洋ラン学園
金稜辺キンリョウヘンの育て方と咲かせ方
デボニアナムとエバーニューム
ミスマフェット
初めに
金稜辺
金稜辺は元来は中国春蘭の一種でシンビジウムの仲間dすが、この頃は、ミツバチの来る花として有名になりました。
人気がありますが、そのせいか、貧弱な苗の割に高価だったり、その結果遅くまで売れ残って店頭に長くあることがあります。
比較的大きめで花茎らしいものが付いている鉢があったので、育ててみることにしました。2013?
金稜辺の花芽と葉芽の区別や、花芽の出方について参考になる情報はネット上には殆どありません。
そこで、花期の参考資料を目安にしながら、観察を続けてみます。2014.2.23
金稜辺の花芽が枯れたという記事を多く見かけます。また洋ラン学園でも実際そうでした。
育て方が悪いのではないかと思いましたが、そうではなく苗が小さいためと考えられます。
また開花時期が遅かったせいか、咲いてもミツバチがきませんでした。
今年は大きく育てて蕾やミツバチがどうなるかを調べてみたいと思います。2014.6.1
デボニアナムとエバーニューム
デボニアナムとエバーニュームは日本ミツバチを金稜辺と同様に集めると知られているシンビジウムの原種です。
これらのシンビジウムの改良にも使われている種類としてエバーニュームがあります。
2016年の末に入手したのでこの項で一緒に(別ページ)扱うことにします。2016.12.24
原種で金稜辺とは草姿も育ち方も花芽の出方も違うようで分かりません。2018/11/2
ミスマフェットとハニービー
「Cymbidium Miss Muffet」 と 「Cymbidium Honey Bee」は、共に金稜辺(Cymbidium pumilum)とデボニアナム(Cymbidium devonianum)の交配種です。
2品種とも、キンリョウヘンとデボニアナムを両親に持つ品種です。父母が逆のようで、ミスマフェットはデボニアナムの花にキンリョウヘンの花粉を交配させた品種、ハニービーはキンリョウヘンの花にデボニアナムの花粉を交配させた品種と理解しています。ハニービーは今現在RHSには登録されていないようです。(大武農園のHPから転載させていただきました2018.1.27)
デボニアナムなどと違って金稜辺との交配種なので少し近いかも知れません。2011/11/2
目次
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
旧版
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)
生長と開花のパターンと条件
デンドロビウムは複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはdンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-ペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。2019/09/28
蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
大抵の洋ランは2週間ほど咲くと終わってしまいます。
1年の大半は枯れないように世話をするだけです。
コチョウランは花の持ちが良く1か月以上持ちます。その上、花茎の先が伸びて蕾が出てきて、新しい花が咲きます。
従って数か月花を楽しむことができます。さらに花が終わっても花茎を残しておくと半年前後で枝が出てきて咲くことがあります。
エピデンドラムの花茎は枝が出てきます。
デンファレは半年後に同じところから花茎が出てきます。
ミニカアトレアの多くは半年型で、開花株に次の脇芽がついていて時にはすでにシースや蕾が出ています。しばらく元気に育てていると次の花が咲きます。
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。
中国春蘭 集円
一茎九華
春寒蘭 (中国奥地蘭)
キンリョウヘン(金稜辺、学名:
Cymbidium floribundum,Cymbidium pumilum)は、ラン科シュンラン属の1種である。
中国原産で、日本には文明年間(1469?1486年)には渡来していたとされる。明治時代にブームが起こり品種改良が行なわれ様々な品種が作られている。小型のシンビジウムの仲間で寒さに強く、乾燥や直射日光にも強く栽培しやすい品種。春から初夏にかけて開花し、
赤色(赤褐色)または白色(黄緑)の小輪花を、密に多数つける。花よりもどちらかといえば葉芸の方が重視される。
Cymbidium floribundum Lindl. (1833)
Synonyms
Cymbidium pumilum Rolfe (1907)
Cymbidium pumilum f. virescens Makino (1912)
Cymbidium illiberale Hayata (1914)
Cymbidium floribundum var. pumilum (Rolfe) Y.S. Wu & S.C. Chen (1980)
ウィキペディアから転載
Cym. devonianum シンビジウム デボニアナム
インド北部〜タイの高地に分布する、着生種。バルブは小さく、葉は幅広(5cm内外)。
下垂する花茎に、通常10数〜20輪位着花。ニホンミツバチ誘引種としても知られています。(フジ園芸さんから転載)
Cymbidium eburneum シンビジウム エバネウム、エバニューム
中国雲南〜ネパール〜インドの、山地に原生する着生種。シンビの品種改良に貢献して来た原種。乳白色に薄い桃紅色を淡く彩る、花の幅は約8cm、
1花茎1〜2輪咲き。主に春咲き。夏期は、通風が良く冷涼な環境を好む。栽培は比較的容易。(フジ園芸さんから転載)
【Cym. eburneum】
<特徴>
・芳香がある
・4Nがある
・標準的な花の大きさは5〜10cmだが、4Nの大きさは不明
・花期は4月頃
・1花茎に1〜2輪しか咲かない
<自生地>
北インド(シッキム、アッサム、カシー山地)、ネパール、ベトナム、北ミャンマー、中国(雲南省の南部)の
300~2000mの高地の雲務林の木や岩に地生、半着生するらしい
(ベランダ蘭栽培48さんから転載)
目次
初めに
金稜辺
金稜辺について
参考資料 金稜辺の花芽分化
2016年版
2015年まで
2014年版
2013年版
エバネウムとデボニアナムとミスマフェット
Cymbidium eburneum シンビジウム エバネウム、エバニューム
Cym. devonianum シンビジウム デボニアナム
ミスマフェット Cymbidium Miss Muffet, デボニアナム×金稜辺
金稜辺旧版
参考資料
金稜辺の花芽分化
市橋正一 Orchid Research Verl. 1 March 4, 1994から要約転載
葉数4枚、葉長40cm、葉幅1.5cm以上、9-10月
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じなので大明石斛も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)2019/09/14
初めての金稜辺-枯らさない育て方(洋ラン幼稚園)
蘭が枯れるのは種類に依らず主に以下の理由です。
低温過湿で根が腐る
高温乾燥で干からびる、直射日光で日焼けする
雨で病気、低温で冷害・霜害・雪害・凍害
従って以下の点に注意することにより枯れにくくなります。
低温で乾きにくく高温で干からびやすいミズゴケやバーク植えを止める
直射日光に当てたり、低温期に雨ざらしにしない
金稜辺の場合は冬に0℃以上に保ち屋外で霜・雪に当てない。2019/09/14
開花株を入手して1年後に咲かせる(洋ラン小学校)
洋ラン学園では上記を当面の目標にして、実例を示しています。以下に金稜辺の例を示します。2019/09/14
2012年の秋9月に鉢を入手しました。
10月に小さな脇芽が出てきて、後に花芽であることが分かりました。
1年目は不慣れの為咲きませんでした。バーク植えで水切れ気味だったと思われます。
2013年に春芽が出て、5月にはバーク植えで乾きやすいため株分けし鹿沼土で植えました。秋に同じように花芽が出て、2014年になると今度は花芽が大きくなり始め、3月末には蕾が見えて、後に咲きました。
2014年の開花までの記録、鉢#2、株#3
株 | #2 |
|
|
|
| #3 |
|
|
|
|
|
|
年月 | 草丈 | 基幅 | 基厚 |
| 葉長幅 | 草丈 | 基幅 | 基厚 | 葉数 | 葉長幅 | 花芽 |
|
2013/7前半 |
|
|
|
|
| 16.5 |
|
| 9 |
|
|
|
9月初め |
|
|
|
|
| 28 | 1.2 | 0.7 | 9 | 21x1.2 |
|
|
10月初め |
|
|
|
|
| 33 | 1.5 | 0.9 | 9 | 30 |
|
|
末 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 出 |
|
11月後半 |
|
|
|
|
| 34 | 1.4 | 1 | 9 | 31.5x1.2 | 2.3 |
|
2014/2後半 | 36 | 1.6 | 1.3 |
| 32.5x1.4 |
|
|
|
|
| 3x0.7 |
|
3月 |
|
|
|
|
| 新芽 |
|
|
|
|
|
|
4月初 |
|
|
|
|
| 新芽 |
|
|
|
| 鉢#1蕾 |
|
2012年↓
9月半ば
三+ 中国春蘭 金稜辺・白花
ミツバチが集まるとして話題になった金稜辺を入手しました。洋ランのシンビジウムの多くの種の交配親ですが、ここでは本来の春蘭として扱います。世話はシンビジウムと一緒にします。
径10.5cm黒軟質ビニール深ポットバーク植え
旧株4本
草丈最大49cm
バルブ幅1.3cm
葉4枚まで、最大46x1.6cm。
子株5株、
草丈最大40cm
バルブ最大幅2x厚1.4cm、
葉8枚まで最大31x1.5cm、親越え。+
10月前半
小さな
新芽、花芽?
あらまし2015(洋ラン学園式の育て方と咲かせ方)
金稜辺は、シンビジウムの仲間で、東洋蘭の一群で、中国に産します。国産と間違われることがあります。
花の香りが日本ミツバチを誘因することで知られており、養蜂家が栽培していることが多いです。
シンビジウムに比べると小さく丈は40cm位までで、葉は幅が2cm余りと広く明るい緑色で艶があります。
旧暦の年の初めに、花茎を伸ばして、細い茶色かかった花を咲かせます。
シンビジウムに準じて、丈夫で、根も丈夫で寒さや直射日光にはやや弱いです。花も咲きやすい方なのでお奨めです。
種類
報歳蘭は東洋蘭の分け方では、葉を楽しむ恵蘭で、駿河蘭や金稜辺も仲間で、主に斑を楽しみます。
東洋蘭としては中国と台湾産があり、大型のものは丈が80cmに達します。
一般の園芸店で売られているのは主に「
台湾報歳蘭」で、斑の入っていない小型の普及品です。
花を楽しむのに適しています。
苗
洋ラン学園の原則通り、なるべく大きくて、何株も出ている大鉢が有望です。
始め方
植込み材料は、洋ラン系のバークやミズゴケよりは、東洋蘭系の土に植えられていることが多いです。
鉢も細長いラン鉢に植えられていることが多いです。
洋ラン学園式に移行するには、「
浅広底穴鉢への、鹿沼土鉢増し」をすると良いでしょう。
鉢から抜いて、幅が広くて深くない鉢に移すと、他の鉢と同じ管理が出来ます。
根鉢が長くて鉢の深さを越えるようなら、底の方だけ根を大事にほどいてやります。
植替えに慣れていない場合は根鉢の周りに鹿沼土の中粒を詰める「重ね着鉢増し」が安全でしょう。
根の先だけほどいて広げてやると、新しい鉢に馴染みが早くなります。
育て方
置き場所:日向向きの種類ですが、直射日光は特に夏は日焼けします。常に「
やや木漏れ日」程度が無難です。
雨除け:また、「
新芽が雨に当たるとカビ病で枯れる」ことがあります。「
大株なら新芽が一つくらい枯れても雨の恩恵の方が大きい」でしょう。
水やり:根は丈夫なので、咲かせるには「
夏は積極水やり」が必要です。
冬越し:「低温種」ですが、シンビジウムほどではありません。「
洋ラン学園式の最低気温が5℃以下では屋内」が無難です。
咲かせ方
脇芽が親株並みの丈で、葉の幅や、根元の厚みも同じ位になれば咲くでしょう。
シンビジウムが1年後に咲くのに対して、報歳蘭は「
2年目に咲く」2年型です。
作落ちした場合などでは「
丈が35cm、バルブ幅が1.5cm以上あれば咲く」ようです。
続け方
適当な時期に、古い植込み材料を除いて、「全部鹿沼土」に植え替えたいです。
株が増えたら株分けを兼ねても良いでしょう。2015.1.14
金稜辺の花芽の枯れは株が小さいせい?
ネットで見ると、「せっかく着いた金稜辺の花芽が大きくならずにかれてしまった」という記事があります。
実際、洋ラン学園でも、何個もある花芽のうち咲いたのは一つだけでした。
世話の仕方が悪いのか、何か対策をしないといけないのではないか、置き場所や水やりに問題はないかと神経質に考えがちです。
しかし、株が大きければそのようなことは少ないのではないかと思われます。
今回の例では、咲いた株でも草丈は30cm、バルブは幅2cm未満と、上記の花芽分化の報告例の株に比べて相当小さいです。
入手した鉢が小さかったので、これから肥培して大きくなったら咲きやすくなるのではないかと期待しています。2014.5.7
金稜辺の花芽と葉芽
花芽時に金稜辺に出た新芽は、ちょっと見ただけでは花芽か葉芽か分かりません。
ネット上でも区別がつきにくいとされています。
金稜辺は普通は赤花で、その場合は花芽は赤っぽいので緑色の葉芽と区別がつきます。
しかし、白花の場合は、色は緑なので分かりにくいです。
シンビジウムの花芽と葉芽の区別は、丸みを帯びた太い筆状が花芽、やや細身で硬くて尖っているのが葉芽とされています。
金稜辺でも基本的には同じですが、金稜辺の場合は花芽は中ほどまでは丸みがあるのですが先は細くなっているためシンビジウムほど差がありません。
ある程度大きくなると、光に透かして中を見ると、花芽は先が空洞になっていて、半ばから下に陰が見えることで区別できます。
参考資料にもあるように、花芽は上の方から出るため、下の葉につつまれて上に伸びる傾向があるのに対し、葉芽はより下から、下葉の外芽から横向きに出る傾向があります。
また、花芽は早く晩秋から初冬に出るのに対し、葉芽の方が遅く、早春に出ます。
従って秋に芽が出れば形や色に注意しなくても花芽と思ってよさそうです。2016.12.10
左:
花芽は中ほどまでは膨らんで、先が細い。中:さらに大きくなると透かして
中を見ると蕾が見えて先は空。右:蕾。最右:花芽の後からその下から出た
葉芽。
三+
金稜辺 強健・花易、8月に草丈35cm、葉9枚基幅1.4cmで10月に花芽らしい新芽が出、12月に確実になり、寒い場所に置くと3月頃まで大きくならず、4月初めころに蕾が顔を出します。日本ミツバチの分蜂は4月のようでこれでは遅そうです。
新芽の出方
2014年には3月末から花芽の下から蕾が出始めるのと並行して春新芽の出が始まりました。
開花中も芽の出は続き、花芽の無い側から遅く芽が出たりし6月前半に出る場合もあるようです。2018/11/2
2月は2cm、3月は3cm、4月は4cm、と少しずつ大きくなり、それからは急に伸びるようです。
2014年 花芽の伸び
株 | 3R2LR | 31 | 4 |
|
|
|
|
2015/
01/18 | 2x0.6 | 1.5x0.5 | 2.5x0.8 |
|
|
|
|
02/01 | x0.7 | 1.8x0.6 | 2.2x0.8 | 2cm |
|
|
|
02/27 | 3.4x0.9 | 2.8x0.75 | 3x0.9 |
|
|
|
|
03/14 | 3.2x0.9 | 3x0.85 | 3x0.9 | 3cm |
|
|
|
04/07 | 4x1.1 |
4.5x1
蕾8 | 4.5x1.3 | 4cm |
|
|
|
04/13 |
|
4.5
蕾10+3 |
6
蕾10+3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
表作成2019/03/16
2018年版
初めに2018/01/27
株分けや冷害で一度小さくなってから段々と回復してきました。
2015年8月後半には丈37cmバルブ幅1.4cm葉9枚葉長34cm葉幅1.6cm。
10月前半に脇芽が出て、12月頃に花芽と確認でき大きくなり始めました。
生長の様子でなく、親株との大きさの比較をします。
また、大株作りという見方をしてみます。
下の表に比較して示します。
今年は10月半ばに丈35cm基幅1cm余りで、11月初めに丈35cm基幅1.5cm近くとなって花芽が1cm前後に伸びています。
2018-9年 花芽の伸び
2株は例年通り秋の花茎が11月に残りの株からも2月後半と3月後半に花茎が出ました。基幅が1cm足らずの株からは出ません。
大きい花芽は3月半ば過ぎに長4cmに達し目立って太くなってきました。このまま暖かくして水やりを続け早く咲かせミツバチの来るのを待ちたいと思います。
株 | 1'L | 1'R | 2'L | 2'R | 2"R | 3'R |
|
草丈 | 34.5 | 33 | 38.5 | 35.5 | 27 | 27 |
|
10/15
基幅 | 1.2 | 1.4 | 1.4x0.9 | 1.4x1.1 | 1.35 | 1.1x0.85 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
11/02基幅 |
|
|
|
|
|
|
|
2019/02/26
基幅 | 1.3 | 0.8 |
|
| 1 | 0.85 |
|
2018/10/15花茎 |
| ? |
|
|
|
|
|
11/02 | 1.5x0.6 |
| 1.2 | - | - | - |
|
2019/02/26 | 2.2 |
| 2.4x1 | 2x0.6 |
|
|
|
03/16 | 2.5x0.65 | 1 | 2.7x0.9x0.6 | 2.7x0.8 | 2.7 |
|
|
03/22 | 3.2x0.65 | 2x0.5 | 3.8x0.9x0.8 | 3.5x0.8 | 3.9x0.6 |
|
|
04/04 | 4.5x0.7x0.7 | 2.8x0.55 |
5.2x0.9x0.65
蕾現れ | 4.2x0.75x0.6 | 4x0.8x0.6 |
| 蟻 |
04/11 | 5x0.7蕾8 | 4x0.6未 | 8x0.85蕾15 | 5.5x0.85蕾10 | 5.5x0.8蕾5 |
|
|
04/18 | 全長10蕾15 | 5蕾10 | 全長11.5蕾20 | 8.5蕾13 | 全長8蕾10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
表作成2019/03/22
2019年↓
8月前半
新芽は丈20-23,基厚0.6-0.7cm葉数7-9枚、昨年に近いので花の希望が持てます。
5月後半
新芽が鉢の縁につかえているので3鉢に株分け。
2019年↑
2018年↓
11月初
今年は親株の両側からの芽を含めて6株が生長し3株に花芽が出ています。10月後半には出ていたと思われます。水切れ気味で最盛期に比べると小株ですがすっかり軌道に乗りました。来年こそは鉢増しまたは株分けします。
10月前半
9月前半
1月前に比べて丈が伸び、元はやや太り、葉が増えて長くなった。昨年よりも基幅がやや狭い。
1株からは葉芽が出た。
来月には花芽を期待したい。
8月初め
新芽は水切れのため細い、丈もやや短い。
1月末
花芽の伸び止まる
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 親株01LR | 親株#3R2LR1'L | 親株#-2R' |
| 親株#1' |
| 親株#2' |
| 親株#2'' | 親株#3' | #6+ |
|
草丈、基幅、基厚
葉枚数、最長葉長、葉幅 |
草丈、基幅、基厚
葉枚数、最長葉長、葉幅 |
草丈、基幅、基厚
葉枚数、最長葉長、葉幅 |
|
草丈、基幅、
葉枚数、最長葉長 |
草丈、基幅、
葉枚数、最長葉長 |
草丈、基幅、
葉枚数、最長葉長 |
|
草丈、基幅、
葉枚数、最長葉長 |
草丈、基幅、
葉枚数、最長葉長 |
|
| 親 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
9 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
11 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 2015 | 2015 | 2015 |
| 2017 |
| 2017 |
| 2017 | 2017 |
|
1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
9 | 32.5,1.6,1.2,8,32,1.3 | 41,1.6,1.1,9,39,1.6 | 19,0.8,-,6,18,- |
| 30,0.9,8,26 |
| 39,1,9,34 |
| 32,1,7,24 | 25.5,0.9,6,23 |
|
10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
11 |
|
|
|
| 32.5,1.3,9,29花茎 |
| 38.5,1.7,9,38花茎1.5 |
| 31,1.2,8,26 | 26,1.1,6,20 |
|
12 | 子株 | 子株 | 子株 |
| 子株#1'L | 子株#1'R | 子株#2'L | 子株#2'R | 子株#2''R | 子株#3'R |
|
| 2016,01LR2 | 3R2LR2 | -2R3 |
| 2018 | 2018 | 2018 |
| 2018 | 2018 |
|
1 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
4 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
6 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
7 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
8 |
|
|
|
| 29.5,0.9,9,21 | 31,0.9,9,26 | 26,0.9,8,21 | 23,0.9,8,20 | 19.5,0.7,7,14 | 21,0.7,6,17 |
|
8 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
9 |
|
|
|
| 34, 0.8, 9, 28.5 | 36, 0.8, 9, 31 | 33.5, 0.9, 8, 28 | 24.5, 0.7, 7, 20.5 | 31, 0.9, 8, 24.5 | 26.5, 0.7, 7, 22 |
|
9 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10 | 23,0.75,6,20 | 37,1.3,8,34.5 | 26.5,0.95,8,21 |
|
| 33,1.4,0.9,37 | 35,1.15,0.8,,35 |
| 27,1.35,7,24 | 27,1.1,0.67,22 |
|
11初 |
|
|
|
| ,1.2,26,花茎1.5,0.6 | ,1.4,0.9,花茎0.8 | 38.5,1.4,0.9,,花茎1.2 | 35.5,1.4,1未 | 27.5,1.3未 | 同上未 |
|
12 | 花茎長1.8 | 花茎長2.5 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
02/26 |
|
|
| 2019/02/26 | 2.2 |
| 2.4x1 | 2x0.6 | 1 |
|
|
03/16 |
|
|
| 03/16 | 2.5x0.6x0.5 | 1 | 2.8x0.9x0.6 | 2.8x0.8 | 2x0.7 | - |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2017年版
初めに
株分けや冷害で一度小さくなってから段々と回復してきました。
2015年8月後半には丈37cmバルブ幅1.4cm葉9枚葉長34cm葉幅1.6cm。
10月前半に脇芽が出て、12月頃に花芽と確認でき大きくなり始めました。
生長の様子でなく、親株との大きさの比較をします。
また、大株作りという見方をしてみます。
1月後半
1度雪が降りましたが花芽は無事です。
1月前半
年末までは西の壁に沿った屋外に置いていましたが、軒下に移しました。
零下5℃を下回ることが増えたので時々夜は玄関に入れます。
花芽が2本出ていて少しずつ膨らんでいます。高さ約2.5cm、太さ約0.7cm
花芽の出ない株から新芽が伸びています。丈3.5cm幅0.6cm。
2018年↑
11月前半
新芽が伸びています。丈は何とか合格で昨年と同等以上ですがすが基幅も1つは1.7cmと大きくなりました。
大きい株の脇芽は
花芽のようです。
鉢の中心はこれまでの冷害で枯れています。
古葉が茶色く枯れました。
9月後半
新芽が伸びています。丈は何とか合格で昨年と同等以上ですがすが基幅が小さいです。
昨年秋に雪に遭ったのと、夏中日向の大きなシンビジウムの陰に置いたためでしょうか。
| 2015 | 9月 |
| 後半 |
|
| 親 | 2016.2 | 5月 | 2016. | 10月 | 後半 |
| 12月前半 |
|
|
| 2017.9 |
|
|
| .11 |
|
|
|
|
| 2018.8 |
|
|
|
|
|
株# | 全長 | 基幅 | 基厚 | 葉枚数 | 葉最長 | 葉幅 | 株# |
|
| 全長 | 基幅 | 葉枚数 | 葉最長 | 花茎長 |
|
| 株# | 全長 | 基幅 | 葉枚数 | 葉最長 | 全長 | 基幅 | 葉枚数 | 葉最長 | 花茎長 |
| 全長 | 基幅 | 葉枚数 | 葉最長 |
|
|
01LR | 32.5 | 1.6 | 1.2 | 8+ | 32 | 1.3 | 01LR2 |
|
| 23 | 0.75 | 6 | 20 | 1.8 |
|
| 1' | 30 | 0.9 | 8 | 26 | 32.5 | 1.3 | 9 | 29 |
| #1'R | 31 | 0.9 | 9 | 26 |
|
|
3R2LR | 41 | 1.6 | 1.1 | 9 | 39 | 1.6 | 3R2lR2 |
|
| 37 | 1.3 | 8 | 34.5 | 2.5 |
|
| 2' | 39 | 1 | 9 | 34 | 38.5 | 1.7 | 9 | 38 | 1.5 | #2'L | 38.5 | 1.7 | 9 | 38 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 2" | 32 | 1 | 7 | 24 | 31 | 1.2 | 8 | 26 |
|
| 31 | 1.2 | 8 | 26 |
|
|
-2R' | 19 | 0.8 |
| 6 | 18 |
| -2R3 |
|
| 26.5 | 0.95 | 8 | 21 |
|
|
| 3' | 25.5 | 0.9 | 6 | 23 | 26 | 1.1 | 6 | 20 |
|
| 26 | 1.1 | 6 | 20 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2016年版
初めに
株分けや冷害で一度小さくなってから段々と回復してきました。
2015年8月後半には丈37cmバルブ幅1.4cm葉9枚葉長34cm葉幅1.6cm。
10月前半に脇芽が出て、12月頃に花芽と確認でき大きくなり始めました。
11月に雪に遭っています。
2017年↓
1月後半
花芽は先が細く長く尖り、中ほどは膨らんで中の蕾が見える状態になりました。
長さ3cm余り幅1cm厚み0.7cm。
屋内に入れてから、昼は屋外に出すことが多いですが、最低温度がほぼ10℃以上に保たれているので、例年より早く生長しています。
2017年↑
2016年↓
12月後半
花芽は確実になり少しずつ大きくなっています。2個、大きい方#2R2L2Rは草丈37cm長葉4枚葉長34.5x1.4cmバルブ幅1.5x厚0.9cm花芽長2.5x幅0.6cm、小さい方#01LRは
草丈39.5cm長葉5枚長37x幅1.3cmバルブ幅1.45x厚1cm花芽長1.8x幅0.cm。例年よりひどい寒さに遭わせましたが、なんとかほぼ追いつきました。
12月前半
新芽(
花芽)は少しずつ大きくなっています。
10月後半
大きい新芽は伸びが止まってバルブの太りも鈍くなり、
新芽が出てきました。丈はかなり大きいものから小さいものまで、バルブは小さいです。
大きいものは9月後半、それよりやや小さいのは10月前半に伸びが止まります。
バルブの太りは続いています。
新芽の一つは新芽の下の茶変した葉の内側から上向きに伸びた薄くて幅広の芽です。花芽と葉芽の区別はつきにくいです。
もう一つは親株の新芽と反対の側から出た脇芽で、斜めに突き出し丸みがあります。
10月前半
大きい新芽は伸びがほぼ止まってバルブが太り、後から出た小さい芽は伸びが続いています。例年早ければ10月に出る花芽状の新芽はまだ出ません。
最大の新芽は高さが親株を超えているので、まだバルブは細いですが11月に花芽が出るかも知れません。
9月後半
新芽は大中小と有りますが、大のみはほぼ例年並みです。
9月前半
新芽、最も大きいものはようやく草丈33.5cm、基幅1.2cmに達し心持
太り始めたようで、葉の枚数は8枚です。昨年開花した親株に比べると高さも基幅も足りませんが、花茎が付くのにぎりぎりの大きさと思われます。10月前半が楽しみです。
8月後半
新芽、最も大きいものはようやく草丈30cm、基幅1.1cmに達しました。花茎が付くのにぎりぎりの大きさと思われます。
5月後半
新芽、大きいのと出始め
2016年↑
2016.5.30 2016年版開始
2015.1.14 あらまし2015年版(洋ラン学園式の育て方と咲かせ方)
11.22 検索「金稜辺の育て方」5位以内
11.2 検索「金稜辺の育て方」10位以内
7.4 生長・開花グラフ
5.8 2014年版開始
5.6 金稜辺の花芽の枯れは株が小さいせい?、検索「金稜辺の咲かせ方」3位、
開花
2.23 参考資料 金稜辺の花芽分化、検索「金稜辺の咲かせ方」10位以内
2014.2.22 2014年経過記録本格化、検索「金稜辺の育て方」15位以内
12.2 検索「金稜辺の育て方」10位以内
6.13 13年版生育表
2013.5.24作成開始
2012.8月半ば 苗の入手