洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
報歳蘭ホウサイランの育て方と咲かせ方(台湾報歳蘭)

報歳蘭は古来旧正月に咲き新年を飾るにふさわしい花です。
丈夫で咲きやすいです。
日焼けし易く、やや寒さに弱いです。
洋ラン学園の「苗と衣食住の4原則」に従えば「ランは大きくすれば咲く」です
開花後の春に芽が出て、翌年の秋に花茎が出てくる「2年型」です。
 
旧正月に向けて蕾を出してきました。2月、旧の歳明けを報せて咲きます。」
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駿河蘭(雄蘭)の育て方と咲かせ方
金稜辺の育て方と咲かせ方
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 一茎一華 集円、春麗
 一茎九華 大一品、翠定荷素
 春寒蘭 (中国奥地蘭) 春蘭と寒蘭の自然交配種
 春剣蘭

春蘭・寒蘭の育て方と咲かせ方
 日本春蘭 秩父春蘭
 中国春蘭 集円
 一茎九華
 春寒蘭 (中国奥地蘭)

参考
東洋蘭
ウィキペディアから転載
東洋ランと呼ばれるのは、次のようなラン科植物を含む。
中国産のもの
花を楽しむもの
   チュウゴクシュンラン(中国春蘭)日本のシュンランと同じく、根元から細長い葉が曲線を描いて伸び、春にその根元から花芽が出て、花茎の先端に一個だけの花をつける
  イッケイキュウカ(一茎九華) はより大型で、花茎は高く伸び、多数の花をつける
 葉を楽しむもの
   恵蘭(けいらん)
    タイミンラン(大明蘭)
   ホウサイラン(報歳蘭
   オラン(雄蘭)駿河蘭
   メラン(雌蘭)
   ソシンラン(素心蘭)
  キンリョウヘン
この他に、近年は中国各地から多種多様なシュンラン・カンランの近縁種が輸入されるようになり、それらが東洋ランの1ジャンルとして、「中国奥地蘭」という総称で流通している。

日本産のもの
  シュンラン(日本春蘭
 カンラン(寒蘭) 春蘭より背が高く、花茎も高く伸び、多数の花をつけるが、花の形は春蘭系とは随分異なっている。花びらが細く、先端がとがっている
以上はシンビジウム属で地生蘭
 フウラン(富貴蘭) バンダ類 着生蘭
 セッコク(長生蘭) デンドロビウム類 着生蘭
一般に、腰が高く、三本の足のついた専用の鉢で栽培される。用土は、鹿沼土など、粒が粗く多孔質で、有機物の量が少ない物を用いる例が多い。

寒蘭
特徴
地面に根を広げる、地生蘭である。
日本産のランの中では大柄なもののひとつで、よく育ったものは草丈が1m位にまでなる。茎は球形の偽球茎となる。匍匐茎はなく、株立ちになる。葉は細長く、やや堅く、上に向かって伸び、ゆるやかに曲がって、その先端はほぼ横を向く。葉は深緑で、つやがあり、表面も縁も滑らかである。根は太く、長い。春蘭との葉の違いは、葉先のギザギザの存在より、葉を透かして見ると樋の左右にある平行に走る濃い筋が有るか無いかで判別できる。
花は10月から1月頃までかけて咲く。寒の時期に咲くためカンラン(寒蘭)と呼ぶ。花茎は偽球茎の基部から伸びる。花茎は細くて堅く、葉を抜き出る。茎に沿って花を数輪〜十数輪つける。花弁は細長く、先がとがる。外三弁はやや大きくて外に張り、内二弁はやや小柄。花色は変化に富み、普通は緑色に赤っぽい筋やぼかしが入る。赤っぽいものや黄色のものもある。唇弁は小振りで、白〜黄色みを帯び、普通は赤い小斑がある。
花を鑑賞するために採取され、栽培される。特に鑑賞価値を認められたものは東洋ランのひとつ、寒蘭の品種として認められる。




目次
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
生長から開花のパターンと開花条件
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
日除け
防寒
旧版
2020年新版
2020年に新しい苗を入手し新版を開始しました。無名と

中国報歳蘭
中国報歳爪斑(ちゅうごくほうさいつめぶ)

基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)

報歳蘭は春蘭と近縁で、東洋蘭と同じように鹿沼土で育てられます。
寒さにはやや弱いですが0℃以下にならなければ枯れることは無いでしょう。


生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。

コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

報歳蘭は、デンドロビウムと同じように新芽は翌年に花が咲きます。大体5-6月に新しい脇芽が出て、年内は草丈が伸び続けます。年々早まり2月に出ることもあります。
また、バルブは秋まで太くなり、それ以降も翌年にも徐々に太り続けます。
2年目も丈も少し伸びバルブ幅も大きくなり続け、11月頃に花茎が出てきます。
花茎は年を越える辺りから急に伸び続け、旧暦の新年に歳を報せるように咲きます。
最低で草丈が30cm、バルブ幅が15mm位で咲くようです。2015.2.28、2016.2.19

年間の生長と開花


花芽と葉芽
咲かせたことのない種類は花芽がいつどのようにして出てくるか分かりません。
また新芽が出てきても花芽か葉芽か分かりません。
ネットで調べても写真は殆どが花で、出始めの花芽の写真は殆どありません。
洋ラン学園では、出始めの花芽の写真や、花芽と葉芽の区別などを紹介するようにしています。

報歳蘭の新芽は春から夏に出て、茶色みを帯び、幅広です。
一方花芽は秋の終わりから冬に出て、茶色で細く小さいです。花芽は古芽の株から、葉芽は新しい株から出ることが多いようです。
シンビジウムの花芽は新しい株からしか出ません。
 
左:花芽、11年1月。右:葉芽、10年5月



枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。2019/09/28

報歳蘭も洋ランと同じようにバークに植えられていることが多いですが、水持ちが少なく夏には水切れしやすいのと、2-3年すると腐って植え替えが必要になります。
そこで鹿沼土に植え方方が世話が楽です。

生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

報歳蘭はシンビジウムのように新しい脇芽に咲くのではなく、デンドロビウムのように前の年に出た脇芽に2年目に咲きます。
開花株に脇芽がついていないと次の年には咲きません。
花が咲くのは旧正月で2月になるので、新芽は5月ころまでに出てきます。

開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。

報歳蘭は、脇芽の2年目に咲きます。開花株の横に出ていた脇芽を開花株のように大きく育てます。
中国報歳蘭,
爪斑
2019年株
2020基幅葉数葉長幅株#基幅葉数葉長幅株#基幅葉数葉長幅株#基幅葉数葉長幅
花茎
年月日#3



4








331


















































































5/17









#211.5










春芽
6/15





2.50.8x0.6


3.50.85
8-0.6
1.50.7





7/4





4.51x0.7


51.1x0.7
0.5
3.10.9x0.5





7/17





6.31x0.7


6.7



4.50.9x0.6
0.7



8/7





8.71.47


9.2



7.50.85x0.487-3



8/19





10.20.95x


111x0.7


8.70.9x0.587-5



9/4





131.7x0.65


131.1x0.8


11.209x0.587-7



9/19





15.51x0.7


151x0.8


13.50.85x0.688-8x1.2



10/2





171.05x0.787-14x1.6
15.51x0.8


15.50.85x0.687-13x1.6





















































2/2041.51.2x0.7





















5/2743.51.2x0.8
5-38.5x2.15、W5

























































































































爪斑

2020基幅葉数葉長幅株#基幅葉数葉長幅
年月日




3




































5/17









6/15





30.7x0.55

7/4









7/17





8.71x0.4576-4.5
8/7





12.51.1x0.787-9x1.3
8/19









9/4






1.2x0.7
12x1.5
9/19





211x0.888-17x2.4
10/2





221.1x0.8
8-18.7x1.9












#3








2/2043.52.2x1.576-37x2.2 38
4W5蕾2





5/2743.51.2x0.8
5-38.5x2.1





6/15




















表作成2020/10/03


株#基幅
葉1234567花茎
年月日













2019/#137.52.2
-27切2.335x2.1






















#243.52.21.51.534.5632x2.741x2.841x2.5
5cmx5
2020/05/17
442.21.4



31.5x2.741x2.741x2.5















































2020/05/17#211.5










春芽
















7













11.5













14.51.3












表作成2020/05/17

2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。
鉢内の移動
脇芽が出続けていると3年前後で新芽が鉢の縁にぶつかり根が鉢の外に飛び出してしまいます。
「鉢内の移動」は植え替えや株分けよりも安全な処置です。
鉢から一旦抜いて古株の方の土を落とし新芽の側に隙間ができるように位置をずらして同じ鉢に戻し、隙間にもとあった土を入れます。
ゼロエミッションの方法で、「ランに気付かれないように、植痛みなく植え替えることができます。2019/10/30


報歳蘭は新芽はその年に咲かず、デンドロビウムのように2年目に咲きます。
そこで開花株の脇に大きな新芽のある株でないと1年後の開花が望めません。
ここでは手元にある鉢の新芽が出てから年続けて咲くまでの例を一括して示します。
2013年の春芽が2015年の旧正月に咲き、その子が翌年咲くまでです。
2014-16年経過(下から)
鉢#22
右は別の新しい苗の経過、2年目からかもしれません

#6


株#7


長幅株#8基幅株#3基幅葉数葉長幅株#2丈基幅葉数長幅葉数葉長幅

基幅
花茎基幅花茎












株#3
年月日2013


2014



2015

2019



2020

2020
2l
















2/2040x1.4x0.9


3e









2

































4e









3.5















春芽
















5e



1.5


































5/27356-37x2.2

6e



26










6/151.4x1.1
3x0.7x0.55夏芽























7e



7











7/4

6.5x1x0.756,6-2.5

10.51.26,6-4
11.5











7/17

8.7x1x0.77,6-4.5
8e



14.51.3



1712




















21










9e



20.51.3






































10e



261.3




























10/1718.51.35x0.883-24x




11e



311.4



2215






















11/24211.1x0.8
6-15.5x2




12e





















20152014







2016

12/2021.51.15x0.98 7-16.8x1.9
8-15x2





1e



311.4





1/621.51.15x0.98 7-17.5x1.95
8-15.5x2


















1/2522.51.15x0.98 7-18x2
8-16.5x1.95





2e



321.5




















32




23










3e












































2e





















2l



341.537花





































5e












































6e












































7e












































8e












































9e












































10e












































11e












































12e


花茎































































1e












































10e






















表作成2020/01/26、2013年株#5追加07/17

2016年↓
2月後半
開花中、昨年の株から冬新芽の出、年々早まっています。

2016年↑


2015年↓
8月後半↓
新芽の伸び遅れ。脇芽一本腐れ、雨ざらしで枯れることがあります。芽欠きせず

  


8月前半
新芽の伸び遅れ、脇芽多すぎ、芽欠き予定



3月前半
開花中。花茎の出なかった株#6は芽の出が早く、孫株の春新芽#8が出て長さ2cm余りに伸びています。
開花株を入手、斑入りや白花です。

鉢#2
株#Iが開花中、子株#I1は冷害で枯れ。花芽の出ない株#6は子株#7から春新芽孫株#8が出て長さ2cm余りに伸びています。



鉢#22
株#6が開花中、子株#7からはまだ新芽が出ません。株#6の花茎と反対側に新芽の兆?


2月末
花茎が伸び続けて、が咲き始めました。
鉢#2
昨年の株の一方は花茎が出て咲きました。草丈36バルブ幅15mm。他方は花茎が出ません。#6草丈32バルブ幅16mm。
冬新芽は休眠状態です。


鉢#22
花茎は年を越える辺りから急に伸び続け、旧暦の新年に歳を報せるように咲きます。
大株の方が少し早く咲くようです。
最低で草丈が30cm、バルブ幅が15mm位で咲くようです。


2月初め
1年前の株から出た茶色の花茎が順調に伸びています。
昨年の芽から冬新芽が出てきました。

1月前半
茶色の花茎が順調に伸びています。植替え後1年半経っています。今回は草丈35cm、バルブ幅1.5cmが限界ですが、以前はバルブ幅が3cmありました。
冷害と植替え・株分けから回復中と考えられます。
鉢#2
花茎が出たのは一株だけで、丈は35cmバルブ幅は約1.6cmです。花茎帳cm。株#5の両側に出た#6と#51からは出ません。丈は31cmでバルブ幅が1.4cmでは小さいためかもしれません。
鉢#2-2
花茎長5cm。両側から出た芽のうち一方の大きい方だけに出ました。草丈36cm、バルブ幅1.5cmです。
2015年↑

2014年↓
11月後半
茶色の花茎が順調に伸びています。
今年出た新芽の一つ前の芽から出ており、「2年型」であることが明らかです。
鉢#2
 

鉢#2-2
冷害の枯れから回復中です。
 

12月初め
新芽の伸びが続いています。1年以上たった株から茶色の秋新芽、例年より早く、また株は小さめですが、花茎と思われます。
鉢#2 草丈36cm基幅1.5cm。 
鉢#2-2 草丈36cm基幅1cm。
昨年の春芽が今年の秋になって花茎を出します。「2年型」です。
 

鉢#2
昨年の新芽#Iの脇から茶色の花茎
   
 
  

鉢#22
右:昨年の新芽#7の脇から茶色の花茎
  


10月初
春芽の伸びが続きます。古株からの夏芽も小さいですが伸びています。草丈が35-40cm、基幅1.8cm、厚さ1.3cmあると花茎が出るようです(2013、#6)。
根元が厚くなっています。


9月初
春芽の伸びが続きます。古株からの夏芽がも小さいですが、まだ株数が多くないため芽欠きはしません。


鉢#1
  
左:右は新株から、左は枯れた旧株から出た新芽、中:別の旧株から遅く出た夏新芽、右:同拡大

鉢#2

左は新芽、茶色の葉は日焼けか?

8月前半
春芽の伸びが続きます。2011年の株より小さく遅れていますが、伸びは速いようです。古株から夏新芽が出てきました。
鉢#2
左:芽欠きせず両側から新芽。右端:古株からの夏新芽


鉢#22
#5から#7と#51
  



7月初め
春芽の伸びが活発になりました。

6月前半
5月末からの様子です。
春新芽の続き
新根、新芽の親株の根元の地中に太い根が出ています。
鉢#21
  
左:春芽の伸び。中:親株の根元には白い新根が出ています。右:中央の親株が凍害で枯れた株からは、遅れて春新芽が出てきました。

鉢#22
 
左:春芽。右:1年前の株の根元に白く見えるのは新芽の兆しのようです。

 
左:新根と先の根冠、右:土寄せして根先を隠す

5月前半
春新芽の始まり
やや早く出てきました。近年では冷害が最も軽かったからかもしれません。
置肥、緩効性化成肥料の粒を置肥
鉢#1


鉢#2
 
5月前半↑
2013年↑


目次
初めに
開花可能株の選び方
性質と基本的な世話

旧版2012年まで



あらまし2015(洋ラン学園式の育て方と咲かせ方)
報歳蘭は、シンビジウムの仲間で、東洋蘭の一群で、中国に産します。
シンビジウムに比べると小さく丈は40cm位までで、葉は幅が2cm余りと広く明るい緑色で艶があります。
旧暦の年の初めに、花茎を伸ばして、細い茶色かかった花を咲かせます。
シンビジウムに準じて、丈夫で、根も丈夫で寒さや直射日光にはやや弱いです。花も咲きやすい方なのでお奨めです。
種類
報歳蘭は東洋蘭の分け方では、葉を楽しむ恵蘭で、駿河蘭や金稜辺も仲間で、主に斑を楽しみます。
東洋蘭としては中国と台湾産があり、大型のものは丈が80cmに達します。
一般の園芸店で売られているのは主に「台湾報歳蘭」で、斑の入っていない小型の普及品です。
花を楽しむのに適しています。

洋ラン学園の原則通り、なるべく大きくて、何株も出ている大鉢が有望です。
始め方
植込み材料は、洋ラン系のバークやミズゴケよりは、東洋蘭系の土に植えられていることが多いです。
鉢も細長いラン鉢に植えられていることが多いです。
洋ラン学園式に移行するには、「浅広底穴鉢への、鹿沼土鉢増し」をすると良いでしょう。
鉢から抜いて、幅が広くて深くない鉢に移すと、他の鉢と同じ管理が出来ます。
根鉢が長くて鉢の深さを越えるようなら、底の方だけ根を大事にほどいてやります。
植替えに慣れていない場合は根鉢の周りに鹿沼土の中粒を詰める「重ね着鉢増し」が安全でしょう。
根の先だけほどいて広げてやると、新しい鉢に馴染みが早くなります。
育て方
置き場所:日向向きの種類ですが、直射日光は特に夏は日焼けします。常に「やや木漏れ日」程度が無難です。
雨除け:また、「新芽が雨に当たるとカビ病で枯れる」ことがあります。「大株なら新芽が一つくらい枯れても雨の恩恵の方が大きい」でしょう。
水やり:根は丈夫なので、咲かせるには「夏は積極水やり」が必要です。
冬越し:「低温種」ですが、シンビジウムほどではありません。「洋ラン学園式の最低気温が5℃以下では屋内」が無難です。
咲かせ方
脇芽が親株並みの丈で、葉の幅や、根元の厚みも同じ位になれば咲くでしょう。
シンビジウムが1年後に咲くのに対して、報歳蘭は「2年目に咲く」2年型です。
作落ちした場合などでは「丈が35cm、バルブ幅が1.5cm以上あれば咲く」ようです。
続け方
適当な時期に、古い植込み材料を除いて、「全部鹿沼土」に植え替えたいです。
株が増えたら株分けを兼ねても良いでしょう。2015.1.14

新芽の出が徐々に早くなっています。

2011201420152015

#4株#7株#8株#9
1



2


後半新芽丈1cm
3

前半新芽#8丈2cm
4末春新芽2.5cm
前半丈3.5cm
5
前半春新芽1.3cm

6
初め春芽3.5

7 前半春芽丈20x2
後半春芽丈25x2
初め丈9cm基幅1.3cm葉7枚
後半丈13.5cm基幅1.6cm葉8枚


8前半丈29x2前半丈18cm基幅1.4cm 初丈17cm基幅1.2cm
末丈21cm

9後半丈35x2.3葉9枚初丈24cm基幅1.3cm葉8枚

10初め丈38初め丈28cm

11前半丈40x2.5x1.2葉9枚初め丈31cm基幅1.4cm前半丈22cm幅1.5cm
12





20152016
1
前半丈31cm基幅1.4cm

2
末丈31.5cm基幅1.3x1.3後半丈23cm
3



4



5



6



7



8



9



10



11



12





2016

1



2
後半丈34基幅1.5花茎375W蕾3

3



4



5






2016年版
はじめに
2015年も咲きましたが冷害に悩まされました。


10月後半
新芽が遅く出て小さいので伸び手元は太っています。株#8丈13cm基幅1.5cm葉8枚。株#9丈11.5cm

9月後半
芽の伸びが遅いです。

9月前半
芽の伸びが遅いです。凍害後で親株が丈23cmしかありません。8.5cm、両側から脇芽が出てしまいました。2cm

7月後半
芽の伸びが遅いです。3.5cm、内側に芽が出たので芽欠き


5月後半
芽の伸びは遅いです。
 

凍害で最も新しい株#8以外は全て枯れてしまいました。

2月後半
株#7が開花中、昨年の株から冬新芽#9の出、年々早まっています。
2016年↑


2014年版
はじめに
2013年も冷害と日焼けに悩まされましたが、何とか少し花が着きました。開花が遅れています。
昨年株分けしたので、今年は必要が無いため、肥料をやって大きくしたいと思います。
花芽の出方を見極めたいと思います。
4月以降に新芽が出るまでは休眠状態です。
5月後半に、近年冷害・凍害に遭っていた頃よりは早めに新芽が出てきました。
花芽と葉芽
報歳蘭の新芽は春から夏に出て、茶色みを帯び、幅広です。
一方花芽は秋の終わりから冬に出て、茶色で細く小さいです。花芽は古芽の株から、葉芽は新しい株から出ることが多いようです。
シンビジウムの花芽は新しい株からしか出ません。
 
左:花芽、11年1月。右:葉芽、10年5月



2013年版

まとめ
冷害や日焼けに弱いようです。
残った株は回復中です。
芽はバックから、花もバックから出ています。年期が長くなります。
花芽は冬、葉芽は春以降で時期が異なります。2014.2.4
2013年は新芽からは花茎が出ず、古株から花茎が出ました。

鉢#2 生長・開花カレンダー
鉢#0鉢#2











鉢#2-2




株#4株#4#5株#5#-株#-8株#7#51
株#6(-1)株#6(-1)
株33株#7 #52








#-










2010201020112012201120112013201320142014
20132013

20142014
1

















2

















3

















4

春新芽2.5cm








5月後半株分け植替え




5

春芽?




前半
春新芽#7丈1+cm

春芽#7丈3.5x0.8、葉4枚#3、1.5cm
親#6新根0.7x2本
春新芽#51(親枯れ)
丈3.5x0.7


後、春芽4x0.9cm
5月後半株分け 前半
春新芽#7丈1+cm

春芽#7丈2x0.6、葉3枚#2、1.2cm
春新芽#52兆
6




夏新芽2.5x0.8







後、バルブ1.4x0.9


7後夏芽9,2cm夏新芽5cm春芽丈20x2
春芽丈25x2葉19,14

夏芽10夏芽9x1.5 葉 #5,27x2.7,#6,25切れx2.7
末、丈9基幅1.2cm、葉6枚#6,4cm



末、丈20基幅1.7cmx0.9葉9枚、#7,14、#9,6cm
末、丈10.5基幅1.2cm、葉6枚#6,4cm


8

春芽丈29x2
夏芽21x1.5後夏芽36x2.5葉#5,22







株#6


9前29,27cm前夏芽27cm春芽丈35x2.3cm
葉9枚

夏芽28x1.7夏芽40x2.7葉#6,37x3.6,#8,26バルブ1.9x1.2子芽I初丈19基幅1.4cm葉13,11cm



初丈29基幅1.5x1.1葉#9、21x2.8cm
初丈22基1.2x0.8cm葉#6、17、#7、12cm


10
後夏芽36cm春芽丈38
夏芽29

初丈28基幅1.7
葉#6、22x2.6c#7、21x2.7c




初丈31基幅1.7x1.2葉#8、22.5x3.2c#9、25x3.2c
#6,初丈21基幅1.2x0.8葉#6、26.5x2.7c#7、26.5x2.6c


11
前夏芽38cm春芽丈40x2.5x1.2cm9枚#9,25x2.5花茎4cm
末丈39葉5枚幅3.2cm花茎7cm
花茎夏芽32x1.7x0.8












12




夏芽50x2x1.3葉#7,45x3.6,#8,42x3冬新芽(花茎)3.5x0.5
初丈33基幅1.3,0.77葉#6、25x2.7c#7、29x2.7c伸び
末:同じ休み




初丈32他全同じ基幅1.7x1.2葉#8、22.5x3.2c,#9、25x3.2c伸び





1 前#1,36x2.7、3枚花茎12cm、
#11,丈42x3cm3枚花茎9cm

前#4,40cm花茎10cm

末丈41x2cm
花茎27cm

夏芽34末夏芽35
花茎3.5x0.6
花茎4cm











2

花茎33、8個1.7cm


初末花茎14x0.5
3個0.7cm











3

















4草丈40cmバルブ幅3cm厚さ1cm以上が目安





























丈・基幅厚み小
丈・基幅厚み小



経過(下から)
2014年
3月後半
開花
 

3月前半
全体休眠

2月初
全体休眠
鉢#2
花茎が伸びています。古いバルブから出ていて、新芽からは出ていません。
  

2014年↑

2013年↓

12月末
全体休眠
鉢#2
花芽らしい秋新芽が大きくなりません。


12月初め
新芽は順調に伸びています。秋新芽が出てきました。新芽ではなく古株からです。今の時期は例年通りの花芽かもしれません。しかし古株からです。
以前の株#5は冷害か雨ざらしで枯れました。
   
左から:鉢#2、株#5は枯れ、根元に茶色の新芽、花芽か?   右:分け株鉢#2-2

10月初め
順調に伸びています。


8月後半
春芽伸び続けています。今冬の開花株よりは小さいです。

左:鉢#2、右:同分け株#2-2


7月後半
鉢#2
春芽、株#6、丈20基幅1.7cmx0.9葉9枚、#7,14、#9,6cm。株#-8、丈9基幅1.2cm、葉6枚#6,4cm
  

鉢#2-2
春芽、株#6(rename#5の子)、丈10.5基幅1.2cm、葉6枚#6,4cm。

h値#2-2

5月後半
春芽、例年通りに出てきました。
植替えをしてから数年たち、凍害で古株が枯れたりしているため「浅広鉢・鹿沼土・薄植え・中芯入り」に、植替え・鉢増しします。
鉢#0
鉢の下半分は入手したっ時の泥を再使用しましたが、根が腐っています。凍害の古株などを二つにちぎりました。硬質ポリポットに中芯を入れて植えました。
  



鉢#2
同じく下半分はドロですが、根腐れはひどくありません。一部の根の先に根冠ができています。
右端の株#5が元鉢のリーづバルブになります。子株#6が伸び始めています(#5は後冷害で枯れ)
   
株分け・植替え
二つに分けることができました。株も根も適当な量になります。硬質ポリポットに中芯を置いて低・薄植え
 

鉢#2
  

鉢#2-2
 
蘭鉢径の細深鉢から、径は大きく高さは浅く植え替えました。


鉢#2
2009年3月入手



病気など
報歳蘭は(高温期の)雨ざらしで新葉の根元が腐ることがあります。
また、「台湾報歳蘭」は暖地産と思われるので、寒さに気を付ける必要があると思われます。実際には、他のランと同じに、霜を防いで、霜の期間は屋内に置いてあれば大丈夫にようです。

1 初めに
東洋蘭の大半はシンビジウムで、中国の蘭は主に花を楽しむ春蘭(一茎に花が一つ)・一茎九花と、葉を楽しむ恵蘭・金稜辺に分けられます。また日本産は、春蘭と寒蘭に分けられます。報歳蘭は、中国中南部、台湾、日本産の恵蘭の1種です。恵蘭はさらに広葉系の大明蘭、中国報歳、台湾報歳蘭と、細葉系の建蘭、玉花蘭、素心蘭、焼葉蘭、古今輪蘭に分類されています。なおこの他には近年多くの中国産の蘭が導入されており、中国奥地の蘭と総称されています。元来は旧正月のころに咲くため新しい歳を報せるとして名付けられたようです。台湾報歳は報歳蘭の中では大型です。初夏に香りのある花を咲かせた株が出回ります。高温性と言われています。
2 開花可能株の選び方
売られている開花株は、親株からみると小さめのことが多いです。大きめの株の方が、家庭で早く咲くようになります。
3 性質と基本的な世話
直射日光にも寒さにも強く根が丈夫です。
植え方:普通の園芸植物と同じ培養土でも作れます。ここではシンビジウムにも使い始めた鹿沼土で植え替えました。
置き場所:日光にも強いので、3月から12月まで屋外で育てられます。真夏の真昼の直射日光では日焼けするので、この期間は日を和らげる必要があります。寒い時期は少なくとも南向きの軒下で、できるだけ暖かくして過ごします。屋内で防寒すると、春の生長開始が早くなり、株が大きくなります。
水やり:根腐れしにくい植え方がしてあれば、高温の生長期には水やりは十分にすることができます。
屋外にある間は、水はけ良い植え込み材料なら雨ざらしで大丈夫です。
4 病気と害虫(注意点)
凍害
根腐れや日焼けはしにくいですが、−5℃以下では凍害に遭います。実際の温度は新聞などで知らされる最低気温よりは低いので注意します。


参考
報歳蘭について
{四季の東洋蘭」のHPから転載させていただきました。
http://homepage3.nifty.com/geiseki/m_hana/03housai/housai_0.html
a 「山渓カラー名鑑 蘭 ラン」
  唐澤耕司監修  山と渓谷社(1996) p.152 から 要約引用

b 「日本のラン 原種・園芸種280」
  石田源次郎編著  NHK出版(1994) p.62 から 要約引用

c 「カラー版 ホーム園芸 日本の野生ラン 自然の姿を楽しむ」
  小田倉正圀著  主婦と生活社(1979) p.132 から要約引用

d 「ガーデンシリーズ 東洋ラン 栽培の楽しみ」
  ガーデンライフ編  誠文堂新光社(1976) p.23
  黒崎陽人執筆 「絵本 東洋ランの手ほどき」 から要約引用

 
http://homepage3.nifty.com/geiseki/m_hana/03housai/housai_0.html
<学名>  Cymbidium sinense

<和名>  ホウサイラン

<和名の由来>
b  中国南部、台湾などの自生地では1〜2月に咲いてめでたいことか
  ら、漢名では「報歳蘭」、「拝節ラン」などと呼ばれ、和名は漢名
  によったもの。
c  正月ごろ咲くので、歳を報せるめでたい蘭として、中国では報歳
  蘭の名があり、日本でも同じに使っている。
d  中国から台湾近辺にまで自生する大型のランで、現地では正月前
  後に咲くので、歳を報ずるということからこの名(報歳蘭)があ
  る。

<見どころ>
c  暖房設備が必要であるが、正月の床飾りにも使え、芳香があり、
  古来中国上流階級の必需品であったのもうなずける。大型種なので
  場所をとるが、葉のつやはよく、葉肉も厚く、花は葉の茂りの上に
  出て咲き、鑑賞価値は高い。
d  みごとな柄物が多く、ケイラン広葉系と称されている。

<分布>
a   世界ではヒマラヤ山系のビルマ、タイ、中国から日本南部に分布
  する。
b  日本では屋久島以南の常緑広葉樹林の林床に生える。
c  日本では屋久島および、その周辺にヤクシマホウサイランが分布
  し、この種以外の分布はない。

<自生状態>
c  屋久島あたりでは、やや暗い森林下に自生している。鉢に植える
  と大型種であるが、山では小さく見え、案外見つけにくい。

<草姿>
a  球茎は小さく、光沢がある革質葉を2〜4枚つける。葉は長舌形
  で幅が広く、長さ40〜80cm。
b   草丈は50〜70cm。葉は立ち性で、幅が広く光沢があり、2〜4枚。
  観葉植物としてもなかなかのもの。
c  植物分類学では、ヤクシマホウサイラン、チュウゴクホウサイラ
  ン、タイワンホウサイラン、タイミンランをホウサイランとして同
  一種にする説が強いが、いずれも草姿に差があるので趣味界では区
  別する。
   ヤクシマホウサイランは、葉は肉厚でつやがよく、長さ三五セン
  チ、幅三センチ、普通三枚の葉が立ち上がる。五月ごろ新芽を伸ば
  し、葉を展開し、新芽基部が肥大してバルブを作り、十一月ごろ成
  長を完了する。バルブは大きく、径二センチ、長さ四センチ程度
  で、六年以上生き残る。葉も三年ぐらいは残る。
d  葉は大きく光沢が強く、葉形により台湾ホウサイ、タイミンラ
  ン、ボクランなどと区別している。

<花>
a  花茎は直立し長さ50cm、径5cmの花を十数輪つける。萼片と花弁
  は茶褐色〜暗赤褐色。唇弁は淡黄色で暗赤色の粗い斑点がはいる。
  開花期は冬。
b   花は淡黄緑色地に暗紫紅色の筋が入り、花径は約5〜6cm、よい香
  りを放つ。花茎は直立し、高さ60〜70cm。5〜10花をややまばらにつ
  ける。花期は2〜4月。
c  ヤクシマホウサイランの開花は温室で一月、無加温フレームで三
  月ごろ。高さ五〇センチ程度の太い花茎を葉の茂りの上に伸ばし、
  約十花を咲かせる。やや青臭い芳香がある。
   花は径約四センチで、花弁は後方にそり返り、黄色地に赤茶色の
  線が多数ある。唇弁も黄色に赤茶色斑点が散る。花弁は肉厚で花も
  ちがよく、一か月以上鑑賞できる。
d  花はわりあいに小さく、花弁は紫色をおびており、舌は淡黄地に
  紅点がある。花変わりでは、白花と紅花がよい。あまい香りがあ
  り、一月から三月に咲く。

<植え方>
c  草体が大きいので、やや大きめの鉢に水はけよく砂植えにする。
  植え替えは普通三月ごろで、三年に一回行う。じょうぶなランなの
  でその他の時期でもよいが、五〜六月に行うと花ばかり咲き、株が
  ふえない。一般に、植え替えや水不足でいじめられると、花芽が活
  動する傾向がある

<置き場所>
c  フレーム、または温室内の明るい場所が適している。直射光が当
  たると葉が焼けて黄色くなり、暗すぎるとだらしなく徒長する。
  の寒さには弱く、できれば5℃ぐらいに加温したい。

<管理>
c  生長期は一日一回かん水し、冬は用土の表面がかるく湿っている
  程度に水分を保持する。湿度不足だと葉がいじけて見苦しくなる。
  大型種なので少量の油かす、骨粉を置き肥にすると、それなりの効
  果がある。特に目立つ病虫害はない

<関連種>
c チュウゴクホウサイラン
   中国南部に分布する大型種で、葉長六〇センチ、幅五センチもあ
  る。葉肉は厚く、つやがよく、立ち葉が多い。温室内で正月ごろ、
  八〇センチもある花茎にヤクシマホウサイランと同じ花を咲かせ
  る。

c タイワンホウサイラン
   台湾産のホウサイランで、ヤクシマホウサイランより小型種。数
  多くの葉変わりが命名され、人気も高い。葉は長さ二五センチ、幅
  二センチ、葉先がとがり、葉肉はやや薄く光沢があり、ゆるやかに
  カーブする。正月ごろ温室内で開花する

c タイミンラン
   中国南部原産。葉がよじれて半回転している。入手はやや困難。

c ヤマガワホウサイラン
   九州に自生するとも、輸入栽培品ともいわれるが、草姿から見て
  チュウゴクホウサイランが半ば野生化したものと考えられる。冬の
  寒さにやや抵抗力がある。入手困難。


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●「ガーデンシリーズ 東洋ラン 栽培の楽しみ」
  ガーデンライフ編  誠文堂新光社(1976) p.136
  大栄浩執筆「その他の東洋ラン」 から要約引用

 ホウサイラン
 台湾や中国(広東省、福建省等)の暖地の山中樹林下に自生している大型のランで、広葉ケイラン(柄物)の原種です。中国では正月の床飾りに、わが国でフクジュソウを飾るように一鉢飾ったもので、その風習は現在もつづいています。ホウサイ(報歳)の名はこの故につけられたもので、豊歳蘭、邦節蘭とも書かれます。
 台湾のホウサイランは葉肉がうすく垂れ葉性のものが多く、中国大陸のものは肉厚で立ち葉性のものが多いようです。九州地方で山川報歳といっている立ち葉性のホウサイランは、昔、中国から渡来したものが定着したと思われますが、屋久島や種子島には同種の野生が見られるので、あるいは昔は自生していたのかもしれません。
 花は十二月下旬から一〜三月と、温度の調節によって開花させることができます。十一月ごろから一〇℃前後に加温してやると、正月に花を見ることができます。三〇〜五〇cmに伸びた花茎に七〜一〇花、茶褐色か紫紅色の花をつけますが、鮮紅色、白色等の美しい花色もあり、弱いながら芳香もあります。

 栽培のポイント
 暖地産のランですから、寒さに弱いので、冬期は五℃以下にならないようにします。霜にあてると葉の表面が黒く霜焼けして見苦しくなるので、注意が必要です。東京付近では十月下旬には室内に入れて保護します。日光の直射には弱いので、つねによしず越しの日照で管理します。
 培養土はクレイボール、硬質鹿沼 、桐生砂、軽石など、水はけのよい土ならなんでもよいのです。灌水は一般のシュンランよりは、いくぶん多くてよく、肥料も油かすを練った固形肥料を一円玉ぐらいの大きさにまるめ、鉢の上に一〜二か所置く程度でよくできます。あまり多湿、多肥にすると葉に黒斑のできる病気やウイルス病にかかりやすいので、注意します。もしも病気がではじめたら、ダイセン五〇〇倍液を、月に二回ほど散布します。

 

●「ガーデンシリーズ 東洋ラン 栽培の楽しみ」
  ガーデンライフ編  誠文堂新光社(1976) p.124
  朝倉義雄執筆「ケイランの種類」 から要約引用

 中国ホウサイラン
 中国南部原産で 葉幅が広く、立ち葉性で、葉さきは丸みをもつ雄大な葉姿。濃緑色、光沢のある美しい葉のランで、二〜三月に帯緑、紅紫色の花を咲かせ、甘い香りを放散します。
 品種;桑原晃<そうげんこう>

 タイミンラン
 中国南部原産で 葉幅は広く、葉さきが丸みをもち、後方にねじれている厚葉のランです。葉姿はホウサイランとは区別できる特徴があります。一〜三月に長い花茎に十数花紫褐色の芳香のある花を咲かせます。タイミンランに黄爪のでた金華山<きんかざん>や、黄爪に雲井芸を加えた金鳳<きんぽう>は、株立ちに仕立てて花つきで観賞すると優雅な趣があります。
 品種;金鳳錦<きんぽうにしき>  太陽<たいよう>
    鶴之華<つるのはな>  芙蓉殿<ふようでん>
    大明殿<たいみんでん>  霧島<きりしま>

 台湾ホウサイラン
 台湾原産のホウサイランで、光沢のある広葉は、葉さきが鋭く尖っています。葉形は中国ホウサイと異なり、一般的には中垂れ葉ですが、変種が多く葉姿も変化に富み、柄物の種類も豊富で、たくさんの名品をだしています。一〜三月に長い花茎に八〜九輪、茶褐色の芳香のある花を咲かせますが、花変わりも多く、白花、黄花、赤花、桃色花などの品種もあります。昭和五十一年に台湾で登録された桃姫<ももひめ>は桃色花の名花で、葉も幅広く垂れ葉で、新芽は白黄色の幽霊芽で伸び、生長するとふつうの緑色の無地葉になる特徴のある品種です。柄物、花物ともに台湾の山採り新品種が期待できるだけでなく、培養中に柄の変化を現し、優秀な新品種を出現させるので楽しみが多く、ケイラン中、最も人気のある品種です。


7 近縁種
東洋蘭
 中国産のもの
  花を楽しむもの
   チュウゴクシュンラン(中国春蘭) 一輪咲き
   イッケイキュウカ(一茎九華)   多輪咲き
  葉を楽しむもの
   恵蘭(けいらん)
    タイミンラン(大明蘭)
    ホウサイラン(報歳蘭)
    オラン(雄蘭)=建蘭=駿河蘭
    メラン(雌蘭)
    ソシンラン(素心蘭)
    キンリョウヘン金稜辺、洋ランの小型シンビの交配親の代表
 日本産のもの
  シュンラン(日本春蘭)
  カンラン(寒蘭)
  フウラン(富貴蘭) バンダ類
  セッコク(長生蘭) デンドロビウム類
この他に、近年は中国各地から多種多様なシュンラン・カンランの近縁種が輸入されるようになり、それらが東洋ランの1ジャンルとして、「中国奥地蘭」という総称で流通している。
フウラン・セッコク以外は全てシンビジウムの仲間
ウィキペディア「東洋蘭」より
エビネ(カランセ/エビネ属)はラン目、ラン亜科だが東洋蘭には含めないのが普通、アツモリソウ(パフィオペディルム属)やねじ花なども蘭の一種

最初に述べたように、恵蘭の仲間では、報歳蘭以外には建蘭の仲間の駿河蘭が一般園芸に流通しているようです。

2.27 旧版、2012年まで分離
2015.1.14 あらまし2015年版(洋ラン学園式の育て方と咲かせ方)

11.2 検索「報歳蘭」で゙1位、報歳蘭は花後に春芽が出て2年後に咲く「2年型
6.1 検索「報歳蘭」で゙2位、「報歳蘭の育て方」で1位
1.22 日焼けし易く、やや寒さに弱い
2014.1.15 2014年版開始、花芽と葉芽

12.27 2011年版を今月の洋ランから再製、鉢#2株#4の11年開花カレンダー作成
12.25 検索「報歳蘭」で゙5位、「報歳蘭の育て方」で3位以内、「報歳蘭の咲かせ方」でトップ、
12.3 「病気など」開始
12.2 12年版補足
9.3 2010,12年の記録を転記
7.31 生長カレンダー
2013.5.24 13年版

2012.12.9 2012年版開始、開花カレンダー
4.13 大株作り・冬知らず・春の新芽
2011.1.9 株の大きさによる咲き方の比較
12.27 花芽
11.30 新芽を記録、参考を転載
11.10秋の生長に付いて追加
2010.7.7ファイル作成開始
2009年3月株追加
2008年6月栽培開始