チェンジ
花の咲かせ方
小鉢作りから大鉢作りへ


目次
1 初めに
2 鉢の大きさ

1 初めに

洋ラン栽培の本では、大抵小さめの鉢に植えるように書かれています。その理由は主に2つあげられていて、
@鉢が大きいと鉢が乾きにくく根腐れする
A鉢が大きいと鉢全体に根が行きわたるまで時間が掛かり、それまで咲かない
というものです。
@は、乾きやすい植え方にすれば、鉢を大きくしても構わないということです。発泡スチロール棒を入れて、植え込み材料を減らし、分散させれば、過湿は防げます。
Aも、根の伸びる植え込み材料を分散させ、増やさなければ、必要以上に根をふやすことはありません。
一方、鉢が小さいと色々な問題があります。
@鉢がたびたび、また完全に近く乾いてしまうため、苗が衰弱し枯れやすくなる
A鉢の温度も急激かつ極端に上下するため、苗に負担とストレスが多くなる。
さらに、ランを確実に咲かせるには、株を大きな立派な親株に育てるのが一番確実な方法ですが、それには、根を立派に充実させることが最も大事です。株を育てると言っても、その成否は根を良く育てられるかどうかという点にかかっていると言っても過言ではありません。鉢が小さいと、以下の理由で生長が思わしくなくなります
@根の枯れが多くなる
A根の量が少ない
そこで
@根腐れしにくい植え方にして
A植え込み材料を余り増やさずに
B根を十分に伸ばせるように植え込み材料の領域を増やす
C鉢を大きくすることにより、湿りの状態を一定に近づけ、過乾燥を防いで、根の枯れを防ぐ
ことにより、花が咲きやすくなります。

注意

なお、これは、毎年出る脇芽を大きくしないと咲かせられない複茎種に特に当てはまることです。今ある親株が維持できれば咲く単茎種の大型のコチョウランやバンダには必ずしも必須ではありません。自信が持てるようになるまでは、小さめの鉢を維持する方が無難です。

2 鉢の大きさ

透明ポット・芯入り植えで根腐れを少なくできるようになったら、植え替えの時に一回り大きい鉢に大きくするようにします。慣れなくて心配なら、発泡スチロールの量を多くしても構いません。ミニ洋ランでも径9cm以上、大型種は12cm以上にします。慣れないうちは13.5cm位までとします。透明ポットは洋ラン園か通信販売で手に入れましょう。

3 単茎大型種(コチョウラン)の鉢は大きくしない

大輪コチョウランの場合は、単茎種で、複茎種のように脇芽を早く大きくすると言う必要がないので、大鉢にする必要は、複茎種ほどではありません。そこで、根腐れ防止を優先して、小さめの鉢で植えます。
ミニコチョウランは小さすぎて、生育不良になることが多いので少し大きめにします。
2010.9.21コチョウラン注意追加
2010.7.13掲載開始