ジゴペタラム
今月のラン



ジゴニシア 紫小町
Zygonisia (Zns.) Murasakikomachi ジゴニシア 紫小町

1.初めに
ジゴペタラムは紫香蘭と呼ばれ、紫色の花を咲かせ、香りがあります。
本来は冬咲きが代表的ですが、種類にもより不定期咲きで、最近は花の日のギフトとしてその頃に多く店頭で見かけます。
南米産でオンシジウムに似て、脇芽を次々に出し、バルブが太って花が咲きます。
直射光にはやや弱く、中温性とされていますが、最低3℃位まで耐えられそうです。

2.ジゴペタラム図鑑 Zygopetalum(Z.)

ブラジルを中心に20種が分布する。バルブの根元から花茎を出してロウ質の香りのよい花を付ける。 蘭より

原種の他に丈夫で花の咲きやすい交配種があります。
近縁の属との属間交配種もあります。紫式部×小野小町のような名前の紫小町はジゴペタラムとアガニシアの交配種です。
アガニシア(アカカリス)、コラックス(パブスチア)、プロメナエア(プロメネア)、ネオガードネリアなど。(へぼえん)

Z. Artur Elle ジゴペタラム・アーターエレ
、http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/MyOchid.html#ZArturElle

Z. Red Vale 'Pretty Ann' レッドベール'プレティーアン'
ギャラリー蘭爛、特選画像22、http://akahori.web.infoseek.co.jp/homepage/special-22/special-v.htm



2009.2.28図鑑に改題

3.ジゴペタラムの育て方
複茎種で、親株の元から新芽が出て、伸びると基が太くなってバルブができます。
バルブが太くなるとその脇から花茎が出て、花が付きます。
丈夫で、中温種ですが低温にも耐えます。直射日光では日焼けするのでやや
遮光が必要です。
根が細くて多いので、ミズゴケでは植え替えの手間がかかるため、バーク植えの方が手軽です。
脇芽がたくさん出るので、花を咲かせるためには掻き芽をして株を充実させます。
開花が不定期で、新しいバルブが充実すると季節を問わず花が咲く傾向があります。
水切れは禁物と言われています

病気は黒点病(葉に黒い斑点が出る)があり、またウイルス病にかかりやすいとされています。
害虫はカイガラムシとハダニが付きやすく、室内では注意が必要です。


4.ジゴペタラムの芽・根・バルブ・蕾
子株の元からは沢山の細くて白い根が出て、先端が緑で、特に子株の根元が空中にあるため根も盛んに空中に伸びます。

「蘭」−「育てている蘭」より転載 http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/MyOchid.html      2008.12.19

ブラジルを中心に20種が分布する。バルブの根元から花茎を出してロウ質の香りのよい花を付ける。

Z. Artur Elle ジゴペタラム・アーターエレ

2001年3月4日 国際蘭展東京ドームにて333円で購入。

一年目:株は大きく、4号鉢にうえた。病気でもあるのか葉っぱが汚い。腐って抜けるものもあった。4月5月と新芽はすくすく育っている。株の姿が美しくない、という欠点はある。芽はたくさん出るが、おおきなバルブが現れない。こりゃ本に書いてあるように芽かきをするべきだったか。10月になり、丸いバルブがいくつも見られるようになった。全体として姿のよい鉢になったようにおもう。芽がおおく、ひょっとして花芽を見ているのかもしれない。

11月9日花芽が出てきているのを確認した。12月1日花芽が20cmの長さになり花が見分けられて4つあることがわかった。12月11日にはつぼみに独特のまだら模様が浮き出し始めた。開花まであと1週間くらいだろう。

12月29日に開花。昼だけ香る。蘭に共通する香りというものを感じた。なるほどこれはすがすがしいよい香りだとおもった。似た香りを思いつかない。2月11日には褐色に変色している。開花期間は40日程度だ。

2年目:3月20日3つに株分けして花が咲いた株は3.5号に、ほかは3号に植え替えた。4月半ば順調に育っている。芽の中に水をためないように、通風にも気をつけて育てている。7月2日かみさんのルートで1株もらってもらった。

えらく飛ぶが、9月10日ごろには春からの新芽が大きく育って、根元から2つの芽を出している。花芽は、これらの芽の脇から出る。職場に持っていたものは生育がすこし遅いので持って帰って念入りに育てる。9月末に2鉢目にも新芽が出ていた。

10月18日新芽が2つ育っている株はほぼ確実に花が出ると思う。もう1鉢は芽が一つ。こちらはどうなるかわからない。

11月19日まだ5cmという新芽の間に花芽をみつけた。うどんより細い程度の花芽である。花芽のでた葉芽はのちのちバルブにならないというルールがあるらしい。芽が2つ出るのは、一方が花芽を出し、もう一方がバルブ候補ということなのだろうか。芽はたくさん出るようで、それゆえ増える速度も速い。1年で倍、という感じだ。在庫の1鉢はもらわれてゆく予定だが、これも行った先で咲くと思う。香りがよく、姿も面白いこのランはお勧めである。

12月末に通風不足か新芽が軟腐病でとれてしまった。花芽は異常なし。1月11日開花目前であるが、つぼみは意外に少なく3つである。もう一鉢は今年は不発らしい。

1月13日に開花。茶色に、リップだけが鮮やかな青紫色だ。部屋一杯に香る。65mmのスパンは下ガクヘンの間を測ることになる。2月21日延々変わらず咲いている。50日を過ぎた3月5日になってやっと花の一つが弱ってきた。香りも長く持続していたので、香りを楽しむという面からも実におすすめの蘭だ。

もう1つの株の新芽が横に出ているので植え替えた。元気の良さそうなよい感じの株になった。良い色の根が出てきており、新芽も2つあるのでこれは立派な株に育ちそうだ。

9月12日2鉢とも今年もばっちりという上々の仕上がりである。よく雨が降った夏でほとんど手をかけていない。

3月22日今年は作落ちらしいなあ。新芽が二つある。植え付けが盛り上がっていてウォータースペースもないので植え替えた。いったいどうしてこんなへぼな植え方をしたのであろうかといぶかしく思っていた。3.5号鉢から引っこ抜いて驚いた。すごい量の根だった。この根にまけて下手な植え付けになっていたのかもしれない。負けじとほぐしつつミズゴケや古い根を掃除した。しかし元と同じサイズの鉢にすら入らなくなってしまった。手じかにあった4.25鉢(4号と4.5号の間の大きさの鉢がある)にいれてみるとなんとなくしっくり来る。なんとなく負けたような気がするが、今年は株を大きくして来年は多量の花茎をつけてくれそうな植え付けになった。ミズゴケと杉皮(3:1くらい)をお湯で混ぜて絞ったものを用いた。10月16日花芽がのびてつぼみもふくらんできた。10月30日開花。花は2つ。良い香りだ。結構早く終わってしまった。

2005年4月10日生育が思わしくなかったので、プラ鉢にしようとはずしてみた。根はよくでている。背の高いプラ鉢に、杉皮で底蓋をして、椰子ガラ+ミズゴケ+杉皮で植えつけた。10月9日あまりよく成長していない。


2008.11.17 開設