洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
洋ラン12か月(24節気)-今節の洋ラン−半月ごと
2020-21年
冬
初めに
日本の冬は原産地の洋ランにとっては乾季で、余り生長はせず、花が咲いて後から新芽が出てくる時期です。
従って最も楽しみな時期である一方、寒さのために弱ったり枯れたりしやすい季節です。
温室では寒さの苦労は少ないですが、温室なしで屋外と室内で育てるには、防寒と加温と水やりへの注意が必要になります。
今年は都心に移動したので例年の冷害が和らぎます。2018/12/6
前半と後半
12月から2月の冬を前半と後半に分けると、一月後半は冬の後半の始まりになります。
洋ラン学園では冬の前半は冬越しまたは冬知らずをうまくやるための時期と考える一方で
冬の後半は冬越しや冬知らずが軌道に乗るとともに、春の生長の始まりと考えられます。
秋から冬にかけては温度がまだ高いので、屋外でなるべく成長を続けさせます、
2021/01/29
秋越しと冬知らず 2016/12.16
温室なしの洋ラン栽培では、熱帯産種では最低気温10℃で障害が出始めます。
今年最低気温が10℃を下回ったのは、最初が10月前半(寒露)の終わりの15日の8.1℃で、10月後半(霜降)には4回ることが多くなるのは
冬には大半の洋ランを室内や屋内に入れるのでやや安全で、むしろ危険なのは秋なのです。
従って洋ラン学園では防寒の初めということもあり「秋越し」に注意を払っています。
冬は防寒という受け身よりも芽出しの促進など「冬知らず」を提唱しています。
当地の今年の10月の最低気温は10℃未満が7回で10/25の7.2℃でした。熱帯産種は屋内に入れなければなりません。
11月前半(立冬)には最低気温が10℃を越えたのは1日と、14,15の3日だけで、5℃未満の初めは8日の3.2℃した。
11月後半(小雪)には5℃未満が5回あり、屋外安全限界の目安としている2℃以下は3回で1回は-2.8℃でした。例外的ですが24日に初雪が降りました。一般種でも屋外では冷害や霜害の危険が始まります。
12月前半(大雪)には5℃以上は5回だけ、2℃以下が6回、零下が2回もあり、最低は12日の-1.9℃でした。一般種は深軒下か屋内ですが、零下になった苗もあります。
普通の年よりかなり寒いですが、昨年は5℃以上は2回だけ、2℃以下は11回、零下は8回で最低は9日の-2.7℃でした。
2月
初めに
2021年
今年は大半の種類を室内(最低20℃以上)か屋内(最低10℃以上)で冬知らずで世話しているので、休眠せず元気です。
そこで、新苗や鹿沼土植えの苗をPETボトル植えに換え始めました。
2020年
この冬は都心に移動して2回目で、秋の終わりから段階的に室内、屋内、軒下、屋外と防寒と加温対策を本格化しています。
1月で生長の兆しへと変わってきましたが、2月前半は寒さが最低になると共に最高温度は上がり始めます。
今年の生長の始まりです。例年2月から夏までは成長記録の抜けが多いので、その意味でも今年は本格始動です。2020/02/10記
2019年
-
2018年
2月は厳寒の前半と、春めいてくる後半で対照的です。
冬知らずで最低温度10℃以上にするなら、冬を通して生長している種類や、早春に芽を出してくる種類については、生長の時期です。
そのような種類は南向きの室内の窓際の日当たりの良い所に置き、乾きすぎないよう水やりに注意するようにします。2017.2.4
最新
2月後半 雨水(2/19)
雨水(うすい)は、二十四節気の第2。正月中(通常旧暦1月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで2月19日ごろ[1]。
季節
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。実際は積雪のピークであり、それゆえ、この時節から寒さも峠を越え、衰退し始めると見ることもできる。
春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。
昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。
2021年
あらまし
この冬は大部分の種類を室内で最低20℃で過ごす「冬知らず」にしたため、元気で葉は艶があります。
大部分の種類を、易しくて元気で花も咲きやすいペットボトル植えに換えていきます。
2月後半はカトレアなど、親株の根元の若い根は根冠ができ始め、脇に新芽が出始めています。
ペットボトルに換える作業を始めました。
屋外や軒下で夜も過ごす「冬越し」種は、雨の多い日は雨除けカバーをし、寒い夜は屋内に入れます。
2017年
あらまし
気候
春一番2017.2.17
関東などに春一番が吹きました。生長の春へ気分を変えてくれる出来事です。
水やり
寒いが多いですが適度に最高気温が110℃を超える暖かくて晴れで風の弱い日があるので、外で水やりをしています。
毎年日焼けやしまい忘れの失敗をしているので注意が必要です。
開花
シンビジウム、デンドロビウム、ミニカトレア、コチョウラン、パフィオペディルム
ミニバンダ
ホウサイラン
2月前半 立春(2/4)
春の初め。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。
九州など暖かい地方では梅が咲き始める。この日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。
2021年
暖かい日に、室内(最低20℃以上)か屋内(最低10℃以上)で冬知らずで世話して休眠せず元気な新苗と鹿沼土植えをPETボトル植えに替え始め。
ミニカトレア、
あらまし2018
前期のまとめと今期の予定
あらまし2017.2.4
前期のまとめと今期の予定
2017年の1月後半はシンビとデンドロ以外を屋内と室内に入れました。屋内土間はほぼ最低温度を10℃以上に保てたので新たな冷害は無く元気です。
2月前半は、冬に生長し続ける種類を、熱帯産ですでに室内の種類と一緒に南向きの部屋の窓際に置いて生長を促進しようと思います。
2020年1月
初めに
2020-21年
この冬は、多くの種類を室内、屋内、軒下で越冬させ、室内の種類は秋の終わりから「冬知らず」にしています。
また都心に移動して2度目の冬で昨年は冷害に見舞われましたが、今年は改善しています。
その甲斐あって、室内の種類は冬でも葉が青々しています。「温室以上の冬知らず」の元年です。
12月は全体に休眠勝ちですが、1月は生長への準備期間の様子も出てきます。
昨年は夏から詳しい記録を取り始め冬までの様子が理解出来すようになりました。
例年春から夏まで記録が少ないので、今年は連続していきたいと思います。2020/02/10記
-3℃を超えることは稀なので寒さの一つの目安になります。
1月前半はまだ防寒対策に主眼があります。
1月後半は寒さは最も厳しいですが、日が高く強く長くなるので1年の生長の開始の時期です。2020/01/17
冬の後半
冬を前半と後半に分けると、前半は寒さになれる時期、一方後半は春からの生長の準備時期と考えることができます。
2021/01/29
1月後半大寒(1/20)
大寒(だいかん)は、二十四節気の第24。十二月中(通常旧暦12月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が300度のときで1月20日ごろ。
寒さが最も厳しくなるころ。『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明している。
実際は1月26日あたりから2月4日あたりまでが最も寒い
寒(小寒 - 立春前日)の中日で、
一年で最も寒い時期である。武道ではこのころ寒稽古が行われる。
大寒の朝の水は1年間腐らないとされており容器などにいれ納戸に保管する家庭が多い。
初めに
あらまし
天候
気温:
雨:
数日雪にならずに、時には大量の雨が降りました
日光:
日が高く強く長くなり、生長開始を実感します。
置き場所
ミニカトレアを中心に大半を室内に入れています。軒下は
雨除け
水やり
。
新芽
秋は花芽が出る季節で、同時に花芽が出ず代わりに葉芽が出てくることも多いです。
季節外れで寒いために生育不良になる物もありますが、性質を知るため芽欠きせず育てています。
新葉
デンドロビウムやエピデンドラムで新葉が出たら茎が伸びています。複茎種のコチョウランやバンダ類は夏に新葉が2枚ほど出ると秋に花茎が期待できます。2019/11/23
新根・根冠
土寄せ(新根に土を被せる)を行います。
花茎・蕾
開花
害虫
黄葉・落葉
バルブや葉のしわ
1月前半小寒(1/5)
小寒(しょうかん)は、二十四節気の第23。十二月節(旧暦11月後半から12月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が285度のときで1月5日ごろ。
季節
暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半。『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明している。
この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言う。暦の上では冬の寒さが一番厳しい時期となる。この日から寒中見舞いを出し始める。
花
ペットボトル植えのミニカトレア3の、インペリアルチャームサトウが開き、サクラキャンディ-は開き続けています。
シンビジウム涼風、咲く前は花茎が上向きでした(2020/11)
蕾など
ペットボトル植えのデンドロキラム15コビアナムが脇芽の出は遅かったですが花茎が伸びています。
シンビジウム、花茎が3本 コルマナラの花茎 デンドロキラムの花茎
冷害
寒さに弱いグラマトフィラム14を5℃以下に1晩だけしたら、葉の枯れこみが進んでいます。昨年以外毎年失敗してしまいます。