洋ラン学園
21世紀の洋ランの始め方・花の楽しみ方・育て方・咲かせ方・楽しみ方・続け方
大学院・研究
育てにくい種類:バンダ
葉が20枚あれば咲く

旧版
2016年まで
ポリ袋植
バンダロール



ポリ袋植え

バンダは、普通バスケット植えと言って、根はむき出しです。
鉢植えでは根腐れしてしまうからです。
しかし、そのため毎日水やりが必要とされ、大抵直ぐに枯れてしまいます。
洋ラン学園では色々試した揚句に、ポリ袋植えに行きつきました。
「根がむき出しだけど常に保湿されている」からです。
ポリ袋に根を入れて、底にだけ水をためて口を閉じておけば、水やりは殆ど必要ありません。2015.10.15

  
2013年12月から、根をポリ袋に入れ、葉から全体を水やりし、袋の中に水気を残して、口をほぼ閉じます。冬の室内では週2回ほど中の水滴が無くなったころに次の水やり。
太根は緑色で元気で、秋に出た新葉などは伸び続けます。2014年2月初め


 

2011年1月     2013年1月

前書き2013年12月
バンダは他の種類と違って、これまでの方法は「バスケット植え・1日に2回水やり」と決まっています。
どこにもあっさりと「朝夕に水やりや霧水」と書かれていますが、「普通の人にはまねできない方法」です。
だからと言って、他のランのように鉢植えにすると直ぐに根腐れしてしまいます。
「趣味でない園芸でできる方法」はどこにもありません。
洋ラン学園では「他のランと同じように週に2回の水やり」で育てる方法を追求しています。
まずはミズゴケの芯の周りに根を巻く「バンダ・ロール」にしてきました。
夏に元気に生長することを確かめられました。冬については乾燥しすぎて、まだうまく行くとまでは言えません。
過湿気味に対しては、根を一番外にすることにより防げるようになりました。
2013年は「根を保湿」すれば良いということで、「バスケット植えのまま植込みの中に入れておいた」処、秋まで根も葉も元気に育ち、花茎が出てきました。
バンダ・ロールと同じように春から秋までについてはめどが立ちました。
しかし11月頃、低温で根が不活発になるとともに、下葉が萎れたり黄色く枯れたりし始めました
根を高温に保湿する」ことができれば良いと考え、「根をポリ袋で包む」ことにしました。
今後、冬越しができるようになれば、一応の解決です。


目次
はじめに2012
2013年−樹上生活・バスケット植え放任栽培で花茎


バンダの始め方
バンダ・ロールについて
バンダの育て方
バンダの咲かせ方
バンダの続け方
バンダの開花カレンダー
2012年の経過
2011年
栽培記録要約
バンダ図鑑(代表種)

続き(別ページ)
研究
バンダ・ロールの改良2012年
11年までの到達点
バンダの特徴・留意点(2012版)
12年目標、改良と低温期の本格検討
12年の計画

バンダ図鑑、原種、色別・系統別、
黄色・緑、その他、交配代数別、種名索引
バンダ近縁属・属間交配種


2010年まで、旧版(趣味の園芸の方法)
2010年までの旧版
趣味の園芸の方法

はじめに2012
バンダは特殊な育て方がされています。バスケット植えと言って根はむき出しで、そのため毎日根を湿らせるために水やりしなければなりません。とても手がかかり、旅行に行くこともできません。
「洋ラン学園」では、水やりを他の種類のように週1回にできる方法を検討しています。
「バンダ・ロール」にすることにより、初夏から秋の高温期については、根がむき出しでなくても根腐れせず、水やりを週1回程度(真夏は2回)にしても大丈夫で葉が20枚近くある大株なら咲かせることもできるようになりました。
しかしまだ冬越しがうまくいきません。そこで改良を検討中です。
バンダは特殊なので「洋ラン学園」の通常検討から外したい所ですが、バンダ類はランを代表する仲間の一つなため、「大学院」でとりあげることにします。
他の種類は、ほぼ方法が出来上がっていますが、バンダの育て方と、グラマトフィラムと大明石斛の咲かせ方だけは、未解決です。
従って、このバンダのページには「研究」の項目があります。



2016年版
ポリ袋植えの様子です
ポリ袋植えで、根は枯れたり腐ったりせずに育てられることが分かりました。
引き続き育てます。2016.7.4
梅雨の間は袋から出して、また乾かしてしまいました。
肥料は袋の水に入れますが、時々空中の根を水に漬ける必要があります。
9月初め
新葉の出
葉#35が出て長さ約5cmに伸びました。今年出た#33以降は色が黄緑で厚さも薄いです。
根冠の伸び
夕立の雷雨が降ったので、袋から出して雨に当てました。
水かえ・肥料
梅雨の間に油断して根をむき出しにしていたら根幹が枯れてしまいました。
それからはポリ袋入りに戻しました。
まだ枝根の根幹は殆ど枯れたままです。
しばらくすると水が汚れてくるので、2月毎位に水替えするようにしています。根を洗い腐った根を除き袋と水を替えました。
その時に肥料を入れていなかったので、今回は化成肥料粒を入れました。根冠は水面に届かないので時々根を水に漬ける必要があります


7月初め
新葉の出
葉#34が出て長さ約6cmに伸びました。昨年秋には#32まででした。
根冠の伸び
夕立の雷雨が降ったので、袋から出して雨に当てました。
梅雨の間は、袋から出して育てればよいと思います。
根が伸びて先の根幹が長く伸びています。

6月
袋の中の水を替え、化成肥料顆粒を入れる。

2015年版
ポリ袋植えの様子です
ポリ袋の中の水は殆ど変えず、北の壁際に春から置きっぱなしです。
これまでのバンダ・ロールの方法では、高温期は保湿のために植込みの中に入れていましたが、今年はむき出しでも葉が枯れることはありませんでした。
8月には根冠がナメクジに食べられた後出てこなくて有りませんでしたが、9月頃から伸びてきました。
少しずつ新しい葉が出ています。
始めてから2年近く経つので、枯らさない方法としては合格と思います。
袋の中の古い根は枯れてしまいましたが、原因はポリ袋以前にあったと思います。
来年には新しく元気な苗を育てたいと思います。
2015.10.15

2013年12月に室内で始めてからの様子
2015年↓
10月前半
根が有った方の株は、袋の中の古い根は表面が白くて元気ですが、根冠はありません。
外の下側の古い方の根は基から分かれてやや細くなっていますが、長く伸びて枝も伸び、根冠は茶色っぽくて長いです。
外の上の方には新しく太くて短い根が伸びて根冠は短く緑色です。
葉は2年近くま二ポリ袋植えを始めかころからは7枚増えて、新しい2枚は基が白っぽく伸び続けていることが分かります。


2015年↑


2014年↓
2月前半
続けているバンダ・ロールも、夏に新たに入手したバスケット植えも、「根を植込みの中に入れて保湿する」ことにより、根や葉を減らさずに夏越しし、秋には開花も見られました。
しかし、秋が深まって植込みから出しておいた処、バスケット植えの葉が萎れ始め、いくらか落葉し、根も枯れかけてきました。
暖かく乾燥した室内に取り込んでからは、それが進行したので、対策として、どちらも「根をポリ袋に入れて保湿する方法」を始めました。
初めのうちは衰弱が進むようでしたが、1月ほどたって、落ち着いています。
水やりもいい加減にしていましたが、「ポリ袋の中の水滴がある間は保湿できている」のを目安に、「水滴が無くなったら次の水やりをするとともに、葉から水を掛ける」ようにしました。
葉の萎れは心なしか減り、白くて枯れ気味だった根も、「水やり直後は緑色を帯びる」ようになっています。
鉢#1


鉢#2
  

  
中:新葉が出る。右:底の方に伸びた太根が緑色を回復。

鉢#3
   
根元の太根は緑色。

鉢#4

脇芽も元気に伸びています。
2014年↑

2013年
6月に開花株を入手しました。葉数は23枚です。
バンダロールにして育てたところ、11月初めに直ぐ上の葉から花茎が出て12月末に咲きました。夏から冬にかけて葉が2枚出ました。
2012年には、バンダ・ロールを改良した結果、初夏から年末までについて、ほぼ育てられるようになり、花も咲きました。
特に新葉が出るだけでなく、茎が厚くなるのが目立ったのが旺盛な生長を示す新たな収穫です。
一方、幾つか改良すべき課題が残りました。
初夏に入手してからバンダ・ロールに変えるまで、長期間放置したため、根が弱ってしまった。
最初はこれまで通りの「根を薄着の植え方」だったため、過湿が続くと根腐れが起きる
冬に他の洋ランと同じに初霜の前まで屋外に置いたため、根の根冠が無くなって、苗が全体として元気が無くなった。
以上の結果、1月に入ってもやや根の痛みが進行しているようです。
そこで、今年は、これらを改善して、さらに良い方法を確立しようと思います。

葉の伸び
年月日基厚葉数最大#15#16#17#18#19#20#21#22#23#24#25#16根冠花茎
2013/10/22

















12/12

















12/17

















2014/02/04






29x1.8V27x2.1V20x1.8V8x1.1H




























#25#26#27#28#29#30#31#32#33#34#35



2015/10/15


2019x2.2V17.523.521.5171813.5x1.3H






2016/07/04










136x1.3h




09/03








1818.215155.5































































2013
はじめに
樹上生活
2012年には、バンダ・ロールを改良した結果、初夏から年末までについて、ほぼ育てられるようになり、花も咲きました。
特に新葉が出るだけでなく、茎が厚くなるのが目立ったのが旺盛な生長を示す新たな収穫です。
一方、幾つか改良すべき課題が残りました。
初夏に入手してからバンダ・ロールに変えるまで、長期間放置したため、根が弱ってしまった。
最初はこれまで通りの「根を薄着の植え方」だったため、過湿が続くと根腐れが起きる
冬に他の洋ランと同じに初霜の前まで屋外に置いたため、根の根冠が無くなって、苗が全体として元気が無くなった。
以上の結果、1月に入ってもやや根の痛みが進行しているようです。
そこで、今年は、これらを改善して、さらに良い方法を確立しようと思います。


室内に入れるところから、古株のバンダ・ロールと、新苗のバスケット植えの世話を、これまでも同じ扱いでしたが一緒に記録します。



バンダ・ロール
鉢#1
 
新葉の大きくなったものは元気です。

鉢#2
 
新葉の次の葉の根元が元気です。



1月前半
開花中
バンダロールの株の根元から気根が2本出てきました。12月半ばから1カ月室内で最低15℃で過ごしています。
11月末からバスケット植えの葉の萎れなどが目立ってきました。また昨年は11月後半にバンダロールの根冠が無くなりました。
そこで、11月初めから半ば頃までに室内に取り込めば弱ることなく周年生長が可能かもしれません。


12月後半
開花中
模様は紫の小斑点でV. Wirat系のようです。
 


12月前半
萎れがひどくなり、蕾も枯れかけています。
保湿が必要なので、根をポリ袋に入れることにしました。
バンダ・ロール
#1
全ての葉がほぼ元気で、下の方はやや萎れ。新葉は伸びています。
  

 

#2
下葉が黄色くなり、一部落葉。新葉は伸びています。
  

バスケット植え
#1
下半分の葉の付け根付近が萎れ、花茎は伸びていますが蕾が黄色くなっています。新葉は伸びています。タイで育てていた当時の細い葉は弱り、国内に来てからの太い根は元気を保っています。
   

  

#3
下半分の葉が黄色く枯れています。新葉は伸びています。
  
  

#4
下の葉は落葉しています。脇芽の新葉は伸びています。
  

  

11月末
いくつかの株で葉の萎れや黄変が目立ってきました。
寒くなってきたので、室内に入れました。


新苗
バスケット植え放任栽培で花茎が出る
昨年は、苗を入手してからしばらくそのままにしておいた処、根が多く枯れてしまい、それから慌ててバンダ・ロールにしました。一方他のランを植込みの中に入れて保湿できることが分かりました。
そこで今年は、バスケット植えで根をむき出しのまま植込みの中に寝かせ、雨ざらしとし、3-4日雨が降らずに根が乾いたと思ったら水やりする方法でどうなるか試してみました。
すると猛暑の夏も、新根が枯れることはなく、落葉もしないで、10月後半には、1株から花茎が出てきました。真夏を除いては1月に2-3回しか水やりしていません。

経過
10月後半


 株元近くに一部根冠あり
花茎
「葉の枚数が約20枚あれば咲く」が再現しました。

株#1 花茎の出た辺りの葉は隙間ができて伸びたことが分かります。軸が厚くなっています。


株#4 脇芽

猛暑期
置き場所、植込みの中に寝かせておく、
水やり、雨無しが数日続いて乾いたときのみ

6月末
蕾付き株など入手、4株、葉の枚数は大半が20枚前後

バンダ・ロール
ようやく、根元に根冠が伸びてきました。


古苗
バンダ・ロール
6月末
根冠始まり
ようやく、温度が上がって、根元の一番上の短い根から再び根冠が出てきました。


5月後半
下葉は枯れ気味ですが、何とか冬を越しました。


 

  

2012年
バンダ・ロールの改良を進めます。すでに、新苗の高温期については、ある程度めどがつきました。
そこで、次の目標はさらに安定させることと、冬越しの方法を検討することです。

11月初めに、花茎が出て、改良した効果がでてきて、めどがついてきました。
バンダ・ロール2012
植え方:根を片むき出し・根を窓際に
置き場所:植込みの中に立てて保湿
水やり:3-4日雨が降らず、乾きかけていたら、水を掛け、全体を完全に濡らす(低温期は1週間水やり不要)
根を点検:月に1回・ミズゴケが湿った状態で
開花:葉が20枚あると有望
室内取込み:12月から3月まで

左:葉の間からは花茎が見えています。茎が厚くなっています。 右:冬の開花
 



2012年の経過
12月後半 根の月例点検、花が咲きました

葉の伸び

#21#22#23#24#25
7後
18x1.9片132

8初

12x1.73

8中

13x1.84

10前2318168

11後



2.5花茎
12後23x1.919x1.718x1.313x1.62.5開花









11月後半 根の月例点検、花茎が出ました
根冠無くなったりしたため、室内に入れました。
 


11月前半 根の月例点検、花茎が出ました
相変わらず水やりをさぼって不規則です。月1回の根の点検を定例化しようと思っています。
葉の枚数が多く、根の少ない株#1は、残った根は元気を保っていました。ふと見ると、葉の間に薄緑色の花茎が出ているのに気づきました。
そう言えば、新しい部分は「茎の部分が厚くなって」います。また「葉の枚数は20枚近く」あり、洋ラン学園で「開花株の基準」にしているのとぴったりです。
新しい花茎は葉の#18の上から出ており、初夏に咲いた前の花茎が#17の葉の上にあるので、間を置かず次の花茎が出たことになります。
とても元気に生長しているということです。バンダ・ロールが片むき出し」にすることによって、目標通り軌道に乗ったようです。
'12株 #1 夏に開花した株
ウレタンの芯はかなり下がった所までしか入れていませんでした。緑の根は元気を保っています。
                                                                     
 


'12株 #2
全長に渡って健康な根があり、先端にも緑の枝根があります。
  

'12株 #3
先端まで元気な根が残っています。腐りかけた根もまだ硬さを保っています。
    

10月前半 点検、バンダ・ロールの改良(3)−片むき出し
当面の目標としてきた、無事に夏を越すことは再度達成できました。
バンダ・ロールを再度改良し、低温期向きに模様替え、根を一番外に置きミズゴケは内側だけにする「根を片むき出し」に植え替え
点検
8月以降、なるべく植込みの中に置いて乾きを抑え、暑かったり晴れの続くときは数日で水やりをするという世話をしてきました。最長で1週間水やりしなかった時があります。
しばしばカラカラに乾いています。
株#1
 

'12株 #2
全長約60cmが一部を除いて健全です。枝は少ししか出ていません。
  




8月19日、
8月後半 点検、バンダ・ロールの改良(2)
ほったらかしで1週間以上水をやらなかったりして、根が傷みました。
また、根を薄着にしても、ミズゴケに包まれているのは寝腐れする恐れがあります。
ウレタンチューブを一本に戻す
折れ曲がったり扱いにくい
苗ごと、場所ごとに根の健康、乾き方が違う
根の点検は湿らせてから
根をむき出しにして見やすい
植え直しも楽、前からある部分と馴染みやすい
必要以上にはがすことが無く、大部分は馴染んだままなので植え直し傷みが少ない
水やりで調節するのは難しい、構造で解決
上はペットボトルを被せて保湿、下もペットボトルを被せると良い
上は縦割りを被せる、下も逆さではうまくいかないので縦割りを被せるのが次善(将来検討)
根の点検は頻繁に

7月植えつけ、バンダ・ロールの改良(1)−根元の根の収容
根元の横に伸びた太い根の保護
これまでは、横に伸びたままで、下より広がるため、外に重ねて巻いた。
扱いが面倒、多いが不十分で乾く
改良
根を水につけて柔らかくし、曲げて、下と一緒に包むようにした。
上・中・下を分けて処理
上は乾きやすい、中は過湿になりやすい、下は根の数が少なく生長するので水切れを防ぐ必要
上は上から沢山ミズゴケを被せる、中は根の外側にミズゴケを巻かない、下は一本ごとにミズゴケで巻く
別にするためウレタンチューブを3段に切る
苗は植込みの中に入れて保湿
適湿を数日保持するには保湿が有効


  
苗#1 開花中、根は少なくて短いです。

  
苗#2:太い気根から枝根が出始めた
  
苗#3:根を水に数時間浸けて柔らかくする

2012年6月末日、新苗入手、蕾付き、バスケット植え
梅雨の期間中は根がむき出しでも、なんとか維持できる
根元近くの枝の根冠は過乾があると枯れてしまう
植込みの中に入れてなかったため保湿は不十分だった
一株は蕾があったようですが枯れてしまいました。
  



バンダ・ロールの基本
バンダの始め方
バンダは、「趣味の園芸」の方法で、手間暇をかけても、温室なしではなかなかうまくいきません。
バンダはとりわけ始め方が大事です。以下の二点は無事に始められるためのポイントです。
季節=夏 
バンダの開花株が店頭に並ぶのは夏が普通です。この時期は、乾かしさえしなければ、根腐れはしにくい時期なので、始めるには最適の季節です。
苗=大株
根をむき出しにして、毎日水やりする方法から、水やり間隔を長くするので、多少なりとも水切れすることが避けられません。バンダ類は水切れすると下葉が黄色くなって落葉する傾向があります。一方、葉の枚数が減ると生長が止まって開花が望めなくなります。従って、大株で葉の枚数が多い方が、有利です。できれば葉が20枚以上あると、花が期待できます。
種類=ミディー種・中温種
バンダの原種の代表種は「青花、中温性のセルレア」と「桃色、高温種のサンデリアナ」で、ほぼ全ての大型・大輪の園芸交配種はこれらが元になっています。
一方、バンダの仲間は種類が多く、小型種=ミニ・バンダの代表は日本の「風蘭」で、中型=ミディー種で花が咲きやすいのはアスコセントラム等です。
ただし、風蘭との交配種は、殆ど花の形が風蘭と同じで小さいので、バンダ特有の丸くて大きい花を楽しむことはできません。
そこで、バンダの雰囲気を少しでも味わいたい人は、ミディー・バンダで練習・予習するのが正解です。ミディー・バンダまでは、売られている苗も通常の鉢植えで、他の洋ランと同様に、「洋ラン学園の根を薄着の安全植え」で育てることができます。
以下では、それを前提に大型バンダについてのみ記します。

梅雨時だけは、バスケット植えでも育てられます
 
左:庭のパンパスの北の陰で梅雨を過ごす 右:蕾付き株からの開花、頻繁に水やりしないと下葉が枯れ、枝根の根冠も枯れます。

バンダ・ロールについて
大型バンダの一部は、例外的に鉢にバークで植えられていることがありますが、大抵はバスケット植えで、大きな鉢に根をとぐろをまかせて入れてあることもあります。これでは、水やりの下限が難しいです。
一方、日本では、バンダの仲間の風蘭は、素焼鉢にミズゴケで植えられるのが普通ですが、鉢の中は空洞になっています。そのため、根腐れなく育てられています。このことからも「根を薄着にする」ことが洋ランの根腐れを予防する方法として有効なことが分かります。
しかし、バンダの根は長いため、鉢には入りません。そこで、まず、ミニバンダでは、他の洋ランの始め方で活用しているペットボトルを縦割りにして鉢の代わりに使う方法を考えました。また、「風蘭の空洞植え」と「洋ランの芯入り植え」を発展させて、中心に発泡スチロールの角棒を入れて、ミズゴケで植えました。これがバンダ・ロールの原形です。
大型バンダでは、ペットボトルでは長さが足りないので、また、密閉型の容器では根腐れの恐れがあるので、防虫ネットを巻いてミズゴケを包むようにしました。芯も、発泡スチロールから、水道管の凍結防止用に巻く、ウレタンチューブを適当な長さに切って入れるようにしました。これは、ちょうど、巻きずしと同じ形なので「バンダ・ロール」と名付けました。
これで、初夏に入手した苗からは夏にかけて新根と新葉がどんどん出て、秋には花茎も出て、晩秋に花が咲きました。
つまり、初夏から晩秋までは、通常に近い水やりでもうまくいくようになったのです。
しかし、冬の温度維持と保湿が良く分からず、冬越しはうまくいっていません。そこで、改良を続けています。


バンダ・ロール:芯入り・ミズゴケ植え・ネット巻き


ミニ・バンダ・ロール:芯入り・ミズゴケ植え・ネット巻き

ライオンスター、乾きすぎるようです


バンダ・ロールの原形:ミニバンダとミディー・バンダの芯入りペットボトル・ミズゴケ植え
 
左:アスコフィネティア ライオン・スター 右:アスコセンダ プリンセス・ミカサ、2011年撮影






2012年

6月に開花株を入手しました。葉数は23枚です。
バンダロールにして育てたところ、11月初めに直ぐ上の葉から花茎が出て12月末に咲きました。夏から冬にかけて葉が2枚出ました。
葉の伸び

基厚葉数最大 #20
#21#22#23#24#25#16根冠花茎
07/01
23曲25x3V


9.5x1.8H





7後




18x1.9片132


葉#17の上開花中
8初





12x1.73




8中





13x1.84




10/11
20

曲19.5x1.9h曲19x1.9H曲17x1.8H曲12x1.5




10前
20

2318168




11/81.821
23201919122.5

葉#18の上花茎
11後







2.5
消え

12後



23x1.919x1.718x1.313x1.62.5


開花
13/06/291.4


221918x2V18x1.4H16x1.4H8x1.4H



2012年の記録から再掲、2020/02/24追記
vanda p. 10

11月前半
根元近くの3本の新枝根は先月と変わらず元気です。
 
緑色の茎から新たな赤い気根が出てきました。元気でうまくいっている証拠です。


ペットボトル植え
ネットでも根が見えにくいので、根が短い苗にはペットボトルを使ってみることにしました。
上の'11年の苗をネットから出して植え直しました。
ペットボトルの口の硬い部分と底を切り取る
広げられるよう、縦に1か所切れ目を入れる
ペットボトルを押し広げて、芯入り・ミズゴケ植えの根を入れる

 

中ほどの緑色の枝                         根元付近に出始めた気根
 
根の内側にミズゴケを入れ、根はペットボトルのすぐ内側に「根は片むき出し、根を窓際に
ビニタイで縛る
底には別のペットボトルの頭を付けた



10月前半
根元に2本の長い枝と、1本の短い枝が、今年新しく伸びています。


7月
  
昨年の苗、二重部分が外れてミズゴケが無くなる。古根は枯れたものが多いが、高温になって気根が出始め、数本、枝が伸びて根冠ができたものも



開花株を入手して半年後に咲く
洋ランの交配種は親が例えば冬咲と夏咲だと、半年ごとに新芽が出て咲くようになります。
但し、新芽の生育期間が短いため、新芽が小さくて咲かなかったり、作落ちしやすいという問題があります。
コチョウランも花後の花茎を残しておくと、先に再び蕾が着いたり、枝を出して、半年後位までにまた咲きます。

バンダは咲き易い苗では、半年以内の間隔で夏と冬に咲くことがあります。

2010年

Tokyo Blue No.1を入手しバンダロールにして、咲きました。


最高最低気温全体の様子
#0#1葉数新葉気根数気根長根冠花茎#1
#2#3#4#5
6月5日25.0 16.4 巻寿司植え













6月25日31.5 18.9 根冠の形成始まり、根の枝の出始め













7月4日32.0 23.3 気根の根冠形成と出始め


3.7cm







新葉7cm
7月9日27.2 21.6




根活動始まり気根1cm







7月20日35.5 25.8根の先から枝の始まり


73








08/01




9.5,〇
4.5,5.5,7







08/05




16,10,0.7









08/13




17,12,2
9,7,5







08/31




17,16,6.5
14,8,7







09/14




18,18,10









9月20日28.2,22.7新脇芽の発生













9月25日23.1,13.3







6cm花茎が出始め




10月初め25.0 17.2根冠の休眠始まり













10月16日25.2 16.7#5などのみ気根根冠活発1cm


19,14.5,5

1cm
気根根冠1cm

気根根冠
気根根冠
11月27日14.6 7.2








開花始まる




12月9日12.7 1.6屋内取り込み













12/15



2417.5,-,8









12月26日 常時約20℃以上、
湿度約35%
一部の根冠が伸びる
中央根冠白1cm








中央根冠赤0.5cm


2010年記録から、2020/02/24再掲、追記


バンダ図鑑(代表種)


原種
coerulea
インド、ミャンマー、中国、タイの標高800-1700mの森林、花秋から冬咲き、径10cm、多輪咲き、変種網目入り、変種白

Orchids Wikiから転載

dearei
ボルネオの標高0-300mの低地の森林、春から秋咲径9cm、強光

Orchids Wikiから転載

luzonica
フィリピンのルソン島の標高約500m、夏咲、軽7cm、10-25輪咲き、香りあり

Orchids Wikiから転載

tricolor
ジャワ島とラオス、秋から冬咲き、径7cm、15輪まで、香りあり

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Euanthe sanderiana
フィリピンのミンダナオ島の林、標高500m、秋咲、径11cm、白変種あり、高温性

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一代交配種など
V. Rothschildiana  V. coerulea x V. sanderiana 1931

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V. Memoria T. Iwasaki, V. dearei x V. tricolor, 1934, Shimadzu

V. Ellen Noa, V. dearei x E. sanderiana, Noa 1946

V. Onomea, V. Rothschildiana x E. sanderiana, Tani 1948(c:s=25:75)

V. Manila, V. luzonica x E. sanderiana, Rapella 1943


青 V. Varavuth、5代目、coerulea-sanderiana-luzonica
co 57.3, sa 37.5, lu 4.1 、co:coerulea, sa: sanderiana, tr: tricolor, lu: luzonica, de: dearei

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Vanda Tokyo Blue 'No.1' (バンダ トーキョー・ブルー)。登録者/registrant P. Vongvilai
TokyoブルーNo.1、春・秋、8〜15輪、株サイズ/35cm前後、花のサイズ/9〜10cm、特 徴/網目模様がはっきりした、とても鮮やかな青色です。足も長く、沢山の輪数をつけます。V. Tokyo Blue 6 = V. Chindavat 5 (co 26, sa 66, tr 2, lu 6) x V. coerulea, (co 63, sa 33, tr 1, lu 3)
V. Chindavat 5 = V. Lenavat 4 (co 12.5, sa 75.0, lu 12.5)x V. Sunray (co 39, sa 58, tr 3), (co 26, sa 66, tr 2, lu 6)
2.Vanda Sunray = Vanda Sarojini (co 72, sa 28)× Vanda Sun Tan (co 6.3, sa 87.5, tr 6.3), (co 39, sa 58, tr 3)
2.Vanda Sarojini = Vanda Mabelmae Kamahele (co 44, sa 56)× Vanda coerulea, (co 72, sa 28)
Vanda Mabelmae Kamahele=V.Ohuohu (co 87.5, sa 12.5) x V.sanderiana 1953,T.Ogawa (co 44, sa 56)
3.Vanda Sun Tan = Vanda Beebe Sumner × Euanthe sanderiana, (co 6.3, sa 87.5, tr 6.3)
V. Lenavat 1969, 4= V. Joan Rothsand 3x V. sanderiana, (co 12.5, sa 75.0, lu 12.5)

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V. luzonica

V. Joan Swearingen=
1948 x
V. coerulea

V. Rothschildiana =
1931 x
V. sanderiana

V. Joan Rothsand =
1964 x
V. Rothschildiana

V. Onomea =
1948 x
V. sanderiana

V. Lenavat=
1969 x
V. sanderiana

V. Chindavat =
1978 x
V. coerulea

V. Sarojini =
1965 x
V. sanderiana

V. Clara Shipman Fisher =
1940 x
V. sanderiana

V. Tatzeri =
1919 x
V. tricolor

V. Ohuohu =
1947 x
V. sanderiana

V. Mabelmae Kamahele =
1953 x
V. sanderiana

V. Sunray =
1973 x
V. Onomea (上記参照/see above)

V. Beebe Sumner =
1955 x
V. Clara Shipman Fisher (上記参照/see above)

V. Sun Tan =
1972 x
V. sanderiana

V. Tokyo Blue =
1986 x
V. coerulea



ロバートデライト、夏、8〜13輪、株サイズ/40cm以上、花のサイズ/10〜11cm、特 徴/大輪系の少し濃いピンク色のきれいな花です。輪数もよく付きます。
co 14.1,sa 75.0,tr 3.1, lu 1.6, de, 6.3

V. Robert Delight 7 = V. Madame Rattana x V. Kasem's Delight 6
V. Kasem's Delight 6= V. Sun Tan 4x V. Thospol 5
V. Sun Tan 4= V. Beebe Summer 3x V. sanderiana
V.Thospol 5= V. Lenavat 4x V. Rothschildiana 1 (c,s,l=32:88:6)
V. Lenavat 1969, 4 = V. Joan Rothsand 3 x V. sanderiana (c:s:l=13:75:13)
Vanda Joan Rothsand 3 = Vanda Joan Swearingen 2 x Vanda Onomea,1964,Lenavat (c:s:l=25:50:25)
Vanda Joan Swearingen 2=Vanda luzonica × Vanda Rothschildiana 1(c:s:l=25:25:50)

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パットデライト、夏、8〜10輪、株サイズ/25cm以上、花のサイズ/8〜9cm、特 徴/濃いピンク色のきれいな花です。花付きも良好です。
co 23.0, sa 69.9, tr 2.7, lu 2.7

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シャバナナン×トレヴァーレスボーン Chavananan × Trevor Rathbone

咲く時期/2月初旬頃
輪 数/8〜12輪程度
株サイズ/30cm以上
花のサイズ/7〜9cm程度
特 徴/原種のサンデリアナ系なのでツートンカラーです。花は小振りですが、非常に可愛らしい花をつけます。
 
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紫 Vanda Spring Time
Vanda Haad Song-Khla x Vanda Lenavat
Vanda Haad Song-Khla = Vanda Diane Ogawa x Vanda Carolyn Koshiro
Vanda Carolyn Koshiro = Vanda Walter F. Dillingham x Euanthe sanderiana

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 V. Ruby 'Moon'
V. hookeriana x V. tricolor

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旧版
バンダ・ロール
バンダの冬越し
2011年版
洋ラン学園(21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方)表紙へ
ミニバンダ
風蘭
2016.7.4 2016年版開始

2014.2.4 検索「バンダの育て方」で3位以内

12月前半 根をポリ袋に入れて保湿
12.3 検索「バンダの育て方」で5位以内、他は全て「1日2回水やり」の「一般にはまねできない方法」、「病気などについて」開始
10.22 花茎15cm
6月末新株入手、バスケット植えのまま植込みの中に放置、たまに水yり
2013.1.11 はじめに2013

12.8 栽培記録要約、開花カレンダー開始、目次
11.9 ペットボトル法
2011年記録転載
10.22 「バンダ・ロールの基本」をまとめ、「研究」の項目を開始
10.12 バンダの特徴、11年までの経過・到達点・12年の目標・方針作成
2012.8.20 記録開始
7月 2012版改良開始、根を水につけて軟かくして上から下まで同じ太さに、苗を植込みの中に入れて保湿
8.6 大学院に移動
2012.7 改良版のバンダ・ロール2012開始

11.4 大型バンダを外がむき出しになるように植え替え、ミニバンダの安全植えを追加
7.20 Vanda Roll、花茎
6.23 巨大株 2011生長日記開始
1.15巻寿司植えレシピを詳しくする、小・中・高・大編成
2011.1.6 高温性種に着手

11.11 開花始まる
10.31 蕾の色づき
9.25図鑑拡充、花茎発生、入手時以上早
8.3ミニバンダを別項で開始
7.26小型バンダの鉢底網巻き寿司植え写真
2010.7.13ファイル作成開始

2009 アスコセンダ

2008 サンサイ・ブルー

2007 栽培開始