洋ラン学園
ミルトニア(スペクタビリス)の育て方・咲かせ方・咲かせ方・楽しみ方・続け方
ミルタシア

初めに
ミルトニアはオンシジウムの近縁でマキシラリア・グループに属します。
ミルトニアの大半(ベキシラリア系・通称パンジーオーキッド・ミルトニオプシス属として分離されることあり)はコロンビアやエクアドルなどのアンデス山脈中の高山性で夏の暑さに弱いですが、
スペクタビリスはブラジルの低地産で耐暑性があります。
近縁のオンシジウムは半年型のため作落ちしやすいですが、ミルトニアは1年型のため咲きやすいです。
秋に芽が出て、冬知らずにすれば生長を続け、初夏から初秋の間に咲きます。
植え替え適期は秋とされていますが、ミルトニオプシスのことで、スペクタビリスは初夏に植え替えても咲きました。
丈夫で咲き易く、倍々で増えて群生株になりますが、小さな鉢に植えられていることが多いので株分けして作落ちを予防すると良いでしょう。
洋ラン学園ではクール・オーキッドとされる高山植物のミルトニアは冷室が必要なので扱いません。(2019年改定版)
2023年
丈夫で寒さに強く、毎年開花株の両側に芽が出て良く増え良く咲きます。
洋ラン学園では、鹿沼土浅広鉢植えで零下にならなければ屋外で育てています。シンビやデンドロに次いでほったらかしで良く咲く種類の代表です。
株が広がって根が鉢の外に出て、夏の日焼けと水切れで作落ちしています。
7月後半になって水切れに気を付けるようになりました。7/24
 
ミルトニア/スペクタビリス 江戸紫と京紫 
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オンシジウム
オンシジウム近縁属ミニオンシジウムの育て方と咲かせ方は別ページです
ミルトニア
ミルタシア
ジゴペタラム
マキシラリア
コルマナラ

目次
初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)

ミルトニア/スぺクタビリス
江戸紫
京紫
利休
紅岩孔雀

ミルタシア ロイヤルローブ
ミルトニジウム

ミルトニア旧版


基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)


生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

以下はミルトニア・スぺクタビリスのこれまでのまとめです。
芽期 11月 12月
根期
バルブ期 8月
花芽時 8月
多くの種類は新芽がバルブの形をとるようになると同時に花茎が出てきます。
花期 2月、12月 (2016.10.19)
花芽時の株の大きさ 
鉢#4、2013年8月前半 秋芽#4R0、丈31バルブ高7,幅1.8cm、花茎8cm
2010年8月前半 秋芽11月草丈30cmバルブ高9cm幅cm厚さcm花茎6cmです。
鉢#3、2013年8月 秋新芽#21LL11月出、草丈(葉含む45cmバルブ高9cm、花茎6cm。


最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。

ミルトニアは秋咲で丈夫ですが、それから新芽が出て生長するので、寒くなる前に重ね着鉢増しにすると良いでしょう。


開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。
以下に2019年の実例の経過を示します。下から上へ進みます。

ミルトニアは丈夫で咲き易く、倍々で増えて群生株になりますが、小さな鉢に植えられていることが多いので株分けして作落ちを予防すると良いでしょう。

江戸紫

大型で丈夫で生長旺盛で花付きが良いです。
以前と比較します。
2月までに芽が出て7月の初めに20p、8月の初めに30p前後に達していると花茎が出て11月に咲いています。2021/07/02
2013,2020年比較
冬芽が出ます。
2013年は花茎が10月に出ました。
2020年は2013年に比べて2か月早く、早い株は7月中に花茎が出ました。バルブはまだ見えません。
株#年月日バルブ長幅厚葉長花茎年月日バルブ長幅厚葉長花茎
年月日バルブ長幅厚葉長花茎年月日バルブ長葉長花茎

2020




2013





2020




2013






#A-2R




#4RR





A-2R




B2R



















1/173
0.9
冬芽
3


















2/24.2
1


3











2/255


冬芽
2/246
1.3















3/96




3


















3/216.5
























4/86.5
























4l

























5/17




5/311
1.5















5/169




5/2318
1.4


9
1.6x0.910-3








6/1319




6/1123
1.5x1.110-10.5

13
1.3x0.710-6.5,12








6l





6/2928
1.5x1.111-18.5

15.5
1.2x0.710-91.8,12








7e





7/1434.5
1.6x1.1511-25.5x3.2

20
1.65x0.811-22x1.5








7l





7/3139
2x1.311-30.5x3.512
24
1.2x0.811-17








8/828
1.4


8/1441
2.25x1.3511-31.5x3.519.5
25.5
1.25x0.911-19x2.5








8l

























9/4317.51.723,21





















9l





9/26428.73x1.5 31x3.5
32.5x3.3
27













10/6



25




















10/223081.8

































































































比較表作成2020/07/14

2019年↓
9月後半
入手した開花株の花が終わりかけたので、バーク植えを鹿沼土に重ね着鉢増し。鉢が小さく脇芽の出る余地がないので、株分けして植え替え

2019年↑


利休

大型で丈夫で生長旺盛で花付きが良いです。
以前と比較します。
新芽は早い株は11月に出ています。
花茎は8月後半に丈約40pで出て、バルブは同時か1月遅れの9月まで。
2020年と2021年の経過2021/07/02
年月日バルブ長幅厚葉数葉長花茎年月日バルブ長幅厚葉数葉長花茎
鉢#B





鉢#B





2020





2021





B-1R





B1RL












12/144
1

冬芽




























1/174.5



冬芽






2/2












2/24-











3





3/8















































5/316.5
1.1x0.9109-7.2







5/23





5/1615
1.3x1109-6
6/11





6/1425.5
1.4x1.05119-14
6/2929
1.25x0.91110-19
6/2928
1.45x1.051110-15.5
7/1435
1.5x11110-23x1.9V







7/3139
1.7x1
10-26x2.5







8/14












8/25407.71.5x1
10-30x2.323






9/7




































































































紅岩孔雀

小型で丈夫で生長旺盛で花付きが良いです。

2020年と2021年の経過2021/07/02
年月日バルブ長幅厚葉数葉長花茎年月日バルブ長幅厚葉数葉長花茎
鉢#B





鉢#B





2020





2021





A2R





A11RR





19/11/163.5
0.7









1/175.5
0.8

冬芽






2/25.5
0.8
9枚
2/142




2/247.2
0.75

根表面






3





3/84














































5/311
0.9
9-6.5,10
5/1311.5
0.95


5/2315
0.9x0.8
10-8,11







6/1118
1x0.8
10-13,12根表面多い6/1519
1x0.897-14
6/2920.5
0.9x0.8
10-15x1.7,11
6/2923
1.15x0.85109-15
7/1428
1x0.7
11-21x1.8,12







7/3131バルブ↓1.35x0.95
11-271.9,12







8/143271.7x0.8
11-27x2,1210






8/2533











9/6












9/22












10/9












10/19347.22x1.3









11/7




花3



































経過表作成2020/08/15


2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。

ミルトニア・スぺクタビリスの
2013年↓
12月末
休眠中

12月初め
江戸紫 
最後の花がまだ開花中です。新芽はまだ出ません。

京紫
今年も咲きませんでした。来年は浅広鉢に植替えの予定です。
遅く出た秋芽はまだ小さく伸び続けています。秋新芽が出続けています
古葉が冷害で黄色く枯れました。雨ざらしのカビ病のような斑点があります。
  

10月後前半
江戸紫 
3世代の脇芽が同時に出ました。新芽が多いので花茎が沢山出ますが、芽欠きをしないと作落ちして咲かなくなる恐れがあります。
左:親株の両側から脇芽、中:脇芽合計3本、右:合計4本、
草丈の最大は、2本では、3本では、4本では
バルブの最大は、2本では、3本では、4本では
花茎は2本は両方とも、3本は、4本は6cmまで7本
4L4R(5代目)

4(4代目)

21L(6代目)


21R(7代目)





33

32

40


29





バルブH6W2.7T1.5

H
H11W2.7T1.4


8x3.5x1.5


10x2.5x1.5





2本

2本

3本


4本





4LR4RR4LL4RL
4R04R02
21LL21LR21LR2
21RR21RR221RL21RL2


芽期
















3030
3327
293128.5
16.5271426


バルブ期
















バルブ8x1.7x1.27.5x1.8x1.2
7.0x1.7x1.17.5x1.5x1.1
8x1.8x1.28x2.4x1.18.5x2.3x1.1
6.5x1.3x0.87.5x2


花芽時














花茎長2327
23枝20
26-22
-

19


花数24
2+3
2
3



3


NS
5.0
5.54.5
5.2
6.2



6.1




子株の生長、かなり大きくなりました。
新葉、葉の枚数が増えており、新葉を出し続けているようです。

9月前半
子株の生長、かなり大きくなりました。
新葉、葉の枚数が増えており、新葉を出し続けているようです。
江戸紫 
草丈32cmまで、バルブ7.5x1.8cmまで、葉27cmまで、花茎26cmまで7本
  
京紫 
草丈36cmまで、バルブ7x2.2cmまで、葉28cmまで、夏新芽8cmまで



8月前半
子株の生長、かなり大きくなりました。
新葉、葉の枚数が増えており、新葉を出し続けているようです。
江戸紫 草丈32cmまで、バルブ7.5x2.8x1.5cmまで、葉30x1.7cmまで、花茎13cmまで5本
京紫 草丈33cmまで、バルブ5.5x2cmまで、葉30cmまで、新芽119cmまで

6月前半
新芽は順調に大きくなっています。全体に伸び、根元が徐々に太く厚くなり、気根が出続けます。
新葉、葉の数も増えます。
芽欠き、バルブの両側に出ても芽欠きをしませんが、片側から二重に出た場合は後から出た内側の小さい芽を芽欠きします。


5月後半
子株の生長、かなり大きくなりました。
新葉、葉の枚数が増えており、新葉を出し続けているようです。
植替え、必要な鉢は済ませているため、しません。
肥料、子株の生長が盛んなので、置肥します。
江戸紫
鉢増ししましたが、植え傷みなく順調に生育、バルブの両側から芽が出ている場合は生育が悪ければ芽欠きします。
 
京紫
 


4月前半
鉢増し
 1年型秋咲で、元気のない株ほど新芽が出るまでの休眠が長くなっています。秋芽、冬芽に続いて一部は反対側から春芽が出たりしています。伸びている芽とまだ休んでいる芽があります。
大株大鉢、2鉢とも、入手した時の黒ビニール鉢バーク植えのままで元気です。
江戸紫:早く暮れごろから出てもう大きくなっている冬芽と、後から出て小さい芽があります。
左:群生株の全体、中:右に大きく伸びた秋芽と手前の後から出た小芽、横に伸びるので懸崖作りにしようと思っています。
右:開花株の根元には細い気根が沢山出ています。
  
鉢増し

京紫:株がやや小さく霜害の後遺症もあって咲かなかったため、秋芽が10月に出て少しずつ伸びています。

鉢増し
2013年↑

2011年


10月
ミルトニア・スペクタビリスの改良種、江戸紫と京紫の開花大鉢を入手
 
左:江戸紫。右:京紫
2011年↑
近縁属


ミルタシア


初めに
2019年10月にミルタシアと言う名前で開花株を入手しました。草姿も花もミルトニアに近いですが、花色が赤く大きいです。
ネットで商品を調べるとMiltassia Royal Robeという種類のようです。
ミルトニアとオンシジウムの近縁のブラッシアとの属間交配種で、ブラトニアとも呼ばれています。
草姿はミルトニアに近く花もそうですが大きいのがブラッシアの血を引いていると言えるでしょうか。
丈夫なようです。
2019年12月初めに入手しました。
花が大きいです。
 


ミルタシア ロイヤルローブ Miltassia Royal Robe ミルトニア× ブラッシア
丈夫なブラッシアの血を引き継いでいる為、育てやすい
Great growers that make multi growths and clump up quickly. Flowers are deep wine red with lighter lip. Pot size.
Miltassia Royal Robe 'Jerry's Pick' AM/AOS. She's in bloom yet again! Beautiful Pink RosesWild OrchidGarden Of EdenCool PlantsColorful FlowersDifferent ColorsPlantingMiltassia Royal Robe is a hybrid between the species Miltonia and Brassia. The flowers are fragrance (cerry and chocolate) and bears large 3-5 inch spider- shaped flowers colored in rich velvet dark red burgundy. This hybrid is easy to grow ..
Bratonia Royal Robe Everglades 1986 (RHS registered) Bratonia Erachne × Miltonia Seminole Blood
Bratonia Erachne R.K.Mizuta 1966 (RHS registered) Brassia arcuigera × Miltonia Purple Queen
Miltonia Purple Queen W.W.G.Moir 1961 (RHS registered) Miltonia spectabilis × Miltonia russelliana
関連種
Miltassia Aztec ‘Everglades Green’。ミルタシア アツテック ‘エバーグレイド グリーン’。2019.8.17 神代植物公園。園芸品種 ミルタニアとブラッシアの人工交配種 薄い黄緑の地に茶色の斑が美しい。


枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。

ペットボトルは洋ランの補助輪
洋ラン学園がお勧めしている「新苗のペットボトルへの引っ越し」は、特にコチョウラン(ミズゴケ植え)で広まり、新しいインテリアとして人気にもなっていますが、
他の種類でも、根腐れしない方法として役立っています。
洋ランが初めての人でもカトレアを初めとした根腐れしやすい種類て枯れる心配をしなくて良くなるからです。
これは、言わば初めて自転車に乗る子供が補助輪をつけ、転んだりケガをする心配をせずに乗れるようになるのと似ています。
枯れない始め方として直ぐにペットボトルへ引っ越します。

2022年
芽の出は早かったですが、生長が遅く20p余りまでした育たなかったためか花が付かないようです。
新芽は秋の初めに出て大きくなっています。来年はもう少し大きくして咲かせたいと思います。
2021年
親株が大きかったので、株分けや作落ちにもかかわらず咲きました。
10月に30cm超え、バルブ7pが目安か

20202021

20222023






#33#331花茎#34#35#36#332










秋芽夏芽




7/24





6.5x0.85




9/28




10x19.5x0.85




10/14



202113.7x1.219.5x1.2




10/22



4.5x0.9秋芽






11/5



5.2x1






11/18



6x1






12/17



5.8x1.05








2021
20212022






1/15



7x1.7






2/16
冬芽
冬芽7.5x1.1






2/27
5x1.1x0.7
5.2x1.5







4/12


7.2x1.38.2x1.1






5/8春芽

10.5x1.410.5x1.2x0.






5/236x1.7


12x1.25






6/119x1.5










6/2913x1.5


18x1.25x0.7






7/144.5x1.625x1.1









7/3120x1.727.5x1.6x0.85
24.5,5.7x1.7x0.8520.5x1.6






8/1424x1.6


22.5,5.5x1.8






8/2527x1.6x0.929,5.2x1.7
24.5,5.7x1.7x0.85







9/627.5x1.6x09

24,6.5x2.1x1







9/2229.5x1.7x1.1

24.5,6.5x2.1x1.123






10/14



23.5,7.7x1.9x1.1






10/2434,7.5x2.4x1.231,8.5x2.510.524,7.5x2.3x1.4







11/5
31.5,8x2.5x1.151425,6.5x2.5x1.3







11/22,7.3x2.3x1.31529,







12/1335,8.3x2.7x1.4x2.5x1.215.5,7x2.2x1.4









2022









1/15

花2






















経過表作成2022/10/14
株#年月日バルブ高葉数葉長幅花茎、枝花数芽季
12019/12/07-41.850.8







2
-421







3
2362.51.3
18x2.7
16x2.4






4
278.32.3

19x3.5
18x3.5






5
4372.81.8
25x3.5
19.5x2.6






6
4112.33.31.9
28.5x3.8
27x3.5



花跡

31
316.72.71.1
25x2.7
21x2.3






32









花跡

42019/12/07278.32.3

19x3.5
18x3.5






412019/12/0740122.61.5
28.5x3
26.5x2.8







2019/12/19
122.61.5





















422019/12/19(5.5)
1







冬芽

2020/01/176.2
1.250.5








02/027.5
1
74-2.2


































経過表作成2020/02/02

2021↓
2月
ペットボトルに引っ越し



2020↑



2020↓


2020↑

2019↓
12月6日 開花株入手、直ぐに新芽が出てきました。

2019↑
2020/02/02記録開始


ミルトニジウム

初めに
2011年10月にミルトニジウムと言う名前で開花株を入手しました。草姿も花もミルトニアに近いです。
名札違いの可能性が高いです。
他のミルトニア・スペクタビリスよりも細いですが丈夫で咲きやすそうです。
秋から冬に芽が出て、冬も生長し8月前半にバルブ花茎がほぼ同時に出て秋に咲きます。
カレンダー
別ページにあり省略
2017年
2月後半
12月前半に出た新芽は丈基幅が3.8, 0.6と2.5, 0.55cmで少し伸び、高芽になっています。
2017年↑


2016年↑
12月後半
冬にひどい冷害で親株が枯れたので、回復中です。
昨年の芽よりは少し大きくなりました。
一鉢は新芽が出ましたが、もう一鉢はまだ出ません。
鉢#1
1年株は丈20cm前後、バルブ高5-6cm幅1.5cm前後厚さ0.8cm、秋新芽は2cm前後
鉢#2
1年株は丈25cm足らず、バルブ高5-6cm幅1.5cm前後厚さ0.8cm、秋新芽は無し


2015年
9月後半
鉢#2
花茎が伸びてが大きくなっています。
冷害後遺症で作落ちしていますが何とか咲きそうです。
株#-31R2Lは小さい、古株の芽#-31L3は出たばかり



8月前半
寒い時に外からしまい忘れたのと、置き場所の日光が強すぎて傷んでしまいました。
新芽の伸びは例年より遅いので、花茎が出ないかもしれません。上に伸びて根が届かず不足気味です。土増し、芽欠き
左:鉢#1、右:鉢#2


4月前半
秋冬芽は伸びたり伸びなかったりです。
 

1月後半
深軒下で零下5℃近くまで下がり、葉の一部が冷害に。スペクタビリスよりは強いようです。
花後の秋・冬新芽が伸び続けています。

鉢#3
分け小株で、秋新芽が他の鉢より早く9月初めに大きくなっています(=夏新芽)。芽欠きしたら再び芽が出てきました。
2015年↑

主な種類、ミルトニア図鑑
大輪でパンジーオーキッドと呼ばれる高地産種と、中輪で暑さ寒さに強く育てやすいスペクタビリスの系統があります。ここで栽培法を取り上げるのは、主にスペクタビリス系統だけです。
スペクタビリス系
原種
スペクタビリスspectabilis
ブラジル産、夏−秋咲、中輪、赤桃色、唇弁は淡色、1-3輪、バルブは長卵形、耐暑性、秋咲き種の改良の親

スペクタビリス変種モレリアーナ
赤桃色、唇弁は淡色、

gal、http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Lavender/3923/photo4.html

高地系
冬−春咲き
原種


交配種

属間交配種


2019/09/24 2019年新版開始2016. 6.19 2016年版 開始

12.3 ミルトニア・スペクタビリスの続け方、検索「ミルトニア・スペクタビリスの育て方」で1位、植替え2014
9.7古苗・旧版分離
8.10 ミルトニジウムの表独立、前年分など追記。江戸紫に「初めに」
6.2 2011年版とミルトニジウムの項作成
2014.2.11 検索「ミルトニア・スペクタビリスの育て方」で3位以内

12.3 検索「ミルトニアの育て方」で10位以内、「病気などについて」開始
10.5 13年版開花カレンダー
2013.6.1 2013年版開始

2012.12.17 2012年版

6.18 開花日記2011、親株と若株併記
2.7 開花日記見直し
2011.1.28 第3段階大株作り、第4段階冬知らず開始

10月 ミルトニア・スペクタビリス改良種の江戸紫・京紫と、ミルトニジウムを入手
8.30開花記録追加
8月7日 図鑑
2010.7.30作成開始

2009.10 開花株入手
2009.9 ミルトニア・スペクタビリス・モレリアーナ入手