洋ラン学園
ジゴペタラムの育て方と咲かせ方
未熟芽開花・半年型・不定期咲



旧版
初めに
ジゴペタラムはオンシジウムの近縁でマキシラリア連に属します。近縁属を含めて紫色の花を咲かせ
初秋芽・冬咲きが普通ですが、他の季節に芽が出て花が咲くこともあります。
新芽が出ると、伸びきらないうちに花茎が出てくるのが特徴です。
他の種類に比べると大株・大鉢が売られています。
親株を大きくして、水を切らさないことが大事なようです。
半年ごとに子芽が出るため作落ちしやすいです。
鹿沼土植えが良いのではないかと思われます。
バルブや新芽が雨カビで腐りやすいので、雨ざらしは止めた方が良いかもしれません。
薄い若葉は日焼けし易いです。(旧版)
目次
初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)

旧版


基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)


最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。

ジゴペタラムの根は太く、鉢か抜くと古根が萎びていることがあります。高温期に過乾燥で枯れたためでミズゴケやバークでは起きやすいです。
従って適湿を保てる鹿沼土植えの方が育て易いでしょう。


開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。

ジゴペタラムは2季咲のため、株や入手時期により開花までの経過が異なります。
また、新芽が出て間もない時に咲くため、親株の大きさ(力)が不十分だと咲きにくくなります。
このように咲き方にばらつきがあるのでパターン別に色々な例を示します。
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ
2018年新苗の経過

9月後半
入手した開花株の花が終わりかけたので、バーク植えを鹿沼土に重ね着鉢増し。

2019年↑


ジゴペタラムの咲かせ方-2014年のまとめ
秋9月に、親株が再びが伸びバルブが太り始めると同時に、秋新芽が出てきました。
それから10月に秋芽が伸びながら根元が太り始め、同時に親株がが伸びバルブが太り、
11月には親株のバルブの丈・幅・厚さ共に増えると同時に、秋芽花茎が出てきました。
ジゴペタラムは親が大きくて生長を再開すると、新芽が出て未熟なまま花茎が出てくる」、未熟芽で花が咲くと言うことで、親に着目しました。2014.11.30
芽期 四季 8/9月 10月
根期 新芽が出るとその根元から出ます
バルブ期 開花後です
花芽時 6月、10月前半が多いです
花期 2月、12月 (2016.10.18)
花芽時の株の大きさ 新芽の太さが大事です
2012年6月前半 ジゴペタラムジャンピンジャック ビッグビーンズ 春芽#6'が、丈21x基幅2.5cm、12x4.5,13x3vcm。花茎4cm、
2014年10月前半 ジゴパブスティア・メリーアン 8/9月新芽#7大きさ草丈14cm、基幅1.8cm、葉枚数10枚親株は草丈52cmバルブ高6.8cm幅3.5cm厚さ2.8cmです。親が9月に比べて10cm伸び
2012年10月前半 ジゴニシア ムラサキコマチ 秋新芽#-3、草丈(葉含む)12.5cmまで基太さ1.5cmまで、未開。、花茎2cm。親株#-2丈39cmバルブ高3x幅2.5cm葉最大37x7.2cm
2010年11月後半 ジゴニシア ムラサキコマチ 夏新芽#、草丈18cm基太さ1.5cmまで、未開。、花茎5cm。親株#-2丈39cmバルブ高6x幅2.6cm葉最大37x7.2cm
2019年初めに
ジゴペタラム類は、新芽が出ると小さくてバルブが出来ない内に花茎が出るという特異な咲き方をします。
そのためどうって咲かせたら良いのか戸惑いますが
「親株が大きくて、太い新芽が適期に出れば咲く」ようです。
ジゴペタラムがさらに分かりにくいのは冬咲と夏咲がありその幅が広いことです。
特に温室で促成栽培で咲かせた鉢を入手すると家庭での生長は異なることになります。
「枯らさずに1年後に咲かせる」の実績ができたので
今年は2年目にも咲かせるの一環として「異なる季節にも咲かせる、色々な株に咲かせる」
 
中:ジゴニシア・ムラサキコマチ(Zns. Murasakikomachi) 右:Zba. Marry Ann (ジゴパブスティア マリーアン)(Zba. Judith Philipps x Z. Redvale)


目次
初めに
2017-19年版
18年新苗
ジゴペタラム ジャンピンジャック
17年新苗

2016年 新苗主
Zygopetalum Redvale 'Pretty Ann' ジゴペタラム レッドベイル プリティーアン
セパル、ペタルは黒褐色、リップは鮮やかな紫色の整型花。花の幅は約8cm。主に年末咲きだが、初夏にも咲く2期咲き種。
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ
ジゴパブスティア・メリーアン
ジゴニシア 紫小町
図鑑再掲

古株など2014-2019年
2016年新苗
ジゴネリア スウィート・ジェイド ’スウィート’
Zygoneria Sweet Jade 'Sweet Cheyenne' (Clone), (Zygopetalum and Neogardineria) Zga. Pine Road x Z. Artur Elle
ジゴパブスティア・メリーアンの開花経過

2013年まで
2013年版
ジゴペタラムの開花経過(2012年)
ジゴニシアの開花経過(2012年)
ジゴペタラムの病気について
ジゴパブスティア・メリーアン
ジゴペタラム図鑑

旧版
古い経過記録
これまでの方法(趣味の園芸式)



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洋ラン学園式の育て方と咲かせ方
植え方
標準の浅広底穴鉢鹿沼土中粒植え
ジゴペタラムの年期
ジゴペタラムは、新芽が未熟でバルブができない内に花茎が出ます。
また、親株からは半年ごとに子芽が出る「半年型」です。このため、株の充実が不十分で作落ちすることがあります。
ジゴペタラムの花芽と葉芽
ジゴペタラムの新芽は、前の新芽がまだ細くてバルブができない内に出ることがあります。そのような場合は新芽は体に沿って上に伸びます。
新芽は時にはバルブのできた株から出ることもあります。その場合は下の方から斜めに伸びてきます。バルブを包んでいる葉の外から出たように見えます。
花芽は未熟な株のやや長い葉の内側から体に沿って出ます。
花芽
 
左:ジゴニシアの秋の花茎 右:ジゴペタラムの初夏に上の方から出た花茎

葉芽
 
左:ジゴパブスティアの未熟株に沿って上に伸びた冬新芽。中:ジゴペタラムの未熟芽から横に出て上に向きを変えた新芽。右:ジゴペタラムのバルブになった茎の下方から横向きに出た新芽

ジゴペタラムの育ち方と咲き方
2011年2月に開花株を入手しました。
4株立ちで、草丈46cm、バルブ高5cm幅4cm、厚さ4cmまでの大株でした。
開花中の株#4は未熟株でバルブが無く、開花後年末までに45cmに伸びると共にバルブ幅が冬中に急速に広がり親と同じになりました。
その子の#5は開花直後に春新芽として、まだ未熟の#4から出て、急速に生長し、やはり年末にかけてバルブが急速に太りました。親よりはかなり小さいです。花茎は出ませんでした。
その子の#6は6月後半に夏芽が出ましたが12月に寒さで枯れました。
その子の#6'はそれを補うように1年後の春に出て、6月に太り始めると同時に花茎が出ました。
直接の親は冷害で枯れて、開花株のバルブの栄養を貰っていました。
未熟なうちに咲くので、親株が大きくてバルブも大きくないと咲かないようです。
現在はその後の冷害での作落ちから回復中です。
親のバルブの大きさは入手時の最大がH5.1xW4cmで開花株#6が開花後H3.5xW3.1になったのに対し
#8がH3xW2.9、#7RがH2.8xW2.1、#32がH2.5xW2.2です。バルブの大きさを開花の目安に育てます。
新芽は古い株#2からも出ています。2015.2.16
ジゴペタラムの冬の生長
ジゴペタラムは秋芽が出て、暖かければ冬も生長を続けます。
新葉は特に寒さに弱く日焼けもしやすいです。
従って、デンファレやグラマトフィラムなどの熱帯産種と同様に、最低気温が10℃未満になったら室内に取り込み、ずっと10℃以上の「冬知らず」にすると安全です。2017.1.29





ジゴペタラムの花芽分化について
ジゴペタラムは未熟芽に咲くと言う特異な性格なので、花芽分化に関する情報が不可欠ですが、見つかりません。
ひとまず近縁のオンシジウムを参考にしたいと思いましたが、残念ながら1年型の例です。
参考資料
ランの花芽分化に関する研究 : IV オンシジューム・スファケラーツムの花芽分化ならびに花芽の発育経過について
小杉清他
千葉大学園芸学部学術報告 21, 25-30, 1974-03-15

1.本学付属農場の温室内で栽培されていたオンシジューム・スファケラーツム150鉢を選んで供試した.
2.試料は1970年5月25日から翌年5月17日まで,毎週1回2?5個の偽球茎,後に花序を採集し,70%エチルアルコールに浸漬貯蔵し,随時取り出して,りん片剥皮法によって花芽の状態を検鏡した.
3.花序は偽球茎の茎部のえき芽から伸長する場合が多かった.
4.花序の原基は6月上旬から認められたが,10月中旬ごろまでは伸長が極めて緩慢で,葉しょうの内側にあった.しかし10月中旬以後は伸長がやや目だち,翌年の1月以後は急速に伸長した.
5.花序の節数は7月中旬ごろから目だって増加し,11月中旬ごろまでにほぼ2/3が分化し,残りは翌年の6月上旬まで徐々に増加した.
6.花序は9?12節以上で分枝し,さらに2次分枝も行なわれ,その上に小花が分化した.
7.花序および小花の分化発育段階は次の10期に分けられる.I 花序の原基形成期,II 花序のりん片形成期,III 花序の分枝期,VI 小花のりん片形成期,V 小花の原基形成期,VI 小花のがく片・花弁形成期,VII ずい柱形成期,VIII やく・柱頭形成期,IX 花粉形成期,X 開花期.
8.6月上旬には花序の原基が認められ,ついでIIの段階まで進んだが,10月上旬までこの段階が続き,10月中旬に花序の分枝が始まり(IIIの段階),11月上旬?12月中旬IVの段階,12月下旬月中旬Vの段階と緩慢に進み,3月下旬以後は順調に小花の発育も進み,4月下旬に花粉形成期に達し,6月上旬から開花した.





2019年版
初めに
2018年の新株は花芽が付きませんでした。咲いたときに比べると細かったです。
今年は新芽の太さに注目します。最低-1.5℃で軒下にありました。ジゴニシアはほぼ全滅しましたが、ジゴペタラムのジャンピング・ジャックはほぼ無事なようです。2019/02/21
2季咲の咲かせ方
昨年3月の新株は3月になったら1鉢に花芽が、もう1鉢には昨年には新芽が出ていませんでしたが2月に新芽が出ています。
ジゴペタラムは主に冬と夏に咲くので言わば2季咲です。今回は秋芽春咲でした。夏芽冬咲が温室でないためもあって少し遅れたと言えます。
冬に咲かせられても、夏に咲くのは芽が出たり伸びたりする季節が異なるため育ち方にも差があって別の問題があります。
カトレアも含めて洋ランの中には2季咲が沢山あります。
2018年に目標としていた「枯らさずに1年後に咲かせる」が曲がりなりにも出来たら
次はそれが別の季節にもできるか確かめます。
春芽が出たのはいい機会です。2019/03/14



2018年版
初めに2018.7.29
昨年から今年にかけての冷害で株が傷んでしまいました。
新苗を入手したので、重ね着鉢増ししました。
直射日光で日焼けと過乾燥になってしまいましたが、新しい脇芽が徐々に出ています。
これまでの例からすると、秋に花茎が出るかもしれません。

2018年新苗の経過
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ
2019年
3月初め
2018年の3月後半に2鉢入手しました。生育の仕方はかなり異なっています。
2月後半から屋内で暖かくして水やりし、3月初めには屋外で雨に当てたところ、#2から知らないうちに花茎が出ていました。
#1は開花株からは新芽が出ず、古株から芽が出て、2月後半には開花株と古株脇芽から新芽が出ました。
他の種類と同様に年明けの冬に開花株を入手すると、夏芽が出て冬から春に大きさにも余裕をもって花茎が出るかも知れません。
新芽が出た方は初夏までに大きくして花芽が出れば良いと思います。
4月初め
花芽の出なかった鉢#1は、開花株から出た芽が折れてしまいました。
もう一方は古株から出て大きくならなかった芽の子供で、大きく育つか心配です。


2018年
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ
ミズゴケ植えを重ね着鉢増ししたので水切れ気味のようです。
新芽には花がつきません。咲いたときに比べると細いです。
3月に入手した開花株はまだバルブが現れません。
鉢#1
新芽は開花後すぐと1年後です。
2019年版初めにに書いたように1年遅れでようやく春芽が出ました。春芽の咲いた記録は2012年にある、4月に芽が出て6月に花茎、のでそれと比べながら見ていきたいと思います。途中の経過は良く分かっていません。この時は冷害で今年以上に親が傷んでいました。1度目の芽が冷害で枯れて2度目の芽が咲きました。
株#年月日バルブ長葉数葉長花茎


12018/07/29
3.51.9




















22018/07/29254.52.52
22
15
4
2.7





10/1425.5
1.3

204





























32018/07/2941.5
(2.5)1.713 10.5
20

3.5



開花後

2018/09/0742

1.813 32
15
4.8
1.5v





10/14
432.5
32
18.5
4.7
2

















42019/02/212
0.6






冬芽

03/06























212018/07/2918
1.20.86121.2V


春芽

2018/09/0721.5
1.41.28182V




2018/10/1425.5
1.3
8223.5




11/1026
1.8
8232.8




19/02/21273.52.51.3
26
24
3.63
















222019/02/211
0.6






冬芽





















































表作成2019/02/21

鉢#2
新芽の出るのが遅くてになりました。
小さくて咲くのは難しいと思っていましたが、3月初めに暖かくして雨に当てたからか、突然蕾付きの花茎が出ているのに気が付きました。
下記の2012年の例は夏に咲きましたが、春に芽が出て花芽が出た6月には丈が20cmを越え基幅が2.5cmもありました。
若株なのに1年目で咲きました。これから巡行に育ってくれると良いのですが。
今回のは入手して1年後ですが季節も大きさも違う例です。
株#年月日バルブ長葉数葉長花茎


12018/07/29303.51.50.811 23
18
4
3.2




22018/07/29285.52.521022.53.2
















32018/07/2945
(2.5)2119-394.3


開花後

2018/09/0744

1.7
9-38.54.7




10/14444.532.51212-4





2019/02/21
43.52.8
28
27
4
5
























































42018/09/071.5
0.6






秋芽

2018/10/147
10.976-2.5





11/1011.5
1.31.287-7





19/02/2115.3
1.51.297-10.52


気根始め

03/0617
1.551.2597-112.37x0.62.2x0.85


03/1417.5
1.71.398-13.53.112x0.63個1.6x0.7


04/0121.5
1.61.398-143.321x0.43 2x1.2









































2018年3月19日入手
下の2012年株に比べると株が4本と1本少な親のバルブ幅が4cmに対して2.5cmとずっと小ぶりです。
表作成2019/02/21


2012年の開花までの経過
4月後半に春芽が出て6月前半に未熟芽から花茎が出て8月初めに咲きました。未熟芽の基幅は約2.5cmあります。
11月後半にバルブが出来始めると同時に秋芽
 
6月前半                              7月前半
株#年月日バルブ長葉数葉長花茎

12011/02/09324.33.82.53 26
24
23cut
5.4
5
4.5




22011/02/09465.142.23 42
39
31
6.5
6.8
5.5




32011/02/0940442.73 36
32
24
5.9
5.4
3.8




42011/02/0929
2.11.45
4.1 37
35

5,
5, W5.5cm


03/0431



15curl





04/3034










2012/07/1647
2.6

39
20
4.4日焼け





07/2647










08/07
532.5







08/27
642.8













































52012/04/301
0.7






春芽

06/055
0.6






遅いか?

06/199.5cueve
1.2








07/1619
1.3

10
12






07/2621
1.81
16
2.3




08/0725
1.81.45 19
15
8
4.5





08/2728.5
1.81.4
23
20
4.6










































412012/05/162.5
0.75






春芽

06/196
0.5






遅いか?
4l07/261.5








夏芽

08/073.5










08/278.5
1.11







09/1616
1.27
6-8





10/0222
1.41.3
153.5




10/2827.5
1.8
87-19写真




11/2929
1.71.487-22.5

















62012冷害枯れ





















6'2012/04/165








春芽

06/1221
2.5

12
13
4.5
3V
4
花茎

07/0329
2.61.7420
203個x2cm


07/1631
2.51.81223
20



08/0737
2.61.71330
開花後



08/1938
2.51.81311-315.7




09/2238
3.21.91312-294.6




10/1038
2.82.11311-336




11/16
3.53
1311-365.8
















312012/06/125
0.9






晩春芽

07/0311
1

3.72.5




07/1615
1
75-113.6




08/0717
1.4
85-124




08/1920
1.4
86-153.5




09/2221
1.3
87-183




10/1021
1.5

7-183.3




11/16212.82




















322012/11/16








秋芽

2013/04/0819
1

6-12



細い

05/0119



6-14





05/1621
1.30.9
6-172.6




06/1326
1.2

7-223
















332012/11/063








秋芽

11/203.5








伸びない

12/033.5
0.5








12/264.5










2014/02/104.5
















































72012/10/101.5








秋芽
6L11/165
0.7







7L2013/04/0824
1.51.3
8-19



遅いか?

05/0126



10-15.5





05/1629
1.71.11110-203




06/1337
1.71.2
10-304




7L09/044332.51.6
40
42
39
3.5



810/174432.81.9
40
43
39
3.7




11/06

3.21.8



















7R2013/04/0831
1.51.398-20





05/0131.5



8-22





05/1633
1.61.2108-25.52




06/1336
1.61.1
8-283




10/17412.82.51.8
38
35
3.4
3.1

















92013/06/131.3







夏芽

08/097.5
1.5
99-2





09/0415
1.31.1109-9.52.8




10/1728
1.81.31210-193.7




11/0630
1.71.31311-244




11/2031
1.91.41311-254.1




12/0331
1.91.51311-264.2




12/2631
1.91.51312-264.2




2014/02/1031.5
2.11.61412-264




03/0334
2.21.71413-254.3




03/2936.5


15






06/01








枯れ














2011年2月9日入手p.2
表作成2019/02/21, 03/06
2012年
2011年株
2012年の春芽の開花
2011年2月に開花株を入手
翌年の4月に出始めて2か月後の夏の初めには花茎が出ました。草丈は約20cmで基幅が2.5cmと太いです。
開花後の秋には高さが30cm近くなりバルブは高さ3cm幅2cmになりました。
株#年月日バルブ長葉数葉長花茎

12011/02/09324.33.82.53 26
24
23cut
5.4
5
4.5




22011/02/09465.142.23 42
39
31
6.5
6.8
5.5




32011/02/0940442.73 36
32
24
5.9
5.4
3.8




42011/02/0929
2.11.45
4.1 37
35

5,
5, W5.5cm














52012/08/2728.5
1.81.4
23
20
4.6



6'2012/04/165








春芽

06/1221
2.5

12
13
4.5
3V
4
花茎

07/0329
2.61.74206203個x2cm


07/1631
2.51.812236.320



08/0737
2.61.713305.3開花後



08/1938
2.51.81311-315.7




09/2238
3.21.91312-294.6




10/1038
2.82.11311-336




11/16
3.53
1311-365.8



2011年2月9日入手p.2
表作成2019/02/21, 03/06
部分再掲2020/01/24

2012年 ジャンピンジャック・ビッグビーンズの開花後
開花株から脇新芽が出たのは10月前半でした。開花株のバルブが見え始めたのは11月後半で、同時に反対側からも脇芽が出ました。
11月後半
秋新芽#7、#6の子伸びて5cm幅0.7cm、秋新芽#6R新たに出て4x0.9cm。
1秋新芽#7、#6の子1.5cm
9月後半
8月前半
7月後半
7月前半
6月前半
凍害に耐えて出た新芽から花茎と蕾
4月後半
3月前半
生長凍害がほとんど全部と夏芽の芯とが枯れました

2012年の開花までの経過
2012年↑
2011年2月9日入手p.2
表作成2019/02/21, 03/06





ジゴニシア・紫小町、
2016年苗、2018年苗
19年1-2月の軒下での-1.5℃でほぼ全滅しました。寒さに弱いです。

ジゴニシア・ムラサキコマチの経過
2018年
11月前半
夏芽は順調に伸びて新葉も出ています。一部は基が太り始めました。これまで花茎の出た例よりも大きいですがまだ出ません。出る条件が分かりません。

9月前半
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ

ジゴニシア・紫小町、2018年苗


ジゴニシア・紫小町、2016年苗


7月後半
ジゴニシア・紫小町
一株から新芽が2本出ている所は芽欠きをしました。

3月後半
ジゴペタラム ジャンピンジャック・ビッグビーンズ入手

1月後半
ジゴニシア・紫小町、入手




2017年版
初めに2017.2.18
昨年は下記のような色々な続巻交配種が手に入りました。
性質や育て方の違いについての説明が見当たらないのでそれを検討します。









ジゴニシア・紫小町

初めに
グループの中では最も寒さに弱いようで、落葉し新芽が枯れました。
アガニシアがアマゾン源流に熱帯雨林産だからかもしれません。2017.2.18
花付きは一番良いです。周年室内で育って咲いています。2019/02/22

2012年の開花記録


株#年月日バルブ長葉数葉長花茎
12012/8月前半









新株植え替え
2











-3
6.5
1.2



















開花後
-32012/9月後半6.5まで
1.2まで






夏芽

10月前半12.5まで





2cm

花茎

10月後半13まで
1.5まで



10cmまで3個まで


11月初め13.5
1.6

































-32012/9月後半 4.5
4

1.1
1







秋芽

10月中#2
-3
40
9.5

3
1.3


368




11月初313.5
1.6
77-61.4V14

花茎

12月初-314.5
1.2
76-7
15















12011年6月1








夏芽

8月12










10月23


5163.3




12月後半18





5

花茎

2012年1月前半20










1月後半20










2月前半21


5+



5.4cm













22011年6月









夏芽

8月13










10月-










12月後半23










2012年1月前半24





142cm
花茎

1月後半27
1.2




2.6cm



























2009/4月37










8月40









20093










8月10










11月前半






7



11月後半






18



12月後半






334cm
花茎

表作成2019/02/21

2012年


10月後半
花茎、右は出始め
 




2017年版終り



2016年新株
初めに
近年は全般的に店に並ぶ種類が減っていますが、ジゴペタラムも少なくなっています。
なかなか手に入りませんでしたがようやく見つけることができました
以前は母の日の贈り物という位置づけの時もありましたが、今年は秋になって出てきました。
洋ラン学園式は冬や春に入手した場合は花が咲くまでは植え替えたりせず、その後暖かくなってから丈夫な種類は植え替えることにしていますが、
ジゴペタラムは新芽が未熟で小さいうちに咲く特殊な育ち方なので原則が当てはまりません。
秋に入手した場合を試してみます。
開花の目安として、新芽の親株の大きさと新芽の出る時期(花芽の適期での大きさ)が重要です。
親株#2の丈は31cm、バルブは高さ5.5cm、幅2.8cm、厚さ2.4cmです。
開花新芽の丈26cm、基幅1.2cmです。
新芽は葉の外から出るのに対して、花芽は葉の内側から出ます。この例では初めから4枚目の内側でした。
開花からの経過を調べます。

Zygopetalum Redvale 'Pretty Ann' ジゴペタラム レッドベイル プリティーアン
セパル、ペタルは黒褐色、リップは鮮やかな紫色の整型花。花の幅は約8cm。主に年末咲きだが、初夏にも咲く2期咲き種。
花の数. 花の大きさ, 8cm程度. 花の色, 濃紫色. 花持ち予想, 1.5ヶ月(季節、置く場所、管理によって変わり ます).
高さ, 鉢下より60cm程度.

参考
2012年 ジャンピンジャック・ビッグビーンズの開花後
開花株から脇新芽が出たのは10月前半でした。開花株のバルブが見え始めたのは11月後半で、同時に反対側からも脇芽が出ました。
11月後半
生長春芽#6'、バルブが見え始めて高さ3.5cm幅3cmまで、13枚、伸び最大36x6cm。
夏新芽#31 伸び止まり21cm、バルブ見え始め2.8x2cm、、。
秋新芽#7、#6の子伸びて5cm幅0.7cm、秋新芽#6R新たに出て4x0.9cm。
10月前半
ジゴペタラム
'11株:ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'
生長春芽#6が、開花後の伸びは止まってやや太り38cmx2.8x2.1cm、、13枚、大きくなって最大33x6cm。
夏新芽#31 伸びて21x1.5cm、、変わらず8枚大きくなって最大18x3.3cm。秋新芽#7、#6の子1.5cm
9月後半
ジゴペタラム
'11株:ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'
生長
春芽#6が、開花後の伸びはほぼ止まって基が太り38cm、3.2x1.9cm、13枚、cm。
新芽#31 少し伸びて21.5x1.4cm、8枚、最大#7、18x3.3cm。
8月前半
ジゴペタラム
'11株:ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、生長
春芽#6'が、開花後も伸び、太りは止まって37cmx2.6x1.7cm、13枚、30x5.3cm。
夏新芽#31 伸びて17x1.4cm、長増えて8枚13.5x3.5cm。
7月後半
ジゴペタラム
'11株:ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、生長
春芽#6'が、丈31x2.5x1.812枚#10,23x6.3cm。花茎20cm、3個2cm。
夏新芽#31 15x1cm、7枚#5,11x3.6cm
7月前半
'11株:ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、生長
春芽#6’が、29x2.6x1.7cm基に厚み、長4枚20x6cm。花茎20cm、3個2cm。
夏新芽#31 11x1cm、長3枚7x2.5cm。
6月前半
'ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、生長
春芽#6'が、丈21x2.5cm、12x4.5,13x3vcm。花茎4cm、
夏新芽#31 5x0.9cm。
凍害に耐えて出た新芽から花茎と蕾
4月後半
ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、
生長春新芽#6'が5cm
3月前半
ジャンピン・ジャック'ビッグ・ビーンズ'、
生長凍害がほとんど全部と夏芽の芯とが枯れました



2016年

10月前半
ジゴペタラム新株
開花




9月後半
開花株の入手
店には開花株が主でしたが、バルブが大きく、新芽が大きくて花茎が長く蕾が多い鉢を選びました。
開花の目安として、新芽の親株の大きさが重要です。
親株#2の丈は31cm、バルブは高さ5.5cm、幅2.8cm厚さ2.4cmです。
開花新芽の丈26cm、基幅1.2cmです。
バルブにはややしわが寄っています。






ジゴパブスティア
メリーアン

2017年
2017年↓ 雪害からの回復続き
2月後半
10月に出た小さな芽などが少しずつ伸びています。
鉢#1 外株脇芽#21'で丈19cm基幅0.7cm葉7枚少し伸び、株#3rlrは丈22.5cm基幅0.75cm葉9枚少し伸び
鉢#2 新芽は小さくて10cm足らずです。

1月後半
10月に出た小さな芽などが少しずつ伸びています。
鉢#1 直近の成株は、株#2の脇芽#21'で丈16cmバルブ高1.5cm幅1cmと極小でした。葉が枯れました。
芽は丈が20cm前後に伸び葉も7-9枚で伸びています。
鉢#2 親株#6'はバルブが現れて高4.7x幅1.8x厚1.3cm上の葉は25,16.5cm、横葉は冷害で枯れ。新芽#7は小さくて丈11cm基幅1.5cm厚1.05cm葉9枚、新芽#6'1は丈5.8cm基幅1.5cm厚0.7cm葉8枚足らずです。

2017年↑ 雪害からの回復続き




ジゴパブスティアの開花
2014年版
初めに
浅広鉢に植え替えます。

2014年開花記録
鉢#2
毎年夏芽か秋芽が出て、11月に花茎が出ました。新芽の高さは太さは1.8cmありました。親株は高さ50cmバルブ高6..8cm幅3.8cmありました。
株#年月日バルブ長葉数葉長花茎


32011年/7月前半11
1.3






夏芽

10月前半17
1.6








10月後半24
1.9




















42012年/9月後半3.5
0.8






秋芽
510月前半7.5
1.1








10月後半14.5
1.3








11月後半19
1.4








12月後半22





























































62013年/8月前半3








夏芽

9月前半11.5










10月後半27










11月前半32










12月前半34
2.2








12月後半

2.0








2014/2月前半3552.0








3月前半36
2.1
新葉






3月後半41
2.1
新葉






5月前半42
2.1








6月初め







親株新根


9月初め41
2.6








10月前半526.83.52.8







11月後半506.83.8




















72014/9月初め4.5
1.1
5




夏芽

10月前半13
1.7
9






11月前半14
1.8
10

12



11月後半17
2.1
10

12.5



2015/2月前半25.5
1.9
11

38
29

















表作成2019/02/22

2015年
2月前半
鉢#1
芽の出る時期がまちまちで、バルブの両側から出たりしています。


鉢#2
花茎が2本出て開花中


2015年

2014年
11月後半
鉢#1
鉢#2
花茎が伸びてが出て大きくなりました。
秋9月に親株が再びが伸びバルブが太り始めると同時に秋新芽が出てきました。
それから10月に秋芽が伸びながら根元が太り始め、同時に親株がが伸びバルブが太り、
11月には親株のバルブの丈・幅・厚さ共に増えると同時に花茎が出てきました。
ジゴペタラムは親が大きくて生長を再開すると、新芽が出て未熟なまま花茎が出てくる」、未熟芽で花が咲くと言うことで、親に着目しました。


10月前半
鉢#2
出始めの新芽#7から待望の花茎が出てきました。
この鉢は年々夏に新芽が出ています。
新芽から花茎が出るには、新芽の親株#6が大きいことが必要なようです。バルブは冷害の作落ちから年々大きくなっています。
親株は草丈52cmバルブ高6.8cm幅3.5cm厚さ2.8cmです。親が9月に比べて10cm伸びています
昨年の親は草丈は60cmと大きかったのですが、バルブは高さ高さ5cm弱幅3.5cmでした。
草丈の伸びは止まっていますが、バルブは生長を続けています。親株の薄葉を落とさないようにする必要がありそうです。

 

鉢#2
9月初めの夏・秋新芽#7から待望の花茎が出てきました。
#7大きさ草丈14cm、基幅1.8cm、葉枚数10枚

  




鉢#1
株数が多く全体的に小さい
新芽の出の続き
  

 




10月前半
これまでは、未熟芽から花茎が出るかどうかに気を取られていましたが、昨年夏の新芽#6は1年以上たっても大きくなり続けています。バルブがどんどん大きくなって、入手時の開花株を越えました。秋新芽#7が出て伸び始めました。基が太いです。
ジゴペタラムは、水を好むと言われています。また樹木へ着生するばかりでなく地生種もあり、根が太いと言われています。


9月初め


夏新芽は遅れ気味で小さいです。
鉢#1
夏新芽は遅れ気味で小さいです。
   



鉢#2
新株秋芽#6は大きく生長、夏新芽#7は遅れて小さいです。
   

6月初め
植え替え後
鉢#1
冬芽伸び
  

  
左:昨年の株に新しい根、土寄せしてナメクジの食害防止、右は新葉の先がナメクジの食害

鉢#2
秋芽#6新葉、親株に新根
 

3月後半

メリー・アン
鉢#1
冬新芽の伸び、新葉
鉢#2
新葉

3月前半
鉢#1
冬新芽の伸び、新葉
鉢#2
新葉

2月前半
鉢#1
バルブや若株の根元は少し太り冬新芽が出て、秋芽の若芽は伸びています。
   
右:未熟な春芽#3Rから冬新芽が出てきました。親株はバルブができていなくて細いため、新芽は体に沿っています。

鉢#2
ほぼ休眠ですが、秋新芽#6の若葉や根元の気根が伸びています。
 
2014年↑


主な種類、ジゴペタラム図鑑

ジゴペタラム、アガニシア、プロメリア、コンドロリンカ、コラックス、ケフェルステイニア、ネオガードネリアなど近縁の小属があります。属間交配種もあります。

ジゴペタラム近縁の各属について 2017.2.18
ジゴニシアが冷害で落葉しました。下記を見るとアガニシアの原種が熱帯雨林産で寒さに弱いようです。
ジゴペタラム
ジゴペタラム(ジゴペタルム)とは
ブラジルを中心とした、南米の熱帯地域におよそ18種が分布するランの仲間です。自生地では樹木の上や湿り気のある崖地に根を張り付かせて生育します。株元が球根のようにタマゴ型に太り(この部分を’バルブ’と言います)、その頂点と左右に光沢のある革質の葉をつけます。
種によって若干異なりますが、主な開花期は秋から冬です。バルブの付け根あたりから花茎を長く伸ばして、数輪〜10輪ほどの花を咲かせます。花茎は直立もしくは斜上にのびますが、まっすぐ伸びずぐにぐにと曲がりながら伸びる種もあります。リップ(下向きに付く大きく目立つ花びら)は扇型です。花色は緑や白を基調として、紫色の模様が筋入り、芳香を放つものが多いです。リップ以外の花びらは厚めでロウ質、花持ちは1ヶ月ほどです。
比較的よく育てられているのはジゴペタラム・マッケイー〔Z. mackayi〕です。そのほか、異なる属と掛け合わせて作られた交雑種もあり、ジゴコラックス属(×コラックス)、ジゴニシア属(×アガニシア)などがあります。ジゴニシアの品種'ムラサキコマチ(紫小町)'は鉢物として比較的流通します。
Zygopetalum (Hook. 1833), is a genus of the orchid family (Orchidaceae) (subfamily Epidendroideae, tribe Maxillarieae, subtribe Zygopetalinae), consisting of fourteen species
Distribution They occur in humid forests at low- to mid-elevation regions of South America, with most species in Brazil
Descrition Most are epiphytes, but some are terrestrials with glossy, strap-like, plicate leaves, which are apical, oblong or elliptic-lanceolate, acute or acuminate. These orchids have a robust growth form. Their ovoid-conical pseudobulbs are deciduous.
They produce an erect, 60 centimeter-long, few-flowered to several-flowered, racemose inflorescence that grows laterally and is longer than the leaves. Their prominent bracts equal the length of the ovary. They are known for their fragrant, waxy, and long-lived flowers with multiple blooms in shades of green, purple, burgundy, and raspberry with several patterns.
Culture Most species are cool growing. Keep plant frost free and at cool to intermediate temperatures. Plant will tolerate temperatures of 28°C only for several hours. Keep plant in medium to bright light. Zygopetalums can take morning sun and filtered noon sunlight. Light green leaves with a bit of yellow indicates maximum sun light absorption. Zygopetalum potting media should not be allowed to dry out. Keep moist but not soggy. Water about every five to seven days. Plants should be potted in medium to fine bark with some perlite.
ジゴパブスティア
ジゴペタラム属と パブスティア属の人工交配属
パブスティア属 [Pab.] ブラジルに約5種が知られる、中形の着生ラン。偽鱗茎は長卵形で、楕円形の葉を2個頂生する。偽鱗茎の基部から花茎が直立し、2〜4花をつける。
Pabstia
Distribution Plants are found in the moist forest of Brazil.
Description Plants in this genus have four pollinas. The genus was separated for its pollinary appendages and horse shoe shaped lip.
Culture Most of the plants in this genus are cool to warm growing and require moderate lighting. Potting media should not be allowed to dry out. Keep moist but not soggy. Water about every five to seven days. Plants should be potted in a well drain mix with medium fir bark with some perlite or in tree fern fibers.
ジゴネリア
ジゴネリアはジゴペタラム属と、ネオ ガードネリア属の人工交配種
1種1属のネオガードネリア(Neogardneria)属
Neogardneria murraya
Descrition Plants bloom in the spring with several 5 cm flower
Distribution Plants are found south eastern Brazil
Cukture Keep plant at cool to warm temperatures with high humidity. Keep plant in shade to moderate light. Potting media should not be allowed to dry out. Keep moist but not soggy. Water about every five to seven days. Plants should be potted in a well drain mix with medium fir bark with some perlite. Plant is best grown in a basket Potting media should never be allowed to dry out.
ジゴニシア
ジゴネリアはジゴペタラム属とアガニシア属の人工交配種。
アガニシア シアネア 南米北部の比較的低地に原生する、小型 の着生種です。花の幅は4〜5cm、淡いブルー系の美花。主として夏〜秋咲き、春にも 咲きます。強光は嫌うので、夏は60〜70%程度の遮光下に置く、栽培は容易です。
アガニシア属はアマゾン川上流に3種が分布する着生種である。本種の原産地はコロンビア、ベネズエラ、ブラジルである。標高100〜500メートルのアマゾン川流域の熱帯雨林に分布する。
分類の仕方によってはアカカリス属(1属1種)とされる。草丈は30センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は冬から春である。花径6センチくらいの淡い紫色をした花を数輪つける。唇弁は濃い紫色で模様がある。
花はよい香りがする。属名の Aganisia はギリシャ語の「agnos(感謝)」からきている。種小名の cyanea は「暗い藍色の」という意味である。
Aganisia
Distribution These dwarf, epiphytic climbing orchids occur in n montane or savanna forests and alongside rivers in Trinidad, Brazil, Colombia, Venezuela, Guyana
Descrition These orchids show pseudobulbs and small flowers produced from a creeping rhizome. These flowers generally reach 4 cm in width. Their color is rare among orchids, varying from a rose-tinted violet to a blue-tinted violet. The flowers shows a short column foot and an elongate stipe.
They are rarely cultivated.
Culture Keep plant intermediate to warm temperatures. Keep plant in shade to moderate light. Potting media should not be allowed to dry out. Keep moist but not soggy. Water about every five to seven days. Plants should be potted in a well drain mix with medium fir bark with some perlite or in tree fern fibers. Plant is best grown in a basket

ジゴペタラム
原種
Zygopetalum brachypetalum, Lindl. 1844
Plants are found in the montane forest of Brazil. Plants bloom from fall to winter with four to ten 7 cm wide flowers. Flowers are fragrant.

wiki



インターメディア


クリニツム crinitum, Lodd. 1831
Plants bloom from winter to spring with eight to ten 9 cm wide flowers. Flowers are fragrant. Plants are found in Santa Catarina to Espiritu Santo states, Brazil at elevations of 600 to 1200 meters
ブラジルのサンタカタリーナからエスピリツサント州まで、高度600-1200m、冬から春咲き、径9cm10輪まで、有香

Orchids wikiから転載

Zygopetalum maculatum, (Kunth) Garay 1970
マッケイ、.Zygopetalum mackayi Hook., 1827
Plants bloom in the spring with eight to twelve 3.75 cm wide flowers. Flowers are fragrant. Plants are found in Peru, Bolivia and Brazil at elevations of 1100 to 2250 meters
晩秋咲き
ブラジルに分布する大型の地生種。花茎は、90cmにも達し、5から10輪咲きます。葉は、シンビに似て長いがシンビほど硬くないので、シンビに比べると夏の直射には弱いのです。(yorantaro)

wiki


マキシラレ maxillare
入門:原産地はブラジル、パラグァイ、根茎長く立ちあがり、茎葉は光沢がある。花茎30-40cm、弓状になり5-10輪、花径4.5cm前後、花期は5-7月


Zygopetalum triste Barb.Rodr., 1877.
Plants bloom in the fall with several 6 cm wide flowers. Flowers are fragrant with a spicy scent. Plants are found in Minas Gerais, Brazil at elevations of 950 to 1800 meters

wiki


交配種
アーツァーエレ、アーサー エレ  Z. Artur Elle 
Z. Blackii x Z. B. G. White 1969
写真集:’タンザ・ナイト’, 'Tanza Night'、地生種、中温性

「蘭/蘭の育て方研究/開花株の取り扱い」から転載、http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/MyOchid.html#ZArturElle

ビー・ジー・ホワイト、B. G. White、Z. Blackii x Z. mackayi, Straus 1957
写真集:草丈50cm位、葉は薄く幅広く淡色、昔からの人気品種、葉裏に黒点が出やすい


ブラッキー、Z. Blackii Z. crinitum x Z. Perrenoudii 、Z. crinitum x Z. Perrenoudii、B. 1914
写真集:1914年の古い交配種、矮性、花茎は20-30cm、芳香が強い。交配親として使われている


ビージーホワイト’ハーモニー’ Z. B. G. White Z. Blackii x Z. mackayi 1957
多肥栽培に向き、芽吹きが良く株立ちになる、生産量が多い、幅7.5cm、香りあり

gal

Zygopetalum JUMPIN JACK “Big Beans”
ジゴペタラム ジャンピング・ジャック “ビッグ・ビーンズ”
葉のコンパクトな栽培しやすい品種。花茎長30cm 、5〜6花をつける。 花付きが良く花揃いが良いのが特徴。芳香あり。 (「向山蘭園のホームページ」による)


レッドベイル Z. Red Vale 'Pretty Ann' レッドベール'プレティーアン' 
Z. Titanic x Z. Artur Elle 2001
緑地に濃紫褐色斑、リップは鮮やかな紫色の良型花、花の幅は約6cm。開花期は主に年末頃と、夏にも咲く2期咲き種
独特 のヒヤシンスの香りに独特な花色,
花色が濃い
草丈約45cm、セパル、ペタルは黒褐色、リップは鮮やかな紫色の整型花。花の幅は約6.5cm。(フジ園芸解説)


ギャラリー蘭爛、特選画像22から転載、http://akahori.web.infoseek.co.jp/homepage/special-22/special-v.htm
Zygopetalum Titanic  紫香蘭 タイタニック
(John Banks x B.G.White

近縁属
アガニシア
Aganisia cyanea
Plants bloom from winter to spring with up to ten 6.25 cm wide flowers. Flowers are fragrant. Plants are found semi submerged in water in Colombia, Venezuela and Brazil

wiki




属間交配種
ジゴニシア(ジゴペタラムxアガニシア)
ムラサキコマチ、Zns. Murasakikomachi 、2004年登録(Zns. Roquebrune x Agn. cyanea)
草丈約20cm、ジゴニシア属は、ジゴペタラム属とアガニシア属の、人工交配種。本種は、2004年RHS登録の最新品種です。花の幅は約5.5cm、白地に青紫色をぼかす珍花、栽培は容易、夏は通風の良い所で60〜80%の遮光下に置きます。(フジ園芸)


Zns. Roquebrune(Agn. cyanea x Z. Artur Elle)

Aganisia(Agn.) cyanea アガニシア シアネア
南米北部の比較的低地に原生する、小型の着生種です。花の幅は4〜5cm、淡いブルー系の美花。主として夏〜秋咲き、春にも咲きます。強光は嫌うので、夏は60〜70%程度の遮光下に置く、栽培は容易です。
<香り>あり(フジ園芸)
Description Plants bloom from winter to spring with up to ten 6.25 cm wide flowers. Flowers are fragrant.
DistributiontPlants are found semi submerged in water in Colombia, Venezuela and Brazil (Orkid wiki)

ジゴネリア
Zga. Adelaide Meadows ジゴネリア アデレード メドーズ
草丈約35cm、ジゴペタラム属と、1種1属のネオガードネリア(Neogardneria)属の人工交配種です。コントラストのはっきりした色調で、コンパクトな草姿、花の幅は約6.3cm、花茎約40cm。最新交配の実生株です。
(Z. Titanic x Zga. Dynamo) (フジ園芸、写真も)

ジゴネリア スウィート・ジェイド ’スウィート’
Zygoneria Sweet Jade 'Sweet Cheyenne' (Clone), (Zygopetalum and Neogardineria) Zga. Pine Road x Z. Artur Elle


ジゴパブスティア
Zygopabstia ジゴパブスティア (略号 Zba.) Zygopetalum (Z.) x Pabstia(Pab.)
パブスティア(旧コラックス)属 とジゴペタラム属の属間交配
パブスティア属はブラジルの森林の着生種で5種が知られている。

Zba. Marry Ann (ジゴパブスティア マリーアン)
(Zba. Judith Philipps x Z. Redvale)
リップの紫青が特に濃色


参考
原色洋ラン写真集、小笠原亮編、誠文堂新光社、1997



2017.2.18 ジゴパブスティア2014年の開花を抽出、2014-2016年古株版別ファイル
9.29 Zygopetalum Redvale 'Pretty Ann' ジゴペタラム レッドベイル プリティーアン


2016


3.2 作落ちからの育て方検討本格化
2015.2.16 ジゴペタラムの育ち方と咲き方

11 花茎の出、ジゴパブスティアの育ち方と咲き方、11.30 2014年のまとめ
10.14 生長グラフ2年間に延長
9.4 ジゴペタラムとジゴパブスティアの生長グラフ、2011-2014
2.11 ジゴペタラムの年期、ジゴペタラムの花芽と葉芽、ジゴペタラムとジゴニシアの詳しい開花経過
2014.2.10 2013年版まとめ、検索「ジゴペタラムの育て方」で5位以内、旧版分離

12.3 検索「ジゴペタラム」で20位以内、「病気などについて」開始
10.20 2012年7月後半、8月前半、9月後半、10月前後半を「今月の洋ラン」から転載・再掲
9.4 13 開花カレンダー・旧記録追記
2013.6.1 2013年版開始

2012.12.3 '12年開花カレンダー、バルブと新芽が腐りやすい

4.30 2010-11開花カレンダー開始
4.15開花可能株の選び方、最初と始め方の例
2.8 始め方、段階別の育て方と咲かせ方に再構成、開花カレンダー、?ジゴペタラム/ジャンピンジャック入手
2011.1.13 ジゴパブスティア/マリー・アン入手
11.27 毎年咲かせるを追加
10.30 特徴転載、図鑑掲載追加、開花記録追加
2010.7.31作成開始
2007 ジゴニシア/ムラサキコマチ入手