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2013年保留記事
五つの原則
洋ランを家庭で育てて咲かせるコツは以下の五つです
こうすれば、温室、ラン鉢、ミズゴケ・バーク、液体肥料、農薬なしで、手間いらずで咲きます。
1 根腐れは根を薄着の植え方で防ぐ
洋ランの根は野生では樹木に着生して裸です。そのため鉢に植えると根腐れしやすいのです。
植込み材料を薄くして根を薄着にしてやると根腐れは激減します。植込み材料に依りません。
2 咲かせるには、丈夫で大きな有望株を入手
洋ランは種類を問わず、「小さい株は咲かず、大きい株は咲きやすい」です。
園芸店にある苗は小さめのものが多いため咲くまでに何年もかかりその前に枯れてしまいやすいです。
丈夫な種類で、開花株が大きく、大きな脇芽の付いている株ほど、易しく早く咲きます。
3 水やりは、雨任せと水切れ防止
根腐れを恐れて水切れしていると、ランは大きくならず咲きません。
根腐れしにくい植え方にして、水切れさせないようにすると、見違えるように大きくなって咲きます。
4 病虫害は、霜除け、日除け、虫よけ、雨除けで防ぐ
洋ランは大抵が亜熱帯産なので、霜が当たると枯れてしまいます。初霜の前に屋内に入れるか、寒さに強い種類は霜除けをします。
洋ランは大抵、直射日光が当たると日焼けして落葉します。また日焼けは病気の原因になります。直射日光を遮るようにします。
主な害虫はカイガラムシとハダニで、殺虫剤では死なないか再発します。カイガラムシは取り除き、幼虫やハダニは雨で駆除します。
コチョウランだけは低温期に雨に当たると炭疽病になって枯れます。
5 生長は置き場所、夏は雨季・保涼・保湿、冬は暖季・冬知らず
洋ランは野生では、夏を含む雨季に生長します。
夏は植込みの中などで、涼しく、湿り気を保ち、水を切らさなければ、ぐんぐん生長して咲きます。
日本の一年の大半は洋ランの故郷より寒いです。夏以外はできるだけ保温し暖めないと、生長不良で根腐れしやすくなります。
冬越しが一般には悩みの種ですが、室内で最低温度を15℃か20℃で冬知らずで常春にすると冬越しの悩みが無くなります。
2013年洋ラン学園のやりかた十カ条(完成型・標準)
重要で簡単な以下の項目を行うだけで大半の種類が楽に育てられ咲きます。
1 普及種・有望株の入手
2 根腐れ防止:植え方:浅広底穴鉢・横根鹿沼土植え(ミズゴケ・バーク・ラン鉢不要)
3 冷害防止:霜除け(温室不要)
4 日焼け防止:日除け・木陰物陰(遮光ネットほぼ不要)
5 病気防止:雨除け(コチョウランなど)
6 水切れ防止:雨ざらし
7 生長促進:置き場所:冬は楽園冬知らず
8 生長促進:置き場所:夏は雨季・植込みの中で保涼保湿
9 生長促進:年1回の緩効性化成肥料置肥(液体肥料不要)
10 害虫予防:虫除けの雨ざらしと見つけて駆除(農薬不要)
温室育ちから野生児へ
浅広プラスチック鉢と鹿沼土植えにできる種類は、水やりが減り、植込み材料劣化のための定期植え替えが不要で、ミズゴケやバークや素焼鉢の買い置きが不要です。
植え方
これまでとの最大の違いは植え方、「浅広・底穴鉢に根を薄着の植え方で根腐れ防止」が全ての基本
以下の例はほぼ全ての種類が慣れれば「広くて浅めの鹿沼土植え」で大丈夫なことを示します
2013年はさらに「浅広鉢・横根植え」で万全を期します。
(1)根の丈夫なシンビジウムとデンドロビウム、キンギアナムは、普通の植木鉢と鹿沼土で植えて育てられ、
霜さえ防げば咲かせられます。植替えが減り、腐って根腐れも植替えで枯れることも減ります。 中学
蘭鉢やラン用配合培養土は「趣味でない園芸」には不要です。バークやミズゴケも一部を除き不要。
(2)鹿沼土が合うパフィオや、オンシジウム、デンファレ、フォーミディブル、なども、慣れれば鹿沼土で大丈夫。
浅広鉢に薄植えがポイント。
(2')ミルトニア、ジゴペタラム、デンドロキラム、マキシラリアオンシジウム系やデンドロビウム系は同様です。
(1')東洋蘭の春蘭・金稜辺・報歳蘭・駿河蘭、エビネは鹿沼土が常識です。
(1')グラマトフィラムと大明石斛も仲間です。
他のすべての種類は、自生状態に近い「浅広鉢にバーク・薄植え(慣れれば大半は鹿沼土で可)」で育てられ、
咲きます(全種共通の基本の植え方)。 中学
ミズゴケ・素焼鉢は「趣味でない園芸」には不要です