洋ラン学園
−21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
デンドロビウム・クリソトキサムの育て方と咲かせ方

普通の園芸店に出回ることは稀ですが、大明石斛を少し小さくしたような、太茎・厚葉で南アジア産です。大明石斛と似て、大株にならないと咲きにくいようで、違いは寒さに合わせない方が良いと言うことのようです。黄色くて匂いの強い花を咲かせます。

インド、中国南部からタイに広く分布。茎は紡錘形で先が太く、多肉、長さ約30p、径15o。葉は長さ10〜15p、幅25oで卵形〜披針形、先が尖る。花茎は上部の節より生じ長さ15〜20pでアーチ状または下垂し、12〜20花をつける。花は径4〜5p、黄金色ないし黄橙色で強い芳香がある。開花期は春から初夏。変種スアビッシムムvar.suvissimumは唇弁喉部に褐紫色の2つの目をもつ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]

yorantaroさんによれば、冬寒いと翌年の新芽の出が夏や秋に遅れ成功が不足して咲きにくいそうで最低温度10℃以上を勧めておられます。また花芽の出は初夏の5月頃のようです。

以下は東海市公式サイトから転載させていただきました。
洋ランQ&A デンドロビウム、クリソトキサムの管理について教えてください。
A30.クリソトキサムは、ヒマラヤ、ミャンマー、雲南、タイにかけて自生している着生種で、雨期と乾期の明確な地域で生育しています。とくに秋から冬期には、充分な乾燥と低温を必要とします。
管理する際には、このような環境に近づけることがポイントになります。形態は違いますが、ノビル系のデンドロビウムと同じような管理で大丈夫です。同じバルブに何度か花を咲かせますので、古いバルブは残しておいてください。
また、植え替えを嫌がる傾向がありますので、小さめの鉢で管理し、鉢内が根でいっぱいになるようにしてください。株分けは、なるべく行わずに鉢増しを行い、大株作りをした方が良いようです。
花が終わると新芽がでてきます。温度が低いとなかなか伸びてきませんが、伸び始めてきますと、その後の生育は早いので、水やりの回数を増やし、鉢内を乾かしすぎないようにしてください。
花が終わった頃から秋までは戸外の風通しの良い場所で管理して下さい。夜温が15℃以下になるまでは、雨に当てても構いません。真夏の直射日光は避けてください。
肥料は、5月と7月頃に緩効性のコーティング肥料などを与えるようにします。真夏に肥料を与えると、株が弱りますので注意してください。
デンドロビウムと同様に、花を着けるためには、秋までに止め葉(最後に出てくる葉)がでて、バルブが太く充実したものが、低温に1ヶ月以上さらされなければなりません。
バルブが完成したものは、そのまま戸外の雨が当たらず日光の多い場所で管理し、夜の最低温度が10℃を下回るようになってから室内に取り込んでください。この頃には、バルブの先の節にマッチ棒の先のようなふくらみが確認できると思います。
2016年版
洋ラン学園でお勧めしている「開花株を買って1年後に咲かせる」の例です。
新芽を早く出させる必要があるので、「新芽付きの有望株」を入手することが重要です。
2016年

10月ま半
春芽の伸びと夏新芽
8月後半からは春芽は伸びているようです、バルブの太りが必要ですが余り太りません。
最低気温10℃以上が目安のようなので気を付けます。
鉢#1
覇を伸ばして図った草丈は35cmまで伸びました。バルブは親に比べると短く細くて超22cm幅2cmです。
古株の葉の付け根が膨らんでいますが、花芽かどうかはまだ分かりません。

7月後半
春芽の伸びと夏新芽
春芽は少し伸びているようです。
小さな夏芽が出てきました。開花は望めず作落ちが進むだけbなので、1本を残して芽欠きしました。

5月後半
植え替え












   


   

 


新芽の伸び
鉢#1
株#4 草丈13cm、基幅1.4cm、葉10枚最大3cm
株#-4 草丈13.5cm、基幅1.5cm、葉9枚最大4cm
鉢#2開花中
株#4 草丈6cm、基幅1cm、葉7枚最大2cm


開花中

3月初め
蕾付き株入手、前の株は凍害で枯れました。
2015年

8月前半
全ての鉢で新芽が伸びてバルブが太っています。
鉢#1
3方へ連続して芽が並んでいます。内2株が今年咲いています。新芽はバルブが他の鉢より太くなっています。
左端3つは、ほぼ初めのバルブからの年々の伸び、右端は昨年の芽で今年の開花親株の大きさ、中央が今年の新芽の大きさで、親株より小さい。

開花株を入手
3鉢の内1鉢だけが新芽付き

5.21 2016年版開始