洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に

洋ラン24節気-半月ごと

「趣味の園芸」の本などでは、一月ごとに苗の様子や主な世話を書いてあるのが普通です。
しかし気候の移り変わりやそれに合わせた世話の仕方は、ほぼ半月ごとに変って行きます。
そこで「洋ラン学園」では、半月ごとに考えるようにしています。
中国古来の24節気は半月ごとであり、目安として重宝します。2015.10.28

2016年夏

2016年夏目次
夏-初めに
夏後半
5月後半
5月前半
4月後半
夏前半・梅雨、6月後半-7月前半
7月前半 小暑
6月後半 夏至
5月-6月前半、梅雨入り
6月前半 芒種
7月
7月前半
夏後半:盛夏(7月後半から9月前半まで)
7月後半
8月
8月前半
8月後半
9月前半



夏後半:盛夏(7月後半から9月前半まで)



9月前半 白露(はくろ9/8)

白露(はくろ)は、二十四節気の第15。八月節(旧暦7月後半から8月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が165度のときで9月8日ごろ。
大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明している。

秋雨前線

「秋雨前線」は、季節が夏から秋へ移り変わる、ちょうど今頃に現れはじめます。早ければ8月下旬頃から現れる年もあります。
発生の仕組みは、日本の夏に暑さをもたらす太平洋高気圧の勢力が弱まり、逆に北から、冷たく湿った性質をもったオホーツク海高気圧や、中国大陸から冷たく乾いた性質をもった秋の移動性高気圧が日本付近へ進んできます。
夏の暑い空気と、秋の少し涼しい空気、これらの性質の違う空気と空気がちょうど日本付近でぶつかり合い、せめぎ合って、相撲を取るような形になります。ここに秋雨前線が発生します。
空気がぶつかり合って、行き場がなくなり、上空へ持ち上げられます。持ち上げられた空気は、上空で次第に冷えて雲が発生します。
このため、秋雨前線が停滞しやすくなると、曇りや雨の日が続き、天気がぐずつくようになります。(tenki.jpから2016.9.12に転載させていただきました)
秋雨とは
8月後半頃から10月頃にかけて(地域によって異なります)降る長雨のことです。
秋の長雨、秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいいます。
秋雨前線の消滅
10月前半頃になると、太平洋高気圧は日本の南に完全に後退します。 本格的な秋の訪れですね。 このころになると、秋雨前線の停滞は主に本州の南側となります。
10月後半頃になると、秋雨前線は日本の南にまで南下し、 途切れ途切れになって弱まり、やがて消滅します。



2016年追加分


2015年 9月前半
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
通常は夏の暑さが和らぎ真夏日が減って、雨が多くなります。
従って夏から秋へ切り替わる時期です。
寝腐れに注意を始め、水やりも注意するようにします。
8月の終り頃から、秋咲や冬咲の花茎の出が続きます。15.9.17
置き場所
夏から秋への切り替えで最初にやるのが置き場所の移動です9.17
置き場所を、遮光・遮熱・保湿・保涼から、保温と日当たり、乾燥へと変えていきます。
雨除け
雨が続くことが多くなるので、病気の出やすい種類は軒下に取り込むなど、一時的に雨除けをします。
9月前半の各種蘭の様子
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
8月後半は、初めは暑かったですが猛暑日はなく、その後は雨が多く低温が続きました。
9月前半は暦の上では秋ですが、残暑が続き、後半に比べると雨が少ないので、洋ラン学園では夏の続きと考えています。引き続き、「夏・雨季・生長期」を楽しみます。
生長
猛暑日はほぼなくなって乾きが遅くなるため、保湿の必要は減ります。また保涼も必要でなくなります。
置き場所・遮光
日が低くなって、北の庭では直射日光が当たることは無くなり遮光がほぼ不要になります。
夏に植込みの中などで蒸れて葉が枯れたものがありますが、これからは蒸れは減ります。
20℃を下回ると雨ざらしで病気が出ることがありますが、9月前半までは一部を除き雨ざらしを続けます。
水やり-積極水やり
新芽の伸長が続いているので、水切れせぬよう積極水やりを続けます。
引き続き、猛暑日が続いて雨が降らなければ1日おき、真夏日は2日おき、それ以外は3日おきを目安にしますが、猛暑日や真夏日がへるため間隔は長くなって行きます。
バルブのしわ

生長

秋新芽

花芽
駿河蘭。
開花
ミニカトレア、コチョウラン、奄美風蘭
9月前半の各種蘭の様子
1 シンビジウム 直射日光(真夏以外)、乾かさないよう水やり、最低0℃、屋外・零下ではビニールトンネル、芽欠き、開花容易花易
新芽がはっきりし始める
2015年新苗 
ウダツナイト・ショパンの調べ鉢#1脇芽#3丈70cmバルブ3.2x2.9cm葉#12、24cm#16、35cm新芽R1.5cm
ホワイトレディーほの香鉢#1脇芽株#3丈53バルブ幅1.8x1.7R新芽2.3x0.9丸
ラブリー・エンジェル・ザ・ツー・ヴァージンズ鉢#2脇芽#2丈84cmバルブ幅4.3x3.2cm葉#10,56x3cm#13、30x2.3cm新芽R2.3x1cm
2009年秋苗 プチムーン 鉢#1 脇芽#L2R2丈41.5cmバルブ幅2.1x1.7L新芽1.8x1cm薄い
2 デンドロビウム  強健・花易、2年型(1年型あり)、秋低温期雨は古葉がカビ病で落葉
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種ラビアタ系
ロディゲシー系、高温性
ワルケリアナ系グアリアンセ(ボーリンギアナ系)レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア

ブラサボラ、ソフロニティス 高温性、冬も生長、芽季ばらばら
3 ミニカトレヤ 

ワルケリアナ系
ミニパープル
夏芽の伸び
順調に大きくなりました。冷害から回復中です。

ワルケリンター
夏芽の伸び
夏芽が急速に伸びてそろそろ伸びが止まりかけています。数年かかってようやく親より大きくなり始めました。
新根根冠のナメクジ食害
新芽は高めとなっているため、根元から出た根は気根となり根冠をナメクジに食べられてしまいます。土寄せして根を覆う必要があります。

4ミニコチョウラン遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
4コチョウラン 遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
5パフィオペディルム
6オンシジウム やや遮光、生長期水切れ防止、最低5℃、屋外・室内、開花には鉢を複数用意
オンシジウム近縁属、ブラッシア、ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易草丈30cm、バルブ高7cm以上、花茎出8月
草丈の伸びは鈍くなり25cmにやや達しません。2株目の方もバルブが見え始め高さは5.5cmあります。しかし花茎は例年が8月なのにまだ出ません。今年は、草丈25cmバルブ5.5cmなのでまだ回復が不十分で咲かないようです。バルブの高さが開花した時に比べると小さいです。


6+ミルトニジウム 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易
6+ ブラッシア2年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易
6+ ゴメザ・クリスパ 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ コルマナラ ワイルドキャット  半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ ビーララ、 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、夏芽冬咲、バルブ後から
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
9 セロジネ  1年型、遮光、水切れ防止、最低5℃、インターメディア花容易、
草丈は伸びて、バルブが出来始めました。バルブ高は5-7cmありますが、バルブ幅は1.4cm未満で昨年より細いようです。

クリスタータ花やや難


10ミニバンダ
10+アングレカム
10+ リンコスティリス
11デンファレ 寒さに弱い、半年型、やや日除け、やや根腐れ、高温期水多く、低温期雨ざらしカビ病、最低気温10℃厳守、花やや易
11 フォーミディブル
12 キンギアナム  強健・花易
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、最低5℃、
夏芽がぐんぐん伸びています。古株の一部には花芽が出ています。
古小株
2014年の10月後半と比べると早く8月に出ましたが、親が極小なので困ります。

12+クリソトキサム
13 バンダ 根はむき出しでないと腐るが毎日水やり必要→ポリ袋植え、非耐寒性・冬の室内でも保湿必要
新葉の出
葉#35が出て長さ約5cmに伸びました。今年出た#33以降は色が黄緑で厚さも薄いです。
根冠の伸び
夕立の雷雨が降ったので、袋から出して雨に当てました。
水かえ・肥料
梅雨の間に油断して根をむき出しにしていたら根幹が枯れてしまいました。
それからはポリ袋入りに戻しました。
まだ枝根の根幹は殆ど枯れたままです。
しばらくすると水が汚れてくるので、2月毎位に水替えするようにしています。根を洗い腐った根を除き袋と水を替えました。
その時に肥料を入れていなかったので、今回は化成肥料粒を入れました。根冠は水面に届かないので時々根を水に漬ける必要があります
14 グラマトフィラム 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、熱帯性非耐寒性、冷害注意最低10℃厳守、冬まで生長
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、やや日除け、最低気温5℃、夏水切れ注意、子吹き旺盛、開花やや難
17 キシロビウム
f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 強健・花易、8月に草丈35cm、葉9枚基幅1.4cmで10月に花芽らしい新芽が出ます。
新芽、最も大きいものはようやく草丈33.5cm、基幅1.2cmに達し心持太り始めたようで、葉の枚数は8枚です。昨年開花した親株に比べると高さも基幅も足りませんが、花茎が付くのにぎりぎりの大きさと思われます。10月前半が楽しみです。

四 エビネ 
五報歳蘭 育易、花易
芽の伸びが遅いです。凍害後で親株が丈23cmしかありません。8.5cm、両側から脇芽が出てしまいました。2cm

五駿河蘭 根丈夫、やや日陰、雨ざらし、冬5℃以上、芽欠き必要
六オサラン



2016年夏後半:盛夏(7月後半から9月前半まで)

初めに
梅雨が明けると、真夏日・猛暑日・熱帯夜のある、盛夏となります。
温室ではランにとって最も過酷な季節になりますが、屋外・室内栽培では、温室ほど暑く乾燥することはないため、温室より有利な季節です。
多くのランの草丈が最も伸びる時期なので、「夏=雨季=生長期」です。
保湿・保涼し、水やりを増やして生長を促進します。
全ての種類が直射日光では日焼けするので、洋ラン学園では置き場所はやや日陰です。
勿論雨ざらしです。


2014年夏後半:盛夏(7月後半から9月前半まで)

梅雨が明けると、真夏日・猛暑日・熱帯夜のある、盛夏となります。
温室ではランにとって最も過酷な季節になりますが、屋外・室内栽培では、温室ほど暑く乾燥することはないため、温室より有利な季節です。
「温室栽培では外に出せる苗は出す」位です。
多くのランの草丈が最も伸びる時期なので、「夏=雨季=生長期」です。
保湿・保涼し、水やりを増やして生長を促進します。
勿論雨ざらしです。
最低気温が20℃以上なのは9月前半までで、真夏日も多いですから、そこまでは同じ管理を続けます。
秋雨前線が活発になると雨が続き最低気温が下がって、雨ざらしでは冷害が始まり、根腐れも心配になって、一部から雨除けが必要になってきます。2014.8.7













2016年8月


2013 201
5
2016
2016
2016



降雪東京府中


府中府中都心冷害・霜害都心
府中






置き場所・植替え水やり

最低
結果
最高
結果
都心最高長期予報 降水量mm
最高結果
最低
予報,長期
最低
結果
最低
予報
最低結果 最高
予報
最高
結果
雨予報
霜予報
日照時間,降水量 最低
最高
実際

1

27, 3031.522, 2324.62424.93031.970%, 2mm1.2H,


2

29, 2929.424, 2322.52524.03032.250%, 02.6H, 8.5mm


3

29, 3032.0, 2323.4
22.73031.850%, 11mm4.2H, 11.5mm

夜半に強く短い雨
4

33, 3033.024, 2324.42424.23233.230%, 09.3H,

水やり
5

, 3033.4, 2324.6
24.2
33.910%, 10.5H,


6

34, 3234.225, 2325.82524.93335.210%, 08.5H.,


7

34, 3133.624, 2424.52524.33234.210%, 09.3H.,


8

, 3133.2, 2425.3
25.3
33.2
6.9h,

今年最初の熱帯夜
9

37, 3237.726, 2425.72724.93638.020%, 8.3H,

今年最初の猛暑日、夕に水やり
10

34, 3234.025, 2426.02524.33334.510%, 06.7H, 27.5mm

シンビジウム、直射日光に当たる鉢で日焼け、木陰などに隠す。一週間ぶりの大雨
11

31, 3332.125, 2525.22424.63131.120%, 3.0H,


12

32, 3231.924, 2524.22424.13130.910%, 04.1H,


13

32, 3231.823, 2423.32423.73231.30%, 03.6H,


14

31,3330.423, 2423.52423.43129.510%, 02.7H,


15

, 3130.8, 2424.4
23.8
30.4
1.2H,


16

, 3233.1, 2523.7
22.9
32.8, 2.7H, 36.5mm


17

36, 3234.3, 2523.0
23.0
34.350%,9.5H, 5.0mm


18

31, 3131.6, 2625.22524.93029.750%, 00.6H, 16.5mm


19

, 3032.3, 2525.0
24.5
32.5
6.9H, 9.0mm

台風9号がフィリピン東で発生
20

30, 3030.0, 2524.1
23.82729.880%, 32mm1.2H, 59.0mm

台風10号は21日6時に西から潮岬の南に達する見込み、11号と3つ
21

33, 3133.524, 2423.52422.53333.060%, 11mm8.8H,

6日続きの雨の予想、1年で最も暑い期間の終了見込み
22

, 3028.3, 2523.2
22.3
27.3
0.0H, 154.0mm

台風10号接近で再びの雨で豪雨
23

30, 3030.4, 2424.2
21.4
31.060%, 5.5H, 9.0mm


24

30, 3031.225, 2423.5
23.33130.950%, 2.8H, 3.0mm

これまで猛暑日は2日、熱帯夜は1日で過ごしやすい、軒下にも降り込みずっと水やり不要。ただし5mm以下では濡れが不十分で水やり必要
25

32, 3232.725, 2423.52423.13132.430%,011.1H,

台風10号が南で西に移動中、反転の見込み。9,11号は消滅
26

31, 3232.824, 2424.02423.03232.720%, 011.5H,


27

27, 3027.0, 2421.62320.32626.270%, 7mm0.0mm, 17.5mm


28

28, 2924.621, 2421.32219.62623.560%, 11mm0.0H, 15.0mm


29

30, 2830.123, 2422.12221.32829.880%, 8mm3.1H, 17.5mm

シンビジウムの新芽の腐れ、高温と長雨の雨ざらしのため
30

32, 2928.123, 2422.52421.43227.480%, 26mm0.4H, 32.5mm


31

33, 3031.124, 2422.52217.53231.110%, 0mm11.9H,

猛暑日は2日、熱帯夜1日で8月が終わり、7月も猛暑日は1日、熱帯夜は無し、6月はどちらも無し



8月後半 処暑(しょしょ8/23)

処暑(しょしょ)は、二十四節気の第14。七月中(通常旧暦7月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が150度のときで8月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から2/3年(約243.4906日)後で8月23日ごろ。
暑さが峠を越えて後退し始めるころ。『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と説明している。
二百十日・二百二十日とともに台風襲来の特異日とされている。
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
2016年追加
8月の中旬は最も暑い時期です。
日が低くなる、置き場所(2016.8.17)
他の世話は前期と変わりませんが、前期に引き続いて日の位置がだんだん低く南寄りになります。
このため、木や家や物の北側が日除けに使いやすくなります。
これまでは隠すところが無くて直射日光に当ててしまいやすかったのですが、置き場所が増えます。
2016年の台風(2016.8.20)
今年は梅雨が6月初めから7月終わりまでと長く、「夏は雨季で生長」という洋ラン学園の方針にぴったりでした。このため雨よけ下で水切れしていたシンビジウムの遅れを少しは取り戻せたのではないかと思います。
一方、今年は台風については1号発生が最も遅く上陸が最も遅かったのですが、7月の上陸数は多いと予想されました。
即ち、昨年の2015年は1月から毎月台風が発生していましたが、2016年は6月いっぱいまで発生しませんでした。年間発生数は27件に対してこれまでのところ10件です。
台風の上陸も、2015年は7月2件8月1件、」9月1件で年間4件でしたが、今年は8月17にちょの北海道が最初でまだ1件です。
台風接近による反乱や、一過の猛暑など異常気象の程度は深刻です。
2015年まで
8月前半は、初めは猛暑が続いて水切れ気味になりましたが、その後は台風関連で曇りと雨が多くしのぎやすくなりました。
温室ではこの期間は「休み」のようですが、屋外栽培では「雨季の生長真っ盛り」と「秋に先駆けた花芽の始まりで、水やりが頻繁でも楽しい時期です。
8月後半も引き続き、「夏・雨季・生長期」を楽しみます。(2014年記す、2015年も同じ)
生長・保湿と保涼

置き場所・遮光
大半の種類は雨ざらしです。
また、日が低くなってきて遮光が楽になります。しかし南の軒先は日が入るようになって新たに日焼けに注意が必要になります(2014年、2015年はテラスには置かず)。
水やり-積極水やり
引き続き、猛暑日が続いて雨が降らなければ1日おき、真夏日は2日おき、それ以外は3日おきを目安に、保水の良い鹿沼土植えですが鉢の上が乾かぬうちに水やりします。(2014年記す、2015年も同じ)
バルブのしわ
セロジネはまだ回復しません(2015年)。
生長
昨年は残っていた鉢を浅広底穴鉢・鹿沼土薄植えに植替え、真夏に積極水やりして冷害や作落ち株の回復に努めました。
一部の「弱い種類」を除いておおむね順調に生長しています。
「パフィオ、デンキラ、バンダはやや弱い種類」に属します。
夏新芽

花芽
新たに、ミニバンダ、大明石斛、駿河蘭の花芽が出てきました(2014年記す)。レリア・アンセプスの花茎の伸び
開花
コチョウラン、ミニコチョウラン、奄美風蘭(2014年記す、2015年もほぼ同じ)

8月後半の各種蘭の様子

以下は2015年の代表的な様子です。
1シンビジウム
冷害のため、全般に新芽は小さいです。
中には大きめになった種類もあります。
エンザンフォレスト・マジョリカ

一株は丈が50cm、基幅と葉幅が2cmを越えました。花茎と区別のつかない新芽が出ています。



カトレヤ原種近縁種
ブラサボラ
ディグビアナ
芽の出る時期が色々で、中々新芽は親株並みに大きくなりません。

鉢#1
冬芽は休んだままでしたが、新しい気根が伸びています。

鉢#2
春芽が伸び続けています。

 



ミニカトレア
コスモアロハ
春に入手した株を、世話せずに放っておいたらが大きくなっていました。コスモアロハは強健で1年型のために作落ちしにくく咲きやすいです。


右:実生からの株の生長、赤は脇芽

チェリー・ソング・アルバ
昨年は夏芽が出ないで、1年休みとなり、今年の春に古株の方から脇芽が出ました。バルブは太いですがやや短く、花芽はまだ不確かです。



金稜辺
大きい方は、年々大きく立派になっています。丈37cmバルブ幅1.4cm葉9枚葉長34cm葉幅1.6cm。
小さい方は3月に早くから芽が出ましたがその後見ない内に3本も脇芽が出ていたのでやや伸び悩みです。丈26cmバルブ幅1.1cm葉9枚葉長22cm葉幅1.4cm。一本を残して芽欠き


五 報歳蘭
新芽の伸び遅れ。脇芽一本腐れ、雨ざらしで枯れることがあります。芽欠きせず


3 ミニカトレヤ 
4ミニコチョウラン遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
4コチョウラン 遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
5パフィオペディルム
6オンシジウム やや遮光、生長期水切れ防止、最低5℃、屋外・室内、開花には鉢を複数用意
オンシジウム近縁属、ブラッシア、ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易草丈30cm以上
6+ミルトニジウム 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易
6+ ブラッシア2年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易
6+ ゴメザ・クリスパ 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ コルマナラ ワイルドキャット  半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ ビーララ、 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、夏芽冬咲、バルブ後から
7 エピデンドラム

8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
9 セロジネ  1年型、遮光、水切れ防止、最低5℃、インターメディア花容易、クリスタータ花やや難
10ミニバンダ
10+アングレカム
10+ リンコスティリス
11デンファレ 寒さに弱い、半年型、やや日除け、やや根腐れ、高温期水多く、低温期雨ざらしカビ病、最低気温10℃厳守、花やや易
11 フォーミディブル
12 キンギアナム  強健・花易
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、最低5℃、
12+クリソトキサム
13 バンダ 根はむき出しでないと腐るが毎日水やり必要→ポリ袋植え、非耐寒性・冬の室内でも保湿必要
14 グラマトフィラム 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、熱帯性非耐寒性、冷害注意最低10℃厳守、冬まで生長
新苗入手
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、やや日除け、最低気温5℃、夏水切れ注意、子吹き旺盛、開花やや難
17 キシロビウム
f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 強健・花易
四 エビネ 
五報歳蘭 育易、花易
五駿河蘭 根丈夫、やや日陰、雨ざらし、冬5℃以上、芽欠き必要
六オサラン


8月前半 立秋(りっしゅう8/7)

立秋(りっしゅう)は、二十四節気の第13。七月節(旧暦6月後半から7月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が135度のときで8月7日ごろ。
季節
初めて秋の気配が現れてくる頃とされる。七月節(旧暦7月)。『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明している。
夏至と秋分の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立冬の前日までが秋となる。暦の上ではこの日が暑さの頂点となる[1]。翌日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。また、翌日から暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すことになる。
藤原敏行は「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と詠んだ。
この日に至っても梅雨が明けない場合は「梅雨明け」の発表はされなくなる。それゆえに、東北地方などでは「梅雨明けなし」となることがある。
ウィキペディアから転載
前期のまとめと今期の方針のあらまし
今年は梅雨明けが29日となり、梅雨が6月初めから7月末まで2か月に及びました。
梅雨の間は雨季でどの蘭も丈が最も伸びる時期でした。
梅雨が明けると水が切れれば成長に影響が出ますが、水を切らさなければ引き続き、丈の伸びは鈍り始めますが太り始め旺盛に生長します。
花を咲かせるには最も重要な時期の一つです。
一方、日射は株を弱らせます。
強光種以外は北の軒下で朝夕以外の直射光を避け、強光種も軒下や植え込みの下で直射日光を避けるようにします。
主な世話は水やりと置き場所(日除け防止)です。
どの種類も直射日光は少しの時間も避けるようにします。
日々の世話で最も大事なのは水やりです。
水やり
雨ざらしを活用しますが、雨量が2-3mmでは十分に鉢が濡れず水切れしてしまいます。
また木陰などでは十分に当たらず同じく水切れします。
そこで「雨上がりに水やり」して水切れを防ぎ雨季の生長を確保します。
間隔は、鹿沼土はミズゴケやバークのようにすぐ乾いてしまわないので、2-3日ごとに鉢表面が乾いたらやります。
高温時に水やりすると根が煮えてしまうので、また蘭が吸水するのは午後なので、夕方涼しくなってからやります。
晴れて高温になる日よりも曇りなどで温度の上がらない日の方が安全でしょう。

以下は2014年の再掲など。
前期のまとめと今期の方針のあらまし
梅雨が明けて猛暑が続きます。
日焼けを夏ばてを防ぐ遮光と、雨季の生長を確保する水やりが最も大事な世話です。
早いものは、秋冬咲の花芽が出始め楽しみな時期です。
生長・保湿と保涼
温度が最も高いために、水さえあれば最も生長が旺盛な時期です。
置き場所・遮光
最も耐光性のシンビジウムも直射では日焼けします。
水やり
-積極水やり、猛暑日は1日おき、真夏日は2日おき、その他は3日おき
洋ラン学園式の鹿沼土植えなら、最低気温が20℃以上であれば根腐れの心配は殆どありません。
鉢の乾く速さは最高気温で決まると考えることが出来ます。
そこで最高気温が35℃以上の猛暑日なら1日おき、30℃以上の真夏日なら2日おき、25℃以上の夏日なら3日おきで問題はないでしょう。
それまでに雨が降らなかったら夕方(夜でも可)に水やりします。
最低気温が20℃を下回ることが多くなるのは9月後半からなので、9月の前半まではこれを目安にできます。
7月は雨除け鉢やシンビジウムを除くと結局31日に1回水やりしただけでした。
夏は雨季・生長期です、丈がどんどん伸びる時期なので水切れは大敵です。温度が10℃高くなると活動は2倍になります。
ぐんぐん伸びるのが目に見えるので水やりが楽しくなり、夏休み気分で水やりのゆとりもできます。
晴れたら毎日、少し曇っても1日おきくらいの積極水やりに変えます。
猛暑日には鹿沼土でも乾いてしまい水やりしても吸水しないことがあります。
引き続き雨上がりに水やりして、湿りの回復や、雨の十分かかっていない鉢への吸水をします。
雨の時には植込みの下から取り出して確実に雨に当てます
バルブのしわ
セロジネやカトレアのバルブに皺が寄っている苗があります。水切れか、植替えや根腐れで吸水力の落ちている場合です。
健康な苗なら水やりを増やします。
生長
1 シンビ、など大半の種類が、冬春芽をどんどん伸ばし続けています。コチョウランは新葉が出ています。
夏新芽
冬咲種の夏芽が出続けていますが、中には開花の望めない小さな芽もあります。芽欠きした方が良いでしょう。
14 グラマトフィラムや12 大明石斛は夏新芽が典型です。
花芽
6
開花
コチョウラン

グループのリスト、詳しい様子は上の表か、下の下線付きリンク先にあります。特徴2015.916から
1 シンビジウム 直射日光(真夏以外)、乾かさないよう水やり、最低0℃、屋外・零下ではビニールトンネル、芽欠き、開花容易花易
新芽がはっきりし始める
2015年新苗 
ウダツナイト・ショパンの調べ鉢#1脇芽#3丈70cmバルブ3.2x2.9cm葉#12、24cm#16、35cm新芽R1.5cm
ホワイトレディーほの香鉢#1脇芽株#3丈53バルブ幅1.8x1.7R新芽2.3x0.9丸
ラブリー・エンジェル・ザ・ツー・ヴァージンズ鉢#2脇芽#2丈84cmバルブ幅4.3x3.2cm葉#10,56x3cm#13、30x2.3cm新芽R2.3x1cm
2009年秋苗 プチムーン 鉢#1 脇芽#L2R2丈41.5cmバルブ幅2.1x1.7L新芽1.8x1cm薄い
2 デンドロビウム  強健・花易、2年型(1年型あり)、秋低温期雨は古葉がカビ病で落葉
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種ラビアタ系

ロディゲシー系、高温性
ワルケリアナ系グアリアンセ(ボーリンギアナ系)レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア

ブラサボラ、ソフロニティス 高温性、冬も生長、芽季ばらばら


7月


2013 201
5
2016
2016
2016



降雪東京府中


府中府中都心冷害・霜害都心
府中






置き場所・植替え水やり

最低
結果
最高
結果
都心最高長期予報 降水量mm
最高結果
最低
予報,長期
最低
結果
最低
予報
最低結果 最高
予報
最高
結果
雨予報
霜予報
日照時間,降水量 最低
最高
実際

1

30,3130.6,2322.0
22.12931.1, 04.6H,0


2

29,3031.822,2323.42222.23132.510%, 04.6H,0

4日続けて雨無し、鉢土はまだ湿り
3

34,3035.4,2324.6
22.63436.7
8.6H,

今年最初の猛暑日
水やり、梅雨入り後では初めてか
4

32,3333.823,2423.62423.03034.340%,04.2H,11.5mm

大雨全てt雨ざらし水やりがいつもの通り雨ごいとなる
5

,3225.6,2320.2
19.8
24.6
0.0H,


6

,2826.9, 2220.5
20.0
27.6
2.3H,


7

34,2836.723, 2221.92320.53236.740%, 011.7H,


8

31,2929.822,2322.12321.73129.420%,02.5H,


9

26,3024.923,2320.32219.62623.880%, 00.0H, 10.5mm

間をおいて大雨、物陰では乾き気味
10

32,3031.322,2320.22319.23230.920%,011.4H


11

33,3133.5,2322.3
21.63233.810%,08.9H


12

29,3031.823,2324.62322.92932.320%,07.6H


13

26,3027.6,2323.52323.52727.560%,0mm0.0H, 1.0mm

雨ざらし
14

33,3032.923,2321.32421.73433.840%,03.7H, 47.0mm

軒下鉢に水やり
15

26,3024.023,2421.02221.32623.350%, 2mm0.0H, 2.5mm

雨ざらし、続き
16

26,2827.721,2120.12120.72626.820% 00.3H,


17

29,2828.823,2223.62222.73029.120%, 00.8H,


18

33,2933.5,2225.0
24.93033.3, 06.5H, 0.5mm


19

31,2832.323,2223.72324.53032.1,04.6H,

雨ざらし、続き
20

28,2929.923,2323.32423.32930.130%, 02.6H


21

24,2824.3, 2220.92120.72724.070%,11mm 0.0H, 25.5mm

雨ざらし、続き
22

24, 3022.720, 2220.42019.92221.960%, 7mm0.0H, 17.0mm


23

27,2927.121, 2119.82019.22724.810%, 00.1H,


24

, 3029.0, 2219.0
18.4
29.1
5.7H,


25

,2927.9, 2321.1
21.0
28.2
0.6H,


26

, 3127.4, 2321.4
21.0
27.2
0.0H, 3.0mm


27

, 2927.3, 2322.4
20.9
26.6
0.0H,


28

, 3031.1, 2423.3
23.1
30.5
6.7H,

関東梅雨明け
29

31, 3032.423, 2422.92323.13032.910%, 09.9H,


30

, 3032.9, 2222.1
22.7
34.2
12.0H,


31

30, 3130.8, 23 24.4
23.93031.150%, 3mm6.7H, 3.0mm

7月の降雨は10日、水やりは数回



7月後半 大暑(たいしょ7/23))

大暑(たいしょ)は、二十四節気の第12。六月中(通常旧暦6月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のときで7月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から7/12年(約213.06日)後で7月23日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立秋前日までである。
西洋占星術では、大暑を獅子宮(しし座)の始まりとする。
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。
大寒と互いに半年後・半年前である。小寒と小暑も同じ関係である。
ウィキペディアから転載
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
置き場所

水やり

生長
夏型の、コチョウラン、バンダ、グラマトフィラムなどの生長が本格的になります。
色々な種類の新芽が6月後半の梅雨の入りから目立ち、7月前半は親の丈に近づき楽しみな時期です。
一方、伸びが十分でないと今年の花の見通しが怪しくなります。
夏新芽
洋ランの中には、春芽でなく夏芽、しかも6月でなく7月に出る種類があります。
オンシジウム系の属間交配種のビーララ
花芽

2016年7月の気象と世話
梅雨開けは後半の予想
2016年は関東は7月28日、平年より7日、去年より18日遅い

2015年
東京は7月の30℃越えは10日が初めてで、猛暑日は13日を初めに6日ありましたが1日w除き35℃台でした。
関東の梅雨明けは19日で平年(7月21日ごろ)より2日早く、2014年(7月21日ごろ)より2日早い梅雨明けです。
梅雨入りした6月8日から7月18日までの降水量は、東京で352ミリでした。(この期間の平年244.5ミリ)





2016年
夏前半・梅雨
6月後半-7月前半

初めに
6-8月の夏を、前半の梅雨と、後半の真夏の猛暑期に分けることにします。
昔は梅雨入りは6月半ばでしたが、近年は6月初めへと早まっています。
梅雨入り前は数日と短くなってしまったので、5月の末に付け加える形とします。2016.6.7
夏の始め方
洋ランが最も多く出回るのは冬なので、初めての人も、新しい株を育て始める人も、冬からになるのが普通です。
しかし、洋ランが最も多く枯れるのは冬です。
それは、洋ランは亜熱帯産なので、冬の寒さに弱いことと、根などが休眠していることが多く、鉢が乾きにくくて最も根腐れしやすいためです。
一方、洋ランの多くは冬ばかりでなく夏にも開花株が出回ります。
3ミニカトレア、4コチョウラン(ほぼ通年)、6オンシジウム、11デンファレ、11フォーミディブル、10ミニバンダなどです。
専ら夏に出回るのは寒さに弱い、13バンダや15グラマトフィラムなどがあります。
夏は株は生長中で、高温のために少々鉢が湿ったままでもあまり根腐れしません。
従って、夏は枯れることがなく、最も安全に育てられる季節なのです。
根が元気なので植え込み材料が腐っていたら植え替えもできます。
洋ラン学園では、初めての人を含めて、最も安全な夏に始めることをお勧めしています。



7月前半 小暑(しょうしょ7/7))

小暑(しょうしょ)は、二十四節気の第11。六月節(旧暦5月後半から6月前半)。
梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。
蝉が鳴き始める。
そのまま夏空になり、梅雨入りの発表が特定できなくなる年もある。それゆえに、四国地方、北陸地方、近畿地方などでは「梅雨入りなし」となることがある。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る
小寒と互いに半年後・半年前である。大寒と大暑も同じ関係である。
ウィキペディアから転載 2015
2015年の梅雨明けは関東では7月19日で後半になってから
水やり
6月は16日間雨が降り殆ど水やりの必要がありませんでした。
各種の様子
1 シンビジウム 直射日光(真夏以外)、乾かさないよう水やり、最低0℃、屋外・零下ではビニールトンネル、芽欠き、開花容易花易
新芽がはっきりし始める
2015年新苗 
ウダツナイト・ショパンの調べ鉢#1脇芽#3丈70cmバルブ3.2x2.9cm葉#12、24cm#16、35cm新芽R1.5cm
ホワイトレディーほの香鉢#1脇芽株#3丈53バルブ幅1.8x1.7R新芽2.3x0.9丸
ラブリー・エンジェル・ザ・ツー・ヴァージンズ鉢#2脇芽#2丈84cmバルブ幅4.3x3.2cm葉#10,56x3cm#13、30x2.3cm新芽R2.3x1cm
2009年秋苗 プチムーン 鉢#1 脇芽#L2R2丈41.5cmバルブ幅2.1x1.7L新芽1.8x1cm薄い
2 デンドロビウム  強健・花易、2年型(1年型あり)、秋低温期雨は古葉がカビ病で落葉
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種ラビアタ系

ロディゲシー系、高温性
ワルケリアナ系グアリアンセ(ボーリンギアナ系)レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア

ブラサボラ、ソフロニティス 高温性、冬も生長、芽季ばらばら
3 ミニカトレヤ 
4ミニコチョウラン遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
4コチョウラン 遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
5パフィオペディルム
6オンシジウム やや遮光、生長期水切れ防止、最低5℃、屋外・室内、開花には鉢を複数用意
オンシジウム近縁属、ブラッシア、ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易草丈30cm以上
6+ミルトニジウム 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易
6+ ブラッシア2年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易
6+ ゴメザ・クリスパ 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ コルマナラ ワイルドキャット  半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ ビーララ、 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、夏芽冬咲、バルブ後から
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
9 セロジネ  1年型、遮光、水切れ防止、最低5℃、インターメディア花容易、クリスタータ花やや難
10ミニバンダ
10+アングレカム
10+ リンコスティリス
11デンファレ 寒さに弱い、半年型、やや日除け、やや根腐れ、高温期水多く、低温期雨ざらしカビ病、最低気温10℃厳守、花やや易
11 フォーミディブル
12 キンギアナム  強健・花易
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、最低5℃、
12+クリソトキサム
13 バンダ 根はむき出しでないと腐るが毎日水やり必要→ポリ袋植え、非耐寒性・冬の室内でも保湿必要
14 グラマトフィラム 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、熱帯性非耐寒性、冷害注意最低10℃厳守、冬まで生長
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、やや日除け、最低気温5℃、夏水切れ注意、子吹き旺盛、開花やや難
17 キシロビウム
f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 強健・花易
四 エビネ 
五報歳蘭 育易、花易
五駿河蘭 根丈夫、やや日陰、雨ざらし、冬5℃以上、芽欠き必要
六オサラン


2014年7月前半
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
6月は早々に梅雨入りし、雨の日が多く雨量も多かったです。水やりは雨除けになっている鉢を除いて1回もしませんでした。
庭の南側は落葉灌木などが茂って木陰となったため、遮光の必要が無くなりました。北側は日が高くなったため遮光ネットをしましたが、曇りや雨が続いたので外しておき期間が長かったです。
7月も前半は冷害・水切れ・日焼け、全ての心配が無く気楽な期間が梅雨明けまで続きます。
温室でなく屋外栽培なら「暑くない雨季・最大の生長期」「夏新芽の出が活発」「花芽が出始める時期」、最も楽しい時期の一つです。
置き場所
庭の南側は落葉灌木などが茂って木陰となったため、遮光の必要が無くなりました。北側は日が高くなったため遮光ネットをしましたが、曇りや雨が続いたので外しておき期間が長かったです。
水やり
6月は早々に梅雨入りし、雨の日が多く雨量も多かったです。水やりは雨除けになっている鉢を除いて1回もしませんでした。
生長
夏型の、コチョウラン、バンダ、グラマトフィラムなどの生長が本格的になります。
色々な種類の新芽が6月後半の梅雨の入りから目立ち、7月前半は親の丈に近づき楽しみな時期です。
一方、伸びが十分でないと今年の花の見通しが怪しくなります。
夏新芽
洋ランの中には、春芽でなく夏芽、しかも6月でなく7月に出る種類があります。
オンシジウム系の属間交配種のビーララ
花芽
オンシジウムの仲間のゴメザの花茎が見えてきました。カトレア系もシースや蕾が出てきます。
7月前半の各種蘭の様子
太数字のグループは更新済、それ以外は6月以前の古い記録が残っています。
1 シンビジウム 
2 デンドロビウム 
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ、ピュアズデライト、アルマキーにシース
3+ カトレヤ原種 マキシマに、 にシース
3s ワルケリアナ株により冬芽春芽が伸び、夏新芽もでています。
3+ レリア(メキシコ産) 5月に株分けと植替えをした株のアンセプス春新芽シースができました。レリアは植替えを嫌うなどと言われていますが大丈夫でした。
3+ ブラッサボラ(メキシコ産) ディグビアナ、5月に植替えをした株の秋芽は伸びています。夏新芽が出始めました。ブラサボラは春でなく夏の花後に植え替えるように言われていますが大丈夫なようです。
3 ミニカトレヤ チェリーソングアルバに 
4ミニコチョウラン 開花中、新根
4コチョウラン 開花中、花茎伸び
5パフィオペディルム 
6オンシジウム 
6a ブラッシア 冬芽の生長が本格化
6a ゴメザ クリスパ 秋・冬芽にバルブができて、花茎の兆し
6a コルマナラ 春芽の伸びが盛んに
6a ビーララ ユーロスター 開花株から夏新芽が出てきました。
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑) 冬芽・春芽伸び、小株に春芽植替え・株分け
6a ミルトニジウム 新芽の伸びが速いです。
7 エピデンドラム 開花中、高芽の蕾が大きくなる
8 ジゴペタラム  冬芽伸び、植替え・鉢増し
 セロジネ 冬芽伸び
10ミニバンダ 新根始まり、根冠活発
11デンファレ 
11 フォーミディブル  大きな脇芽は休眠中のように見えます。一部は夏新芽が出ています。小さな新芽は伸びています。
12 キンギアナム 
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛 古株は春芽伸び、大株は植え替え・株分け後で休眠中
13バンダ 
14グラマトフィラム 
15デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、
一 石斛 
二風蘭 ミニバンダロール、鹿沼土植え
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭 
三+ 春寒蘭(中国) 
三+ 金稜辺 
四 エビネ) 
報歳蘭 春芽の伸びが活発になりました
五駿河蘭 




2016年6月の気象と世話
梅雨入りは6月5日

2013 201
4
2015
2015





降雪東京府中


府中府中都心冷害・霜害都心
府中






置き場所・植替え水やり

最低
結果
最低
結果
都心最高長期予報 降水量mm
最高結果
最低
予報,長期
最低
結果
最低
予報
最低結果 最高
予報
最高
結果
雨予報
霜予報
日照時間,降水量 最低
最高
実際

1


26.4
18.0
16.7
26.8
5.4H,


2

26,2526.016,1516.31515.42325.810%,13.1H,


3

,2524.2,1414.2
11.0
23.7
13.1H,

水やり
4

26,2727.217,1616.3
14.2
27.210%,7.9H,


5

21,2623.418,1716.41816.92023.550%,1mm3.0H,5.0mm

5月30日以来の雨、関東は梅雨入り
6

,2623.9,1416.3
16.0
23.5
0.3H,


7

24,2420.918,1818.41717.02421.040%,00.0H,0.5mm


8

,2527.3,1716.5
17.3
26.7
7.9H,1.0mm


9

,2623.7,1919.6
18.6
23.5
0.0H,3.5mm

雨続き
10

,2728.8,1919.4
18.2
29.6
10.6h,


11

,2629.1,2017.9
16.4
30.2
11.1H,

日射に弱い種類を家の北壁沿いに移動
今年最初の真夏日
12

,2728.3,2120.4
20.3
28.8
6.6H,


13

,2622.7,2118.3
17.5
21.8
0.0h,81.0mm

大雨、雨ざらし
14


26.2,2018.4
18.4
27.2
4.5H,


15

,2422.2,19.6
18.72521.4,00.0H,0.5mm


16

23,2524.4,2019.72019.62523.580%,9mm0.1H,9.0mm


17

28,3029.219,2019.42119.02729.750%,07.1H,0.5mm


18

32,3133.0,2121.1
21.33032.1,013.2H,

真夏日
19

28,2929.321,2221.42119.92728.110%,03.4H,2.0mm


20

,3028.8,2120.4
19.6
29.8
5.5H,0.5mm


21

26,2925.722,2221.22119.82526.070%,12mm2.7H, 8.0mm

夏至
22

25,2923.920,2221.12119.62523.930%,1mm0.0H, 3.0mm

連日に近い雨
23

26,3126.922,2321.42121.12827.150%, 3mm3.5H,5.0mm


24

26,3325.321,2420.92121.12724.460%,00.0H,1.5mm


25

29,2828.722,2321.92320.83131.450%,1mm0.9H, 1.0mm


26

30,3030.022,2321.52120.12930.220%,09.1H, 0

真夏日続き
27

28,2928.920,2220.92018.92829.320%, 09.3H, 0


28

,2822.8,2117.1
16.8
21.5
0.0H, 19.5mm

大雨予想に合わせて雨ざらしのため前夜に軒下の鉢を出した
29

25,2824.218,2119.12019.02524.050%, 1mm0.2H, 0


30

26,3127.121,2220.12120.02526.570%, 2mm0.2H, 0

6月は16日降雨、殆ど水やりせず、雨季で生長、真夏日は4日



6月後半 夏至(げし6/21)

夏至(げし)は、二十四節気の第10。一年で最も昼が長い。五月中(旧暦5月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が90度のときで6月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とし、日のほうは夏至日(げしび)と呼ぶ。恒気法では冬至から1/2年(約182.62日)後で6月22日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小暑前日までである。
春分から秋分までの間、北半球では太陽は真東からやや北寄りの方角から上り、真西からやや北寄りの方角に沈む。夏至の日にはこの日の出(日出)・日の入り(日没)の方角が最も北寄りになる。また、北回帰線上の観測者から見ると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過する。夏至の日には北緯66.6度以北の北極圏全域で白夜となり、南緯66.6度以南の南極圏全域で極夜となる。
なお、1年で日の出の時刻が最も早い日および日の入りの時刻が最も遅い日それぞれと、夏至の日は一致しない。日本では、日の出が最も早い日は夏至の1週間前ごろであり、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後ごろである。
また、南半球では昼と夜の長さの関係が北半球と逆転するため、天文学的な夏至とは別に、慣習的に「一年中で一番昼が長く夜が短い日」のことを夏至と呼ぶことがある。すなわち、南半球が慣習的な意味での夏至を迎える日は北半球での冬至の日に当たる。
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
6月前半は夏を思わせる陽気になります。今年は雨が8日も続き早くも梅雨入りしました。
6月後半になると、最低気温が20℃を上回る日が多くなります。
根腐れが起きない目安として20℃を考えることが出来ます。従って、梅雨は雨が多いですが、雨ざらしにしても根腐れの心配が減ります。
一方雨が多いため水やりの手間は少なくなります。(2015年)
置き場所
もう直射日光はどの種類も耐えられません。
日射に強いシンビジウム、デンドロビウム、キンギアナムなども半日陰にします。
それ以外の種類は家の北壁につけて真昼の直射日光を避けています。
真昼に畜舎にっこ意宇が当たる恐れの鉢は晴れの日の昼間だけ屋内の日陰に移動しています。
パフィオペディルム、コチョウランなどの弱光性の種類は深軒下で終日直射日光を避けています。
水やり
洋蘭を咲かせるには、複茎種なら新芽を親株並みの大きさに育てる必要があります。
それには、生長期に水を切らさないようにしなければなりません。
一方高温の時期には植え込み材料が湿っていても根腐れしにくくなっています。
(特に浅広底穴鉢に根を薄着に植えてあれば)
そこで、梅雨の雨にたっぷり当てます。
雨が無くて鉢が乾いたら夏まで十分に水やりを続けます。
肥料
肥料がまだの鉢は緩効性化成肥料の顆粒を置肥します。


6月後半の各種蘭の様子

グループのリスト、詳しい様子は上の表か、下の下線付きリンク先にあります。特徴2015.916から

1 シンビジウム 直射日光(真夏以外)、乾かさないよう水やり、最低0℃、屋外・零下ではビニールトンネル、芽欠き、開花容易花易
新芽がはっきりし始める
2015年新苗 
ウダツナイト・ショパンの調べ鉢#1脇芽#3丈70cmバルブ3.2x2.9cm葉#12、24cm#16、35cm新芽R1.5cm
ホワイトレディーほの香鉢#1脇芽株#3丈53バルブ幅1.8x1.7R新芽2.3x0.9丸
ラブリー・エンジェル・ザ・ツー・ヴァージンズ鉢#2脇芽#2丈84cmバルブ幅4.3x3.2cm葉#10,56x3cm#13、30x2.3cm新芽R2.3x1cm
2009年秋苗 プチムーン 鉢#1 脇芽#L2R2丈41.5cmバルブ幅2.1x1.7L新芽1.8x1cm薄い
2 デンドロビウム  強健・花易、2年型(1年型あり)、秋低温期雨は古葉がカビ病で落葉
デンドロビウム下垂種 ロディゲシ、ピエラルディ
3 カトレヤ
3+ カトレヤ原種ラビアタ系

ロディゲシー系、高温性 開花中
ワルケリアナ系グアリアンセ(ボーリンギアナ系)レリア、メキシコ、ブラジル、ロックレリア

ブラサボラ、ソフロニティス 高温性、冬も生長、芽季ばらばら
3 ミニカトレヤ 
4ミニコチョウラン遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
4コチョウラン 遮光強く、低温期雨除け、最低気温10℃が安全、ミズゴケ植えは低温期の過湿で根腐れしやすい、花付き良
5パフィオペディルム
6オンシジウム やや遮光、生長期水切れ防止、最低5℃、屋外・室内、開花には鉢を複数用意
オンシジウム近縁属、ブラッシア、ゴメザ、コルマナラ、ビーララ
6ミニオンシジウム 
6+ ミルトニア・スペクタビリス(ブラジル耐暑)、 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易草丈30cm以上
秋新芽生長中

6+ミルトニジウム 1年、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花易
6+ ブラッシア2年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易
6+ ゴメザ・クリスパ 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ コルマナラ ワイルドキャット  半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、花中易、不定期
6+ ビーララ、 半年型、やや日除け、夏水多く、最低5℃、夏芽冬咲、バルブ後から
7 エピデンドラム
8 ジゴペタラム:。ジゴパブスティア:。
ジゴペタラム、凍害鉢から新芽が出る
9 セロジネ  1年型、遮光、水切れ防止、最低5℃、インターメディア花容易、クリスタータ花やや難
10ミニバンダ
10+アングレカム
10+ リンコスティリス
11デンファレ 寒さに弱い、半年型、やや日除け、やや根腐れ、高温期水多く、低温期雨ざらしカビ病、最低気温10℃厳守、花やや易
11 フォーミディブル
12 キンギアナム  強健・花易
12 スペシオ・キンギアナム 
12 大明石斛 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、最低5℃、
12+クリソトキサム
13 バンダ 根はむき出しでないと腐るが毎日水やり必要→ポリ袋植え、非耐寒性・冬の室内でも保湿必要
14 グラマトフィラム 多年型、少し遮光、高温期水切れ防止、熱帯性非耐寒性、冷害注意最低10℃厳守、冬まで生長
15 デンドロキラム グルマセウム(冬咲)、フォルモーサム(秋咲)、ウエンゼリ(冬咲)、
16 マキシラリア ポリフィロステレ(冬咲)、シュンケアナ(夏咲)、やや日除け、最低気温5℃、夏水切れ注意、子吹き旺盛、開花やや難
テヌイフォリア 開花中
17 キシロビウム
f フラグミペディウム
一 石斛 
二風蘭
二名護蘭 
三 春蘭 秩父春蘭) 
三+ 中国春蘭・一茎九花・春寒蘭(中国)
三+ 金稜辺 強健・花易
四 エビネ 
五報歳蘭 育易、花易
五駿河蘭 根丈夫、やや日陰、雨ざらし、冬5℃以上、芽欠き必要
六オサラン

2015年
記録なし

2014年
あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
6月前半は夏を思わせる陽気になります。今年は雨が8日も続き早くも梅雨入りしました。
段々と日が高くなって家の北側でも直射日光が当たるようになり、日差し(熱気)が強くなります。
一方庭の南側では小灌木などが茂って、植込みの下はジャングルを思わせ、日除けが不要になります。
雨季の本格化で、水切れの心配が無く、根腐れの心配もなく、生長が旺盛になり
夏型の、コチョウラン、バンダ、グラマトフィラムなどの生長が本格的になります。
置き場所と水やり
6月後半になると、最低気温が20℃を上回る日が多くなります。
根腐れが起きない目安として20℃を考えることが出来ます。従って、梅雨は雨が多いですが、雨ざらしにしても根腐れの心配が減ります。
一方雨が多いため水やりの手間は少なくなります。

6月後半の各種蘭の様子

太数字のグループは更新済、それ以外は前期以前の古い記録が残っています。

1 シンビジウム 
2 デンドロビウム 遅咲開花
デンドロビウム下垂種 ロディゲシー、ピエラルディ
3 カトレヤ、冬芽伸び・続き、置き場所は家の北側で、朝夕のみ一部に直射光。バーク植えで深鉢を浅広底穴鉢鹿沼土植えに植替え。新苗も同じく植替え
3+ カトレヤ原種 新株植替え・株分け
3 ミニカトレヤ   開花中、冬芽伸び・続き、新苗の植替え(始め方)
4ミニコチョウラン 大半を周年室内に、開花中、水栽培に新根
4 コチョウラン 開花中、花茎伸び
5 パフィオペディルム 
夏咲とされているロビンフッドの昨年冬に入手した株が、期待にこたえてシースが出てきました。

5+ フラグミペディウムの付き株を入手
6オンシジウム 開花
6+ オンシジウム近縁
ゴメザ
10 アスコフィネティアの花茎付き株を入手
13+ リンコスティリスの付き株を入手
冬・春芽が伸びたり、遅い春新芽が出たりしています。



2016年初夏
5月-6月前半
梅雨入り

初めに
6月からは夏ですが、6月には梅雨入りがあります。
それまでは5月の続きのような初夏のさわやかな天気で、梅雨に入ると雨が続き、原産地の雨季のようになります。
梅雨入りの時期は年により異なりますが、6月半ばを一応の区切りとしておきます。
種類によってはまだ芽が出たばかりで、早くから芽が出ている種類もまだ伸びは激しくありません。
従って、水切れの心配も少ないです。
一方、日はどんどん高くなり、庭の北側でも日が当たるようになります。そこで日除けが最大の世話になります。
梅雨入りは関東では、平年で6月8日、2014年は6月5日ころ、2015年は6月3日ころでした。2016年は6月5日です。



6月前半 芒種(ぼうしゅ6/6)

芒種は、二十四節気の第9。五月節(旧暦4月後半から5月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が75度のときで6月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から11/24年(167.40日目で6月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の夏至前日までである。
季節
芒(のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころ。『暦便覧』には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されている。実際には、現在の種まきはこれよりも早い。
西日本では梅雨入りのころ。

あらまし・前期のまとめと今期の予定と経過
2016年
気象・梅雨・雨季
梅雨入りは関東では、平年で6月8日、2014年は6月5日ころ、2015年は6月3日ころでした。
梅雨は自生地の雨季に相当すると見ることができます。
洋ランは雨季に生長し乾季に花を咲かせます。
そこで、世話の仕方も、雨季のつもりで最大限生長させることが開花につながります。
気温が高いので鉢が乾かなくても根腐れが起きることは余りありません。
遮光
梅雨入り後は、どんよりした天気の日が多いので、遮光の機会はあ多くありません。
しかし晴れ間には夏の強烈な直射日光ですぐに日焼けしてしまいます。遮光が最重要です。
基本は日陰のある庭の北側とし、さらに遮光ネットを被せます。
胡蝶蘭とパフィオは日射にも雨にも弱いため深軒下で終日遮光と雨よけにしています。
日射に強いシンビジウムとデンドロビウムは南の庭で短期間直射日光が当たっています。
落葉樹の植え込みが茂って半日陰ができてくるので一部を置きます。
水やり
高温と乾燥で水切れ気味になります。できれば数日おきに水やりします。
浅広鉢・鹿沼土植えでは、初夏以降はほとんど根腐れの心配がありません。
肥料
植え替えた鉢に肥料をやります。
植え替え
遅れている植え替えを引き続き進めます。梅雨の間は暖かく、根は新絵が出るなど活発になり、植え替え後に乾燥しにくく植え痛みがしにくくなるので、植え替えには公的です。
新苗の入手
ミニカトレア、ミニコチョウラン、デンファレ

梅雨入りまで
梅雨入りまでの短い期間は5月の後半と同じ管理を続けます。
遮光
梅雨入りまでは、遮光が最重要です。
基本は日陰のある庭の北側とし、さらに遮光ネットを被せます。
胡蝶蘭とパフィオは日射にも雨にも弱いため深軒下で終日遮光と雨よけにしています。
日射に強いシンビジウムとデンドロビウムは南の庭で短期間直射日光が当たっています。
落葉樹の植え込みが茂って半日陰ができてくるので一部を置きます。

2014年
5月後半には夏日が続いたり、真夏日があったりで、夏が始まりました。
6月になると一般に蘭への関心が薄れるようですが、生長に関しては本格化してきます。
また、夏型の、単茎種のコチョウランや、バンダやミニバンダは元気に生長を始めます。
植替えや肥料などの作業が一段落して、ランをゆっくり眺められるようになります。
引き続き、寒さと根腐れの心配が無く、そろそろ夏としての日焼けと水切れ対策が必要になります。
そこで、「気をつけるのは日焼けと水切れだけ」、「気を使う世話は日除けと置き場所と水やりだけ」と言う気楽な時期が続きます。
シンビジウム、エピデンドラムとパフィオの花が開いています。
洋ラン学園では、遅れた植え替えを植替えを梅雨明けまで続けます。
高温種などの「夏の始め方」を行います。
今年の梅雨入りは6月5日ころと早まりました。
置き場所・日除け
日が高くなり家の北側も直射日光を浴びる時間が長くなったので、遮光ネットを被せます。
水やり
5月はまとまった水やりは2-3回でした。
今月は根腐れの心配が無いので、水を切らさないことを優先するようにします。
植替え
洋ラン学園では、通常の春ばかりでなく夏にも新苗を入手して始めます。
夏咲の種類が多いばかりでなく、特に高温種は6月に根が活発になりますがこれは春の植替えに適した目安であり夏にも当てはまると思います。
さらにそのためか、高温種の植え替え後の活着が良いように思われます。
一方高温では蒸散に植え替え後で植込み材料に馴染んでいない根からの吸水が追い付かず水切れで衰弱する恐れがあります。
梅雨時の多雨と多湿はそれを緩和してくれます。
そこで、夏に始める種類を中心に、夏型のコチョウランやバンダ類、植え替えが遅れている苗、の植替えを行います。

 エビネ) 休眠中置肥
報歳蘭 春新芽の始まり、やや早く出てきました。近年では冷害が最も軽かったからかもしれません、置肥
駿河蘭 春新芽の伸びはまだ遅いですが、昨年よりはスタートが早いです、置肥
6月↑