初めに2014
コチョウランは根腐れさえ防げれば、周年室内で育てられ、育てやすく咲きやすいです。
根腐れの原因は、第一に
冬に入手すると既に根腐れしている場合があり、
ミズゴケ植えで寄せ鉢のままにしておくと過湿で直ぐに根腐れし、そうでなくても
ミズゴケは植替えして約2年たつと腐り根も腐り根腐れしやすいためです。
洋ラン学園の最新の方法は、
広口ペットボトル植え(鉢から抜いて広口の浅いペットボトルに移す)です。
屋外でも
他の種類と違って雨ざらしにできないため水切れ防止と保湿の必要があります。
また
室温は15℃以上が無難で、20℃以上なら楽に育てられます。
なお、花茎が出やすいのは
葉が8枚以上ある大株を
夏に始め冬までに新葉が2枚出ることが目安です。
冬から春に店頭にある株は、
炭疽病が発症している場合があります。これらは枯れる可能性が高いです。
小型のミディーコチョウランに比べると、温度不足になりやすい一般家庭では、葉が大きくならず咲かないことがあります。2014.1.6-
2013年の経過は下記の通りですが、今年は、
広口ペットボトル植え・雨除けを完成に近づけようと思います。
コチョウランの三大疾患は防げる
コチョウランは、
根腐れ、日焼け、炭疽病が最も発生し易い種類です。
しかし、根腐れは「
広口ペットボトル植え」にすると防ぎやすくなります。日焼けは
日除けを忘れず油断しなければ大丈夫です。
炭疽病が発症するとどんどん落葉し枯れてしまうことが多いですが、これも引き金となる日焼けを防ぎ、発症する低温期の
雨除けをすれば防ぐことができます。
以上に気をつければ、他の種類よりも問題は少なく、1年に葉が2枚増えるようなら花が咲き半年近く楽しむことができるので、楽しみな種類と言えます。2.17
二番花
初めは極大輪より、中輪や枝咲きが安全です
花茎を切らずに置くと枝が出て、半年以内に二番花が楽しめます
開花株は、大抵根腐れがあり、休眠しています
目覚めさせ、回復させ、高温で新葉を育てれば1年後に咲きます
根腐れせず高温にできれば、思ったより易しいです
直射光では日焼けし、雨ざらしでは病気になります
花色が豊富で、咲けば数カ月楽しめます
開花後処分株を入手してから1年ぶりに咲いた花
2012-13年
大輪コチョウランの咲かせ方
有望株を入手してから咲くまで
大輪コチョウランは高嶺の花と思っていましたが、下記の点に注意するだけで、咲かせられることが分かりました。
2012年6月末に開花中などの巨大株を4鉢入手して、世話を続けたところ、秋以降に3鉢に新しい花茎が出て、13年5月に開花しています。
1
有望株(
葉が約10枚あり、根腐れしていない健康な株)を
初夏以降に入手
2
根腐れしない植え方
3
花茎を切らない
4 直射日光を避けて
日焼けを防ぐ
5 夏には雨ざらしなどで
水切れを防ぐ
6 秋以降は雨除けして
炭疽病を防ぐ
7 冬は最低15℃以上で冬知らず
葉の枚数の少ない株を育ててもうまくいかないことが多いです。
「冬の開花株」は、夏に開花調節のため低温処理してあり、さらに寒い店頭に寄せ鉢で置かれて、根腐れしていることが多いので、うまく行きにくいです。夏は元気なので始めやすいです。
また「趣味の園芸」では、「花は早めに切らないと弱って次が咲かない」「花が終わったら花茎を元から3節残して切ると枝が出て咲く可能性がある」が常識とされていますが、それは「有望株で無いから」です。
下記の例は花を枯れるまで楽しみ、花茎を全然切らずに、また咲いています。力のある有望株なら問題ないのです。
次に咲くかどうか分からないなら、なおさら、咲いている花を十分楽しみましょう。
また、花茎を3節残して切ると、大抵水切れで残った花茎が枯れこんで、枝が出るどころではありません。
反対に、残して置くと、いくらか枯れこんでも太い所が残り枝を出しやすいのです。