シンビジウム(小型種)

今月のラン



サラジーン・アイスカスケード
Cymbidium Sara Jean Ice Cascade

1.初めに
シンビジウムは早春に大きな花を花茎一杯に群開させます。
我が国の風土に合って、広く栽培されています。
熱帯産の大型種を元に、小型種を交配して園芸種が作られてきました。
小型で、花が垂れ下がる種類が、最近は人気があります。
花色、花の形、咲く時期に色々あります。



3.シンビジウムの育て方
シンビジウムは複茎種で、親株の元から新芽が出て、伸びると基が太くなってバルブができます。
バルブが太くなると秋にその脇から花芽が出て、冬から春にかけて咲きます。
丈夫で、直射日光や低温にも耐えます。
年々横に広がって、新芽が鉢につかえるようになると花が咲かなくなってしまいます。
植え替えをすると生育が落ちて翌年咲かないことがあるので、鉢増しをします。
限界まで大きくなったら、古い株を除いて元の大きさの鉢に植え換えるか、
株分けをしますが、その年は咲かない覚悟が必要です。
水と肥料を十分に与え、大きな株に育てると立派な花が咲きます。
春から秋にかけてどんどん脇芽が出ますが、放っておくと藪状の細い茎になって咲かなくなってしまうので、
芽掻きをして、1親株当たり1芽だけを残します。
病気は少ないですが、ウィルス病があります。
カイガラムシが広がりやすいので気付いたらただちに退治します。

4.シンビジウムの根
シンビジウムの根は白くて細く、長く伸びるので、うどんのようと言われることがあります。
1−2年で鉢一杯に広がります。


2008.11.15 開設