洋ラン学園
大学院
カトレヤ原種の育て方と咲かせ方

ラビアタ系
初めに
2019年までに、園芸店で手に入る種類について一段落しました。そこで20年からはラン展で手に入る趣味家向けの種類を再開します。
根腐れしやすい方なので、ペットボトル植えにしてみます。
種類リスト
トリアナエ
マキシマ

枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。
ペットボトルは洋ランの補助輪
洋ラン学園がお勧めしている「新苗のペットボトルへの引っ越し」は、特にコチョウラン(ミズゴケ植え)で広まり、新しいインテリアとして人気にもなっていますが、
他の種類でも、根腐れしない方法として役立っています。
洋ランが初めての人でもカトレアを初めとした根腐れしやすい種類て枯れる心配をしなくて良くなるからです。
これは、言わば初めて自転車に乗る子供が補助輪をつけ、転んだりケガをする心配をせずに乗れるようになるのと似ています。
枯れない始め方として直ぐにペットボトルへ引っ越します。


開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。

C. maximaの新苗は、まだ咲いたことがなさそうです。
開花を期待して育ててみます。

2020年経過
下から上へ
2014年の株は2月初めまでに、新芽が出ました。今回の株はバルブ長がまだ小さいです。
株#年月日バルブ高葉数葉長幅花茎、枝花数芽季
#12020/02/21182.50.750.4
13x2.3





#2
1940.80.45
16.2x2.5





#3
225.510.8
17x3.4





#4
175.21.250.9
14.5x3





















































































































2014












#12014/01/1425.510.50.7

15x2.3



















#22014/01/14
10.50.7
65-3.5x1






09/2420.5(9.5)1.7

11.5x6.3






11/0920.59.510.8
11x2.4V






2015/02/06

























#32015/02/061.8









冬芽















経過表作成2020/01/20



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参考資料
苗リスト
ラビアタ系
 ラビアタ系、10 ガスケリアーナ、×クアドリカラー、16 ジェンマニー、36 トリアナエ、28パーシバリアナ、 23 マキシマ、26 モッシェー、18 ラビアタ、21 ルデマニアーナ、42ワーセビッチー、 41 ワルネリなど
2014年の詳しい様子
2013年の詳しい様子
以下のグループはグループ別に紹介
ロディゲシー系、14 インターメディア、2 アメジストグロッサ、xドロサなど
ワルケリアナ系、39 ワルケリアナ
グアリアンセ(ボーリンギアナ系)、オーランティアカ、グァテマレンシス、スキンネリ、など
レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア、アンセプス、プルプラータ、テネブロッサなど
ソフロニティス、ブラサボラ
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旧版
初めに
カトレヤ原種の代表的存在です。
株もバルブも大きくて、抵抗力があり根が丈夫で、生長は旺盛な方です。
半年ごとに子芽の出る種類は生長期間が不足して作落ちし花が咲かなくなることがあります。2014.11.11
2014年経過
苗リスト


10 ガスケリアーナ v. coerulea 'Mimi' x 'Blue Dragon' 5-7月
5 クアドリカラー sib chocoensis tip 'Victoria' x tip 'select' 5 C. candida  冬2-3月
16 ジェンマニー fma. alba 'Fuchs Snow' FCC/AOS (OG) 秋11,1月
33 シュレーデラエ C. schroederae ’Popayan' x self 冬2-3月
× スペシオシシマ speciosissima (ルデマニアーナ) 1-4月
36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa 冬12-1月
36 トリアナエ  C. trianaei fma. rubra 'Sangre de Toro' 冬12-1月
36 トリアネイ C. trianaei fma.tipo (’Mariposa' x 'Binot')('マリポーザ'x 'ビノー')
有名なシブリングで、リップ全体に深い紅色がベタに入る美しい花です。スロート部も濃い色で彩られます。花保ちがよく、20日間ほど(カトレア栽培日記)
28 パーシバリアナ C. percivaliana semialba 'Jewel' 12-1月
23 マキシマ C. maxima fma. tipo 'Rybaczyk' 秋10-11月、春
マキシマ C. maxima x sib alba x semialba 'La Pedrena'
26 モッシェC. mossiae 'Willowbrook'FCC/AOS  春3,5月
18 ラビアタ 秋9-10月
18 ラビアタ・コンカラー
21 ルデマニアーナ 冬1-4月
42 ワーセビッチー 夏6-8月
41 ワルネリ C. warneri fma. tipo 春5-7月

不明種#Q
夏新芽#9丈2.8x幅1.2




2014年
新苗と2013年苗
経過詳細
半年型で、生長不足で作落ちしやすいです。
2015年
2月初め
10 ガスケリアーナ v. coerulea 'Mimi' x 'Blue Dragon' 5-7月
休眠中、2013年は7月と11月に芽が出ましたが、それから元気がありません。

16 ジェンマニー fma. alba 'Fuchs Snow' FCC/AOS (OG) 秋11,1月、1年型
開花、7月に鹿沼土に薄植えの植替えをしました。やや小ぶりになりましたが、無事に咲きました。1年型ですが生長期間は短く、休眠期間が長いです。1年前の方が大きかったのに開花が遅かったせいかシースが出ませんでした。根元の根は気根になっていて吸水が不十分です。1年型で古株からは芽が出ないので繁殖は進みません。


シュレーデラエ
秋新芽は冷害で枯れてしまいました。草丈もバルブ長も11月よりは大きくなっているので、冬もいくらか生長するようです。


28 パーシバリアナ C. percivaliana semialba 'Jewel' 12-1月
生長は止まっており、冬咲なのにシースは出てきません。小型種なので回復が不足のようです。


マキシマ C. maxima x sib alba x semialba 'La Pedrena'

冬新芽が出てきました。昨年の芽が良く伸びて根が沢山出ている物からです。




26 モッシェC. mossiae 'Willowbrook'FCC/AOS  春3,5月
休眠中、昨年の夏新芽は大きくならないまま秋の休眠に入ってしまいました。



42 ワーセビッチー 夏6-8月
元々小型種です。春芽なので伸びる期間は十分ありますが、植替えしたせいもあり、親の丈に届かず、シースは出ません。


11月前半

ガスケリアーナ、小型群生
元気なくずっと休眠中

クアドリカラー
夏芽/・秋シース冬咲・1年型
シースが出て大きくなっています。昨年とほぼ同じ経過です。が出来ています(後半)


ジェンマニー
夏芽・秋シース・春咲・一年型
夏芽が伸びてシースが出てきました。昨年は秋にシースが出ませんでした。大きさは今年より大きかったです。


シュレーデラエ
夏バルブ・秋シース
今年新芽の出た苗を入手しました。
バルブが太く大きい、ラビアタ型の体型です。
草丈やバルブの伸びは止まっています。シースの中でが大きくなっています。


トリアナエ・ルブラ
秋芽・夏シース・秋蕾・冬開花
体形はバルブが太く葉が厚いラビアタ型です。新株で植替え後で、親より小さいですがシースが出来ました。


28 パーシバリアナ C. percivaliana semialba 'Jewel' 12-1月
草丈・バルブ共に伸びは止まっています。


36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa 冬12-1月
昨年は夏までに草丈の伸びが止りシースが出ましたが、今年は新芽が2本出て遅れたためかまだシースが出ません。


マキシマ C. maxima x sib alba x semialba 'La Pedrena'
新芽の伸びもバルブの伸びも止っています。


不安定で抜けてしまっていた鉢を植え直し
鉢#3
 


 
浅広底穴透明ポリポットに底敷きなしで鹿沼土直植え

ラビアタ・コンカラー、半年型
春芽・夏シース・秋咲、半年型
春芽は小さくて、シースは出ましたが、蕾が出来なかったようです。親の花後の秋芽が、植替えと半年型による作落ちで小さかったためと思われます。秋新芽は太いので有望です。



ワーネリー
1年型・夏芽・秋バルブ・夏咲
冷害で古株が枯れ、昨年の新芽が小さかったので、今年の新芽はさらに小さいです。
温室では半年型のようですが、屋外・室内では冬芽が出ないで1年型になりそうです。


7月後半
10 ガスケリアーナ
5 クアドリカラー sib chocoensis tip 'Victoria' x tip 'select' 5 C. candida  冬2-3月
新芽、高芽、丈11cm基幅1.2cmバルブ未、葉7枚#7,外1.2cmまだ開きません。前のバルブは鉢の外で冷害で葉がありません。新芽の根元は気根が伸びています。
5792
 

16 ジェンマニー fma. alba 'Fuchs Snow' FCC/AOS (OG) 秋11,1月
鉢から抜けてしまっていましたが、新芽が伸び始めました。丈9cm。
5785
  

33 シュレーデラエ C. schroederae ’Popayan' x self 冬2-3月
5794,
 

スペシオシシマ speciosissima (ルデマニアーナ) 1-4月


36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa冬12-1月
鉢#1
秋芽#6 休眠中、気根始まり


鉢#2
遅い夏新芽の出始め、丈1.8x幅0.4cm



36 トリアナエ  C. trianaei fma. rubra 'Sangre de Toro' 冬12-1月
新芽丈曲り25バルブ曲り10x2x1.3葉14.5x4.6V、シース9x2.5cm

36 トリアナエ C. trianaei fma. tipo ('Mariposa' x 'Binot')
新芽丈19バルブ内5x0.7葉15x3.4

28 パーシバリアナ C. percivaliana semialba 'Jewel' 12-1月
やや小型で、芽ぶきが多いようです。
5780, 5781
   

23 マキシマ C. maxima fma. tipo 'Rybaczyk' 秋10-11月、春
鉢#1
新芽丈12.5cm、バルブ4x0.7cm、葉8.5x2cm、休眠中か、秋咲は今年は間に合いません。

鉢#2
新芽丈14cm、バルブ5x0.6cm、葉9.5x2.6cm、休眠中か、秋咲は今年は間に合いません。

23 マキシマ
23 マキシマ C. maxima x sib alba x semialba 'La Pedrena' 10-11月、春
鉢#1
新芽#5丈21.5、バルブ゙7.5x1.8、葉内14.5x2.3
5763, 5774,5775,5795


鉢#2
5764, 5766, 5776, 5777
新芽#2丈10.5x0.7、葉6枚5-3.5,6-1.8
新芽#-2丈10.5上幅1葉6枚5-3.5,6-2.5
 



鉢#3
新芽#8丈25バルブ12x1.2x1葉15x2.7


?


鉢#4
5768
丈曲り16
バルブ9.5x1葉11.5x2.8


26 モッシェ C. mossiae 'Willowbrook'FCC/AOS
新芽が伸びていますが、細いです。
鉢#15787,88,89
 

鉢#2
5790,91
 

ラビアタ
ラビアタ・コンカラー
春芽丈20.5バルブさや内6x0.9cm葉14.5x3Vシース内4cm
5913
 

ルデマニアーナ

42 ワーセビッチー 夏6-8月
新芽が伸びて丈18.5cm、バルブは鞘の中で長6.5x幅0.8cm、葉はまだ閉じたままです。
5793
 

ワルネリ

不明種
Q2
5848


R'
新芽、葉は未開、一部日焼け? #5784, 5762



5852
 

7月前半
株分け・植替えしています。
冬芽が小さくなったいるため新芽は小さいです。
クアドリカラー
夏新芽(高芽)が伸びています。空中の根は全てナメクジに食われて伸びません。



4月前半
昨年新苗の植替えと株分け
昨年の新苗はミズゴケ植えからバークの重ね着で、鉢は深い場合が多く、根腐れ気味なので、出来るだけ「洋ラン学園式浅広鉢鹿沼土植え」に植え替えます。また同時に「分岐して匍匐茎が交差しかかるなどしている物は株分け」します。

 

 


10 ガスケリアーナ v. coerulea 'Mimi' x 'Blue Dragon' 5-7月
#4071

根鉢を残してバークを重ね着、根は少なめ、径cm透明硬質ポリポットの上縁切り底網、苗は直置き

ジェンマニー

4月初め #4205



C. luedemanniana 3583
#4038
  

36 トリアナエ C. trianaei fma. tipo ('Mariposa' x 'Binot')
#4039-4043
   
大きい鉢バーク植え、両側に根が密集してバークが馴染まなかったため、株分け

 
一回り小さい鉢で、根の量が適度になったため、浅広底穴鉢に薄植えできます。

36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa 冬12-1月
鉢#1
#4052-4056
  
洋ラン学園旧方式の、芯入りバーク植え。粒が大きく根の隙間に入っていません、一部はカビ。バルブにやや萎れ、苗が互いにぶつかりそうなので株分け。


 
径18cm硬質プラスチックポットの上縁を切り浅広鉢にして底敷き網の上に苗を直置き

鉢#2
#4077
  

41 ワルネリ C. warneri fma. tipo 春5-7月
#4068



緑札
#4065
  

#Q
株分け
#4047


  

#Q'
#4080


#S
#4084







4月初め

マキシマ #4008-
   
ミズゴケはほぼ除いて深鉢にバーク植えから、バークを取り除き、根は長い。株が多く交差しているため株分け。透明の浅広底穴鉢に鉢底網

  
いずれも新芽付き、白い健康な根付き。

ラビアタ・コンカラー #4002-

ミズゴケの根鉢を残してバークを重ね着、根腐れ気味、開花株には白い元気な根があり、新芽の伸び始め。

 
浅広底穴鉢に、丸い鉢底網をしいて、苗を置き底に押し付け、鹿沼土を根の間に入れて出来上がり。


ラビアタ・セミコンカラー#2 #4200




ルデマニアーナ 3583 #4038-

ミズゴケの根鉢を残してバーク植えから、ミズゴケを取り除いて浅広鉢鹿沼土植えへ

ワーネリー fma tipo #4068-
 
根鉢を残してバークを重ね着、根腐れ気味新根は少ない、径cm透明硬質ポリポットの上縁切り底網、苗は直置き

 #4195



不明 #4196


ラビアタ?#4197


? #4199


? #4202



3月前半


クアドリカラー
シース休眠中



新苗の植込み
今年は最初から、ミズゴケを全て取り除いて、「浅広底穴鉢直置き鹿沼土植え」にします。群生株で匍匐径が交差気味で新芽が交差している物は株分けします。
ラビアタ系
マキシマ
C. maxima x sib, (alba x semi-alba 'La Pedrena'




C. warceviczii var. semi alba
1年前の2013年4月初めに植替えして、素焼鉢ミズゴケ植えだったもの
  
鉢底にはスチロール、根鉢になりかけています。ミズゴケを全て取り除いて植替え。

  
右:新芽。植替えの適期だそうです。



ラビアタ系
マキシマ

36 トリアナエ  C. trianaei fma. rubra 'Sangre de Toro' 冬12-1月

42 ワーセビッチー 夏6-8月






2015.4.9 ルデマニアーナとワーセヴィッチーは寒さに弱い、マキシマは別系統

2014.11.11 2014年初めに