「洋ランの水やり」は洋ランの世話の中で一般に最も難しいことと考えられています。
それは洋ランは枯れやすい植物で、その原因は水やりがうまくいっていないためと考えられているからです。
根腐れしやすい洋ランを、根腐れしやすい普通の鉢植えにして、細心の水やりで根腐れを防ごうとするからです。
「趣味でない園芸」の洋ラン学園では、「根腐れは水やりでなく根を薄着の洋ラン学園式植え方で防ぐ」「根腐れの恐れが無ければ水やりは簡単」という方法をとります。
特に、過湿にも過乾にもなりにくい鹿沼土植えなら、湿りがいくらか続いても過湿にはなり難く、水やりが遅れても過乾にはなり難いため、
水やりに気を使う必要がありません。
ミズゴケのように夏には一日で乾いてしまうことが無く、バークのように含水量が不足することが無いため、
季節を問わず週1-2回の水やりで十分です。
その上、
雨ざらしにすれば季節を問わず週に1回位は雨が降るため、
大半の季節は水やりが不要になります。
ランはとても効率の悪い花です。一生懸命世話をしても、花が咲いているのは例えばカトレヤでは1年の内高々2週間です。
上手でないと花がちっとも咲きません。上手でも毎年咲かせるのは至難です。
だから、趣味でない園芸では、手間がかかる世話では割に合いません。
洋ラン学園式の水やりの楽な方法は朗報ではないでしょうか。
12年9月と11月の降水量
週1回の水やりとすれば、大半は雨で足りるため、水やりは上旬の1回だけで良い。10月も同様。
11月はほぼ毎週雨が降るので、水やりは全く不要。
従って9-11月で水やりはたったの1回だけ。
雨ざらしにできない種類や、週2回が望ましいシンビジウムなどを除く。