洋ラン学園
質問のページ


はじめに
洋ランの育て方や、洋ラン学園のやりかたについて、良くある質問についてお答えします。

水やりの目安
Q 「鉢の表面が乾いたら水やり」とか、「寒い季節は表面が乾いてから2日ほどしてから水やり」などと言われ、目安が分かりません。
A 洋ランの根は本来むき出しで、鉢植えにして湿っていると、弱い種類では1週間で根腐れが始まる位です。鉢の表面が乾いていても、中が乾いていないことは良くあるので、水やりして根腐れすることが避けられません。
安全なのは中まで乾き気味になっているのを確かめてから水やりすることです。そのため洋ラン学園では、特に「始めての洋ラン」では鉢から出してペットボトルに移すことを進めています。また慣れてからも基本は透明軟質ポリポット植えです。乾き気味なのを確かめながら水やりすれば根腐れがびっくりするほど減ります。ただし、透明容器でも寒くて1週間近くも湿った状態が続くと根腐れします。このような場合は「広口のペットボトル」のように、植え込み材料との間に隙間のある容器に入れてできるだけ暖かい所に置いて乾きを早める必要があります。乾きが

ミズゴケ植え
ミズゴケの硬さ
Q ミズゴケ植えは、「硬く詰める」のと、「柔らかめ」と両方あるようですが、本当はどちらが良いのでしょうか。
A ミズゴケは、詰める量や温度によって乾き方が全く異なります。柔らかめの方が水を大量に含むため乾きが遅くなるようです。また、硬く詰めると弾力を失って繊維同士が固まり乾くと水を弾くようになって水やりが難しくなります。一方柔らかいと、植え替えた後に苗の重みでぐらぐらして根つきも悪くなりやすいという問題があります。
そもそも、ミズゴケは、植えてから1年余りで腐ったり、水を弾いて吸収しなくなったり、乾きにくくなったりして根腐れを引き起こしやすくなるため、1-2年での植替えが不可欠です。また、植替えの度に古いミズゴケを根から取り除いたり、根の間にまんべんなくミズゴケを詰めたりとの作業が大変です。その上、ミズゴケは湿原の貴重な植物です。だから、洋ラン学園では、一部の種類を除いてミズゴケは使いません。ミズゴケを使う場合は、柔らかすぎるくらい少量にしています。

カトレア
古くなった株の処置
Q カトレアの株が年々増えます。古くなった株はどうしたらよいのでしょうか。
A カトレアやシンビジウムなどの洋ランは、毎年開花株の脇から新芽を出して1年後に再び咲きます。一度咲いた株は残しておいてももう咲くことはありません。
しかし、緑色の間は光合成してできた養分を後から出た株に供給して大きくなるのを助けています。また別の脇芽を出してそれがまた咲くこともあるので無駄ではありません。
一方、鉢の中の株が増えてくると、肥料の養分を多くの株で取り合ったり、風通しや日当たりが悪くなったりして、新しい株の生長を妨げます。
従って、いつも新しい芽が3本程度以内になるように、古い株は取り除くと良いでしょう。
株分けすると植え傷みすることが多く翌年以降咲きにくくなることがあります。

コチョウラン
咲き終わった花茎の扱い
Q コチョウランの花が咲き終わったら、「花茎を付けておくと疲れて咲きにくくなるから根元から切る」とか「花茎を元から3節残して切る」と言われていますが、どうしたらよいでしょうか。
A 株が元気なら、咲き終わってから半年前後で、枝が出てきて、蕾を付けます。

2013.1.15 開始