洋ラン学園
表紙続き
8.洋ランの世話12か月
屋外の基本、高温・雨季・生長期と、低温・乾季・開花期
種類や月ごとに細かく考える前に重要なことがあります。それは屋外にある期間は高温期と低温期に分けられ、目標が逆になることです。
全種に共通な基本は下表のようになります。
周年屋外のシンビと伝ソロ以外は屋外では日除け、雨除けが基本。
9月は夏の続きの扱いで、秋は11月まで、12月から低温対策で室内への移動を始めます。
10月からはペットボトル植えの水やりを霧吹きに変えます。
| 目標 | 基準 | 置き場所 | 補足 |
高温期(6-9月) | 生長 |
水切れ防止
保湿
日焼け防止 |
木陰・半物陰
地上・植込みの中
雨ざらし | 猛暑日は日陰 |
低温期(4,5,10,11) |
根腐れ防止
防寒
坊カビ病 |
日焼け防止
(落葉樹は葉がない) |
日向・木漏れ日
乾燥・高燥
雨除け | 4,11月は特に雨除け |
蘭の四季
| 月数 |
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| 始まり | 終り |
12月半ば−3月半ば | 3 | 冬 | 室内 | 冬知らず | 冬至近く・初霜前 | 終霜後 |
3月半ば−6月半ば | 3 | 春 | 覚醒季 | 低温・根腐れ注意(3半−5半) | 春分近く |
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| 低温期、3半-4月 | 目覚め期 | 根腐れ・カビ病注意 | 3半ば | 4月終り |
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| 中温期、5-6半 | 芽ばえ・根ばえ期 | 植替え・肥料など | 5月初め | 6月半ば |
6月半ば−10月半ば | 4 | 夏 | 雨季・生長期 | 涼しく保湿・水切れ注意 |
梅雨入り(夏至近く)
バンダの根冠 | 10前一部黄葉始まり、バンダ根冠消滅始まり |
10月半ば−12月半ば | 2 | 秋 | 充実・花芽形成 | 低温・根腐れ注意(11半ー12半) |
| 初霜 |
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都心の2月前半と後半の天候の比較(2020年)
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平均気温
平均 |
最低気温
平均 |
最低気温
最低 |
最高気温
平均 |
最高気温
最高 | 日照時間 | 降水量 |
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1月後半 | 7.1 | 3.7 | 0.6 | 10.9 | 18.6 | 57.8 | 106.5 |
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2月前半 | 7.2 | 2.6↓ | -2.1↓ | 12.6↑ | 18.2 | 88.3↑ | 0 |
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2月後半 | 9.2 | 5.0 | 1.9 | 13.8 | 18.2 | 88.4 | 15 |
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低温期の気候
熱帯産の高温種の安全の目安は10℃ですが、11月いっぱいは屋外に置きたいです。
| 節気 | 気候 | 最高気温 | 最低気温 |
最高の最高
最低の最低 |
降水量
2018(2017)東京 | 置き場所 | 水やり |
日除け
雨除け |
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10月前半 | 寒露 |
| 24.5 | 16.2 | 32.3/13.2 | 37(103) | 屋外 | 霧吹き |
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10月後半 | 霜降 |
| 21.5 | 12.1 | 24.4/11.6 | 24.5(408.5) |
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11月前半 | 立冬 | 11-2月は乾季 | 19.2 | 10.6 | 22.8/8.7 | 47.5(17) |
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11月後半 | 小雪 |
| 16.1 | 7.0 | 18.1/5.8 | 6(30) | 屋外 |
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12月前半 | 大雪 |
12-2月は極寒期
(熱帯産と新株は冬知らず) | 13.2 | 4.4 | 23.4/1.4 | 40.5(4.5) |
高温種室内
新株室内 |
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12月後半 | 冬至 |
| 11.1 | 0.77 | 14.1/-0.7 | 3.5(10.5) | 低温種室内 |
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1月前半 | 小寒 |
寒さは増す
昼間が長くなり始める | 10.2 | 0.77(零下4日) | -1.6 | 9.5(26) |
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1月後半 | 大寒 |
最低と最高気温
が1年の最低 | 8.8 | 0.57(零下4日) | -4.0(-3.1) | 39(0) |
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2月前半 | 立春 | 極寒が減る | 9.6 | 0.50(零下7日) | -1.8 | 16.5(8.5) |
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2月後半 | 雨水 |
| 11.0 | 2.37(零下1日) | -1.8 | 3.5(7) |
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3月前半 | 啓蟄 | 3,6,9月は雨期 | 16.3 | 5.6 | 2.8 | 152(19.5) | 低温種屋外 |
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3月後半 | 春分 |
| 17.1 | 7.1 | 1.7 | 41(66) |
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4月前半 | 清明 |
4月前半-11月前半
は温期(最低10℃で
安全鉢増し) | 21.4 | 11.2 | 5.5 | 20(62.5) | 高温種屋外 |
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4月後半 | 穀雨 |
| 22.7 |
| 10.2 | 89(49.5) |
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5月前半 | 立夏 |
5月から10月までは根腐れ少ない
新芽の出が盛ん | 23.2 | 13.47 | 9.0 | 98(32) |
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5月後半 | 小満 |
| 26.0 | 17.2 | 13.1 | 23.5(17) |
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表作成2020/10/17
高温種と低温種
耐寒性で分けると下記の通りです。過湿を避けて根腐れ防止。保温すると芽の出が早く花付きが良くなります。
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高温種 | 10℃ | コチョウラン、バンダ、カトレヤ原種、デンファレ、グラマト |
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中温種 | 5 | 大半 |
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低温種 | 2 | オンシジウム |
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準屋外種 | 0 | セロジネ、マキシラリア、キンギアナム、ミルトニア、石斛 | 軒下 |
周年屋外 | -5 | デンドロビウム、シンビジウム、春蘭、金稜辺 |
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芽季
洋ランは種によって花期が違いますが、芽の出る時期もまちまちです。
大きくて元気で花の咲く苗ほど芽が早く出る傾向があります。
反対に遅く出た芽は大きくならず花が咲かないことが多いです。
標準的な「芽季」がいつかを知っておく必要がありますが、信頼できる情報は見当たりません。
| 主 | 副 | カトレヤ |
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冬 | シンビ |
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春 | オンシ、セロジネ、フォーミ、ミニカトレア、、ジゴペタ、 |
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夏 | オンシ、グラマトミニカトレア、 |
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秋 | ミルトニア、ジゴペタ、デンドロキラム、マキシラリア |
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不定期 | パフィオ |
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初めに、
| 24節気 | 最低 | 置き場所 | PET水やり | 植え替え | 日除け | 雨除け | 害虫 | 防寒 | 花茎 |
1 | 小寒 |
| 低温種周年屋外 |
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| 大寒 |
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2 | 立春 |
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| 雨水 |
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3 | 啓蟄 |
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| 春分 |
| 中温種屋外 |
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| 全種半日蔭 | ペットボトル植えは雨除け |
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4 | 清明 |
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| 穀雨 |
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5 | 立夏 |
| 高温種屋外 |
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| 小満 |
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| 霧吹き終了 |
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6 | 芒種 |
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| 満水捨てる | 新苗PET移行 |
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| 夏至 |
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| 午後涼しく |
| 太陽最高度 | 鹿沼土植えは雨ざらし |
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7 | 小暑 |
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| バンダ2日ごと霧 |
| 西日注意 |
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| 大暑 |
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| 3日ごと |
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| カトレアカイガラムシ生長 |
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8 | 立秋 |
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| 撥水性霧吹き |
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干天の慈雨
長時間続くときは雨除け |
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| マキシラリアリンゲンス |
| 処暑 |
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9 | 白露 |
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| 秋分 |
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10 | 寒露 |
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| 霜降 |
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11 | 立冬 |
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| シンビジウム/エバネウム |
| 小雪 |
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12 | 大雪 |
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12 | 冬至 |
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パフィオペディルムカレンダー 月別の新芽や新葉の数
今ある脇芽の開花につながる葉の枚数を決める「葉期」は春の初めと夏から秋にかけて、一方次の花を咲かせるには芽期が重要です。
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| 新芽 | 新葉 | 蕾 | 開花 |
1 | 2 | 5 | 2 |
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2 | 2 | 3 |
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3 | 8 | 9 | 1 |
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4 | 0 | 1 |
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5 | 1 | 4 |
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6 | 6 | 2 |
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7 | 2 | 7 |
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8 | 3 | 11 |
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9 | 3 | 6 |
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10 | 0 | 8 | 1 |
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11 | 6 | 5 | 3 |
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12 | 4 | 5 |
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2010年版から再掲
今節(今月)の洋ラン
2023年
2019年
置き場所
。
水やり
。
新芽、新葉、新根
。
花茎、蕾
。
開花
。
12月前半 大雪(たいせつ12/7)
大雪(たいせつ)は、二十四節気の第21。十一月節(旧暦10月後半から11月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が255度のときで12月7日ごろ。恒気法では冬至から23/24年(約350.02日)後で12月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の冬至前日までである。
季節
雪が激しく降り始めるころ。『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明している。
鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころ。
秋越しと冬知らず 2016/12.16
温室なしの洋ラン栽培では、熱帯産種では最低気温10℃で障害が出始めます。
今年
最低気温が10℃を下回ったのは、最初が
10月前半(寒露)の終わりの15日の8.1℃で、
10月後半(霜降)には4回ることが多くなるのは
冬には大半の洋ランを室内や屋内に入れるのでやや安全で、むしろ危険なのは秋なのです。
従って洋ラン学園では防寒の初めということもあり「
秋越し」に注意を払っています。
冬は防寒という受け身よりも芽出しの促進など「
冬知らず」を提唱しています。
当地の今年の10月の最低気温は10℃未満が7回で10/25の7.2℃でした。熱帯産種は屋内に入れなければなりません。
11月前半(立冬)には最低気温が10℃を越えたのは1日と、14,15の3日だけで、5℃未満の初めは8日の3.2℃した。
11月後半(小雪)には5℃未満が5回あり、
屋外安全限界の目安としている2℃以下は3回で
1回は-2.8℃でした。例外的ですが24日に初雪が降りました。一般種でも屋外では冷害や霜害の危険が始まります。
12月前半(大雪)には5℃以上は5回だけ、
2℃以下が6回、零下が2回もあり、
最低は12日の-1.9℃でした。一般種は深軒下か屋内ですが、
零下になった苗もあります。
普通の年よりかなり寒いですが、昨年は5℃以上は2回だけ、2℃以下は11回、
零下は8回で最低は9日の-2.7℃でした。
秋
初めに
秋は新芽の伸びがほぼ止まり、バルブが形を現し太り、花芽が現れて開花の準備が本格化する時期です。
一方、気候は、夏の高温の自生地である亜熱帯に近い気候の生長期から、冬の自生地では休眠期に当たる低温への移行期です。
半ばから下記のように切り替えましょう2019/10/02
| 秋前半 | 秋後半 |
| 9月-10月前半 | 10月後半-11月 |
置き場所(温度) | 保涼 | 保温 |
水やり | 保湿、午後 | 乾燥、午前 |
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2019/11/01
高温期から低温期へ
春夏秋冬の季節の特徴をあげるとすれば、夏は暑さより雨季・生長期、冬は乾季・開花期・休眠期でしょう。
これに対して春は芽出し、秋は充実と花茎の出る時期です。
秋は寒さを迎えながらも、何とか温度を維持して生長を続けることが望ましいです。
秋は前半と後半に分けられます。秋の前半は夏の続きで生長が続くのに対して、秋の後半は寒さの害を防ぎながら徐々に慣らしていくことになります。2017.11.7
2014年秋まとめ 11.25
「苗:有望株=根腐れの無い大株」を入手し「衣:洋ラン学園式の浅広底穴鉢鹿沼土薄植え」にして、今年は「食:夏は積極水やり」にしました。
親株並みの太い脇芽が育ちました。
「芽期」
それなのに秋に花芽が出にくいのは参考資料にあるように「春芽は秋の着花が良く、夏以降の芽は花芽が冬以降にしか付かず数も少ない」ためと思われます。
洋ラン学園では一般の「花期」のみを考えるのに対して、「年期」と「芽期」という考え方を提唱しています。
フォーミディブルは「芽期」の重要性を示す好例です。
ではなぜ、春に芽が出ないで夏になってしまうのか。
一般には「冬に寒いと芽の出が遅れる」と言われているので、それが原因と考えがちです。
これが原因なら「洋ラン学園の苗と衣食住の四原則」の内、残った「住=置き場所」を既にやっているように「冬知らず」にすることが効果があるはずです。
しかし、今回は「植替えによる芽の出の遅れ」も考えに入れなければなりません。
また、「親株が小さくても新芽の出は遅れる」ことが考えられます。
来年は、植替えをしないので、植替えによる遅れは減ります。
また、今年の新芽は大きく育ったので、親株が大きくなったため、新芽の出の遅れも減ると期待できます。
従って、来年は、「年明けの花芽を期待しながら、春芽の出を待つ」ことにしたいと思います。
秋後半
10月後半−11月・準低温期・中温期、秋から冬への移行期、秋越し
初めに 2018年
今年の秋の前半は、日陰ができたため、特に日除けの苦労はありませんでした。またそのため乾燥も全体的にはひどくなくミズゴケ植えのコチョウランと雨除けしたパフィオの他は水やりも楽でした。
秋の後半は防寒と雨除けと屋内への移動が必要となります。
屋内への取り込みは、冬は芽出しのため15℃以上が望ましい種類も、秋までは成長を続けているため10℃で良いことにして10月いっぱいは屋外としました。
従ってやり方を変えて取り込みを始めるのは11月になります。2018/10/28
2017年
秋の後半は、寒くなって生長は一段落、冬へ向かっての準備が必要になってきます。
熱帯産種は10℃以下では害が出ますが、10月後半には最低気温が10℃未満の日が始まります。
11月前半には最低気温が5℃未満と、生長しなくなる日が増えてきます。
また最低気温が2-3℃では霜期間が始まります。霜が当たると大抵のランが害を受けるので、屋外では霜除けが必須となり、中温種では屋内の方が安全になります。2017.11.7
秋越しと冬知らず 2016年 12.16
温室なしの洋ラン栽培では、熱帯産種では最低気温10℃で障害が出始めます。
今年最低気温が10℃を下回ったのは、最初が10月前半(寒露)の終わりの15日の8.1℃で、10月後半(霜降)には下回ることが多くなるのは
冬には大半の洋ランを室内や屋内に入れるのでやや安全で、むしろ危険なのは秋なのです。
従って洋ラン学園では防寒の初めということもあり「秋越し」に注意を払っています。
冬は防寒という受け身よりも芽出しの促進など「冬知らず」を提唱しています。
当地の今年の10月の最低気温は10℃未満が7回で10/25の7.2℃でした。熱帯産種は屋内に入れなければなりません。
11月前半(立冬)には最低気温が10℃を越えたのは1日と、14,15の3日だけで、5℃未満の初めは8日の3.2℃した。
11月後半(小雪)には5℃未満が5回あり、屋外安全限界の目安としている2℃以下は3回で1回は-2.8℃でした。例外的ですが24日に初雪が降りました。一般種でも屋外では冷害や霜害の危険が始まります。
12月前半(大雪)には5℃以上は5回だけ、2℃以下が6回、零下が2回もあり、最低は12日の-1.9℃でした。一般種は深軒下か屋内ですが、零下になった苗もあります。
普通の年よりかなり寒いですが、昨年は5℃以上は2回だけ、2℃以下は11回、零下は8回で最低は9日の-2.7℃でした。
木枯らし
今年は木枯らし1号が吹かなかったと気象庁が発表しました。記録が残る1951年以降では発表が無かったのは1979年以来で5度目です。
今年の冬はエルニーニョ現象が発生していて暖冬の予報です。2016年
気象庁天気相談所作成
東京地方における「木枯らし1号」は、下記の事項を基本として総合的に判断して発表しています。
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る。
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。
3 東京における風向が西北西〜北である。
4 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上である。 (ただし、お知らせには最大瞬間風速を記入する。)気象庁の公式発表は東京と大阪だけ
2015年は10月25日に東京で木枯らし1号が吹きました。2016.10.27
2016年の初霜
宇都宮 11月7日 最低気温 3.5℃ 関東地方で最初
名古屋 12月7日 最低気温2.6℃
東京 12月17日 (-3月16日)
11月
初めに
11月は秋の後半の始まりです。
温室を使わない洋ラン学園では、「冬越し」ではなくて「秋越しと冬知らず」と考えています。
従って秋の後半の始まりは従来の冬越しに代わる方法の始まりなのです。2016.11.16
2018年
置き場所・最低温度計
引き続き一番気を遣うのは置き場所です。
最低気温が10℃を下回ると熱帯産植物は傷むので屋外に入れることを考えますが、
一日中でなく夜だけと考えることができます。さらに軒下の温度は気温より高いことを考えると、
軒下が10℃を下回らなければ屋内に取り込む必要はありません。
軒下が屋外より3℃高いとすると最低気温7℃が目安になります。
気温が短時間10℃になっても植物体はすぐにそうならないと考えれば最低気温5℃でも大丈夫かもしれません。
そこで最低温度計を軒下において、気温との差を測って見ることにします。
熱帯産のグラマトフィラムとデンファレを夜に軒下に置きます。
下記に
寒かった昨年の記録を載せます。
2016年はずっと高温ですが、月末に雪が降って0℃近くまで下がったため生憎留守にしていたので冷害と雪害で沢山枯れてしまいました。
2018/10/29
2018,17,16年11月の天候と世話
最低気温
熱帯産に害の予想される10℃未満が多くなりました。
都心に移動したため、5℃未満はまだありませんでした。
昨年17年は郊外で最低が-0.6℃、霜の心配な3℃未満が後半に7日ありました。八王子では初霜観測12/07
2019年11月の天候と世話
| 2016 |
| 2016東京 | 2016 |
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| 2017 | 2017 | 2017 |
|
| 2018 |
|
| 2019 |
|
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| 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
| 都心 | 都心 |
| 府中 |
|
| 都心 | 都心 | 府中 |
|
| 都心 |
|
| 都心 |
|
|
|
| 置き場所・植替え・水やり | 置き場所・植替え・水やり | 置き場所・植替え・水やり | 置き場所・植替え・水やり |
|
最低
結果 |
最高
結果 | 日照時間,降水量 | 最低結果 |
最高
結果 | 降水量 |
最低
結果 |
最高
結果 | 最低結果 | 最高結果 | 日照時間,降水量 | 最低結果 | 軒下最低 |
| 最低結果 | 軒下最低 |
最高
結果 | 日照時間 | 降水量 |
木枯らしの発表無し(11月までに最大風速8m/s以上)
|
木枯らしの発表無し(11月までに最大風速8m/s以上)
|
10月30日に東京で木枯らし1号、2016年は11月9日
10月31日宇都宮で初霜最低気温3.6℃ |
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1 | 11.7 | 16.4 |
|
|
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| 9.8 | 19.1 | 6.8 | 17.6 | 6.7H, 0 | 11.5 | 10.5 |
| 12.2 |
| 23.9 | 9.5H | - | シンビデンドロは南庭続き日ほぼ当たらず | シンビジウムを直射日光の当たる南庭に | カトレヤ・ミニカトレア、エピデンドラム、グラマトフィラム、オンシジウムなど深軒下と玄関土間、コチョウラン玄関床のまま |
夜中温種は屋内に、デンファレ、フォーミ、ブラサボラ、フラグミペディウム。
クリソトキサムも注意 |
2 | 8.6 | 12.2 |
|
|
|
| 9.6 | 20.8 | 5.4 | 20.7 | 9.7H, 0 | 10.1 |
|
| 10.9 |
| 19.9 | 8.4 | - | デンドロ新ミニデンドロセロジネキンギマキシ春蘭北陽だまり | デンドロビウム・デンファレ・フォーミディブルを直射日光の当たる南軒下に |
| 最高気温15℃未満の始まりは10月28日の12.9℃ |
3 | 8.4 | 19.4 |
|
|
|
| 12.0 | 21.9 | 12.2 | 22.5 | 8.4H, 1.5mm | 10.6 | 10.5 |
| 12.7 |
| 18.9 | 0.9 | 10.5 | オンシ軒下 |
|
|
予想が6℃なので中温種を夜屋内に
コチョウラン |
4 | 8.5 | 18.8 |
|
|
|
| 11.9 | 21.8 | 11.3 | 21.9 | 4.7H, 0 | 13.0 | 13.5 |
| 11.0 |
| 20.2 | 8.9 | 1.0 | ミニカトミルトジゴペタ夜屋内 | 近畿で木枯らし1号、関東は空振り |
|
10月の最低気温10℃未満は7回
今年の最低気温を更新
カトレヤを南庭の植え込み陰に移動
雨除け下や屋内の鉢に水やり
|
5 | 11.2 | 19.5 |
|
|
|
| 10.1 | 17.8 | 7.8 | 17.3 | 9.3H, 0 | 14.5 | 14.5 |
| 9.0 |
| 19.2 | 9.5 | - | コチョウパフィオ | コチョウラン雨に当たったので日に当て乾かす |
|
|
6 | 9.9 | 20.8 |
|
|
|
| 8.0 | 19.8 | 4.7 | 20.5 | 9.0H, 0 | 16.2 | 14.3 |
| 8.8 | 5 | 21.2 | 9.5 | - |
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さくらの
葉が黄葉、以前のは塩害 |
最低気温5℃未満の始まり
フラグミペディウム開花株入手、玄関に
北のギボウシの葉の周りが黄変 |
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7 | 8.2 | 14.4 |
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| 9.3 | 21.2 | 5.6 | 22.5 | 9.4H, 0 | 13.8 |
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| 9.8 |
| 22.6 | 6.0 | - |
| 室内と軒下のパフィオに室内で午前に水 |
デンファレ新株(軒下)の葉が変色
グラマトフィラムを軒下から玄関に入れる |
立冬
明日は最低気温5℃未満の予報
宇都宮で初霜、最低気温3.6℃関東では初めて
カトレヤなどシンビ・デンドロ以外を軒下に移動コチョウランは夜屋内に |
8 | 6.1 | 13.6 |
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| 11.5 | 18.4 | 9.4 | 15.2 | 0.0H, 0 | 13.1 | 13.5 |
| 11.9 |
| 19.2 | 8.9 | - |
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ミニカトレア、オンシ、ミニバンダ、大明石斛など陽だまりへ
デンファレとフォーミ室内へ
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最低気温5℃未満は初めて
今年の最低気温を更新
郊外、内陸県で降霜。今夜一時雨 :東京地方も練馬4度台、府中・八王子3度台Tn。多摩地方では薄霜地点もあったものと推定されます。(K. Arimoriのお天気日誌)
室内暖房オイルヒーター開始
シンビ・デンドロ・春蘭系の一部以外は全て軒下
コチョウラン夜室内に、炭疽病の広がり |
9 | 7.9 |
|
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| 10.5 | 18.8 | 8.4 | 18.7 | 9.5H, 0 | 14.2 | 14.5 |
| 11.3 |
| 17.4 | 7.0 | - |
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木枯らし1号
コチョウラン夜室内に |
10 | 7.6 |
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| 9.1 | 17.7 | 4.2 | 18.0 | 6.0H, 0 | 15.0 | 15.0 |
| 9.2 |
| 18.6 | 9.2 | 0.0 |
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時雨の冷たい小雨
陽だまりの鉢を軒下へ雨除け | 軒下最低2℃ |
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11 | 5.7 |
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| 11.3 | 20.7 | 8.0 | 20.2 | 5.7H, 0 | 13.5 |
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| 10.8 |
| 17.9 | 1.9 | 6.5 |
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| 月初め以来降水量0続く | 夜に大雨、シンビジウムの新苗やデンドロの一部・金稜辺・春蘭・報才蘭系のみ雨ざらし |
12 | 10.0 | 18.8 |
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| 9.2 | 16.1 | 7.7 | 16.3 | 8.5H, 0 | 12.8 |
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| 9.2 |
| 21.8 | 9.4 | - |
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軒下最低5℃
小春日より、デンドロビウムを植え込み下からテラスへ移動
北の鉢を西に移動
11月初めて?の水やり、午前に変更
デンファレを屋内に | 小春日和、4コチョウラン、3+ブラサボラ、5+フラグミペディウム11デンファレ、11フォーミディブルを室内へ移動開始 |
13 | 9.1 | 18.6 |
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| 7.6 | 16.5 | 4.4 | 17.1 | 6.0H, 5.0mm | 12.6 | 12.5 |
| 11.3 |
| 16.1 | 0.5 | 0.5 |
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| 久しぶりの雨、冷たい、一部のみ雨ざらし | 小春日和続く、午前に水やり、10日目 |
14 | 11.5 | 16.7 |
|
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| 10.3 | 15.3 | 9.4 | 15.8 | 0.4H, 1.0mm | 10.1 |
|
| 11.6 |
| 22.3 | 5.6 | 0.0 |
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東京の木枯らし1号またも空振り
2018年も無し |
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15 | 12.7 | 19.3 |
|
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| 10.2 | 17.0 | 8.1 | 16.6 | 2.0, 0 | 8.7 | 14.5 |
| 9.7 |
| 17.1 | 8.8 | - |
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最低気温10℃未満の始まり
まだ軒下は10℃以上全て屋外のまま |
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実際の温度は地域予報より3℃も低い
明日の予報に備え、軒下の苗などにカバー
クリソトキサムの葉が黄変、寒さか日焼けか不明 |
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16 | 10.7 | 14.8 |
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| 7.9 | 16.4 | 4.7 | 16.3 | 6.9 | 8.1 |
|
| 7.8 |
| 18.9 | 9.3 | - |
|
| 屋内のフォーミディブルの蕾が大きくなる |
地元の今年の最低気温を更新、各地も
富山は最低気温2.8℃で初霜観測、熊谷(3.1℃)、奈良(3.4℃近畿初)も |
17 | 7.8 | 18.3 |
|
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| 5.5 | 13.6 | 2.6 | 13.9 | 8.1 | 11.1 |
|
| 8.2 |
| 19.7 | 9.3 | - |
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18 | 6.1 | 15.7 |
|
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| 8.2 | 15.1 | 5.9 | 12.3 | 0.0 | 10.8 |
|
| 9.4 |
| 21.4 | 6.6 | 0.0 |
|
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| 小春日和、午前に水やり、7日目 |
19 | 7.9 | 12.0 |
|
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| 4.7 | 12.3 | 4.0 | 12.7 | 5.4 | 10.8 |
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| 11.7 |
| 20.7 | 4.3 | 3.0 |
| ギボウシの葉先が黄変 |
|
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20 | 8.9 | 20.4 |
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|
| 3.6 | 10.4 | 1.4 | 10.1 | 1.6 | 8.2 |
|
| 9.6 |
| 15.9 | 7.6 | - |
|
昼は暖か
小雨が続く、しぐれのよう
桜の黄葉 |
最低気温3℃未満(霜の恐れ)
の始まり |
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21 | 10.2 | 14.7 |
|
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| 3.7 | 11.9 | 1.8 | 12.3 | 9.4 | 5.8 | 7 |
| 8.5 |
| 15.7 | 7.6 | - |
| 最低気温5℃近くの始まり、油断 | 霜注意予報 | 雪の予報 |
22 | 10.3 | 19.3 |
|
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| 3.2 | 11.5 | 0.6 | 12.7 | 2.2 | 7.9 |
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| 6.3 |
| 10.8 | 0.0 | 47.0 |
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雪、東京都心の11月の初雪は54年ぶり、積雪は初
最低気温2℃未満を記録、地表では凍る温度
上空の真冬並みの寒気と関東の南岸にある低気圧の影響
テラスのシンビ・デンドロや軒下の苗大半が冠雪 |
23 | 8.5 | 14.7 |
|
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| 6.1 | 14.5 | 5.3 | 16.0 | 2.9H, 17.0mm | 6.6 | 7.5 |
| 9.2 |
| 13.0 | 0.0 | 60.5 |
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グラマトフィラム、デンファレ、フラグミペディウム、コチョウラン
ビニールカバー
夜は徐々に室内へ取り込む
| 久しぶりの雨 |
最低気温零下を記録、冬日。昨年は12/20の-2.2℃、一昨年も12/6の-1.4℃が最初。関東の最初は栃木県日光市の土呂部どろぶで10/15.
室内は自動の夜間暖房のため例年雪の日に数℃に下がる失敗を回避
軒下のパフィオなどは無事 |
24 | 0.9 | 8.6 |
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| 5.1 | 14.8 | 2.0 | 14.7 | 6.4 | 7.5 | 7.5 |
| 12.9 |
| 19.1 | 0.0 | 19.0 |
| 多くの苗を地面から西棚上へ移動 |
| 室内は自動の夜間暖房継続 |
25 | 0.3 | 10.8 |
|
|
|
| 3.7 | 14.4 | -0.3 | 14.7 | 8.7 | 6.5 | 6 |
| 12.1 |
| 21.9 | 3.8 | 1.0 |
| グラマト夜屋内へ | 最低気温零下の始まり、ギボウシは前から黄色 |
このころギボウシ葉黄変、昨年は12/7に:
まだ地域に霜予報は出ていませんが、ギボウシの葉が黄色くなりました。 |
26 | 3.2 | 13.1 |
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| 3.5 | 18.2 | 0.9 | 18.0 | 7.0 | 7.1 |
|
| 7.3 |
| 12.5 | 0.0 | 1.5 | ギボシも黄葉進む | 桜の黄葉大半進む |
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27 | 8.6 | 13.8 |
|
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| 7.7 | 14.5 | 4.7 | 14.5 | 5.6 | 11.5 | 13.5(屋内) |
| 7.8 |
| 10.7 | 0.0 | 2.5 | デンファレ・フォーミ屋内へ | グラマト軒下 | 軒下のフラグミペディウム元気無し寒さとミズゴケ植えの水切れ | 軒下や深軒下や室内の鉢に水やり、10日目 |
28 | 9.4 | 14.0 |
|
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| 9.9 | 15.0 | 7.2 | 15.4 | 2.4 | 8.9 | 11.5 |
| 4.6 |
| 11.8 | 0.0 | 3.5 |
今秋初めての5℃未満
予報2℃に備え
夜屋内軒下に |
|
屋外(軒下)に水やり
シンビジウムの蕾ほころび始め
八王子郊外で初霜 |
セロジネ・デンドロキラム北軒下から西深軒下へ
カトレヤ南縁から西深軒下へ、ミルトニジウム北軒下から室内へ |
29 | 7.5 | 14.3 |
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| 7.3 | 19.2 | 3.3 | 20.3 | 9.0 | 10.8 | 11.3 |
| 1.6 | 3.3 | 9.7 | 8.9H | - |
軒下は3℃超
カトレア葉変色か
夜取り込み続 |
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30 | 4.8 | 11.8 |
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| 7.7 | 14.3 | 7.3 | 13.1 | 0.0H, 1.5mm | 8.1 |
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| 3.1 | 4.0 | 12.0 | 8.9H | - |
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ビニール袋鉢カバー
プラスチックケース | 少雨 |
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最低
結果 |
最高
結果 | 日照時間,降水量 | 最低結果 |
最高
結果 | 降水量 |
最低
結果 |
最高
結果 | 最低結果 | 最高結果 | 日照時間,降水量 | 最低結果 |
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| 最低結果 | 軒下最低 |
最高
結果 | 日照時間 | 降水量 | 霜予報 |
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月天候まとめ |
2016年は
(2017追記) |
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木枯らし1号天気図
霜関連情報
左:宇都宮で初霜 2016.11.7
けさの関東地方は北部を中心に冷え込みが強まりました。
午前6時までの最低気温は、水戸で3度3分、宇都宮で3度5分、前橋で4度5分まで下がりました。
いずれも今季一番の冷え込みです。
そんな中、宇都宮では初霜が観測されました。
平年より5日遅く、昨年より12日遅い観測です。
なお、関東地方の初霜は今シーズン初めてです。(気象協会HPから転載させていただきました。2016.11.11)
中:
2015年11月29日の霜予報(yahoo天気から転載させていただきました。)
右:2016年11月30日の霜予報、最低気温予想は3℃。
府中、2015年11月
27日、今年初めての最低気温5℃未満で3.1℃
28日、最低気温1.6℃、初霜だった模様
29日、大国魂神社では 今年最後の酉の市
2015年11月の最低気温と冷害・引越・水やり
11月27日には都郊外の地域の最低気温が初めて3℃と、大多数の洋ランに安全な5℃より下がりました。
11月28日、29日と予報は3℃ですが、霜予報域は遠いです。
立冬、11月8日ごろ、2016年は11月7日
しぐれ(時雨)
Wikipediaから転載(2018/11/22)
時雨(しぐれ、じう)は、主に秋から冬にかけて起こる、一時的に降ったり止んだりする雨である。
時雨が降る天候に変わることを時雨れる(しぐれる)ともいう。
概要
北西季節風下、日本海上で発生した対流雲が次々と日本海沿岸に達すると時雨があり、雲が去るとまた晴れる。日本海沿岸を始め、日本海岸気候と太平洋側気候の境界域、たとえば京都盆地、長野県、岐阜県、福島県などでは風とともに時雨がやってくる。
気象学者の平野烈介によると、時雨は以下のような特徴をもつ。
晩秋から初冬にかけて多い。
日本の各地にみられる。
朝、昼、夕といった特別の時刻はない。
細雨ではないが、だからといって雨量は多くない。やや強い雨を伴い、雲足は速い。
広い地域に一様に降るのではなく、密集した雲の団塊から降る。
気温は低めである。
季語
俳句では冬の季語である。
11月後半 小雪(しょうせつ11/22)
小雪(しょうせつ)は、二十四節気の第20。十月中(通常旧暦10月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が240度のときで11月22日ごろ。
季節
わずかながら雪が降り始めるころ。『暦便覧』では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明している。
11月後半-秋後半:低温期の本格化
11月前半 立冬(りっとう11/7)
立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。
初めて冬の気配が現われてくる日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。実際はまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。
秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。
秋前半(9月前半-10月)
10月前半まで
高温期から低温期への切り替え
初めに
平年では、9月前半までは真夏日が良くあり、秋雨前線がまだ活発にならないため、夏の陽気が続いている感じがします。
又洋ランの新芽はこの頃から伸びが止まってバルブなどが太り始めたり、花茎が出てきたりする時でもあります。
9月後半になると上のグラフにあるように、気温の低下が始まります。最低気温が20℃を下回り、秋雨が良く降るので、屋外・雨ざらしでは寝腐れに注意が必要になります。
日焼けの注意は必要ですが、なるべく日向に置くようにします。(2015年記)
温度と置き場所
置き場所を判断するには、ランが枯れる(地上部)かばかりでなく、根が腐るかどうか、と生長や開花への影響の3点を考える必要があります。
枯れるかどうかについては、熱帯産では10℃が境目になり、温帯産・特に和蘭(石斛、春蘭や風蘭)や和蘭との交配種では、霜や雪を被らなければ零下5℃前後までは枯れずに越冬できます。
根腐れも最低10℃位までは大丈夫なのですが、それ以上でも乾かないと根腐れします。
暖かい季節と同様の水やりをするとすれば15-20℃以上でないと危険です。
生長や開花への影響という点では種類によって15℃を下回るとあるようです。
従って低温期の置き場所はこれらと実際に可能かによって決めねばなりません。
従来の趣味の園芸では植物に望ましい条件を最優先にしていますが、温室を使わない場合には現実的ではありません。
例えばデンファレの鉢を買うと20℃以上に保てと書いてありますが、消費者のことを考えているとは思えません。(2018/10/14)
屋内にしまうのは大変なので、高温種は秋は10℃まで10月いっぱいは外に置くことにします、成長が続いているので15℃を下回っても止まらないと思います。
15℃以上が望ましいとされているグラマトフィラムは春に適用します他の種類は外に出した後なのでそれほど負担になりません。10/23
雨ざらし
置き場所に関して重要なのは雨ざらしです。
高温期の雨ざらしは乾きすぎを防ぎ、水切れにより有機質の植え込み材料が撥水性になってしまった時に回復に役立ちます。
花が咲かない理由の大半である夏の水切れによる生長不良を防ぎます。
またカイガラムシはふ化直後だけ雨で退治できます。ダニ退治にも有効です。
一方、温度が低くなってからの雨ざらしでは、病気や根腐れを引き起こします。
熱帯性のランの耐寒性は10℃までですが、葉や根の弱い種類は最低気温15℃を目安に雨ざらしを止めるようにします。
特にコチョウランは炭疽病が発生して落葉が始まり全株が枯れ、パフィオの主に薄葉も発病します。
東京都心では10月初めから最低気温が15℃を下回ることが多くなります。10/23
2020年
10月
初めに
最低気温が20℃を下回る(2018/10/08-)
昨年の例では10月後半になると最低気温が15-10℃未満が普通になります。
今年は下記にあるように、グラマトフィラムを15℃以上に保つようにしてみます。枯れないようにするには10℃以上で良いと思いますが、春からの生長を遅れさせないためです。
その他の熱帯産種はデンファレ、フラグミペディウムなど10℃以上にします。(2019/10/11)
初めに 2016
低温期が本格化します。
2016年も基本的には下記の2015年と同じにします。特に10℃以下での扱いについて
一番重要なのは置き場所で、9月後半から日陰・雨ざらし・北庭、から日射(日除けは必須)・雨よけ・南庭に変えます。
それに従って、水やりが定期的に必要になります。
また雨が当たらないとカイガラムシが繁殖します。歯ブラシによる駆除を本格化します。
ただし、最低気温については15℃に気を付けます。グラマトフィラムを15℃未満にしないことです。
店の開花株は少なくなります。コチョウランとカトレアは夏までに入手する方が無難です。2016.9.30
前線について
一般には秋雨前線が良く使われますが、気象庁発表の2015年の天気図のまとめを振り返ると、秋雨前線という言葉は見当たらないためいつ無くなったかも分かりません。
また民間でも予報はありますがいつ終わったかの記録は見つかりません。
1,2,4,6,7,12, 16, 17, 26日は単に前線、13日は寒冷前線の通過、18, 27日には停滞前線、とややこしくなっています。10月は18日の寒冷前線が最初です。2016.10.3
最低気温について
グラマトフィラムだけは最低気温15℃以上にした方が良さそうです。2015年には9月30日の14.6℃が最初で10月1日も続き15℃未満が22日で10℃未満も25日の9.0℃から始まり3日ありました。
2016年はまだありませんが予報では都心が11日からになっています。
デンファレ、カトレヤ原種など10℃未満にしたくない種類は多くあります。冷害にはならなくても春からを含めた生長への影響はあるようです。2016.10.8
日の高さと長さ
9月後半の秋分を過ぎると、次第に日は低く南寄りになり、特に日の入りがどんどん早まります。
1月経った10月後半には、西日が南寄りになり日除けの仕方が変わり、5時前に日が沈むようになります。2016.10.27
木枯らし
気象庁天気相談所作成
東京地方における「木枯らし1号」は、下記の事項を基本として総合的に判断して発表しています。
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る。
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。
3 東京における風向が西北西〜北である。
4 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上である。 (ただし、お知らせには最大瞬間風速を記入する。)気象庁の公式発表は東京と大阪だけ
2015年は10月25日に東京で木枯らし1号が吹きました。2016.10.27
10月22日に本州初めての霜、23日は「霜降」12.8記
葉の変色
10月に入ると色々な種類の葉の変色が始まります。10.31
2015年
趣味の園芸では、高温種・中温種・低温種に分けて、最低気温の低下に合わせて、それぞれ高温種は15℃、中温種は10℃、低温種は5℃以下になったら、防寒のため屋外から室内に取り込むように言われています。こうすると、高温種は10月から室内に入れ始めるようになり、まさに低温期と思われます。
しかし洋ラン学園ではそのようなやり方はしません。
冷害を受けるのは、熱帯産種が10℃以下になる場合です。10℃までは高温種も屋外の日光と昼の高温で生長を続けるので、屋外に置いた方が良く育ちます。
また、室内が狭くならずに済みます。そこで、10月一杯までは、准低温期・中温期と考えます。(2014.11.13)
10月後半には当地の最低気温が10℃を下回り始めるので、14グラマトフィラム、13バンダ、11デンファレや3カトレヤ系高温種のロディゲシー系やブラサボラなど、10℃未満が予想される夜のみ室内に入れ始めます(2015.10.8)
2014年には10月のうちに5回も最低気温が10℃を下回リ、5℃近くにもなったために早くから冷害が起き始めましたが、今年は大丈夫なようです。2015.10.24
2014年の木枯らし1号(10月後半から11月末までで北風の最大速度が8m/s以上)は28日でした。それ以前の3回は10℃を下回っても9℃以上でしたが、29日は約7℃、30日は約6℃と危険な水準まで下がりました。2015.10.26
10.8 軒下水やり
停滞前線10月9日
北緯46度、東経157度から
温暖前線が北緯45度、東経165度、北緯40度、東経166度にのび、
寒冷前線が北緯42度、東経154度、北緯40度、東経151度、北緯37度、東経146度、北緯35度、東経140度、北緯33度、東経136度に達しています。
北緯33度、東経136度から
停滞前線が北緯31度、東経131度、北緯27度、東経127度を通って、北緯25度、東経123度にのびています。
北緯29度、東経173度から
停滞前線が北緯29度、東経177度を通って、北緯30度、東経180度にのびています。
木枯らし1号2015年10月24日
24日、東京地方で「木枯らし1号」が吹きました。昨年(10月27日)より3日早い観測です。
日本付近は、
西高東低の冬型の気圧配置となっています。
このため、関東地方は24日、
北よりの風が強まりました。
東京では24日
午後11時54分に最大瞬間風速13.3メートル(北北西)を観測しました。
このため、気象庁は25日、「24日に東京地方で木枯らし1号が吹いた」と発表しました。
2015年10月24日の天気概況
低気圧が北海道付近を東へ進み、
寒冷前線が北日本を通過した。北海道と東北、北陸から山陰で雨が降り、雷雨の所も。沖縄も低気圧の影響で雨が降り、北大東では非常に激しい雨。
最高気温は平年を上回った所が多い。鹿児島は10月1日以来の真夏日で、1地点だけ。
左:木枯らし1号2015年10月24日、右:同日天気図、2016.10.29
初霜
2017年
9月29日 日光戦場ヶ原、帯広(9月の観測は16年振り)最低気温2.6℃、全国で初めて
10月31日 宇都宮 初霜、関東で初・・平年より2日・昨年より7日早い、最低気温3.6℃、上空の乾季と放射冷却で今シーズン一番の冷え込み。甲府も初霜・平年より3日・昨年より9日早い。東京都心は9.1℃今年一番冷え込み
奥日光で関東で今シーズン初めての冬日・初霜・初氷
11月7日、立冬、東京の週末は6週続けて雨有り
10月前半 寒露(10/8)
寒露(かんろ)は、二十四節気の第17。九月節(旧暦8月後半から9月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が195度のときで10月8日ごろ。
露が冷気によって凍りそうになるころ[1]。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころ。『暦便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明している。
2012年9月の降水量と最低気温など
前線について
一般には秋雨前線が良く使われますが、2015年の天気図のまとめを振り返ると、秋雨前線という言葉は見当たらないためいつ無くなったかも分かりません。
また民間でも予報はありますがいつ終わったかの記録は見つかりません。
1,2,4,6,7,12, 16, 17, 26日は単に前線、13日は寒冷前線の通過、18, 27日には停滞前線、とややこしくなっています。10月は18日の寒冷前線が最初です。2016.10.3
秋雨(秋雨前線からジャンプ)
Wikiediaから転載
秋雨(あきさめ)とは、日本において8月後半頃から10月頃にかけて(地域によって時期に差がある)降る長雨[1]のこと。秋の長雨、秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいう。
1 原因とメカニズム
夏から秋に季節が移り変わる際、真夏の間本州一帯に猛暑をもたらした太平洋高気圧が南へ退き、大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出す。この性質の違う2つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、秋雨前線が発生する。梅雨前線と同じく、前線を挟んで夏の空気と秋の空気とが押し合いをしているため、前線は日本上空を南下したり北上したりする、こうして長雨が続く。
秋雨の原因となる高気圧は主に4つある。1つ目はシベリア高気圧と呼ばれる高気圧である。シベリア高気圧は冷たく乾燥したシベリア気団から構成されていて、高気圧から吹き出される風も冷たく乾燥している。2つ目は秋特有の移動性高気圧と呼ばれる高気圧である。移動性高気圧はやや温かく乾燥した揚子江気団から構成される。3つ目は太平洋高気圧で、温かく湿った小笠原気団から構成される。4つ目はオホーツク海高気圧と呼ばれる高気圧である。オホーツク海高気圧は冷たく湿ったオホーツク海気団から構成される。
2 梅雨から秋雨への移行
オホーツク海気団と小笠原気団のせめぎ合う中で北上する梅雨前線は、平年で8月前半頃には中国の華北地方〜朝鮮半島北部〜北海道付近にまで達し、勢力が弱まって次第に消滅する。そして日本付近は小笠原気団からなる太平洋高気圧、中国大陸は揚子江気団からなる停滞性の高気圧に覆われ、東アジアのほぼ全域で本格的な夏が続く。
一方8月前半頃には、偏西風の強い部分(ジェット気流)が中国北部付近からオホーツク海付近にかけての地域に北上し、流れも弱くなる。しかし、8月後半頃になると、次第に偏西風が南下を始め、秋の空気もそれに伴って南下してくるようになる。
8月後半頃になると、太平洋高気圧が日本列島から離れたり近づいたりを繰り返すようになる。また、夏の間周りよりも相対的に気圧が低かった大陸の気圧が上がり始め、移動性高気圧やシベリア高気圧が勢いを増してくる。太平洋高気圧が離れたときには、そこに偏西風が入り込んで移動性高気圧と低気圧が交互にやってきて、晴れと雨が繰り返すような天気が訪れるようになる。このような天気が次第に増え始め、晴れ続きの夏の天気の間に雨がやってくるようになる。
これが秋雨の始まりである。8月後半頃から9月頃にかけて、北日本から順に寒冷前線が南下・東進するようになる。このような天気を経て、次第に低気圧とともに前線が発生し、停滞するようになる。
2.1秋雨前線の南下から消滅まで
8月後半頃から9月頃にかけて、北日本から順に寒冷前線が停滞前線に変わり、停滞するようになる。停滞する期間は長くて数日間で、あまり長続きはしない。天気は周期的に変わることもあるが、全国的にぐずついた天気が多くなる。
10月前半頃になると、太平洋高気圧は日本の南に完全に後退し、秋雨前線の停滞は主に本州の南となる。9月後半頃以降、北日本から順に偏西風が上空に南下してくるので、ジェット気流が高気圧や低気圧を押し流すことで天気が移り変わりやすくなり、太平洋側では晴れが増えてくるが、日本海側では低気圧通過後、一時的に西高東低になるために冬に比べると短期間であるが時雨やすくなる。
10月後半頃になると、秋雨前線は日本の南にまで南下し、途切れ途切れになって弱まり、やがて消滅する。
このころには、日本列島付近を移動性高気圧と低気圧が交互に通過し、乾燥した晴れ→雨→西高東低(日本海側は時雨、太平洋側は乾燥した晴れ)→乾燥した晴れが短期間で移る典型的な秋の天気となる。
3 秋雨の経過とその特徴
梅雨とは反対に、末期よりも初期の方が雨が強い。基本的に、秋雨前線は梅雨前線よりも弱く、前線が停滞前線ではなく寒冷前線や温暖前線になったり、前線として現れない気圧の谷となったりすることも多い。そのため、曇りの天気が続いたり、しとしとという弱い雨が降ることが多い。しかし、大気が極度に不安定となって大雨の条件がそろうと、梅雨をもしのぐ大雨となることがある。
特に秋雨の時期は秋の台風シーズンと重なっているため、台風から秋雨前線に向かって湿暖気流が流れ込み、積乱雲が発達して大雨となり、大規模な水害を引き起こす場合がある。また、上空に寒気が流れ込んだり、収束線が通過したり、低気圧が発達して秋 熟語 2時前線が発達したりすると、大雨になることがある。
また、梅雨の雨量は西や南に行くほど多くなるのに対して、秋雨の雨量は北や東に行くほど多くなり、正反対となっている。
秋雨前線の場合は通過後、一時的に西高東低になった際に寒気がやってくることがあり、通過の前後で気温が数℃ - 十数℃低下して急に冷え込むことがある。また、高山や寒冷地では霙や霰、雪が降ることもある。
梅雨のない北海道でも秋雨はある。これは、秋雨の場合は前線を作るシベリア高気圧や移動性高気圧がはじめからしっかりと勢力を保っているためである。
梅雨と違って、始まり・終わりが明確でないことが多く、梅雨入り・梅雨明けに相当する発表はない。また、東南アジアから東アジアまでの広範囲で起こる梅雨とは異なり、日本周辺にのみ見られる現象である。
2016年9月の最高・最低気温・降水量
水やりは不要でむしろ雨除けの注意が必要になります。
9月後半 秋分(しゅうぶん9/23)
秋分(しゅうぶん)は、二十四節気の第16。昼と夜の長さが等しくなる。八月中(旧暦8月内)。
現在広まっている定気法では、太陽が秋分点を通過した瞬間、すなわち太陽黄経が180度となったときで、9月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とし、日のほうは秋分日(しゅうぶんび)と呼ぶ。恒気法では冬至から3/4年(約273.93日)後で9月21日ごろ。
春分と同様に、秋分では昼夜の長さがほぼ同じになる。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」と説明している。しかし、実際には、昼の方が夜よりも長い。日本付近では、年による差もあるが、平均すれば昼が夜よりも約14分長い。これは、次の理由による。
9月前半 白露(はくろ9/8)
白露(はくろ)は、二十四節気の第15。八月節(旧暦7月後半から8月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が165度のときで9月8日ごろ。
大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明している。
2023年
置き場所:
雨除け: 最も雨に弱いコチョウランも夏は大丈夫ですが軒下です。他は短時間なら当てて後でペットボトルに溜まったミスを捨てます。長雨の時はビニールで覆います。。
日除け: シンビジウムとデンドロのみ午前中は直射日光が当たります。
水やり: 猛暑日など、3日ごとに水やりして保湿 。ミズゴケペットボトル植えも。水をはじいていれば霧吹きで濡らす方が確実です。
植え替え:
肥料:
新芽:
新根:
新葉:
花茎と蕾: ミニカトレヤ、オンシジウムアロハイワナガ始まり、、
開花: コチョウラン、白大輪、など
害虫:
夏
6月-8月
初めに
6-8月の夏は、原産地の「雨季、生長期」に相当し、春に出た新芽がぐんぐん伸びて親株の高さに達します。
そうして秋になると今度は太って充実し花芽が出てきます。
一方、洋ラン栽培で最も困る根腐れが起きにくく、最も安全な季節でもあります。
そこで水切れさせず、高く伸ばすことが最も大事になります。
冬は防寒、夏は防乾。夏は厚着、冬は薄着
2020/06/29
雨季・生長期
はじめに
下記の夏の始め方にも書いたように、梅雨からの夏は、高温のため根腐れの心配がいらず、自生地では雨季で生長期に当たるため、水やりを十分にすればぐんぐん生長する、一年で最も心配がいらず楽しい季節です。018.6.13
かび病の恐れもないため、コチョウランやパフィオペディルムを含めて全種を雨ざらしにできます。
一方直射日光ではどんな種類も日焼けするため、木陰や物陰などに置く必要があります。2019/08/27
夏後半・盛夏
7月後半-8月
初めに-日除けと保湿
6-8月の夏を、前半の梅雨と、後半の真夏の猛暑期に分けることにします。
洋ランの多くは新芽が夏に伸び、秋に太って充実しながら花芽を着けます。
生長に必要なのは水分と高温です。夏の前半の梅雨は雨が多く湿度が高いですが、夏の後半の盛夏は高温で湿度が下がり、水が不足します。
「水切れの防止」では足りず「保湿」に注意する必要があります。過湿が続くと腐るので、水の停滞も大敵です。
水やりは涼しくなった午後に行い、水を溜めないで腐敗を予防します。
ペットボトル植えは2日ごと、午後気温が下がってからほぼ満水にしてしばらく経って捨てる、根元は濡らさないように。グループごとローテーション。ばんだはできれば毎日
鹿沼土植えはできれば毎日1日おき、シンビは庭の水撒きで自動散水利用
日除けは大部分は木陰か軒下、一部寒冷紗を被せるか、鉢の上に横に張る2023/07/23
保湿の制御
ペットボトル植えは、猛暑日が続いても水やりは平均で3日ごとで良さそうです。
乾きやすい鉢は、ミズゴケを加える、ペットボトルの隙間を小さくするなどして乾きを抑えると、多くの鉢を一括して管理できます。
ペットボトルは乾き具合や根の調子が見えて、乾きの調節ができることが大きな利点です。8/6
8月前半
蕾 ミニカトレア ナイスホリディ、リトルトシエ、カウレリア、カトレヤ原種 トリアナエ
8月
8月後半 処暑(しょしょ8/23)
処暑(しょしょ)は、二十四節気の第14。七月中(通常旧暦7月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が150度のときで8月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から2/3年(約243.4906日)後で8月23日ごろ。
暑さが峠を越えて後退し始めるころ。『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と説明している。
二百十日・二百二十日とともに台風襲来の特異日とされている。
2023年
置き場所:
雨除け: 最も雨に弱いコチョウランも夏は大丈夫ですが軒下です。他は短時間なら当てて後でペットボトルに溜まったミスを捨てます。長雨の時はビニールで覆います。。
日除け: シンビジウムとデンドロのみ午前中は直射日光が当たります。
水やり: 猛暑日など、3日ごとに水やりして保湿 。ミズゴケペットボトル植えも。水をはじいていれば霧吹きで濡らす方が確実です。
植え替え:
肥料:
新芽:
新根:
新葉:
花茎と蕾: コチョウラン、など、ミルトニアスペクタビリス江戸紫、
開花: コチョウラン、白大輪、など
害虫: ミルトニアのマルカイガラムシが大きくなってくるので駆除します。
8月前半 立秋(りっしゅう8/7)
立秋(りっしゅう)は、二十四節気の第13。七月節(旧暦6月後半から7月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が135度のときで8月7日ごろ。
季節
初めて秋の気配が現れてくる頃とされる。七月節(旧暦7月)。『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明している。
夏至と秋分の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立冬の前日までが秋となる。暦の上ではこの日が暑さの頂点となる[1]。翌日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。また、翌日から暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すことになる。
藤原敏行は「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と詠んだ。
この日に至っても梅雨が明けない場合は「梅雨明け」の発表はされなくなる。それゆえに、東北地方などでは「梅雨明けなし」となることがある。
ウィキペディアから転載
引き続き、最重点は水切れと日焼け防止です。コチョウランが花盛りを迎えます。水やりは涼しくなった午後遅くで根焼けなどを避けます。カトレアのカイガラムシが大きくなります。
2023年
置き場所:
雨除け: 最も雨に弱いコチョウランも夏は大丈夫です。
日除け:
水やり: 猛暑日など、3日ごとに水やりして保湿 。ミズゴケペットボトル植えも。水をはじいていれば霧吹きで濡らす方が確実です。
植え替え:
肥料:
新芽:
新根:
新葉:
花茎と蕾: コチョウラン、など、マキシラリア・リンゲンス
開花: コチョウラン、白大輪、満天紅、紫式部など
害虫: 引き続きカトレアのマルカイガラムシが大きくなってくるので駆除します。
7月後半 大暑(たいしょ7/23))
大暑(たいしょ)は、二十四節気の第12。六月中(通常旧暦6月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のときで7月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から7/12年(約213.06日)後で7月23日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立秋前日までである。
西洋占星術では、大暑を獅子宮(しし座)の始まりとする。
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。
大寒と互いに半年後・半年前である。小寒と小暑も同じ関係である。
ウィキペディアから転載
引き続き、最重点は水切れと日焼け防止です。コチョウランが花盛りを迎えます。水やりは涼しくなった午後遅くで根焼けなどを避けます。カトレアのカイガラムシが大きくなります。
2023年
置き場所:
雨除け:
日除け:
水やり: 猛暑日など、1-2日ごとに水やりして保湿 。ミズゴケペットボトル植えは3日目に次の水やりに(乾き方を)統一
植え替え:
肥料:
新芽:
新根:
新葉:
花茎と蕾: コチョウラン、紫式部、満天紅、など
開花: コチョウラン、白大輪、など
害虫: カトレアのマルカイガラムシが大きくなってくるので駆除します。
7月
初めに
7月は前半は梅雨で蘭の芽がぐんぐん大きくなります。後半は梅雨明けで猛暑が始まりますが、高温と日射をやわらげ水切れさせなければさらに大きくなります。2020/07/01
2017年7月の天候と世話
関東(甲信、東海、近畿、中国)の梅雨明けは19日でした。平年と同じで昨年より10日早いです。豪雨の九州は遅れ
梅雨明け前から晴天と高温が続きほぼ連日真夏日以上です。
梅雨前線が東北に再現・停滞し雨が続いています。
置肥が遅れたので、生長を挽回する恵みの雨です。7.26
梅雨明け宣言後の梅雨前線
7月19日に九州と東北を残して梅雨明け宣言がされましたが、その後梅雨前線の復活した九州や北上した北陸東北に豪雨が続き、26日には南下しています。
7月前半 小暑(しょうしょ7/7))
小暑(しょうしょ)は、二十四節気の第11。六月節(旧暦5月後半から6月前半)。
梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。
蝉が鳴き始める。
そのまま夏空になり、梅雨入りの発表が特定できなくなる年もある。それゆえに、四国地方、北陸地方、近畿地方などでは「梅雨入りなし」となることがある。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る。
小寒と互いに半年後・半年前である。大寒と大暑も同じ関係である。
ウィキペディアから転載 2015
2015年の梅雨明けは関東では7月19日で後半になってから
2023年
置き場所 引き続きペットボトル植えは全て軒下の雨が当たらないところ、鹿沼土植えもシンビデンドロ系以外は半日蔭に
雨除け、引き続き梅雨で雨が多いので気をつけます。雨の予報があったら、ビニールで雨除け。雨が上がったらビニールを除き、ペットボトルに水が入ってしまったら水を捨てる
鹿沼土植えは雨が良く当たるように
日除け、日向のシンビ、キンギアナム、デンドロ、セロジネ、晴れの日朝被せて夕には取り除く。被せたままは有害
水やり 梅雨の間は、水切れは少ないです、防湿(根の弱い種類のミズゴケペットボトル)
植え替え: セロジネ新株をミズゴケ素焼き鉢から抜いてペットボトルに、鹿沼土植えの植え替え株分けはしません。新芽が鉢の縁に当たったら必要ならそっと抜いて古い側を取り除き全体を中心に移動します。
ペットボトル植えは乾きやすいもの、新根の伸びているオンシジウム系は新根にミズゴケを補足します。
肥料 引き続きペットボトル植えは水や霧吹きに時々薄い液肥 を入れる
鹿沼土植えは緩効性化成肥料顆粒を、まだの鉢にはばらまく
新芽:ミニカトレア、デンドロビウムの新芽伸び
新根:バンダ、風蘭の新根が伸び、緑や茶色の根冠、ルビー根と呼んで楽しむ。バルボフィラム新芽から。コチョウラン、シンビ/エバネウム
新葉:コチョウラン、セロジネの葉が開き始め
花茎と蕾 風蘭、コチョウラン伸び続き、、パフィオペディルム
開花 新規:風蘭、コチョウラン、バルボフィラム、続き:コチョウランバルボフィラム/ウエンデルアナム。終了:
伸び:デンドロビウムの新芽
夏前半・梅雨(2016.6.7)
6月-7月前半
初めに
6-8月の夏を、前半の梅雨と、後半の真夏の猛暑期に分けることにします。
昔は梅雨入りは6月半ばでしたが、近年は6月初めへと早まっています。
梅雨入り前は数日と短くなってしまったので、5月の末に付け加える形とします。2016.6.7
夏の始め方
洋ランが最も多く出回るのは冬なので、初めての人も、新しい株を育て始める人も、冬からになるのが普通です。
しかし、洋ランが最も多く枯れるのは冬です。
それは、洋ランは亜熱帯産なので、冬の寒さに弱いことと、根などが休眠していることが多く、鉢が乾きにくくて最も根腐れしやすいためです。
一方、洋ランの多くは冬ばかりでなく夏にも開花株が出回ります。
3ミニカトレア、4コチョウラン(ほぼ通年)、6オンシジウム、11デンファレ、11フォーミディブル、10ミニバンダなどです。
専ら夏に出回るのは寒さに弱い、13バンダや15グラマトフィラムなどがあります。
夏は株は生長中で、高温のために少々鉢が湿ったままでもあまり根腐れしません。
従って、夏は枯れることがなく、最も安全に育てられる季節なのです。
根が元気なので植え込み材料が腐っていたら植え替えもできます。
洋ラン学園では、初めての人を含めて、最も安全な夏に始めることをお勧めしています。(2016.6)
梅雨(6月後半から7月前半)
洋ラン学園では、ほぼ全種を、浅広底穴鉢鹿沼土薄植えにし、雨ざらしで育てています。
湿り・乾き共に中庸なので、水は週に2回あれば良いのですが、多くの期間は平均してその間隔で雨が降るので、水やりはほぼ不要と言うことになります。
梅雨時は雨ざらしにすると根腐れすると考えられていますが、根腐れは最低気温が20℃以上では激減します。
しかも鹿沼土植えでは過湿になりにくいため、雨ざらしでも大丈夫です。
また快晴になることは少ないので、日焼けも減ります。
但し、梅雨の晴れ間は光が強いため直射日光が短時間でも当たると日焼けしてしまいます。
また、非が最も高いため日陰のできるところが少なくなることにも、置き場所のために注意が必要です。
ともあれ、十分な水分で、高温の雨季の始まりで、ランの生育が最も活発になり楽しい時期です。2014.8.1
梅雨入り
初めに
6月からは夏ですが、6月には梅雨入りがあります。
それまでは5月の続きのような初夏のさわやかな天気で、梅雨に入ると雨が続き、原産地の雨季のようになります。
梅雨入りの時期は年により異なりますが、6月半ばを一応の区切りとしておきます。
種類によってはまだ芽が出たばかりで、早くから芽が出ている種類もまだ伸びは激しくありません。
従って、水切れの心配も少ないです。
一方、日はどんどん高くなり、庭の北側でも日が当たるようになります。そこで日除けが最大の世話になります。
梅雨入りは関東では、平年で6月8日、2014年は6月5日ころ、2015年は6月3日ころでした。2016年は6月5日です。(2016.6)
6月後半 夏至(げし6/21)
夏至(げし)は、二十四節気の第10。一年で最も昼が長い。五月中(旧暦5月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が90度のときで6月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とし、日のほうは夏至日(げしび)と呼ぶ。恒気法では冬至から1/2年(約182.62日)後で6月22日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小暑前日までである。
春分から秋分までの間、北半球では太陽は真東からやや北寄りの方角から上り、真西からやや北寄りの方角に沈む。夏至の日にはこの日の出(日出)・日の入り(日没)の方角が最も北寄りになる。また、北回帰線上の観測者から見ると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過する。夏至の日には北緯66.6度以北の北極圏全域で白夜となり、南緯66.6度以南の南極圏全域で極夜となる。
なお、1年で日の出の時刻が最も早い日および日の入りの時刻が最も遅い日それぞれと、夏至の日は一致しない。日本では、日の出が最も早い日は夏至の1週間前ごろであり、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後ごろである。
また、南半球では昼と夜の長さの関係が北半球と逆転するため、天文学的な夏至とは別に、慣習的に「一年中で一番昼が長く夜が短い日」のことを夏至と呼ぶことがある。すなわち、南半球が慣習的な意味での夏至を迎える日は北半球での冬至の日に当たる。ウィキペディアから転載
日が最も高くなるので、日焼けしないよう置き場所や日除けに気をつけます。2023/07/04
2023年
置き場所 引き続きペットボトル植えは全て軒下の雨が当たらないところ、鹿沼土植えもシンビデンドロ系以外は半日蔭に
雨除け、引き続き
梅雨で雨が多いので気をつけます。雨の予報があったら、ビニールで雨除け。雨が上がったらビニールを除き、ペットボトルに水が配位てしまったら水を捨てる
日除け、日向のシンビ、キンギアナム、デンドロセロジネ
水やり 梅雨の間は、水切れは少ないです、防湿(根の弱い種類のミズゴケペットボトル)
植え替え 鹿沼土植えの植え替え株分けはしません。新芽が鉢の縁に当たったら必要ならそっと抜いて古い側を取り除き全体を中心に移動します。
ペットボトル植えは乾きやすいものは補足します。
肥料 引き続きペットボトル植えは水や霧吹きに時々薄い液肥 を入れる
鹿沼土植えは緩効性化成肥料顆粒を、まだの鉢にはばらまく
新芽:
クロウエシア、バルボフィラム
新根:
バンダ、風蘭の新根が伸び、緑や茶色の根冠、ルビー根と呼んで楽しむ。バルボフィラム新芽から。コチョウラン
新葉:コチョウラン
花茎と蕾 コチョウラン伸び続き、、パフィオペディルム
開花 新規:コチョウラン、バルボフィラム、続き:コチョウラン。終了:シンビ、デンドロビウム、キンギアナム、バルボフィラム/ウエンデルアナム
2023年
置き場所:
雨除け:
日除け:
水やり:
植え替え:
肥料:
新芽:
新根:
新葉:
花茎と蕾:
開花:
害虫:
1月前半
蕾 ジゴペタラム