洋ラン学園
オンシジウムの始め方・育て方・咲かせ方・続け方

黄色い小さな花が沢山咲く種類です。
3株の寄せ鉢か単株の開花株が売られています。
再び咲くことは少ないようです。
寄せ鉢ではミズゴケも根も腐っていることが良くあり、そのままにしておくと元気が無くなります。
また、元気な鉢でも、芽の出るたびに小さくなりやすいです。
新しい脇芽が親並みに大きくなれば咲くことが多いようです。
良く見ると一種類ではなく、アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼイ、スイートシュガーの三種がありますが、名札が無ければ見分けはつきません。
本やネットで見ても区別されず、育ち方や花の咲き方に違いがあることは分かりません。
洋ラン学園では3種の違いに着目し注意しています。
アロハ・イワナガとスイート・シュガーは半年ごとに子芽・孫芽---が出るため小さくなりやすいです。
これに対してゴワー・ラムゼイは1年ごとに出ることが多く、その分小さくなりにくいため育てやすいでしょう。
もう一つのポイントは水やりです。
入手した株が根腐れしていることが多いためもあって、水やりを控えめにしがちですが、そうすると生長が悪く咲きにくいようです。
「細茎・薄葉種は水を切らさない」が洋ラン学園の原則ですが、オンシジウムにも当てはまります。2014.8.1
不定期咲または冬と夏の2季咲きの種類が多く、開花株を入手すると半年後に再び花が咲きます
黄色の小輪花が主流ですが、属間交配種などには
大きさも色も色々あります
冬暖かくすると元気です
代表種の黄色小輪はバルブが年々小さくなって咲かなくなることが多いです、半年で次の新芽が出るためでしょう
作落ちさせずに続ける方法が課題です。
オンシジウムの他に近縁属が色々あります。
オンシジウム、ミニオンシジウム、イオノシジウム、ブラッシア、マクレラナラ、コルムナラ、ビーララ、ゴメサ
ミニオンシジウムは大型種よりも繊細です。高山種の性質が大型種より強くて夏の高温にやや弱いです。
オンシジウム近縁属ミニオンシジウムの育て方と咲かせ方は別ページです

    
オンシジウム ゴワーラムゼー アロハイワナガ スイート・シュガー'100万$ 

シャーリー・ベイビー'スイート・フラグランス'   

ミニオンシジウム
  
トゥウィンクル フラグランス・ファンタジー(蘭爛HPから転載) 

近縁属
 
ブラッシア ロンギシマ(Orchids Wikiから転載) マクレラナラ

ゴメザ・クリスパ
 
ビーララ・ユーロスター、ビーララ・ スマイル・エリ     コルマナラ・ワイルドキャット 


目次
初めに
入門編と上級編
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
上級編
旧版

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今節(今月)の洋ラン・洋蘭24節気・最新


目次
主な種類
オンシジウムのバルブ期と花芽時
参考資料
ランの花芽分化に関する研究 : IV オンシジューム・スファケラーツムの花芽分化ならびに花芽の発育経過について

2016年版
全日本蘭協会蘭展プレゼント苗のその後

代表種の育て方と咲かせ方
2015年版
ゴワーラムゼイ
アロハ・イワナガ

2013年版
ゴワーラムゼイ
アロハ・イワナガ
スイートシュガー
オンシジウムの始め方−夏

2016年版
シャーリー・ベイビー スイート・フラグランス


2012年版
古株の2013年までの生長と開花
2008年
シャーリーベイビー 花茎の枝が出て咲く

近縁属
初めに
初めてのオンシジウム
オンシジウムの育て方
オンシジウムの咲かせ方
オンシジウムの続け方

旧版
第一部
1 初めに
2 開花可能株の選び方
3 枯らさない育て方、初めてのオンシジウム(小学校)
4 大きく育てる・咲かせる体力作り(中学)
第二部
咲かない理由
3 基本的性質と特徴
蕾を着ける育て方(高校)
蕾を咲かせる育て方(大学)
6 段階別の開花記録
開花株を楽しむ・小学校
脇芽付き株を咲かせる(二番花)・中学
新しい脇芽を咲かせる(おみやげ花)・高校
毎年咲かせる・大学

種別の詳しい記録

近縁属の育て方と咲かせ方
イオノシジウム(属間交配種)
ブラッシア
マクレラナラ(属間交配種)
第三部
7 オンシジウム図鑑
薄葉系
原種
交配種
その他
第四部

別ページ
ミニオンシジウムの咲かせ方と育て方
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黄花オンシジウムの育て方と咲かせ方
アロハイワナガ・ゴワーラムゼー・スイートシュガー

2016年版

小鉢
小さいながらもバルブが育って、花茎が出て伸びてきました。ラベル落ちで種類はまだ不詳です。


全日本蘭協会プレゼント苗のその後
全日本蘭協会の蘭展で行われる講習会に家族が参加し、オンシジウムの苗をいただきました。
「初めての蘭」ですが、植木鉢に鹿沼土で植えてインテリアとして楽しんでいたところ、翌年の冬に開花しました。
2016年は庭に出して雨ざらしで殆ど世話をしていませんが、脇芽が出てバルブも大きくなっています。
冬と夏に新芽が出る半年型のようです。
2016年

8月後半
他の鉢と一緒に健康診断をして見ました。
古株#2 草丈34cm バルブ高8cm幅2.4cm厚さ1.4cm、上葉1長28.5cm幅2.5cm、2長25cm幅1.7cm
親株#3、草丈36cm バルブ高7.2cm幅2.8cm厚さ1.8cm、上葉1長28.5cm幅2.8cm、2長28.5cm幅2.5cm
開花株#4 草丈29cm バルブ高5.2幅2.0cm厚さ1.45cm、上葉1長19cm幅2cm、2長23.5cm幅1.9cmやや小さい、夏芽で室内で生長期間が短いためでしょうか。
子株#5 草丈31cm バルブ高7.8cm幅2.0cm厚さ1.5cm、上葉1長24cm幅3.2cm、2長24cm幅2.9cm、小さくなった開花株から出ましたが、屋外で高温と日光と雨ざらしのため割に良く育ったようです。
冬芽は7月頃には花茎が出るのが普通なので、この株は咲かないかも知れません。

2015年版 新苗
ゴワーラムゼイ
アロハ・イワナガ
初めに(205.9.15)
黄花のオンシジウムは園芸店に多く見られます。
しかし、開花株を入手してもその次の花は余り咲きません。
洋ラン学園では、「細茎・薄葉系」として、水切れによる生長不良が咲かない主な原因であることを述べてきました。
また、寄せ鉢、特にミズゴケ植えはミズゴケが腐り根腐れしていることが多いのも咲かない原因です。
ことしは、アロハイワナガとゴワーラムゼイの寄せ鉢でない独立の開花鉢が春に手に入ったので、植え替えせず、雨ざらしで水やりもほどほどに放任栽培し、様子を見ています。

2015年
9月前半
アロハイワナガ
新芽が、親に近い大きさに生長しバルブもできて一鉢は花茎
アロハイワナガは半年型のため、早く花が着きました。
ゴワーラムゼイ
新芽が小さくて細くてバルブにならず花茎も無し。
春芽は9月までに草丈40cm、バルブ高6cmバルブ幅3cm位に大きくならないと10月に花茎が出ないようです。
モズバーク植えで水切れ気味のため大きくなっていません。

新株入手
アロハイワナガ
バークで黒いポリポットに植えられているのを2鉢寄せ鉢

2014年の代表的経過
種類別の詳しい経過
アロハイワナガ
ゴワーラムゼー
スイートシュガー

2013-14年版
初めに
オンシジウムは、代表種は黄色小輪ですが、実は色々な種類があり、育ち方と咲き方がやや異なります。
園芸店で売られているのは殆どが、アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼイ、スイートシュガーの3種類です。殆ど見分けがつきませんが、育ち方や咲き方がいくらか違います。
また、近縁属との交配種には、花が大きい種類などが色々あるので楽しみが増えます。
オンシジウム黄花の育ち方と咲き方−咲かない理由
オンシジウムは以前は3株の寄せ鉢、最近は単株の初花も売られています。
持っていても咲かないことが多いです。
その理由の第一は、寄せ鉢の場合は、ミズゴケが腐って根腐れしている場合があることです。咲かせるまで植え替えせず、寄せ鉢で乾きが悪いためで、乾きの良い材料に植え替える必要があります。
もう一つは、多く出回るアロハ・イワナガやスイートシュガーは、半年ごとに子が出るので、育ちが不足するとバルブが花芽時までに大きくならず花が付かないのです。これらはいったん小さくなると底から出る子はさらに小さくなりどんどん作落ちするので、株ばかり増えて高芽で根が空中にあり咲かなくなってしまいます。2012年版参照。
こちらについては、「洋ラン学園の生長期に水切れさせないことと、冬暖かくして冬知らずにすること」が効果的です。
店頭にあるのは殆どが以下の3種類です。親株の形や花はとても良く似ていますが、新芽の出方や大きくなり方、花の咲き方が異なり、育てやすさ・咲きやすさも異なります。
「半年型か一年型か」は、黄花を咲かせるのに最も基本的なポイントですが、一般にはほとんど触れられていないようです。
慣れない内は、ゴワー・ラムゼイが作落ちしにくく咲かせやすいと言えるでしょう。


タイプ新芽バルブ花茎開花
アロハ・イワナガOnc. Goldiana x Onc. Star Wars, 1990半年型夏7月
秋10月後半



冬1-春3月*夏8月初秋10月
スイート・シュガー Aloha Iwanaga x Onc. varicosum,1990半年型夏8月秋10月後半冬1月前半



春4月夏7月後半同左
ゴワー・ラムゼーOnc. Goldiana x Onc. Guinea Gold, 1977一年型秋10月後半夏8月前半同左


一年型春月後半*夏8月前半同左

*追加 2014.8.2
花茎の出は、スイートシュガーが一番早くて7月から、ゴワー・ラムゼイは8月、アロハ・イワナガはバルブの出は8月ですが花茎は後で一番遅くて10月頃のようです。2014.8.2
Guinea Gold (sphacelatum × varicosum
Onc Goldiana = Onc flexuosum X Onc sphacelatum 1940
ゴワーラムゼイは一代交配種同士の交配、O. sphacelatumが50%
Onc Star Wars = Onc Varimyre X Onc Nonamyre 1977

Oncidium sphacelatum
Description
Plants blooms in the spring with several 2.5 cm wide flowers. Flowers are fragrant.
Distribution
Plants are found in Mexico, Guatemala, Belize, El Salvador, Honduras, Nicaragua, Costa Rica and Venezuela at elevations below 1000 meters
Culture
Grow in intermediate to warm conditions with moderate to bright light. Water the plant right before the potting mix starts to dry. Plants should be potted in a well drain medium such as medium fir bark.

Oncidium varicosum
Description
Plants blooms from summer to fall with many 3.75 cm wide flowers.
Distribution
Plants are found in Brazil, Bolivia and Paraguay at elevations of 800 to 1100 meters
Culture
Grow in intermediate to warm conditions with moderate to bright light. Water the plant right before the potting mix starts to dry. Plants should be potted in a well drain medium such as medium fir bark.

Oncidium flexuosum
Description
Plants blooms from fall to winter with up to ten 3 cm wide neon yellow flowers
Distribution
Plants are found in creeks and marshes in the montane forest of Brazil, Argentina, Uruguay and Paraguay at elevations of 500 to 800 meters
Culture
Grow in cool to warm conditions with moderate light. Water the plant right before the potting mix starts to dry. Plants should be potted in a well drain medium such as medium fir bark.

Onc. sphacelatum, Onc. varicosum, Onc. flexuosum

  
Onc. Aloha Iwanaga、Onc. Gower Ramsey, Onc. Sweet Sugar Million Dollar
2014.8.2

種の特徴、花だけみると区別が付きにくいです、開花親株の全体をみると下記のような特徴があります。
アロハ・イワナガ 1990 葉は柔らかく少し長め、花茎の枝ぶり良く長約50cmまで
ゴワーラムゼイ 1977 大型の強健種、花茎は直立、枝ぶり良く、長約1mまで、花径約4cm
スイートシュガー 葉厚くて硬め、花茎太い

コチョウランの店・/鈴鹿フラワーさんのHPの、オンシの部屋から転載させていただきました。アロハイワナガだけが丈夫だそうです。
http://87mail.com/p-1/p-1.html
客..アロハ.イワナガ君おひさしぶり、いつもいつも元気ですね。
オンシ..僕だけは元気さ、他の連中はどうも...。
客..何で君だけ元気なの?
客..ゴアーラムゼイとかサムライオーと言う花ですね。
オンシ..そうです。あとは軒並み病院通いです。
客..バリコーサムはすてきですね。
オンシ..見かけだけですよ、高山で生活する仙人ですから。
客..その子供スィートシュガー、綺麗じゃないですか?
オンシ..無理するとバテますよ
客..美人短命ですか?
オンシ....。

おことわり
上記の6種類の花は写真で見る限り区別がつきませんので省略


参考資料
ランの花芽分化に関する研究 : IV オンシジューム・スファケラーツムの花芽分化ならびに花芽の発育経過について
小杉清他
千葉大学園芸学部学術報告 21, 25-30, 1974-03-15

1.本学付属農場の温室内で栽培されていたオンシジューム・スファケラーツム150はちを選んで供試した.
2.試料は1970年5月25日から翌年5月17日まで,毎週1回2?5個の偽球茎,後に花序を採集し,70%エチルアルコールに浸漬貯蔵し,随時取り出して,りん片剥皮法によって花芽の状態を検鏡した.
3.花序は偽球茎の茎部のえき芽から伸長する場合が多かった.
4.花序の原基は6月上旬から認められたが,10月中旬ごろまでは伸長が極めて緩慢で,葉しょうの内側にあった.しかし10月中旬以後は伸長がやや目だち,翌年の1月以後は急速に伸長した.
5.花序の節数は7月中旬ごろから目だって増加し,11月中旬ごろまでにほぼ2/3が分化し,残りは翌年の6月上旬まで徐々に増加した.
6.花序は9?12節以上で分枝し,さらに2次分枝も行なわれ,その上に小花が分化した.
7.花序および小花の分化発育段階は次の10期に分けられる.I 花序の原基形成期,II 花序のりん片形成期,III 花序の分枝期,VI 小花のりん片形成期,V 小花の原基形成期,VI 小花のがく片・花弁形成期,VII ずい柱形成期,VIII やく・柱頭形成期,IX 花粉形成期,X 開花期.
8.6月上旬には花序の原基が認められ,ついでIIの段階まで進んだが,10月上旬までこの段階が続き,10月中旬に花序の分枝が始まり(IIIの段階),11月上旬?12月中旬IVの段階,12月下旬月中旬Vの段階と緩慢に進み,3月下旬以後は順調に小花の発育も進み,4月下旬に花粉形成期に達し,6月上旬から開花した.


2014年版

今年は、親株を越えて丈高くバルブが大きくなる鉢が多いです。
オンシジウムは入手時の根腐れなどから回復すれば、洋ラン学園式の「浅広底穴鉢鹿沼土薄植えで、夏は積極水やりにすることにより
良く育ち咲くようになることが分かりました。ほぼ育て方と咲かせ方を確立できたと思います。
アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼー、スイートシュガーのそれぞれの特徴も出てきました。10.29

春に屋外に出してから、落葉低木の植込みの下に置いて殆ど世話をしませんでした。
8月になって取り出してみたら、新芽の丈は大きいようですが、細い株が多いようです。
水やりは雨ざらしだけでしたが、草が茂ったため水不足気味だったようです。
本来は根が丈夫で、浅広・底穴鉢・鹿沼土植えで、根腐れなどの障害は全然なく育ちます。
後は水切れに注意するだけで良さそうなことが再確認できました。2014.8.2
初めに
昨年はオンシジウムの代表種である黄花種、アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼイ、スイートシュガーの育ち方と咲き方を詳しく調べました。
またオンシジウムは根が丈夫なので、これまでも「古い洋ラン学園式植え方」で咲いてきましたが、作落ちしやすくあまり花付きは良くありませんでした。
今年は「新しい洋ラン学園式植え方」を徹底すると共に、「作落ち対策」を本格的に検討して開花率を上げていきたいと思います。



アロハ・イワナガの新苗をミズゴケ植えのまま越冬し春は屋外に出した処根腐れしたので「浅広鉢・鹿沼土・中芯入りに植替え・鉢増し」

黄花オンシジウムの洋ラン学園式育て方
始める季節:黄花系オンシジウムは冬と夏を中心に開花株が出回ります。夏の方が苗が元気で根も健康なことが多いので育てやすいです。
有望株:寄せ鉢と単鉢のどちらでもよいですが、バルブが大きく艶と張りがあることが大切です。単株は若くて咲くまでに期間がかかることがあります。
数株の株立ちで開花株の脇から新芽が出て大きくなっていると有望です。
始め方:まず植込み材料と根の健康状態を調べます。ミズゴケ植えの場合はそのままにしておくと根腐れすることが多いです。
また小さいときから植え替えされずミズゴケなどが古くなって根腐れしている場合もあります。
ミズゴケ以外に植えられて根が丈夫で、夏に始める場合が一番安全です。その場合は慣れない内は、そのまま育てます。
ミズゴケ植えや根腐れしている場合は植替えした方が無難です。
置き場所:黄花オンシジウムは割に寒さや日射に強いです。冬以外は屋外で大丈夫です。直射日光では日焼けするので、庭なら植込みの下の木漏れ日程度が良いです。冬は霜に当てないことが第一で、初霜の前から終霜の後までは室内が安全です。
水やり:洋ラン学園式の鹿沼土植えなら、屋外では週1-2(真夏)回が目安です。水切れすると新芽が大きくならずに咲きません。
肥料:春暖かくなって新根が伸び出したころに、緩効性化成肥料の顆粒を規定の量置肥します。
植替え・鉢増し・土増し・株分け:

2014年
9月後半
スイートシュガーゴワー・ラムゼイ鉢#13-2
花茎の出の続き、前回の8月初めから、草丈や葉が伸びて、バルブができ、親を越しました。
花茎の太いのが特徴のようです。
スイートシュガーは夏芽と春芽が出るため、生長期間が半年しかありません。
左図の鉢#13-1は新芽の生長が早く、8月前半にはバルブが完成して花茎が出てすでに咲いています。鉢#13-2は1月以上遅れています。



アロハ・イワナガ、
花茎の出の続き
2011年株
一つの鉢ですでに花茎が出ていたのとは別の脇芽から花茎が出てきました。

9月前半
アロハ・イワナガ、
花茎の出の続き



8月末
アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼイ、スイートシュガーの新芽バルブ花茎の様子を比べます。

アロハ・イワナガ
新芽の大きさ、草丈37cm、バルブ高12(付け根から)、幅2.8、厚1.6、上の葉28x3.5、26x2.5cm、花茎58cm基太さ3.5mm枝6本最長2.5cm、根元から気根
葉は柔らかくて長く、花茎は細いです。
   
ゴワーラムゼイ
今年はまだ花茎が出てきません。

スイートシュガー100万ドル
新芽の大きさ、草丈35cm、バルブ高11、幅3.5、厚2.1、上の葉24x4.5、26x4cm、花茎58cm基太さ7mm枝9本最長11cm
葉は確かに基本となるアロハイワナガやゴワーラムゼーに比べると厚めで固め、花茎は太いです。
最初のバルブから並んで見えています。
   

種不詳
花茎の枝が良く伸びています。
 


2014年8月初めの様子
アロハ・イワナガ、ゴワー・ラムゼイ、スイートシュガーの新芽バルブ花茎の様子を比べます。
2013年6月株
水切れのせいか細いですが、バルブは他の2種に先駆けて出、大きく育った株からは花茎が出ています。
  
鉢#1、3月春新芽株#8丈35バルブ10x3.3x1.8葉24x4.5,25x3.8花茎10cm
5964
 
鉢#13-2、新芽株#6丈27x1.6x1.2葉6-15x2.9V,8-13.5x1.9V、気根

#2-2、5967

小株


?5966



2010年8月株
水切れのせいか細いですが、バルブは他の2種に先駆けて出ます。
  
#2株#9丈21バルブ細小4x1.6バルブ上葉#5-17,#6-16

#3株#6丈19バルブ細小4.5x1.7バルブ上葉#6-15,#7-143枚

葉の芯が茶変、雨ざらしによるもの



オンシジウムのバルブ期と花芽時
オンシジウムはバルブができるのと前後して花茎が出てきます。
それではバルブはどういう時にできてくるでしょうか。
オンシジウムの新芽は葉芽で平たく、葉が左右交互にでてきます。その葉が9枚芽程度になると、間にバルブが見え始め、その先にバルブの上に通常2枚付く葉が出てくるようです。
従って新芽の葉が8ー9枚程度まで増えてきたらそろそろバルブや、花茎が期待できます。
新芽の生長が遅くて、花芽時までに枚数が足りないようだと、花は望めません。





オンシジウムの咲かせ方 まとめ
脇芽が出てから咲くまでとその大きさ
半年型のアロハ・イワナガとスイートシュガーは、春芽が夏にバルブとなって7月に花茎を出すか、9月に出た秋芽が12月にバルブとなって花茎を出すかです。
花芽時までにバルブが十分大きくならないと花茎が出ません。
一年型の多いゴワーラムゼイは、秋芽か春芽が、夏にアロハ・イワナガやスイートシュガーよりやや遅く8月に花茎を出すようです。 2013






種類別の経過
黄花オンシジウムの代表である、アロハイワナガ、ゴワーラムゼー、スイートシュガーはいずれも芽の出方は半年ごとですが、そのせいもあって作落ちしやすく、咲くまでには2年以上かかることがあります。
そこで、種ごとに苗の入手から開花までを記録します。





アロハ・イワナガ
芽季・バルブ期・花芽時が3種の中で最も幅が広いようです。2014.8.2
株の大きさや、親株が咲いたかなどにより、次の開花が決まります。
数鉢を育てると毎年交互に花が見られます。

11年秋の入手株は大株で最初から鹿沼土植えにした鉢は、子芽が大きくなり咲きました。
12年の株はミズゴケ植えのまま雨ざらしにして、根腐れしてから鹿沼土に植え替えたので、作落ちしています。一部はバルブがそこそこに大きくなり花茎が出ました。

春芽で、10月までにバルブのできた株は花茎ができるようです。




12年苗
12年の株はミズゴケ植えのまま雨ざらしにして、根腐れしてから鹿沼土に植え替えたので、作落ちしています。一部はバルブがそこそこに大きくなり花茎が出ました。
2012-2015年経過
鉢#3
年月日株#基幅葉数長幅バルブ高幅厚花茎花数花幅

芽季
12/10/8

-
53








36

28x4.4
27x3.6
22x2.6
123.3x1.5





















13/6/28520176-15x2.7







春芽
8/9
25


7x2







9/1
25


92.1x1.116.5





10/5
26


8.52.1花茎枯れ





14/1/8













14/1/8630.6









冬芽
3/20
10











8/3
31


7.51.5






8/3720.4









夏芽
10/28
131.165-7.5








15/9/16
32

21.7x2.8
19.5x2.2
92.2x1.05




































11/6
81.1

8x1.1






秋芽
分岐
12/17
10
65-6.5x1.8








13/1/13
12.51.5x1.1
5-7.5







春芽
4/3
151.5
4-10








6/283120

16x2
14
5.52x1.2






8/9












夏花茎















8/93215.51
7-10.5x2








9/1
241
6-20.5x2.5








10/5













11/26
31

21.5x2.692x1.112





14/1/8
31

22x2.58.52.2x1.317




















14/3/20331.5










春芽
8/3
31

6-237.51.






10/28
35

24112.3x1.5





















15/10/233423

18x3
18.5x2.8
52.8x1.8





















15/9/163530

24.5x3.1
23x2.5

1.2


















































































表作成2019/10/19 P8

2015年
初夏から植込みの下で放置、夏は草に覆われる、9月後半、秋に入り茂みの中から取り出す
9月後半
鉢#12-4
これまで植替え後の作落ちしてから徐々に新芽のバルブが大きくなりましたが咲かなかった鉢です。今年の新芽のバルブは入手時の開花親株と同じ大きさになり花茎が着きました。・
新芽が大きくなった鉢は花茎が出て伸び始め


2014年
10月後半
花茎の出の続き、夏芽は半年型で夏芽、秋バルブ・花茎、冬咲が多いようです。秋に出た芽は1年型になるようです。


1月前半

鉢#1、新芽は小さいです。最初の株から1列に世代を増やしています。
 

鉢#2と#1,2のバックバルブの分け株。小さい芽は冷害に遭いました。
  

新芽がバルブにまでなった鉢#3と#4、長さは十分ですが細いです。左は花茎が出たのに、大きさがほぼ同じでも右は花茎が出ません。
    

鉢#5


2013年11月後半
   
#2、 #3遅れて出た花茎、#4、#5

 
バックバルブの分け株




鉢#3



8月後半
鉢#1209-1
バルブ伸び


鉢#1209-11
バックバルブ分け株小芽



鉢#1209-2
冷害から回復中



鉢#1209-12
バックバルブ分け株小芽


鉢#1209-3
花茎伸び24cm


鉢#1209-4
新芽丈伸び



鉢#1209-5
花茎先枯れ


5月後半

新苗をミズゴケ植えのまま越冬し春は屋外に出した処根腐れしたので「浅広鉢・鹿沼s土・中芯入りに植替え・鉢増し」


2011年苗
鉢#1
年月日株#基幅葉数長幅バルブ高幅厚花茎花数花幅

芽季
12/1/29













12/10/8532

20x1.58.52.5x1.6






12/18
33


93.3x2.1





















13/5/20681.276-4







春芽
6/28
181.5x1.1
7-13








8/9
28.5
7 20x3.5
19x1.5
82.5x1






9/7
28.5

9-15x1.98.53x1.938




夏花茎
10/5
28.5


8.53x1.9 56
枝9

143.7


11/26
萎れ




58





14/1/8624.5


882.853




















14/3/20730.4









春芽















15/10/6827


61.512.5




秋芽















15/10/6923.3


61.5x0.8521




春芽














夏秋花茎















12/6/16318.5










夏芽
分岐
8/5
251.3x0.9










10/8
35

25x392.5x1.3






12/18
31


9.53.3x2.2





花茎無し















8/2
32
97-17141.1








32


























13/5/203291.587-6.5







春芽
6/28
231.5x1.1108-17x1.3








8/9
29

8-20.5x382.8x1.6






9/1
33
108-20.5x383x1.9






10/5
30

10-21x393x1.8 43
枝5本





秋花茎
11/26
32




45





14/1/8
27




46
31


冬咲















14/3/20334.50.7










8/2
37
98-28x3.592.1x1.3






15/10/6
39


1124x1.35

花跡

































15/9/173436

28x2.6
25x2
10.52.832




夏花茎
10/634





38
枝4本





群開















2015年
10月初め
小さな新芽からも花茎が出てきました。大きい方は花茎に枝が伸びています。

9月後半
2株立ちで両方から花茎が出てきました。バーク植えですが、植込みt雑草の中で夏の乾燥を防げたようです。
春新芽が夏までにバルブが大きくなり夏の終わりに花茎が出て年の終わりまでに開花くと言うパターンです。

2014年
10月後半
開花が続きます。新しい花茎も出てきました。
半年ごとに芽が出ることがあり、作落ちの原因になります。新芽を出さずに1年後に花茎を出してくることがあります。
 




スイート・シュガー
半年型で、冬芽が花茎の出る花芽時の7月後半までに十分生長してバルブになると花茎が出るようで、そうでないと、咲きません。
外見上はアロハイワナガやゴワーラムゼイと区別がつきにくいですが、バルブが出るまでの葉の枚数が5,6枚で、1年型のゴワーラムゼイの約8枚よりは少ないようです。2014.8.2
冬芽の生育が良く、6月終りにバルブができて花茎が8月初めまでに出そろいました。芽ぶきも良いので、花茎が何本も出ます。

14年
10月後半
開花中、夏芽と春芽が出るため、生長期間が半年しかありません。
鉢#2は3年続けて1年ごとにだけ芽が出ていましたが、その後3株は半年ごとに出て、草丈20cm余りバルブ長4cm余りと小柄ですが花茎が出て開花しました。
 
13年6月後半
スイート・シュガー 100万ドル(黄色小輪・半年型)
5月後半に植替え
全体的に新芽はまだ小さいです。バルブになっている株は
鉢#2、株#7,丈13,バルブ3x1.8x1.3葉#6がバルブの上長9.5x幅2
 
鉢#1                                    
鉢#2
 
鉢#2-2       鉢#3


2016年版
シャーリー・ベイビー スイート・フラグランス
初めに
オンシジウムで園芸店の店頭で見られるのはほとんどが黄色の種類です。
シャーリー・ベイビーは珍しいですが、赤みを帯びた花が咲きます。
以前に育てたことがありますが、今年改めて手に入ったので育ててみます。
開花後長い間たなざらしになっていて、また入手後冷害に遭わせてしまったので、元気のない状態からの出発です。
以前の記録を参考までに再掲します。

オンシジウム シャーリー・ベイビー ’スイート ・フラグランス’Onc. Sharry Baby'Sweet Fragrance'
(Onc. Jamie Sutton x Onc. Honolulu, 1983)
Onc. Jamie Sutton: Oncidium ornithorhynchum x Oncidium powellii G2 1969.
Oncidium Honolulu: Oncidium Moir x Oncidium leucochilum1970
山地産で有香の代表種2種を含む原種のほぼプライマリ交配種同士の交配です
大型で花茎が長くなる種類なので、

2016年↓

10月後半
花後に放置されてしおれていた株を入手して植え替えたため、新芽は遅れて小さいです。
新芽がさらに伸びています。根元に気根。
 
9月後半
新芽がさらに出て伸びています。


8月後半
新芽がさらに出て伸びています。小さい方の鉢は新芽の出が遅くまだ小さいです。

6月前半
新芽は元気です。シワは変わりません。
   

5月後半
植え替え
大型の開花株では、花茎の下の方に小さな枝が出ていることがあります。暖かい時期に元気な株を入手すると、枝が伸びて二番花を楽しむことができます。
鉢:黒いポリポット植え、角鉢に入れて二重、植え込み材料:バーク、腐ってはいない、根:白くてほぼ健康、先などに劣化始まり、茎:水の吸収が悪くしわ
新芽、鉢#1は始まり
   

   


2月
花後の株を入手
2016年↑





RHSデータベースには親が殆ど載っていません。

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8.28 古苗の2016年版開始

2016.6.7 2016年版開始、 シャーリー・べイビー スイートフラグランス

8.2,3 3種の解説、棹立ち方と咲き方の14年経過を受けた補足
.2.8 参考資料・花芽分化について
1.9 経過を種別に分けてまとめる
1.8 2014年版開始、標準育て方開始、作落ち対策開始、アロハイワナガ記録整理
1.7 検索「オンシジウムの育て方」で10位以内
2014年

11.27 kutoo 'CT-Little Cherry'のカレンダーを切り出し再掲により作成、黄色三大種の情報追加
9.1 近縁属13年版を分離
7.4 オンシジウムのバルブ期と花芽時
7.2 ゴメザ クリスパ花芽など記録 7.3 2012年版を分離
6.29 オンシジウムの始め方、ゴワー・ラムゼイ:背伸び株の再出発
6.27 開花株の大きさ、脇芽の出方・大きさと花茎の出方、咲かない理由、花芽時の脇芽の大きさ
13.5.21 2013-14年版開始

12.20 ミニオンシ開花カレンダー
12.6 2012年版、続け方まで開始、開花カレンダー
2012.10 改訂

8.27 始め方・育て方・咲かせ方に改題、オンシジウム・スイートシュガーの半年型の3株の詳細完成
8.8 ビーララの始め方のレシピ
7.27 ミニオンシジウム関連を分離
7.26、バルブの萎れ、植え込み材料の劣化による根腐れ、咲き方
7.25 咲かない理由、ゴメザ開始
6.22ミニオンシ2011開花日記(洋ランカレンダー)
6.15 属間交配種開花日記(洋ランカレンダー)→オンシジウムに統合7.26
3.8ビーララ開始
2.10 コルマナラ開始
1.29 二季咲き種の脇芽付き株の勧め
2011.1.8根腐れとバーク・浅鉢植え

11.29冒頭に近縁属写真
11.28ミニオンシの蕾を咲かせる育て方
11.26 マクレラナラの脇芽から花茎、近縁属の初めにと目次作成
10.27 ブラッシアマクレラナラの育て方開始
10.26 目次補足
10.25 ミニオンシジウムの育て方と咲かせ方、図鑑追加
9.9 イオノシジウムの咲かせ方
8.12 交配親、図鑑種名追加
8.1性質、基本的な世話、図鑑追加
2010.7.7 オンシジウムファイル作成開始