洋ラン学園
大学院
グラマトフィラムの育て方と咲かせ方

 
グラマトフィラム スクリプタム、無斑シツリナム 'ヒヒマヌ'
Grammatophyllum scriptum var. citrinum 'Hihimanu'

初めに
グラマトフィラムは大型で夏に沢山の花を長期間咲かせ続けます。
シンビジウムに近縁で、根は十分です。
寒さに弱くて、2011年までは秋屋外で落葉したりバルブが腐ったりしました。
2012年には最低気温15℃を目安に室内に入れて冷害を防いだと思ったら、年が明けて暖房を忘れた室内で5℃程度になったと見られ深刻な冷害を受けました。
それ以降も秋に20℃未満の低温に当てているせいか、年を越して2月頃から落葉してしまいます。
そこで2019年には発想を変えて10月(以前)からは室内で観葉植物として楽しみながら傍観することにしました。
一方、グラマトフィラムは中々咲かず、ネットなどでも咲き方の情報は殆どありません。
ようやく012年に花茎付きの株を入手し、咲くまでの最後の過程を見ることができました。
13年には花芽が出たばかりのような苗を入手しました。
新しいバルブには咲かないで翌年以降に花茎が出ることが多いようです。「2-多年型」でしょうか?。2019/09/24
越冬に気を付けたら、開花株の脇芽から春に花芽が出て咲きました。
また花が咲いているうちに、次の脇芽が出ました。
寒さにさえ気を付ければ、1年型で、丈夫で咲き易そうです。2020/08/20

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目次
初めに
基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)

旧版
2011年まで

基本の育て方-洋ラン学園の苗と衣食住の4原則
洋ランは枯れやすく咲きにくいと思われています。寒さに弱く、根が乾燥や過湿で枯れるためです。
洋ラン学園ではこれらを予防し、易しい方法の普及を目指しています。
詳しくはHP冒頭にありますが、要点は下記の通りでどの種類も同じです。入手してからこの方法に慣らしていきます。温室・ミズゴケ・バーク・農薬を使いません。
(1)苗は1年後に開花が期待できる丈夫な種類の大株を入手する。
(2) 植え方(衣)は枯れやすいミズゴケやバークを使わず、東洋蘭で使われている鹿沼土に植える。
(3)置き場所(住)は、冬以外は屋外、冬は屋内で防寒・防霜
(4)水やり(食)は高温期には雨ざらしで生長促進(害虫も駆除)


最初(冬)に枯らさない方法(幼稚園)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
沖縄ではランは周年屋外で生長し咲きます。沖縄はほぼ回帰線上にありますが、その内側の熱帯では最低気温が1年を通じ10℃以上です。
(2) ミズゴケ植えの株は根腐れしやすいので、鉢から抜いて一回り広い透明容器(例:ペットボトルを横切りにしたもの)に移す
ランは木に着生し根は空中にむき出しです。ミズゴケは夏は干からび冬はじめじめで、枯れと根腐れの原因です。ミズゴケと容器の間に隙間があると、ねはほぼむき出しで、ミズゴケが乾きやすいため根腐れしません。
また中が見えるのでミズゴケの湿りや根の健康状態がいつでも見えます。
こうして元気に春を迎えたら一安心です。

グラアマトフィラムは丈夫ですが寒さには特別弱いので慣れない内は温室でやられているように、20(15)℃以下にはしない方が良いです。


蕾付き株を咲かせる「洋ラン幼稚園 年長組」
大抵の洋ランは2週間ほど咲くと終わってしまいます。
1年の大半は枯れないように世話をするだけです。
コチョウランは花の持ちが良く1か月以上持ちます。その上、花茎の先が伸びて蕾が出てきて、新しい花が咲きます。
従って数か月花を楽しむことができます。さらに花が終わっても花茎を残しておくと半年前後で枝が出てきて咲くことがあります。
エピデンドラムの花茎は枝が出てきます。
デンファレは半年後に同じところから花茎が出てきます。
ミニカトレアの多くは半年型で、開花株に次の脇芽がついていて時にはすでにシースや蕾が出ています。しばらく元気に育てていると次の花が咲きます。

夏にラン園に行ったら、花茎の伸びたグラマトフィラムがあったので譲ってもらいました。
6月後半に花茎の長く伸びた鉢を入手しました。
2012年
10月末
開花終り、花茎は茶色く枯れました

 

10月前半 
置き場所、春に置いていた、南の塀の北側に戻します。
古いバルブの膨らみはほぼ止まりました。芽が出続けるので芽欠きします。
基本種花虎斑
'12付き新株 親バルブ膨らんで14x6x4cm、新芽草丈27cm、幅3.3cm、葉7枚最大18x5cm。開花中、花茎先枯れ、花残り4個


9月前半
置き場所、家の北側、朝夕のみ直射日光。
古くて葉の無いバルブも吸水して膨らみ続けているようです。芽が出続けるので芽欠きします。
虎斑
'12付き新株 親バルブ膨らんで14x6x4cm、開花中、花茎70cm、花残り11個

8月後半
置き場所、家の北側、朝夕のみ直射日光。
虎斑
'12付き新株 親バルブ12x6x4cm、開花中、花茎37cm、蕾11個+房状、花梗と合わせ4cm

7月後半
 
7月後半に咲き始めました。

グラマトフィラムの蕾付き株を6月後半に入手
 





花芽付き株の入手から開花まで
2013年経過(下から順に上へ)

グラマトフィラムの花芽から開花までの様子は、本でもネットでも殆ど見ることができません。
従って、家庭で育てた場合に、どんな株から、何時頃、どのようにして、花茎が出てくるかが分かりません。
翌年にラン園で花芽の兆しのある株を見つけて入手しました。園主は疑っていましたがやっぱり花芽でした。

12月に室内に入れましたが、それまでの低温で傷んでいました。もっと早くから冬知らずにする必要がありました2019/12/21。


12月前半
室内に置き、時折水やりしています。新芽の葉は少しずつ伸びています。一部の古葉は変色し枯れています。
 
#5、冷害で葉が黄変・枯れ

11月後半
室内に入れました。

11月前半
昨年から今年にかけては、1月後半に室内で暖房をしないことがあったため、雪の日に冷害に遭わせてしまいました。
11月になると、最低気温が10℃を下回ることが多くなるので、グラマトフィラムには限界ですから、少なくとも夜は室内に入れるようにしていきます。
全体に丈と葉が伸び続け、基は太ります。

10月後半
寒さに弱く、バルブを弱らせると咲きにくくなると言われています。10月後半には最低気温が15℃を下回ることが多くなるので、南のテラスに移しました

10月前半
新芽は開花後の夏に出て、秋は育ち盛りなので、南の日だまりの植込みの陰に移します。夏芽が伸び続けています。一株だけは小さいのにバルブができ始めました。

9月前半
鉢#5
開花中。夏芽が伸びて丈30cm基幅2.4cm。親が凍害に遭っているため小さいです。

7月末
開花
鉢#5




7月後半
鉢#5
  
7月17日、10日で花茎が長く伸び蕾に分かれてきました 6月末には同じくらいだった左側の脇芽は大きくなりません 花茎の基からは脇芽が出ると共に気根が沢山出て根冠が伸びます。

7月初め
 花芽付き株の入手
先日見た芽はその後、急に伸びて、花茎になりました。そこで、お願いして、育ててみることにしました。
昨年は長く伸びた花茎付きの株から始めましたが、今回はさらに遡って、若い花茎のうちから様子を見ます。
自分ではまだ花茎を付けさせたことが無いので、どうしたらできるのかは分かりませんが、昨年の花茎付きは、株が若くて元気で葉が全て付いていました。
今年の花茎が出た株も、バルブは大きくありませんが、若くて葉が伸び盛りです。また、古株も葉が元気です。
これまでは、秋以降に落葉することが多かったので、秋から冬にかけても暖かく、元気に生長を続けるようにするのが良さそうです。
鉢#5
 
7月8日

6月末
 花芽の兆し
蘭園の苗に、変った新芽が出ているのを見つけました。これまで見てきた新芽は全て薄くて平べったいですが、この新芽は丸い棒状です。園主は疑っていましたが花芽と思いました。
2013年↑


開花株を入手して1年後に咲かせる(小学校)
洋ラン学園では、どの種類も「開花株を入手して1年後に咲かせる」を目標にして実例を示しています。
1年目は親株が大きいので最も咲かせやすいです。
以下は種類を問わない世話の内容です
(1) 冬に入手することが多いので、室内で最低温度10℃を保つ
(2) ミズゴケ植えの苗は幅広容器に移す
(3) 春になったら最低気温10℃以上で屋外の半日陰(直射日光では日焼けして枯れる)、軒下(雨ざらしでは一部の種類がかび病で枯れる)に置く
(4) ミズゴケ植えとバーク植え共に根腐れと枯れの原因なので、一回り広い浅鉢に移し、隙間に鹿沼土を入れる(重ね着鉢増し)
(5) 同時に緩効性の化成肥料粒を表面にばらまく
(6) 梅雨入り前後から雨ざらし・半日陰において、水を切らさないようにする。
(7) 夏から初秋までは、日焼けと水切れに注意し新しい脇芽を開花親と同じ高さを目指して伸ばす。
(8) 最低気温が20℃を下回ったら(都心で10月から)病気になりやすい種類は軒下などで雨除けする
(9) 最低気温が10℃を下回ったら(都心で11月後半から)、新株は暖かい陽だまりなどで保温する
(10) 最低気温が5℃を下回ったら(都心で12月から)屋内に移動する。
一般に秋に花茎が出て冬に咲きます。


グラマトフィラムは寒さに弱いせいか入手した翌年に咲かせることは難しいようです。
以下に2019-20年の実例の経過を示します。咲くかどうかは分かりません。
最低気温が20℃を下回る10月からは室内で観葉植物として楽しみながら保温するように変えました。一般に15℃まで(都心で10月半ばまで)は大丈夫とされています。
今回は無事に冬を越しました。
これまでは、雪の日に室温が10℃以下になって、2-3月に葉が茶変して落葉したようです。
6月に待望の花茎が出てきました。
大株を無事越冬させれば期待できそうです。
記事は下から上へ、表は上から下へ進みます。
2019-20年
無事に越冬したら、簡単に花茎が出てきて咲きました。

2020-21年
開花中に次の新芽が出ました。
大抵の洋ランは開花中は脇芽が出ないため、花を長く咲かせておくと次の新芽が出なくて作落ちしやすいですが、そんな心配が要らないようです。
この生長のペ−スで秋までに開花株の昨年の大きさになるか気がかりです。
2021年から
又しても、うっかり低温にして親株を傷めてしまい、苗作りからのやり直しです。芽の出も8月からと1月遅れです。冬までにどこまで伸ばせるか。
2015,2018年株と比較
2020年の芽出しは、これまでの7月前半より少し遅いです。
9月5日 古小株から芽が出てきました。高さ3.5cm、幅1.2cm
花は残り約16個、実が3個できています。
9月10日、1日当たり約1cmの伸びが続いています。葉の幅は開花株より広いdす。
2015全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅2016全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅2018全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅
年月日全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅花茎年月日全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅花茎年月日全高 バルブ
高幅厚
葉数葉長x幅花茎

#52



#53







2018



2019/09/23




2020年




2021年
























株#1
1.8x0.9


株#8




株#8
























#2




































#3




































#4569x5.6x3.332-42.5x7
































#5615.1x2.8
45x9.1
































#6171.4x1.253-44x6.2
















夏芽



夏芽
#7
夏芽
#81



#7
















7/1412x3.274-57/910.5x1.475-4.57/1531
128-225.51.5x0.8








7/17














7/2115x1.986-9








夏芽





7/20?



夏芽





8/225.5x4.1x1.8128-178/923x2.197-18





















8/951.333-2夏芽










8/17432x1.8129-31x6.112.5297-5.5






8/20223.5x1.786-13.5x4.5V






8/2948x3.3x2
11-30.5x8.28/2734.5x2.0x1.397-27.5x5















8/26284x1.7107-18x4H
8/1981.555-3


























8/30




8/30141.875-9


























9/5344x1.8107-26x7.5V











9/1043.5(7)x2x1.598-32x5.5















9/10403.8x1.9107-30x7.6
9/1417286-13.5


























9/15424x2.3107-32x8
































9/20484x2.7107-35x8.5











9/2448(7)x3.1x1.8108-37.5x5









9/2341.5未2.2x1.796-29x5
9/25493.8x2.6108-38x8.5






10/126113.5x4.8x3.5
11-48x8.510/85210x3.8x2.1109-41x5.5

12.5x5.2x3.5129-4635.52.5x2129-28.5












10/4242.3587-16
10/296213.5x6.3x41211-49x8.510/225210x3.8x2.3
9-42x5.5









10/31577.5x2.25x1.65
8-48x4.7












11/8



11/15529.5x3.8x2.3
9-42x5.5

12x5.8x4.11210-47x7.5393x2.5129-32x5.8
11/30
10x4.5x2.5
8-55x5.4

















12/75210x3.5x2

休み








12/21
12.5x4.6x3.2
8-56.5x5.5






































































2020




































05/28



植え替え































05/28



2.5x1































06/15



5































6/24



14x1































7/4



45x0.85蕾1cm































7/17
12x4.7x3.5

81x0.85蕾60+





































































8/20



満開中花70































9/5



開花中約15実3個































9/15























































旧データ追加2020/07/09,8/20

2020年↓

6月15日
朝夕だけ日の当たる家の北側にほったらかしにしておいたところ、
脇芽が花芽になって5cm位になっていました。
折れた方が花芽だったら取り返しがつかないと思っていました。
バルブはやや凹んでいます。

5月後半
外へ出しました。
新根が鉢の外に出ていたので、鉢増しします。
バークで細長いビニールポットに植えられていて、新根が鉢の外ですごく伸びています。
バークを取り除いて鹿沼土に植え替えます。
脇芽が地中に2個出ていました。1本は植え替え中に物にぶつかって折れてしまいました。

5月前半
無事に冬を越しました。
バルブは冬中は丸くて春の初めころは皺が寄りました。
最近、バルブがまた膨らんできました。
表面の根に緑の根冠が伸びています。
蜜が出始めました。

2020年↑

2019年↓
12月後半
まだバルブは大きくなり続けています。冬も休まず生長を続けるようです。
これまでのような春の手前で落葉は防げそうです。
蜜を出してべたべたすることが多いですが、今年は出ません。

9月後半
入手した開花株の花が終わりかけたので、バーク植えを鹿沼土に重ね着鉢増し。
最初から室内で観葉植物と一緒に育てることにします。

2019年↑

2年目以降も咲かせる・作落ち対策と大株作り(中学校)
温室育ちに比べて家庭では温度が低めなので新しい脇芽は親株より小さくなることが多いです。
新芽が早く出て親株が大きいほど新芽は大きくなります。
従って2年目以降は作落ちすることが多く咲きにくくなる傾向があります。
また種類によっては親株が小さいと新芽が出ないことすらあります。
一方年々新芽が出ていれば次第に大株になり、丈夫になります。
また株が屋外作りに慣れてきて耐寒性も増してきます。
野生の株が木の枝などに沿って大きく広がって咲くのに似てきて品評会で見るような群開も夢ではありません。
2019年↓


生長の様子
開花株のバルブの生長
実生から、順にバルブが大きくなって咲きます。
開花株のバルブの大きさがどのように順々に大きくなるかを示します。
最初は2cm足らずで、早いものでは5番目位に10cmを越え、そろそろ咲き始めます。
2018/07/26



花後の夏芽の伸び
開花株を入手すると根元に芽が出て大きくなっています。それが冬を通じて伸びながらバルブが出来て大きくなっていきます。2018/07/26
大きい新芽は開花親株に近い大きさになりました。今後は寒さ対策に気を付けます。10-15℃未満にしないことです。1018/10/12
#2
#3
#4
#5
2018-1-7
バルブ2-81
2-9(2-71)
3-6






#6:61.512H5.9W4.4D#8:3810H5.3W3D#7:6112H5.9W3.7D#5:51切れ12H5.7W3.9D
6






7
15
30

5.51.5W2

8
11
43
2.7W

441.8W
10
1.8W
9
20
30
30
30






10
31
33
40
60
12.5H5.2W3.5D352.5W6010.5H5.5W4D
40
3.5W
11
32
42
45






12
48






1






2






3















2021年

冷害に遭わせて傷んだ株を再生します。
3つに株分けしました。
3年以上かかるでしょう。


旧版
2014-15年
はじめに
グラマトフィラムは咲かせにくいです。
洋ランの中では最も寒さに弱く、約10℃を下回ると落葉してしまいます。
毎年ついうっかりして落葉させてきました。
今年も冷害からなので出遅れますが回復を図りたいと思います。
2015年
10月後半
鉢#3
バルブが外に現れた株は伸びがほぼ止まってバルブが大きくなります。
7月に出た芽はまだバルブにならず丈が伸びています。
昨年の株は葉がありますがバルブが小さく、一昨年のバルブには葉がありません。


鉢#4
大きさは昨年とほぼ同じです。冬にかけてのバルブの伸びと太りに期待します。

鉢#5
新芽は伸びがほぼ止まり、バルブは入手した時の開花株と同じまでになりました。後から出た小さい方は伸び続けています。



10月前半
 夏芽の伸び、昨年の株より大きくなりました。
最低気温が10℃未満となる10月後半には室内に入れますが、バルブの太りは少なくともん内は続きます。

鉢#5
8月前半
 夏芽の伸び、ようやく冬の冷害と落葉が防げたため、回復中

鉢#5
順調に伸びています。表面に出た根からは短い枝が出て先に根冠



8月前半
 夏芽の伸び、ようやく冬の冷害と落葉が防げたため、回復中
鉢 #4 昨年ょりやや早い立ち上がり
 




1月前半
落葉や黄変など目立った冷害はなく、わずかずつ伸びています。一部は新芽も出ています。新芽が伸び始めています。


2014年
11月初め
大きな失芽の生長は止まり、遅く出た小さな芽は伸び続けています。


鉢#1
 

鉢#2


鉢#3
  

鉢#4
  


鉢#5
  

10月後半
冷害の恐れがありますが、10月一杯は屋外に置くことにしました。最低気温10℃を目安にします。実際には5.8℃まで下がってしまいました。
まだ伸び続けて元気です。バルブは高さ7.5cmまででまだ小さいです。

9月後半
草丈の伸びが鈍ってきました。冷害で落葉した株からの回復などのため、まだ50cmになりません。バルブが出来た株もありますが高さが4cm未満です。2つ出た脇芽は一方を芽欠き最低気温15℃未満が始まったので南の軒下に移動


2014年
8月末

夏芽丈急速に伸び、40cm弱まで
  
鉢#1、#2


鉢#3


鉢#4、#5

8月前半
夏芽丈15-20、幅1.3-2.4、葉7-10枚、夏新芽の出続き

7月前半
冷害の後遺症で全て落葉してしまいましたが、春芽は大きくなり、夏新芽が出ています。


2月後半
低温カビ病。若葉まで茶色く変色して枯れていきます。よく見ると薄い斑点があり、炭疽病に類したカビ病のようです。

1月初め
葉の伸びは止まっていますが、バルブは少し太り続けているようです。秋以降に出た新芽葉は少しずつ伸びて、一部は新葉も出ています。古株の一部の古葉は変色し枯れています。
水やりをこれまでは屋外でしていましたが、屋内に変えました。
  
#1、#2、#3

  
鉢#4、#5


参考
NHK趣味の園芸 ソダレポ ykajbaさん
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_r_detail&target_report_id=6069
から転載させていただきました。2019/11/04
6月末に3本?芽が出て、どんどん伸びる方は葉芽であり、大きくならないのが花芽だった。アスパラのような棒状。
温室なしのヒヒマヌ咲かせ
作成日:2015/08/29
娘の結婚祝いに頂いた花。
よくわからないまま試行錯誤を3期経て、やっと開花
まとめますと、この花芽は、
昨年の5月に出た新芽→秋にバルブ完成 巨大
昨年9月に出た新芽→今年の1月にバルブ完成 やや小さめ
の株から出た!ということになります。
昨年9月以降に出た新芽を掻きまくったのは正解です。
根の育ちは秋に激しく、1月まで続くので、ここまで液肥与える。寒くなったら風呂温シャワーで胡蝶蘭と共にぬくぬくする部屋へ、2月からは乾燥気味で問題ないかと、4月まで眠ってる。4月から液肥開始、5月にモルコート、植え替えはこの時期か、うまくいけば花芽を6月に確認できる。ということで、5月に出た新芽をすくすく育て、おそらく花が咲くと同時に出てくる新芽を1ないし2個育てればいいのかな

1.春の新芽2014年6月7日
葉っぱ出動、花芽気配なし。
ということで今年の花は諦め
この子をデブに育てることに専念
2.バルブ完成
2014年8月6日
昨年より速い生育。バルブ完成。
超おデブな立派なバルブとなりました。
3.秋の新芽
2014年9月13日
葉っぱ出動
この子を残して後の新芽はかきまくる。
4.バルブ完成、根も完成
2015年2月11日
バルブ完成。液肥ストップ。
目標とする根のタワシ化完成。
ほとんど根の状態!
5.植え替え
2015年4月28日
新芽も花芽も見えず。
植え替え、重い!デカイ!古いバルブを切り捨て
新芽が出るであろう方向を空け、根は崩さずと言っても
根だらけであるが、バーク詰める。
モルコート規定量、液肥始める。
6.芽?
2015年7月8日
6月末に発見した芽のようなもの2個
丸いままで、ちっとも動かないの。
同時期に出た対角にある新芽(写真にはない)はぐんぐん伸びている。
ということは・・・密かに期待スル。
7.花芽確定
2015年7月18日
アスパラガスみたいな花芽である。
出だしは葉芽なのか花芽なのかよくわからなかった。
これが夏のシンビジウムと言われる所以か。
8.伸びる花芽
2015/07/30
3cm/日??????
伸びるは伸びる、すさまじい成長。
ぶつかって破損しないか心配。
9.玄関デビューまで後わずか
2015/08/16
汗だくで見よう見真似で支柱たて、とにかくデカイ!
わたしの育て方
「栽培環境」
5月~9月 ベランダ60%ほどの遮光。
10月からは室内。胡蝶蘭、洗濯物と人間たちと同室。
最低気温12℃、最低湿度50%を保つ
「水やり」
ベランダ時期は毎日、冬季は1回/1週間程度、時に風呂場で温シャワー、2月からは控えめ
「肥料」
5月にモルコート、液肥x2000を毎週(2月〜4月はお休み)
「病気と害虫」
病気なし、マイマイが時に現れ、捕獲し、つぶしている
「用土と鉢」
洋ラン用バーク、安定性のあるプラ鉢
「主な作業」
どんどん芽がでてくるので、芽かきが必要。葉裏が蜜でべたべたになるので、葉を洗うようにシャワーする。



○図解 洋ランの栽培、新井清彦、宇田川芳雄、誠文堂新光社、1981
毎年咲かせる洋ラン手入れと楽しみ方、中山草司、大泉書店、1996
園主が教える 図解 洋ラン作りコツのコツ、岡田弘、農文協、1992
3 性質と基本的な世話
高温・強光種
デンファレと共通する性質です。冬の最低温度を15度に保つと良いでしょう。直射日光にも耐えるようですが、元来が木漏れ日に当たっているので、少なくとも真夏は避けた方が無難です。
冬の温度が低いと春の生長開始が遅れ、脇芽が大きくなれず咲かないようです。
大型種
バルブも大きく厚くなります。脇芽から新しく咲かせるには親の大きさが必要でしょう。
植え方
透明ポット・鉢底板・発泡スチロール芯入り・底横穴開けで、中粒のバークで植えるのが基本です。
置き場所
真夏以外は直射に近い日光を当てます。寒さに弱いので、10月末をめどに屋内に取り込みます。

水やり
適度に乾いたらやります。
4 病気と害虫
ハダニ
葉が薄くて、ハダニが付きやすいと言われています。雨ざらしにすることで被害は減ります。
低温障害
冬などで温度が低いと葉が黄色くなって落葉します。
軟腐病
多湿気味の栽培ではなることがあるそうです。


7 主な種類、グラマトフィラム図鑑


Grammatophyllum Blume, 1825 is a genus of 11 orchid species in tribe Cymbidieae, subtribe Cyrtopodiinae.
DistributionEdit
This epiphytic genus occurs in dense rainforest from Indo-China, to Indonesia, the Philippines, New Guinea, and SW Pacific islands.
Description
The species produce several racemes, arising from the base of the pseudobulb, with many yellow-green to olive-green, waxy flowers with dark purplish-red marks. The pseudobulbs are enveloped by sheaths.
These are medium-sized to very large orchids, including the Giant Orchid (Grammatophyllum speciosum), believed to be the largest orchid species in existence. Its pseudobulbs can grow to a length of 2.5 m. Plants can develop into gigantic clusters weighing from several hundred kilograms to one ton! The roots form spectacular bundles.
The more modest Bell Orchid (Grammatophyllum scriptum) is another well-known species, with pseudobulbs of 20cm, from which originate 3 to 4 stout leaves with a length of 1 m.
Grammatophyllum multiflorum is one of the longest-blooming orchids in existence: it can be in bloom for nine months. See also Dendrobium cuthbertsonii, whose flowers have been reported to last up to ten months each.
Culture
These plants are usually rare in cultivation due to their spacial requirements. Plants require direct sunlight and intermediate to warm temperatures. Keep in temperatures of 75° to 85°F in the day and 55°-6O°F in the night. Plants can tolerate temperatures up to 100°F and as low as 45°F. Plants need to be heavily fertilized during growing season. Pot in sphagnum moss or medium fir bark. Mix should be well drained. Keep area well ventilated. Water frequently in spring to early fall during growth period, but do not keep mix wet and damp. In the winter reduce watering and water when potting media is dried.
Naming
The name is derived from the Greek words 'gramma' (letter) and 'phyllon' (leaf), referring to the dark markings in the flower.
Synonyms
1.Gabertia Gaud. 1829
2.Pattonia Wight 1851
Orchids wikiから転載
Intro:
Grammatophyllum scriptum var. crinitum is the unusual green form of the species which is normally colored in green with chocolate spots. Native to Malaysia, these plants are robust, with fat pseudobulbs and wide green leaves. The plants are around 20 to 24 inches in height. The flower spikes emerge from the base of the bulbs and are tall with anywhere from 50 to 150 chartreuse green flowers that have a delightfully sweet fragrance. These plants make an impression when in bloom and as they mature into specimen size plants they will delight you with several spikes at a time. The plant pictured is a large specimen from Orchids Limited's collection.
Flowering:
This plant flowers in the middle of summer with tall strong spikes of chartreuse-green flowers that have a nice fragrance. The flowers are 2-3 inches in size and have good substance. The flowers usually last from 1- 3 months depending on conditions. Specimen size plants can produce many spikes over a period of a couple of months.

Repotting:
Repot just after flowering or at the beginning of new growth, with a medium bark mix. The plant can be divided after 6 or more bulbs develop. We like to allow these plants to get large so we recommend waiting until there are 10 or 12 bulbs before dividing.



Grammatophyllum scriptum
東南アジアからパプアやニューギニアの高度0-100m、春から夏咲、花幅4.5cm、100輪まで、
基本種は元来は緑地に広く茶色っぽい模様がありますが、一般に見られる個体名'Hihimanu'は、全部が黄緑色です。

Orchids wikiから転載

Grammatophyllum scriptum'Hihimanu'
上記の基本種のような虎斑でなく、純黄色で、一般的にはこちらのみ出回っている。


グラマトフィラム・スペキオスム Grammatophyllum speciosum
ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ボルネオ、ジャワ、モルッカ、フィリピン、サラウィ、ビスマルク諸島、ニューギニア、マレーシア、低地熱帯雨林の開けた土地の大木に着生。秋から夏咲、幅20cmまで、30-50輪、時折有香
世界最大のラン(ラン科植物の中で株が最も大きくなる種)だそうです。株が大きくならないと開花しないため、日本での開花は珍しいとされています。 沖縄の海洋博公園の熱帯ドリームセンターで、黄色地に茶色の点花が咲きました。
 
右は栽培植物
Orchids wikiから転載
2016.7.9 2016年版開始
2014.11.3 グラマトフィラムは多年型?
生長・開花カレンダー
2013年7.1 全体の初めに13年版開始
2012.11 11年版
8.17 開花入手株の咲き方のまとめ
2011.7 新株入手、日記・カレンダー見直し
11.10 脇芽の秋の生長記録を追加
10.27 育て方記録追加
8.13性質
8.3図鑑
7.29開花株の手入れ
2010.7.13作成開始