洋ラン学園
洋ラン学園
21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
+温室に無い蘭の楽しみ

デンドロビウム(ノビル系)の+育て方と咲かせ方

Den. thyrsiflorum

本橋由次
JAOS2004.4
http://www.orchidjaos.gr.jp/contents/gallery/gallery_1005.html

この度はご選出を頂きまして誠に有り難うございます。この2年間は、殆どどこの例会にも参加出品をしていませんでしたので、2年ぶりの出来事に少々照れ気味です(笑)
 また、7〜8年前には、当例会に沢山の大株を咲かせて出品させて頂いたのですが、その際に小物好き(?)の西村さんから冗談ぽく『んなド・でかいもんばかり沢山持って来おって邪魔くさい!』と一喝されていましたので、久しぶりにまた西村さんの渋い顔が見られると期待していたのですが、チト残念でした(笑)
 栽培につきましては、例会中に10数名の方達から詳しい栽培方法を教えて欲しい旨の質問がありましたので、ここで再度、解説をさせて頂こうと思ったのですが、残念ながら紙面の関係で無理ですので、また別の機会があればと云うことにさせて頂きます。
 Den. thyrsiflorum この品種は、私の所有するこの大株でも新芽の発生は、毎年せいぜい6〜7本程度ですので、春に咲く花茎数も毎年6〜9本程度になってしまい、あまり見栄えがしません。そこで、私は毎年開花させずに、1〜2年おきに咲かせる事を考えました。と言いますのも、8年程前に川崎洋蘭クラブの成田さんの紹介により、ベトナムオーキッドの葛城さんから100バルブを超すDen. densiflorumの超大株を入手したのですが、その株を良く見ると花の咲いた後が殆どありませんでした。そこでもしやと思い、2〜3月の一ヶ月間低温乾燥=(最低8℃の温室でほとんど灌水をしない事)させ4月より温度を上げました所、予想通り5月の始めにポコポコと花芽が大発生!その数何と80数本に!!6月下旬の満開時には、花で株が殆ど見えない程の異様な光景になりました。推測ですが、これは山取りの株を、ベトナムの蘭業者が高温の低地で育てたために一年中株が育ち、また冬季が高温のために花芽が分化されずに株だけが大きくなったものと思われます。この経験から私は、デンドロのこの系統の品種は毎年咲かせずに、意図的に花芽を残して於いて、数年に一度ドッと開花させる事を楽しんでいます。


グレート・ウエーブ・ラッキー・ドラゴン

交配は不明
2019年冷害からの回復
古株と一緒に周年屋外で育てたため、大半の株が枯れてしまいました。
残った株と高芽で苗作りから再開です。
2020年
さらに回復中です。
5月に春芽が出て、8月半ばには昨年より葉数が増え大きいです。
鉢#1,2
年月日株#バルブ高葉数長幅2019バルブ高葉数長幅2020バルブ高葉数長幅







#17.50.3537x1.4V鉢#2株#3
































5/171.20.3













6/930.431.2,2.5,0.7












7/4



19/08/25#1'10
0.755
#2100.8563-8x28/17121.15x173-8.5x2.6
10/03

12153-8.5x2
131.2573-8.5x2.1




11/24

121.25x15

141.5x1.36





12/22



4



6












































































































経過表作成2020/02/09
記録再開2019/08/25、表作成2020/02/09

種不詳
夏までに新芽が親の高さまで伸び
鉢B
7




51





バルブ長葉数バルブ長葉数
親02/019.50.75
4

100.8
5

2019











08/25181.35
7

100.95
5

10/03181.4
7

121.3
5

11/1118.51.41.15


111.251.1


11/24171.41.1552
11.51.251.053

12/22


40.2cmx2



3

2020











01/20



0.3x3






05/15181.3
33.3cmx2
121
32cmx2






52




05/15





20.4

















表作成2020/05/16


ハッピートゥモローポーラ

ネットで情報が見つかりませんが、大型・強健で花付きも良さそうです。
2020年
2019年は3鉢の内一つだけが咲きました。
2020年の大株の鉢の経過を比べて示します。
春からの記録です。
C3



2020C6



A42



バルブ長バルブ長幅厚葉数

バルブ長葉数
バルブ長葉数
2019










A4:391.512
花跡10
C4371.6



















5/15




0.7


春芽






6/9




50.72







7/140.61-0.7

110.843-10x2
08/2516.51.246.7x2.5
8/16120.8553-12.2x3.3
151.284-12.5x3
11/1116.51.3x1.15

3










2020

3
3










01/20















05/15

3
3



























05/15
















31
0
1










表作成2020/05/16

鉢C
4




1



2





3





21




バルブ長バルブ長葉数バルブ長葉数花跡バルブ長葉数
花跡
バルブ長葉数

バルブ長葉数
2019






























08/25371.6















16.51.2
46.7x2.5

150.9
63-7.5x2.2
11/11
21.7














16.51.31.15

3
16.51.251.055
0
2020













5
蕾0



3
3



4

01/20



1

























05/153621.7

2














3
3





0

#42





























05/152.20.9















































31

0
1







































































0




-1



-2





3











表作成2020/05/16

ひびき
2020年1月にミズゴケ植えの幼苗を入手しました。
「ペットボトルで苗作り」を早速試します。2020/01/20
野中洋ラン園さんのHPから転載させていただきました。
Dendrobium Hibiki - 響 -
(Den.bracteosum × Den.laevifolium)<RHS品種登録29/06/2009>大村農園作出
マニアックな容姿をしていますが、間違いなくデンドロビウムの原種同士の交配種です。
花1リン自体は小指の爪くらいの大きさですが、一つのバルブにたくさんの花を咲かせるのでボリューム感があります。
そして、毎年暑い夏を迎える時期に開花し始め、咲くこと2ヶ月以上?3ヶ月間!開花し続けるのです!
真夏の常温下で一般的な管理下の元、乾ききる前に水やりを行うだけです。
特に冷房などを使用して涼しくしなくても、屋外の常温下でも長く楽しめるんです。
花もちが大変良く、また栽培しやすい原種に近い交配種なので、 初心者の方にもおすすめです。
花の少ない夏場に、彩りを添える鉢花
花は、新しく伸びたバルブではなくて、昨年育ったバルブに花が咲きます。
また、花が咲かなかったバルブは、来年咲く可能性があります。