初めに
洋ランの苗や資材は、一年草や宿根草やバラやシクラメンほどには一般的ではないので、園芸店やホームセンターでは必ずしも手に入らないものがあります。そこで、専門的なものを含めてどんな物があり、どこで入手できるかの参考例を紹介します。
難しい種類や、クラブなど、きれいで立派に育てるには、特別の材料を吟味する必要があるかもしれません。このHPでは、園芸店で入手できる普通の種類を、他の花と一緒に気楽に育て、丈夫に育って花が咲けばよいという考え方で、一般の園芸店やホームセンターで手に入りやすいものを主に用いています。
苗
苗の手近な入手先は、園芸店やホームセンターです。東京近辺のホームセンターで、最も種類が多いのはジョイフル本田のようです。
趣味的な種類まで考えると、洋ラン専門園や園芸店のネットによる通信販売が便利です。本HPの栽培法に理解があり、種類が豊富で価格が手ごろな例として、根岸園芸があります。特定の種類に重点を置くなら属別の専門のラン園があります。本HPが協力をいただいている処としては、カトレヤの山田蘭園、コチョウランの店鈴鹿フラワー、バンダのフローラ・ヤノオーキッド、デンドロビウムの山本デンドロビューム園があります。通信販売のほかに、洋ラン専門園を訪問して種類や苗を選ぶのは楽しいです。
ネット・オークションでも入手することができます。
鉢と植え込み材料
鉢は一般には、プラスチック鉢や素焼き鉢が多く使われています。これらは、園芸店やホームセンターで、大抵手に入ります。
このHPでは、透明軟質薄手のポリエチレンポットをお奨めしていますが、これは、園芸店やホームセンターでは殆ど売られていません。資材も扱っている洋ラン園で入手できる場合があります。ネットの通信販売で入手しやすいのは、所沢植木鉢センターです。
洋ランの植え込み材料としては、バークとミズゴケが一般的です。ミズゴケは、園芸店やホームセンターで入手できます。バークは売られていないことが多いですが、東京近辺ではJマートで売られています。洋ラン園なら店でも通信販売でも入手できます。洋ラン向きの高品質で粒の大きさを揃えたものは、向山蘭園で入手できます。
ミズゴケやバークは、経験者や生産者が用いるには良いですが、一般家庭で経験の浅い人が使ったり、古くなったりすると、根腐れ、枯れ、生育不良などが起きることがあります。鹿沼土は世話がしやすく、扱いやすく、長持ちして手に入りやすいです。
透明ポリポットにバーク(右3つ)と鹿沼土を入れて水やりした後の乾き方
バークの大袋 大粒
ミズゴケの乾燥袋詰め500g 塊をほぐした処 水を吸わせた処
その他の資材や農薬など
洋ランを育てるには支柱や名札、肥料や、水差しや土入れ・ピンセット、遮光ネット、農薬など、色々な道具を使います。これらは他の園芸と共通なので、園芸店やホームセンターで手に入ります。
肥料は、洋ランでは液体肥料が使われることがありますが、このHPでは手間を省くために使いません。置き肥としては、他の園芸に広く使われている緩効性の化成肥料が使えます。洋ラン専用品は向山蘭園でも販売しています。
洋ラン専用の緩効性肥料の例