洋ラン学園
21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方

洋ラン学園式
ミニカトレアの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に

浅広底穴鉢に植えて枯らさず、大きく育て、冬暖かくするだけでどんどん咲きます
大型・太茎のミディーカトレアが、育てやすく咲きやすいです。
  
左:色々なミニカトレヤ 右:大型・太茎のミディーカトレヤの開花株を入手したら、すぐに次の花も咲きました。

大型カトレアのページ
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今節(今月)の洋ラン・洋蘭24節気・最新

初めに
これまでの方法では難しい 趣味でない園芸の薦め
洋ラン、特にミニカトレアのきれいな開花株を入手して育て始めても、すぐに枯れたり、全然咲かなかったりと言うことが多いです。
本の通りにやってもうまくいきません。
下手だからではありません。本に書いてある方法が自然からはかけ離れ、経験者向きの方法なので、慣れない人には難しすぎるのです。
洋ランの原種は野生では樹木に着生し他の植物と違って根がむき出しです。そのため、植木鉢に植えて、冷たく湿っていると、直ぐに根腐れしてしまうのです。
また、根腐れしないように小さい鉢に植えて水やりを控えめにするため、生育が不十分で、株が開花に必要な大きさにならないのです。
洋ラン学園では、根腐れは植え方で防ぎ、大きな鉢と十分な水やりで大きく育てるので咲く
そこで洋ラン学園では、「根をむき出しに近い植え方で根腐れを防ぐ方法」を検討してきました。
年々改良を重ね、「浅広底穴鉢・鹿沼土植え」に落ち着きました。根を包む植込み層が薄く広く、底穴から空気が入るため乾きが良いので、根腐れしにくいのです。
また室内用には「広口ペットボトル植え」にしています。
一般に使われているミズゴケとバークは、水やり直後は隙間が無く空気が通りにくいです。また植えた直後は良くても1-2年すると腐りかけて隙間もなくなるため、1-2年ごとに植替えしないとどんどん根腐れしやすくなります。
売られている開花株は植え替えされていないため、そのままでは根腐れしやすくなっています。
根腐れしにくい植え方なら、鉢が大きくても水をたっぷりやっても根腐れしにくくて、ぐんぐん大きくなって咲くようになります。
ミニカトレアの特殊性-花期が色々で、半年型で作落ちしやすい
ミニカトレアには、その他にも難しい問題があります。
その一つは、種類によって、株の大きさや、花期が異なることです。本のようにそれに合わせて異なる世話をしようとすると無理があります。
色々な種類に手を広げる前に、大型で丈夫な種類で練習するのが賢明です。
もう一つは、シンビジウムやデンドロビウムは1年ごとに新芽が育って花が咲く「1年型」であるのに対して、カトレヤ類の多くは、半年ごとに子芽が出て咲く「半年型」だということです。(洋ラン学園命名
芽が出てから花が咲くまでの期間が半年足らずと他の種類に比べて短いため、新芽が親の大きさまで大きくなりにくく、「作落ちして咲かない」ことになりやすいのです。
このことからも、鉢大きく、水を切らさない「洋ラン学園式が有利」なのです。
大型の有望株が必須
ミニカトレアは半年型のため、親株が大きくないと、次の新芽はさらに小さくなりやすく、中々咲きません。
それなのに、売られている株の中には、種まきから育てて温室でやっと咲く大きさになったばかりの小さな苗が小さな鉢に植えられているものがあります。
洋ラン学園では「四つの原則」の最初に「大きな有望株の入手」を上げていますが、ミニカトレアでは特に、「大きくて何株もあって、開花株の根元から次の新芽が出て大きくなっている株」が有望なのです。2014.2.13

ミニカトレアの咲きやすさは種類によって違います
初めはミディーカトレアの大株から
大きくて脇芽が着いている株(有望株)なら来年咲く可能性が高い
カトレアを含む「複茎種」の洋ランは開花と前後して根元から新しい脇芽が出て、1年後までに親と同じ大きさに育つと再び咲きます。
入手した開花株が小さいと、脇芽が着いていなかったり、親株の助けが無いために新芽の生育が不良で、翌年の花が咲きません。
大きな、すでに新芽が出てやや大きくなっている株を入手すると、それまでの温室から家庭の庭や室内に移っても、何とか親に近い大きさまで育って咲く可能性があるのです。
ミニカトレアの代表種であるミニパープルとラブノットは、広い意味でのミニカトレアの中では小さい方で草丈が10cm前後のことが多く、特に売られているのは若くて小さい苗が多いです。
一方、コスモアロハやスイートシュガーなどはそれより大きく草丈が20cmを越しているのが普通で、ミディーカトレアと呼ばれることがあります。
大きな種類は丈夫で良く育つため、大株が比較的安価で売られています。
育ててみると、ミディーカトレアは作落ちせずに良く咲くのに対して、ミニカトレアは育てるのが難しく中々咲きません。
ミディーカトレアもさらに良く見ると、茎の太くて数の少ない種類と、細くてどんどん新芽の出るタイプがあります。
型でがっしりした種類の代表は、コスモ・アロハ、キャンディー・タフト、ルビー・エースなどです。
一方やや細くて群生するのは、スイート・シュガ−
ミニカトレアと総称していますが、洋ラン学園では大型・中型・小型に分けています。大きいほど丈夫で生長旺盛で咲きやすいです。2.25
大半が倭性のカトレヤ・ワルケリアナかソフロニティス・コクシネアの子か孫です。3.10

ミニカトレアの大きさ
草丈バルブ長バルブ太小
種類
20101.5 ミディー
カトレヤ基本種、ロックレリアの子&
Lc.コスモ・アロハ$、C.キャンディー・タフト&、Pot.ルビー・エース$、C.チェリー・ソング#、Slc.ヘーゼル・ボイド*、Slc.ラブキャッスル*、インペリアル・ウイング
1571 ミディー細・群生
黄色系など
倭性のワルケリアナの孫$(ミニパープルの子)かコクシネアの孫*(ビューフォートの子)が多い
Pot.スイート・シュガー*、Sc.フェアリー・ランド*、Pot.フリースピリット*、Pot.メモリアル・ゴールド*、Sc.チェリービー*、Lc.ロホ
Sc.ビューフォート%
<10<50.7ミニ・ワルケリアナの子#、コクシネアの子%など Lc.ミニ・パープル#、C.ワルケリンター#、LC.ラブ・ノット#、Sc.チェリー・ビー*
Pot.エンジェル・キス%、Slc.モーニング・グロウ%
Slc.ルビーラブ*、イサベラストーン

冬に芽の出る種類は冬知らずで暖かく
洋ランは一般に雨季に生長し乾季に花が咲いてから新芽が出ます。
洋ランの原産地は亜熱帯乾燥地か熱帯雨林が代表的で、気候は寒暖よりは雨季乾季に分かれます。
日本の寒季は乾季に、暖季は雨季に対応するため、開花と新芽の出は冬になることが多いです。
ミニカトレアも冬に芽の出る種類が多いのですが、寒さに強くてもこのような種類は暖かくしてやる方が根や芽の出が早くなり生長も良くて咲きやすくなります。2017.2.7
目次

洋ラン学園式のミニカトレアの育て方と咲かせ方 あらまし
主な種類の育て方と咲かせ方
1 ミディー・大型・太茎 
C.キャンディー・タフト、
Lc.コスモ・アロハ、
Lc.ナイスホリデイ サントピア バルブ長10cmまで幅3cmまで、葉長20cmまで幅6cmまで、花幅9cmまで
Pot.ルビー・エース、
Pot.チェリー・ソング・アルバ、
Sc.ラブ・キャッスル・ハピネス、
最も生長旺盛で、作落ちせず、咲きやすいです
2 中型・中背・やや細茎 
Slc.ハワイアン・スプラッシュ・レア、
Slc.ヘーゼル・ボイド・コシオ・サンフロラ、
Sc.フェアリー・ランド・アン、
Sc.フェアリーランド・ポポ
リトル・キャンディー・キララ、
半年型は特にやや作落ちし、咲きにくくなります
3 ミニ・小型種 
ワルケリアナ系一代交配種 
Lc.ミニ・パープル、
Lc.ラブ・ノット、
C.ワルケリンター
半年型で、繊細な扱いをしないと作落ちしやすく、咲きにくくなります
4 ロックレリア系
ラブラブリッチ
5 エピカトレア

ミニカトレア種類ごとの詳しい経過
2019年の経過


2018年までの経過 代表種、有望株、新苗など
Lc.スター・ピンク
1 ミディー・大型・太茎 
最も生長旺盛で、作落ちせず、咲きやすいです
草丈バルブ長10cmまで幅3cmまで、葉長20cmまで幅6cmまで、花幅9cmまで
カトレヤ基本種系
Lc.ナイスホリデイ サントピア 
グアリアンセ系
C.キャンディー・タフト、
ワルケリアナ系
Lc.コスモ・アロハ、
Pot.ルビー・エース、
Pot.チェリー・ソング・アルバ、
ソフロ系
Sc.ラブ・キャッスル・ハピネス、

2 中型・中背・やや細茎 
半年型は特にやや作落ちし、咲きにくくなります
Slc.ヘーゼル・ボイド・コシオ・サンフロラ、
Sc.フェアリー・ランド・アン、
Sc.フェアリーランド・ポポ
リトル・キャンディー・キララ、
ポティナラ
メモリアル・ゴールド・キャナリー

スプラッシュ
Slc.ハワイアン・スプラッシュ・レア、

3 ミニ・小型種 
ワルケリアナ系一代交配種 
Lc.ミニ・パープル、
Lc.ラブ・ノット、
C.ワルケリンター
半年型で、繊細な扱いをしないと作落ちしやすく、咲きにくくなります

4 ロックレリア系
リトルキャンディー・キララ
ラブラブリッチ
5 エピカトレア

カトレヤのグループ・系統
参考書
HP開始からの経過

2017年の経過
Sc.フェアリー・ランド・アン

2016年の経過 代表種、有望株、新苗など
ワルケリンター
ロックレリア系 Lc. Star Pink,

2015年の経過 代表種、有望株、新苗など
2015年・14年新株
1 ミディー・大型・太茎 
Lc.コスモ・アロハ、冬休み
Sc.フェアリー・ランド・アン
Slc.クリムゾン・ハート・フレア
Slc.ラブ・キャッスル・ハピネス
Slc.サンライズ・ドール・アエカ・ビーナス
Slc.ルビー・ラブ 小型種
ソフロレリオカトレア ラブフォート 'ナツコ'Slc.Love Fort 'Natuko'
P.エンジェル・キス
Lc.ミニ・パープル セルレア、リトルプリンセス
P.フリー・スピリット・ラナ冬休み
P.スイート・シュガー ミユキ 冬休み
P.メモリアルゴールドキャナリー
Lc.インペリアル・チャーム・サトウ?
ロックレリア系
Lc.サクラ・キャンディー
P.ラブラブ・リッチ冬休み
Lc.リトル・キャンディー・キララ
スター・ピンク Lc. Star Pink カトレヤ・ルペストリス/ Cattleya rupestris(syn. Laelia crispata, commonly known by the synonym Laelia flava)の交配(五島園芸)ロックレリア ピンクの多花性花、秋咲 冬休み
P. Love Passion x Blc. Malworth 冬芽
レリア系
Lc.ロホ 冬休み
Lc.ナイス・ホリデイ・サントピア 冬休み

スプラッシュ
Slc.ハワイアン・スプラッシュ・レア
エピカトレア
Epc.ネトラシリ・ファイン・グリーン
Epc.サイアム・ジェイド・タイニー
不明種開花
冬芽有無2017.2.7追記
カトレア ラブフォート ナツコ C. Lovefort Natsuko

2014,2013年
ルビー・エース
ラブ・ノット
チェリー・ソング・アルバ
へ-ぜル・ボイド
フェアリーランド・アン
ミニ・パープル・セルレア
2013年ミズゴケ・ペットボトル植え
2012年
2010年




ミニカトレヤのグループ・系統
カトレヤの花は「大きくすれば咲く」が基本です。種類や花期ごとに育て方が異なると思われがちですが、せいぜい数個のグループに分けて考えれば十分です。
園芸店で売られているカトレヤは大半が交配種で、原種は専門の洋ラン園にしかないものが多いです。
カトレヤの学名表記を見ると、冒頭にC., Lc., Sc., Slc., Bc., Blc., Pot.などとあります。これらは
Cattleya, Laeliocattleya, Sophlocattleya, Brasocattleyなどの略号です。園芸店に出回る多くのカトレヤは、花を豪華にするなどの目的で、近縁の属である、レリア、ソフロニティス、ブラサボラ属との属間交配種となっているのです。これらは別の属となっているようにカトレヤとは少し性質が違っているので、これらのグループごとに花の咲き方に特徴があり、まとめて世話をすると育てやすいです。
大量生産されて良く出回っているカトレヤ、主にミニカトレアは、下記のように、大半が、C.WalkerianaかSophronitis (coccinea)かBrasabola (nodosaかdygbiana)の血の濃いものに分けられます。属が異なる位で相当違った性質を持っているので、どのグループか分かると育ち方や咲き方が分かります。それぞれをまとめて管理すると良いでしょう。

カトレア原種の遺伝子系統解析に依る分類など
カトレヤ亜属 トリアネイ、ラビアタ、モシアエ/アウレア/ルテオラ
ワルケリアナ系
インターメディア節 インターメディア/グッタタ・アメジストグロッサ/ロディゲシー
スキンネリ亜属 スキンネリ節/オーランティアカ節(グアリアンセ)・ボーリンギアナ
近縁属
エピデンドラム
レリア
ロックレリア
ソフロニティス
ブラサボラ/リンコレリア

ミニカトレア代表種大きさ・系統別
カトレヤ基本種系

ワルケリアナ系 未熟芽からシースなしに蕾、夏秋芽冬咲が代表的、春夏芽夏咲はやや咲きにくい、半年型のため作落ちしやすい。
他の小型原種との一代交配種は小さくて繊細な扱い必要(黒)。
交配種との交配種以降は一般に大型になり作りやすい(桃)
Lc. Cosmo-Aloha = Lc. Mini Purple x Lc. Angel Love (1997) Registered by Kokusai 冬は休み 夏芽 秋芽
 C. walkeriana 39.0,L. pumila 25.0 L. anceps 12.5, C. loddigsii 10.9, C. harisoniana 6.25, C. trianae 6.25
Lc. Aloha Case = Lc. Mini Purple x C. walkeriana (1994)
Lc. Angel Love = Lc. Puppy Love x C. Angelwalker (1988) Registered by Kokusai
C. Angelwalker = C. Little Angel x C. walkeriana (1969) Registered by Jones & Scally
C. Cherry Chip ( C. Angelwalker x C. intermedia (1/1/1974)
C.Cherry Song = C. Candy Tuft×C. walkeriana 春芽 夏芽 夏シース
Lc.Dorothy Oka Lc.ドロシー オカ (Lc.Shellie Compton×C. walkeriana s/a)
Lc. Mini Purple = L. pumila x C. walkeriana (1965) Registered by Yamada, Rev. M. ワルケリアナ1代目 夏芽 夏蕾 秋芽 秋シース 秋蕾
Lc. Puppy Love = C. Dubiosa x L. anceps (1970) Registered by Stewart Inc.
 C. Dubiosa = C. harrisoniana x C. trianaei (1890)
Lc. Love Knot = L. sincorana x C. walkeriana (1984) Registered by Miura, J. 夏芽 冬芽 
Lc. Little Oliver = Lc. Stephen Oliver Fouraker x C. walkeriana (1986) Registered by Arai, K.
Pot. Ruby Ace = Lc. Mini Purple x Pot. Waianae Comet 冬芽 春芽 秋芽 夏芽
C. WalkerinterC. walkeriana x C. intermedia 夏芽 秋芽 冬芽 冬蕾

グアリアンセ系
C. Candy Tuft = C. Loddiaca x C. Dubiosa (1970) Registered by Thomdel Coll. 3世代 春芽 夏シース
 C. Dubiosa = C. harrisoniana x C. trianaei (1890)
C. Loddiaca = Cattleya loddigesii × Guarianthe aurantiaca (1962) Stewart Inc.

レリア系
Lc. Imperial Charm = Lc. Pri Pri x Lc. Imperial Wings (2002) Registered by Sato. Orch.
セミアルバ、L. pumila 50%。プリプリは、フォーベシー、インターメディア、フラバといった細弁タイプの血が濃いカトレアです。
一方、インペリアル・ウイングスは、シュロデレー、モッシエ、ドウィアナ、ラビアタ、トリアネーの特徴が表現された広弁・大リップのカトレアです。
その両者の交配で、こじんまりとしたプリプリに少し豪華さが加わった花容となりました
Lc. Imperial Wings ('Noble') = L. pumila x Lc. Stephen-Zuiho (1993) Registered by Sato, M. 夏芽 冬は休み
 Lc.Stephen-Zuiho (Lc.Zuiho x Lc.Stephen Oliver Fouraker)
Lc. Stephen Oliver Fouraker = Lc. Pegi Mayne x C. Enid (1961) Registered by Fouraker, S. (Lines's)
Lc. Zuiho = Lc. Edgar Omura x C. Enid (1984)
Lc. Nice Holiday = Lc. Mari's Song x L. Flavina 1993 'Suntopia' 夏芽
 C. crispata 25.0, L. pumila 25.0 C. intrmdia 12.5, C. mossiaee 9.8, C. walkeriana 7.0, C. loddigsii 5.5, L. purprata 3.7
L. Flavina = L. flava x L. pumila 1902
 Lc. Mari's Song = Lc. Irene Finney x C. Cherry Chip (1992) Registered by Suwada Orchid (Takagi, K.)
Lc. Irene Finney = Lc. Bruno Alberts?@x?@C. J A Carbone (1964) Registered by Hausermann's, C. mossiae39.06%, C. dowiana14.06%, L. purpurata 14.84%
Lc. Pri Pri = L. pumila x Lc. Flirtatious Okami (1992) Registered by Kuroyanagi, T.

ロックレリア系
小型が多く、暑さに弱いものがあります。一部は花弁がラメのように輝きます。
Lc. Love Love ‘Rich’ 冬は休み
Rhyncattleanthe Love-Love Dogashima 1995, Rhyncattleanthe Love Passion × Rhyncattleanthe Love Sound
Blc. Love Sound = L. briegeri x Blc. Bouton D'Or (1987) Registered by Dogashima 夏芽 冬芽 秋芽
L. briegri 50%, C. schroederae 15.6%, Gur. aurantiaca 12.5%, C. dowiana 6.2%, B. digbyana 5.9%,
C. dowiana, B. digbyana;L. briegeriの血を引く山吹色の美花、夏咲など
Rhyncattleanthe Love Passion Dogashima 1990, Rhyncholaeliocattleya William Farrell × Cattlianthe Trick or Treat
Pot.Angel Kiss = Blc. Love Sound x S. coccinea            
Slc.Little Candy ‘Kirara’ = Lc.Sakura Candy x Sl.Little Red Seagull ミニピンク ロックレリア系
 Sophrolaeliocattleya ソフロレリオカトレア リトルキャンディー ‘キララ’
  L. rupestris 37.5%, S. coccina25.0%, L. pumila 12.5%, C. harisoniana 6.25%, C. loddigsii 6.25%, C. trianae 6.25%, Gur. aurantiaca 6.25%
 Sl. Little Red Seagull = Soph. coccinea x L. rupestris (1980) Registered by Seagulls L.O. (O/U).
Lc. Rojo = C. aurantiaca x L. milleri (1965) Registered by Rod McLellan Co. 秋芽 夏芽 秋シース
Lc. Sakura Candy = L. Starry Sky x C. Candy Tuft (1991) Registered by Iwama 夏芽
  L. pumila 25.0%, L. rupestris 25.0%, C. harisoniana 12.5, C. loddigsii 12.59, C. trianae 12.5, Gur. aurantiaca 12.5%
 L. Starry Sky = L. rupestris x L. pumila (1984)
Pot. Love Passion x Blc. Malworth 冬は休み
Pot. Love Passion
L. cinnabaria 20.3%, L. crispata 12.5%, Gur. aurantiaca 12.5%, C. dowiana 8.4%, C. mossia 7.8%, S. coccina 6.8%, L. harpopylla 6.25%
Rhyncattleanthe Love Passion Dogashima 1990 - registered (RHS), Rhyncholaeliocattleya William Farrell × Cattlianthe Trick or Treat

ソフロ系 豪華な花色の元、暑さにやや弱い、春芽の出が遅く夏になりやすい、株が小さく芽ぶきが多く栄養の奪い合いで作落ちしやすい
ミニカトレアで店頭に出回る品種の多くが、ソフロニティス・コクシネアの系統です。朱赤色の導入により豪華な花色が望めるからです。
下の赤色は原種親S.coccinea,arizona、桃色は片親に持つ1/2(以上)、茶色はその子で1/4(以上)を含むものです。
Sc.
Sc. Beaufort = Soph. coccinea x C. luteola (1963) Registered by Casa Luna's  コクシネア1代目
Sc. Cherry Beeチェリー・ビー = C. Cherry Chip x Sc. Beaufort (1994) Registered by Kuroyanagi, T. 夏芽 秋シース
  C. Cherry Chip ( C. Angelwalker x C. intermedia (1/1/1974)
Sc. Fairyland フェアリーランド= C. Candy Tuft x Sc. Beaufort (1990) Registered by Dogashima 秋芽、秋シース 冬シース 夏シース
Sl.
Sl. Layla = L. Starry Sky x Soph. Arizona (2001) Registered by Hotta
Sl. Orpetti = L. pumila x S. coccinea (1901) 花形はプミラ、花色はコクシネア
 L. Starry Sky = L. rupestris x L. pumila (1984)
Soph. Arizona = Soph. brevipedunculata x Soph. coccinea (1983) コクシネア1代目
Sl. Psyche = L. cinnabarina x Soph. coccinea (1902) コクシネア1代目
Sl.Isabella Stoneイザベラ ストーン L. sincoranaxSoph. coccinea 秋芽
Slc.
Slc. Crimson Heart 'Flare'
Slc. Hawaiian Splash = Sl. Psyche x Lc. Mishima Star 夏芽 秋芽 冬蕾 春芽 秋シース

Slc. Hazel Boydヘーゼル・ボイド = Slc. California Apricot x Slc. Jewl Box (1975) 夏芽、秋シース
 Slc. California Apricot = Lc. Pacific Sun 1955 x Soph coccinea (1965)  コクシネア1代目
Slc. Love Castle ラブ・キャッスル・ハピネス= Sl. Psyche x Lc. Jose Dias Castro (1991) ソフロ系、緋紫色
Slc. Lovefort Natsuko Slc. Love Castle × Sc. Beaufort))
Slc. Kagaribi Dawn = Lc. Kagaribi x Slc. Tropic Dawn (1987) Registered by Sagami's 冬芽 秋根 春芽 秋芽
Lc. Tropic Dawn = Slc. Canzac x Slc. Anzac (1965) Registered by B.
Slc. Anzac 12.5% Slc. Canzac 6%
Slc. Miyuki Little Kingソフロレリオカトレヤ ミユキ リトルキングLc. Mini Purple x S. brevipedunculata
Slc.Ruby Love (Lc.Mini Purple x Sl.Psyche) 夏芽
  Sl. Psyche = L. cinnabarina x Soph. coccinea (1902) コクシネア1代目
Slc. (Cattleya) Love Castle Dogashima 1991 - registered (RHS), Cattleya Psyche (1902) (syn. Cattleya Psyche) × Cattleya Jose Dias Castro
C. kabiata28.1%, S. coccinea 25.0%, L. cinnabaria 25.0%, C. dowiana 10.2%, C. percivaliana6.3%, C. warsceviczii2.3%, L. pumilla1.6%, L, purpurata1.6%
Cattleya Jose Dias Castro R.Altenburg 1966 - registered (RHS), Cattleya labiata × Cattleya Sam W. Soysa
Cattleya Sam W. Soysa S.Low 1948 - registered (RHS), Cattleya Gerontius × Cattleya Hyperion
Cattleya Gerontius S.Low 1932 - registered (RHS), Cattleya Nella (1911) × Cattleya Leda (1900),
Cattleya Nella (1911) Veitch 1911 - registered (RHS), Cattleya dominiana × Cattleya labiata
Cattleya Leda (1900) Maron 1900 - registered (RHS), Cattleya dowiana × Cattleya percivaliana
Cattleya Hyperion S.Low 1933 - registered (RHS), Cattleya General Maude × Cattleya Leda (1900)
Cattleya General Maude Charlesworth Ltd. 1917 - registered (RHS), Cattleya Rubens (1903) × Cattleya Hardyana (1896) (syn. Cattleya Hardyana)
Cattleya Rubens (1903) Sanders[St Albans] 1903 - registered (RHS), Cattleya Hardyana (1896) (syn. Cattleya Hardyana) × Cattleya pumila
Cattleya Hardyana Cookson 1896 - registered (RHS), Cattleya dowiana × Cattleya warscewiczii

Slc. Sunrise Doll = Slc. Morning Glow x Slc. Seagulls Torch Song (1989) Registered by Yuhora, T. (Abiru's) 春シース 夏芽
Slc. Morning Glow = Slc. Naomi Kerns x Soph. coccinea (1984)  コクシネア1代目
Slc. Seagulls Torch Song = Sl. Psyche x Slc. Madge Fordyce (1983) 25%
Slc. Mari's Beat 'Passion' BM/JOGA Slc. Mari's Beat = Lc. Mari's Song x Sc. Beaufort (1998) Registered by Kuroyanagi
 Mari's Song = Lc. Irene Finney x C. Cherry Chip
マリズビート パッション
Slc. Mari's Beat 'Passion' BM/JOGA
Slc. Mari's Beat = Lc. Mari's Song x Sc. Beaufort (1998) Registered by Kuroyanagi
Mari's Songが、Lc. Irene Finneyと C. Cherry Chip の子です。
  C. Cherry Chip ( C. Angelwalker x C. intermedia (1/1/1974)
3色スプラッシュ系
Irene Finneyの血が入っている分、少し花が丸く、
花も株も、Sc. Cherry Beeより少し大きめです。


Pot.
ポティナラ
4属の交配、以下の3種はいずれもコクシネアから3代目で花色は無縁、株の大きさは中型に、黄色系が多い
Pot. Free Spirit = Pot. Twentyfour Carat x Sc. Beaufort (1990) Registered by H.&R. Nurs.(Orch. Center) 冬芽 夏芽 秋シース 冬シース
Sc. Beaufort = Soph. coccinea x C. luteola (1963) Registered by Casa Luna's
 Pot. Twentyfour Carat = Pot. Lemon Tree x Blc. Yellow Imp (1983) Registered by Armacost's 双方とも複雑
Pot.Angel Kiss = Blc. Love Sound x S. coccinea  コクシネア1代目
Pot.Love-Love`Richi 'ラブラブ リッチPot. Love Passion x Blc. Love Sound
Pot. Love Passion = Pot. William Farrell x Lc. Trick or Treat (1990)
Pot. Memorial Gold = Blc. Memoria Helen Brown x Sc. Beaufort (1993) 冬シース、冬芽 秋芽
 Blc. Memoria Helen Brown = Blc. Xanthette x Lc. Ann Follis (1967) Registered by Stewart Inc.  双方とも複雑、Blc. Xanthetteは黄色系
Pot. Sweet Sugar = Sc. Beaufort x Blc. Faye Miyamoto (1989) Registered by Sato, M. 冬は休み 夏芽 秋シース
  Blc. Faye Miyamoto = Lc. Amber Glow x Blc. Lleblanche (1975) Registered by Miyamoto's 双方とも複雑、Lc. Amber GlowはC. dowiana高率
Pot. Creation = Pot. Chatoyant x Lc. Orglade's Glow (1992)

ブラサボラ系 高温性で低温に弱い
Bc. Maikai = B. nodosa x C. bowringiana (1944) Registered by Hirose 夏芽 秋シース
Bl. Morning Glory = B. nodosa x L. purpurata (1958)
Eyv.Arubiana‘Fine Friend’(エンシボラ.アルビアナ‘ファイン フレンド’) Brassavola nodosa x Encyclia cordigera 1950 (Bepi.)
B.digbyanaはリンコレリアに分類替え
B. digbyanaは秋芽、春夏咲、低温期に大きくする必要、冬の高温
Blc. Ports of Paradise = Blc. Fortune x B. digbyana (1970)

リトル・トシエ スワン
(Blc.) Rlc. リトル トシエ Little Toshie (Rlc.Toshie Aoki x C. Beaufort) Nuuanu Orch. 1994年登録(Orchid Center 交配)
Rhyncholaeliocattleya Toshie Aoki A.Tharp 1980 - registered (RHS)
C. dowiana 65.2%, C. tenebrosa 7.8%, C. bicolor 5.9%, B. digbyana 4.7%, C. quadricolor 3.1%, C. warscewiczii 3.1%, L. ururata 1.6%, L.cinnabaria1.6%など
Rhyncholaeliocattleya Faye Miyamoto × Rhyncholaeliocattleya Waianae Flare (01/01/1980)
 Rhyncholaeliocattleya Faye Miyamoto Miyamoto 1975 - registered (RHS), Cattleya Amber Glow × Rhyncholaeliocattleya Lleblanche
Cattleya Amber Glow McDade 1952 - registered (RHS), Cattleya Derna × Cattleya Anne Walker
Rhyncholaeliocattleya Lleblanche Miyamoto 1975 - registered (RHS)
Rhyncholaeliocattleya Llewellyn × Rhyncholaeliocattleya Blanche Okamoto
Cattleya Derna Black & Flory 1941 - registered (RHS), Cattleya Nugget × Cattleya dowiana
セミイエロー系品種 Rlc. Faye Miyamoto と、覆輪系品種 Rlc. Waianae Flare との交配

エピカトレア
カトレイケア・ネトラシリ・ファイングリーン. 別名 エピカトレア・ネトラシリ・ファイングリーン. 異名:Epc. Netrasiri Fine-Green 夏芽 秋シース
Cattleychea Netrasiri Fine-Green (= Epicattleya Netrasiri Fine-Green).“ ピュア・カラー Pure Color ”
花の幅は約6.3cm、緑色弁、リップ白色で先端部に紅紫色を彩る、清楚で可愛らしい小型カトレヤ。花期は主に春〜初夏、不定期にも開花します。栽培は容易。
 Epc. Netrasiri Fine-Green = C. Baby Kay x Epc. Vienna Woods (1984) Registered by Suraang Kool, K. (Netrasiri, V.)
C. Baby Kay= C. bicolor x C. luteola 1963
Epc. Vienna Woods= C. guttata x Epi. mariae 1961
Encyclia mariae [Ames] Hoenhe 1952; *Epidendrum mariae Ames 1937; Prosthechea mariae (Ames) W.E.Higgins 1997 publ. 1998 自生地メキシコ. 花期 夏
サイアムジェイド・タイニー Epicattleya Siam Jade 'Tinny' BM/NIOS (C. Penny Kuroda x Epc. Vienna Woods) 春シース
エピ・マリエxレリア・テネブロッサ

スプラッシュ


プチプチキャンディー茜
'CattlanthePetitpetitCandy'Akane'属間交配種 カトランセ属Cattlantheカトレア属xグアリアンセ属CattleyaxGuarianthe

初めてのミニカトレア・ミニカトレアの始め方・レシピ2014年版
上記種の以前の経過
2014年経過詳細
2013年経過
2012、2011年
2010年開花カレンダー
2009-10年花期別


種類ごとの経過

付:ミニカトレアの主な系統と種類
ミニカトレア図鑑
開花記録を載せた種類の解説

旧版
1 初めに
枯れる理由と枯らさない方法
咲かない理由と咲かせる方法
2 開花可能株の選び方
3 ミニカトレア学園
4段階で多くの種類が自然に毎年咲くようになります
(1)初めてのミニカトレア・枯らさない育て方(小学校)
(2)新芽を大きくする・咲かせる体力をつける基本栽培法(中学校)
(3)蕾の着く大株作り(高校)
(4)蕾の咲く世話(冬の高温など・大学)
ミニカトレア合格生のノート
開花カレンダー
性質と基本的な世話
病気と害虫(注意事項)
5 咲かない理由
6 段階別開花記録−ミニカトレアの咲かせ方
不定期咲
冬咲き
秋咲
春咲き
夏咲
開花日記(洋ランカレンダー)
開花処理(大学院)

洋ラン学園式
ミニカトレアの育て方と咲かせ方(要約)
ミニカトレアはコチョウランに次いで多く出回ります。
慣れない内は直ぐに枯れたり、年々株が貧弱になって中々咲かなかったりします。
売られている株の中には温室でだけ要約咲かせられるようになったばかりの小さな苗のことがあります。
一般に小さな苗は、抵抗力が弱く、大きな株より病気になったり枯れたりしやすいです。
洋ラン学園では苗と衣食住の四原則に従って育てると、
経験のない人でもこれまでの「趣味の園芸」の方法に比べて育てやすく咲きやすいです。
1 洋ラン学園の咲かせるための苗と衣食住の四原則
1 有望株の入手(苗)
2 根を薄着の植え方(衣=植え方)
3 保湿の水やり(食=水やり)
4 季節ごとの引越・日除け雨除け霜除け(住=置き場所)
(+夏は雨季・生長期・夏知らず、冬は暖季・冬知らずでふるさと再現)
で、多くの蘭が枯れずに咲きます。


2 初めてのミニカトレア-広口ペットボトルに引っ越すと根腐れが少なくなります。(幼稚園)
洋ランが最も多く出回るのは冬です。
しかし、冬は洋ランが最も根腐れしやすく、始めるには危険な時期です。
特にミニカトレアはミズゴケで素焼鉢などに植えられていることが多いです。
これは、もう一つの代表的植え方であるプラスチック鉢にバークで植えられている場合に比べて、ずっと根腐れしやすいです。
根腐れは低温で鉢の中が長期間濡れている時に置きます。
ミズゴケ植えは低温になるほど乾きが遅くなる性質があります。
冬の根腐れを予防するには、鉢から抜いて広口のペットボトルに移すと良いのです。
ミズゴケの根鉢の回りが広く開いているため早く乾きます。


洋ラン栽培の最大の問題「根腐れ」の防ぎ方
慣れてきたら、洋ラン学園式の「浅広・底穴鉢・鹿沼土植え」
3 育て方(中学)
野生のランは密林の樹木の枝に根をむき出しにして着生しています。
従って植木鉢に植えると根は腐りやすくなります。
鉢を浅くして植込み材料の層を薄くし、底が穴だらけで空気が通りやすくすると、根はむき出しに近づくため、乾きが早くなることとあいまって根腐れが激減します。
ミズゴケやバークは、水やり直後は空気を通しません。また、植えた直後は良いのですが、1-2年すると劣化して隙間が無くなるため根腐れしやすくなります。
鹿沼土はそのようなことが無いため年を経ても根腐れしやすくなることが少ないのです。
 
オンシジウムを、透明軟質ポリポット中芯・底板入り・横穴鹿沼土植えから、浅広底穴鉢鹿沼土植えに植替え

洋ランの大半は大きく育てるだけで咲く-水切れが障害
洋ランの栽培所はグループごとに出ていて、咲かせるのは簡単でないように思われます。
実際、これまでの「趣味の園芸」の方法で育てていると経験を積むまでは、枯れたり、咲かなかったりが普通です。
また、色々なことをやらねばならず、色々なことがタブーとされています。
しかし、咲かないのは育て方よりも、苗が小さかったり、根腐れを恐れて小さな鉢に植えて水やりも最小限しているためのことが多いです。
洋ラン学園では「根腐れは植え方で防ぎ」、大きな鉢に植えて、雨任せで水切れさせないようにして、夏もぐんぐん生長させる方法で、花が咲きます。
咲かせ方-年期-半年型
4 咲かせ方(高校)
洋ランの複茎種の多くは、毎年子芽を出して咲きます。
ところが、カトレヤを含む一部のグループは、半年ごとに世代交代します。
従って新芽が出てから咲くまでに半年以下しかないことが多いのです。
そのため、特に冬の期間に当たると生育が不十分で脇芽が小さくなってしまいます。
そうすると咲かないばかりでなく、次に出る芽はもっと小さくなる悪循環で、株がどんどん小さくなり咲かなくなってしまいます。
ミニカトレアの中にも一年型の種類があり、作落ちしにくいです。
半年型については、生長期に高温ンを心がけ、水切れさせずに大きく育てることが重要です。

ブラジル産の小型レリアはカトレアの一般管理方法をそのまま適応すると失敗することがある。プミラの成長サイクルは、夏に新芽を伸ばし始めて秋に開花するのが基本サイクルです。新根は開花前後から伸び始めますので、冬から春にかけて最も根の活動が活発になるようです。従って、水遣りは成長サイクルに合わせて、新芽が出る夏から秋に多く与えてバルブの成長を促し花が終わって根が伸び出してからは、やや控えめに水を与えて根が良く伸びるようにして、バルブを太らせますバルブが完成した後の春から夏も乾かしギミに管理して根の充実をはかるのが良い。プミラの自生地は冬でも湿度が高く、夜になって冷え込むと霧が立ちこめる環境だそうです。プミラは冬でも夜間になるとびっしょりと濡れ、昼間になるとカラカラに乾くことを繰り返しているので、それを再現すれば良いそうです。というわけで、冬から春の水遣りのポイントは、夜間に株全体が濡れるように霧をかけ、昼間は乾燥させることにあります。この時、コンポストの中までグショグショになるほど与えないのがコツだそうです。夜はじっとり濡れて、昼はしっかり乾くことの繰り返しがバルブを太くし、根を充実させるのだそうです。(以上ニューオーキッドNo.98 p.34の記事より)  ただし、私が育てているプミラは春から夏にかけても新バルブを成長させましたので、春から夏の管理はその時の株の状態に応じて適宜調節する必要がありそうです。冬場の水遣り方法、これは是非とも参考にされたい事項だと思います。Abiko orchidsさんから転載・抜粋させていただきました。

2019年版
初めに
有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し、大株作り。
昨年は下記のように進めました。色々な種類で「枯らさずに1年後に咲かせる」あできました。
今年もこれまでの集大成で、上記のような基本的やり方の例を紹介していきます。日陰のある庭に移動したので、「日焼けの防止」と「夏は雨季」ができます。2018/08/23
そこで今年は年の初めからなるべく連続して経過を示したいと思います。2019/01/27
二季咲きについて両方の例を示す、大株への経過などです。
新しい大株の経過の記録です。
大株からの出発、このごろは大きな群生株が売られるようになりました。また洋ラン学園ではこれまでは入手した苗を植え替えや株分けをしたり鹿沼土への重ね着鉢増しを1年ほど経ってからすることが多く、それまでに乾燥やミズゴケの腐れなどで作落ちしてしまうことがあったので、昨年からはなるべく早くに鉢増しすることにしているのでその例を増やします。丈夫で咲き易かったり、花が大輪のような魅力的な種類を取り上げます。
Lc. インペリアル・ウイングス、Lc. インペリアル・チャーム、Lc.ナイス・ホリデイ、lc.サクラ・キャンデイ、 Sc. フェアリーランド、Slc. ラブ・キャッスル、Slc. マリズ・ビート、blc. Pot. メモリアル・ゴールド、eyv. アルビアナ
株分け、株が古く大きくなって鉢からはみ出したので植え替えようとしたらほぼ自然に株が分かれました。 pot. メモリアル・ゴールド・キャナリー
(別ページ)

2018年
初めに
有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し、大株作り。
今年もこれまでの集大成で、上記のような基本的やり方の例を紹介していきます。
日陰のある庭に移動したので、「日焼けの防止」と「夏は雨季」ができます。2018/08/23
新株と、準新株の2019年までの経過の記録です。
2018年版掲載種類リスト、別ページ
Lc. コスモアロハ
Lc. ナイスホリデイ サントピア
Lc.スター・ピンク

Sc. チェリー・ビー’フェアリー'
Sc. Fairyland フェアリーランド
Sc. ラブキャッスル・ハピネス
Sc. ラブ・ヒーロー・カズコ

Sl. イサベラ・ストーン

Slc. マリズ・ビート Mari's Beat
Slc. リトル・キャンディー・キララ

Pot. メモリアル・ゴールド・ジャナリー
Pot. ラブ・ラブ・リッチ



新苗、直ぐに鹿沼土で重ね着鉢増し
2018年↓
8月後半
コスモ・アロハの開花
植込みや塀の陰で真昼などの直射日光を避けてきた苗が知らないうちに咲いていました。
コスモ・アロハはほぼ1年型で、半年型に比べて新芽の大きくなる機関が十分あるため、作落ちしにくく丈夫で咲きやすく、ミニカトレアの中では、最も育てやすく咲かせやすい種類です。
いわゆる不定期咲きで通常は冬に咲くことが多いですが、今回は2鉢とも夏に咲きました。
ワルケリアナやミニパープルの、半年型・不定期咲(新芽が出ると直ちに未熟なうちに咲く)の性質を発揮しています。
花は親のミニパープルに似ていますが、もっと丈夫で大型になり、咲きやすいです。
Lc. Cosmo-Aloha = Lc. Mini Purple x Lc. Angel Love (1997) Registered by Kokusai 冬は休み 夏芽 秋芽
Lc. Mini Purple = L. pumila x C. walkeriana (1965) Registered by Yamada, Rev. M. ワルケリアナ1代目 夏芽 夏蕾 秋芽 秋シース 秋蕾

夏咲の例、2015-16年など、いつ芽が出たか記録がありません。
水が十分だと半年型のように夏近くにも芽が出て未熟で咲くようです(シース無しか?)。

株#9#10
株#8株#9株#10



株#14株#15株#16



2015, p.132016
2016, p.2520172018



2016, p.1620172018



丈バルブ高幅丈バルブ高幅
丈バルブ高幅丈バルブ高幅花梗
丈バルブ高幅丈バルブ高幅花梗
3















3.521, 10,1.1














4















4.5















5















5.5















6















6.5









2018




7










22,8.5,0.9



7.5















8



2018年










8.5



15,6,124.50.84
26, 12,0.7皺
16.580.74
9
19, 9, 1.25













9.5















10















10.5















11















11.5


23,11.5、1











12















12.5















1















1.5















2















2.5



































































夏芽、冬咲の例、2010年、p.8

株#8#9






2010バルブ高











4







4.5







5







5.5







6







6.52






75






7.5132





8173.5





8.523






9







9.5







10







10.5
6





11







11.5







12
8.5





12.5







1
12
1



1.5
17101


2
20





2.5
19130.9
































2016-2017年
初めに
有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し、大株作り。
今年はこれまでの集大成で、上記のような基本的やり方の例を紹介していきます。
2016年の後半に入手して植え替えていない鉢を含めます。
大株作りは古くからの株の例を示します。
2017年の経過 

新苗、直ぐに鹿沼土で重ね着鉢増し
2017年↓
2月後半
新苗の入手有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し
今回の苗は小さめでミズゴケで素焼き鉢に植えられています。
Pot. スイートシュガーハッピーフィールド

Sc. チェリービー フェアリー

Slc. マリズビート ウインタームーン

Slc. リトルキャンデキー キララ ロックレリア系

種不詳オレンジ花

Sc. チェリービー フェアリー

Sl. イザベラストーン

ロックレリア系 Lc. ラブラブリッチ 丈は低いが蕾付きが2株、シース付きが3株の有望株、多花性

2月前半
新苗の入手有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し
Sl. オルペティ

Lc. ラブラブリッチ


1月前半
新苗の入手有望株(大型種大株)、冬知らず、入手してすぐの鹿沼土重ね着鉢増し
2017/01/08 Lc. ミニパープル・セルレア

以下はすぐに浅広底穴鉢に鹿沼土で重ね着鉢増しにしました。
Lc. コスモアロハ

Slc. ミユキリトルキング

Lc. サクラキャンディー フリーダム
半多花性のミディカトレヤで、良くできると1花茎に7〜8輪着く多花性種。花の幅は約8cm、明るい桃紅色。冬〜春が多いが、秋にも咲く。


2017年↑


2016年↓
12月後半
新苗の入手
今回の苗は小さめでミズゴケで素焼き鉢に植えられています。

11月前半
新苗の入手
Lc. スターピンク

Lc. コスモアロハ

8月前半
新苗の入手
Lc. コスモアロハ


6月前半
新苗の入手
Lc. ナイスホリデイ サントピア

Sc. フェアリーランド ポポ

Sc. フェアリーランド ハラダ

2017年↑

古苗、大株作り


2016年
新苗の始め方を別ページで詳しく紹介します。
この表紙ページで紹介している代表種のその後を紹介します。


2015年
新苗の始め方を別ページで詳しく紹介します。
この表紙ページで紹介している代表種のその後を紹介します。


2013年
浅広・底穴鉢・横根・鹿沼土植えを本格化します。

初めに
これまでは、透明ポリポットに芯入り植えを基本にしてきましたが、深鉢のため乾きが遅いです。そこで、今年は、「浅広鉢に薄植え」を本格化することにします。
自生している蘭は、主に樹木に着生していて、根は木の枝を這っています。つまり、下側は密着し、上側はむき出しなのです。
湿度の足りない家庭では、その通りでは根が乾きすぎます。そうかといって、普通の鉢植えにすると根腐れします。
薄い植え込み材料の中に根を横に伸ばして、表面は乾かないように少し覆う」、「浅広鉢に薄植え」が、自生状態に近く、根腐れも乾燥も防ぎやすいと思われます。




芽・バルブ・シースの出るj期と開花期の実績のまとめ
カトレヤ(洋ラン)は、種類によって開花時期が決まっています。
開花と前後して開花株の根元から新芽が出て、高温の雨季にぐんぐん丈が伸び、親の丈に近くなると
茎が太ってバルブ(偽球茎)になり、それと前後して頂点の葉の間からシースが出てきます。
そして開花期に向かってシースの中に蕾ができて、大きくなるとシースから顔を出して咲きます。
開花に十分な大きさがあって、気候が通常通りであれば、毎年ほぼ同じサイクルになります。
前に咲いた時の記録があると、株の大きさや節目の時期をそれと比べることにより、順調に育っているか、期待通り咲くかの検討が着きます。
以前と変わっていれば何か問題がありそうです。
洋ラン学園では殆どのグループの代表的な種類について、同じ鉢の生育の経過を数年にわたって詳しく調べ記録しています。
同じ種類や同じグループの結果が参考になります。


新芽新根バルブシース花茎開花開花・蕾付き株の入手休眠

9前クリエイション夏、コスモアロハ、ドリスアンドバイロン冬、


チェリーソング蕾、ミニパープル蕾、ドリスアンドバイロン冬シ、フェアリーランドポポシ、ラブキャッスルシ、ルビーエース蕾、



9後ラブノット、コスモアロハ、フリースピリットカーメラ、ラブキャッスル、


ヘーゼルボイドシ、
3ミニカト・6オンシ・8ジゴニシア・11デンファレ・一石斛

10前コスモアロハ、ルビーエース、ラブサウンド、


サンライズドール、
1シンビ・3カトレヤ・4ミニコチョウ・4コチョウ・6オンシ・6ミニオンシ・6ミルトニア・6ミルトニジウム・二風蘭・

10後



フェアリーランドポポ、フリースピリットカーメラシ、
1シンビ・3ミニカト・3カトレヤ・4ミニコチョウ・4コチョウ・6ミルトニア・11デンファレ・
晩秋11前カガリビドーン、


チェリーソング、ヘーゼルボイドシ、ラブキャッスルシ、
1シンビ・3ミニカト・3カトレヤ・5パフィオ・6ミニオンシ・

11後フリースピリットカーメラ、




3ミニカト・3カトレy・5パフィオ・6ミニオンシ・13バンダ
冬芽12前フリースピリット


ラブノット蕾
1シンビ・3kトレヤ・4ミニコチョウ・4コチョウ・6ミニオンシ・

12後メモリアルゴールドキャナリー、




1シンビ・4ミニコチョウ・5パフィオ・

1前ラブキャッスル、クリエイション夏、


ミニパープル蕾、ラブキャッスル蕾
1シンビ・3ミニカト・4ミニコチョウ・5パフィオ・6ミニオンシ・8ジゴパプティシア13バンダ・15デンキラ・16マキシ・

1後ラブサウンドパチパチ、ラブキャッスル、


コスモアロハ蕾、ロホ蕾
1シンビ・2デンドロ・3ミニカト・4ミニコチョウ・5パフィオ・6ミニオンシ・6コルムナラ・9セロジネ・10ミニバンダ・11デンファレ・15デンキラ

2前ロホxプミラ



ロホ、
1シンビ・2デンドロ・3ミニカト・4ミニコチョウ・5パフィオ・6オンシ・6コルムナラ・6ミニオンシ・7エピデン・8ジゴペタ・9セロジネ・11デンファレ・12大明石斛・15デンキラ・16マキシ・一石斛・

2後キャンディータフト




1デンドロ・3ミニカト・7エピデン・4ミニコチョウ・5パフィオ・三春蘭・四エビネ・
早春
低温
3前





3ミニカト・4ミニコチョウ・4コチョウ・5パフィオ・6ミニオンシ・6ビーララ・7エピデン・11フォーミ・15デンキラ・五報歳蘭

3後





2デンドロ・2デンドロ下垂・3ミニカト・4ミニコチョウ・5パフィオ・6ビーララ・15デンキラ・

4前





2デンドロ・3ミニカト・3カトレヤ・4ミニコチョウ・4コチョウ・6ビーララ・三春蘭・

4後クリエイション、




3ミニカト・3カトレヤ・4ミニコチョウ・5パフィオ・12スペキン・

中温
5前チェリーソング、ロホxプミラ、




3カトレヤ・4ミニコチョウ・一石斛

5後 クリエイション、
サンライズドール、





2デンドロ・5パフィオ・2デンドロ下垂種・7エピデン・










6前 カガリビドーン、クリエイション、チェリーソング、ラブノット、
フリースピリットラナ、メモリアルゴールドリトルギアンテ、モーニンググロウヒトミ、





1デンドロ・3ミニカト・4ミニコチョウ・7エフピデン・11フォーミ・13バンダ・

6後 コスモアロハ、フェアリーランドポポ、フリースピリットカーメラ、ヘーゼルボイド、ミニパープル、ラブキャッスルハピネス、
カガリビドーン、サンライズドールアエカビーナス、スイートシュガー、ソフロレリアレイラ、フェアリーランドポポ、ヘーゼルボイドコシオサンフロラ、ミニパープル、ラブサオウンドパチパチ、ルビーラブ、





4ミニコチョウ・4コチョウ・3ミニカト・5パフィオ・6オンシ・10ミニバンダ・11デンファレ・11フォーミ・13バンダ・14グラマト・

7前 スイートシュガー、チェリーソング、ワルケリンター、
インペリアルウイング、エンジェルキス、クリムゾンハートフレア、ソフロレリアレイラ、チェリーソングアルバ、ヘーゼルボイド、ミユキリトルキング、ラブキャッスルハピネス、リトルトシエイエローローズ、


キャンディータフト、クリエイション、ラブキャッスル、

3カトレヤ・4ミニコチョウ・4コチョウ・10ミニバンダ・14グラマト・二風蘭・コスモアロハ、カトリアンセドリスアンドバイロン、ナイスホリデイサントピア、ネトラシリファイングリーン、フリースピリット、ミニパープル、ラブノット、リトルトシエスワン、ルビーエース、

7後クリエイション、ハワイアンスプラッシュ、ラブノット、


クリエイション、
4ミニコチョウ・4コチョウ・8ジゴニシア・二風蘭

8前ミニパープル、



クリエイション、チェリーソング、3ミニカト・3カトレヤ・4ミニコチョウ・5パフィオ・6オンシ・10ミニバンダ・11デンファレ・14グラマト・

8後サンライズドール、



ロホxプミラ、4ミニコチョウ・4コチョウ・5フラグミ・10ミニバンダ・11デンファレ・


2013年新苗の開花カレンダー
洋ラン学園では大型・中型・小型に分けています。大きいほど丈夫で生長旺盛で咲きやすいです。

草丈2015<10
バルブ長107<5
バルブ太1.510.7


芽の出方
新芽は普通、開花中の最も新しい株の根元から出ます。
しかし、中には、根元から2本出たり、花の咲いていない古い株から出ることもあります。
グループ




レリオカトレア









ソフロ

ポティナラ

大きさ














中/大

種類




ミニパープル
セルレア









ヘーゼルボイド
コシオサンフロラ
モーニング・グロー・ヒトミ
フェアリーランド
ポポ
フェアリー・ランド・アン

鉢#















#1#2



入手





















入手時大きさ














バルブ9本
2分岐
バルブ8本
開花株#7丈23
バルブ10x1.5
葉16.35x4cm

バルブ9本
分岐
開花株丈20バルブ7x1葉12x2.8cm
バルブ4本
株#4丈曲り10.5x1.4cm葉13x3.5cm


株#




#8









#9#9#52#5






2013









2013




1





















2





















3





















4





















5





















6





















7




前半夏新芽2x0.4cm









前半夏新芽
丈4.5x1.1
前半夏新芽
丈6.5x1.1
夏新芽2.5x0.7cm 前半夏新芽丈5x1cm
系2cm鹿沼土に植替え


8




後半夏芽丈曲り10バルブ内2.5x0.8
葉7.5x1.2V
蕾1.8cm2x0.7









末新芽丈9x0.8cm葉2.5V末丈13幅上1.1 末丈18
バルブ内7x0.8
葉11x1.2半
後半丈15x1.3
葉7.5x2V
末丈16.5cmバルブ内6.5x0.7cm
葉11.5x3V,10x2.5V


9





















10




夏芽丈11バルブ4.5x1
葉8.5x2V









前半丈曲2バルブ内3x0.8葉曲り8x1.9シース3x0.8 前半丈15.5
バルブ内6x0.8
葉10.5x1.3半
シース3.5cm
前半丈20
バルブ8.5x0.8
葉12x2.3V
シース6cm
前半丈19.5バルブ8.5x1
葉11.5x3cmシース5.5x1.2cm



11














後半丈曲り13.52バルブ5.5x1.1葉曲り10x1.9シース4





12





































2014





1














丈曲2バルブ6x1.2x1.1葉曲り9x2Vシース4蕾1.5cm





2





















3





















































































































生長と開花の経過の例
同じ株を数年にわたって育てた経過の例です。
1 ミディー・大型・太茎
2 ミディー中型・細茎・群生タイプ・黄色系など
3 ミニ・小型(倭性原種・ワルケリアナ・コクシネア系など)


1 ミディー・大型
下記の種類は草丈約20cmバルブ長10cm太さ1cm余りと大型で、丈夫で生長旺盛で咲きやすいです。

キャンディー・タフト
C. Candy Tuft = C. Loddiaca x C. Dubiosa (1970) Registered by Thomdel Coll, 原種間交配から2代目
                    ┌ C. loddigesii (ロディゲシー系、ブラジル、)
         ┌ C. Loddiaca ┤
         │      1962 └ C. aurantiaca (Guarianthe、ボーリンギアナ系、春咲)
C. Candy Tuft ┤
      1970 │        ┌ C. harrisoniana (ロディゲシー系、ブラジル)
         └ C. Dubiosa ┤
               1890 └ C. trianaei (ラビアタ系、コロンビア、冬咲)

原種同士の交配種であるプライマリ種同士を交配した種類で、原種4種からなります。
入手してからずっと室内で育てました。
「半年型」で半年足らずで次の芽が出て、作落ちすることなく、後の株ほど草丈もバルブも大きくなり、ついに1年半後に再び咲きました。
グラフの夏芽の途中の低い点はバルブの長さを表しています。
丈夫で生長旺盛な種類です。売られている株は本来の大きさより小さいです。花付きはあまり良くないのかもしれません。
花が咲いてから一つ前の株から脇芽が出て分岐しました。
2014年11月前半
春芽は大きくなりましたが、まだシースが出ません。珍しく秋新芽が出てきました。芽の出る季節がほぼ1年中に渡っています。



Lc.コスモ・アロハ
Lc. Mini Purple x Lc. Angel Love
丈夫で育てやすく咲きやすい方です。
草丈は20cm前後、バルブは長さ約10cm太さは1cm以上です。
典型的な一年型で、新しい株から夏に脇芽が出て、冬に蕾が出て咲きます。
やや季節を外れることもあります。



不定期咲 
ポティナラ ルビー・エース
Ruby Ace 'Abe' (Lc. Mini Purple x Pot. Waianae Comet)


2009年9月入手
バルブは長さ約10cm太さ1cm余りでほぼミディー・太茎です。
半年型ですが、強健で生長旺盛で良く咲きます。
古株からは芽が出ないので、分岐せず1列に伸びていきます。
夏/秋芽と、冬/春芽・夏育ちは育ち方が違うようです。


経過表作成2019/03/20
株No
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12




52010草丈

















25918


24









バルブ長

























9.5








シース
























6
7





6
草丈


0.8
251013.5212324.525
26


















7
草丈














0.522.5
15212424
25










バルブ長


















基幅1.4
1.4
9.5(1.4)










シース



















17











81108草丈




















0.8











8'1201草丈0.5
1.7
2.8

1.73.5






16

19













91207草丈


















2
13
2324
262730




'
バルブ長






















869

9.51010



























0.9
0.81.0
1.11.11.2




10
草丈



































バルブ長



































シース



































草丈



































バルブ長



































シース



































草丈



































バルブ長



































シース



































草丈



































バルブ長



































シース


































2015年
9月後半
開花、幅10cm近くの大輪で濃色。蕾の一つは枯れました。根元には太い気根が多数出ています。
開花時期にはかなり幅があります。

9月前半
バルブが大きくなり、花更の上にが大きくなっています。


2014年
8月後半
植替え

 

 

3月前半
開花
  


ロホ
ミニとは分類されていませんが、小型です。
割に丈夫で、咲きやすい方です。
大型株が有望です。
開花株を春に入手したら、新芽から夏にシースがでtきました。
2015年新株
9月初め
開花株と、その前の株から新芽が出て、分岐しました。
大きい方は葉が完全に開いてシースも基から見えています。
古株から出た方はまだバルブがシースに隠れていてシースも基は葉に隠れています。


不定期咲 
ポティナラ チェリーソングアルバ
C. Candy Tuft x C. walkeriana

2009年9月、2011年2月入手
白花の代表種と言えるでしょう
半年型ですが、強健で生長旺盛で良く咲きます。
草丈約20cm、バルブ長さ約10cm太さ1.5cmまでです。
開花株が出回るのは冬が多く夏にもあります。
古株からは芽が出ないので、分岐せず1列に伸びていきます。芽が季節を問わず出ますが、冬芽と春芽は咲かず次に出る夏芽が咲くことが多いようです。


2015年

10月初め
春新芽は大きくなりましたが花が咲きませんでした。夏に出て急に大きくなる方が咲きやすいようです。
秋新芽が出てきました。

8月後半
昨年は夏芽が出ないで、今年の春に古株の方から脇芽が出ました。バルブは太いですがやや短く、花芽はまだ不確かです。

Slc.ラブ・キャッスル'ハピネス'?

流通が多く丈夫な中では赤色系の代表種と言えるでしょう。
草丈は約20cm、バルブはやや小ぶりですが丈夫で咲きやすいです。
半年型で、主に春芽が秋に咲きます。




中型
中背・やや細茎
大型種よりやや背が低く草丈20cm足らずで、バルブが長さ10cm未満・太さ1cm未満とやや細く、どんどん子を出して群生するタイプです。
倭性のカトレヤ・ワルケリアナかソフロニティス・コクシネアの孫(ビューフォートの子)が多いです。
生産し易いのか多く売られていますが、育ててみると意外に咲きにくいです。
Slc.ハワイアン・スプラッシュ’レア’
 
2011年2月 2012年2月
大型種に比べると一回り小さく、バルブが細めです。


Slc.ヘーゼルボイドコシオサンフロラ
Lc. Mini Purple x Lc. Angel Love
やや小ぶりです。

ソフロカトレア フェアリーランド・'アン'
Sc.Fairy Land 'Ann'
フェアリーランドは、'ポポー'という黄花が最も多く売られているようですが、やや華奢です。
'アン'は大柄な方で、咲きやすいようです。
バルブは細めです。


リトルキャンディーキララ
開花中の有望株。2株目も開花。
新芽がさらに2本生長中




ミディー・細茎群生種
黄花系のスイートシュガーやフェアリーランド・ポポーなどは、大型の太茎種に比べると草丈がやや小さくバルブが細く群生し、咲きにくいです。

種類不明

Pメモリアル・ゴールド キャナリー
沢山開花株が売られていますが、半年型で方々から脇芽が出て、それぞれが小株になりやすく、咲きにくい方です。



ミニ・小型種
ミニ・パープルはミニカトレアの代表種ですが咲きやすくはありません。矮性のカトレア・ワルケリアナの子です。同類のラブノットの方が大きいですが、代表的な大型種ほどには咲きません。
元々小型で、売られている株も若くて小さめです。
そのせいか、新芽は親の大きさまで育ちにくく、咲きにくくなっています。
半年型で生長期間が短い、新芽が段々高くついて、根が植込み材料に届かないと言った問題もあります。
矮性質ソフロニティス・コクシネアの子も同様です。
Lc. ミニ・パープル09#1
L. pumila x C. walkeriana

2015年3月入手株、7株立ち1年半後に開花
売られているミニパープルは大抵丈も葉もバルブも小さくて細く薄いです。また株数が少ないです。
このような鉢を経験が十分でない人が育てても年々小さくなるばかりで咲かないことが多いです。
この鉢は開花株が最初の株から6番目で全体的に太くどっしりしていて、葉も厚いです。花も2輪咲いていました。
花後に鹿沼土に植え直し、新芽がなかなか出ませんでしたが、翌年の夏に芽が大きくなってすぐに次の芽が出て9月終わりに咲きました。
夏は雨ざらしにしています。
親株が大きくて夏芽が初秋咲
無名
濃暗紫桃、リップ濃暗赤紫
大株
2016年↓

9月後半
から開花
新芽丈10cmバルブシース内高さ3.9cm幅0.75cm、葉1枚長7.3cm幅2.1cmV、花茎2.2cm花更3.5cm

9月前半
新芽丈6.5cm幅0.6cmバルブまだ

8月前半
新芽丈3cm幅0.6cm

7月前半
冬か春芽の新芽#8が急に大きくなって丈14cmバルブも大きくなり丈6.8cm、新芽の兆し
半年以上次の芽が出ていません。
2016年↑

2015年↓

3月入手
開花株#6、草丈11cmバルブ光.5cm幅1.1cm
脇芽もほぼ生長、最終丈13.5cmバルブ高5..3cm幅1.5cm作上がり

  
開花株入手
2015年↑
2009年入手株
  

沢山売られていますが、小型で半年型のため、作落ちしやすく咲きにくい傾向があります。
洋ラン学園の安全植えにして、水を切らさず大きく育てると咲きます。
シースが出来ずに蕾が直接出てくることが多いです。
特に水をやると急に蕾が出てきたり大きくなったりします。
秋の芽は急に大きくなって蕾が出てくることがあります。




ワルケリンター

ワルケリンター 休眠期間が長い、半年毎に芽が出ることもありますが出ないこともあります。

2014年
8月前半
鉢#12-1

鉢#12-2


旧株
当初草丈16cmバルブ7本長9cm p12
植え替えせずに1年育てて左2012年2月、新芽からシースなしで出た蕾を、水切れで枯らしてしまいました。
中:12年10月、新芽2本、バルブは皺がよったままです。
  
左:入手したままで2年近く植え替えせず、根腐れ気味、新根も出ていません。
右:逆さペットボトル植えにすると根が空気に触れ、吸水も十分になります
新芽草丈6cmバルブ3.5cm 
新芽は小さくやせてしまっています。


2012年2月

始め方の例
2012年2月新株
冬開花中に透明深ポリポット鹿沼土重ね着鉢増し
ミズゴケ植えの上にモスバークを重ね着されています。モスバークのみ取り去り、新しい根をむき出しにしました。
  

透明軟質ポリポットの底に鹿沼土を敷き、苗を入れ周りに鹿沼土を流し込みます。根元が高くなっているため露出しています。
  

ラブノット
 

やや作落ちしやすく咲かせにくい種類
Epc. Netrasiri Fine-Green エピカトレア ネトラシリ ファイングリーン
(C.Baby Kay×Epc.Vienna Woods)
C. Baby Kay = C. bicolor×C. luteola
Epc.Vienna Woods = C. guttata×Epi. mariae
参考、yorantaroさんから
夏・冬咲
家庭で、温室なしでは、秋に芽が出て、冬も少しずつ生長、春にシースが出て、夏の初めに開花
秋芽では生育期間が不足して作落ちしやすい
冬の終わりから温度を高目にして生長を促進すると夏の初めに芽が出る





ミニカトレア図鑑←リンク先


参考書
カラ:保育社カラーブックス「カトレヤ」1983¥には小型のカトレヤの項があり、代表的な交配親である矮性原種が列挙されています。
入門:主婦の友・決定版・失敗しない洋ラン入門2002のミニ・洋ラン/ミニ・カトレヤの仲間の項では、下線(追加は青)の原種が挙げられています。
図解:図解 洋ランの栽培1981では、これらの原種の属する属ごとの特徴と栽培の注意が詳しく述べられています。
園芸:最新園芸教室 ミニ洋ラン1995&では、多くの種類、主に原種が紹介されています。
保育社カラーブックス「カトレヤ」¥では花色や花の形で、分けられています。ミニカトレアにもこれらの花色などがあります。
原色:原色洋ラン写真集1997掲載の古典的(外来)種類
$印は「カトレヤ 種類と作り方」1994掲載
育:園芸ライフ 洋ラン育て方 咲かせ方 江尻光一、家の光1990


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経過
2016.9.27 ミニパーウルの開花記録まとめ

2013.2.21 やや作落ちしやすく咲かせにくい種類

8.15 種類ごとの詳しい経過ファイルを作製
3.12 ワルケリンターの記録を再現、始め方の一例も
3.3 ミディー(太)、ミディー(細・黄色系)、ミニ(倭性原種ワルケリアナ・コクシネア系)
2.14 ミニカトレアの大きさなど(育てやすさ・咲きやすさ)によるグループ別の育ち方と咲き方
2.13 2014年初めに、初めはミディーカトレアの大株から、旧版分離
2014.2.12 2014年初めに、検索「ミニカトレア」で1位

8.29 開花記録を載せた種類の解説を分離、8.30 2013年経過を分離
2013.7初め 2013年版開始 浅広底穴鉢・横根・鹿沼土植え

2012.1.30 開花までの記録まとめハワイアン・スプラッシュ'レア'
11.15 半年草の仕分け、芽期
6.18 開花日記2011着手 8.21拡充
2.2 開花カレンダー
2011年 1.13 3大株作りと4冬の高温
12.4 各種ミニカトレアの着蕾状況を詳しく紹介
11.9 Cカトレヤの花芽と葉芽
11.8初めにに、「枯れる理由と枯らさない方法」、「咲かない理由と咲かせる方法」、開花日記に本日までのシースと蕾を記録、図鑑を分離、
B低温開花期の水切れ防止と保温、
11.7 不定期咲きの勧め、ミニカトレアは大型の練習台
11.6 主な種類の花期など
11.4 開花処理(大学院)開始、生育パターン別に分けて管理する
10.23 ミニカトレア図鑑をサーバー移転、育て方と共に改訂
8.15図鑑
2010.7.7作成開始

2007年6月 ミディーカトレア栽培開始