ラン学園
デンドロビウム(ノビル系)の+育て方と咲かせ方

2019年版
初めに
大株作り
ノビル系のデンドロビウムは近年石斛との交配種が多いです。
寒さに強くなり、改良された3倍体の交配種では新芽にも咲くようになりました。
そのこともあってか、以前よりも小ぶりの株が出回っています。
見方を変えると育て方によっては入手した時より株を大きく育てる、大株作りができます。
洋ラン学園では昨年までに色々な種類を「枯らさずにい1年後に咲かせる方法」の確立を目指し一段落しました。
そして2019年には2年目の育て方として「大株作り」を提案しています。
そこでデンドロビウムも2019年は大株作りに着目してみます。2019/01/31

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ミニデンドロビウム
デンドロビウム下垂種
系統は HPの Orchid Roots参照
Home>Genera>Hybrid>Dendrobium Hybrid
http://bluenanta.com/orchid/100900588/hybrid_detail/?tab=sum


セカンドラブきらめき
デンドロビウムの基本種は新芽は咲かず、2年目にさらに伸びてから咲きます。
従って開花株に脇芽がついていると1年目に咲きます。
その例は「2年目」の欄に示します。
改良された種類は「1年目に寒さに遭わせなくても咲く」ようになっています。
2019/03
開花株入手
寄せ植え,株A,B群
別の鉢に分けました。
1年後に蕾が着きました。2019年11月
親から脇芽が2本出て分岐株になりました。植え替えをしたせいか親より小さいです。2020/01/21
群A0


1



2





3





21




バルブ長バルブ長葉数バルブ長葉数花跡バルブ長葉数
花跡
バルブ長葉数

バルブ長葉数
2019




























09/2730.6
011.51.15
42311.3
7
8
16.51.2
46.7x2.5

150.9
63-7.5x2.2
11/24















16.51.31.15

3
16.51.251.055
0
12/22











5
蕾0



3
3



4

20/01/20


















3
3





0













































































31

0
1



































































0


-1



-2





3











表作成2020/01/21


スノー・フレーク’オトメ’
2年目も咲かせる
寒さに遭わせて古株は傷んでいますが定石通りの咲き方をしています。
2年目の株(の新しく伸びて葉のある部分)に花芽が付き、新芽には着きません。
新芽は開花株からしか出ないので、咲かないと新芽も出ずに咲かなくなってしまいます。
2020/01/21

スノーフレーク 'レッド・スター' Den. Snowflake 'Red Star' 2次
Den. Cassiope x Den. nobile, Colman 1904  , Den. nobile × Cassiope 2次

カシオープ Den. Cassiope
Den. nobile x Den. moniliforme Colman 1890、一次交配種、セッコクとの交配種の草分け

2018/03
開花株入手
寄せ植え,株A,B群
1年後に蕾が着きました。2018年11月
2年後にも蕾が着きました2019年10月 2020/01/21

群A0


1


2





21

3





4




バルブ長バルブ長葉数バルブ長葉数バルブ長葉数

バルブ長葉数バルブ長葉数

バルブ長葉数
2018/06






























2018/11/105.20.65

231.41.2
17.51.351.154





311.251.157
3
28.51.05
6

2019/01/31










3
0






5
3
0.2-0.5

28.51.05
65-10.5x2.85
08/25
























23.51.25
72-10x3.3
10/3
























23.51.3
7

11/11
























231.351.37

12/22






























2020/01/20














曲270231

0
1






































































群#B0


-1


-2








3











2018/11/1023.51.651.25323.51.651.25318.51.41.33
2



37.51.31.1510
3






2019/01/31







17.51.25
1
3
0.65




36.51.351.210
1







































































































































































































































































経過表作成2019/01

オリエンタル・スピリット 'ビゼン・アケボノ' Bizen Akebono  (Dendrobium Oriental Spirit Bizen 'Akebono' 
Den.Hatsushimo x Den.Snowflake  3次
 Den. Hatsushimo (Den. Suisei x Den. moniliforme 1982).
 Den. Suisei =Den. moniliforme x Den. nobile 1980
  Den. Snowflake = Den. Cassiope x Den. nobile, Colman 1904
Den. Cassiope = Den. nobile x Den. moniliforme


ヒメザクラ Den. Himezakura
Den.Himezakura ‘Fujikko’ヒメザクラ‘フジッコ’ (Den.Oberon x Den.Cassiope) 1995 J. Yamamoto 2代目
Oberon = Sau Paolo x Star Carnival, Yamamoto
いわゆる3倍体系と呼ばれるこの品種は花芽分化のための低温処理をほとんど必要としない画期的な品種であり、国内外の生産者から大きな注目をあびることになった。(山本デンドロビューム園HP、写真も)
ヒメザクラ‘フジッコ’
可憐な特徴ある色彩の、花付きのよい小型品種。低温処理しなくてもよく咲く。入門用にも最適。株立ちもよい。(山本デンドロビューム園HP、写真も)
花弁白、唇弁赤

2018/03
開花株入手
寄せ植え,株A,B群
別の鉢に分けました。
1年目は脇芽が大きい方の開花株からだけ出ました。植え替えをしたせいか親より小さいです。
1年後に蕾が着きました。一度咲いた2年目の株2本です。2019年1月
2年目は最初の2株からそれぞれ脇芽が出ました。古い株からも芽が出ています。
大きい方の開花株から出た2本のうち大きい方だけに花芽が着きました。2020/01/21
鉢B株1




2




3





21





11




バルブ長バルブ長葉数葉長幅バルブ長葉数葉長幅バルブ長葉数

バルブ長葉数

バルブ長葉数
2018/3
開花株





花跡




花跡



















2019
1/31
12.51
63-9x3.253231.3
94-10.5x474冬芽0.4
32-4x1.2

春芽?





春芽?





8/25











171.15
95-10x3

曲13.51.2
73-10x2.4

丈10.50.85
42-8.8x2
10/3











18.51.45
9


16.51.3
7


10.51.05
3

11/11











18.81.451.254


16.51.451.156


10.51.1
3

11/24











18.81.451.253


16.51.251.156


11

2

12/22














3
0.2x3



4








20/01/20
















0.3x3

















































































































































表作成2020/01/21



ヒメジ×セッコク
2007年5月に開花株を入手しました。
他の種類に比べると花の咲くのが遅く最近は3月に花芽が見られます。
早い時には1月に咲いています。
丈は段々と大きくなっていますが、鉢が小さく水切れ気味のせいか茎が細いです。
今年は鉢を大きくすると良いと思います。2019/01/31
花弁白、唇弁赤
ヒメジ × セッコク Den. Himeji x Den. moniliforme
セッコクとの交配種で、寒さに強く、咲きやすいです。

ヒメジ Den. Himeji
二倍体、交配不詳、未登録、セッコクとの交配種

2018-19年
2019年1月31、鉢#11
1234567891011

茎長
旧+新
262129242521.51915211111.5

茎幅0.80.750.850.750.650.80.650.650.750.70.7

葉数971079864934

葉長

9.38.89.3
9.57.2
6.37.2

葉幅

2.52.32
21.6
1.51.5


















2016年12月18日鉢#11
1111222133144142661771881
茎長
旧+新
1727211420212422232920241328.51715.5
茎幅0.60.80.70.60.780.750.650.80.80.850.70.610.80.65
葉数
75
5
5
66
5
8
4
葉長

9.5
10
9.7
1010.7
9.5
10
9.5
葉幅

1.9
2.1
2.5
2.33
2.5
2.3
1.7
5

2
3
4



3







2015年3月、鉢#11
脇芽が翌年にさらに伸びる
新芽は出始め・伸び始め
AA1bb1?1?11aA11?2?2112

茎長
旧+新
33 12.5
+11.5
32 9.5
+6
27 11.5
+6.5
31 10
+8
13
+7
13
+7
7.7

茎幅0.9
0.7
0.70.80.950.80.850.850.55

葉数
8


5
6663

















2014年4月、鉢#
蕾段数
abcdefhi
76243113



オモカゲ 
石斛の孫、珍しい夏咲です
野中洋ラン園さんのHPから転載させていただきました。
https://item.rakuten.co.jp/nonakayouran/20000059/
デンドロビウム属オモカゲ 2008年4月2日RHS登録品種。
交配は Den.hercoglossum X Den.Snow Dropです。
小輪ながら花付きは良く、丈夫で初心者向き。 ヘリコグロッサムに似た花がたわわに咲きます。
開花期は5〜7月ごろです。

花図鑑さんのHPから転載させていただきました。
http://jusa.sakura.ne.jp/zukan/den.omokage.html
交配は(Den. hercoglossum × Den. Snow Drop)。
2008年登録品種のまだ比較的新しい品種である。写真の個体を
見ていると、まだ原種の面影のある、日本のセッコクを豪華にしたような雰囲気のある花である。
交配親にヘルコグロッサムという原種を用いているのが特徴である。
新しい系統のデンドロビュームである。


Dendrobium Omokage Hibiya A.P. 2008 - registered (RHS)
Dendrobium hercoglossum × Dendrobium Snow Drop Den. Omokage Den. hercoglossum × Den. Snow Drop。(2008年登録)。
Dendrobium Snow Drop Hibiya A.P. 2008 - registered (RHS)
 Dendrobium moniliforme × Dendrobium Snow Angel
Dendrobium Snow Angel Takaki O.N. 1988 - registered (RHS)
 Dendrobium Yachiyozakura × Dendrobium Zuiko
Dendrobium Zuiko K.Yonezawa 1975 - registered (RHS)
 Dendrobium Gatton Prince × Dendrobium melanodiscus
Dendrobium Gatton Prince K.Yonezawa 1975 - registered (RHS)
 Dendrobium Agnus × Dendrobium Gatton Beau *
Dendrobium Agnus J.Yamamoto 1968 - registered (RHS)  
 Dendrobium Gatton Belle × Dendrobium Mont Blanc **
Dendrobium Gatton Belle Colman 1924 - registered (RHS)
 Dendrobium Alpha × Dendrobium Wiganiae ***
Dendrobium Alpha Colman 1910 - registered (RHS)
 Dendrobium Euosmum × Dendrobium regium
Dendrobium Euosmum Veitch 1885 - registered (RHS)
 Dendrobium Endocharis × Dendrobium nobile
Dendrobium Endocharis Veitch 1876 - registered (RHS)
 Dendrobium heterocarpum × Dendrobium moniliforme

* Dendrobium Gatton Beau Colman 1924 - registered (RHS)
Dendrobium Alpha × Dendrobium Chessingtonense ****
** Dendrobium Mont Blanc J.Yamamoto 1968 - registered (RHS)
Dendrobium Wiganiae × Dendrobium Gatton Beau
*** Dendrobium Wiganiae Wigan 1896 - registered (RHS)
Dendrobium nobile × Dendrobium signatum
**** Dendrobium Chessingtonense Thwaites 1903 - registered (RHS)
Dendrobium heterocarpum × Dendrobium Wiganiae

50.0%
Den. hercoglossum 50.0% 以下下からずれ 30.3%
Den. moniliforme 7.16%
Den. nobile 3.95%
Den. heterocarpum 3.52%
Den. findlayanum 2.45%
Den. regium 1.92%
Den. signatum 0.78%
Den. wardianum

2017年
5月前半
植え替え
新芽の伸び、ミズゴケ植え、根はやや乾燥気味、根鉢を少しほどきます。

  
浅広底穴鉢に入れて、周りに鹿沼土を入れます。


2月前半
オモカゲのが色づいてきました。


1月
オモカゲの株蕾付きを入手
Den. Omokage Den. hercoglossum × Den. Snow Drop。(2008年登録)。
Den.Chelsea ‘Snow Drop’ チェルシー‘ スノードロップ’ (Den.Pink Rabbit x Den.Sailor Boy)?? 2009年 J.Yamamoto RHS登録




エンジェル・ベイビー 'グリーン 愛'
ミニ種で小鉢で売られています。
水切れさせないようにしていると段々大きくなります。
一方、鉢が小さくミズゴケ植えのため、夏に水切れして新芽の育ちが悪くなりやすいです。
冬に開花株を入手したら、屋内か室内で寒さを避け、直ぐに「洋ラン学園式浅広底穴鉢鹿沼土重ね着鉢増し」ができます。
作落ちすると高芽しか出なくなります。
元から芽を出し回復します。2019/02/01

花弁白、唇弁喉緑
Den. Angel Baby 'Green Eye'
(Den.Snow Baby x Den. Snow Angel) 1989, Takaki O. N.
Snow Baby = Snow Pearl x Hakuseki、石斛が半分近く、ノビレが約1/4
Snow Angel = Yachiyozakura x Zuiko

芽ぶきが旺盛な種類です。(2013/06)
新芽が伸びると共に、新しい芽が出ています。
色々な状態、5段階の株が共存して育っています。
1花が終り、葉もない株
2葉付きの開花株
3昨年後半に大きく伸びた新芽、また生長を始めています。
4冬?に出て伸びているやや低くて太い芽
5初夏以降に出たばかりの小さくて細い新芽
典型的なパターンは、1-4が次々に親子の関係の場合です。5の若株は古株から出ていることもあるようです。
その他に例えば出たばかりの新芽は第二世代から出ることもあります。また同じ世代の兄弟が同じ親から出る場合もあります。
毎年咲かせるには、同じ状態の株を一定数出し続ける必要があります。
基本は左の写真のように、葉の残っている親株、大きく生長しほぼ完成した子株、出たばかりの小さくて細い孫株、の三段階・三世代です。
元気で大きくて太い親株からは、子株が2回続けて出て、古い方の小株からは孫株の新芽が2本出ていることもあります。大きく育てるには間引きが必要でしょう。
当面は2本同時に出たものだけ間引きすることにします。

2019年は古くて作落ちした鉢と、元気のよい鉢を一緒に育てます。
2月初め
2018年入手鉢
19101110-220
33145506'7'8'9'abcd

2018/11/10 茎14.5x0.65
蕾1

27x1
花跡7
8-高芽3cm
18.5x0.8
新葉9枚
11x0.55
5枚

花跡7


23x0.85
19x0.7
花跡5
花跡7








2019/02/01蕾1, 0.4cm


13x0.65 16x0.65
2枚
蕾2
22x0.85
20.5x0.9 14x0.8
7枚

19x0.85
20
0.85
12
0.8

13
0.6
10.5
0.55
4枚
9
0.4
3
7.5
04.
5
8
0.3
4



















































2019/02/01表作成
2018/02/19入手

2017年入手株
2019/02/01
高芽ばかり 最長6cm最太0.5cm葉5枚まで
ミズゴケ葉面露出、鹿沼土で覆う


ハッピートゥモロー ポーラ
花びらの先がピンク色のデンドロビューム。デンドロビウム。
ネット上に情報が見当たりません。
No.20463
サイズ:5号鉢(15cm) 高さ55cm

2019年2月初め入手
15cn陶器鉢に3株をバークで寄せ植え
それぞれは高さ約5cmの茎を基に脇芽が10,20,40cmと倍々で大きく育っています。
開花株は茎高約40cm太さ約2cmで、葉は約15枚出ています。上から5枚目以下は1枚おきに取り除かれています。大きさは最大で約12x3.5cmです。
花は上から10段まで。1年前の株は太さ約1.5cmで葉の跡は10枚で全てありません。花の跡は上から3段までです。
開花株の元から新芽が出て1cm足らずに伸び始めています。

2019/02
開花株入手
寄せ植え3鉢に分けました,株A,B群
1年後に蕾が着きました。開花株にです。新芽には着きません。
新芽は開花株の両側で、分岐です。2020年1月

鉢#C1
2

3



4




5





41




バルブ長バルブ長バルブ長バルブ長葉数花跡バルブ長葉数
バルブ長葉数葉長幅
バルブ長葉数葉長幅
2019/08/252.50.87.51




2371.6

花跡9
180.85
73-11x3

241.25
104-12.5x3
10/3















21.51.05
8


31.51.45
10

11/11










21.7


231.351.39


331.61.35104-12.8x3.5
11/24















241.351.37


331.71.4510

12/22












0




7





8

20/01/20













1


















































































































































































































































































































































































































































































スノーリップ Snow Lips
やや小型の種類です。
登録されていないようで交配親は不明です。
2014年に入手し直ぐに植え替え株分けをしました。
冷害などでまともな芽は1本しかありません。
これから大きくしようと思います。
2019/02/01

花弁白、唇弁喉緑桃

2019年
2月