洋ラン学園
エピデンドラムの育て方と咲かせ方

長茎種、花茎からどんどん高芽が出て二番花が咲きます。水を切らさず、花茎を枯らさないこと
細茎・薄葉種、古ミズゴケ植えは根腐れしやすい
新しい脇芽からどのように咲くかは殆ど知られていません
有望株、年と花芽、芽、花
 
左から、Rose Valley,華燭彩々, Corona 右 セントラデニウム

初めに
エピデンドラムは、色鮮やかな、鞠のような花の塊の、花物です。
花の寿命が長く、その上花が終わっても、残った花茎から枝が出て再び咲くので、数か月楽しめます。
周年室内でも日当たりが良ければ咲くようです。
楽しみな種類です。
直射日光と寒さを避けて、落葉を防ぎます。
2019/11/24



初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じなのでエピデンドラムも同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)

目次
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
生長と開花のパターンと条件
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園年少組)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
旧版


基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)

エピデンドラムの注意点
(1)エピデンドラムは茎が細くてバルブがありません。また葉も小さくてそれほど厚くありません
このため、水切れすると落葉し衰弱したり、脇芽などの生長が良くなくて咲きません。
一方根はそれほど弱くないので生長期に十分な水やりをすることが大切です。
(2)エピデンドラムは寒さに強くありません。
そこで冬には室内で10℃以上が無難です。
(3)エピデンドラムはミズゴケ植が多く、ミズゴケや根が腐っていることがあります。
ミズゴケ植えの場合はいずれは植え替えが必要になるので、なるべく早く鹿沼土植えに変えた方が育てやすく咲き易いです。(2019/09/12)
寄せ鉢で売られていることが多いので、1鉢ずつペットボトルに入れる代わりに、小さな水槽にまとめて植えると、色とりどりを長期間室内で楽しむことができます。

生長から開花のパターンと開花の条件
シンビジウムやデンドロビウムを初めとする蘭の大半は複茎種で、主にアジアの温帯から熱帯に分布します。セッコクはdンドロビウムの一種です。
複茎種の生長と開花のパターンの基本は、毎年春に開花親株から新しい脇芽が出て、秋までに親株並みに大きく根元が太くバルブになり花芽を出して、冬に咲きます。
亜熱帯や熱帯の原産地では、乾季の終わりに咲いて脇芽が出て、雨季に伸びて根元にバルブを作ります。
日本の冬は乾季、夏は雨季に相当します。
コチョウランやバンダはアジアの主に熱帯産の単茎種です。風蘭はバンダの、名護蘭はコチョウランの一種です。
単茎蘭の生長と開花の基本パターンは、雨季に株の上から新しい葉を出し大きくなって、終わりに古い葉の間から花茎を出して咲きます。
蘭の中で最も根腐れしやすいです。
なお、パフィオペディルムは複茎種ですが、通常は新葉が出るのに時間がかかり、新芽が出始めてから2年以上たって葉の数が8枚前後になると新葉の間からシースをのぞかせて咲くという単茎種に似たパターンです。

エピデンドラムも他の複茎種と同様に、開花株から脇芽が出て大きくなり、頂点から花茎を出して咲きます。
その他に、咲き終わった花茎から枝を出して咲きます。(2019/09/12)
同じ細茎薄葉のデンドロビウムは秋には伸びが止まりますが、花茎は出ないで、春からまた伸びて新葉を出し、2年目の秋に花芽が着きます。
これに対してエピデンドラムは、改良されたデンドロビウムのように1年目の冬に伸びが止まって花茎が出てくることがあります。
しかしエピデンドラムは止まらずに冬も茎が伸び新葉が出ることが多いです。
花茎が出るまでは伸び続けるので「パフィオペディルムのような多年型」と見ることができます。2020/02/07

エピデンドラムの花芽
エピデンドラムの花茎は、茎の先端の葉の間から出てきます。
冬に開花株の根元から脇芽が出て、春から旺盛に伸び始めます。
新芽が伸びて冬や春になっても、花茎が出てこないことがしばしばです。
新芽を太く充実させて葉も多数大きく厚くなっていることが条件のようです。
先端の新葉は上を向いて小さいため、花茎のシースと区別がつきにくいです。
葉は厚くてやや開き気味で少し隙間があることが多いです。
シースの方はやや薄く、色も緑がやや薄いです。
2007年
夏に入手した鉢の出始めた新しい脇芽の先から2月に花茎が出ました。
花は咲きましたが、脇芽の大きさは親株の半分以下しかありません。

2008年2月
25日
花茎だけがどんどん伸びます。


2月11日
花茎が伸びます


2月3日 
脇芽の先端から花茎・蕾が出始めました


07年12月16日、
脇新芽が伸び続けています。葉は約10枚
 

11月
脇芽の伸び、葉は5枚
植替え、根冠緑
透明軟質ポリポット、発泡スチロール中芯入り、バーク植えに
 

8月
開花株の根元から出た脇芽の伸び始め
親株も脇芽も根が出て先端は根冠
 
7月
入手
黒軟質ポリポット、バーク植え、発泡スチロール中芯入り
2007年↑


枯れない始め方 「洋ラン幼稚園(年少組)」-ペットボトル植え
ランはもともと木に着生して根は空中に伸びています。
鉢植えにすると根は酸欠や過湿と低温で腐りますが、それが最もひどいのがバンダとコチョウランです。
洋ラン学園では、鉢から抜いて広口の透明容器に移して根の外側をむき出しにするため根腐れが起きません。
根腐れの心配が全然いらなくなります。2019/09/28

エピデンドラムは春に「ミズゴケ植えの3鉢を寄せ鉢」にして化粧鉢に入れたものが多く出回ります。
個々の鉢は上の株に比べると小さくて最初にミズゴケなどに植えてから植え替えられていないことが多いです。
そのため、ミズゴケが腐りかけて根も腐りかけている場合があります。
そのような鉢のままにしておくと、根腐れになったり、ひどくなったりしやすいので、二重鉢は止める必要があります。
また腐ったミズゴケの鉢植えのままにしておくと根腐れがひどくなります。
個々の鉢も小さいので、「広口ペットボトルへの引越」(初めての場合)か、「浅広底穴鉢へ移して周りに鹿沼土を被せる重ね着鉢増し」(経験者)にすると、根腐れの恐れが減り、水やりが易しくなり、水切れが少なくなって良く生長するようになります。

エピデンドラムの水槽寄せ植え

エピデンドラムは冬や初夏に良く売られています。
細い茎のてっぺんに花の鞠を付けています。
鉢の中を見るとミズゴケ植えでミズゴケも根も腐っていることが良くあります。大鉢ならミズゴケ植えを寄せ鉢しています。
そのままでは弱るので鉢から出してペットボトル植えにするのが安全です。
葉が細いので水切れすると落葉して弱ります。
これに対してもペットボトル植えの方が乾いたら水を注いで余った水を後で捨てれば済むので世話しやすいです。
エピデンドラムは室内でも明るければ咲くようです。
また、一度花が終わっても花茎から枝を出してまた咲きます。
寒さに弱い点でも室内向きの種類なので、 水槽(虫かご)に寄せ鉢すると良いでしょう。2020/05/02



開花株を入手して二番花が咲く
洋ランの中には、コチョウランやエピデンドラムのように、花が咲き終わると花茎から枝が出てまた咲く種類があります。
最も易しい咲かせ方と言えるでしょう。

2020年1月
太くて大きい開花株と小さな脇芽からなる鉢を入手しました。
直ぐにペットボトル植えに替えました。
その後、別の寄せ植え鉢を水槽植えにしたときに、水槽植えに変えました。
水をやり忘れて花が終わってしまいましたが、枝が出ています。
秋になって元気を回復したら、新しい花茎が出てきました。
半年以上かかりました。
残っている大きな花茎はまだ休んだままです。

2020年新株経過
9月23日
頂点から花茎が出ているのに気づきました。
秋になって元気を回復したようです。

株#年月日茎高葉数葉長幅花茎、枝花数備考
A2020/01/31310.6129x2.97x0.4510151c











B
300.7129x2.8201015












C
400.86
201541, 0.7



































































経過表作成2020/02/24



蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
大抵の洋ランは2週間ほど咲くと終わってしまいます。
1年の大半は枯れないように世話をするだけです。
コチョウランは花の持ちが良く1か月以上持ちます。その上、花茎の先が伸びて蕾が出てきて、新しい花が咲きます。
従って数か月花を楽しむことができます。さらに花が終わっても花茎を残しておくと半年前後で枝が出てきて咲くことがあります。
エピデンドラムの花茎は枝が出てきます。
デンファレは半年後に同じところから花茎が出てきます。
ミニカアトレアの多くは半年型で、開花株に次の脇芽がついていて時にはすでにシースや蕾が出ています。しばらく元気に育てていると次の花が咲きます。
なお、大株では、花の咲いていない脇芽に花茎が出始めたり、花の終りかけた花毬の下から枝が出ていることがあります。
これらは管理が良くて水切れさせなければ後で咲くので、二番花を楽しむことができます。

2020年
エピデンドラムの開花株には、やや小さめの脇芽が着いているのが普通です。
その脇芽は、普通は葉だけですが、中には先端に花茎が出始めていることがあります。
そのような鉢を入手すると、直ぐにその芽から新しく咲きます。
色々な状態の株が1鉢に入っている例です。
なぜこのような違いがあるかよく分かりません。

2020年新株経過
株#年月日茎高葉数花茎、枝花数備考
AA2020/02/24330.6111088頂花









AC
180.45910.500枝2cm









BC1
120.563.500開花待ち









AC1
23.50.3513


止め葉









BA1
150.66


未熟株



















経過表作成2020/02/24


2014年版から
はじめに
初めのころは、乾き気味の栽培でした。
エピデンドラムは、ミズゴケ植えで陶器鉢に寄せ植えになっていることが多く、ミズゴケが古くて根腐れしていることが良くあります。
このため、他の洋ランと同様に乾かし気味にしていました。
昨年ようやく、浅広底穴鉢に鹿沼土植えに移行し、みっず切れさせないようにして株が充実してきました。
今年こそ本格的な開花を目指したいと思います。
エピデンドラムの育て方と咲かせ方に関する必要な情報は殆ど見られません。
そこで、手元の苗の育ち方と咲き方の様子を観察しながら、探っていくことにします。
育て方:薄葉細茎種なので水切れさせないように
花茎が枯れなければ枝が出て二番花が咲く、水切れすると上から枯れ込む
エピデンドラムは多年型、新芽が咲くまでは伸び続けます。
越冬温度は10℃以上が薦められています。2.8
2014年新株生長・開花カレンダー
#11#12

#21
#22#31#32#33
#34
#35#36

株数12本6本

8本


5本

小2本

小株3本









#4




#1
未開花
#2 #3
未開花
#7#3#4#6#6#8


#1#2#1
#1


14

















4植替株分
















5
















6前 丈16太.35
葉10枚枯れ枚
花茎9cm先枯れ花穂2cm
覗き
丈18太.65
葉6枚枯れ5枚
花茎20cm8+4
丈16太.6
葉6枚枯れ枚
花茎16cm先枯れ高芽0.7cm
丈14太.7
葉5枚枯れ枚
花茎17
cm先枯れ高芽28+4
丈16太.45
葉11枚枯れ枚
花茎13cm先枯れ高芽5,0.3cm
丈22太.5
葉11枚
花茎18cm先枯れ高芽8+2, 1.7cm


丈18太.4
葉6枚
花茎14
cm先枯れ花穂3cm高芽1.5x3
丈23太.5葉13枚花茎8cm先枯れ高芽始まり
基脇芽2.5,2cm気根始まり
丈26太.4
葉11
枚花茎3
cm先枯れ高芽無し
基脇芽2.5,2cm気根始まり春新芽2cm
丈6太0.35葉2枚基脇芽
2,1cm
丈7太0.25葉4枚高芽1cm 丈18太.5
葉10枚
花茎13
cm先枯れ花穂6cm蕾始まり高芽1.5x3
丈7太.35葉5枚+新葉基脇芽2cm気根3cmなど丈10太0.45葉6枚花茎2cm先枯れ丈6太.4葉4枚基脇芽0.5cm春新芽1.5cm
7月前半 花穂が伸びて膨らみ、蕾が覗き始めました。
下葉が植え替え後の水切れで枯れ。
根元近くから脇芽が出始め。
開花中
花茎に高芽の出始め。
基の地中から遅い春新芽


花茎に高芽、
基近くに脇芽。

葉に赤み
基近くに脇芽
未開花小株の伸びと新葉
花茎に高芽なし
基近くに脇芽
未開花小株の伸びと新葉
花茎に花穂、蕾が分かれ始め
花茎に高芽3本
基に春芽
基近くに脇芽
花茎に高芽の兆し
基に春芽
基近くに脇芽

花茎に高芽
基近くに脇芽2本

花茎に花穂、蕾が分かれ始め
基近くに脇芽




7月前半
南の庭の落葉灌木と草花に埋もれて水分を保っています。
2014新苗
2013年苗
開花中、花穂が蕾になる、花穂が伸びるなど。
古苗
黄花鉢#1

6月前半
完全植え替えや株分けしたこととと初期の直射日光で疲れ気味です。
開花中、花穂が蕾になる、花穂が伸びるなど。
花茎から枝が出ています。
春芽、株元の地中や、根元近くの節から脇芽が出て、早いものは3cm程に伸びています。
鉢#11

   

鉢#12

  


4月前半
鉢分け
鉢#14-1、橙色
  
左:全体、茎は太く元気です。中:花は萎れています、水切れか。右:中にはミズゴケ植えがむき出しのまま2株入っていて、陶器鉢で乾きが悪いせいか根腐れ気味です。
ミズゴケは全て古くて腐っているようです。

   
根を傷めないようにミズゴケを全て取り除きます。中には元気な根もあります。

  
底穴が沢山開いた硬質ポリエチレンポットの上縁を切り取り。苗を入れて根の間に鹿沼土をすき間ができないよう、根になじむように入れます。

鉢#2、黄色
  
左:鉢から抜いた処、ミズゴケ植え2鉢をむき出しのまま合わせてあります。右:鉢を離した処。

   
左:鉢#14ー2-1、根もミズゴケも鉢の中は殆ど腐っています、ミズゴケを外します、腐った根は取れてしまいます。右:鉢#14-2-2。

 
浅広底穴硬質ポリポットに苗を入れ、鹿沼s土を入れます。

鉢14-3、黄色
  
 
ほぼ根腐れ、根の外皮が無くなって中心の白い根だけになっている処も。

  


  


   
2鉢目も同様です。右鉢#33

  
左:#34、中:#35、右:#36

自然に分かれてしまいました。




3月前半
開花株を入手
黄花 2鉢
  
左:寄せ鉢の全体。中:根元をミズゴケで覆ってあります。右:未開花の若芽の先端。、
  

橙花 



開花株を入手して半年後に咲く
洋ランの交配種は親が例えば冬咲と夏咲だと、半年ごとに新芽が出て咲くようになります。
但し、新芽の生育期間が短いため、新芽が小さくて咲かなかったり、作落ちしやすいという問題があります。
コチョウランも花後の花茎を残しておくと、先に再び蕾が着いたり、枝を出して、半年後位までにまた咲きます。

エピデンドラムは色々な季節に咲きます。
その為例えば年の初めの冬に開花株を入手すると秋にまた咲くことがあります。2020/10/26
 

2020年2月株の経過
10月
花茎の出た先端脇芽が出て、少し伸びて花茎を出して咲きました。
  

9月
花茎の根元にある葉の根元の同じところから高芽が2本出ていたうちの1本が伸びて、先に花茎ができて蕾が出てきました。
 


ミズゴケ植えを鉢から抜いてペットボトルに移しました。

2月日
開花株を入手、ミズゴケ、陶器鉢の二重鉢
ミズゴケはj腐れ気味

開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。

プセウドエピデンドルム

珍しい原種です。コスタリカ、パナマの標高1200m前後に自生する着生種。棒状の茎の左右に披針形の革質葉を互生し、高さ50〜80pとなる。葉長6〜20p。
茎頂からアーチ形、長さ15pほどの花茎を伸ばし、普通3〜5花をつける。花は径6〜7p、肉厚、萼片と花弁が反転する。花色は緑色、唇弁は橙赤色、コントラストが鮮明。開花期は夏。花命は長い。中温性。
「山渓カラー名鑑・蘭ラン」などにはこう書かれているそうです。
夏に新芽が親の半分余りの背丈で咲いて、秋に脇芽が出ました。
室内の日向に置いて、生長を促します。
2019年
年初に研究用にいただいた原種の大株の新芽から8月前半に蕾が出て咲きました。
2020年
花後の10月初めに芽が出て、秋からずっと室内に置き、2月半ばに蕾が葉に隠れて大きくなっていました。
蘭展で見られるように春には咲きそうです。

2020年新芽
昨年は、新たに入手して秋の9月に咲き、新芽は10月に出て、2月までに60cmになり花茎がdました。今年は環境に慣れたのか、2月に2番花の蕾が出て4月に咲いてから、夏の8月に芽が出ました。
5日当たり2-3cm伸びています。11-12月にはもっと伸びるかも知れません。
年月日全長茎丈茎幅葉数葉長幅花茎
株#8






20/8/198.56.5
31-1.3夏芽
8/25119
42-1.5

8/30c13c10.5
44-2.5

9/5c16c130.5553-3.5

9/10c18c13.20.6554-4.2基根
9/15c20c150.6554-5

9/20c22c150.6554-6x1.5

9/25c23c17
64-6.2x1.5


















































































経過表作成 2020/09/05

年月日全長全長/茎丈茎幅葉数葉長幅花茎
#019/2/21








#1










10/9
120.25




先折れ
#22/21
46/380.45-



先折れ

9/11
400.45





#32/11
600.85






9/11
650.654



先折れ
#312/21
630.77?-16x3跡9cm

分岐

9/11
650.754




#48/12
760.7

跡8



9/11
670.652




#52/21
790.9108-15.3x2.2



9/11
700.73





10/9
700.653




#62/21
?




茎折れ

8/12
440.6516

3


9/11
450.756
7折れ

2cm

10/9
450.65
















#719/10/94
0.7




秋芽

11/0413
0.91111-7.4




11/1018








11/182712







11/242924







11/2626

10





11/303227
1310-4.5x1.4




12/737.5300.9
12-7.5x0.9H




12/1443330.85
12-9x1.1H




12/21









12/28









20/01/055340

12-9.5.5


12月に急に伸び

01/145642







01/245844
1514




02/0159.544.5

14-14x2.7




02/1362550.751715-16x1.7V
3cmx2
















































年月日葉数長幅花茎
#019/2/21






#119/2/214.50.65













#22/21170.6













#32/11190.653 8x3.4
厚い




9/11






#312/214
16x1.7V



9/11






#322/21170.55515.5x3



4/20







9/11






#332/21270.65117x2.753.5x0.65


4/2027






8/1220






9/11






#348/12140.557




9/11130.5596-7x2



10/9140.55105-7x2.1











#42/21330.65177.4x2.3V



8/1235






9/11

































#419/113.50.6587-3.5x1V



10/93.50.65105-6.2x2.1











#428/122.5




夏芽

9/114.50.5533-2.5



10/95.80.4553-3.5x0.6半



11/470.463-5.2x0.8半











#52/21370.65



冬芽

4/2060.5553-6.5x2



8/12120.610




9/1110.5






10/910.50.563-5x0.75V











#62/21







8/1260.55




9/1190.4574-5x1.1V



10/99.20.4585.5x1.5











#719/10/9











































表作成 2019/10/10

2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。


2019年版
はじめに
久しぶりに色々な鉢が手に入りました。
エピデンドラムは、冬から春に開花株が手に入ると、花が終わり近くになって、花茎から枝が出て咲き続けることがあります。
周年室内で、脇芽も出しながら大株で咲き続ける場合もあります。
一方ミズゴケ植えでミズゴケも根も既に腐っていて、そのままにしておくと脇芽も出ないで作落ちしてしまうことがあります。
本来の姿は一般の複茎種と同じで、脇芽が出て一年後に咲きます。
但しカトレアに準じて寒さにやや弱く、またデンドロビウムに似て細茎薄葉のため水切れに弱いです。
今年はこのようなことに気を付けてみます。

春に鹿沼土重ね着鉢増しにしました。
夏から軒下で日除けし、水不足気味で、生育不足で、丈が低いままです。
日焼けや落葉はないので2年がかりで開花を目指すことにします。10/10

親株の脇の新芽が咲いています。ミズゴケ植えの寄せ鉢でミズゴケも根も腐り、水を吸わなくなっています。
脇芽の長さが10cm前後、葉数が約8枚で花茎が出ています。
これを目安に育ててみます。
経過の表開始2019/04/21
年月日葉数葉長幅花茎長花梗長花茎長
1











A12019/04/2012.50.5595.5x2





A2
80.574.5x1.6563.5104

























B1
140.5126x2





B2
120.676x2.55510+155
























2C1
150.586x2.5





C2
150.5586x26.575+155


















































2019/
鹿沼土重ね着鉢増し
04/22 寄せ鉢を分けて、ミズゴケ植なので、それぞれをペットボトルに移し、室内で世話を開始
04/15 開花株入手

新株:基本的な咲き方の株(2)
大きな脇芽が2本あり未開花です。脇から新芽が出て伸び始めています。7.5cm素焼き鉢にミズゴケ植です。
経過の表開始2019/04/21
年月日葉数葉長幅花茎長花梗長花茎長
A0
30.5






A12019/04/2112.50.6527.8x2.3



A2
14.50.5134-9x1.7V




A3
2.50.632-2x1.3















B1
290.621 12-10x2.2V
21-2x0.6





B2
2.50.663-2.5





























































































2019/
鹿沼土重ね着鉢増し
04/22 寄せ鉢を分けて、ミズゴケ植なので、それぞれをペットボトルに移し、室内で世話を開始
04/19 株入手

高芽下し
デンドロビウムのノビル系やエピデンドラム、キンギアナムなどは、花芽が葉芽に代わって高芽になることがあります。
そのままでは生育不十分になるので、芽欠きするか、大きくなって根も十分あったら下して植えます。

防寒の為室内に入れたエピデンドラムの高芽が残っていたのを、鹿沼土で植えました。
 



目次
初めに 基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則、エピデンドラムの注意点
枯らさない始め方(幼稚園)
2014年版初めに
目次
参考資料
 エピデンドラムの花芽分化
エピデンドラムの始め方(新苗の植替え)

2016年
2013年版初めに
2013年まとめ
経過一覧表
旧版

2014年版
2013年版
2013年新株

2013年
2012大株
周年室内

2012年版
2012大株
2011古株

2011年版
2010年版
2007年版


図鑑 エピデンドラム近縁属など
これまでの方法


参考資料
ランの花芽分化に関する研究 : III エピデンドラム・ラディカンスの花芽分化ならびに花芽の発育経過について
小杉清、横井政人、前川進
千葉大学園芸学部学術報告 21, 25-30, 1974-03-15

1.さし芽2年苗450株を,1970年5月22日に5〜7節で摘心して供試した.
2.試料は同年6月3日から翌年1月22日まで,7日ごとに5芽ずつ採集し,70%エチルアルコールに浸漬貯蔵し,随時取り出してりん片剥皮法によって,花芽の状態を検鏡した.
3.花芽の分化発育状況は,次の10段階に分けて観察した.I 未分化期,II 肥厚期,III 小花ほう形成期,IV 小花原基形成期,V 小花がく片形成期,VI 小花花弁形成期,VII 小花のずい柱形成期,VIII 小花のやく・柱頭形成期,IX 小花の花粉形成期,X 開花.
4.花穂は新梢の頂芽から抽出し,花芽分化後に花柄は伸長した.
5.花芽の分化は主として10月中旬に開始され,翌年の1月中旬から開花し始めた.
6.花芽形成におよぼす日長や温度の影響,ならびに1月以後の花芽分化の可能性については,今後の検討を要する.



洋ラン学園式
エピデンドラムの育て方と咲かせ方
あらまし
苗-有望株
エピデンドラムも他の洋ランと同様で、大きくて何本も株のある大株が有望です。
特に茎が太くて葉が大きくて厚いようなら申し分ありません。
なお、大株では、花の咲いていない脇芽に花茎が出始めたり、花の終りかけた花毬の下から枝が出ていることがあります。
これらは管理が良くて水切れさせなければ後で咲くので、二番花を楽しむことができます。
   
左:株が何本もあり、茎が太くて葉が大きくて元気な株。中:長くなった花茎が残念ながら店頭にある間に水切れして萎れ。右:伸び始めた花茎。

 
左:花の終りかけた花茎から出た枝の花穂。右:花の終った花茎から出始めた枝の花穂(左)。

エピデンドラムの始め方
エピデンドラムは春に「ミズゴケ植えの3鉢を寄せ鉢」にして化粧鉢に入れたものが多く出回ります。
個々の鉢は上の株に比べると小さくて最初にミズゴケなどに植えてから植え替えられていないことが多いです。
そのため、ミズゴケが腐りかけて根も腐りかけている場合があります。
そのような鉢のままにしておくと、根腐れになったり、ひどくなったりしやすいので、二重鉢は止める必要があります。
また腐ったミズゴケの鉢植えのままにしておくと根腐れがひどくなります。
個々の鉢も小さいので、「広口ペットボトルへの引越」(初めての場合)か、「浅広底穴鉢へ移して周りに鹿沼土を被せる重ね着鉢増し」(経験者)にすると、根腐れの恐れが減り、水やりが易しくなり、水切れが少なくなって良く生長するようになります。

左:鉢の表面はミズゴケが被せてあります。中:ミズゴケ植えの株を2つ押し込んであります。右:

置き場所
エピデンドラムは「花物の草花」と言ってもよい位で、強い日に当てず、暖かく、水切れさせない方が良いようです。
春から夏の初め位までは、日だまりの木漏れ日下で、地面からなるべく高い所に置き、暖かくします。
盛夏は涼しく・保湿が大事なので、日陰気味の所で雨に当てるようにしています。
秋は春と同様です。
冬は中温性ですが、洋ラン学園では初霜の前まで屋外の日だまりで、終霜の後まで室内に置き、他のランと同じく最低温度15℃以上を保っています。
  
左:春はやや光を遮る。中:夏は木陰、右:秋は日だまりのやや陰

水やり
洋ラン学園式の「浅広底穴鉢鹿沼土植え」で、水やりを雨任せにすると、季節により変化する乾きの間隔以内に雨が降れば水やりの必要がありません。1月に3回以下、夏を通して数回が普通です。洋ラン学園式の植え方なら根腐れの心配が少ないので、シャワーで一斉にかけるだけです。


育て方:洋ラン学園式の「浅広底穴鉢鹿沼土植え」への植替え
 
左:モズバーク植えでやや根腐れしています。右:硬質ポリエチレンポット絵を短く切っています。

 
植込み材料を取り除いて根を広げるようにして鉢に入れます。鹿沼土中粒を根の間に隙間なく流し込みます。

咲かせ方
洋ラン学園では「大抵のランは大きく育てれば咲く」を提唱し、実証しています。
また上にも示したように、エピデンドラムは、二番花が咲きやすい種類です。
他の洋ランと一緒に乾かし気味の育て方で葉が減るようでは咲きません。
水切れさせず、茎が太く育って葉が充実しているようなら開花が期待できます。

エピデンドラムの花芽
エピデンドラムの花茎は、茎の先端の葉の間から出てきます。
新芽が伸びて冬や春になっても、花茎が出てこないことがしばしばです。
新芽を太く充実させて葉も多数大きく厚くなっていることが条件のようです。
先端の新葉は上を向いて小さいため、花茎のシースと区別がつきにくいです。
葉は厚くてやや開き気味で少し隙間があることが多いです。
シースの方はやや薄く、色も緑がやや薄いです。


エピデンドラム図鑑
エピデンドラム族は、カトレヤを含むアメリカ大陸産の洋ランのグループです。エピデンドラム属はエピデンドラムと、エンシクリアに分けられ、園芸店なので普通に見られるのはエピデンドラムの中の、長茎種と呼ばれる丈夫で花の咲きやすい園芸改良種がほとんどです。
エピデンドラム
長茎種
原種
セントラデニウム Epi. centradenia
コスタリカ・パナマ産(写真集)
花径2.5cm、茎は細いが太い根が沢山でる。高芽を切り離してどんどん殖やせる。(蘭爛、写真も)



ラディカンス、Epidendrum radicans
Pavon ex Lindley 1831
Plant blooms in fall and spring with many 2.5 cm wide flowers.
Plant is found growing between grasses and rocks in roadsides and pine and oak forest from Mexico to Colombia at elevations of 900 to 2500 meters
Plants grow in cool to warm conditions and can be grown in medium size fir bark with perlite. Plant prefers drying periods between watering and bright light is recommended. Lengthen drying period a bit in the winter.

Orchid wikiから転載
交配種
コロナ
花の幅約3.5cm、1花茎に多数の集合花をつける、大型の単茎性エピデンドラムです。主として、秋・冬咲き。(フジ園芸HPから)。


ローズバレー


スターバレー Star Valley, Epi. Joseph Lii x Epi. radicans 1993, Inamine

華燭彩々






21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方トップページへ

2016.5.31 2016年版開始

4.14 始め方を改訂、重ね着鉢増しから植替えへ
3.10 洋ラン学園式の育て方と咲かせ方のあらまし
2.9 2011年までの経過などを分離
2014.2.8 2014年版開始、参考資料・花芽分化について検索、「エピデンドラムの育て方」で3位以内

11.16 「近縁属図鑑」「これまでの方法」のファイルを分離
11.15 有望株、二番花、年期と花芽時、芽期、花期、10年、11年版
11.14 生長カレンダー、生長パターン、07年、12年版を「今月の洋ラン」から再掲して作成
2013.7.9 2013年版開始

11.3.30 入手苗の最初の世話
11.3 「初めて」
8.11特徴性質、図鑑追加
7.26花茎の枝(11.3高芽からの開花に改題)
7.7項目追加
2010.7.6作成開始、