洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
今月の洋ラン
24節気-半月ごと

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2014年
秋(9月後半から12月前半まで)・低温期
秋(2)11月−12月前半・低温期・
はじめに
洋ラン学園では、「趣味の園芸」で「高温種・中温種・低温種を最低気温が15,10,5℃になったら順次屋内に取り込む」とは異なり、「全部の種類を霜が降る前までに屋外から室内に取り込む、周年屋外種は霜除けする」という簡単でやや乱暴な世話をしています。東京郊外では最低気温が5℃未満になるのはほぼ12月半ばなので、12月前半までは屋外に置きます。
気温の変化が急で、寒い日の雨は禁物で、直射日光では日焼けするなど、「置き場所」の世話に忙殺されます。
その反面花が咲いたり花芽が出るなどの楽しみが増えます。

2014年11月の気候

20122013

2014





降雪東京府中


府中府中
冷害・霜害都心
府中




日照
置き場所・植替え水やり

最低
結果
最低
結果
最高結果降水量mm 最低
予報
最低
結果
最低
予報
最低結果 最高
予報
最高
結果
雨予報
霜予報
降水量 最低
実際
最高
実際
シンビ・デンドロを日向に出し始め
1



1615.61414.31916.460,210.00.0
全ての鉢を雨に当てる
(ミズゴケ植えのコチョウランとミニバンダを除く)
2



1815.41512.42622.240,0
2.1
夏日の予想、外れ
3



1914.11510.02120.910,0
7.4
グラマトフィラムを南軒下木陰に
4



1212.387.51819.210,0
9.5

5



1211.989.11917.610,0
0.4
デンファレ新株植替え冷害
デンファレ終日屋内低温に移行中
6



1414.31413.42020.750,0
0.4
霧雨
7



1614.71411.81921.510, 0
6.5

8



1312.91010.11514.00,0
0.0
一時霧雨
9



1212.61211.91614.760,31.50.1
一時霧雨
10



1413.3149.02021.730,0
6.9
高温予想、全鉢水やり、11月初めて
11



1313.01011.21513.930,0
0.0

12



1312.3108.51815.910,02.00.0

13




11.495.51720.810,0
9.4
夜露・朝露
熱帯産は軒下に
最低気温を更新
最高気温20℃超
14



88.843.21416.3

9.5
最低気温5℃未満の予報、今秋初めて
グラマトフィラムを夜室内に、
初めて夕にこれまで南庭植え込み下のカトレア交配大型を南植込み下から軒下にカトレヤ原種高温性を屋内に、朝に庭に戻す
最低気温を更新
関東(水戸)、長野で初霜、平年より8日遅い
15



98.452.21716.90,0
9.5
軒下のシンビ・デンドロ・キンギアナム・コチョウランに水やり
最低気温を更新、霜は降らず
16



99.853.51515.80,0
5.9
曇りがちなので昼間もカトレア交配種をテラスで直射日光に
テラス置きで快晴の日のみ遮光」に移行中
グラマトフィラムは終日室内に移行中
17



99.253.51814.210,0
4.3
4日続きの5℃未満
曇りで、翌朝が高温の予報
カトレヤ原種の一部を物陰から移動中、テラスに出す
快晴でなく最高気温15℃未満なら日焼けしないとの期待
茨城県に霜予報?
18



1010.285.31516.710,0
8.8
最低気温予測5℃超、最高気温20℃未満が続く
19



89.844.91115.810,0
9.4

20




6.9
2.0*
10.4
13.00.0
最低気温の予想が外れて記録更新、風が無いと霜になる、平均風速0.8m
近くの八王子では、昨年11月13日に突然-2℃となって初霜
21




7.8
5.1
16.6

8.7
室内のグラマトフィラムの葉に小さなカビ病の斑点広がる
22



1110.565.71619.310,0
8.7
植込み北側のカトレヤ原種などの葉に朝露続く
晴れて暖かい日が続くので室内と雨除けの鉢に水やり
23



109.863.41719.00,0
9.2
カトレヤ原種と大型種の一部は夜だけ軒下
予報では最低気温5℃超がしばらく続き安心、実際には違って危険、この時期は予想の外れが多いので注意
グラマトフィラムなどを置いた部屋の夜間暖房開始(最低目標15℃以上)
24



1110.788.71615.410,0
0.9
明日の予報は雨なので、軒下で雨除け(シンビジウム系、オンシジウム系、セロジネ系以外)
フォーミディブルの一部の株の下葉が大きな斑点のカビ病で枯れ
25



119.587.61210.470,5mm11.50.0

26



98.598.01110.180,1343.00.0

27



99.397.51717.230,02.09.3
日差しが強いので、日向の鉢を植込み陰へ
28



1011.477.91614.710,0
2.0
3日続きの雨が上がり、冷え込みは弱いまま、植込み陰の鉢は朝露に濡れています
29



1411.8128.12016.330,05.01.4

30



1212.7106.61716.620,01.03.9
室内と軒下で雨の当たらない鉢に水やり
最低気温10℃前後の予想、11月は冷害無しで終れそう
1



12
11
21
80,4


12月の室内最低温度目標を従来の15℃から10℃に下げる
2



8
5
13
10,0




*アメダス10分値の最低気温は2:40に2.6℃、60分観測値は3,4時が3.6℃で風速は0.3-0.5m(www.tenki.jp/2014/11/20/amedas、霜の報告は無し



2014年11月
11月後半 小雪(しょうせつ11/22)

小雪(しょうせつ)は、二十四節気の第20。十月中(通常旧暦10月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が240度のときで11月22日ごろ。
季節[編集]
わずかながら雪が降り始めるころ。『暦便覧』では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明している。
11月後半-秋(2)低温期の本格化
あらまし
洋ランの一年間の世話は、高温期と低温期に分けることが出来ます。
亜熱帯が原産の洋ランにとっては、日本の気温はやや低めです。夏を除くと自生地より温度の低い低温期と言えます。
気温が20℃以上の高温期には、根腐れの心配が無く、一方自生地は雨季のため生長期なので、積極水やりをします。
一方、低温期には、まず根腐れさせないことが基本になります。そこで防寒が重要になります。
また、旺盛な生長期ではないため、水を多くする必要はありません。そこで、高温期に比べるとやや乾かし気味になります。11月からは切り替えます。
世話の基本は以上ですが、一方、花茎が本格的に出るなど、最も開花の多い冬に向けて楽しみで、また一年のまとめとして振り返る時期が始まります。2014.11.11
前期のまとめと今期の予定と経過
気候
洋ラン学園では11月からを秋の低温期としています。立冬に対応しているのは分かりやすいです。
まず初めに低温に弱いグラマトフィラムを安全な場所に取り込みます。カトレア等明るい場所・高温向きの種類を南側に集めます。
日陰系の種類はまだ北側にあります。
生長
14グラマトフィラムの葉の伸び
置き場所
寒さに弱い種類の置き場所に注意を始めます。グラマトフィラム、デンファレ、カトレヤ原種のロディゲシー系などです。
危険なのは最低気温10℃辺り以下です。
最高気温・最低気温・霜など変化の激しい時期なので以降処置が大変です。
趣味の園芸では高温種は気温が15℃を下回ったら高温種は屋内に入れる」のが常識とされています。バンダやコチョウランが含まれます。
洋ラン学園では、10℃を下回り始めたら上記のグループは「準屋外」とします。即ち、「翌朝の最低気温が10℃未満と予想されたら、夜だけ軒下か玄関などの屋内に入れる」のを基本とします。
ほぼ全種を引き続き屋外、1シンビと2デンドロ、12キンギアナム以外は遮光
主として温帯産の、シンビジウム系(シンビジウム連)、オンシジウム系(マキシラリア連、オンシジウムと近縁属・ミルトニアスペクタビリス・ジゴペタラム・マキシラリア・キシロビウム)セロジネ系(セロジネ連・セロジネ・デンドロキラムとパフィオの厚葉を含める)雨ざらし(薄葉は注意)
寒さに弱い14グラマトフィラムを屋内に移動
雨に弱い4コチョウランと、ミズゴケ植えの10ミニバンダはずっと軒下で雨除け
雨除け
雨に弱いデンドロビウムはテラスの軒下
露除け(新規)
霜の前に、雨上がりの朝にかけては露が降ります。最低気温が10℃を下回っていることが多いので、冷害が起きる可能性があります。
そこで、熱帯産種だけでなく、冷害の起きやすい種類は軒下のような「露除け」が望ましいと思われます。
水やり
雨に弱い種類以外は、雨ざらしで水やりの代わりにするので水やりの必要はありません
軒下などの雨除けした種類があるため「水やりを再開」します。
11月からは、秋(2)低温期として、水やりを減らし、乾き気味にします。
コチョウランとミニバンダ、そして
植替え
デンファレ新株
花茎・蕾など
2デンドロビウムの花芽の出の続き
2デンドロビウム、11フォーミディブルの生長
1シンビジウム、三+金稜辺の花茎の伸び
3カトレア、3+カトレヤ原種、3+ミニカトレアのシースの生長、
が大きく:交配種:ピュアズデライト、原種:グアリアンセ・デッケリ、ラビアタ系クアドリカラー、シュレーデラエ、トリアナエ・ルブラ、
5オンシジウム、ゴワー・ラムゼイとアロハイワナガの花茎の伸びと新しい花茎
8ジゴパブスティアに花茎
11フォーミディブルの頂花の蕾の出始め
12キンギアナムとスペシオキンギアナム、下旬にようやく花芽
開花
2 デンドロビウム・オリエンタルスピリットの開花始まり
3+カトレヤ原種の、レリア・アンセプスが開花始まり
3+ミニカトレア・ミニパープルの開花
6オンシジウム、6+ミルトニア・スペクタビリスの開花続く
6+ブラッシアの開花
11デンファレ新株開花ほぼ終了(植替えのため)
新芽
1シンビジウムの秋新芽の出の続き
冷害
デンファレ新株の葉の一部が枯れ・萎れ・カビ病。
病気など
14グラマトフィラム、葉に点々と病気、少しずつ広がる
霜予報
中部・関東でも内陸では山沿いまで霜が始まっています。

11月後半の各種蘭の様子

1 シンビジウム 
2 デンドロビウム 
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種ラビアタ系ロディゲシー系ワルケリアナ系グアリアンセ(ボーリンギアナ系)
レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア
メキシコ産
2014年苗 
L. anceps Chamberlainiana FCC/RHS
鉢#2
開花の始まり、春に新芽の出た立派で元気な鉢を入手し、5月に株分けと洋ラン学園式に植え替えをしましたが、咲きました。丈夫で咲きやすいようです。


鉢#1
花茎の伸びが続いています。
古株の反対側から夏になって遅れて出た夏新芽ですが、花茎が出ました。




ブラサボラ、ソフロニティス
3 ミニカトレヤ 
4ミニコチョウラン
4コチョウラン
5パフィオペディルム
6オンシジウム 
オンシジウム近縁属、ブラッシア、ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 ミルトニジウム
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
9 セロジネ
10ミニバンダ
10+アングレカム
10+ リンコスティリス
11デンファレ 
11 フォーミディブル
新芽の伸びや新葉の出は止まりました。わずかに出た頂花のが大きくなってきました。

2014年秋まとめ 11.25
「苗:有望株=根腐れの無い大株」を入手し「衣:洋ラン学園式の浅広底穴鉢鹿沼土薄植え」にして、今年は「食:夏は積極水やり」にしました。
親株並みの太い脇芽が育ちました。
「芽期」
それなのに秋に花芽が出にくいのは参考資料にあるように「春芽は秋の着花が良く、夏以降の芽は花芽が冬以降にしか付かず数も少ない」ためと思われます。
洋ラン学園では一般の「花期」のみを考えるのに対して、「年期」と「芽期」という考え方を提唱しています。
フォーミディブルは「芽期」の重要性を示す好例です。
ではなぜ、春に芽が出ないで夏になってしまうのか。
一般には「冬に寒いと芽の出が遅れる」と言われているので、それが原因と考えがちです。
これが原因なら「洋ラン学園の苗と衣食住の四原則」の内、残った「住=置き場所」を既にやっているように「冬知らず」にすることが効果があるはずです。
しかし、今回は「植替えによる芽の出の遅れ」も考えに入れなければなりません。
また、「親株が小さくても新芽の出は遅れる」ことが考えられます。
来年は、植替えをしないので、植替えによる遅れは減ります。
また、今年の新芽は大きく育ったので、親株が大きくなったため、新芽の出の遅れも減ると期待できます。
従って、来年は、「年明けの花芽を期待しながら、春芽の出を待つ」ことにしたいと思います。


12 キンギアナム 
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛
鉢#2-1
今年の新芽は夏芽が3本です。
古い株#3にだけ花芽



鉢#2-2
今年の新芽は夏芽が1本です。
昨年7月に出た芽#82に花芽の兆し?、今年の夏新芽にもいつものようなシースだけでなく珍しく花芽があるようです。

古株
10月後半に出た遅い秋芽が伸びています。5月に出た春芽に比べて細いです。春芽は久しぶりに太くなりましたが、丈はまだ20cmのままと小さいです。



13 バンダ 
14 グラマトフィラム
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポルフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、
ポルフィロステレ(冬咲)
鉢#2-1
新芽の出が活発、花芽と思われます。例年年が明けてから出て大きくならずに枯れていましたが、今度はうまく行くかもしれません。
今年から「夏は積極水やり」にしたことの効果と思われます。
これまでは大きくならずに枯れて咲きそこなうことが多かったのですが、早く出ると無事に咲くかもしれません。


17 キシロビウム
f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 
草丈の伸びは止まっていて、バルブの太りは鈍くなっています。花芽が伸びています。
 

四 エビネ 
五報歳蘭
五駿河蘭 




2013年
11月後半
あらまし
世話−冬仕度
置き場所・日当りと遮光・保温:グラマトフィラムは既に室内に移しています。
日がめっきり低くなり、低い物でも遮光に使えるようになるので、ほぼ全ての種類を南側に持ってくることができます。
雨除けなど:コチョウランは雨除け、カトレヤ大型・原種でバーク植えも雨除け、バンダは雨に当てて寒さは防ぐ、他は雨に当てて乾燥から回復
他の種類は屋外で傷むことはありませんが、寒いと生長を止めてしまうバンダ類、大明石斛や室内の日光でも足りて屋外に適当な場所の無いパフィオの扱いに悩みます。
置き場所・防寒:郊外などでは、最低気温が2-3℃になって初霜の恐れが出てきます。霜予報に注意するようにします。軒下や植込みの陰などで霜が生じないところなら大丈夫です。
霜除け:地域の最低気温予想が2℃で、霜予報が近くまで迫っていたら、念のために予防します。
弱い種類は軒下に入れ、強い種類も遮光ネットのような物で覆います。
寒いと生長の止まるバンダ類はy管を中心に屋内に取り込むようにします。
水やり:日だまりの軒下など雨の当たらないところに置いてある鉢は水切れに注意します。

   
寒さに弱いぎぼうしの葉が黄変、日射に強いシンビジウムとオンシジウムを南向きのテラスへ、オンシジウムはシンビジウムの陰で遮光、奥のミニカトレアには遮光ネットを被せ

中光性のパフィオは南の庭へ移動し低木の陰

地域の予想最低気温が2℃で、周辺に霜注意報が出た時は一時的に霜除け

寒さに弱いデンファレはコチョウランと一緒に深い軒下 
 
カトレヤの原種や大型種は濡れ縁で遮光ネットを被せる


生長と花
秋新芽:シンビジウム、金稜辺、エピデンドラム、
新花茎

開花
植替えなど:バ-ク植えのカトレヤなどは室内に入れると元気になるため植替えを考えています。
(2012年版)
寒さが一段と増すので、一番弱いグラマトフィラムは南の軒下に移します。
いよいよ屋外最後の半月です。日は低く気温も下がってきましたが、直射日光は日焼けするほど強く、多くの種類が生長を続けています。「趣味の園芸」では、最低気温15℃以下で高温種を、10℃以下で中温種を室内に入れるように言われており、それらはそれぞれ東京の郊外では9月下旬、10月下旬に相当します。しかし洋ラン学園の方法では、ランはそれより2カ月、1カ月長く屋外にあり、室内よりも外を喜んでいるようです。
11月に入ってからは日焼けに気をつけながら、家の北側にあった鉢は南側に移したり、北側の植込みの中で保湿・木陰気味だった鉢を塀の前で植込みから出したりしています。雨除けは実際には殆どしていないので、新芽や新葉の一部が芯枯れするものもありますが、全体としては瑞々しく育ちます。幸い今年は2日以上雨が続くことが無いため、雨除けのための一時避難もしていません。
定期ではこの時期に初めて花茎が出るものは多くありませんが、晩秋に花茎の出るミニオンシジウムや、シンビジウムなど冷害のために遅れていた花茎が出ています。シンビジウムのバルブの太りを筆頭に、適度の雨で水が十分なため、多くの種類が元気です。ミニバンダや風蘭も、「逆さペットボトル・芯入り・ミズゴケ植えのミニバンダ・ロール」では、枝根などが伸びて根冠も元気いっぱいです。
バンダとミニバンダ・ナゴランは、屋外では根冠が枯れて、根腐れもしやすくなります。室内に入れるようにします。ミニバンダの一部や風蘭は根が元気です。
一部の種類は、新芽・新葉が出ないのは勿論のこと、葉の伸びや茎の太りも終って、「生長停止」に見受けられます。
11月後半の各種蘭の様子

6 オンシジウム
アロハ・イワナガ
開花中、遅れて出た花茎
ゴワーラムゼイ
遅れて出た花茎
6 オンシジウム近縁属
11月後半
コルマナラ ワイルドキャット
新芽が伸び続けています。
ゴメザ クリスパ
秋新芽 夏早くに咲いて夏中に芽が出ると良いのですが、遅いです。
Oncidumnia Kutoo 'Little Cherry'
新芽が伸び続けています。
ビーララ
スマイルエリ
新芽が伸び続けています。
ユーロスター
新芽が伸び続けています。
ブラッシア
新芽は寒くなっても順調に伸びています。白い新根も元気です。
6 ミニオンシジウム
ペットボトル腰水栽培の株に多数の花茎
昨年の秋に入手したミニオンシジウムの開花株を、室内でペットボトルに移して、室温を最低15-20℃に保ち、乾きが早いため、年明け以降は腰水にしました。春に屋外に出してからも、雨ざらしや水やりで、ほぼ常に腰水状態でした。
11月末になって、花茎が沢山出ていることが分かりました。気根も多数出ています。勿論バルブも、鉢植えに比べて多く大きくなっています。
トゥインクル #13-2
花茎の数は少ないですが、長くて茶色です
トゥインクル、'フラグランス・ファンタジー'
鹿沼土植え
腰水栽培に比べると、花茎が1本と少ないです
17 キシロビウム(リカステ近縁) Xylobium ornatum
大きい芽は丈が約20cmになりました。後から出た小さい芽は芽欠きしたいと思います。
新芽、#葉が開く、#葉が5枚、左:#6、右#8、遅れて出た小さな芽、芽欠きした方が良い


11月前半 立冬(りっとう11/7)

立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。
初めて冬の気配が現われてくる日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。実際はまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。
秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。

11月前半-秋(2)低温期の始まり
あらまし
洋ランの一年間の世話は、高温期と低温期に分けることが出来ます。
亜熱帯が原産の洋ランにとっては、日本の気温はやや低めです。夏を除くと自生地より温度の低い低温期と言えます。
気温が20℃以上の高温期には、根腐れの心配が無く、一方自生地は雨季のため生長期なので、積極水やりをします。
一方、低温期には、まず根腐れさせないことが基本になります。そこで防寒が重要になります。
また、旺盛な生長期ではないため、水を多くする必要はありません。そこで、高温期に比べるとやや乾かし気味になります。11月からは切り替えます。
世話の基本は以上ですが、一方、花茎が本格的に出るなど、最も開花の多い冬に向けて楽しみで、また一年のまとめとして振り返る時期が始まります。2014.11.11、
前期のまとめと今期の予定と経過
気候
洋ラン学園では11月からを秋の低温期としています。立冬に対応しているのは分かりやすいです。
まず初めに低温に弱いグラマトフィラムを安全な場所に取り込みます。カトレア等明るい場所・高温向きの種類を南側に集めます。
日陰系の種類はまだ北側にあります。
生長
14グラマトフィラムの葉の伸び
置き場所
寒さに弱い種類の置き場所に注意を始めます。グラマトフィラム、デンファレ、カトレヤ原種のロディゲシー系などです。
危険なのは最低気温10℃辺り以下です。
趣味の園芸では高温種は気温が15℃を下回ったら高温種は屋内に入れる」のが常識とされています。バンダやコチョウランが含まれます。
洋ラン学園では、10℃を下回り始めたら上記のグループは「準屋外」とします。即ち、「翌朝の最低気温が10℃未満と予想されたら、夜だけ軒下か玄関などの屋内に入れる」のを基本とします。
ほぼ全種を引き続き屋外、1シンビと2デンドロ、12キンギアナム以外は遮光
寒さに弱い14グラマトフィラムを屋内に移動
雨に弱い4コチョウランと、ミズゴケ植えの10ミニバンダはずっと軒下で雨除け
雨除け
雨に弱いデンドロビウムはテラスの軒下
露除け(新規)
霜の前に、雨上がりの朝にかけては露が降ります。最低気温が10℃を下回っていることが多いので、冷害が起きる可能性があります。
そこで、熱帯産種だけでなく、冷害の起きやすい種類は軒下のような「露除け」が望ましいと思われます。
水やり
雨に弱い種類以外は、雨ざらしで水やりの代わりにするので水やりの必要はありません
軒下などの雨除けした種類があるため「水やりを再開」します。
11月からは、秋(2)低温期として、水やりを減らし、乾き気味にします。
コチョウランとミニバンダ、そして
植替え
デンファレ新株
花茎・蕾など
2デンドロビウムの花芽の出の続き
2デンドロビウム、11フォーミディブルの生長
1シンビジウム、三+金稜辺の花茎の伸び
3カトレア、3+カトレヤ原種、3+ミニカトレアのシースの生長、が大きく
8ジゴパブスティアに花茎
開花
2 デンドロビウム・オリエンタルスピリットの開花始まり
3+ミニカトレア・ミニパープルの開花
6オンシジウム、6+ミルトニア・スペクタビリスの開花続く
6+ブラッシアの開花
11デンファレ新株開花ほぼ終了(植替えのため)
新芽
1シンビジウムの秋新芽の出の続き
冷害
デンファレ新株の葉の一部が枯れ・萎れ・カビ病。
病気など

霜予報
中部・関東でも内陸では山沿いまで霜が始まっています。

2014年11月14日の霜予報

11月前半の各種蘭の様子

1 シンビジウム 
2 デンドロビウム 
10月後半くらいから、半分くらいの鉢を、雨で古葉に病気が出ないようテラスの軒下で直射日光が当る場所に置いています。
一部の葉は黄色くなりました。日焼けかもしれません。
オリエンタル・スピリット'ビゼン・アケボノ'の花芽が出てが大きくなってきました。他の種類はまだです。
昨年は12月初めに多くの種類の蕾が見えるようになったので、今年の方が早いかもしれません。
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種
ラビアタ系
ガスケリアーナ、小型群生
元気なくずっと休眠中

クアドリカラー
夏芽/・秋シース冬咲・1年型
シースが出て大きくなっています。昨年とほぼ同じ経過です。



ジェンマニー
夏芽・秋シース・春咲・一年型
夏芽が伸びてシースが出てきました。昨年は秋にシースが出ませんでした。大きさは今年より大きかったです。


トリアナエ・ルブラ
秋芽・夏シース・秋蕾・冬開花
体形はバルブが太く葉が厚いラビアタ型です。新株で植替え後で、親より小さいですがシースが出来ました。


36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa 冬12-1月
昨年は夏までに草丈の伸びが止りシースが出ましたが、今年は新芽が2本出て遅れたためかまだシースが出ません。


ラビアタ・コンカラー、半年型
春芽・夏シース・秋咲、半年型
春芽は小さくて、シースは出ましたが、蕾が出来なかったようです。親の花後の秋芽が、植替えと半年型による作落ちで小さかったためと思われます。秋新芽は太いので有望です。



シュレーデアエ
夏バルブ・秋シース
今年新芽の出た苗を入手しました。
バルブが太く大きい、ラビアタ型の体型です。


ワーネリー
1年型・夏芽・秋バルブ・夏咲
冷害で古株が枯れ、昨年の新芽が小さかったので、今年の新芽はさらに小さいです。
温室では半年型のようですが、屋外・室内では冬芽が出ないで1年型になりそうです。




ロディゲシー系
ほぼ生長は止まっています。ロディゲシーだけは小さな秋新芽が伸びています。
アメジストグロッサ
一年型・夏芽・秋シース・冬蕾・開花
夏芽の伸びは止まっています。


インターメディア ティポ 1年型・春芽・夏バルブ・冬シース・春咲
草丈の伸びもバルブの伸びも止っています。今年は開花より前に春芽が出たので生長は速かったです。


ロディゲシー C. loddigesii fma. tipo 'Nakazone 1' (OG)
草丈もバルブも伸びは止まっています。シースはまだ出ません。秋新芽が伸び始めています。


x ドロサ
C・x dolosa 'Scully Strain' (OG)
生長は止まっています。




ワルケリアナ系
グアリアンセ(ボーリンギアナ系)
オーランティアカ G. aurantiaca 'Orchidglade'
鉢#1
若芽の伸びは止まり、バルブが完成し、シースが少し伸びました。分岐の新芽も伸びています。


鉢#2
若芽が伸び続け、バルブができかかり、シースができています。

G. aurantiaca '#1010'
夏芽・秋シース・一年型
夏新芽が3本とも小さいながらシースを付けています。



デッケリ
夏芽・秋シース・初冬開花・一年型
作落ちしていますが、、元が大きい株だったのでシースが出ます。新芽の草丈が30cm近くあれば良いようです。
11月前半
鉢#1
速く出て大きい方の夏芽は、シースの先端からが顔を出しました。
作落ち気味でバルブが細くなっていますが、基が巨大で太いため今年も咲きます。
来年は回復が始まると思われます。
遅く出て小さい方は葉が1枚でシースは出ません。


スキンネリ
夏芽・秋シース・春開花・一年型
3月に株分け・植替えをした鉢の夏新芽が大きくなりましたが、シースは出てきません。昨年は10月に出ました。


グァテマレンシス
自然交配種 C. aurantiaca x C. skinneri
鉢#1
新芽が色々な時期に出ます。



レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア
プルプラータ(ブラジル)
1年型・夏芽・秋シース・初夏開花
夏芽は伸びていますがシースが出ません。
一方古い芽でシースがある方は大きくなってう休眠中です。
 

テネブロッサ

メキシコ産
レリア・アンセプス
春芽・夏花茎・冬開花・一年型
L. anceps fma. alba '50th Anniversary' HOC/AOS
鉢#1
草丈の伸びも、バルブの伸びも止っています。花茎の伸びは続いています。




ブラサボラ、ソフロニティス
ブラサボラ ディグビアナ
昨年の秋芽は休みです。春にシースが出ませんでした。
夏芽の生長は止まりました。
新たに秋新芽が出てきました。春まで順調に育てたいと思います。
 
 

3 ミニカトレヤ 
ミニパープルセルレア
知らない内にが大きくなっていました。半年型ですが、少し作落ちから回復中です。

4ミニコチョウラン
4コチョウラン
5パフィオペディルム
6オンシジウム 
開花続く、花茎の出続く
オンシジウム近縁属
ブラッシア、
開花

ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 ミルトニジウム
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
マリー・アン鉢#2
出始めの新芽から待望の花茎が出てきました。
この鉢は年々夏に新芽が出ています。
花茎が出るには親株が大きいことが必要なようです。バルブは冷害の作落ちから年々大きくなっています。親株は草丈52cmバルブ高6.8cm幅3.5cm厚さ2.8cmです。草丈の伸びは止まっていますが、バルブは生長を続けています。親株の薄葉を落とさないようにする必要がありそうです。



9 セロジネ
10ミニバンダ
アスコフィネティア
ライオンスター
新葉が少し伸びています。


10+アングレカム
水やりを忘れて水切れが続いていますが、新根が出て秋の若葉が伸びています。古葉は萎れたり枯れ落ちたりしています。
鉢#1


鉢#2


鉢#3


10+ リンコスティリス
11デンファレ 
11 フォーミディブル
が大きくなる
12 キンギアナム 
12 スペシオ・キンギアナム 
昨年は11月前半に蕾が出てきましたが、今年はまだのようです。
12 大明石斛
新芽の伸びが続く
13 バンダ 
14 グラマトフィラム
新芽の伸びが続く

 

鉢#4
  
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、
17 キシロビウム
小さな新芽が出続けて伸びています。古芽はバルブも伸びも止まっています。


f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 
草丈の伸びは止まっていて、花芽が出続けています。また根元は徐々に太っています。
 
左:鉢#1、右:鉢#2
 

四 エビネ 
五報歳蘭
新芽の伸びが続いています。1年以上たった株から茶色の秋新芽、例年より早く、また株は小さめですが、花茎と思われます。
鉢#2 草丈36cm基幅1.5cm。 
鉢#2-2 草丈36cm基幅1cm。
昨年の春芽が今年の秋になって花茎を出します。「2年型」です。
 

鉢#22
昨年の新芽の脇から茶色の花茎


五駿河蘭 

2013年11月前半
あらまし
雨ざらしは全面的にやめる方向です。今年バ-ク植えにした鉢は乾きが悪いので、鹿沼土植えに植替えすることにしました。
寒さが一段と増すので、一番弱いグラマトフィラムは南の軒下に移します。
他の鉢も日だまりに置き保温を心がけ、置く場所を高く風通しを良くして乾きを早めます。
日だまりに移動して雨除けをすると、水切れになって太りが不足するため、水やりを再開します。
スペシオキンギアナムに蕾
各種蘭の様子
7 エピデンドラム(前回7月前半)
開花入手株、夏植替え
順調に夏越しし、若芽は茎を伸ばし、開花株は花茎の途中から高芽を伸ばすか出しています。
鉢#1黄色
鉢#2黄色
開花株#1
子#11は夏の植替え時に葉が11枚でしたが、その後葉が5枚出て、その分茎も伸びています。
葉の間隔や葉の大きさは小さくなり、茎は細くなっていますが元気です。親より背は高く葉は大きく多くなっています。
新葉は小さいですが艶があります。根元の表面には白い根があります。
鉢#3桃色
8 ジゴペタラム
ジャンピング・ジャック’ビッグ・ビーンズ’
夏芽#9新葉秋芽#33伸び3cm。
ジゴニシア
ムラサキコマチ
夏芽伸びほぼ止まる。丈23,19cm、基幅1.2-1.3。凍害のひどい鉢#1は休眠中
ジゴパプスティア
メリー・アン
春芽伸び止り丈48-58cm、バルブ最大4.7x3.5x2.7、丈・バルブが入手時並みに回復夏芽伸び。
12 スペシオ・キンギアナム
全体に丈の伸びはほぼ止まりますが、葉はやや伸びbルブもやや太ります。
クリスタル
夏芽、丈止り、バルブやや太り葉は少し伸び。
白花
丈止り、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
赤花
丈止り、バルブほぼ止まり、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
ベリー・オダ
バルブやや太り、秋新芽4cmまで。
14 グラマトフィラム
全体に丈と葉が伸び続け、基は太ります。
鉢#2、秋新芽4.5cmどの鉢も新芽は伸び続け、基は太くなっています。