洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に

洋ラン24節気-半月ごと

「趣味の園芸」の本などでは、一月ごとに苗の様子や主な世話を書いてあるのが普通です。
しかし気候の移り変わりやそれに合わせた世話の仕方は、ほぼ半月ごとに変って行きます。
そこで「洋ラン学園」では、半月ごとに考えるようにしています。
中国古来の24節気は半月ごとであり、目安として重宝します。2015.10.28


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芽・花芽・開花・葉芽など経過まとめ 時期別一覧表
今月の洋ラン前月

2016年秋後半
11月

11月後半






2014年
11月前半-秋後半 低温期の始まり 2014
あらまし 2014
洋ランの一年間の世話は、高温期と低温期に分けることが出来ます。
亜熱帯が原産の洋ランにとっては、日本の気温はやや低めです。夏を除くと自生地より温度の低い低温期と言えます。
気温が20℃以上の高温期には、根腐れの心配が無く、一方自生地は雨季のため生長期なので、積極水やりをします。
一方、低温期には、まず根腐れさせないことが基本になります。そこで防寒が重要になります。
また、旺盛な生長期ではないため、水を多くする必要はありません。そこで、高温期に比べるとやや乾かし気味になります。11月からは切り替えます。
世話の基本は以上ですが、一方、花茎が本格的に出るなど、最も開花の多い冬に向けて楽しみで、また一年のまとめとして振り返る時期が始まります。2014.11.11、
前期のまとめと今期の予定と経過
気候
洋ラン学園では11月からを秋の低温期としています。立冬に対応しているのは分かりやすいです。
まず初めに低温に弱いグラマトフィラムを安全な場所に取り込みます。カトレア等明るい場所・高温向きの種類を南側に集めます。
日陰系の種類はまだ北側にあります。
生長
14グラマトフィラムの葉の伸び
置き場所
寒さに弱い種類の置き場所に注意を始めます。グラマトフィラム、デンファレ、カトレヤ原種のロディゲシー系などです。
危険なのは最低気温10℃辺り以下です。
趣味の園芸では高温種は気温が15℃を下回ったら高温種は屋内に入れる」のが常識とされています。バンダやコチョウランが含まれます。
洋ラン学園では、10℃を下回り始めたら上記のグループは「準屋外」とします。即ち、「翌朝の最低気温が10℃未満と予想されたら、夜だけ軒下か玄関などの屋内に入れる」のを基本とします。
ほぼ全種を引き続き屋外、1シンビと2デンドロ、12キンギアナム以外は遮光
寒さに弱い14グラマトフィラムを屋内に移動
雨に弱い4コチョウランと、ミズゴケ植えの10ミニバンダはずっと軒下で雨除け
雨除け
雨に弱いデンドロビウムはテラスの軒下
露除け(新規)
霜の前に、雨上がりの朝にかけては露が降ります。最低気温が10℃を下回っていることが多いので、冷害が起きる可能性があります。
そこで、熱帯産種だけでなく、冷害の起きやすい種類は軒下のような「露除け」が望ましいと思われます。
水やり
雨に弱い種類以外は、雨ざらしで水やりの代わりにするので水やりの必要はありません
軒下などの雨除けした種類があるため「水やりを再開」します。
11月からは、秋(2)低温期として、水やりを減らし、乾き気味にします。
コチョウランとミニバンダ、そして
植替え
デンファレ新株
花茎・蕾など
2デンドロビウムの花芽の出の続き
2デンドロビウム、11フォーミディブルの生長
1シンビジウム、三+金稜辺の花茎の伸び
3カトレア、3+カトレヤ原種、3+ミニカトレアのシースの生長、が大きく
8ジゴパブスティアに花茎
開花
2 デンドロビウム・オリエンタルスピリットの開花始まり
3+ミニカトレア・ミニパープルの開花
6オンシジウム、6+ミルトニア・スペクタビリスの開花続く
6+ブラッシアの開花
11デンファレ新株開花ほぼ終了(植替えのため)
新芽
1シンビジウムの秋新芽の出の続き
冷害
デンファレ新株の葉の一部が枯れ・萎れ・カビ病。
病気など

霜予報
中部・関東でも内陸では山沿いまで霜が始まっています。

2014年11月14日の霜予報

11月前半の各種蘭の様子

1 シンビジウム 
2 デンドロビウム 
10月後半くらいから、半分くらいの鉢を、雨で古葉に病気が出ないようテラスの軒下で直射日光が当る場所に置いています。
一部の葉は黄色くなりました。日焼けかもしれません。
オリエンタル・スピリット'ビゼン・アケボノ'の花芽が出てが大きくなってきました。他の種類はまだです。
昨年は12月初めに多くの種類の蕾が見えるようになったので、今年の方が早いかもしれません。
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種
ラビアタ系
ガスケリアーナ、小型群生
元気なくずっと休眠中

クアドリカラー
夏芽/・秋シース冬咲・1年型
シースが出て大きくなっています。昨年とほぼ同じ経過です。



ジェンマニー
夏芽・秋シース・春咲・一年型
夏芽が伸びてシースが出てきました。昨年は秋にシースが出ませんでした。大きさは今年より大きかったです。


トリアナエ・ルブラ
秋芽・夏シース・秋蕾・冬開花
体形はバルブが太く葉が厚いラビアタ型です。新株で植替え後で、親より小さいですがシースが出来ました。


36 トリアナエ  C. trianaei concolor coerulea ’Fusa' x v. venosa 冬12-1月
昨年は夏までに草丈の伸びが止りシースが出ましたが、今年は新芽が2本出て遅れたためかまだシースが出ません。


ラビアタ・コンカラー、半年型
春芽・夏シース・秋咲、半年型
春芽は小さくて、シースは出ましたが、蕾が出来なかったようです。親の花後の秋芽が、植替えと半年型による作落ちで小さかったためと思われます。秋新芽は太いので有望です。



シュレーデアエ
夏バルブ・秋シース
今年新芽の出た苗を入手しました。
バルブが太く大きい、ラビアタ型の体型です。


ワーネリー
1年型・夏芽・秋バルブ・夏咲
冷害で古株が枯れ、昨年の新芽が小さかったので、今年の新芽はさらに小さいです。
温室では半年型のようですが、屋外・室内では冬芽が出ないで1年型になりそうです。




ロディゲシー系
ほぼ生長は止まっています。ロディゲシーだけは小さな秋新芽が伸びています。
アメジストグロッサ
一年型・夏芽・秋シース・冬蕾・開花
夏芽の伸びは止まっています。


インターメディア ティポ 1年型・春芽・夏バルブ・冬シース・春咲
草丈の伸びもバルブの伸びも止っています。今年は開花より前に春芽が出たので生長は速かったです。


ロディゲシー C. loddigesii fma. tipo 'Nakazone 1' (OG)
草丈もバルブも伸びは止まっています。シースはまだ出ません。秋新芽が伸び始めています。


x ドロサ
C・x dolosa 'Scully Strain' (OG)
生長は止まっています。




ワルケリアナ系
グアリアンセ(ボーリンギアナ系)
オーランティアカ G. aurantiaca 'Orchidglade'
鉢#1
若芽の伸びは止まり、バルブが完成し、シースが少し伸びました。分岐の新芽も伸びています。


鉢#2
若芽が伸び続け、バルブができかかり、シースができています。

G. aurantiaca '#1010'
夏芽・秋シース・一年型
夏新芽が3本とも小さいながらシースを付けています。



デッケリ
夏芽・秋シース・初冬開花・一年型
作落ちしていますが、、元が大きい株だったのでシースが出ます。新芽の草丈が30cm近くあれば良いようです。
11月前半
鉢#1
速く出て大きい方の夏芽は、シースの先端からが顔を出しました。
作落ち気味でバルブが細くなっていますが、基が巨大で太いため今年も咲きます。
来年は回復が始まると思われます。
遅く出て小さい方は葉が1枚でシースは出ません。


スキンネリ
夏芽・秋シース・春開花・一年型
3月に株分け・植替えをした鉢の夏新芽が大きくなりましたが、シースは出てきません。昨年は10月に出ました。


グァテマレンシス
自然交配種 C. aurantiaca x C. skinneri
鉢#1
新芽が色々な時期に出ます。



レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア
プルプラータ(ブラジル)
1年型・夏芽・秋シース・初夏開花
夏芽は伸びていますがシースが出ません。
一方古い芽でシースがある方は大きくなってう休眠中です。
 

テネブロッサ

メキシコ産
レリア・アンセプス
春芽・夏花茎・冬開花・一年型
L. anceps fma. alba '50th Anniversary' HOC/AOS
鉢#1
草丈の伸びも、バルブの伸びも止っています。花茎の伸びは続いています。




ブラサボラ、ソフロニティス
ブラサボラ ディグビアナ
昨年の秋芽は休みです。春にシースが出ませんでした。
夏芽の生長は止まりました。
新たに秋新芽が出てきました。春まで順調に育てたいと思います。
 
 

3 ミニカトレヤ 
ミニパープルセルレア
知らない内にが大きくなっていました。半年型ですが、少し作落ちから回復中です。

4ミニコチョウラン
4コチョウラン
5パフィオペディルム
6オンシジウム 
開花続く、花茎の出続く
オンシジウム近縁属
ブラッシア、
開花

ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 ミルトニジウム
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
マリー・アン鉢#2
出始めの新芽から待望の花茎が出てきました。
この鉢は年々夏に新芽が出ています。
花茎が出るには親株が大きいことが必要なようです。バルブは冷害の作落ちから年々大きくなっています。親株は草丈52cmバルブ高6.8cm幅3.5cm厚さ2.8cmです。草丈の伸びは止まっていますが、バルブは生長を続けています。親株の薄葉を落とさないようにする必要がありそうです。



9 セロジネ
10ミニバンダ
アスコフィネティア
ライオンスター
新葉が少し伸びています。


10+アングレカム
水やりを忘れて水切れが続いていますが、新根が出て秋の若葉が伸びています。古葉は萎れたり枯れ落ちたりしています。
鉢#1


鉢#2


鉢#3


10+ リンコスティリス
11デンファレ 
11 フォーミディブル
が大きくなる
12 キンギアナム 
12 スペシオ・キンギアナム 
昨年は11月前半に蕾が出てきましたが、今年はまだのようです。
12 大明石斛
新芽の伸びが続く
13 バンダ 
14 グラマトフィラム
新芽の伸びが続く

 

鉢#4
  
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、
17 キシロビウム
小さな新芽が出続けて伸びています。古芽はバルブも伸びも止まっています。


f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 
草丈の伸びは止まっていて、花芽が出続けています。また根元は徐々に太っています。
 
左:鉢#1、右:鉢#2
 

四 エビネ 
五報歳蘭
新芽の伸びが続いています。1年以上たった株から茶色の秋新芽、例年より早く、また株は小さめですが、花茎と思われます。
鉢#2 草丈36cm基幅1.5cm。 
鉢#2-2 草丈36cm基幅1cm。
昨年の春芽が今年の秋になって花茎を出します。「2年型」です。
 

鉢#22
昨年の新芽の脇から茶色の花茎


五駿河蘭 


2013年11月前半
あらまし
雨ざらしは全面的にやめる方向です。今年バ-ク植えにした鉢は乾きが悪いので、鹿沼土植えに植替えすることにしました。
寒さが一段と増すので、一番弱いグラマトフィラムは南の軒下に移します。
他の鉢も日だまりに置き保温を心がけ、置く場所を高く風通しを良くして乾きを早めます。
日だまりに移動して雨除けをすると、水切れになって太りが不足するため、水やりを再開します。
スペシオキンギアナムに蕾
各種蘭の様子
7 エピデンドラム(前回7月前半)
開花入手株、夏植替え
順調に夏越しし、若芽は茎を伸ばし、開花株は花茎の途中から高芽を伸ばすか出しています。
鉢#1黄色
鉢#2黄色
開花株#1
子#11は夏の植替え時に葉が11枚でしたが、その後葉が5枚出て、その分茎も伸びています。
葉の間隔や葉の大きさは小さくなり、茎は細くなっていますが元気です。親より背は高く葉は大きく多くなっています。
新葉は小さいですが艶があります。根元の表面には白い根があります。
鉢#3桃色
8 ジゴペタラム
ジャンピング・ジャック’ビッグ・ビーンズ’
夏芽#9新葉秋芽#33伸び3cm。
ジゴニシア
ムラサキコマチ
夏芽伸びほぼ止まる。丈23,19cm、基幅1.2-1.3。凍害のひどい鉢#1は休眠中
ジゴパプスティア
メリー・アン
春芽伸び止り丈48-58cm、バルブ最大4.7x3.5x2.7、丈・バルブが入手時並みに回復夏芽伸び。
12 スペシオ・キンギアナム
全体に丈の伸びはほぼ止まりますが、葉はやや伸びbルブもやや太ります。
クリスタル
夏芽、丈止り、バルブやや太り葉は少し伸び。
白花
丈止り、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
赤花
丈止り、バルブほぼ止まり、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
ベリー・オダ
バルブやや太り、秋新芽4cmまで。
14 グラマトフィラム
全体に丈と葉が伸び続け、基は太ります。
鉢#2、秋新芽4.5cmどの鉢も新芽は伸び続け、基は太くなっています。



2015年?
11月前半
あらまし
雨ざらしは全面的にやめる方向です。今年バ-ク植えにした鉢は乾きが悪いので、鹿沼土植えに植替えすることにしました。
寒さが一段と増すので、一番弱いグラマトフィラムは南の軒下に移します。
他の鉢も日だまりに置き保温を心がけ、置く場所を高く風通しを良くして乾きを早めます。
日だまりに移動して雨除けをすると、水切れになって太りが不足するため、水やりを再開します。
スペシオキンギアナムに蕾

11月前半の各種蘭の様子

7 エピデンドラム(前回7月前半)
開花入手株、夏植替え
順調に夏越しし、若芽は茎を伸ばし、開花株は花茎の途中から高芽を伸ばすか出しています。
鉢#1黄色

鉢#2黄色
開花株#1
子#11は夏の植替え時に葉が11枚でしたが、その後葉が5枚出て、その分茎も伸びています。
葉の間隔や葉の大きさは小さくなり、茎は細くなっていますが元気です。親より背は高く葉は大きく多くなっています。
新葉は小さいですが艶があります。根元の表面には白い根があります。

鉢#3桃色


8 ジゴペタラム
ジャンピング・ジャック’ビッグ・ビーンズ’
夏芽#9新葉秋芽#33伸び3cm。
 
ジゴニシア
ムラサキコマチ
夏芽伸びほぼ止まる。丈23,19cm、基幅1.2-1.3。凍害のひどい鉢#1は休眠中

ジゴパプスティア
メリー・アン
春芽伸び止り丈48-58cm、バルブ最大4.7x3.5x2.7、丈・バルブが入手時並みに回復夏芽伸び。


12 スペシオ・キンギアナム
全体に丈の伸びはほぼ止まりますが、葉はやや伸びbルブもやや太ります。
クリスタル
夏芽、丈止り、バルブやや太り葉は少し伸び。
白花
丈止り、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
赤花
丈止り、バルブほぼ止まり、頂葉の間に、0.3-0.5cm。
ベリー・オダ
バルブやや太り、秋新芽4cmまで。

14 グラマトフィラム
全体に丈と葉が伸び続け、基は太ります。
鉢#2、秋新芽4.5cmどの鉢も新芽は伸び続け、基は太くなっています。