洋ラン学園
大輪コチョウラン(ファレノプシス)の始め方・育て方・咲かせ方

2013年版



初めに2014
コチョウランは根腐れさえ防げれば、周年室内で育てられ、育てやすく咲きやすいです。
根腐れの原因は、第一に冬に入手すると既に根腐れしている場合があり、ミズゴケ植えで寄せ鉢のままにしておくと過湿で直ぐに根腐れし、そうでなくてもミズゴケは植替えして約2年たつと腐り根も腐り根腐れしやすいためです。
洋ラン学園の最新の方法は、広口ペットボトル植え(鉢から抜いて広口の浅いペットボトルに移す)です。
屋外でも他の種類と違って雨ざらしにできないため水切れ防止と保湿の必要があります。
また室温は15℃以上が無難で、20℃以上なら楽に育てられます。
なお、花茎が出やすいのは葉が8枚以上ある大株夏に始め冬までに新葉が2枚出ることが目安です。
冬から春に店頭にある株は、炭疽病が発症している場合があります。これらは枯れる可能性が高いです。
小型のミディーコチョウランに比べると、温度不足になりやすい一般家庭では、葉が大きくならず咲かないことがあります。2014.1.6-
2013年の経過は下記の通りですが、今年は、広口ペットボトル植え・雨除けを完成に近づけようと思います。
コチョウランの三大疾患は防げる
コチョウランは、根腐れ、日焼け、炭疽病が最も発生し易い種類です。
しかし、根腐れは「広口ペットボトル植え」にすると防ぎやすくなります。日焼けは日除けを忘れず油断しなければ大丈夫です。
炭疽病が発症するとどんどん落葉し枯れてしまうことが多いですが、これも引き金となる日焼けを防ぎ、発症する低温期の雨除けをすれば防ぐことができます。
以上に気をつければ、他の種類よりも問題は少なく、1年に葉が2枚増えるようなら花が咲き半年近く楽しむことができるので、楽しみな種類と言えます。2.17
 
二番花
初めは極大輪より、中輪や枝咲きが安全です
花茎を切らずに置くと枝が出て、半年以内に二番花が楽しめます
開花株は、大抵根腐れがあり、休眠しています
目覚めさせ、回復させ、高温で新葉を育てれば1年後に咲きます
根腐れせず高温にできれば、思ったより易しいです
直射光では日焼けし、雨ざらしでは病気になります
花色が豊富で、咲けば数カ月楽しめます

開花後処分株を入手してから1年ぶりに咲いた花

2012-13年
大輪コチョウランの咲かせ方
有望株を入手してから咲くまで
大輪コチョウランは高嶺の花と思っていましたが、下記の点に注意するだけで、咲かせられることが分かりました。
2012年6月末に開花中などの巨大株を4鉢入手して、世話を続けたところ、秋以降に3鉢に新しい花茎が出て、13年5月に開花しています。
1 有望株(葉が約10枚あり、根腐れしていない健康な株)を初夏以降に入手
2 根腐れしない植え方
3 花茎を切らない
4 直射日光を避けて日焼けを防ぐ
5 夏には雨ざらしなどで水切れを防ぐ
6 秋以降は雨除けして炭疽病を防ぐ
7 冬は最低15℃以上で冬知らず
葉の枚数の少ない株を育ててもうまくいかないことが多いです。
「冬の開花株」は、夏に開花調節のため低温処理してあり、さらに寒い店頭に寄せ鉢で置かれて、根腐れしていることが多いので、うまく行きにくいです。夏は元気なので始めやすいです。
また「趣味の園芸」では、「花は早めに切らないと弱って次が咲かない」「花が終わったら花茎を元から3節残して切ると枝が出て咲く可能性がある」が常識とされていますが、それは「有望株で無いから」です。
下記の例は花を枯れるまで楽しみ、花茎を全然切らずに、また咲いています。力のある有望株なら問題ないのです。
次に咲くかどうか分からないなら、なおさら、咲いている花を十分楽しみましょう。
また、花茎を3節残して切ると、大抵水切れで残った花茎が枯れこんで、枝が出るどころではありません。
反対に、残して置くと、いくらか枯れこんでも太い所が残り枝を出しやすいのです。


2012年後期入手株の経過
12年10月に寄せ鉢の回っ株を入手しました。
ミズゴケが古く根腐れもあるので、直ぐに逆さペットボトル植えに植替え
さらに翌年広口ペットボトルに植替え
1年後に花茎が出ました。

下から上へ
桃白花
2014年
2月後半
花茎の出が続き伸びています。
鉢#2


鉢#3
 



2013年
桃白花
花茎が出ています。
  
  
左:鉢#2。    右:鉢#3


鹿沼土に植替え


2012年10月末
3株寄せ鉢で、それぞれは透明軟質ポリポット・ミズゴケ植え
古根は根腐れしています
底の根鉢を崩して
逆さペットボトル・芯入り・ミズゴケ植えに植替え
鉢#1
葉6枚+新葉
     

鉢#2
葉6枚+若葉

   
  
 



鉢#3
葉4枚+若葉
   

   

 

12年10月初め入手
桃・白花
3株寄せ鉢


p.20


2013年その他の株



透明軟質ポリポット・バ-ク植えを透明軟質ポリポット・鹿沼土大粒に重ね着鉢増し/13年6月株
根腐れ
広口ペットボトルに植替え


2014年
2月後半
して、根腐れ気味、しかし花茎
広口ペットボトル・芯入り・ミズゴケ植えに植替え
鉢#1
葉4枚+若葉
 
鉢#2
葉2枚
古花茎太2本

 
鉢#3
葉2枚、下葉枯れ

 
鉢#4
葉2枚曲り
花茎
 
鉢#5
葉4枚+若葉
古花茎細2本
 

2014年
1月初め
大型種
新入手株も古株も花茎が出始めています。
鉢#1
花茎
 

鉢#2
新葉枯れ


鉢#3
葉3枚

鉢#4
葉2枚曲り
花茎
 


鉢#5


バーク植えを、透明軟質ポリポット・大粒鹿沼土に重ね着鉢増し

2013年
9月前半
炭疽病で落葉
鉢#1
葉約10枚
 

鉢#2
葉8枚+若葉
古花茎太2本古、新
 
 

鉢#3
葉3枚、上葉枯れ
古花茎太1本

 
鉢#4
葉2枚曲り

  
 
鉢#5
葉5枚
古花茎細2本
 




3月後半
 







120728株 p.14

14年2月後半
鉢#2
上端の根元の未残っているのが葉#20、隠れて新葉#21の始まり


鉢#5

 


13年4月後半
#2
  
中:花茎の下が葉#10、左上が#13、
鉢#2
  
中:右に伸びて先が枯れているのが#13、植えが#15、上の新葉が#17
 

120728
#1?

13年3月後半
鉢#2
葉8枚、