洋ラン学園(趣味でない洋ラン園芸)
21世紀の洋ランの始め方・花の楽しみ方・育て方・咲かせ方・花盛り・続け方

2012年版

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旧版

131103  2012保存分正式発足

置き場所カレンダー2012


テラスベランダ木漏れ日玄関室内15℃室内20℃





11前
シンビ・デンドロ全般
グラマト








バンダ






12前

ミニバンダ高温







シンビ
デンドロ全般






1前

















2前

全般(20℃が望ましい)グラマト・バンダ・ミニ高温






デンドロ









3前






































2012年のまとめ
(1)洋ランは易しい
洋ランは枯れやすく咲きにくい、種類により世話を変えなければならない、と思われています。
しかし、以下の簡単なことをやれば大半の洋ランは同じ世話で枯れずに咲きます。
根腐れは、根を薄着の植え方と、冬の最低温度15℃以上で防げる
枯れは、大苗を選び、鉢を大きくすれば防げる
花は、株を大きく太く育てれば咲く
カイガラムシは雨ざらしで、カビ病は雨除けで防げる
そうして
春秋は木漏れ日下で保温、真夏は満水で雨季、冬は高温の冬知らずにすると、枯れずに大きくなって咲く
植え方は種類によらず芯入りで、屋外(冬室内)ではポリポットバーク植えだけ。周年室内ではペットボトルミズゴケ植え、丈夫な大株はスリット鉢鹿沼土植えでさらに易しく
水やりは雨ざらし期間はほとんど不要、定期水やりは猛暑期と室内でだけ
室内に入れるのは、種類によらず初霜から終霜までだけ(12-3月)(例外はグラマトフィラムとコチョウラン・バンダ)、シンビ・デンドロはもっと丈夫で都会では周年屋外

(2)段階的と条件に応じた進め方
洋ランの大部分は亜熱帯産で、樹木に着生して根はむき出しで、その根は厚い皮をかぶっています。根腐れ・枯れは厚い皮のことです。
それを、他の植物のように鉢に普通に植えて、初めての人が経験者と同じやり方をしてもうまくいきません。
勉強や楽器のように、初めての人に適した方法から段階的に進めると、易しく楽しく早く咲かせられるようになります。
また、洋ランは寒さに弱いので、地域の気候や室内か屋外かなどの環境に応じて、やり方を変える必要があります。

(3)教科書、初めての人の実例ノート、作業のレシピと、一目で分かる生長と開花の様子のカレンダーと事典が揃う

洋ラン学園の開花戦略と段階
育て方・咲かせ方は種類に余りよらないのですが、咲き方や咲き易さが異なるので、段階的になります
大まかには、易しい種類・短期間の入門編から、難しい種類・長期間の名人編へと進みます
咲くまでの期間が長く、作落ちしやすいか大型の種類ほど咲きにくくなります
段階目標所要期間戦略・条件・方針段階種類例補足

入門編(易しい種類・短期間)




開花株を咲かせる開花中枯らさない初めて/小学校 3ミニカトレア
4ミニコチョウラン
高温では花の寿命が短い
2二番花を咲かせる約半年後元気を保つ同上 同上
花物
7エピデンドラム
8ジゴペタラム
11デンファレ
11フォーミディブル
4'コチョウラン花茎枝
蕾など付有望株入手
3段階以降は
他の種類と同じ
3お土産花を咲かせる約1年後 新芽を(花芽時までに親株並みに)大きく
根を薄着/片むき出しの安全植え
土増し・鉢増し・水切れ防止・冬知らず
変化に強い大株・交代要員の居る分岐株作り
(年期1年型)
育てる/中学
咲かせる1/高校
同上
温帯産
1シンビジウム
2デンドロビウム
9セロジネ
12キンギアナム
一石斛
三春蘭
四エビネ
五報歳蘭・駿河蘭
大株入手が効果的
シンビ・キンギ・駿河は芽欠き

名人編(難しい種類・長期間)




4新芽が大きくなりにくい種類を咲かせる同上 同上(年期半年型・2年型・休眠型・無年型)
休眠・作落ち防止、
花期より年期・芽季・花芽時
咲かせる2/大学 3カトレヤ
6オンシジウム
8ジゴペタラム
15デンドロキラム
半年型は作落ち注意
休眠型は眠らせない
5 毎年咲かせる
開花率の向上
約2年後 作落ち防止
株分け
続ける/大学院 10ミニバンダ
二風蘭
全種が該当
6 困難種を咲かせる
(多年型・大型種)
2年以上同上(多年型・大型種)パフィオ以外は大学院 5パフィオペディルム
12'大明石斛
14グラマトフィラム
短期狙いなら
大株入手が必須
単茎種約1年後以降 大株:コチョウランは葉が10枚近く、
バンダは20枚近く(根の本数が基本)が理想
作落ち防止:葉や根を減らさない
バンダは大学院 4'コチョウラン
13バンダ
同上


代表例(五大属と新五属)



強健種・大株1シンビジウム・2デンドロビウムスリット鉢・鹿沼土
基本・屋外全般透明ポット・バーク・芯入り
基本・室内3ミニカトレア・4ミニコチョウラン10ミニバンダペットボトル・ミズゴケ(室内)()
大株カトレヤ大・コチョウランスリット鉢・バーク
根が丈夫5パフィオペディルム・6オンシジウム・9セロジネ・8ジゴペタラム 透明ポット・鹿沼土







-逆さ2階建てペットボトル植え、20(15)℃以上あれば怖いもの知らず
二重ペットボトルで乾きやすく根腐れしにくい植え方にし、冬の夜でも15-20℃以上ある暖房完備の部屋で育てれば、初めての人でも大抵うまく行きます。
温度さえあれば、他の植え方でも大丈夫です。
この方法などでは、すでに初めての人が、ミニカトレア、ミニコチョウランを続々咲かせています。
デンドロビウム、エピデンドラムなども育ち、ジゴペタラムが咲きます。右に示したヒヤシンスの水栽培より楽しい。
温度が低いほど難しくなります。うまくいかないのは温度が低いことが大半です。
  
逆さペットボトル植えと最低温度15℃で、咲かなかったラブノットやミニパープルに蕾や花が(2013.1)
PET12 二階建てペットボトル、芯入りミズゴケ植えのレシピ
初めての人が、日当たりが良く冬も暖かい部屋で洋ランを楽しむための植え方です。ミニカトレア、ミニコチョウラン、デンドロビウム、エピデンドラムが咲きます。
(1)元がミズゴケ植えの場合は、鉢から抜いて、根元の根が無い所のミズゴケだけ抜き取る
(2)発泡スチロールを適当な長さに切り、根元に入れる
(3)ペットボトルの上を適当な長さに切ったものを逆さにして苗を入れる
(4)根もとに露出した根があればミズゴケを被せる
(5)植えたペットボトルの上半分を、下半分に載せて安定させる
*バーク植えの場合は根鉢を崩さないよう、そっと鉢から抜いて一回り広いペットボトルに移します
 
ミニカトレア  デンドロビウム




洋ラン学園2011年までの主な経過(下から)赤太字は中核技術の提案



12.7 洋ラン大学院正式発足、カトレヤ休眠のまとめ、花期より年期・芽期(季)@半年草の冬芽を欠く
副題を「消費者の消費者による消費者のための育て方」から、「消費者の楽しみ(趣味の園芸ではない)」(8.20園芸以前、9.15趣味でない園芸に変更)、あとがき消費者の楽しみと趣味の園芸との違い
8.11 花期(開花季節)より年期(咲くまでの期間)1年・半年・2年へ(11/7一年草、半年草、二年草と呼ぶ)、洋ランの特徴と対策、冒頭に目次
7.19-23 世界自然遺産 「屋久島からのメッセージと自然芸術展」(NHKふれあいギャラリー)に友情参加洋ランギャラリー
7.15 yahoo,google検索で「洋ランの育て方」と「初めての洋ラン」(本の広告を除けばNo.1)でトップ5(最高はNo.2とNo.3)「洋ランの咲かせ方」はトップ
6.26 東日本大震災復興支援講習会、日本パフィオペディルム研究会パフィオサロンにて(第四回、根岸園芸にてサロンドネギシオーキッドフェアの一環)
2011年(咲かせ方2年目) 1.4 冬の最低温度20℃の効用」、ミズゴケをやめる、生きた貴重な植物を犠牲にしています

山本デンドロビューム園訪問
11.24 副題に「洋ラン学園」追加、洋ラン学校内に、「洋ラン合格生のノートとレシピ」(「読者(生徒)さんのレポート・レシピと質疑」)開始、カトレア幼稚園年少組
11.6 ミニカトレアの不定期咲きの勧め、表題を「○○洋ランの育て方と咲かせ方」に改題
11.3 別urlの初めての洋ラン・蘭がサービス終了となったので、初めての部分のみ編集して掲載、洋ラン普及種全19グループファイル作成完了・加筆
10.30 洋ラン気象庁・最高気温の重視
10.7 チェンジ一覧、HP(電子教科書)第1版完成
7.21参考資料に「高山性種」追加、洋ラン合格生ノートをめざす、衣(植え方)食(水と肥料)住(置き場所・遮光・防寒)の区分
2010年(咲かせ方1年目・HP改装開始).1 新5属、続5属、15属の提案、バンダのフローラ・ヤノオーキッドとの共同研究開始


2009年(育て方3年目) 1.11全種制覇のための強光低温種・ミニ洋ラン・中光中温種・単茎高温種の4段階(群)分け、もう一度咲かせる、
苗の蒸散量の半減期を発見、水やり簡単化の高温期定期・定量水やりを提案

6.2921世紀の洋ラン栽培HP(0版)開始
6.27日本パフィオペディルム研究会で講演・実演(第三回、根岸園芸にて)
6.28 日本パフィオペディルム研究会で講演
5.10多摩蘭友会で講演
4 コチョウランの店/鈴鹿フラワーとの共同研究開始
2008年(育て方2年目) .6.29日本パフィオペディルム研究会で講演(第一回となる、根岸園芸にて)根岸園芸との共同研究本格化
9月園芸学会で発表開始向山蘭園との共同研究開始
2007.8.8初めての洋ラン」HP(洋ラン図鑑なども)開始、しばらくしてyahoo,google検索で同検索語でトップとなる
2007年 育て方(始め方)1年目 .5.15洋ラン栽培実験開始大阪テクノ・ホルテイ園芸専門学校の協力を得て

2005.9.19朝日新聞関西・中国・北陸版にサボテン栽培法の記事掲載
サボテン栽培で鉢の含水量の半減期を発見水やり直線を提案
サボテンの水栽培の研究が「農耕と園芸」にとりあげられる
2000 サボテンの栽培法の園芸学会発表開始
1995 サボテンの水栽培の研究を大学にて本格化
「サボテンの水栽培」のHP開始
1990 サボテンの水栽培の研究を自宅で開始
1960頃 サボテンの栽培法について東京カクタスクラブ会長の指導を受ける