洋ラン学園
大輪コチョウラン(ファレノプシス)の始め方・育て方・咲かせ方

旧版
2007-2012年


主な経過



周年室内本格化(2012年6月から)
コチョウランは余り日光を必要とせず、日焼けや、雨ざらしでは炭疽病が発生するなど、屋外よりも室内の方が安全なことがあります。そこで、周年室内栽培を本格的に検討することにしました。西向きの出窓に置きます。



周年室内・二段式ペットボトル・ミズゴケ植え(コチョウラン小学校・分校)
鉢より広いペットボトルに移しました。
ペットボトルにそのまま入れると、底に水が溜まって根の湿った状態が続くため、底から浮かせるようにしました。
  
2011年 春開花株を育て始めました。 秋、新葉が出ると共に、花茎に枝が出て咲きました。   2012年3月 さらに新しい花茎が出て沢山花が咲きました。   7月 花は終り、新葉



周年室内・鹿沼土透明ポット植え(ミニカトレア中学・分校)
冷暖房完備で冬も温度が高いなら、鹿沼土植えにすると乾きが遅くなって、水やりが週1回で済みます。
  
2011年6月 新根の伸び                       花茎と蕾                            開花 2012年1月




ペットボトル植え
頂いたコチョウランの助け方 2010年12月
寄せ鉢は根腐れするので、取り出して、それぞれをペットボトルに入れました。これなら元気です。その後花茎が出ました。
  
寄せ鉢 鉢から出したポリポット・ミズゴケ植え 広めのペットボトルへ引越

花茎に枝、ペットボトルが小さくて、乾きが悪く根腐れ
  
2010年7月、ポットから抜いて々太さのペットボトルに移しました、横穴を開けています。 2011年2月 花茎の枝からの開花                        中に藻が生えています                      根腐れ



初めてのペットボトル植え(中芯入り・底横穴開け・ミズゴケ植え)、アマビリス
透明ポットは手に入りにくいので、ペットボトルで代用してみました。最初は周年室内でした。
冬は乾きが悪いため、底近くに横穴を開けました。中に芯を入れて根を薄着にしています。

2007年8月入手 
  
後ペットボトルに移す 2010年3月 開花。 7月 新葉と根がどんどん伸びています。 新根 11月



根を薄着の安全植え 芯入り・透明ポリポット・底横穴開け・バーク中粒植え

 
栽培開始2007年11月室内         底横穴開け後 2008年3月


初めてのコチョウラン 2007年6月



開花カレンダー 年間の様子
2011年まで

開花株の入手→根が元気を回復→新葉の発生→新根の発生→新葉の生長→花茎の発生、と順調に進めば、花が咲きます。それより前に枝咲き種では花茎に枝が出て、二番花を楽しめます。丈夫で花つきの良い、中輪や枝咲き種の代表種を中心に、年間の経過の例を示します。(極大輪は園芸より贈答用なので除く)
種類は異なっても、生長のスケジュールは似ていて、暖かくなると根元の葉の間から気根が出始め、暑くなると共に新しい葉が出て大きくなりながら次の葉を出し、秋が深まると新しい花茎や、花茎の枝が出てきます。
1年中開花株が売られているのは、コチョウランは低温に合わせると花芽が付くため、低温処理の5ヶ月後に花が咲くと言われていて、出荷時期から逆算して低温開花処理がされているためです。従って正月前後に出回る鉢は真夏に20℃以下の冷房室に入れられており、開花株を買う頃には根腐れを起こしていることが多いです。
種類アマビリス(白)満天紅(紅) リップスティック
(白唇弁赤
フォーチュン・
ザルツマン(黄)
ウエディング・
プロムナード(桃)
リトル・マリー(桃)2011 ミセス・ブラウン
(赤茶・ミニ)2011
ドリテノプシス・マコト
(白紫点花)
2009.10






開花株入手
新気根あり
新葉あり
11



開花株入手


12




(花済株入手)

2010.
1





新葉始まる開花株入手
2







3 開花中
根伸び始め
開花株入手開花株入手
花茎に枝が出る
新気根出始め



4新葉始まる






5







6
花茎に枝 花茎に枝
植え替え、
気根始まる




新気根出始め
新葉始まる
7新気根出始め新葉始まる新葉始まる
新葉始まる


8新葉2枚目 新葉2枚目
新枝から開花





新葉2枚目
9気根を鉢に押し込む
新葉2枚目
新枝から開花

新葉2枚目


10







11花茎出始め
新枝
花茎出始め


12







1 最低温度20℃近くに
根冠ができ始める
蕾が大きくなる






花茎出始め
2



新気根出始め




2011年
主に大鉢に寄せ植えされている贈答用の種類です。花後にバラされて一鉢で売られているものもあります。中には中型・中輪もあります。一鉢植えの種類は「ミニコチョウランの育て方と咲かせ方」で紹介しています。
種類アマビリス(白)#3 ウエディング・
プロムナード(桃)#1
満天紅(紅)系 ドリテノプシス・マコト
(白紫点花)

原種
中型・白・中輪
中型
桃・中輪
属間交配種
中型
紅・小輪

2010.10



11上旬花茎1.5cm


12



2011.
1




2中旬開花


3



4



5



6下旬新葉#1 7x3cm下旬新葉1.3cm

7 下旬新葉#1 12x5cm,#2
6x3cm気根1cm追肥
下旬新葉7.5cm
花茎12cm
蕾1個


8



9



10



11



12



1



2





2010年12月以降入手株の最初の世話(葉が20cm以上の3本仕立てで化粧鉢入りの種類、ミディーやミニコチョウランはミニコチョウランのページにあります)
冬入手は根が休眠しているので、広口ペットボトルへの引越
春入手は、鹿沼土への重ね着鉢増し
夏入手は、根が活発なので、鹿沼土安全植えへの植え替えから始めます。
容器は、安全植えには、透明・軟質ポリエチレンポットが最適ですが、ペットボトルや、割に手に入りやすいスリット入りプラスチック鉢でも代用できます。
種類リトル・マリー(桃)#2 タイダ・サルー
#1
花無し#1 小輪#1
斑入り葉

白大型ガンリンローザスーパー・マーメイド
入手時大きさ葉3枚最大19x8.3cm 属間交配種
中型

葉5枚 最大20x7.5cm
葉10枚
葉最大23x7.7cm


大型・白・大輪桃中輪、大型

12上旬開花株入手 上旬開花株入手
広口ペットボトルに引越
中旬#4 20x7.5, #5 14.5x7
上旬花無し株入手3本仕立て





2011.
1
休眠状態
下旬#10 13.5x4.2cm





2上旬#3 17x9.7cm中旬#5 15x7cm蕾開花幅7cm中旬#10 15x4.4cm





3
?2枚落葉下旬#10 17x4.5cm中旬開花株入手3本仕立て




4
上旬#5 15x7cm、花終り、休眠状態上旬#10 19x4.5cm





5?安全植え植え替え径9cm







6下旬新葉#4 3x3,#5 3x1.7cm?新葉#4(#6) 下旬#10 21x4.7cm
新葉#10 5x2.1cm






7
?新葉#5(#7)?安全植え植え替え径9cm
?安全植えに植え替え
上旬処分株入手(花茎切り・根腐れ)
?安全植えに植え替え
中旬花済株入手
大葉3枚最大31x7cm花茎1本緑


8下旬#1 9x5, #2 18x7,#4 16x6,#5 3x1.7cm 下旬5枚#1(#3) 18x7, #2(#4) 19x7.5, #3(#5) 16x7 #4(#6) 12x6,#5(#7) 8x3.7cm
内根上中1下1表縁入1本
下旬#10 22x8.3cm
#11 7.5x3.5cm
気根3本表面入り、気根2.5cm
下旬葉8枚#6少し日焼け、#720x6.5cm, #8 7.3x3cm
花茎2本緑、高芽4枚葉2.5cm1.2cm
表面根緑艶、内根上1中1下3本


中旬安全植えに植え替え
下旬新葉#4 6x3.5cm、新気根2本、表面根一部吸水生気半分は枯れ
下旬処分株入手
9








10








11








12









冬−寄せ鉢から取り出して、それぞれを広口のペットボトルに移します。に
寄せ鉢で二重になっているため乾きが悪く、しかも、冬は温度が低いためにさらの乾きが悪くなっています。そこで、二重鉢から取り出してやり、さらに、それぞれの乾きも早くします。
2010年12月
赤のミディーコチョウランのドリテノプシス タイダ・サルーの3株寄せ鉢
下の左は寄せ鉢の全景です。右は鉢から抜いた処です。各苗はポットから抜いてミズゴケがむき出しになっていました。まとめて鉢に入れて上にミズゴケが被せてありました。
 
ミズゴケの固まりより広いペットボトルを用意します。               鉢と同じくらいの深さを残して、上を切り落とします
 
根は大半が緑色で元気で先に白い枝根も出ています      そのまま広いペットボトルに入れます。
 
ミズゴケの固まりと容器の間に隙間があるので、とても良く乾きます。隙間が狭いか無くて1週間近くも湿っているようなら根腐れの恐れがあります。

春−「透明ポット・鹿沼土の安全植え」への鉢増し
春に入手した場合は、根腐れの恐れは減って、一方生長させるために水やりは増やしたいので、鉢増しします。


スーパーマーメイド
ピンクの花びらに筋状の濃いピンクの模様

家庭に持ってくると、初夏に活動を始めて、根の先が元気になり、夏から秋にかけて新しい根や葉を出し、晩秋までに大きくなり、元気ならば新しい花茎が出てきます。その間に咲いた花茎が元気なら、枝が出てきて二番花が咲きますが、寒くなると咲くのは翌年の春から夏にずれ込みます。
植え方:標準の透明ポット・底板敷き・芯入り・バーク植え・横穴開けを使います。ただし、夏より前に入手した時は、慣れないうちは植え替えは弱る元なので、根鉢ができていたら、中心の植え込み材料を取り除いて発泡スチロールの芯を植えこむ、衣替えが安全です。根が活発に伸びだした夏に本格的な植え替えをします。

屋外の置き場所:春は一般に最低温度が15℃以上で外に出すと言われていますが、5月初めからでも大丈夫です。直射日光と雨ざらしは日焼けと病気の元なので、慣れないうちは遮光と雨除けが必要です。秋は一般には最低温度15℃で屋内に取り込むように言われていますが、10月いっぱいまで外交を利用できると良いでしょう。
水やり:根腐れしにくい植え方で、新しい根が出ていれば、鉢の中が半分くらい乾くのを確かめてからたっぷり植え込み材料が濡れるまで水をやります。夏には雨ざらしにすると、乾いてしまった植え込み材料の湿りが回復します。温度が下がり始めたら、暖かい晴れの日の午前中に水やりし、夕方までにできるだけ乾かすようにします。

花を咲かせるための毎月の世話
8.8開始
7月、土寄せ
どんどん元気になり、普通の鉢には多い表面に露出している根も元気になり、根元の上からは新しい気根が出てきます。植え込み材料を追加してこれらを覆ってやると、生長が旺盛になります。
梅雨明けからは遮光に注意
8月
屋外では乾きやすくなり、根腐れの心配も減るので、水やりを増やします。できれば夕方に毎日。
10月
少しずつ温度が下がり、乾きが悪くなります。鉢底近くの穴を上に向かって増やしていけば、普通の鉢に植え放しより良いと思います。
4 病気と害虫(注意事項)
単茎種のコチョウランは、複茎種がバルブに養分を貯める代わりに、大きくて厚い葉に養分を貯めています。しかし、葉は病気に弱くさまざまな理由で黄変し、落葉してしまいます。開花処理のために弱った株を入手して、余り温度の上がらない屋外で育てていると、新しい葉はなかなか大きくならず、その間に葉が落ちて衰弱するというパターンが多いです。従って、大輪コチョウランを咲かせ、立派にするためには病気に依る落葉を予防することが不可欠です。
根腐れ
コチョウランは根腐れすることが多いですが、入手した時に既に根ぐされしていることが多いです。夏まで、芯入り植えに衣替えして、過湿にならないように水やりし、休眠状態の根が元気になり、根が伸び始めたら、回復です。
また、鉢の表面だけ見て水やりすると、しまりが続いて根腐れすることがあるので、」コチョウランでは透明鉢は必須です。
低温期に入手したり、低温期に植え替えしたりすると、休眠状態の根が過湿にさらされたり、水を吸えなくて痛むことが多いです。
日焼け
コチョウランで、根腐れに次いで多いのが日焼けです。直射日光が短時間でも当たると、葉がただれて黄色くなったり黒くなったりして、ついには落葉します。コチョウランは葉が命なので、葉の枚数が減ると、弱って花が咲かなくなります。
炭疽病
コチョウランは病気にかかりやすく、入手した株には色々な病気の元が潜んでいると言えます。特に低温期の連日の雨ざらしに依って、種類によっては、葉に黒い斑点ができ、数が増えたり、他の葉や近くの株に広がって、そのような葉は黄色くなり落葉してしまいます。放っておくと全部の葉に移って枯れてしまいます。病変部を切り取り、殺かび剤で消毒すると、高温期までもちこたえれば、回復します。
  
左:初期、雨ざらしで低温になると、葉の表面にぼやけた斑点が現れます。中央:進むと黒点が多くなりそのまわりが黄色くなります。右:ひどくなると葉全体が黄色くなり脱落します。進行が早く数枚やられると株が枯れてしまいます。
冷害
特に具合が悪くないのに、下葉などが黄色くなって落葉することがあります。うっかり低温にあわせたためのようです。強制開花のための低温処理をした株がずっとあとになってこのようになることがあるようです。



古い方法のまとめ



コチョウランの始め方

はじめに
コチョウランは洋ランの中で最も生産量・販売額が大きく、大量に出回りますが、その殆どが枯れています。これまでの方法では、初めての人は殆ど枯れてしまいます。21世紀の方法は、枯れる原因を極力取り除いた方法なので、簡単で、コチョウランだけでなくほぼどの洋ランにも使えますが、ずっと枯れにくくなります。コチョウランは冬に入手することが多いのですが、最も根腐れしやすい季節です。従って、ここで紹介する「だぶだぶのペットボトルへの引越」をお奨めします。

1 初めてのコチョウラン
2 いただいたコチョウランの助け方

冬に入手したら−だぶだぶのペットボトルへの引越

1 コチョウランの鉢とその中
コチョウランは、
@洋ランの中では最も根腐れしやすい種類です。その上、
A店頭の豪華なコチョウランの鉢は、二重になっていて、根腐れしやすくなっています。鉢の表面はミズゴケで覆われていることが多いですがそれを取り除くと右の写真のように、透明のポリポットに植えられた苗が3本入っているのが普通です。さらに最も多く出回るのはコチョウランの花期でもある冬ですが、
B冬には温度が低いため鉢が乾きにくくなって一年で最も根ぐされしやすい季節です。おまけにもう一つ理由があって、冬に咲かせるためには夏に冷房に合わせているため、
C夏の冷房の後遺症で既に根ぐされしている鉢もあるのです。
従って、そのままにしておくと枯れてしまうことが多いのです。

 

2 冬の植え替えでは助かりにくい
そうかといって、初めての人が冬に植え替えをすると衰弱を早めて枯れてしまうことになります。植え替えると、一時的に水を吸いにくくなるためです。
3 広口ペットボトルへの引越
一方、世話をし始めてからもな腐れしやすい原因があります。
@これまでの方法では、根腐れ予防のため鉢に表面が乾くのを確かめてから水やりすることになっていますが、冬には表面が乾いても中が湿っていることが多く、根腐れしてしまいます。特に植え込も材料が古くなると極端に乾きが悪くなっています。
A冬には乾きが悪く、水やり後1週間くらい湿っていることがあります。そうすると直ぐに根腐れを起こします。
しかし、それらは、簡単に避けられます。
@二重鉢をやめて、鉢から苗を取り出し、別々に育てる
こうすることにより、乾きが速まり、根腐れの可能性が減ります。
A鉢(容器)を透明にして、中の乾きを確かめてから水やりする
上の写真のように、コチョウランは、実は透明ポリエチレンポットに植えられているのが普通なのです。従って、そのままにしておいて、中の乾きを確かめてから水やりするようにすれば、根腐れの可能性が減ります。
しかし、冬で温度が低いために乾きそのものが遅ければ、根腐れしてしまいます。
それを防ぐには、乾きそのものを早めてやらねばなりません。その方法が、
B根鉢より一回り大きい容器に入れて、根鉢の周りに隙間を作る
ことなのです。

ズゴケの固まりより広いペットボトルを用意します。               鉢と同じくらいの深さを残して、上を切り落とします
 

右のように、せっかく透明ポリポットに移しても、小さくて隙間が無いと約1週間も湿ったままで根腐れしてしまいます。
 
4 置き場所 居室でやや遮光、暖かく
暖かくなって元気になるまでは、鉢の乾きを早めるために、なるべく暖かい所、例えば南向きの窓の近くに置きます。直射日光が当たると日焼けするので、直射日光が当たらないところか、カーテン越しなどで必ず遮るようにします。窓に近いと夜に温度が下がるので、離します。
5 水やり 鉢の中全体が半乾きになるのを確かめてから、全体を十分に湿らせる
他の洋ランと同じで、コチョウランの根は本来むき出しで空中に浮いています。従って、湿ったままの植え込み材料に数日も閉じ込められていると、根腐れします。そこで、植え込み材料の色を見て、水やり直後の湿ったり濡れた状態から、全体が半乾きになるのが確かめられるまで待ってから水やりします。その時、今度は、植え込み材料が上から下まで全体が十分に湿ったことを確かめるまで水やりします。
6 初夏までそのままで過ごす
暖かくなって、生長を再開するまでそのまま待ちます。

そのままポットから抜くだけで寄せ鉢
4月上旬
左 鉢から出してみると、それぞれ透明のポリエチレンポットに植えられています。 中:ポットから抜いて鉢に戻し、苗の間にスチロール板を挟んで乾きを良くします 外から見たところは普通と変わりません
  

3月上旬に、昨年の夏から育てていたミニコチョウランが咲きました、しかし、容器が小さくて隙間が無かったためにいつも湿っていて、4月下旬には根腐れが目立ち葉が萎れました。
 


コチョウランの始め方 その2 初めてのコチョウランの育て方と、入手したコチョウランの最初の世話

はじめに
冬に初めてのコチョウランや、頂き物の鉢を入手して、「広口ペットボトルへの引越」で無事暖かくなるまで過ごせたら、いよいよ花を目指して育て始めます。また、いくらか経験のある人でも、新たに入手したコチョウランは、そのままにしておくと上のように根腐れする可能性があります。そこで、安心して育てるための方法があります。「鹿沼土植えへの重ね着鉢増し」です

3 初めてのコチョウランの育て方
4 入手したコチョウランの最初の世話

鹿沼土植えへの重ね着鉢増し

 
「広口ペットボトルへの引越」は冬に入手した苗の根腐れ予防には良い方法ですが、温度が高くなってくると今度は「乾きが早すぎて水切れしやすく」なります。頻繁に水をやっても良いのですが、乾きが早いと苗に負担がかかるため、乾きを「週に1・2回の水やり」向きに遅くしてやります。一方、ある程度経験のある人でも、入手した鉢はそのままにしておくと根腐れしやすいからと言って、植え替えをすると枯れやすくなります。そこで、植え替えに変わる鉢の更新の方法があります。これらの方法が「鹿沼土植えへの重ね着鉢増し」です。

例1 ミニコチョウラン
1 少し隙間のある透明ポリポットで越冬した鉢 2 鉢から抜く 3 根の少ない所から芯のミズゴケを抜き取る 4 根元から底まで発泡スチロール棒の芯を入れる
   

5 ポットの底に発泡スチロールの板を敷き、苗を載せる 6 底から隙間なく周りに鹿沼土を入れていく 7 上まで入れて出来上がり
  

例2 寄せ鉢大型種
寄せ鉢の各苗を透明ポットから抜いて鉢に戻して、冬から春まで育てた 右:根は元気、日焼けしたのは屋外の日向に置いてしまったため
 

ミズゴケはまだ古くなっていない 底の根鉢はほどき、芯のミズゴケを抜く 発泡スチロール棒を芯に入れる
  

ポリポットに入れる  底から乾いた鹿沼土の粒を隙間なく詰めていく 重ね着鉢増し完成
  



コチョウランの育て方 その一 夏の「安全植え」への植え替え

はじめに
ミズゴケやバークに植えられた洋ランは、定期的に植え替えをしないと根腐れします。すでに根腐れしていたり、植え込み材料が古くなっている鉢は、速やかに植え替えが必要です。しかし、根が元気でない時期に植え替えると、水を吸えなくて衰弱します。カトレヤなど、毎年新芽を出し1年かけて生長して花の付く種類は、植え替え時期を新芽の出る前後にするなど注意が必要です。しかし、コチョウランはそのようなことがないため、根が元気な時期に植え替えるのが正解です。コチョウランは高温性なので、根も葉も一番元気なのは夏です。植え替え後に水切れさせないようにすれば、夏の植え替えが慣れない人には最も安全です。植え込み材料は、定期的な植え替えの必要なミズゴケやバークでなく鹿沼土を使うと後が楽です。「透明軟質ポリポット・底板敷き・中芯入り・底横穴開け・鹿沼土植え」を「安全植え」と名付けています。

3 初めてのコチョウランの育て方
4 入手したコチョウランの最初の世話

安全植えへの植え替え
例1 ミニコチョウラン


例2 大型
透明ポリポットから抜いた処 芯のバークを取り除いた処、ミズゴケからバークへ重ね着鉢増しされていたので幼い時のミズゴケが中心に残っている
  

根が長すぎるので切り取り
 
根元に大きな発泡スチロールの固まりを入れる  大きなポットに底板を敷いて苗を入れる
 

コチョウランは、温度さえ低くなければ根腐れしにくく、低温期に雨ざらしにしなければ病気にもなりません。最低温度が15℃以上で昼暖かければ1年中生長して世話が楽です。高温期は室内よりも屋外の方が高温なのでずっと良く生長し、入手前に近い葉の大きさと厚さになりますます。大型種は生長が旺盛でないと、葉がだんだん小さくなり、花が咲きません。


コチョウランは、店頭では大輪の豪華な3本仕立ての鉢が主流ですが、開花株が手ごろな値段で手に入るのは、一株植えの中型か小型の鉢でしょう。大型に比べれば枯れにくいですが、特に最もたくさん出回る冬に入手した場合は、そのままでは、他の植物と同じような扱いでは枯れることが多いです。その理由は
@コチョウラン(他の洋ランも同じ)は、他の植物が土に植えられているのと違って、ミズゴケかバーク(木の皮)に植えられていて、冬は乾きにくく根腐れしやすい
Aコチョウラン(他の洋ランも同じ)は、自然では樹木の枝につかまって生えていて根はむき出しなのに、鉢に植えられているため、他の植物よりも過湿に弱い
B鉢の表面が乾いたと思って水やりしても、中は乾いていないため(冬は特に長く)根腐れする
からです。
(1) 広めのペットボトルへの引越
そこで、鉢から抜いて、広めのペットボトルに移すだけで、以上の問題が無くなって、安全に冬越しできます。透明ポットに植わっていた場合は、暖かくなってからまた使うのでとっておきます。
(2) 置き場所 温度15℃以上、日向で日除け、雨よけ
コチョウランは、温度さえ低くなければ根腐れしにくく、低温期に雨ざらしにしなければ病気にもなりません。最低温度が15℃以上で昼暖かければ1年中生長して世話が楽です。高温期は室内よりも屋外の方が高温なのでずっと良く生長し、入手前に近い葉の大きさと厚さになりますます。大型種は生長が旺盛でないと、葉がだんだん小さくなり、花が咲きません。
(3) 水やり 鉢の中全体が半乾きになるのを確かめてから、全体を十分に湿らせる
他の洋ランと同じで、コチョウランの根は本来むき出しで空中に浮いています。従って、湿ったままの植え込み材料に数日も閉じ込められていると、根腐れします。そこで、植え込み材料の色を見て、水やり直後の湿ったり濡れた状態から、全体が半乾きになるのが確かめられるまで待ってから水やりします。その時、今度は、植え込み材料が上から下まで全体が十分に湿ったことを確かめるまで水やりします。
(4)初夏になったら
温度が高くなると、乾きが早くなって水切れしやすくなります。また、新芽や新根が出て生長し始めます。そこで、再び引越ます。
@透明ポットに戻す
ペットボトルは上から下まで太さが同じの直胴で植えにくいので、元々透明ポットであれば、元に戻します
A根腐れしにくい、底板敷き・中芯入り・横穴開け
鉢底に水が溜まり、ミズゴケなどが湿り続けると根腐れになるので、切り離すため底板を入れます
鉢の中心は、古い植え込み材料であったり、乾きにくいため、発泡スチロール芯に差し替えると根腐れしにくくなります
鉢の底近くは乾くのが遅れ、根腐れの原因になったり、上の方が乾いているのに水やりできず生長が遅れるます。穴を開けてやると寝腐れが減り下も早く乾いて水やりができ生長が良くなります
B芯抜き・重ね着
中心部は根腐れの原因になりやすいので、植え込み材料を取り除きます。もともと根は周りに多く中心には少ないです。
ミズゴケやバークを追加する必要はありません。もっと優れた鹿沼土を鉢の周囲に押し込み根を包むと生長が良くなります。


いただいたコチョウランの助け方

園芸店で売られている大輪コチョウランは、大抵、多かれ少なかれ根腐れしています。中には根が活動を停止している場合もあります。従って、まず、根を休眠から醒ましたり、新しい健康な根を出させたりするところから始めなければなりません。寒い季節に入手すると、回復が難しいので、慣れないうちは特に夏の前後に入手するのが安全です。下記のようにすると枯れる心配が少なくなります。

(1) 植え方 透明ポット植え

他の種類でも枯れる最大の理由は、鉢の中を見ずに、湿っている内に水やりすることでした。幸い、コチョウランは大抵透明な薄いポリエチレンポットに植えられています。従って、鉢の中の乾きを確かめて水やりすることができます。透明容器でない場合は、透明ポットや代用のペットボトルに鉢替えします。苗をこれまでの鉢から抜いて、透明容器に移し替えるだけで、1年中、いつやっても問題ありません。

化粧鉢に、むき出しで、3株が押し込まれている場合があります。この例では、ペットボトルに入れました。

 
タイダ・サルー 中輪

リトル・マリー 中輪、葉に模様がある


冬に入手し、ミズゴケ植えを芯抜き衣替えで鉢増しバーク植えにしておいた鉢を、高温で元気になってきたので鹿沼土単用に植え替えま


 乾きが悪かったら 鉢底近くの穴開けなど

乾くのを確かめてから水やりすると言っても、乾きが遅ければ根腐れしてしまいます。1週間近くも鉢底近くが湿ったままなら、危険です。温度が低かったり、日当たりが悪いと、また、鉢底の水はけが悪くて水が溜まっているとそうなります。その場合は、容器の底近くに横穴を開けて乾きを良くしたり、底に発泡スチロールの板を敷いて水はけを良くします。

芯入り衣替え

安心なのは、植え込み材料の芯を抜いて、代わりに発泡スチロールの棒を入れる、「芯入り衣替え」です。フウランではこれに近い「空洞植え」の方法が当たり前となっています。
衣替えの例、
 
 

入手した苗の始め方(夏)
夏になると、根が生長し、水を良く吸うようになるので、植え替えしても植え傷みがありません。また、花が終わっています。
寝腐れしていることも多く、ミズゴケ植えやバーク植えは植え込み材料が古くなっていることが多くその場合は遠からず根腐れしてしまいます。、古くなくても1年以内に植え替えの必要が出てきます。そこで、適期の夏に、植え替えの必要が少なく、根腐れの心配が少ない鹿沼土に植え替えてしまいます。
ミズゴケから鹿沼土への植え替えのレシピ
冬に入手し、ミズゴケ植えを芯抜き衣替えで鉢増しバーク植えにしておいた鉢を、高温で元気になってきたので鹿沼土単用に植え替えます。
 
左:周りのバークを除いた処、冬越ししたのに冬知らずなので元気です。 右:根元に残っていたミズゴケ、周りには新しい根冠も見えます
 
左:根をほどいた処、鉢底などは根腐れがありました 右:鉢の深さより長い腐った根を切り取った処
 
左:中芯の空洞に太い中芯を入れた処、芯とポットの隙間が1cm位で、「根が薄着」になるようにします。
右:径12cmの大きいポットに底板を敷いて入れた処、中芯が底板に付くようにします

後は周りに鹿沼土を入れ、表面の根まで覆えば出来上がり、根を切ったので2-3日後に水やりが良いでしょう。




2 大きくする育て方(中学校)

大型コチョウランは、冬に入手すると、根は白く干からび、新葉も出ていません。高温期でも、元気な苗は根が緑色に近いですが、大半の根が茶色く根腐れしていることもあります。従って、1年先の開花をめざして、まず、根を元気にし、次に新葉を出させ、さらにその葉を前からある葉と同じくらいの大きさに育てるとおう段階を踏んでいく必要があります。基本的な世話、植え方、置き場所、水やりは上の「初めて」と同じです。

(1) 苗が元気になるまで

寒い店頭で、水不足で日も当たらず休眠している状態から、暖かい日向に移して水やりを続けていると、苗が目覚めてきます。

鉢表面の根が艶を取り戻す。
鉢内部の根が艶を取り戻し、先に根冠ができる
葉が艶を取り戻す
葉が伸び始める

これらが揃ったら、完全に回復したと言えるでしょう。

(2) 生長の再開

苗が元気を回復し、さらに温度が高くなると、新しい生長を始めます。

どちらの根からも枝が出る
生長点から新しい葉が出始める

ただし、葉は余り大きくなりません。元の株と同じ大きさ、厚さになるまでには期間がかかります。

(3) 本格的な生長


鉢替え、衣替え、植え替え

透明ポットや、プラスチック鉢にミズゴケかバークで植えられています。根が元気な場合は植え替えしても大丈夫です。標準の、透明ポット・板底敷き・芯入り・横穴開け植えにします。
表面の根が生気がなく萎れていて、鉢の中の根も休眠状態の場合は、植え替えは危険なので、芯入り衣替えにします。
経験が少ないうちは、透明ポットに底板敷き、横穴開けし、苗には手を加えずに鉢替えだけします。
暖かくなった春以降で夏より前に入手した場合は、まず衣換えして、根が回復し始めたら、植え替えをします。
秋以降は衣替えだけして、植え替えは翌初夏以降にします。
植え替えの例
ミズゴケ植えを鉢から抜く、根の少ない所からミズゴケを抜き取る、発泡スチロール棒を入れる、すきまにミズゴケを軽く詰める
 
左:夏に園芸店で素焼き鉢にミズゴケで植えかえられていた鉢は、控えめな水やりを続けました。
右:翌年の夏、新しい葉の長さは数分の一で、根は初めて見ることができましたが、少し伸びただけです。


コチョウランの咲かせ方

はじめに
コチョウランは、枯れやすいですが、枯れることさえなければ、考えようによっては花は最も咲きやすいと言えます。
1 二番花−開花株の先端の蕾の開花
2 花茎の新しい枝の発生
3 新しい花茎の発生


1 二番花−開花株の先端の蕾の開花
コチョウランの開花株では、花茎の先端に向かって花が小さくなり、蕾になり、最先端は蕾と言えない位小さいものが付いているのが普通です。寒い時期では、これらはそのままで終わってしまいますが、暖かくなるまで元気で、株自体も元気だと、花や蕾が先の方まで徐々に大きくなるにつれて、先端のも少しずつ大きくなって蕾になってきます。

2 花茎の新しい枝の発生
コチョウランは、一般に花が咲き終わるまでそのままにしておくと株が弱るので、3節程度を残して切るように言われています。また、そうすると枝が出て咲くと言われています。しかし、実際にそうして花を咲かせられる人は少数です。それまでに、根腐れが進行してしまうのが普通だからです。そうでなくても、そうして花を咲かせるのに好都合な夏には、植え方を変えないで、根腐れさせないための安全第一の控えめな水やりでは、短く切った花茎は上から枯れこんでいき、枝は望めません。
一方、根腐れの回復に努め、根の吸水力を回復させる一方で、花茎を長いままにしておくと、先端から少しずつ枯れたとしても、吸水力を回復するまでに大部分が残って、実際に枝が出てきます。
夏に始めた場合は、枝が出るのは晩秋になってしまうかも知れません。慣れてきて、春に開花株を敷入手して衣換え、夏に植え替えとできるようになると、早めに枝が出てきます。

(1) 枝咲き種・中輪種の新しい枝の発生

ミニコチョウラン、ティン・シン・アリス 2010年7月に開花株を入手し、花後も花茎を残しておいて、花茎から枝が出て、2011年2月中旬に開花

 
左:枝咲きドリテノプシスの花茎の基の方から出た枝 右:中輪種の花茎の中頃から出た枝、10年11月初め

(2)大輪種の新しい枝の発生(入門、中学)
大輪種でも、花が終わってしばらくすると、花茎の下の方から枝が出てくることがあります。本では、一般にこのことが書かれてあり、花茎を短く切ると出やすいとされています。しかし、夏に気温が高いと短いほど花茎が枯れやすくなります。慣れないうちは、花茎を切らずにいた方が、短く切った場合より遅れるかもしれませんが、安全でしょう。従って、花も最後まで楽しみます。
こうすると、その後の新しい花茎も出にくくなるかもしれません。しかし、いずれにせよ、大輪種で新しい花茎を出すには株が回復するまで期間が必要なので、慣れないうちはそれまでに枯れてしまうかもしれません。そこで、回復するのを気長に待ち、その間は枝で楽しむと言う方が現実的かもしれません。


左:夏に園芸店で、花茎を切り戻して売られていた株は、秋までに短い花茎が枯れてしまいました。

3 新しい花茎の発生、
(1)出やすい枝咲き種・中輪種
年内に花茎に枝が出てくるような場合は、翌年の春には、新しい花茎も出てきます。
枝咲き種の方が出やすいようです。
まだ、親株の残った体力を使っての開花なので、花が小さめになったり、花の数が少なかったりします。また、年がたつうちに葉が古くなって落葉すると、その内咲かなくなってしまうかも知れません。

ピュア・ラブ 2010年8月中旬に開花株を入手し、2011年8月下旬に新しい花茎が伸びて先に蕾


(2)出にくい大輪種(初級、高校)
豪華な大輪種で花茎が1本のタイプは、枝咲き種に比べて、新しい花茎が出にくいようです。
咲き終わった花茎を早く切った方が、枝や、
それまでに、新しい葉が親並みになる位力をつけられれば、毎年咲くようになるでしょう。それには、冬暖かくして生長期間を長くする、できるだけ強い光に長い時間当てるようにする、根腐れを防いで、なるべく多くの水を頻繁に与え、肥料も施す、ことが必要と思われます。


旧版
目次
初めに
開花可能株の選び方
コチョウランには、咲きやすい種類と株、根腐れしやすい入手時期、などがあります。

段階的育て方
コチョウランの開花株は、休眠して根腐れしていることがあります。回復させる、新葉や新根を出させる、葉を親株並みに大きくする、という段階を踏めば本格的に咲かせられます。

段階的咲かせ方
洋ランはどれも、開花株を楽しむだけ、二番花を楽しむ、親株が元気なうちはお土産花を楽しむ、ことができ、その間上手に育て、大きくできると毎年咲かせられるようになります。

色々な花

基本的な性質

病気

図鑑


1 初めに

大輪コチョウランは、今では洋ランの女王です。豪華な3本仕立てが出回っています。しかし、殆どが消耗品となっているのは残念です。咲き終わったものをもう一度咲かせるのは、ポイントが分かっていれば難しいことではありません。入手時の根腐れからの回復が必要、色々な病気にかかりやすいなど、他の種類に比べると問題が多いので、やや詳しく解説します。
贈答専用に開発された花茎が長くて極大輪の種類は、高価で入手しにくく、開花処理のために根腐れしていることが多く、一般に病気になりやすく、咲かせるのが難しいです。また、これらの種類は交配が繰り返され、流行があって、長続きし定着する種類かどうかも分かりません。そこでので、ここでは余りとりあげません。それらに準じて、葉が大きく、花茎も長いけれども、中輪や枝咲きで、やや世話がしやすいものを主にとりあげることにします。種類としても、以前からあり、定着している物です。

2 開花可能株の選び方

初めは寒い時期よりも、初夏から夏までに育て始めるのが、生長開始時期なので安全です。巨大で花茎の長大な株は扱いにくいので、少し小さめのから始めると良いでしょう。葉が厚くて余り垂れ下がらず艶があって元気な物を選びましょう。花茎が元気な株は、先端の小さな蕾が花まで育ったり、枝が出て二番花が楽しめます。
花茎や枝の出やすさ、回復力は、枝咲き種、中輪種、大輪種の順のようです。慣れないうちは太い花茎が一本の極大輪の種類よりも、細くて枝咲きの種類や、中輪種の方が咲きやすいです。

3 段階別育て方と咲かせ方

「大型」コチョウランは、普及している洋ランの中では、最も育ちにくく、日焼けや雨に弱く病気にかかりやすいです。一方、元気ならば、花が咲きやすく、長期間楽しめる方です。また、園芸店に並べられている苗は根腐れしていることがあります。



3 基本的な性質と世話(本に書かれていること)
特徴
熱帯アジア原産の単茎種、近縁属のドリティス・プルケリマは、着生から地生まである
産地
ドリティスはスマトラからミャンマーにかけて、海岸近くの砂礫地や灌木の着生


生長サイクル

花期



基本的な世話
植え込み材料
ミズゴケ
置き場所

遮光
光線は弱めで、冬は30%、夏は70%遮光
ドリティスは直射光でも耐えるほど
温度

水やり

肥料

植え替え
適期は根が伸びだし、生長点の葉が活動し始める5-6月
ミズゴケ植えの開花株は年1回、小苗は年2回
冬の温度
最低温度18℃以上、昼間は30℃位が理想、温度が低いと下葉が黄変し落葉
株分け

病気

害虫


参考
図解 洋ランの栽培、新井清彦、宇田川芳雄、誠文堂新光社、1981
毎年咲かせる洋ラン手入れと楽しみ方、中山草司、大泉書店、1996
園主が教える 図解 洋ラン作りコツのコツ、岡田弘、農文協、1992