.

ブラサボラ系 高温性で低温に弱い
Bc. Maikai = B. nodosa x C. bowringiana (1944) Registered by Hirose
Bl. Morning Glory = B. nodosa x L. purpurata (1958)
B.digbyanaはリンコレリアに分類替え
B. digbyanaは秋芽、春夏咲、低温期に大きくする必要、冬の高温
Blc. Ports of Paradise = Blc. Fortune x B. digbyana (1970)

レリア系
Lc. Imperial Wings = L. pumila x Lc. Stephen-Zuiho (1993) Registered by Sato, M.
Lc. Nice Holiday = Lc. Mari's Song x L. Flavina 1993 'Suntopia'
L. Flavina = L. flava x L. pumila 1902
Lc. Rojo = C. aurantiaca x L. milleri (1965) Registered by Rod McLellan Co.
Lc. Pri Pri = L. pumila x Lc. Flirtatious Okami (1992) Registered by Kuroyanagi, T.

ロックレリア系
小型が多く、暑さに弱いものがあります。一部は花弁がラメのように輝きます。
Blc. Love Sound = L. briegeri x Blc. Bouton D'Or (1987) Registered by Dogashima
C. dowiana, B. digbyana;L. briegeriの血を引く山吹色の美花、夏咲など
Pot.Angel Kiss = Blc. Love Sound x S. coccinea            
Slc.Little Candy ‘Kirara’ = Lc.Sakura Candy x Sl.Little Red Seagull ミニピンク ロックレリア系
Sophrolaeliocattleya ソフロレリオカトレア リトルキャンディー ‘キララ’

エピカトレア
カトレイケア・ネトラシリ・ファイングリーン. 別名 エピカトレア・ネトラシリ・ファイングリーン.
Cattleychea Netrasiri Fine-Green (= Epicattleya Netrasiri Fine-Green).“ ピュア・カラー Pure Color ”
C. Baby Kay x Ctyh. Vienna Woods
カトレヤとプロセシア(Prosthechea)の属間交配種。花の幅は約6.3cm、緑色弁、リップ白色で先端部に紅紫色を彩る、清楚で可愛らしい小型カトレヤ。花期は主に春〜初夏、不定期にも開花します。栽培は容易。
(C. Baby Kay x Ctyh. Vienna Woods) Epicattleya ViennaWoods
異名:Epc. Netrasiri Fine-Green
Epc. Netrasiri Fine-Green = C. Baby Kay x Epc. Vienna Woods (1984) Registered by Suraang Kool, K. (Netrasiri, V.)
┌ C. bicolor
┌ C. Baby Kay ┤
│ 1963 └ C. luteola
Epc. Netrasiri Fine-Green ┤
1984 │ ┌ C. guttata
└ Epc. Vienna Woods ┤
1961 └ Epi. mariae
Encyclia mariae [Ames] Hoenhe 1952; *Epidendrum mariae Ames 1937; Prosthechea mariae (Ames) W.E.Higgins 1997 publ. 1998 自生地メキシコ. 花期 夏
Cattleychea. Parents, Cattleya (C.) and Prosthechea (Psh.) Shortend name, Ctyh. Former name of some Cultivars, Epicattleya (Epc.)
エピ・マリエxレリア・テネブロッサ

その他
Blc. Alma Kee = Lc. Alma x Blc Cheah Bean-Kee (1975) Registered by Miyamoto's 8世代
C. Candy Tuft = C. Loddiaca x C. Dubiosa (1970) Registered by Thomdel Coll. 3世代
 C. Loddiaca = C. loddigesii x C. aurantiaca (1962) Registered by Stewart Inc.
 C. Dubiosa = C. harrisoniana x C. trianaei 1890
Pot. Creation = Pot. Chatoyant x Lc. Orglade's Glow (1992) ほぼ10世代
Lc. Cynthia‘Model’ カトレヤ シンシア‘モデル’ (C. Schroderae x C. Enid (1/1/1927)) 4世代 mossiae系
C. Schroderae = C. Bella x C. Maggie Raphael (1/1/1917)
Lc. Bella = C. labiata x 1884 L. purpurata
C. Maggie Raphael = C.dowianax C.trianaei1889
・C. Enid = C. mossiae x C. warscewiczii (1/1/1898)
Slc.(Ctt.)Doris and Byron 'Christmas Rose' (Slc.Love Castle x C.Candy Tuft)
C. Fabingiana = C. bowringiana x C. Fabiata (1952) Registered by Takeda, S. (Kaga)、labiata, bowringiana系 ほぼ4世代
Lc. Fair Catherine = Lc. Catherine Hood x Lc. Christmas Fairy (1981) Registered by Armacost's ほぼ7世代 mossiae系
Lc. Gila Wilderness = Lc. Kevin Green x Lc. Red Empress (1975) Registered by Armacost's 8世代
C. Hawaiian Wedding Song = C. Angel Bells x C. Claesiana (1982) Registered by Kodama's 7世代 loddigesii系
Lc. Irene Finney = Lc. Bruno Alberts x C. J A Carbone (1964) Registered by Hausermann's ほぼ8世代 mossiae系
Blc. Memoria Helen Brown = Blc. Xanthette x Lc. Ann Follis (1967) Registered by Stewart Inc. 8世代
Lc. Mildred Rives = C. Rita Renee x Lc. Bou Philippo (1976) 7世代 mossiae系
Lc. Prism Palette = Lc. Colorama x C. Horace (1973) Registered by Francis, Mrs. K. 8世代
Pure's Delight
Blc. Sanyung Ruby‘Kuan-Lung(冠龍)’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ サンヤン・ルビー‘クァンラン’ (Rlc. Waianae Coast x Rlc. Chia Lin (5/15/1995))
Rlc. Waianae Coast = Rlc. Regal Pokai x Rlc. Bryce Canyon (1/1/1988)
・Rlc. Chia Lin = Rlc. Oconee x Rlc. Maitland (1/1/1989)
Blc. Toshie Aoki = Blc. Faye Miyamoto x Blc. Waianae Flare (1980) Registered by Tharp, A. (Miyamoto's) 10世代
Blc. Haw Yuan Beauty 'Hong' AM/AOS ブラソレリオカトレヤ ハウ ヤン ビューティー ホン (Blc. Haw Yuan Moon x Lc. Mari's Song)
(栽培鉢サイズ)3号鉢 (草丈)約20cm (鉢を含む全高)約35cm (説明) RHS最新登録のミディカトレヤ、この個体はAOS入賞株のメリクロン。花の幅は約6.3cm、クリームホワイトと紫紅色の覆輪系。栽培は容易、多花性。


原種


C. mossiae 春芽春咲、春芽は葉芽で冬芽が花芽もあり
咲きやすい不定期咲・秋咲・ミニから
カトレヤの花芽は年に2回出る・大株は咲きやすい

1枯らさない→2咲かせる体力(大きく)→3蕾を着けるまで→4蕾が咲くまで→5特別種


ブラソレリオカトレヤ ピュアーズ・デライト、秋咲

目次
初めに
I 初めてのカトレヤから標準栽培法まで
1 初めに
2 開花可能株の選び方
3 初めてのカトレヤ(小学校)−枯らさない育て方(全属共通)
4 カトレヤ(カトレア)の標準栽培法−大きくする(花を咲かせる体力をつける)育て方(全属共通)
カトレヤ合格生のノート−カトレヤ学校読者(生徒)のレポートとレシピと質問箱
性質と基本的な世話
カトレヤの花芽と葉芽
病気
II 段階別開花の方法
種類に依る特徴
1 不定期咲
2 秋咲
3 冬咲き
4 春咲き
5 夏咲
開花処理・夏咲き(大学院)
カトレア図鑑






参考
図解 洋ランの栽培、新井清彦、宇田川芳雄、誠文堂新光社、1981
毎年咲かせる洋ラン手入れと楽しみ方、中山草司、大泉書店、1996
園主が教える 図解 洋ラン作りコツのコツ、岡田弘、農文協、1992


カトレヤの花芽と葉芽

1 初めに

シンビジウムでは、花芽と葉芽があることは常識になっていますが、他のランでは、不思議なことにこのような言葉は見当たりません。
ところで、yorantaroさんのHPを見ると、カトレヤのワルケリアナやその血をひく交配種で特に春咲きの物は、下記のような咲き方をすると書かれています。特にエンゲル・ウォーカーの転載した末尾にある言葉は、春は花芽、秋は葉芽と言い換えることができるのではないでしょうか。
シンビジウムのように葉芽を欠く必要はありませんが、開花に備えるにはこのことに気をつけると良いと思います。

C.walkeriana

花は、匍匐茎から生じる葉のない短い茎から伸びた花茎の先に咲き、これはソフロ系に見られるくらいで、他にない特色です。
生育のパターン  春に新芽が出て、秋までに生育完成し、冬もしくは春〜初夏に開花してきます。
2005年11月5日
最近完成したバルブとは反対のバルブ側の
匍匐系から茎が伸び始め約5pになったところで
蕾が覗いてきました。つくしの子みたい。

C.Angelwalker“Delight”

C.エンゼルウォーカー‘デライト’ (Little Angel ×walkeriana1969年)
このランの生育のパターンは春早くにでた新芽が急速に生育して6月に開花するというものです。その後一服した後、夏から秋に新芽が出る。この新芽は冬の終わりに完成し、同時に春の新芽がでてきます。花はこの春の新芽についてきます。
このように、花は春早く出る新芽に咲いてきます。 しかもシースは出来ずいきなりつぼみが覗いてきます。ワルケリアーナによくある性質でつぼみは新芽かな?と思える新しい芽についてきます。我が家での開花は6月。つまり春早くから出てきた新芽が10cm以上に生育すると新芽の葉と葉の間につぼみがついてくるのです。これはこの蘭の特質ですから問題はありません。
新芽は春と秋の年二回発生し、花は早春に出た新芽につきます。この生育のリズムをきちんと作ってゆけば2年に一度は株分けも可能になります。

LC.MiniPurple

ミニパープル
シース無しに花が咲く   Lc.ミニパーブルは、シース無しにいきなり花芽がでてきます。これは、L.pumilaやS.コッキネアにある性格でLc.ミニパーブルはそれを受け継いだものです。又、葉のない小さなバルブに花がつきますがこれは、C.ワルケリアーナの性格を受け継いだものです。ほんのり漂う香りこれもC.ワルケリアーナの性格です。

Soph.coccinea (ソフロニテイス コッキネア)

coccineaの生育パターン                                                                               コッキネアは、夏の終わりから秋に新芽が出てこの新芽が生育すると花が咲き、花を咲かせた後に再びこの新芽は生育します。そして秋の訪れとともにバルブが太く完成しその基から再び新芽が覗いてきます。多くのカトレア類が春先に新芽を出し夏に向かって生育するのとは大きく異なっていますから、栽培に当たってはこの点を十分念頭に入れておく必要があります。コッキネアは春から夏までの間はほとんど株に変化はありません。解説書によっては「春に新芽が出る」とされるものがありますが、基本的にはありません(大株になっていたり、温室栽培ではあるのかもしれませんが)。

10.11.30掲載

春芽、夏芽、秋芽など

カトレヤは、種類により咲く季節が決まっていますが、その季節が人により異なっています。それは、温室と屋外の違いにもよりますが、同じ種類でも二つ以上の季節に芽が出るためでもあるようです。不定期咲でなくても、春と秋に芽の出る種類は二季咲きになることが考えられます。上に書いた花芽と葉芽のように、どちらか一方の季節に出る芽しか咲かなければそうはなりませんが、どちらも花芽であれば、二季咲きになります。
10.12.4追記



1 グループ別の特徴、原種代表種

まず、初めに、種類ごとの生育・開花のパターンや、注意点について一般に言われていることをまとめてみます。
ラビアタ系
カトレヤの代表、冬は15℃以上が望ましい。夏−秋咲は、春に生長を始めた脇芽がそのまま咲くので比較的易しい(ルデマニアーナ)。冬−春咲きは、冬の休眠中の管理が難しく、水不足や低温で蕾が伸びないことがある(トリアーネ)。秋咲き種は冬は休眠期なので越冬が易しい(ラビアタ)。

  
左:C. mossiae コロンビア産、春夏咲、中温、中:C. labiata ブラジル産、秋咲、中温、右:C. trianaei コロンビア産、冬咲き、中温

ボーリンギアナ系
中米産、2枚葉、秋咲、小輪・多輪、花持ちは良くない
細い根が多数出て、葉の数も多く、日光・水と肥料を好む。冬は休眠。
ボーリンギアナは秋咲、春の生長開始が遅いが、遅れるとバルブの完成が遅れて咲かないことがある、スキンネリは春咲き
C. skinneri

ロディゲシー系

2枚葉系で、花弁が細く色彩に特徴がある。中輪で花弁が厚く花持ちがよく、少輪。日光を好み、水は多め。生育期間が短い。根は太くて数が少ないので、根を傷めないように注意する。どちらかと言うと冬も高温を好み、中温以下では完全に休眠する。@ロディゲシー・アメジストグロッサ等の群、Aアクランディー、シレリア-ナ・ビオラセア等の群、Bオーランティアカ・マキシマなどの群(ブラジル以外の産)に分かれる。@、Bは中温性、Aは特に夏は高温多湿を好み、冬は休眠。

 
左:amethystoglossa、右:loddigesii

 
左:aclandiae、右:aurantiaca

ワルケリアナ系
ブラジル産の小型のカトレヤで、ミニカトレヤの交配親として重要な小グループ。花は、他の種類のように葉のあるバルブからではなく、小さな葉のないバルブから咲く。根が少なく特に冬の過湿に弱い。
walkeriana


主な種類の開花のパターン

室内と屋外で育てる場合に付いてyorantaroさんのHPから抜粋・転載させていただきました。

ラビアタ(秋咲)
典型的な秋咲きのパターンです。つまり春に新芽が出て夏に向かって急速に生育し、暑い夏の間にシースがついて秋に開花します。花が終わったら、長い休眠に入りますから、乾燥気味に冬を越し、暖かくなる春を待つということです。冬場は10℃以上の室内で過ごせますから、扱いやすい入門向きの原種といえます。ラビアータの栽培に当たっては、この生育のパターンを念頭に置きそれに見合った管理をすることがポイントといえます。

慣れるにしたがって、3月の最低気温を高めに(12℃以上)保つことによって、春の新芽を4月に出させ、6月にぐんと育て上げることで後半から7月にシースを出させる。こういうパターンに持ち込むのがいいようです。

C.mossiae 
ベネズエラの中低温性1枚葉カトレア。開花期はワーネリー、ガスケリアーナと並んで[初夏]として紹介されますが、生育のリズムから見る限り春咲きとしてみたほうがよいと思います。というのは、モシエは5月から6月に出てきた新芽が夏の間成長を続け夏の終わりから秋の半ばにバルブが完成し、シースをつけます。そして、そのまま冬を越し春の長日と温暖な気温の下で4月から5月に開花するからです。

C.trianae
コロンビア原産の強光を好む洋らん。冬咲きの割には温室が無くても咲かせやすいというのが印象です。栽培に当たっては夏の暑さには弱い
生育のパターン  春に新芽が出て、夏に向かって生育し、夏の終わりまでに一人前になるとシースが出てくる。そのまま秋を過ごし気温の低下と短日の影響を受けて年明けから一月末の冬のさなかに開花してきます。典型的な冬咲きで夏までは秋咲きと同じ生育を示します。 トリアナエはコロンビア原産で夏の暑さを嫌うと指摘される人もいますが、経験的にはまったく気にすることはありません。

開花期の管理  家庭栽培では、この花の苦労は開花期にあります。温室などの整った加温設備があれば何でも無いことですが、温度が十分確保できないからです。温度が不足すると、蕾までは来ますが、以後すんなり開花しなかったり開きが悪かったり、開花しても花が小さいなどすることが多いのです。蕾の時期は、理想的には15℃、最低でも12℃ほしいところです。


ワーネリー(初夏咲き)
秋に新芽が覗き、この新芽を4月末までに一人前の大きさに育てれば6月に開花する」です。温室という加温設備がある場合とパターンが異なってきます。同じ時期に開花するモシエと似たようなパターンですが、モシエはもう少し早く咲いて、その後夏までに新芽が覗いて秋までに生育完成し秋にシースを作って5月ごろ開花します。それに対してワーネリーは、開花した後しばらく休養しすぐ暑い夏が来るため、秋が近づかないと新芽が出ません。こういうわずかな時間差があります。 ワーネリーは夏の間ほとんど生育しませんから水やりも控えめに与えることが大事になります。秋、冬に咲くラビアータやトリアナエは、春に出た新芽が夏の間グングン成長し、水も欠かさず与えますが、それと同じようにジャブジャブ与えると間違えます。ワーネリーの夏場の水やりは控えめが正解です。
ワーネリーは開花前の4月5月はよく生育します。3月20日ごろから自然の温度条件がよくなり、それに呼応するように株も動いてきます。特に5月の成長スピードはほかのカトレアと比べても特筆すべき項目です。栽培に当たって念頭に入れておくべき項目です。



2 各種の開花期と咲きやすさ

カトレヤの種類のリストや解説は大抵花色別になっています。しかし、花が咲かないことには色を楽しむこともできません。一方咲きやすさは開花期によりかなり違うことが知られています。「失敗しない洋ラン入門」(主婦の友社2003)は開花期別に紹介されています。カトレヤを咲かせるには咲きやすい種類を選ぶことが大切そうです。
色々な情報がありますが、どのように活かしたらよいか分かりません。そこで表にまとめてみることにしました。
それらを参考に、代表種を開花期に分けて表にすると以下のようになります。赤字は本で着花容易とされている種類です。また赤字下線は実際に一般の園芸店で開花株を購入して、標準栽培法で同じ管理をしたときにシースが出たり花が咲いたりしやすかった種類です。このことから言えるのは、ミニ・ミディー・カトレアの不定期咲きが、最も入手しやすく咲きやすい、大型種でも不定期と秋(冬)咲きが、入手しやすく咲きやすいようです。(園芸店以外から入手したものは度外視しています。)これらから始めるのが良いと思います。また、枯らさないで大きくするには、これらの違いによってやり方を変える必要は余り無いのですが、花を咲かせるには、手持ちの種類がどういうタイプかを良く把握して、それにあった育て方にする必要がありそうです。またある程度種類が増えてきたら、開花処理や季節により他のグループと違う世話をした方が良いものに付いては、グループごとにまとめておくと良いと思います。
そこで、以下では咲きやすい種類の育て方と咲かせ方を主にとりあげます。ミニカトレヤは別ページにしてあります。やや咲きにくい種類に付いては、季節ごとの管理(開花処理を含む)がやや異なるので、「大学院」でとりあげることにします。図鑑も季節別が作ってあります。
ここでは、もっとも手に入りやすい交配種のアイリン・フィニー(春から初夏咲きとされ、家庭ではやや咲かせにくいです)や、カトレヤの原点である原種のラビアタ(秋咲)、冬型の例としてなど、代表種を例にしてみたいと思います。秋・冬咲きは春に出た脇芽が秋までに大きく・充実して咲きます。一般の複茎種と同様です。夏咲は

原種 交配種/
大型代表
ミディーミニ
ラビアタ多色()/中ラベ親アルマ・キー黄赤(-冬)、エミー・ワカスギ強、デリーネイン切、Lcドラムビート着盛、ゴールデンゼル、ジョージ・キング薄橙、グッド・ホープ薄桃、ジミー・ナガタ桃4輪、キョウト・ビルゲイト紫紅強、プロフェシー、パピー・ラブ淡桃(-冬)、ピュアーズ・デライト紫紅、ロナルド・ハウザーマン濃紫紅、セプテンバー・ムーン切強(-冬)、ストラスフェアー紫紅切強(春と二季)、ウイリアム・スチュアート黄
Pフリー・スピリット(四季)、Lcラブ・ノット桃(冬-春)強



ワルケリアナミニ淡桃赤,白、トリアナエイ桃()/中ラベ・白親ミルドレッド・ライブズ白赤、Lcジラ・ウィルダニス楔()、メロディー・フェア白赤、ナイス・ホリデー三色盛、パストラル、バレザック濃赤紅冬中型、プリズム・パレット白唇弁赤楔赤主に冬Cキャンディー・タフト薄桃、チェリー・ビー(-春、夏)、エステラ・ジュエル鮮紫紅多(春)、Slcジェントル・プリンス盛、Slcヘーゼルボイド楔、ジュエルボックス濃朱紅ミディ冬?、マイカイ桃紫点()25cm強、サンライズ・ドールハワイアンスプラッシュ楔、イザベラ・ストーンルビー・エース20cm紫紅?、ワルケリンター



インターメディア楔(-夏)/中高楔親、モシアエ濃紫紅/ラベ・白親
スキンネリ(初夏)
アンネット・マハン切、アイリン・フィニー桃切、アイリン・ホルギン紫紅切強、ファイア・キャサリン白赤、モーニング・グローリー紫、ロイ・ハウザーマン紫紅切易Cシーブリーズ淡青(初夏)、ハーバー・ライト淡黄ロホ朱赤・赤紅多



ドゥイアナ黄赤/黄親、ロディゲシーBlcロナルド・ハウザーマン紫紅(-秋、秋冬)、Cディナー桃、トシエ・アオキ黄赤楔(-秋)Cハワイアン・ウエディング・ソング白多、盛マジョリー・ハウザーマン白淡黄Cエンジェル・ウォーカー



不定期
ジョージ・バルドウィン紫紅切、メモリア・ヘレン・ブラウン薄緑、ポーツ・オブ・パラダイス緑、Lcドロシー・オカ白赤(不定期主に夏)、チェリー・ソング桃()20cm、Pクリエーション桃濃条、Scフェアリー・ラン黄()盛、Lcヒロシマ・メロディー青、Pスィートシュガー黄赤(不定期)盛、Lcリトル・オリバーScビューフォート朱(不5月)Pメモリアル・ゴールド黄(不定期,晩秋ー春)、Lcミニ・パープル桃-濃い紫紅(不定期)




種名に色付きは、桃色は着蕾赤は開花の記録例を掲載
不定期咲きとは、バルブが完成すると直ちに咲くもの
中:中温、低:低温
新芽、伸長、充実、シース、開花、休眠
切:切り花種、園芸店に出回ることが多い、多:多輪咲き、強:強健、盛:生長旺盛、着:着花容易

以下は表に入れていない種類の解説の転載
Lパープラタ紫紅初夏/中/ラベ親、
Sコクシネア朱赤冬/低/紫赤親、Sグランディフロラ/紫赤親、
ボーリンギアナ紫紅多秋/中多親、オーランティアカ多春/中高・多ミニ親、
Lハーポフィラ橙春多/中/多ミニ親、
Lシンナバリア/多ミニ親
草丈約15cm、ブラジル中高地に原生する、着生種。花の幅は約6.3cm、オレンジ色の細弁花。主に春咲きだが、他期に咲くこともある。栽培は容易、比較的強めの光線を好みます。 フジ園芸

ドーウィアナ/黄親、ビカラー/黄親、Lザンシナ/黄親
ロディゲシー桃菫多秋/中高白多親
グッタタ・アルバ鮮緑秋/中高・緑親、グラヌロサ/緑親、B.ディグビアナ乳白夏/中高/緑親
ミニ親:ルテオラ、ワルカラナ、アクランディ、インターメディア、Lプミラ、Lルベッスセンス、
シンナバリア

Eマリエ白初夏/中/、B.ノドサ白春-夏不定期/中、
Sコクシネア、
花期のカッコ内の下線付きはyorantaroさんの、高温期屋外、冬は室内主に最低12℃以上の場合


Blモーニング・グローリー、40cmミディー、紫、春、フジ
Bc.Morning Glory  ( 旧 Bl.Morning Glory ) Bc. モーニング グローリー

 (B.nodosa x C.purpurata)1958年 Del-Ora 登録
 バルブ、葉とも、カトレア、パープラタをブラサボラ、ノドサのように細くした株。株を見ただけではあまり作りたくない品種、しかし、花を見ると特徴ある趣のある品種。芽吹きはよく大株になりやすい丈夫な種類。冬から春咲き。 石の華

ミニ・ミディーカトレアは別ページ
11.6表掲載、主な種の花期など転載

3 開花期別の咲き方と育て方に付いて

下記の川野教室「カトレア栽培教室」HPを転載させていただきました。メールアドレスを公開されていないので、ご承諾を得ていません。悪しからず。
http://www.geocities.jp/manyoubitom/3-4-1.html
Part4 咲かせるには
[T]   開花期の違いを学ぶ

 
    カトレヤの生育サイクルは、Part3で見てきたように、基本的にはほぼ同じです。雨期に成長してバルブが完成し、乾期に開花するというパターンです。西日本では、3月から7月が成長期で、8月から9月にバルブが完成し、開花期を迎えることになります。
 ところが、その開花の仕組みの違いにより、開花時期が異なってきます。春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲きに分かれます。ただし、その年の気候や株自体の状況により、同じ種類でもかなり開花時期は変動します。 したがって、一応の目安と考えるほうがよいと思います。
@ 秋咲き
 
 カトレヤのもっとも基本的な咲き方で、もっとも育てやすい種類です。春(雨期の初め)に新芽が伸び始め、夏(雨期の後期)にバルブが完成し、9月末から11月にかけて(乾期の中期)、夜の気温が下がり始めると開花するという仕組みです。冬の寒さを迎える前に咲くので、温室がなくても咲かせることができます。

【例】
(大型)
【紫紅】 C.Porcia(ポーシア)、Bc.Languedoc(ラングェドク)、
【赤・橙】 C.Chocolate Drop(チョコレートドロップ), Blc.Rugeley'sMill(ルーグレイズミル)
【黄】 Blc.Chunyeah(チャンヤー)
【白弁赤リップ(セミアルバ)】 Lc.Persepolis(ペルセポリス)、Lc.SheilaLauterbach(シェイラ・ローターバック)
【ブルー】 Lc.BlueBoy(ブルーボーイ)、Lc.Mariner(マリナー)
【原種】 C.labiata (ラビアタ)

(ミニ・ミディ)
Lc.MiniPurple(ミニ・パープル)(ブルー)
C.Sanyo Success(サンヨーサクセス)(ラベンダーピンク)

A  冬咲き
 
 生育サイクルは秋咲きと同じですが、新芽の成長は秋咲きよりも少し遅いようです。そして夏から秋にかけてゆっくりとバルブが充実し、12月から2月の冬(乾期の後期)に花が咲くという種類です。
 すくなくとのもシースから蕾(つぼみ)が伸びてくるまでは10〜15℃を確保しなければなりませんので、少し面倒です。
 
【例】
(大型)
【紫紅】 Lc.BonanzaQeen(ボナンザクイーン)Blc.PamelHetherington(パメラヘザリントン)
【赤・橙】 Slc.Sakae(サカエ)、
【黄】 Blc.Malworth(マルワース)、Blc.AlmaKee(アルマ・キー)
【白】 Bc.Pastral(パストラル)、Blc.Meditation(メディテイション)
【白弁赤リップ】 Lc.MelodyFair(メロディ・フェアー)
【スプラッシュ】 Lc.ButterflyWings(バタフライ・ウィングス)
【グリーン】 Slc.Ports of Paradaise(ポ−ツオブパラダイス)、Blc.MagicMeadow(マジック・メドウ)
【ブルー】 Lc.BlueKahili(ブルーカヒリ)
【原種】 C.Lueddemanniana(ルデマニアナ)

(ミニ・ミディ)
Sc.Beaufort(ビューフォート)(黄色)
Pot.LittleToshie(リトル・トシエ)(黄色)
Epic.DonHaerman(ドン・ハーマン)(黄色)

Blc.OrangeTreat(オレンジトリート)(オレンジ)

B 春咲き
 
 カトレヤ大型種の中では、もっとも咲かせにくい種類です。春ゆっくりと新芽を出し、夏から秋にかけてゆっくりとバルブが充実するのは秋咲き種と同じですが、冬(乾期の後期)は休眠していて、春(雨期の到来)とともに咲き始める種類です。よい花を咲かせるには、自生地に合わせるように、冬(乾期)の夜の一定温度(できれば13〜15℃)の確保と適度な湿度管理が必要となります。ただし、ミニ・ミディーは低温性のものが多く、10℃あれば越冬し春花を咲かせます。
 ミニ・ミディーの原種の多くはブラジルの大西洋岸の高原地帯に自生しています。(→ part2自生地環境図参照)霧に包まれた冷涼な環境に生育しているので、寒さにも比較的強いのです。したがって、その交配種も寒さに強いものが多いといえます。
 
【例】
(大型)
【紫紅】 C.IreneHolguin(アイレン・ホルギン)、Lc.CasitasSpring(カジタス・スプリング)、
【赤・橙】 Slc.Wendy'sValentine(ウェンディーズバレンタイン)
【白】 C.JoseMarti(ホセ・マーティ)
【白弁赤リップ】 Lc.StephenOliverFouraker(ステファンオリバー・フォーレイカー)
【スプラッシュ】 Lc.RedEmpress(レッドエンプレス)、Lc.Aqui-Fim(アクイフィン)
【グリーン】 Blc.Mem.HelenBrown(メモリア・ヘレンブラウン)、Blc.GreenBay(グリーンベイ)

(ミニ・ミディ) 
Soph.Arizona(アリゾナ)(赤色)
Slc.HazelBoyd(ハーゼルボイド)(赤〜オレンジ)
Otara.JaneFumiye(ジェーン・フミエ)(ラベンダー)
【原種】C.aurantiaca(オウランティアカ)、C.intermedia(インターメディア)、B.digbyana(ディグビヤナ)

C 夏咲き
 
 カトレヤの中ではもっとも成長の早い種類です。早春(乾期の後期)から新芽を出し始め、3〜6月(雨期初〜中期)に急速に成長し、7月から8月にはバルブがこれまた急速にふくらみ、充実すると同時に花を咲かせます。秋咲きについで育てやすい種類といえます。
 
【例】
(大型)
【黄】Blc.EverythingNice(エヴリシング・ナイス)
【白】C.HawaiianWeddingSong(ハワイアン・ウエディング・ソング)
【スプラッシュ】C.MiltonWarne(ミルトン・ウォーン)
【原種】C.loddigessi(ロディゲッシー)、C.mossiae(モシェ)
、L.purpurata(パープラタ)
(ミニ・ミディ) 
Lc.LoveKnot(ラブ・ノット)(ブルー)
Blc.HuskyBoy(ハスキーボーイ)(黄色)
Blc.WaikikiGold(ワイキキ・ゴールド)(黄色)
注:ここでは、不定期咲を設けていません




3 開花期別の咲かせ方−開花記録


本には、詳しく、咲かせるための世話が述べられていますが、他の用事の合間にするには多すぎて、複雑すぎます。ここでは、必要最小限の世話で何とか咲かせることを考えます。
また、開花記録も良く見かけますが、一部だけ詳しかったり、開花結果のみで肝心の花芽のでる前後や、花の元になった脇芽がどのよううに出て、大きくなった、など、手元にある株の様子と比較できる情報が欠けていることが多いです。ここでは、それらを心がけました。親株の大きさ、脇芽が出てから咲くまでの継続的な追跡、咲かない場合も経過を追いました。
「枯らさない→大きく育てる→蕾を着ける→蕾を咲かせる」の4段階の積み上げで段々と確実に咲くようになります。
同じ開花期でも、種類や、苗の大きさや、世話の仕方(特に冬の最低気温)などによって異なるので、開花期別に種類をまとめ、複数の株がある場合は並列で経過述べます。どれかが、自分の場合と重なるはずです。


1 不定期咲き:ポチナラ クリエーション、ドロシー・オカなど、
最初から二番花、飛び級で中学へ

11.7再編追加

カトレヤの中では秋咲がもっとも育てやすく、咲きやすいとされています。しかし、不定期咲にはかないません。ビギナーズ・ラックという言葉がありますが、最初のカトレヤとして花屋さんで買った名無しの開花株がしばらくして二番花を咲かせました。その後度々蕾を挙げています。最近になって、ポチナラであるらしいと分かりました。この種類は不定期咲です。不定期咲は、最初から二番花が楽しめます。飛び級で中学です。大型種の例がないので、ミディーカトレヤで代表させます。初めてのやり方は、次の秋咲の項を参照してください。


ポチナラ クリエーション
1 開花株を楽しむ→二番花(初めて/小学校→入門/中学)

2007年6月 開花株を入手しました。ミディーカトレアです。バーク植えになっています。
6月24日 二番花が咲きました。匍匐茎が枝分かれした大株では、花径が同時に数本出ます。ミディカトレヤは、大輪カトレヤへの入り口です。根
不定期咲の種類だと言うことも分からなかったのですが、初めてなのに二番花を楽しむことができました。
 
左:6月5日 初めの開花の萎れ始め 右:6月24日 入れ替わりに二番花が咲きました。

6月28日 初めてのカトレヤで、花が終わるのを待ち切れず、株分けしました。枝別れを利用して、無理に3株に分けてしまいました。その上根をかなり切ってしまいました。黒いプラスチックの割に浅めの鉢です。
花の咲いている株を切り離した処、右に伸びている白い根のある株が最初に咲いた部分です。


下の左は、さらに切り離した古い株の部分です。
 

2 新しい脇芽から蕾(シース)を付ける(初級/高校)

2009年
6月 シースが着きました。
10月 ほぼ伸びが止まりました。
11月 ほぼ伸びが止まりました。
12月 相次いで新しい脇芽が出始めました。伸びている物もあります。
ー2010年1月
2月 表面の根に艶が出てきました。
3月 休眠中のように見えます。
6月 植え替え新芽が出始めました。
7月 新芽が伸びています。細いです。
8月前半 新芽が伸び続けています。
蕾が2個付きましたが、1個を折ってしまいました。
後半 新芽が伸び続けています。大きくなった芽は伸びが鈍りました。、蕾は枯れてしまいました、日焼けか無農薬栽培のせいでしょうか。
9月前半 脇芽が伸び続けています。

Lc.ドロシー・オカ Lc.Dorothy Oka
(Lc.Shellie Compton×C.walkeriana)

yorantaroさんの解説を転載させていただきます、http://www.geocities.jp/yorantaro/s-lc-dorothy-oka.htm
C.walkeriana の血が50%入った交配種です。草丈30cmp前後で、比較的コンパクト。開花期は不定期。春と秋の二回花を楽しむこともあるのもうれしい特徴です。その上、香りは上品で清楚。ワルケのそれを引き継いでいます。
なお、このドロシーオカとリトルオリバーは雰囲気がとても良く似ています。ともに銘花Lc.Stephen Oliver Fourakerの影響を強く受けているからです。リトルオリバーは、ステファンオリバーフォーレーカー×ワルケ。ドロシンーオカはシェリーコンプトンとワルケの交配ですが、シェリーコンプトンの片親はステファンオリバーフォーレーカーです。
5号鉢、草丈、 約25cm、セミアルバ、弁先微かに紫紅色のクサビ班を彩る、花の幅は約12.5cm、大輪良型花。夏〜秋、不定期にも咲く強健種です。(フジ園芸HPから転載させていただきました)
2009年7月開花株を2鉢入手しました。草丈約25cm。バーク→鹿沼土→ミズゴケと植え替えています。
2010年6月末、新芽が出てきました。7月末、15cm前後
8月末、草丈は約20cm
11月 草丈は9月以降伸びません、バルブは9x1.3cm、葉長は14cm、親株や、市販の苗に比べるとまだやや小さいです。
この種類はまだシースや蕾が出ません。



2 秋咲き:ラビアタ、/ファビンギアナ、ピュアーズデライトなど
一番咲きやすいと言われています

7.21追加

カトレヤの中では秋咲がもっとも育てやすく、咲きやすいとされています。原種ではカトレヤの原点であるラビアタ、交配種ではピュアーズ・デライトなどの例を紹介します。

アルマ・キー

2010年夏に、大株を入手し、植え込み材料を全て取り除いて2つに株分けし植え替えました。一方は既にシースが大きくなっていましたが枯れてしまいました。その後シースや蕾が出てきたのでその記録です。夏芽からは冬に入って短いシースから飛び出した蕾が現れました。
株#2 草丈38cm、バルブ10本、最太11x2.3cm最長14.5x2cm、葉最大22x5.5cm
7月3日 株#2の春新芽の高さ23cm、18日26cm、シース4cm、土寄せをしました。25日春新芽の高さ27.5vm、シース5.8cm夏新芽が出てきました。
根がぐらついているので支柱を増やして固定しました
8月4日 春新芽31cm、シース10cm、まだ鉢内の新根は見えません。13日春芽33cm、シース10.8cm、根が鉢の中ほどに見え始めました。夏新芽1cm。29日夏芽2cm、暑い盛りのせいか伸びが遅いです。
9月11日 シースの大きさは前とほぼ同じで伸びは止まっています。夏芽5.6cm。根がたくさん出ています。22日 春新芽葉19cm、シースが黄色くなってしまいました。根は鉢の内側の上から下まで細く伸びています。夏芽10cm
10月1日 shi-suha10.5cmありますが枯れてしまいました。夏芽13cm、葉4.5cm。18日19cm、9.5cm。
11月7日 夏芽23cm、葉13cm。24日 夏芽24cm、バルブにはなっていません。
12月11日 夏芽24cm、バルブ10x1.3cm、葉15x4.3cmで薄いです。親株と比べると相当小さいですがが出てきました。テラスから室内に入れました。


ラビアタ C. labiata
蕾付き株を咲かせる

ラン園に行ったり、クラブの会に参加したりすると、蕾(シース)付きの株が手に入ることがあります。大型のランでは、開花株に二番花がすぐ咲くことは余りないので、これを咲かせるのは、二番花に相当する楽しみです。無事に咲かせることは、将来自分の手で花茎を出させるまでになった時の予習になります。
yorantaroさんによると家庭で冬に無加温で栽培する場合(最低温度10℃)、新芽が出てくるのは5月で、そのころから屋外に出し、7月にグングン生長し、8月にシースができて、9-10月に咲くのが普通なようです。8月半ばまでに一人前の大きさにならないと咲かないようです。開花後はずっと休眠です。2-3月に依る加温して最低温度を15℃以上にできれば、新芽が4月に出て、夏まで日照・通風の良い場所に置いて7月までにシースを出させるのが望ましいということです。(http://www.geocities.jp/yorantaro/s-c-labiata-.htm)。
6月29日入手しました。鉢から抜いて植え込み材料を落としてあります。株分けもして植え込みました。1株は普通より早く、もうシースが出ています。温室育ちのためでしょう。
早速透明ポットに鉢換えします。素焼き鉢に根がこびりついている場合は、鉢と植え込み材料の間にへらを入れて外します。外側の根は露出するので、鉢との間に植え込み材料を1層入れて根を包むようにします。
高温期に入手したら、芯入り衣替えは余り根を傷めないので、慣れていて経験があるなら、やると良いでしょう。
蕾が大きくなっていて、もう枯れる心配がない位なら、植えかえても大丈夫と思いますが、保証はできません。
#2 
7月初め、新芽が出始めました
7月半ば、シース9.5cm

8月半ば、開花脇芽の高さは36cm、蕾が1.5cmになりました、新芽は15cm、8月末、蕾5.5cm、新芽は22cm。
9月9日 咲き始めました。三つある蕾の内の一つです。新芽は23cm、
9月半ば過ぎ、さらに新芽が出て3cm

11月初め、開花脇芽の高さ38cm、バルブ14x3cm、新芽25cmバルブ9x2.5cm、

ブラソレリオカトレヤ ピュアーズ・デライト、秋咲、双葉
1 開花株・蕾付き株を楽しむ(初めて/小学校)
(1)初めてのカトレヤ、開花株

初めの内は、開花株の花を楽しむのがせいぜいで、枯らさなければ運がよいくらいです。なるべく暖かい時期に入手します。素焼き鉢などで、大量のミズゴケなどに植えられているのを、初めてであればまずは、すぐに透明ポット(鉢底敷き、横穴開け)への鉢換えをします。中の乾きを確かめながら水やりすれば新しい根が出てきます。根や脇芽が出始めたら、太い芯入れへの衣替え、を行って、さらに根腐れを防ぐようにします。慣れてきたら(入門段階)、適期(晩春か初秋)になってから、角棒多芯入りで植え替えます。

2008年
11月9日 開花株を入手しました。双葉の間から花茎を伸ばし2輪咲いています。匍匐茎が分岐し、#1分岐バルブ18x2.4cm、葉17x6,17x5.7cm


2008年11月8日 初秋に入手した開花株、鉢替えの前


(#1:親株草丈40cm、新芽は8月末に出ました、9月半ば過ぎに7cm、10月半ばに12cm、11月半ばに16cm、葉の長さが徐々に伸びています)


2 株の回復(入門・中学)

新脇芽に蕾を着ける

植え替え
2009年4月15日
透明ポットにスチロール板を敷き、底にスチロール芯を入れ、バークの大粒で植え替えました。新芽9,7.5cm
8月12cm
8月半ば、20,7,5cm、10月初め、37,32cm、
11月初め、高さ30cmバルブ19x1.5cm花茎枯れ、高さ32cmバルブ16x1.7cmシース6cm
2010年
1月3日、開花脇芽から出た#1脇芽は高さ39cmバルブ16x1.8cmシース6.5cm、#2高さ24cmバルブ9x1.2cm、#3は小さい、
咲きそこないました。シースが出たのが11月近くなので生育が遅すぎました。

3 咲かせる
蕾を育てる

6月半ば、鉢径15cmから13.5cmに小さくしました。根鉢を温存していて湿りがちだったので少しほぐして多芯入りにしました。
7月前半、春芽新芽は伸び続け、高さ#2分岐22cmと#1分岐13cm、
7月18日、#2大きい高さ28cmになった方はシースが出て4.5cmになりました。他方の鉢からはみ出した方は21cm、さらに#3分岐から新芽が6cm
7月25日、#2高さ30cm、シース7cmに、#1高さ26cm、シースが出て2cm。#3新芽9cm
8月4日、#2高さ32cm、シース9cm、新芽16cm、#1高さ30cm、シース7cm。
8月29日、#2高さ34cm、シース10cm、#1高さ32cm、シース9cm。#324cm
9月前半、脇芽も、シースも伸びがやや止まりました。#2に夏芽新芽1.7cm
9月後半、#2高さ33cm、葉長18cm、シース10cm、新芽4.5cm、#1高さ32cm、葉長18cm、シース9cm、#3高さ26cm、葉長15cm。
10月初め、#2高さ33cm、新芽6.5cm。
10月半ば、#2新芽13.5cm、葉長4.5cm、#1秋芽新芽1.5cm
12月初め、#2高さ34cm、シース8.5cm、中蕾1cm、新芽21cm幅1.6cm、
#1高さ32cm、バルブ15x2.3cm、シース9cm、中蕾5.5cm、新芽6.5cm。#3高さ23cm、新芽なし。
 
分岐#1のシースと元の秋芽 
12月11日 秋の新芽からもが出てきました。下のファビンギアナと同じです。


ファビンギアナC. Fabingiana = C. bowringiana x C. Fabiata、C. labiata25%

ファビンギアナは1952年に登録された古い種類で、大型、淡紫紅色唇弁濃色喉黄色です。中輪多花性、丈夫で大株になり、大型の入門向きだそうです。
12月初めに花が終わりがけの株を入手しました。多花性と言われるのにふさわしく脇芽から次の蕾がのぞいている株です。咲きやすそうなので今から1年後の開花も楽しみです。


我が家で咲いた蘭の写真集から転載、http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Lavender/3923/photo3.html

12月10日 二つ目の脇芽からも咲き始めました。同じ親株の両側に出た、春芽と夏芽でしょうか。


3 冬咲き:ジラ・ワイルダーネスなど

冬咲きは、生長パターンは秋咲とほぼ同じで、蕾のできるのが秋咲より遅く、花も冬になるタイプです。世話も基本的には秋咲と変わらないようです。寒くなってから咲くため、暖かくしてやる必要がありそうです。

レリオ・カトレヤ ジラ・ワイルダーネス ’レッド・フレアー’


花弁にくさび型に模様の入るスプラッシュです。開花株を入手したのは夏ですが、冬咲きとされています。
これまで、毎年シースはできるものの、咲かせることができませんでした。むき出しの蕾を着けることもあります。

2007年8月13日 開花株を入手しました。
9月14日 3つに株分けし、ミズゴケで、プラスチック鉢に植えました。

シースを着ける

2008年8月11日 シースが出てきました。
2009年4月15日 植え替え

シース・蕾を着ける

#2の株の経過
7月28日 高さ19cm、葉の長さ9cm、シースが出てきました。
10月 ほぼ伸びが止まりました。
12月25日、開花寸前で蕾が枯れてしまいました。
2010年
1月 変化はありません。
2月 ほぼ変化はありません。
3月 休眠中です。
2010年
咲くところまでは行かないものの、夏に無理な株分けをしたものが、年々充実して、匍匐茎が分岐しています。
新芽は6月以前と8-9月頃の2回出るようです。今年は、夏までに出たシースは枯れてしまいましたが、夏の終わりに出た双葉の脇芽にむき出しの蕾が着きました。春芽と秋芽があるようです。

蕾を着ける

6月15日 植え替えました。
以下#1の株
25日、分岐#1に新芽が出てきました。分岐#2の脇芽17cm、
7月 10日、26cm,8cm、18日、28cm、12cm、27日大きい方が30cm、シースが出始めました、2cm
8月4日、  脇芽32cmはほぼ親の高さになり、シースも3cmに伸びています。新芽20cm、シースの出ない分け株からは脇芽が出てきました。
9月2日 もう一つ新芽が出てきました
9月11日 31cmシース4.5cm,24cmシース4.5cm,7cm
9月22日、初めの2芽は変わりませんが、新しい脇芽は12cm
10月1日、新しい脇芽、高さ15cm、双葉で長さ6cmと1.5cm
10月18日、高さ19cm、双葉長さ11cmと7cm
10月18日、高さ19cm、双葉長さ11cmと7cm
11月7日、シースの中に蕾、高さ21.5cm、双葉長さ13cmと12cm後から出た小さい方の脇芽にが出てきました。
11月25日、高さ23cm、バルブができ始めて9x1.3cm、双葉長さ13cmと12cm、双葉の間にが出てきました。シースが伸びないで根元にあります。
12月3日、高さ23cm、バルブ9。5x2、双葉長さ14cmと14cm、1cm。分岐の方には新芽が始まりました。
株#2もほぼ同様です。
 
シースが短く、蕾が見えています、12月3日

プリズム・パレット’チョコレート・キャンデー’ C. Prism Palette 'Chocolate Candy'

開花株から
2010年11月 開花株を入手しました、やや小さめです。

2輪目開花中、12月10日

トリアネイ C.trianaei

まずyorantaroさんの解説を紹介します。http://www.geocities.jp/yorantaro/s-c-triannae-mooreana-thegrand.htm
生育のパターン  春に新芽が出て、夏に向かって生育し、夏の終わりまでに一人前になるとシースが出てくる。そのまま秋を過ごし気温の低下と短日の影響を受けて年明けから一月末の冬のさなかに開花してきます。典型的な冬咲きで夏までは秋咲きと同じ生育を示します。 トリアナエはコロンビア原産で夏の暑さを嫌うと指摘される人もいますが、経験的にはまったく気にすることはありません。
開花期の管理  家庭栽培では、この花の苦労は開花期にあります。温室などの整った加温設備があれば何でも無いことですが、温度が十分確保できないからです。温度が不足すると、蕾までは来ますが、以後すんなり開花しなかったり開きが悪かったり、開花しても花が小さいなどすることが多いのです。蕾の時期は、理想的には15℃、最低でも12℃ほしいところです。
冬咲きでも、トリアナエのいいところは1月中には咲かせられる点です。1月ならまだ秋までの勢いが持続していますから、まだ楽なのです。
8月末までに一人前に育て上げるためには、春のできるだけ早いうちに新芽が出るようにしたいものです。家庭栽培では普通5月にならないと新芽は見られませんが、4月のうちに出させると夏のシースがほぼ期待できます。その為には3月〜4月の温度を少しでも高くすることです。
2010年夏
大株を、6月終りに入手しました。植え込み材料を全部取り除いてあったので、株分けして植え直しました。

シースを着ける

株#1の経過、全高35cm、バルブ3本、11x2cm、葉最大22x4.5cm、匍匐茎は二股に分かれています。重量109g。
7月9日、春に出たと思われる新芽25,15cm、25日29,16cm、シース3.5cm
8月4日、新芽29cm、シース3.5cmと17cm。#2小さい方は殆ど大きくなりません、13日、30cm、シース6.5cm、29日、33cm、シース7cm
9月11日、30cm、8cm、22日、高さ35cm、葉長22cm、シース11cm
10月1日 全長34cm、葉長22cm、シース7cm、生長はこのころ止まりました。小さい方の生長しない脇芽から秋の新芽4cm 18日 新芽8.5cm、葉長1.5cm
11月24日 大きい方はバルブ12x2cm、葉21.5x4.4cmと、親株と同じくらいの大きさです。シースが枯れてしまいました。新芽は高さ16cm、葉長6cm。
12月3日、新芽は高さ16.5cm、バルブにはなっていませんが葉の付け根の処で幅1.3cm。
株#2は、春の芽がない代わりに、夏に新芽が2本出ましたが、秋までに15cm前後にしかならなかったため、シースは出ませんでした。


4 春咲き:スキンネリ、アイリン・フィニー、ファイア・キャサリン、ミルドレッド・ライブズ、モーニング・グローリーなど


入手した開花株の中には根腐れしている物があります。開花後・暖かい時期になるべく早く透明ポットに鉢換えします。その時根を調べて、根腐れしているようなら標準の「透明ポット・鉢底敷・角棒多芯入り・横穴開け」植えに植え替えて、回復させます。ミズゴケよりはバークに植えた方が、低温期の根腐れが減ります。

Lc. Faia Catherine 'Nice Partner'

2010年夏
大株を、6月終りに、植え込み材料を全部取り除いて、株分けして植え直しました。

シースを着ける

株#1の経過、全高41cm、バルブ7本、16x2cm、葉最大26x5.5cm、重量344g、昨年の脇芽から新芽が始まっています。
7月9日、新芽5cm、18日、7.5cm、25日10cm、8月4日15cm、13日19cm。
8月29日、新芽の高さ26cm、シース3.5cmが出始めました。9月11日、30cm、8cm、22日、高さ35cm、葉長22cm、シース11cm
10月1日全長38cm、葉長23cm、シース12cm、生長はこのころ止まりました。
12月3日、シースは緑色を保っています。

Cattleya Irene Finney
株#1
1 植え替え

 
植え替え後の、新しい根の発生(白く見える、先は伸び始めて茶色や黄緑の根冠ができています)、根元からは小さい芽も出ています。

2 新しい脇芽から蕾(シース)を付ける(初級/高校)

大きな開花株を入手すると、開花後に出る脇芽は大きくなり、翌年の開花が期待できます。普通の開花株を入手しても、慣れないうちは、新しい脇芽が大きくならず、中々咲いてはくれません。根腐れの心配がなくなり、脇芽が段々と大きくなって回復してくると、シースを付けるようになります。シースをつけても、咲くとは限りませんが、一段階、確実に開花に近付きます。
7.21追加
7月9日、夏新芽が出始めました。7月15日株#3入手、25日新芽は#1が1.5cm、#3が3.3cm
8月13日、脇芽は5cm前後
9月初め、脇芽は1株が20cm、もうひとつが10cm足らず
10月18日、大きい方(今年7月15日に入手した開花後の株)は高さが34cmになり、シースが出てきました。遅い方は11/24に高さが34cmになりシースが出て1cm。
12月3日、2株とも、脇芽の高さが36cmになり、バルブは高さ14cm幅2cm、葉長は20cm余りで、シースはそれぞれ8.5cmと2cm、草丈もシースも伸び続けています。バルブはまだ親株のように太ってはいません。
 
左:株#1の夏新芽のシース 右:株#3

株#3

2010年7月半ばに開花株を入手しました。透明ポットに芯入りの標準植えしました。

シースを着ける

7月25日 夏新芽3.3cm
8月4日、5cm、13日6cm、太いです。8月末11cm、9月22日27cm、10月初め30cm
10月18日、高さ34cm、葉長21cm、シースが出てきました。
11月7日、高さ36cm、葉長224.5cm、シース4.4cm、まだバルブにはなりません。
11月24日、高さ36cm、バルブ14x2.1cm、シース7cm
12月3日、シース8.5cm。ほぼ休眠のようです。



Blc. Morning Glory 'Valentine Kiss'

2010年夏
大株を、6月終りに、植え込み材料を全部取り除いて、株分けして植え直しました。

シースを着ける

7月8日、株#1の新芽は17cmと11cmです。株#2に夏新芽が出始めました。
8月4日 32,25cmになりました。
8月末、36cm、31cmでどちらもシースが出始めました。
10月18日 秋新芽が出てきました
12月初め、草丈約30cmバルブは細く0.8cm、2鉢にシースが2個ずつ、大きさ3cm余り

右から2つの脇芽にシース、二番目には秋新芽

ミルドレッド・ライブス

春咲きまたは冬から春咲きとされています。モーニング・グローリーと似た経過ですが、シースの出るのが早く、早く枯れてしまいました。
2010年夏
株立ちの大株を、6月終りに、植え込み材料を全部取り除いて、株分けして植え直しました。

シースを着ける

7月8日、春新芽11cm、18日16cm。
8月4日、24cm、シース1cmが出始めました。13日、28cm,3.5cm、29日、30cm,6cm、9月11日、32cm,8cm10月1日、高さ33cm葉長21cm、シース8cm、以後変化なし
11月24日 シースが枯れてしまいました。
12月3日、草丈33cmバルブ11x2.8cm、葉21x5cm

C. skinneri

秋咲のボーリンギアナのグループですが春咲きです。バルブは丸くて短く双葉です。
大株を、6月終りに、植え込み材料を全部取り除いて、株分けして植え直しました。

シースを着ける

株#1の経過、全高30cm、匍匐系3分岐、バルブ8本、16x3cm、葉最大17x5.8cm、重量345g、昨年の脇芽から新芽が始まっています。
7月9日、3つの分岐からそれぞれ新芽が出ています。新芽5cm、18日、7.5cm、25日10cm、8月4日15cm、13日19cm。
8月29日、新芽の高さ26cm、シース3.5cmが出始めました。9月11日、30cm、8cm、22日、高さ35cm、葉長22cm、シース11cm
10月1日全長38cm、葉長23cm、シース12cm、生長はこのころ止まりました。
12月3日、分岐#1の芽高さ31cm、バルブ16x2cm、葉14x4.2cm、11x3.5cm、シ-ス1cm、分岐#2の芽高さ22cm、バルブ11x1.6cm、葉12x4cm、10x3.3cm、シ-スなし、分岐#3の芽高さ9cm葉日焼け、バルブ9x0.8cm、2枚目の葉1cm、シ-スなし。
株#2も似た様子ですが、シースはありません。


5 夏咲き:トシエ・アオキなど

夏咲き種は、春に出た脇芽から夏に咲く種類で、春の芽出しが遅いと咲かないため、温室でないなどで早春が低温では咲かせるのが難しいとされています。従って、早春に加温して芽出しを早くすることが必要なようです。また、6月にぐんと伸びさせることも必要です。
ここでは、冬は南向きの室内に置いて、夜半以降は輻射型の暖房をほぼ最小出力にして明け方までタイマーで用いて、最低気温を15℃程度に保っています。

トシエアオキ

2007年8月 開花株を買いました。真夏に小さく株分けし、小さな株からスタートしたので、中々開花に至りません。
9月 株分け
2009年
10月 ほぼ伸びが止まりました。
11月 ほぼ伸びが止まりました。
12月 ほぼ伸びが止まりました。
1月 変化はありません。
2月 変化はありません。
3月 芽が伸び続けています。
6月 植え替え新芽が出てきました。
7月 新芽の伸びが始まりました。
8月前半 新芽が伸びている最中です。
8月後半 新芽は伸び続けています。
9月前半 新芽は伸び続けています。

このHPで開花記録を載せている種類の写真と解説



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