レシピ
プラスチック鉢・素焼き鉢から透明ポット・ペットボトル・透明コップへ
透明ポット植えで根腐れから解放、右はペットボトル植え
目次
初めに
透明ポットへの鉢替え、レシピ
1 初めに
洋ランは他の植物に比べると根腐れしやすいです。本の通りにしても枯れることが多いです。初めての人にあった方法が必要です。
慣れないうちは特に、鉢に表面を見て水やりするのは危険です。鉢の中が乾くのを確かめてから水やりすれば良いのです。
左:表面は乾いていても鉢底近くは水滴が溜まり湿度100%、十字の切り込みを入れた、
右:植え込み材料が少し乾いてきたことが分かる、底近くに穴が開いているので下まで均等に乾く
素焼き鉢に植わったコチョウランは水やりが控えめなので根腐れはしないが新葉が大きくならず、花茎も出てこないない。
コチョウランは透明ポットに植えられていることが多いです。従って、植え込み材料がどのくらい乾いているか、根が健康か、新しい根が出ているかなどが一目瞭然です。
2 ペットボトルや透明コップへの鉢替え
透明ポットは、ホームセンターや園芸店などでは手に入りにくいかもしれません。
ペットボトルは、鉢と同じくらいの太さがあり、中が良く見えるので代用に出来ます。大きさも色々あるので、それまで植わっていた鉢と同じ大きさの物を選べます。鉢の深さに切って使います。
もう一つの代用品は行楽・パーティー用のプラスチックのコップです。
植え替えは根が傷むので、初めの内は避けた方が無難ですが、苗をそっと鉢から抜いて、透明容器に移し替えるだけなら簡単で、いつやっても苗が痛みません。
左:ペットボトルを切って鉢替えしたミズゴケ植えのミディコチョウラン、右:透明プラスチックコップにミズゴケで植えたデンドロビウムの高芽
4 植え替えでなく鉢換え
植え替えも慣れないうちは根腐れや枯れの原因になるので、植え替えでなく、鉢を変えるだけにします。植わっていた鉢とほぼ同じ径の透明容器を用意して、鉢から苗をそっと抜いて、透明容器に移し替えます。
透明容器への鉢替えのレシピ
最初の世話は、黒いプラスチックの鉢から抜いて、ペットボトルに移すことです。
材料 ミニカトレアの鉢植え
ペットボトル、鉢と同じくらいの径
道具 カッターナイフか鋏
ミニカトレアの開花株の鉢植え ペットボトル
1 ペットボトルを鉢より少し長めに切る
カッターナイフか鋏で上を切り離します、どこにも穴は開けません。
左:ペットボトルをカッターナイフか鋏で切る
2 苗を鉢から抜く
硬かったですが、何とか抜けました。根が鉢の底の穴から出て底に張り付いているいる場合は葉がしてまっすぐにします。鉢の内側に根が張り付いて抜けない場合は、鉢を揉むように曲げると、徐々にはがれます
中:鉢植え、
鉢から抜いた処
左:スィート・シュガーの土植え、根は少なめ、左端は新しい脇芽で将来花の咲く株です、中:チェリーソング、杉皮植え、根は中くらい、右:キャンディー・タフト、杉皮植え、根が一杯で、白い新根の先には元気な緑の根冠があります。
3 根をペットボトルに入れる
適当な長さに切ったペットボトルに入れました。少しきついので、上の方の根を傷が付かないように中に潜り込ませました。下の方は隙間があります。
ペットボトルにそっと入れる 4 置き場所
窓に近いテーブルの上に並べました。毎週1回水をやります。
出来上がり透明容器への鉢替えのレシピ−乾きにくい場合
寒い季節や、日当たりが不十分な部屋では、乾きにくいことがあります。その場合はさらに以下のようにします。
(1)底に発泡スチロールの板を敷く
鉢底に水が溜まり、植え込み材料に供給され続けて過湿が続くことが多いです。発泡スチロールの板を底に敷いてその上に植えるようにすれば、底に水が残っていても植え込み材料に滲みません。
(2)底と底近くの横に水抜き穴を開ける
水やりによる根腐れの主な原因は、鉢の表面が乾いているのに、中、特に下の方が湿っていることです。底近くに横穴を開けて、水を逃がしてやると、中の乾きが早くなります。米国では良く使われているスリット鉢と同じです。
鉢底に発泡スチロールの板を敷き、鉢底近くに横穴を開ける方法の模式図
鉢替えのレシピ
1 植わっている鉢とほぼ同じ径の透明ポットまたはペットボトルまたは透明コップの底に発泡スチロールの板を敷く
透明ポリポットの底に発泡スチロールの板を敷いた処
2 苗を鉢から抜く
3 苗を透明ポットに入れる
4 透明ポットの底近くに横穴を、カッターナイフで開ける、固い容器なら植える前に穴開けできる
2011.1.20 レシピに追加
2010.7.9掲載開始