洋ラン学園
ミニバンダの育て方と咲かせ方
初めに

21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
どの種類も同じ世話
温室・ミズゴケ・バーク・ラン鉢・殺虫剤を使わない
苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。
野生では熱帯雨林の樹幹に着生して根はむきだしです。
鉢植えにすること自体が根腐れの原因なのです。
また直射日光・雨ざらしと低温は温室育ちの苗にとって大敵です。
言い換えればこれらに対策をすれば枯れは大部分防げます。
蘭は毎年脇芽を出して大群生になり雨季に生長して乾季に咲きます。
小さな株を水切れさせていると咲きませんが、大株作りにして雨ざらしにすると咲きます。
これらのことを各種について個別に具体例で紹介します。

ミニバンダも魔法のペットボトル植えでほったらかしで咲く

ミニバンダと呼んでいるのは大半が熱帯アジア産のバンダと風蘭の交配種です。
風蘭と同様に素焼き鉢にミズゴケを盛り上げて植えてあることが多かったのですが、最近はバーク植えが多くなってきました。
熱帯アジア産のバンダとコチョウランは最も根腐れしやすい種類です。
鉢から抜いて一回り広いペットボトルに移すだけのペットボトル植えなら根腐れの心配なく、水をたっぷりやれるので、良く咲くようになります。2021/08/04

ルー・スネアリー

Vandachostylis Lousneary
Neofinetia falcata x Rhynchostylis coelestis
風蘭との交配種で、風蘭と似た草姿で花形の似た白紫の小花をつけます。
主に夏咲きで、冬咲のように冬に水切れを心配し葉を過湿にして枯らせることがありません。
丈夫でよく育ち良く咲き、子吹きが旺盛で群生株になる優良種です。
古くから知られていますがあまり見かけないのが手に入ったので試してみます。
 
ルー・スネアリー、冬花の終わり、普通は夏咲。二重鉢で中はポリポット、。ミズゴケは既に腐り、気根が外に。
  
鉢B 根がどんどん伸びる。花茎の出始め。開花


夏は厚着、冬は薄着
ミニバンダの根も、コチョウランやバンダに似て太くやや根腐れしやすいです。
これまで他の種類と同じに鉢に鹿沼土植えで育ててきて、低温期の屋外や古根の根腐れがありました。
一方新株でミズゴケで小さな鉢に売られている物は、表面の根が枯れやすい傾向がありました。
そこで、「鹿沼土植えは大粒」、「ミズゴケ小鉢植えは高温期はペットボトルに入れて二重鉢に(夏は厚着)」に変えてみました。2020/06/29
園芸店で手に入りやすい風蘭との交配種は育てやすいですが、花の形が風蘭に似ていて、バンダのように丸くなりません。
そこで、以前のように、小型の原種を育ててみることにしました。2020/10/12

枯れない始め方である「ペットボトルへの引っ越し」はすべての方法で最も易しくて失敗がなく良く育って良く咲く方法です。
そこで2021年は他のグループと同様にそれをミニバンダでも他の方法やこれまでうまくいっていない苗に当てはめていきます。2021/02/05
初めに
目次
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
生長から開花のパターンと開花条件
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
苗作り

洋ラン学園(21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方)トップページへ戻る
バンダ表紙

2017年版
旧版
2012年版
初期版
初版
2013年まで
2011年
2008年
2007年
図鑑

種リスト
風蘭交配種
アスコフィネティア/チェリーブロッサム
アスコフィネティア/プチブーケ
バンダコスティリス/ルースネアリー
 Neofinetia falcata x Rhynchostylis coelestis
ヨネザワアラ/ブルースター
ライオンスター

小型バンダ原種など
アスコセントラム/ミニアタム
アスコセンダ スファンビューティ Ascda. Su-Fun Beauty
アングレカム/レオニス


近縁和蘭
風蘭表紙
名護蘭表紙


基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)


生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

ミニバンダは単茎種である


ルー・スネアリー

Vandachostylis Lousneary
Neofinetia falcata x Rhynchostylis coelestis
風蘭との交配種で、風蘭と似た草姿で花形の似た白紫の小花をつけます。
古くから知られていますがあまり見かけないのが手に入ったので試してみます。



枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。2019/09/28

  
2021年2月

8月4日
開花中。



7月14日
一鉢の方に花茎が出ていました。
花跡は下から6枚目の葉の内側から出ていましたが、今度の花茎はその向かい側の7番目の葉の上からです。


2月4日
入手
夏秋咲とされていますが、冬に花の終わった株を見つけました。
ミズゴケで細鉢植え
鉢から抜いてペットボトルに移しました。



生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。


ルー・スネアリー

Neofinetia falcata x Rhynchostylis coelestis


ミニバンダは単茎種である
蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
大抵の洋ランは2週間ほど咲くと終わってしまいます。
1年の大半は枯れないように世話をするだけです。
コチョウランは花の持ちが良く1か月以上持ちます。その上、花茎の先が伸びて蕾が出てきて、新しい花が咲きます。
従って数か月花を楽しむことができます。さらに花が終わっても花茎を残しておくと半年前後で枝が出てきて咲くことがあります。
エピデンドラムの花茎は枝が出てきます。
デンファレは半年後に同じところから花茎が出てきます。
ミニカアトレアの多くは半年型で、開花株に次の脇芽がついていて時にはすでにシースや蕾が出ています。しばらく元気に育てていると次の花が咲きます。


開花株を入手して半年後に咲く
洋ランの交配種は親が例えば冬咲と夏咲だと、半年ごとに新芽が出て咲くようになります。
但し、新芽の生育期間が短いため、新芽が小さくて咲かなかったり、作落ちしやすいという問題があります。

ルー・スネアリーは夏咲なので、貴重です。
冬に花の終わりかけた株を入手したら、夏に咲きました。
花茎と同時に脇芽が出て、冬にはもう1本出ました新葉は2枚でした
翌年は夏に花茎が2本出てきました。
丈夫で寒い時期にも葉が落ちて枯れることなく、花着きも良いようです。
鉢#B株#1
月日基厚10葉#11121314花茎葉数2022
葉#1112131415花茎
#2葉数
#3葉数










1/9



1.8

5










2/3



4.1
脇芽0.7c
2/1514
13.511




2/24



4.7

2
3/6

13.511.51.5











5/10

14124



5/12



9

3
5/20


12.55.5











6/6



8











6/22








6/18



11.52.7
6
4
7/8


1310.5

脇芽1.7c








7/14



12.52.5

27/27



11.781.2, 0.7
7,2.7
4,4.7
8/10



13.55
花10







10
8/25



13.56.2

5







9/14



13.77.5










9/26



13.511




























11/9


1114





























12/28


1114111.2
5









ヨネザワアラ ブルースター

ルースネアリーとバンダの交配です。
                                       ┌ Neof. falcata
                 ┌ Neost. Lou Sneary ┤
               Yzwr. Blue Star ┤          1970 └ Rhy. coelest
1989 │
           └ V. coerulea
以前は色々な種類が売られていましたが、この頃は殆どこればかりです。



開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。
2019年入手株
鹿沼土植えに植え替えて、大株作りを目指して生長させるため雨ざらしにしています。
葉が伸び、新葉が出て、基が厚くなっています。
11月初めに花芽らしいのが出てきました。
その後水切れで小さい花茎が枯れてしまいました。
5月後半、既存の根は枝などに根冠、根元からは太い気根が出て先が根冠になっています。葉は少しずつ伸び
鉢#
















花茎

株#月日基厚葉#1234567891011121314


191
1
2/10



















8/12



















10/21190.6








14
1.2
17
1.1V
13
0.9V
0.3




11/318.50.7








16.5
1.2V
17
1.1
13.5
1V
1
0.3


11/2019.5









17
1.2
17
1.2
13.5
1.05
0.5
1.05


























05/30
0.8










16
1.2
7













































1932/10c17



- 16基折れ
1.05V
15.5
0.95V
c13.5
0.9
13.5
0.9
c11.5
1.15
15
0.9
8.5
0.6H






3/40802/23









c12
1.15V
14.8
1V
8.5
0.6H







8/12










15.5
1
14.5
1
11.5
1V
2.2




10/21190.8









14.5
1.1V
14.5
1.35V

1



11/3180.7











12.5
0.95V
2.20.6























05/3015.5












14.58























1932/10



















8/12



















10/21








































11/3





















2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。
2021年
ペットボトル(ミズゴケ少々)植えで順調に生育しています。12月半ばに室内に入れたら、花茎が相次いで出ています。
花茎の伸びの記録(2021/12/23)
鉢#
0123520192019
11/9



111/3+0.6






11/20+0.7
12/13
0.5

2.212/134.3蕾3
12/23
2.22
3.512/287,6


































































2020年
鹿沼土植えにすると、根腐れしにくく世話が楽になりますが、冬には根腐れすることがあります。
2020年の夏に、鹿沼土大粒で、中の見える透明硬質ポリポットに低く植え替えました。
これまでよりも広い鉢に低植えし、気根がはみ出さないように、ポットは切り縮めていません。
大株の根元にあった子株を一つ別の鉢に移し、ミズゴケペットボトル植えに移行してみます。
鉢から抜いて見ると、新しい根が沢山伸びていました。06/29

2019年
12月に花茎が出てきました。
室内で乾燥し花茎の大半が枯れてしまいました。

2017年株

鉢#4078

















花茎

株#1月日基厚気根葉#1234567891011121314



19/2/1019

16
1V
16
1V
17
1.15V
16
1.2V
15.5
1.15V
15
1V
14
1.05V
12
1.15V
7
0.2直









8/12









12.514 8
0.8H








10/21180.65







12
1.2
14
1.1
12
1.2
7.5






11/3




















11/2017.50.7









12.5
1.25V
9
0.65







12/13
0.65









12.7 9.5
0.8



1.6


1/24












10
0.87V



2


2/7
0.85










9.7






05/30180.6










12



























#219/2/1010.5

1.5468.59 8
0.2












8/12







1191.2









10/2112.5






10.2
0.8
10
1
8
0.8










11/3120.55






10.2
1
9
0.85V










11/2012.50.5







9
0.6H










12/1313.70.52







10.2
0.85V










05/3013.50.6







120.9V2.2





























#319/2/107.5

22.5 7.5
0.7
7
0.65
4












8/12






4.25











10/215





5.5 5.2
0.65
1










11/3




















11/206







1.2










12/13








1.2










05/30








2.5































#419/2/105

1.52.5 3.5
0.5
3.7
0.6
1












8/12




















10/216




.5













11/35.7




4
0.65V
5
0.6
0.3











11/20






5.5
0.65
0.7











12/13







1.2











05/30




















月日基厚
葉#1234567891011121314




2018年 はじめに
ここ一二年、年の初めにヨネザワアラ・ブルースターの開花株を何鉢か手に入れ、後に「洋ラン学園の浅広底穴鉢鹿沼土植え」にして春から屋外雨ざらしで育ててきました。何鉢かは冬の間に葉の根元が茶色くなって落葉し枯れました。残った株も葉は少なくなりましたが、一部は次第に根が太く鉢の外へ長く伸び、中心から新葉が出てきました。そして以前からの長くて太くて厚い葉が多くある株から花茎が出てきました。2018/11/11

2017、18年株の経過(下から)
2018年
12月
2017年2月新株が2年目に開花
室内で新しい白い枝根と古根の根冠は元気
 

  


11月前半
全て浅広底穴鉢に鹿沼土植えで雨ざらしです。元気な鉢は、長くて太くて厚くて固い葉が何枚か残り、気根や表面の根が太く長く鉢の外に伸びて紫の根冠が伸びていたり、地中に伸びています。
中心からは新葉が出ています。
花茎が出ました。
根が少ない株は古い葉も新葉も少なくなっています。一部は冬から落葉が続き枯れました。

6月末
植え替え、雨ざらしでミズゴケと根の腐れ、
  

5月後半
植え替え、雨ざらしでミズゴケと根の腐れ、モスバーク交じり
  

3月後半
ヨネザワアラ/ブルースター 開花株〇鉢入手
2018年↑

2017年↓
2月前半
ヨネザワアラ/ブルースター 開花株7鉢入手

1月前半
ヨネザワアラ/ブルースター 開花株2鉢入手


アスコフィネティア・プチブーケ

2019年
初めに
初夏に花付き株を入手しました。小さなポリポットにミズゴケ植えですが、暖かく根腐れの恐れが無いのでそのまま育ててみます。
冬に良く売られているヨネザワアラ・ブルースターに比べると葉が幅広いです。
風蘭とアスコセントラムの交配種、チェリー・ブロッサムに、片親を戻し交配しています。原種は長めの房状に咲きます。2019/08/12
                            ┌ Neof. falcata
            ┌ Ascf. Cherry Blossom ┤
Ascf. Petite Bouquet ┤          1961 └ Asctm. ampllaceum
         1965 │
            └ Asctm. ampllaceum
以下は「蘭友会のHP,今月の花」から転載させていただきました。
www.orchidjaos.gr.jp/contents/species/species0607.html
今月の花  Ascocentrum ampullaceum
 Ascocentrum ampullaceumは葉腋から伸びる10センチに満たない花茎に、紅紫色の小花を密に付け、栽培も容易なので洋蘭愛好家の温室ではよく見掛ける株である。現在私の手元にある株は94年10月に白石洋ラン園で購入したもので、ラベルには4倍体との記載がある。最近は、白色のものも見掛ける。この種はNeofinetia falcata(風ラン)と交配されてAscofinetia Cherry Blossumを作り出し、これを再度Asctm.ampullaceumと交配してAscofinetia Petite Bouquetを作り出している。最近の蘭愛好者団体の月例会などでは、Asctm.ampullaceumそのものよりも大株のAscf. Cherry BlossumやAscf. Petite Bouquetを見掛けるほうが多いようである。
Asctm.ampullaceumはヒマラヤからミャンマー、タイの標高300〜900mに自生し、1832年にN. Roxburgh博士によってAerides ampullaceumとして記載された。その後、1913年にRudolf SchlechterがAscocentrum属に移した。
 Ascocentrum属はヒマラヤから東南アジア、ジャワ、中国南部、台湾、フィリピンなどに数種が分布している。属名はギリシャ語のascos(=bag)とkentron(=spur)からなり、リップの大きな距に言及している。蘭愛好家によってよく栽培されているのはAsctm. christensonianum, Asctm. hendersonianum(=Dyakia hendersoniana), Asctm. curvifolium, Asctm. garayi(= miniatum)などであろう。
(松井記)

2020年経過↓

2020年経過↑

2019年経過↓

日焼け

8月初め
 新葉が出て伸びています。一鉢は脇芽が多く群生株作り向き
根が元気になってきたので、鹿沼土植えに植え替えます。
6月初め
 開花株を入手
屋外で直射日光に当てず、水を切らさないように心がけます。


アスコフィネティア/チェリーブロッサム/オメガ

アスコケントラム属のアンプラケウムXアスコフィネチア属のファルカタ(和名フウラン)(AscocentrumAsctm.)ampullaceumX(AscofinetiaAscf.)falcata
2020年2月に小さい株を入手しました。一方は葉が9枚で花の跡があり、他方は6枚で未開花のようです。
径6cmのスリット鉢にミズゴケ植なので低温期の根腐れ予防には適していますが、高温期には乾燥防止が必要になると思います。

苗作り
園芸店で売られている一般向きの種類の他の開花株は一般に高価です。
また慣れない内は枯れてしまうかもしれません。
そこで、ラン展などで開花前の苗を入手して育てるのが現実的です。
冬に入手したらペットボトルで春まで育てると安心です。
2020/01/18



アスコセンダ スファンビューティ 

Ascda.Su-Fun Beauty
V.Bangkapi × Ascda.Pralor
Ascocenda Pralor = V. Meda Arnold x V. miniata (P.Milindasuta in 1973)
Vanda Meda Arnold (V. curvifolia x V. Rothschildiana) (Dr. C.P. Sideris, 1950)
V. miniata = Asctm.miniatum
アスコセントラム原種ミニアタムの子
輪 数 /10〜15輪程度
株サイズ/20cm前後、■花サイズ/3cm程度、■開花季節/春・夏・冬
■特 徴 /オレンジ色の花にドットの入った花です。Ascda.Pralorが交配されているので、ソムスリナゲットともよく似た株・花色。根はゆっくりと成長。
フローラ・ヤノ・オーキッドさんのHPから転載
2021年
久しぶりに見つけて入手しました。
夏咲の花は終わっています。

開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。

2013年
10月前半 
夏以降に色々な種類の新葉や新芽が出てきます。夏の乾燥や日焼けでかなり落葉しました。
また水切れ気味で、大半の根は休眠状態です。これから日だまりで再発根させます。
アスコセンダ スファンビューティ Ascda.Su-Fun Beauty

 

6月前半 
ス・ファン・ビューティー
葉の伸び、根はまだ不活発です。




アスコセントラム/ミニアタム
Asctm.miniatum
小型の原種

バンダ農園のフローラ・ヤノオーキッドさんのHPから許可を得て転載させていただきました。
 
■花の名前/Asctm.ミニアタム
■英 名 /Asctm.miniatum
■交配名 / 
■咲く時期/
■輪 数 /30輪程度
■株サイズ/10〜13cm程度
■花サイズ/1cm程度
■開花季節/春
■開花実績/2019年5月・2020年5月
■特 徴 /アスコセントラム属の原種です。よく似た原種にガライがありますが、ミニアタムとは花の形に違いがあります。小輪で花が沢山咲く可愛らしいタイプです。この品種は愛好家の中では昔から知られた有名な品種です。
枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が減ります。2019/09/28

2020-2021年
ペットボトル植えを試すために再び入手しました。

2020年
10月


2020年
10月

  

 

   





バンダ類の中で比較的苗の出回りやすい、小型のアングレカムをとりあげます。

2020年1月11日開花株を2鉢入手
2020年↓

年月日丈/幅基厚葉数葉123456789
花茎花梗
鉢#1

















2020/01/3121.5178x2.210x2.110.5x2.312x2.412x2.312.5x2.512.5x2.3







02/23


-


















































































































































鉢#2271
10.5x1.711.5x1.512x1.913x215x1.913x2.112.5x2


















(1)

























































































































経過表作成2020/02/23





2020年↑

2014年の経過

夏から秋にかけて新葉が1-2枚出ました。下葉が枯れます。
年月日丈/幅基厚葉数葉123456789
花茎花梗
鉢#1

















2014/06/14







13.5x314.5x2.92






09/03









9.5x1.7h






11/08

4

3切り1212.513.514.7113.5
























鉢#2

















2014/06/14131.255.5x1.9-11x2.313.5x2.613x312.5x2.9








09/03


8x1.8-11x2.311x2.418x2.812x2.812.5x2







11/0816
4



1615.5132.5

























鉢#3

















2014/06/1416.71.7713.5x216x2.117x2.315x2.3

2.5







09/03


8x1.8-

16.5x2.115.5x312x2







11/08




10.512.513.512103.2



















































































経過表作成2020/02/23

参考
ベランダ蘭栽培48http://fanblogs.jp/brs48/monthly/201403/」から転載させていただきました。
我が家では、写真の通り、透明プラ鉢+デカバークで吊り栽培しています。
栽培していて度々感じるのですが、多分、この蘭は結構水が好きなような気がします。
よって湿度を保つため、私は薄くミズゴケを被せています。
 この植え方は割と便利で、夏でも冬でも表面のミズゴケを触診で確認して、カラカラに乾いていたら、次の水遣りをすれば良いので、根を傷めにくく、しかもラクです。
鉢内の乾きや根張りを視診でも確認できるので、この方法は多分失敗しにくい栽培方法だと思います。
 素焼+ミズゴケ植えで栽培されている株も時々見かけます。
実は、この株も入手時はミズゴケ植えでした。
それでも、ほとんど根腐れはしていなかったように記憶しているので、やはりちょっと水が好きなのかも。



ヨネザワアラ ブルースター

2019年 はじめに
育てやすく咲き易い大株・群生株作り(洋ラン中学校)
ミニバンダは大体がバンダ族と日本の風蘭Neofinetiaとの交配種です。
一番基本的なのは、アスコセントラムとの交配種Ascofinetiaですが、最近は4属交配種のヨネザワアラ・ブルースターが主に出回っています。
ここ2-3年毎年多くの株を冬に入手し、ミズゴケ植えの冷害や日焼けに悩まされながら、何とか定着しました。
寒い時期に根元が湿っていると落葉するようです。
19年は他のランと同様に「大株や群生株作り(洋ラン中学校)」を検討します。2019/02/05
冬にミズゴケ植えを入手したら、室内で、早めに鹿沼土重ね着鉢増しして、しっかり根付かせることが大事なようです。
根腐れすると葉が短く作落ちします。
根付くと新しい葉が良く出て根元も厚くなり、短期間で開花可能になるようです。「根を育てる」ことが大事です。
単茎種は休眠しないので冬暖かくして生長させることができます。
根元から脇芽が出れば群生株に育っていきます。2019/02/10

経過(下から)
2020年
5月後半
気根から枝が出て、株元からは太い気根が出て、どちらも根冠ができてきました。

2019年
11月
花茎の出た株は最大葉長が15cmを越え幅も1cmを越え厚く、茎基厚が7mm、気根太さ0.7mm以上です。
屋内に入れ水やりが増えたら群生株から花茎が出てきました。
その後室内の高温と水切れで花茎が枯れてしまいました。

落葉し根が浮いている鉢は根が土に入るように植え替えします。(02/10)

鉢#株#月日葉数基厚気根123456789101112備考
2017入手

















1119/02/101980.75 9
鉢外
16 16
1V
17
1.5V
16
1.2V
15.5
1.15v
151V 14
1.05V
12
1.15V
7.2


花茎の出

219/02/1010.5


1.5468.598.2







319/02/107.5


-2.5 7.5
0.7
7
0.65
4








419/02/105


1.52.5 3.5
0.5
3.7
0.6
1



























2119/02/1019
0.65 4
艶無


16
1.15
18
1.1
15.5
0.95
1.5折れ 12
0.8
1.85





3119/02/1017

7
灰艶少
---- 16
1.05
15
1.1
13.5
0.9
13.5
0.9
11
1.15
15
0.9
8
0.6H


4118/11/1118

鉢外へ

7cm


14
1.1
12
1
10.5
1str





12月開花
4119/02/1021
0.73 9,0.47mm
白太外
15
1.3
15
1.2
17
1.15V
21.5
1.2
14
1.1
14
1.2
11.7
1str







218/11/11115



3.57.5106.52






219/02/10104


24.2 9
0.85
9.7
0.8
6.8
0.7
2
str






5119/02/10


6高
枝灰艶
-
芽1

11
1.25
13.5
1
11- 10.5
1.1
13
1.15
10.5
1.4
13
1.25
9
0.7str


6119/02/1015


- -
芽外5.5
- 11
0.85
-
9
0.7
8.5
0.6
5.5
0.6
7
0.7
9
0.6
9.3
0.7
8
0.5H
根浮き




















2018
-2

19/02/1019
0.75 3
休み
18
1.1
18
1.1
19
1
14
1.1
14
1
14
1
12
0.9
8str



























































































































2月前半
生長促進のため、風蘭類と一緒に室内に移動
気根先端には根冠無し
一鉢から花芽


1月後半
寒くなったのでプラスチックケースに入れて軒下に置く





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11.8 葉の生長グラフ開始
6. リンコスティリス開始
2014.3.17 アングレカム開始

2013.1.10 2013年初めに、茎を厚く

2012.11.3 2012年の経過まとめて追加

9.3 ミニバンダの始め方・育て方・咲かせ方に改題、図鑑に追加、2011日記に安全植えの開花を記録
6.23 2011年開花日記開始
2011.2.7 見出し追加、始め方、開花カレンダー
8.3ミニバンダと改題、図鑑作成
2010.7.6作成開始
2007栽培開始