洋ラン学園
デンドロビウム・フォーミディブルの育て方と咲かせ方

Den. Formidible (Den. formosum x Den. infundibulum)

はじめに
初夏に大きな花を群開させた鉢が出回ります。
最近は同じ系統の小型種も見られるようになってきました。デンファレとの交配種などのようです。
育て方や咲かせ方は特に変わりません。
やや寒さに弱いことや、育ち方と咲き方が少し変わっていることに注意する必要があります。

前書き2013
フォーミディブルの育ち方・咲き方と有望株の入手
フォーミディブルは2年型
大きな脇芽の付いたのが有望株
複茎種なのに単茎は本来の姿ではない
フォーミディブルの育ち方と咲き方の情報は殆ど見ることができません。
特に家庭で開花株を入手してどのように咲いたかが分かりません。
複茎種なので毎年脇芽が出て咲くかと思われますが、売られているのは単茎が多いので、本来の咲き方になりません。
フォーミディブルは複茎種の普通の種類とは異なっています。
初夏に花が咲いて開花株が店頭に並びます。新しい脇芽が夏にかけて出ますが、翌年の初夏には咲かないことが多いです。
しかし普通の複茎種が1年後までに咲かないとその芽はもう咲く見込みが無いのに対して、フォーミディブルはまだ希望があります。
1年半後の12月前後に先端に蕾が着きます。
フォーミディブルは2年型
なのです。前の年に出た大きな脇芽が着いていない株を入手しても、今年中に花芽が着く可能性は低いです。
この点はノビル系デンドロビウムと似ています。一般のノビル系デンドロビウムは新芽は出た年には花芽を付けず、翌年さらに伸びて、秋に落葉しながら花芽を着けます。従って、開花株に同じくらい大きな脇芽が着いていないと翌年咲きません。ただしノビル系は大きな脇芽の沢山付いた群生株が売られていることが多いので翌年も花が咲きます。
しかし、フォーミディブルは大きな脇芽が付いていないことが多いので咲かないのです。

一方、初夏に入手した開花株は、頂点の下の葉の根元にいくつも花が着いています。下の方の花芽は大きくならずに咲かないことがあります。
こちらの方は、枯れずに元気でいると12月頃に咲くことがあります。いわゆる二番花です。
フォーミディブルには頂花と側花がある
特に側花は花房状
です。
頂花と側花が区別されていない議論では、咲かせたことにならず役に立ちません。
売られているフォーミディブルの開花株は、3株が寄せ鉢になったものと、一本だけのものがあります。どちらも開花株は単茎で脇芽が無いものが多いです。このような株は、新しく脇芽が出てから頂花が咲くまでに2年以上かかります。
フォーミディブルは大きな脇芽のある有望株が必須
です。

2014年秋まとめ 11.25
「苗:有望株=根腐れの無い大株」を入手し「衣:洋ラン学園式の浅広底穴鉢鹿沼土薄植え」にして、今年は「食:夏は積極水やり」にしました。
親株並みの長くて太い脇芽が育ちました。
「芽期」
それなのに秋に花芽が出にくいのは下記の参考資料にあるように「春芽は秋の着花が良く、夏以降の芽は花芽が冬以降にしか付かず数も少ない」ためと思われます。
洋ラン学園では一般の「花期」のみを考えるのに対して、「年期」と「芽期」という考え方を提唱しています。
フォーミディブルは「芽期」の重要性を示す好例です。
ではなぜ、春に芽が出ないで夏になってしまうのか。
一般には「冬に寒いと芽の出が遅れる」と言われているので、それが原因と考えがちです。
これが原因なら「洋ラン学園の苗と衣食住の四原則」の内、残った「住=置き場所」を既にやっているように「冬知らず」にすることが効果があるはずです。
しかし、今回は「植替えによる芽の出の遅れ」も考えに入れなければなりません。
また、「親株が小さくても新芽の出は遅れる」ことが考えられます。
来年は、原則として植替えをしないので、植替えによる遅れは減ります。
また、今年の新芽は大きく育ったので、親株が大きくなったため、新芽の出の遅れも減ると期待できます。
従って、来年は、「年明けの花芽を期待しながら、春芽の出を待つ」ことにしたいと思います。

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目次


2014年まとめ、脇芽付き有望株の入手、2年型、夏の積極水やり、芽期、植替えによる遅れ、

参考資料

2013年.14年版
まえがき2013
2013年の経過
旧版
2013年入手新株の2014年までの経過表
2011年入手株の開花経過
古株
スノーレディー




参考資料
フォーミディブルの生育と開花
三重県農業技術センター研究報告、第8号p.41、第10号p.17、を抜粋させていただきました。
(1)苗生育に対する水分の影響は極めて大きく、保水性・通気性に富む植込み材料を用い、潅水は多い程生育良好となる。
 洋ラン学園が、浅広底穴鉢・鹿沼土植えで、雨ざらしで、夏は特に水切れさせないようにするのは、これに良く合っていると思います。
(2)リードの発生時期と開花の関係は
3-4月発生のリードの生育10月緩慢12月停止、草丈50-46cm、出蕾は11-2月、開花は12-4月、着花バルブ率100,83%、バルブ辺り平均花数10-7
5-6月発生のリードの草丈38-31cm、出蕾は1-2月、開花は5-6月、着花バルブ率67,55%、バルブ辺り平均花数2-1
8-9月発生のリードの生育著しく遅れ12-1月停止、草丈19-18cm、出蕾は2-4月、開花は6-7月、着花バルブ率9,1%、バルブ辺り平均花数1
洋ラン学園では新芽は7月の夏以降が多いです。咲きにくいのはそのためか?
(3)11月半ば以降の最終葉の枚数、茎長、バルブ径は
多潅水14.6枚(ミズゴケ)まで、35,1.6cm
中潅水13.0枚まで、30,1.4cm
少潅水12.8枚まで、30,1.3cm
洋ラン学園2014年では鹿沼土植え10月で12-13枚、20-30cm、1.5cmまでが多い、ほぼ順調。新葉の出は10月以降には余り見られません。葉の枚数は10月には確かに葉が増えていることがあります。
(3)開花と、温度、日長、遮光との関係では、花芽分化期を生育完了後の11月中旬以降と考えた。温度が最も影響が大きく、最低温度を高温15℃以上、中温10℃、低温5℃とすると、頂花、側花の数は高温が最も多く中温、」低温と少なくなった。日長、遮光には比較的鈍感だが、遮光率を80%にすると少なくなった。
以上のことから、開花率を向上させるには、春発生したリードを残し、夏季30-60%程度の遮光、生育完了後は15℃以上の高温条件が適する。開花抑制のためには出蕾期以降は低温で管理する。

基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)


生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはデンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。

コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。

なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-鹿沼土重ね着鉢増しとペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
バーク植えは保水量が小さいので夏に乾燥して枯れやすく、2年以上たつと腐って根腐れし植え替えが必要です。
ミズゴケ植えも、夏は撥水して枯れやすく、冬は過湿で根腐れし、2年以上たつと腐って植え替えが必要です。
洋ラン学園では、鉢から抜いて、一回り広くて浅く底穴の多いポットに移して
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が減ります。2019/09/28

フォーミディブルは3株の寄せ鉢で売られていることが多いです。
乾きが悪く低温期には根腐れします。
また高温期には水切れで弱ります。
植え込み材料はバークかミズゴケです。
どちらも年がたつと腐ったりカビが生えたりして根腐れにつながります。
根は本来丈夫なので、暖かくなったら洋ラン学園式の鹿沼土浅広底穴鉢植えに植え替えると安心です。
2013年の新株#7-9の例を示します。

2016年↓
9月後半


5月後半
植え替え
根や鉢に比べて地上部が大きいため、直ぐに抜けてしまいます。
長い間抜けていた株を、根元を固定して植え直しました。
#13-7

#13-8



2015年↓
9月後半
2年前に出て一度咲いた株と、1年前に出た芽にが出ました。古い方は頂点と新しい葉の下です。太茎で背が高く、デンファレに比べると低温に強く落葉しにくいため、咲きやすいです。
しかし、花が咲くまでに2年かかるので、大株でないと花を楽しみにくいです。また小さい鉢に植えられていることが多く上の株が大きいため不安定で抜けたり倒れたりしやすいです。

2015年↓

2014年↓
11月後半
多くの株の新芽が、今年は「夏は積極水やり」に変えたことで、大きく太く育ちました。昨年の芽も伸びています。

鉢#13-7
去年の新芽#3?が、夏にさらに伸びて、11月の後半に頂花のが出ました。の枚数は7枚増えています。丈は親を越しています。
今年の新芽の方が去年の新芽より出が早く6月で、生長が速く大きくなって葉の枚数も多いです。



鉢#13-8
今年の新芽の方が去年の新芽より出が早く6月で、生長が速く大きくなって葉の枚数も多いです。しかし先細りで蕾は出ません。


10月後半
新芽も昨年の芽も順調に伸びて太くなっています。新芽にはまだ蕾が付きません。参考資料に依れば、蕾が着くのは遅く数も少ないそうです。新芽の出が遅い。
昨年の芽は頂花の蕾が付きました。フォーミディブルは「多年型」なのです。
背が高いため、倒れたり、鉢から抜けたりしやすいので注意が必要です。浅広鉢はその対策としても有効です。

左:今年の新芽    右:昨年の新芽など

7月前半
昨年の夏芽の大きな脇芽は茎長が20-30cmで、休眠中のように見えます。
古株からは春新芽はわずかでしたが、夏新芽が沢山出て、出始めから5cm弱まであります。


6月前半
鉢#13-7
遅い春新芽が出ています。


鉢#13-8
大きく育った小株から春新芽が伸びています。

2013年↓


2013年↓
12月末
13年新苗
鉢#7

10月後半
13年新苗
側花頂花

鉢#13-7 

鉢#13-8



 
鉢#13-9、大きな

6月末
開花株を入手
3鉢寄せ鉢、バ-クで小さいポットに植えられています。夏を迎えて根冠が出て元気になり、親の開花株に近い大きさの脇芽が付いているので「有望株」です。根元からは新芽も出ています。生産者の違いによるのか、最も茎が太くて充実しています。
7月初めに植替え・鉢増し
根を水につけて吸水させ柔らかくし、バ-クをほぼ取り除いて、根の間や下に発泡スチロールを入れて、「洋ラン学園の夏の始め方」のテスト、「洋ラン学園2013年版の浅広鉢・芯入り・横根・鹿沼土植え

  
  
 
#13-7
 
#13-8
  
#13-9


2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)

温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。
コチョウランのような単茎種でも作落ちして葉が少なくなった鉢を育てて葉や根が回復してくると再び咲かせることができます。


 
2013年株,16年までの芽と花の経過

フォーミディブル竜馬
単株を3鉢寄せ植えになっています。
脇芽が出て咲きました。
単株からの開花の典型例です。
夏芽が翌年の秋に蕾を付けました。
フォーミディブルは芽の出が早ければ年内に花を着けますが、芽が遅ければ翌年もデンドロビウムのように伸びて花を着けます。
1年目の下葉は2年目には落ちてなくなります。

#13-2


鉢##13-1




#13-2



親株# 全33
1.3
13枚
10.5x7



全35
1.4
15枚
10.5x4.5









年月日 茎高
葉数
長幅


年月日 茎高
葉数
長幅

茎高
葉数
長幅

茎高
葉数
長幅




#2


茎高
#3

#21

#3






夏芽
14/6/10 1.5
1
4
2-2
春芽 (3)
0.9
3
2-1.5
夏芽

夏芽

2013



7/6 6
1.3
6
3-7x3


5
3-5.5x

0.7



8/3 8
1.1
8
9x1.5


8/1 9
1.3
8
5-9.5x3.3

7.5
1.2
7
4-8x3.2

6



9/4 13
1.3
10
7-10x2.6














10/24 22.5
1.6
15

9-11.5x3.2


10/16 20
1.5
13
10-12x2.50

17
1.3
11
9-11x2.7

27.5
1.7
13
8-11x3.8








11/24 22.5
1.25
14
12x2.7

17
1.4
12
11.5x2

30




12/29 25
1.6
14
9-11














2014















3/1527 14
15-6



















15/4/17 23
1.25
2
9.5x1.8









7/6 26.5
1.5
14
16-3.5














8/1 28
1.6
14
9-13,16














10/16 27.5
1.5
14
9-11.5xx3.5
蕾3個






































鉢#13-2












#4

#4

#5



年月日 茎高
葉数
長幅


年月日 茎高
葉数
長幅

茎高
葉数
長幅

茎高
葉数
長幅








15/4/17 2
0.8
3
1-2.5

4
0.9
5
3-7.2x2.3











16/9/12


33
0.9


28.5
1.3
12
6-9x3.9












#5











16/9/2















17/7/26
































































鉢#13-2








#4

#5




年月日 茎高
葉数
長幅
年月日 茎高
葉数
長幅

年月日 茎高
葉数
長幅
15/4/17 4
0.9
5
3-7.2x2.3




15/4/17

16/9/12 33
0.9

16/9/12 28.5
1.3
12
6-9x3.9

16/9/12


#5







16/9/2

16/9/2


16/9/2

17/7/26

17/7/26


17/7/26

経過表作成2020/08/03



2016年↓

5月後半
植え替え
根や鉢に比べて地上部が大きいため、直ぐに抜けてしまいます。
長い間抜けていた株を、根元を固定して植え直しました。



#13-1
  

 
#13-2

#13-3

2016年↑

15年↓
9月後半
2年前に出て一度咲いた株と、1年前に出た芽にが出ました。古い方は頂点と新しい葉の下です。太茎で背が高く、デンファレに比べると低温に強く落葉しにくいため、咲きやすいです。
しかし、花が咲くまでに2年かかるので、大株でないと花を楽しみにくいです。また小さい鉢に植えられていることが多く上の株が大きいため不安定で抜けたり倒れたりしやすいです。

14年↓
11月後半
多くの株の新芽が、今年は「夏は積極水やり」に変えたことで、大きく太く育ちました。昨年の芽も伸びています。

鉢#13-2
昨年夏に単株から出た株#2は、10月に頂花のが付き、今年もさらに伸びて10月にが再び付きました。葉の枚数は余り増えていません。
一方その子の株#3は、同じく夏に出て、丈も太さも親より大きくなりましたが、蕾は付きません。
他の鉢も、丈と太さは「夏は積極水やり」としたら、大きくなりましたが、蕾がまだ付きません。


鉢#13-3
昨年の新芽は伸び悩みでした。今年の新芽は同じく親が小さいためか伸び悩みです。葉の枚数は多くなっています。


10月後半
新芽も昨年の芽も順調に伸びて太くなっています。新芽にはまだ蕾が付きません。参考資料に依れば、蕾が着くのは遅く数も少ないそうです。新芽の出が遅い。
昨年の芽は頂花の蕾が付きました。フォーミディブルは「多年型」なのです。
背が高いため、倒れたり、鉢から抜けたりしやすいので注意が必要です。浅広鉢はその対策としても有効です。

左:今年の新芽    右:昨年の新芽など


鉢#1
二番花の脇花開花中
 

6月前半
鉢#13-1
  
左:全体、1鉢のみ北に置き直射日光が余り当たらないのでみずみずしい。中:開花親株の根元から表面に新根が伸びて根冠も長いです。右:冷害で先の枯れた昨年の新芽の両側から春芽が伸びています。


2014年↑

2013年↓
12月末
13年新苗
鉢#1
夏の開花株の、下の方で咲かなかった花芽が生長、二番花です。

左:5月後半植替え時の様子、右側の中央の葉の付け根に茶色の花芽、右:12月末、蕾が大きくなり始め

10月後半
13年新苗
側花頂花
  
#13-1、中:下端左側の茶色が側花花芽    #13-2:右:左が新芽の頂花

  
#13-3 抜けてしまっていたので植え直し
  
発泡スチロールの芯入り
根の間に鹿沼土を突き込み馴染ませます
7月後半
植え替えた新苗9鉢
夏芽、出揃って、茎の長さは12cm幅1.2cmまで、葉は8枚までになりました。中にはまだ芽の出ない株や、新芽の枯れた株があります。



植え替えた新苗
夏芽、3株とも新芽が出て、茎の長さは3cm弱、葉は3-5枚になりました。水切れで一部の古葉が茶変しています。

5月23日 入手開花株の植替え
入手した開花株の花が終りがけになったので、小鉢植えで寄せ鉢は良くないために植え替えます。
  
鉢#13-1                           ,#13-2,                                     #13-3
バークは古くなっておりカビが生えています。根は白くて水切れが続いたのでしょうか。中心はミズゴケが腐って、根も腐っています。
切り株状の小さな節をミズゴケに伏せて芽を出させ、何年もかけてバークの鉢増しで株を大きくしたのではないかと思われます。


径12cmの硬質ポリポットに底板と中芯を置いて根を広げて鹿沼土で植えます。

5月18日
2番花の開花



株の入手
初めに書いたように、フォーミディブルでは、株立ちした元気な株の入手が大事ですが、今回入手したのは、単茎で、バーク植えを寄せ鉢してミズゴケが被せてあり、根腐れ気味でした。
 
小さなポリポットにバークで植えられ、茎には皺が寄っています。5/23

2013年株
2013年↑


ほったらかしで花盛り

洋ランは一般にすぐに枯れてしまいがちです。
またそうでなくてもだんだん元気が無くなり咲かないのが普通です。
その為に色々世話をしますがうまくいきません。
うまくいっていればそんなに世話をする必要はありません。
野生の蘭は誰も世話をしていません。
むしろ世話をしないでうまく行くのがもっとも自然で理想的です。
育て方としては仕上げの段階と言えるでしょう。2020/07/25

2020年版

フォーミディブルのミズゴケ虫かご植え

フォーミディブルは大型で、大鉢はミズゴケ植えが寄せ鉢になっています。
年に2回、また一度咲いた株がまた咲くので、長い期間楽しめ、従って屋内で育てることもできます。
そのままにしておくと、ミズゴケと共に根腐れします。
コチョウランと同様にペットボトルに移せば根腐れを防げて安心です。
寒さに弱いので葉が無くなりやすく、そうすると脇芽も出ず劣化します。
背が高く、複数株なので、個別にペットボトルに入れるよりも、虫かごに並べておく方が世話が楽です。
再生の経過を示します。

2020年の経過、下から上へ
8月3日
夏になって、株元から芽が出て大きくなり始めました。
根は全体的に休眠のような状態ですが、一鉢は根元から新根が出始めました。

〇月〇日
3鉢のミズゴケ植えを、虫かごに入れ、木陰の雨ざらしにしました。葉は無く、脇芽もありません。
鉢##A

#B

#C



親株# #1-22
1.4
#2-34
1.4

34
1.1


27
1




年月日 茎高
葉数
長幅

茎高


茎高




茎高
#3

#2

#2



08/03 9.2
0.9
5
3-7.5
春芽 2.2
0.4
3
2-3.5x0.8
夏芽 1
0.4
4
3-1.7x0.7
夏芽














































































































経過表作成2020/08/03



古株などの多年の経過
2011年株
2013年10月後半
鉢#1の大脇芽#2の子#3(2012年6月夏新芽)の頂点に同じように
#4は伸び悩みで脇芽#41が出ています。
#5は#3を越える大きさになりました。

鉢#11-1 中:中央が#3、右の#5の方が大きい。右:#3の頂花

2013年3月20日
 



2017年版
2009年の古鉢から2016年の新鉢まであります。
古い株も元気ならら伸び続けます。また頂花の後に脇に咲くことがあります。
新芽は出が遅くなると蕾が付きにくいと言われています。
水を切らさず、新芽のバルブを大きく太く育て、暑い直射日光は避けるようにします。2017.9.19


2015.4


2016

10


株#2017.7


10







株#茎長太さ葉枚数葉最長株#

茎長太さ

茎長太さ葉枚数葉最長茎長太さ葉枚数葉最長



09-1




421

37.5
3



















422

31.51.5














?












91.2910.5201.351211.5












250.9






6.50.65511.5



13-2

























#440.9



























#5'






32.51.1111132.50.951112.5
















#680.8811.516.51.1812.5








































































































































2016年版

洋蘭は寒い冬に始めるよりも夏の方がうまくいきます。
今年も新株を入手できました。
新芽の出る早さが咲くかどうかの分かれ目になるようです。
新芽が翌年も伸びて春に先に花が咲き、秋までさらに伸びて頂葉の下に咲きます。
新芽は翌年に伸びてその先端に蕾をつけます。
2016年経過

11月後半 
古株#2009-1
株#421茎頂の脇のが2個目が開花。葉は5枚残っていて一番下は黄変して枯れ。
5月後半に確認した新株#422の先端に状か?


11月前半 
古株#2009-1
株#421茎頂の脇の開花。葉は5枚残っていて一番下は黄変して枯れ。
左側は新しい脇芽#422が速く大きく伸びています。




5月後半の新しい脇芽の様子


10月前半 
古株#2009-1
茎頂の脇にが出ました。春に開花後に植え替えています。
5月後半に確認した春新芽#422は短期間に大きく伸びました。茎丈は親の37.5cmに及ばず31.5cm、太さも1.5cm、葉は16枚あります。まだ蕾は出ません。春になるでしょうか。
下左は春の花後の茎頂で最後の葉の内から花が咲いた、下右は秋ので最後の葉の下から出ています。





新株
3鉢とも新芽が出て伸びています。を入手、3鉢の寄せ鉢、植え込み材料のバークは腐りかけています。


8月後半 新株
3鉢とも新芽が出て伸びています。を入手、3鉢の寄せ鉢、植え込み材料のバークは腐りかけています。



7月初め 新株
鉢を入手、3鉢の寄せ鉢、植え込み材料のバークは腐りかけています。
一株のみ根元から新芽
蕾のつき方と芽の出る早さはばらばらです。
植え替え

5月後半
植え替え
根や鉢に比べて地上部が大きいため、直ぐに抜けてしまいます。
長い間抜けていた株を、根元を固定して植え直しました。
#13-7-9
別掲、省略



#09-1
花跡
脇新芽、茎長は3cm程度か
  


2013・14年版

2013年入手株
3鉢x3株寄せ鉢など
フォーミディブルは新芽が1年で大きくなって咲くことは稀で、2年以上かけてようやく大きくなって咲きます。
そこでここでは13年に入手した株の経過を14年も続けて見ていきます。最初の一組の詳細は別(14.6.12)
目次

フォーミディブルには、新芽の先端に着く頂花と、さらに伸びて頂点の下の葉の根元から出る、脇花があちます。
頂花は、新芽が出てから1年では咲かず、1年半以上かかるようです。
今年の新芽の大半は6月前半から7月初めまでに出ました。蕾が付かなかったのは資料にあるように芽の出が遅いためかもしれません。1本だけ3月に出た芽は秋に芯が枯れました。
全長は上に伸ばした葉先までの長さ。10月の半ば以降も伸びて、一部は新葉が出ています。


経過(下から順に)

15年
9月後半
2年前に出て一度咲いた株と、1年前に出た芽にが出ました。古い方は頂点と新しい葉の下です。太茎で背が高く、デンファレに比べると低温に強く落葉しにくいため、咲きやすいです。
しかし、花が咲くまでに2年かかるので、大株でないと花を楽しみにくいです。また小さい鉢に植えられていることが多く上の株が大きいため不安定で抜けたり倒れたりしやすいです。


2014年↓
11月後半
多くの株の新芽が、今年は「夏は積極水やり」に変えたことで、大きく太く育ちました。昨年の芽も伸びています。

10月後半
新芽も昨年の芽も順調に伸びて太くなっています。新芽にはまだ蕾が付きません。参考資料に依れば、蕾が着くのは遅く数も少ないそうです。新芽の出が遅い。
昨年の芽は頂花の蕾が付きました。フォーミディブルは「多年型」なのです。
背が高いため、倒れたり、鉢から抜けたりしやすいので注意が必要です。浅広鉢はその対策としても有効です。

左:今年の新芽    右:昨年の新芽など

7月前半
昨年の夏芽の大きな脇芽は茎長が20-30cmで、休眠中のように見えます。
古株からは春新芽はわずかでしたが、夏新芽が沢山出て、出始めから5cm弱まであります。


6月前半
去年新株を浅広鉢・鹿沼土に植え替えてあるため、今年は植替えしません。
大部分は南の落葉樹の陰に置いていたためやや日焼け気味・乾燥気味です。北に置いていた開花鉢だけは青々としています。
半数近くは3月初めから先月終りにかけて春新芽が出ています。また一部が新根が伸びて根冠も長いです。
鉢#13-1-3省略
  
左:全体、1鉢のみ北に置き直射日光が余り当たらないのでみずみずしい。中:開花親株の根元から表面に新根が伸びて根冠も長いです。右:冷害で先の枯れた昨年の新芽の両側から春芽が伸びています。

鉢#13-5
親株は入手時から生気がありませんが、春の初めに出た春芽が伸びています。根元には新根が出て根冠が長いです。
 
 



古株の例
鉢#11-1
ほぼ休眠中


鉢#9-

   
群生株になり新芽も複数あります。

  



3月前半
大半休眠、一部開花中、一部新葉、一部冬新芽の伸び始め、新根に根冠
13年新苗

2月初
13年新苗
2014年↑

12月末
13年新苗
鉢#7



10月後半
13年新苗
側花頂花

発泡スチロールの芯入り
根の間に鹿沼土を突き込み馴染ませます

  

 
鉢#13-4 

  

 
鉢#13-5 

鉢#13-6 



9月後半


9月初め
ナメクジの食害


7月後半
植え替えた新苗9鉢
夏芽、出揃って、茎の長さは12cm幅1.2cmまで、葉は8枚までになりました。中にはまだ芽の出ない株や、新芽の枯れた株があります。

スノーレディ
新葉を出しながら伸びています。

7月前半
夏の始め方、6月末の入手までを7月初めまでに全て植替え

6月末
開花株を入手
3鉢寄せ鉢、バ-クで小さいポットに植えられています。夏を迎えて根冠が出て元気になり、親の開花株に近い大きさの脇芽が付いているので「有望株」です。根元からは新芽も出ています。生産者の違いによるのか、最も茎が太くて充実しています。
7月初めに植替え・鉢増し

開花株を入手
3鉢寄せ鉢、バ-クで細くて深いポットに植えられ、店頭で水切れがさらに進んで、バルブは皺だらけで弱っています。
これも開花は望めません。
   
#13-4, #13-5, #13-6
7月初めの植替え時に撮影



7 主な種類、フォーミディブル図鑑
原種のフォルモーサム formosumとインファンディブルム infundibulumの交配種で、日本で作出されました。親の原種は園芸店などでは余り見かけません
原種
フォルモーサムformosum
ヒマラヤ原産、暑さに弱い、茎に黒い毛がある
草丈約30cm、インドシナ半島高地〜インド北部に原生する着生種。花の幅は約7.6cm。花期は春〜夏、栽培は容易です。 (フジ園芸、写真も)


インファンディブルム infundibulum、
ミャンマー原産(インド、タイ)、花径8.3cm、高温性

wiki

交配種
フォーミディブル

竜馬
フォーミディブル・竜馬【フォーミディブル リョウマ】(草花類)
農林水産省 品種登録データベース(Weblio辞書)
登録番号 第6364号
登録年月日 1998年 3月 23日
農林水産植物の種類 デンドロビウム
登録品種の名称及びその読み フォーミディブル・竜馬
 よみ:フォーミディブル リョウマ
品種登録の有効期限 15 年
育成者権の消滅日 2001年 3月 26日
品種登録者の名称 土居健世
品種登録者の住所 高知県南国市十市1397番地
登録品種の育成をした者の氏名 土居健世
登録品種の植物体の特性の概要
 この品種は,「フォーモーサム」に「インファンディブラム」を交配して育成されたものであり,花はセパル及びペタルが黄白の単色,リップが黄白の地色に鮮橙の目が入る中型種である。  草型の大きさは中,草姿は立型である。ぎ球茎の正面の形は線形,横断面の形は扁円形,高さは50〜70p長径は11〜20oである。葉の全体の形は線状長楕円形,先端の形は不等鋭形,横断面の形はT型,長さは91〜120o,幅は51〜60o,表面の色は緑,葉数は16〜20枚である。優先着花部位はV型,花序は総状,1花茎の花数は3〜5,太さは4.1〜5.0o,長さは11〜30oである。花の咲き方は抱え・平咲き,横径及び縦径は81〜100o,ドーサル・セパル正面の形は広線形,先端の形は漸鋭先頭形,反転の方向は平,ラテラル・セパル正面の形は披針形,先端の形は鋭形,反転の方向は平,ペタル正面の形は広卵形,先端の形は微突形,反転の方向は外反転である。リップ正面形の複雑性は単純型,単純型の正面の形はY型,先端の形はX型である。花色はセパル,ペタルともに黄白(JHS カラーチャート2901)の単色,リップは黄白(同2901)の地色に鮮橙(同1605)の目が入る。花の香りは弱,開花期は春である。  実生のフォーミディブルと比較して,葉の幅が広いこと,優先着花部位がV型であること,リップ内側複色部の色が鮮橙であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
 この品種は,昭和61年に出願者が「フォーモーサム」に「インファンディブラム」を交配した実生苗を購入し,平成元年にその開花株の中から選抜,以後,増殖を行いながら特性の調査を継続し,6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。

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7.4 新株入手
2016.5.30 2016年版開始

11.25 芽期、植替えによる遅れ
2年型、多年型
10.17 参考資料再掲
6.12 2年型なので14年版を13年版の続きとして開始
14.2.1 9年入手古苗開花カレンダーを再製

12.31 フォーミディブルは大きな脇芽の付いたのが有望株、11年入手株の開花記録詳細、2年型の繰り返し詳細、旧版を分離
12.29 検索「フォーミディブル」で5位以内、11年入手株の開花記録フォーミディブルは二年型
10.25 主な生育・開花パターン
10.24 一度花が咲いた後に、さらに茎が伸びて、翌年も咲きます。また、蕾は横向きの葉の向かい側から出るのが多いですが、頂点からも出ます。頂花側花
13.5 2013年版開始 冒頭に「はじめに」と「
」、新株の入手

12.9 12年版 開花カレンダー
12年6月からの記録

10.24 図鑑 竜馬
7.2 生長と開花のサイクル、植え替え
5.1 2011開花カレンダー
2011.3.30 同下冬−春、スリップス

12.16 脇芽付き株からの開花、開花カレンダー
10.28 脇芽を育てる、開花処理・図鑑原種写真転載
8.10性質と基本的な世話など
2010.7.6作成開始