キンギアナム・大明石斛

Dendrobium kingianum

蘭、開花株の育て方、デンドロビウム、http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/MyDendrobium.htm

大明石斛/スペシオサム
Dendrobium speciosum

蘭花ギャラリー、http://www.ne.jp/asahi/akahori/orchid/d39.spec.htm

今月のラン

1.初めに
キンギアナムとか大明石斛(タイミンセッコク)という名で、普通の園芸に取り入れられており、洋ランの仲間であることも、オーストラリア産であることも知られずに広く栽培されています。
小型の植物で、花も小柄です。




2.キンギアナム・大明セッコクの図鑑
キンギアヌム/ギンギアナム(いずれもキンギアナム)
基本はピンクですが、白もあります。このごろは交配種も出てきました。
蘭花ギャラリー、http://www.ne.jp/asahi/akahori/orchid/d39.spec.htm


スペシオサム/牛角蘭/タイミンセッコク/大明石斛/ダイミョウセッコク/大名石斛/ロックオーキッド(いずれもスペシオスム)
Den. speciosum 'Butter Cup'
蘭花ギャラリー、http://www.ne.jp/asahi/akahori/orchid/d39.spec.htm



スペキン(スペシオキンギアナム)
Den. Specio-kingianum
蘭花ギャラリー、http://www.ne.jp/asahi/akahori/orchid/d26.skin.htm
Den. kingianum x speciosum(どちらも オーストラリア に自生)の交配種。
花径 2.5 cm の芳香のある花が群がって咲く。丈夫で繁殖力旺盛。
夏に高芽が出易いが、出たら掻き取ってやらないと花が付かない。



2009.2.17図鑑に改題


3.キンギアナム・大明セッコクの育て方
とても丈夫で、直射日光や低温に対する抵抗力が強いです。
普通の園芸用の土や、軽石混じりの材料で、普通の植木鉢に植えられていることが多いです。
春から秋までは水も肥料も与えて株を充実させると良いようです。
脇芽が多くなりすぎたり、鉢一杯になると、花が咲きにくいので、鉢増しか株分けをします。
暖かい地方では、屋外でも越冬します。

4.キンギアナム・大明セッコクの根

2008.11.28 開設

参考資料
以下に解説と開花までの記録を下記HP、「素人園芸解説」の「デンドロビウム(キンギアナム系)」と「蘭」の「デンドロビウム」より転載させていただきます。
http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/den_k.html
http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/MyDendrobium.htm
オーストラリア原産の、デンドロビウムの仲間である。株の姿は、どことなくデンファレに似るが、花は小さく、芳香があり、低温に強いのが特徴。この系統は、ラン科デンドロビウム属のうち、デンドロコリネ亜属(=デンドロコリネ節)に属する。
原種のキンギアナムとスペシオスムの他、両者の交配種であるスペシオキンギアナムが代表種である。この三種類は、いずれも非常に性質が強く、洋ラン初心者でも、まず枯らすことはない。特にスペシオスムは、凍らせなければ戸外でも越冬できるほど耐寒性が強い。
(1)キンギアナムは、紅色の花を咲かせるが、白花種もある。葉に斑が入る品種や、草丈の低い矮性変種シルコッキーもある。やや暑さを嫌うものの、栽培は簡単。
スペシオスムは、別名からわかるように、バルブが牛の角のように太く、迫力がある。性質はきわめて強健だが、少々花が咲きにくい。こちらも斑入り葉の品種がある。
(2)スペシオスムの開花は、大株(バルブの太さが直径4cm以上)になっていなければ期待できない。花を見るには、春以降、よく日光に当てながら育て、7月まで施肥を続けた上で、冬は過保護にせず、最低0℃くらいの低温にさらす。また、晩秋〜冬の間は一貫して乾き気味の管理とし、特に、12月に1ヵ月完全断水するのがコツらしい。
(3)スペシオキンギアナムは、品種が多く、花色は白〜紅色までいろいろある。全体的にキンギアナムによく似ているが、より大型に育つ。
この系統の主な品種に、「イースターパレード」「ベリー」「ホホエミ」などがあるが、これらは、他系統のデンドロビウム(特にデンファレ系)の血が混じっており、やや耐寒性が弱いので、冬は最低5℃欲しい。
一般的なノビル系デンドロビウムとは違い、一度開花したバルブにも、再び花芽を付ける性質がある。
この系統は、他のデンドロビウムに比べて、アブラムシが付きやすい。

日照 3月下旬〜11月中旬の生育期は、戸外で0〜10%遮光
(7月中旬〜9月上旬は50%遮光)
越冬中は、室内の日当たり
水やり 生育期は、用土の表面が乾けば与える
(真夏は半ば休眠するので、乾き気味に管理)
越冬中は、やや控えめに
(もともと低温に強いため、たとえ越冬中でも極端な水切れは好ましくない)
【補足】
スペシオスムは、12月は断水とする
肥料 4月下旬〜7月上旬と、9月中旬〜10月下旬に、10〜14日に一度の液肥
【補足】
9月以降は、窒素分を含まない肥料に切り替えないと、開花しなくなることがある
スペシオスムは、8月以降は施肥を停止する
植え替え 4月上旬〜5月上旬
(腐った根は取り、生きた根は切らない)
整姿 バルブが広がって、鉢が不安定になるようなら、支柱を立てる
葉のない古いバルブ(茎のような部分)は、茶色くなったり、しなびていれば切る
花が終わったら、花茎だけを根元から切る
繁殖 【株分け】植え替えと同時期
【茎挿し・高芽取り】4〜8月
(茎挿しは、バルブを3〜4節ずつに切り、上下を間違えないように挿す)
(高芽取りは、十分根が伸びたら丁寧に外し、2〜3本ずつ植える)
耐暑性 強いが、生育は停止する
耐寒性 最低5℃を保つとよい
【補足】
高温にあわせない

Den. kingianum デンドロビウム・キンギアナム
Dendrobium kingianum Bidwill ex Lindley 1844
オーストラリア東部の海抜50-1200m、海岸や山の岩場や崖に群生する。低中温性。晩冬から早春に新旧のバルブの先端付近の葉の間から40cmほどの花茎を伸ばして20個程度の芳香のある花をつける。花径 2ないし 3 cm。通称 ピンクロックリリーといわれる。名の由来:キャプテンキング [1800年代のニューサウスウエールズの政治家] 異名:Callista kingiana (Bidwill ex Lindl.) Kuntze 1891; Dendrocoryne kingianum (Bidwill ex Lindl.) Brieger 1981; Tropilis kingiana (Bidwill ex Lindl.) Butzin 1982 。育ててみると大変扱いやすい品種のように思える。冬場水を与えないとか低温にあてるという扱いは必要ない。カトレア扱いでよく咲く。春からの生育にはよく肥料をあたえ、水も十分与える。
2004年10月12日堺市H様よりいただいた。
 赤紫色とか。2号鉢。バルブが細くて小さい。
 5月1日変化なし。10月8日育っても背が低いので目立たない。案外小さい種である。
 2006年4月5日開花。6月4日ものすごい数の新芽が出てきて見違えるほど大きくなりつつある。9月16日3倍くらいに大きな株になったのではないだろうか。
 2007年3月11日開花。ほぼ一ヶ月以上咲いてくれた。

Den. kingianum ‘Hohoemi’ デンドロビウム・キンギアナム ‘ほほえみ’
2005年6月7日 堺市H氏より寄贈
高芽取りとか。小さい株である。2006年9月16日 1本新芽が倍くらいに育った。
2008年開花Den. kingianum ‘Hohoemi’。


Den. kingianum? スペシオキンギアナムらしい
2001年5月頃宝塚園芸サービスにて780円花つきを購入
1年目:購入したときは強烈な香りだった。新芽が5本夏までに育った。12月23日に花芽と思われる芽が12個出てきていることがわかった。強い日光にも平気で、乾燥にも強く耐寒性があり育てやすく、よく増える。花芽らしいものがたくさん出てきた。2月9日小さなつぼみを多数確認。花付きがすこぶるよい。
5月ごろ咲くのだろうと思っていたのが、2月28日に咲いてしまった。自作ランケースの20度が成長を加速したのであろうか。胡蝶蘭は不調だが、なんやかんやとよく花が咲く。花の数が多く、垂直に立ち上がった花茎にたくさん咲いて豪華だ。香りもよい。日差しが当たってはじめて香る。
2年目:2002年は6月1日に新芽を見かけた。新規なバルブは3つ。いつの間にか完成していた。この株はまず咲くものと考えてまったく心配していない。12月10日久しぶりに手に取ってみるとすさまじいばかりに花芽がでており、22にまで数えてわからなくなってやめた。1月29日にはつぼみがはっきりしてきた。
アブラムシが発生しており、その退治のために寒さに当てるなど無茶をしたため、蕾の大半が不調になってしまった。かわいそうなことをした。アブラムシは根気よく捕ればよかったのである。2月22日開花したが、姿は大層悪くなった。アブラムシは近隣のエピデンドラムにもうつり、何度も取ったが取りきれない。薬による駆除を検討する。蘭屋さんでもみかけるので苦慮しているようだ。
6月14日新芽5本ほどが順調に伸びている。夏になりさらにのびてきた。これも育ちすぎである。
11月12日かみさんの気になる花はキンギアナムのシロらしいことがわかる。この鉢に期待してくれるらしい。
12月花芽は数え切れない。たぶん20以上はある。
2004年2月1日蕾が見分けられる花芽がわらわらのびてきた。22本ある。2月17日開花。盛大な大株になった。ところどころあかんようになるつぼみがある。3月13日終了。26日間。かみさんのお気に入りである。8月28日もうできあがっている。新芽がこれからでるでなし、せっせと光合成をして養分を蓄えているらしい。10月4日この時期ですら新芽が葉を開きつつある。文句なしの大株になった。10月11日株分け。10月12日3号鉢を残して堺市H氏に異動。
2005年3月4日花芽がわらわらでてきた。つぼみが不調になりつつも、よく咲いた。高芽がでて3本ずつ2号鉢に植えた。高芽株は人にもらっていただいた。
2006年3月4日開花。今年はアブラムシも出ず比較的まともだったが、部屋を替わると不調になるつぼみが出た。
水切れが嫌いなのかもしれない。プラポットに植えると丈夫になるかも。
9月16日ものすごく育った。今ごろ新芽が3本でてきた。いまさらだが通常のキンギアナムとくらべて株が大きすぎるからこれはスペシオキンギアナムだろうと思った。
2007年2月10日開花。暖かい部屋の気温の変化に弱くて花のもちがいまひとつだ。来年から寒いところにおいて時期をずらすか。