洋ラン学園
エピデンドラムの育て方と咲かせ方

長茎種、花茎からどんどん高芽が出て二番花が咲きます。水を切らさず、花茎を枯らさないこと
細茎・薄葉種、古ミズゴケ植えは根腐れしやすい
新しい脇芽からどのように咲くかは殆ど知られていません
有望株、年と花芽、芽、花




2016年版
はじめに
洋ラン学園の目標例の「開花株を入手して翌年咲かせる」の実験例です。

2016年経過

5月後半
植え替え
植え込み材料のミズゴケが腐り、根は元気なので、暖かくなって根が動き始めるので、鹿沼土に植え替えます。
鉢の中は抜き株の寄せ鉢で、上にミズゴケが被せてあり、中のミズゴケは腐っている、新しい根は白くて元気、過乾燥、ミズゴケをすべて取り除き根をほどく
     
浅広鉢に根を直置き、苗が抜けないようビニタイで鉢底に固定、鹿沼土を根の間に突き込む
   
一鉢は根元に脇芽が出始め
 



2月前半
開花株入手




2013年版
はじめに
エピデンドラムは花物として、冬から夏にかけて売られています。
段々咲かなくなってしまうことが多いようです。
細茎・薄葉種と思って水を切らさないようにすると、生長します。
寄せ鉢になっていて、ミズゴケ植えで、根腐れしていることがあります。
今年は、夏に始めてみることにしました。
ネットで咲いたと書かれているのは殆どが、開花株の咲き終わった花茎から枝が出て咲いた場合です。
これは二番花で、従って花期は不定期で持続します。
新しい脇芽から新しい花茎が出たという例は殆どありません。
そもそも、生長と開花のパターン、が、普通の複茎種と異なり良く分かりません。洋ラン学園では「芽期、年期と花芽時」と命名しています。
洋ラン学園のどの種類にも使える「@充実した有望株を入手して、A浅広鉢・鹿沼土の「洋ラン学園式安全植えにしてB水を切らさない」にして、生長パタ−ンを調べることから始めます
「洋ラン学園の「脇芽が大きくなったら咲く」という指針」が成り立つか楽しみです。
年期=脇芽が出てから咲くまでの年数が一般の複茎種のような1年以下ではなさそうです。
新芽の先から花茎の出てくる花芽時は冬のようです。
(2013.11.14-)

2013年まとめ
未開花株の葉が先端まで枯れずに、一部は茎が先太りになりました。

エピデンドラム2013年新苗・生長・開花カレンダー
#1











#2





#3





黄#1



2012




















#1





#1#11
#3#31














#31#51#52
#82#8-2

#111#112#121
#1#11#2#21#3

#1#11#12#3#31#32
#2'1




#23
#25
#-14


2013



2014

201320142013

2013
2013












2014

2013


2014

12







































1







































2


冬新芽1.5cm
冬新芽4.5x0.35
cm葉 1+1枚
冬新芽6
cm葉 2枚



冬新芽2cm

















冬新芽0.5cm



前冬新芽0.5cm
前冬新芽1cm

3







































4







































5







































6







































7







































8








初丈12cm葉5枚


初丈(茎長)18x0.45
葉12枚
丈16
葉111枚
初丈16x0.45
葉13枚




初丈(茎長)12
葉9枚花茎3
丈11
葉6枚花茎6
丈9
葉10枚花茎4
丈10
葉9枚花茎4
丈12
葉7枚花茎7















9







































10







































11








前丈12cm


前丈18.5x0.5
葉12枚6x2.1cm
丈18x0.45
葉12枚
前丈17x0.5
葉12枚5.5x2.2cmV
丈21+4.5x0.55
11+6枚#3,8x3.3,312,6x2,#17,3



前茎13+11x0.6
9枚7.5x1.8Vcm
丈11+13x0.65
葉6枚7x2.3
丈15+3x0.55
葉7+4枚#5,8x1.8,#8,7x1.9,#10,5.5,#11,2.5
前茎11x0.55
葉8枚6.8x2.3cm
前茎12x0.65
葉6枚8.5x2.4
前茎8x0.45
葉5枚85.5x0.9,2














12







































1







































2
前丈13x0.35cm
葉6+1枚
前丈18x0.4cm
葉10枚






前丈15x0.4cm
葉9枚

前丈15.5x0.35cm
葉10枚


前丈22x0.45
葉15枚芯抜け休み

前葉16枚抜け休み




前丈18.5x0.6葉11枚新葉3cm

前茎6.5x0.4
葉5枚新葉2枚枯れ85.5x0.9,2

前茎長21x0.45cm葉8枚前茎25x0.3cm葉12枚新葉0.5cm前茎長22.5x0.5cm葉8枚新葉2cm
前茎18x0.4cm葉7枚芯欠け前茎14x0.35cm葉9枚葉2cm前茎長22x0.35葉12枚前茎長24x0.5葉11枚
前茎長21.5x0.4葉13枚


3







































4








































#31#51#52
#82#8-2

#111#112#121
#1#11#2#21#3

#1#11#12#3#31#32
#2'1#22#23#24#31#6#23#24#25#-13#-14


丈は茎長



2013年新株
経過(下から上の順)
2014年(続き)
エピデンドラムを育て始めたころは、他の種類と一緒に根腐れしないよう乾かし気味でした。また日当たりが良い方でした。
株が大きくならず、葉は落ちたりして咲きませんでした。
また売られている鉢は根腐れしていることが多いため根が弱いと思い込んでいました。
しかし、デンドロビウムなどの細茎薄葉種が、水を切らさないと大きくなって咲くことから、エピデンドラムも同じではないかと考えました。
鹿沼土植えにして、さらに浅広鉢植えで、雨ざらしにして、植込みの中で育てると段々咲くようになりました。
2014年も花茎の枝から咲き、新芽や高芽が元気です。


7月前半
南庭の植込みの中で一部が咲き始めました。
鉢#1黄色
高芽の花穂が2本咲いています。



2月後半
冬新芽が出続け。未開花株の頂点に新葉、白い気根が伸び。
鉢#1黄色
未開花株の頂点の新葉

#31

高芽の頂点の新葉
 
左:#1t。右:#10tの若葉

新しい脇芽、冬新芽
   
左:#52。中:#82葉の#5は広がらない鞘葉から数えて、既に6間合い芽が伸び。右:#-82。最右:遅く出た#11-2。

高芽から出た脇芽、冬新芽

#9t2

鉢#2
未開花株も芯枯れで、全て休眠中

鉢#3
高芽も芯枯れで、全て休眠中

2月前半
順調に夏越しし、若芽は茎を伸ばし、開花株は花茎の途中から高芽を伸ばすか出しています。
鉢#1黄色
開花株:親株は休眠状態です。一部は元から小さな脇芽(冬芽?)が出ています。花茎の先は枯れています。前からある高芽は若葉が伸びています。高芽から脇芽(冬芽)が出始めています。新しい高芽の兆しがあります。花茎から出た花芽は先が萎れています。
開花株の脇芽:丈が伸びて、新葉が出て若葉が元気です。さらに脇芽が伸びている物や、新しく出ています。
  


 
株#3,31、子は新葉出始め、右は若葉で、小さい新葉が隠れている

 
左から、株#3、#4の高芽、#5、#51。右は#51の脇新芽#52。

中央#6、右の曲がっているのは#61、奥の花茎は#7
 
中央左の花茎と高芽付きが#8、右の若芽は#8、左の低いのは#81。右は#81の若葉の出方と根元の新芽#82
 
高芽からの赤い脇新芽、左上は#8'から、右寄り中央は#9から


左寄り奥の高芽付きが#10、手前下の小さい若芽は左手前の#8から、右寄り手前は#11

 
株#12-1、右は若葉の出方で、小さな新葉が隠れている

鉢#2黄色
開花株:花茎は基近くから枯れています。高芽や花芽は殆どありません。
開花株の脇芽:丈が伸び、葉が増えています。芯が抜けています。根元には太い根が地表を這っています。
 

鉢#3桃色
開花株:休眠、花茎は短く基近くから枯れています。
脇芽開花株:同上、高芽が1本のみ出ています。
脇芽:丈が伸び、葉が増えています、一部は新葉などが枯れ。




2013年
11月前半
順調に夏越しし、若芽は茎を伸ばし、開花株は花茎の途中から高芽を伸ばすか出しています。
植え替えた鉢などは家の北側のコンクリートたたきに置いていました。

13年夏開花新株
鉢#1黄色




右:高芽からの脇芽

鉢#2黄色
開花株#1
子#11は夏の植替え時に葉が11枚でしたが、その後葉が5枚出て、その分茎も伸びています。
葉の間隔や葉の大きさは小さくなり、茎は細くなっていますが元気です。親より背は高く葉は大きく多くなっています。
新葉は小さいですが艶があります。根元の表面には白い根があります。



鉢#3桃色





7月前半
始め方−夏、苗と衣
@有望株の入手、
エピデンドラムは、ミズゴケ植えのポットが寄せ鉢になっていることが良くあります。今回入手したのは単鉢ですがミズゴケ植えです。
屋外で雨ざらしで育てると低温期には根腐れしてしまうので、遅かれ早かれ植替えの必要があります。
実際には、花を短期間で育てるために植替えがされていないで、ミズゴケが腐り、根腐れしやすくなっていることが多いです。
夏−特に梅雨時は、高温なので根腐れしにくく、根が元気なため根付きやすいので植替えの好機です。
有望株
写真のように、茎は太く、葉の間隔は狭く、葉は大きいです。
咲いている株の横から脇芽が出ていて大きいのが、次に咲く株のため、有望株です。
  
鉢#1


鉢#2、中央の開花株の両側に脇芽が出て、元気に伸びています。


鉢#3、中央左寄りの奥へ伸びた開花株から右手前に脇芽が出て大きく育ち始めています。

A浅広底穴鉢鹿沼土植え(洋ラン学園式)入手株の植替え
鉢#1、黄色花
陶器鉢にじか植えです。
花は終りかけですが、花茎から脇芽が出始めています。これらは花茎になる可能性があります。
根元からは脇芽が出て伸びています。根元は浮き上がって根が空中です。
  



底には発泡スチロールが入れてありますが根腐れ気味です。右の写真の上と下端の根は先に根冠がありこれから活発になりそうで植替えできます。
  
二まわり近く広い硬質ポリポットの上縁を切り取り、中心に発泡スチロールを敷いて、根を底に押しつけるように置き、鹿沼土で「薄植え」にします。根元の根も全部覆います。
 

鉢#2、黄色花
前の鉢より株数は少ないですが、元気で脇芽が長いです。根も下半分に白くて太い元気な根が多くありますが、咲は赤くなっています。
   

鉢#3、桃色花
新根が多く根鉢になっています。発行バーク植えで乾燥気味のため根が多いようです。発酵バークを取り除くと、中に最初のミズゴケ植えの根鉢があるので、ミズゴケを完全に取り除いて植え替えました。